JP2015219431A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フルカラー待機モードにおけるブラック単色の画像形成を繰り返しても、ライン状の画像不良が発生しない画像形成装置を提供する。【解決手段】フルカラー待機モードにおけるブラック単色の画像形成では、離間機構30により感光ドラム1Yを中間転写ベルト9から離間して感光ドラム1Yを停止した状態で画像形成部PKによる画像形成を実行する。そして、画像形成後に感光ドラム1Yを中間転写ベルト9に当接させて次の画像形成を待機させる。フルカラー待機モードでブラック単色の画像形成が繰り返して実行されると、感光ドラム1Yの中間転写ベルト9に当接する位置が変わるように、感光ドラム1Yを回転させる。【選択図】図1

Description

本発明は、中間転写ベルトを用いた画像形成装置に関する。
中間転写ベルトに複数の感光ドラムを当接させて配置し、複数の感光ドラムでそれぞれ色の違うトナー像を形成して中間転写ベルト上に転写してフルカラー画像を形成する中間転写方式の画像形成装置が広く用いられている。また、記録材搬送ベルトに複数の感光ドラムを当接させて配置し、複数の感光ドラムでそれぞれ色の違うトナー像を形成して記録材搬送ベルト上の記録材上に転写してフルカラー画像を形成するタンデム型の画像形成装置も広く用いられている。これらのベルト部材を用いたフルカラー画像形成装置では、通常、ブラックの感光ドラムのみを用いてモノクロ画像を形成するブラック単色の画像形成を実行可能である。
特許文献1には、ブラック単色の画像形成が選択されたときは、使用しないイエロー、マゼンタ、シアンの感光ドラムを中間転写ベルトから離間させる画像形成装置が示される。特許文献2には、ブラック単色の画像形成が選択されたときは、使用しないイエロー、マゼンタ、シアンの感光ドラムから中間転写ベルトを離間させる画像形成装置が示される。
特開2003−043770号公報 特開2009−139670号公報
イエロー、マゼンタ、シアンの感光ドラムを中間転写ベルトから離間してブラック単色の画像形成を実行可能な画像形成装置において、フルカラー待機モードとブラック単色待機モードとを切り換えて設定可能にすることが提案された。後述するように、フルカラー待機モードでは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光ドラムを中間転写ベルトに当接させた状態で画像形成を待機するので、フルカラー画像形成を直ちに実行できるメリットがある。
しかし、フルカラー待機モードに設定された状態で、ブラック単色の画像形成が繰り返して実行されると、その後に実行されたフルカラーの画像形成の出力画像に感光ドラムの主走査方向のライン状の濃度ムラが形成されることが判明した。すなわち、第一の像担持体と第二の像担持体とをベルト部材に当接して画像形成を待機させる第1の待機モードで、第二の像担持体をベルト部材から離間して行う画像形成が繰り返されると、第二の像担持体を用いた出力画像に濃度ムラが発生することが判明した。
本発明は、第1の待機モードが設定された状態で第二の像担持体をベルト部材から離間して行う画像形成が繰り返し実行されても出力画像に濃度ムラが発生しにくい画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、ベルト部材と、第一の像担持体を有し、前記ベルト部材にトナー像を形成する第一の画像形成部と、第二の像担持体を有し、前記ベルト部材にトナー像を形成する第二の画像形成部と、前記第一の像担持体及び前記第二の像担持体と前記ベルト部材とを当接させる第1の状態と、前記第一の像担持体と前記ベルト部材とを当接させた状態で前記第二の像担持体と前記ベルト部材とを離間する第2の状態と、の2つの状態を相互に切換可能な切換機構と、前記第1の状態で待機させる第1の待機モードと前記第2の状態で待機させる第2の待機モードと、を設定可能な設定部と、前記第1の待機モードに設定中に、前記第2の状態での画像形成が繰り返し実行された場合において、今回の画像形成後の前記第二の像担持体の前記ベルト部材と当接する位置が、前回の画像形成後の前記第二の像担持体の前記ベルト部材と当接する位置と異なる位置になるように、前記第二の像担持体を所定量回転させて待機させる制御部と、を備えるものである。
本発明の画像形成装置では、第1の待機モードの設定で第2の状態の画像形成が繰り返し実行された場合に第二の像担持体を所定量回転させて、ベルト部材に対する第二の像担持体の当接位置を異ならせる。このため、ベルト部材に対して第二の像担持体の同じ位相位置が繰り返して接触することに起因する第二の像担持体を用いた画像形成時の画像ムラが発生しにくい。
画像形成装置の構成の説明図である。 画像形成部の構成の説明図である。 ブラック単色の画像形成における感光ドラムの離間状態の説明図である。 画像形成装置の駆動系の説明図である。 画像形成の待機モードの設定画面の説明図である。 感光ドラムの着脱回数と感光ドラムメモリの強さの関係の説明図である。 実施の形態1におけるブラック単色の画像形成のフローチャートである。 実施の形態2におけるブラック単色の画像形成のフローチャートである。 実施の形態3の画像形成装置の構成の説明図である。
以下、図面を参照にして本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<実施の形態1>
(画像形成装置)
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト9に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PY、PM、PC、PKを配置したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部PYでは、感光ドラム1Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト9に転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト9に転写される。画像形成部PC、PKでは、感光ドラム1C、1Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト9に転写される。
中間転写ベルト9に転写された4色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて記録材Pへ二次転写される。記録材Pは、記録材カセット20aから給紙ローラ21aによって引き出され、分離装置22aによって1枚ずつに分離されて、レジストローラ23へ送り出される。
レジストローラ23は、中間転写ベルト9のトナー像にタイミングを合せて記録材Pを二次転写部T2へ給送する。4色のトナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置25へ受け渡されて、加熱加圧を受けることにより、表面にフルカラー画像を定着された後に画像形成装置100の筺体外部へ排出される。ベルトクリーニング装置19は、二次転写部T2を通過した中間転写ベルト9に残った転写残トナーを除去する。
(画像形成部)
図2は画像形成部の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成部PY、PM、PC、PKは、付設された現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーがイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は同様に構成される。そこで、以下では、ブラックの画像形成部PKについて説明し、画像形成部PY、PM、PC、に関する重複した説明を省略する。
図2に示すように、画像形成部PKは、感光ドラム1Kの周囲に、帯電装置2K、露光装置3K、現像装置4K、転写ローラ5K、ドラムクリーニング装置6Kを配置している。感光ドラム1Kは、表面に感光層を有して矢印R1方向に回転する。
帯電装置2Kは、帯電ローラを感光ドラム1Kに当接回転させる。電源D3は、負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した帯電電圧を帯電ローラに印加して、感光ドラム1Kの表面を一様な負極性の電位VDに帯電させる。
露光装置3Kは、ブラックの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで感光ドラム1Kの表面に走査させる。電位VDに帯電した感光ドラム1Kの表面電位が露光によって電位VLに低下して、感光ドラム1Kに画像の静電像が形成される。
現像装置4Kは、トナーとキャリアを含む現像剤(二成分現像剤)を攪拌してトナーを負極性、キャリアを正極性に帯電させる。現像装置4Kは、固定磁極4jの周囲で感光ドラム1Kとウィズ方向に回転する現像スリーブ4sに現像剤を穂立ち状態で担持させて感光ドラム1Kを摺擦する。電源D4は、負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧を現像スリーブ4sに印加して、現像スリーブ4sよりも相対的に正極性となった感光ドラム1Kの静電像へトナーを付着させてトナー像を現像する。トナー補給部7Kは、現像装置4Kで消費したトナー量に見合った補給現像剤を現像装置4Kに補給する。
転写ローラ5Kは、感光ドラム1Kとの間に中間転写ベルト9を挟持して、感光ドラム1Kと中間転写ベルト9との間に一次転写部TKを形成する。電源D1は、正極性の直流電圧を転写ローラ5Kに印加して、負極性に帯電して感光ドラム1Kに担持されたトナー像を中間転写ベルト9へ一次転写させる。
ドラムクリーニング装置6Kは、クリーニングブレードを感光ドラム1Kに摺擦して、一次転写部TKを通過して感光ドラム1Kの表面に残留した転写残トナーを除去する。
(感光ドラム)
感光ドラム1Kは、直径30mmのアルミニウム製のドラム基体上に、以下の第1層〜第5層を順に形成した帯電極性が負極性の有機感光体である。
第1層は、厚さ20μmの導電層からなる下引き層である。第1層は、アルミニウム基体の表面欠陥等を均している。第2層は、厚さ1μmの中抵抗層からなる正電荷注入防止層である。第2層は、基体から注入された正電荷が感光体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する。第2層は、アラミン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって10×10Ωcm程度に抵抗調整してある。
第3層は、ジアゾ系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの電荷発生層である。第3層は、露光を受けることによって正負の電荷対を発生する。第4層は、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散して形成されたP型半導体の電荷輸送層である。感光ドラム1K表面の負電荷は、第4層を移動できず、電荷発生層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送できる。
第5層は、アクリル樹脂を基材とする絶縁性樹脂のバインダーにSnO超微粒子を分散した材料を塗工形成した電荷注入層である。感光ドラム1Kに、抵抗値が10〜1014ΩcmのOPC(有機光半導体)等の有機感光層やアモルファスシリコン感光層を形成すると電荷注入帯電を実現でき、オゾン発生の防止、および消費電力低減、帯電性向上に効果がある。
(一次転写ローラ)
転写ローラ5Kは、直径8mmの導電性金属の円柱軸の周囲に、抵抗値5.0×10[Ω/cm]、厚さ5.0mmの導電性発泡体を配置している。転写ローラ5Kは、両端部のバネによって総圧5kPaで鉛直方向上方に加圧されて、中間転写ベルト9を感光ドラム1Kの表面に押圧している。転写ローラ5Kの位置は、感光ドラム1Kの中心軸鉛直方向よりも中間転写ベルト9の回転方向の下流側へ2.5mmシフトさせてある。
(中間転写ベルト)
図1に示すように、中間転写ベルト9は、駆動ローラ13、テンションローラ12、対向ローラ10に掛け渡して支持され、駆動ローラ13に駆動されて矢印R2方向に回転する。駆動ローラ13は、1×10〜1×10Ωに抵抗調整した導電ゴム層を金属芯金上に形成しており、芯金は接地されている。
最近の高画質化要望に対して、多様な種類の記録材に良好な転写性を実現するために、中間転写ベルト9は、弾性層や離型層を含む多層構成を採用している。弾性層により記録媒体との密着性を高め、離型層により中間転写ベルト9とトナーとの離型性を高めている。これにより、例えばエンボス加工を施された凹凸の大きな記録材でも良好な画像が得られる。
中間転写ベルト9は、三層構成である。最内面の第一層は、厚さ85μmのポリイミド樹脂フィルムを基材とし、カーボンブラックを分散させて、表面抵抗率が1×1012Ω/□、体積抵抗率が1×10Ω・cmとなるように抵抗調整されている。中間の第二層は、CRゴムを主成分とする厚みが250μmの弾性層である。第2層もカーボンブラックを分散させて抵抗調整してある。最外層を構成する第三層は、フッ素樹脂材料(PTFE)を主成分とする厚さ約5μmの離型層である。離型層は、中間転写ベルト9からのトナーの離型性を向上させている。
(二次転写ローラ)
図1に示すように、二次転写ローラ11は、中間転写ベルト9を介して対向ローラ10に圧接して、中間転写ベルト9と二次転写ローラ11との間に二次転写部T2を形成する。二次転写部T2は、中間転写ベルト9上のトナー像に重ね合わせて記録材Pを挟持搬送し、記録材Pが二次転写部T2を通過する過程で、中間転写ベルト9から記録材Pへトナー像を二次転写させる。電源D2は、正極性の直流電圧を二次転写ローラ11に印加して、中間転写ベルト9に担持されて負極性に帯電したトナー像を記録材Pへ二次転写させる。
(ブラック単色の画像形成)
図3はブラック単色の画像形成における感光ドラムの離間状態の説明図である。画像形成装置100において、ブラック単色画像の出力機会は多い。フルカラーの画像形成は、ブラック単色の画像形成に比較して使用するトナー量が多く、パーツのメンテナンス頻度も高いため、画像一枚当たりの出力単価が高くなる。このため、フルカラー画像の出力機会が減らされる傾向にある。ブラック単色の画像形成では、フルカラーの画像形成と画像形成部PY、PM、PCの動作が異なり、使用しない感光ドラム1Y、1M、1Cから中間転写ベルト9が離間される。
図1に示すように、画像形成装置100は、フルカラーの画像形成とブラック単色の画像形成とを選択して実行可能である。フルカラーの画像形成信号が入力されると、離間機構30は、中間転写ベルト9を持ち上げて感光ドラム1Y、1M、1Cに当接させる。画像形成装置100は、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを中間転写ベルト9に当接させて、上述したように、画像形成部PY、PM、PC、PKを用いた画像形成を実行する。
図3に示すように、ブラック単色の画像形成信号が入力されると、離間機構30は、中間転写ベルト9を下降させて感光ドラム1Y、1M、1Cから離間させる。画像形成装置100は、感光ドラム1Y、1M、1Cを中間転写ベルト9から離間させて、感光ドラム1Kを中間転写ベルト9に当接させた状態となり、画像形成部PKのみを用いた画像形成を実行する。
ブラック単色の画像形成では、使用しない感光ドラム1Y、1M、1Cは、中間転写ベルト9から離間して停止状態に保たれる。現像を行わない感光ドラムを中間転写ベルト9に当接させて回転させ続けると、感光ドラム表面が中間転写ベルト及びクリーニングブレードとの摺擦によって摩耗する。また、クリーニングブレードの先端のトナーによる潤滑が失われた状態で感光ドラムを回転させ続けると、クリーニングブレードが振動したり、クリーニングブレード先端が捩じれ変形したりする可能性がある。
(離間機構)
図2に示すように、離間機構30は、駆動モータM6に駆動されたカム31の回転によって、転写ローラ5Kの回転軸を中心にして破線位置から実線位置まで上下に回動される。離間機構30は、中間転写ベルト9を紙面と垂直な方向に挟んだ両側に一対配置され、テンションローラ12、ベルトクリーニング装置19、転写ローラ5Y、5M、5Cを一体に昇降させる。離間機構30は、中間転写ベルト9を張架ローラ15で折り曲げて、張架ローラ15よりも上流側の中間転写ベルト9を下降させることにより、中間転写ベルト9を感光ドラム1Y、1M、1Cから離間させる。
感光ドラム1Cと感光ドラム1Kとの間の中間転写ベルト9の内側面には、アルミニウム製の張架ローラ15が配置されて接地電位(図示略)に接続されている。張架ローラ15は、ブラック単色の画像形成で画像形成を行わない感光ドラム1Y、1M、1Cを中間転写ベルト9に対して非接触とする過程で中間転写ベルト9に接触する。張架ローラ15は、1.0×10Ω以下の電気抵抗を有することが好ましい。張架ローラ15が1.0×1010Ω以上の抵抗を持つと、中間転写ベルト9に担持されたトナー像が乱れる場合がある。高速連続の画像形成を行った場合に、張架ローラ15がチャージアップして、中間転写ベルト9との間で放電を発生するからである。
張架ローラ15は、離間機構30に重ねて配置されて、画像形成装置(100:図1)の本体フレームに固定された支点32を中心に回転するレバー33の一端に回転可能に支持される。レバー33の他端は、離間機構30に固定されたピン34を回転可能に保持している。このため、離間機構30が回動してピン34が上昇/下降すると、支点32を中心にしてレバー33が回転して張架ローラ15を下降/上昇させる。
張架ローラ15は、離間機構30に連動して昇降する。張架ローラ15は、フルカラーの画像形成では、中間転写ベルト9の内側面から離間する。張架ローラ15は、ブラック単色の画像形成では、フルカラーの画像形成時よりも高い位置まで中間転写ベルト9を押し上げて、中間転写ベルト9の一次転写部TKよりも上流側を感光ドラム1Kに深く巻き付ける。
以上説明したように、第一の画像形成部の一例である画像形成部PKは、第一の像担持体の一例である感光ドラム1Kを有し、ベルト部材の一例である中間転写ベルト9にトナー像を形成する。第二の画像形成部の一例である画像形成部PYは、第二の像担持体の一例である感光ドラム1Yを有し、中間転写ベルト9にトナー像を形成する。
以上説明したように、切換機構の一例である離間機構30は、第一の状態と第二の状態の2つの状態を相互に切換可能である。第一の状態では、感光ドラム1K及び感光ドラム1Yと中間転写ベルト9とを当接させる。第二の状態では、感光ドラム1Kと中間転写ベルト9とを当接させた状態から感光ドラム1Yと中間転写ベルト9とを離間する。
(駆動系)
図4は画像形成装置の駆動系の説明図である。図4に示すように、駆動モータM1、M2、M3、M4、M5は、DCブラシレスモータを用いて、感光ドラム1Y、1M、1C、1K、中間転写ベルト9の周速度が上述のプロセススピードを保つように、個別に速度制御されている。駆動モータM6は、ギアモータを用いて、フルカラーの画像形成/ブラック単色の画像形成に応じて反転/停止制御される。
制御部110は、駆動モータM1、M2、M3、M4、M5、M6を個別に制御して感光ドラム1Y、1M、1C、1K、駆動ローラ13、カム31を作動させる。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kは、モータM1、M2、M3、M4によって個別に駆動される。
制御部110は、ブラック単色の画像形成では、モータM4、M5を回転させて画像形成を実行し、モータM1、M2、M3を停止状態に保つ。制御部110は、モータM6を作動させてカム31の回動位置を制御することにより、図2に示すように離間機構30を作動させて、中間転写ベルト9を昇降させる。
操作パネル111は、画面112に画像を表示して画像形成装置の各種設定を実行させる。ユーザーは、操作パネル111を操作して、画像形成の待機モードをフルカラー待機モードにするか、ブラック単色待機モードにするかを任意に設定可能である。
(待機モード)
図5は画像形成の待機モードの設定画面の説明図である。図5に示すように、ユーザーが画面112に表示されたフルカラー画像形成優先のアイコンをタッチすると、フルカラー待機モードが設定されて、図1に示すように、画像形成装置100は、フルカラーモードを直ちに実行可能な状態で画像形成を待機する。フルカラー画像形成が多い場合、待機モードをフルカラー待機モードに設定することで、カラープリントの出力時間を短縮できる。
図5に示すように、ユーザーが画面112に表示されたブラック単色画像形成優先のアイコンをタッチすると、ブラック単色待機モードが設定される。図3に示すように、画像形成装置100は、ブラック単色の画像形成を直ちに実行可能な状態で画像形成を待機する。ブラック単色の画像形成が多い場合、待機モードをブラック単色待機モードに設定することで、モノクロプリントの出力時間を短縮できる。
しかし、表1に示すように、フルカラー待機モードが設定されていると、ブラック単色の画像形成を開始するまでに時間がかかるため、モノクロプリントの出力時間が長くなる。同様に、ブラック単色待機モードが設定されていると、フルカラーの画像形成を開始するまでに時間がかかるため、カラープリントの出力時間が長くなる。
Figure 2015219431
以上説明したように、設定部の一例である制御部110は、操作パネル111を通じて第1の待機モードの一例であるフルカラー待機モードと、第2の待機モードの一例であるブラック単色待機モードと、を設定可能である。フルカラー待機モードでは、第1の状態で画像形成を待機させることにより、フルカラー画像の形成頻度が高いユーザーの利便を図る。ブラック単色待機モードでは、第2の状態で画像形成を待機させることにより、ブラック単色画像の形成頻度が高いユーザーの利便を図る。
(感光ドラムメモリ)
図6は感光ドラムの着脱回数と感光ドラムメモリの強さの関係の説明図である。フルカラー待機モードにおけるブラック単色の画像形成が実行される場合、全ての感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを中間転写ベルト9に当接した状態から、ブラックの感光ドラム1Kのみ中間転写ベルト9に当接させた状態に変更して画像形成が実行される。そして、画像形成後に、再び全ての感光ドラム感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを中間転写ベルトに当接した状態に復帰させる。このような動作を繰り返し実行すると、画像形成を行わないブラック以外の感光ドラム1Y、1M、1Cの中間転写ベルト9との接触部に、摩擦によるメモリが生じてしまうことが確認された。
図5に示すように、プリント待機時の中間転写ベルト9に対する感光ドラム1Y、1M、1Cの当接/離間は、ユーザーがフルカラー待機モード/ブラック単色待機モードを選択して任意に設定可能である。
そして、フルカラー待機モードの設定環境下で待機状態を挟んでブラック単色の画像形成が複数回連続で実行されると、感光ドラム1Y、1M、1Cの中間転写ベルト9に対する接触位置に局所的な帯電の静電メモリが顕在化する。顕在化した局所的な帯電は、実施の形態1では正極性であったため、静電メモリをポジメモリと呼ぶ。
ポジメモリが顕在化した感光ドラム1Y、1M、1Cを用いて、フルカラー画像を出力するとポジメモリがトナーで現像されて記録材の搬送方向に直角なライン状のトナー像が定着画像に現れる。ポジメモリが現像されたライン状の画像は、定着画像の濃度の均一性を損なわせて、画像品質を確実に低下させる。
ポジメモリは感光ドラム1Y、1M、1Cの表面と中間転写ベルト表面との摩擦帯電(接触帯電)によって生じたものである。上述したように感光ドラム1Y、1M、1C表面はアクリル樹脂を主成分としており、中間転写ベルト9の表面はフッ素樹脂材料を主成分とする離型層に覆われている。
Figure 2015219431
表2に示すように、帯電傾向の強さが異なる異種の材料を当接させると帯電が発生する。マイナスの帯電傾向が弱いアクリルとマイナスの帯電傾向が強いフッ素樹脂材料とを当接させると、アクリルは正極性に帯電し、フッ素樹脂材料は負極性に帯電する。
感光ドラム1Y、1M、1Cは、フルカラー待機モードでブラック単色の画像形成が実行されると、感光ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト9から離間して画像形成が実行された後に感光ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト9に再び当接する。その間、感光ドラム1Y、1M、1Cは回転していないので感光ドラム1Y、1M、1C上の同じ位相位置が中間転写ベルト9に当接して帯電が加算される。これが連続して行われると、感光ドラム1Y、1M、1Cは、常に同じ部分で中間転写ベルト9に当接/離間して局所的な帯電が強化されることになる。
図6に示すように、感光ドラム1Y、1M、1C上の脱着回数が増えるほど、ポジメモリ量の電位が高くなる。感光ドラム1Y、1M、1Cの着脱回数と静電メモリの蓄積量には比例関係が認められる。なお、中間転写ベルト9の感光ドラム接触部には感光ドラム1Y、1M、1Cとは逆極性のネガメモリが生じるが、中間転写ベルト9は画像形成を行う際に回転するため、同じ部分が感光ドラム1Y、1M、1Cとの摩擦を受けることは無い。
そこで、以下の実施例では、フルカラー待機モードでブラック単色の画像形成が実行されると感光ドラム1Y、1M、1Cを少し回転させて中間転写ベルト9に対する接触位置をずらせている。これにより、ポジメモリが顕在化して目立つようなトナー像が感光ドラム1Y、1M、1Cに現像されることを回避している。フルカラー待機モードでブラック単色の画像形成が実行されても、良好なフルカラー画像を出力可能にしている。
(動作シーケンス)
図7は実施の形態1におけるブラック単色の画像形成のフローチャートである。図4を参照して図7に示すように、画像形成装置100は、ブラック単色の画像形成を実行する。
制御部110は、図示しない入力端末から送信されたブラック単色の画像形成のプリントデータを受信すると、ブラック単色の画像形成を開始する(S1)。制御部110は、現在の待機時設定がフルカラー待機モードか、ブラック単色待機モードかを判断する(S2)。
制御部110は、待機時設定がブラック単色待機モードの場合(S2のNo)、駆動モータM4、M5を動作させて画像形成装置100の起動を開始する(S4)。制御部110は、待機時設定がフルカラー待機モードの場合(S2のYes)、駆動モータM6を動作させて感光ドラム1Y、1M、1Cから中間転写ベルト9を離間させる(S3)。
制御部110は、駆動モータM4、M5を作動させて画像形成装置100を起動する(S4)。起動後、上述した画像形成の工程を経て、画像が出力される(S5)。制御部110は、画像出力後、駆動モータM4、M5を停止させて画像形成装置100の動作を停止させる(S6)。
制御部110は、画像形成装置100の動作の停止後、待機時設定がフルカラー待機モードか、ブラック単色待機モードかを判断する(S7)。制御部110は、待機時設定がブラック単色待機モードの場合(S7のNo)、そのまま終了する(S10)。制御部110は、待機時設定がフルカラー待機モードの場合(S7のYes)、駆動モータM6を作動させて感光ドラム1Y、1M、1Cに中間転写ベルト9を当接させてフルカラー待機状態に戻す(S8)。制御部110は、感光ドラム1Y、1M、1Cに中間転写ベルト9を当接させた状態で駆動モータM1、M2、M3、M4、M5を短時間作動させて、感光ドラム1Y、1M、1Cを画像形成時と同一方向に所定角度として50度回転させる(S9)。
ここで、所定角度は50度には限らないが、360度の整数分の1ではないことが望ましい。ブラック単色の画像形成を複数回繰り返した際、ポジメモリの領域が再び中間転写ベルト9に当接しないようにするためである。また、回転方向は画像形成時と反対方向としてもよい。
以上の工程を経て画像形成装置100は次の画像形成を待機する状態となる(S10)。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1では、制御部の一例である制御部110は、フルカラー待機モードの設定中に、第2の状態での画像形成が繰り返して実行された場合、感光ドラム1Yを所定量回転させる。これにより、ドラムメモリが発生して画像形成に影響を及ぼすことを回避する。
具体的には、感光ドラム1Y、1M、1Cから中間転写ベルト9を離間させてブラック単色の画像形成ジョブを実行した後に、画像形成に関与しなかった感光ドラム1Y、1M、1Cを少しの角度だけ回転させる。繰り返しの所定回数1回のタイミングで感光ドラム1Yを所定量回転することで、今回の画像形成後の感光ドラム1Yの中間転写ベルト9と当接する位置は、前回の画像形成後の感光ドラム1Yの中間転写ベルト9と当接する位置と異なってくる。感光ドラム1Y、1M、1Cの同じ位相位置が中間転写ベルト9に着脱を繰り返して局所的なポジメモリが形成されることを回避する。
これにより、フルカラー待機モードが設定された状態でブラック単色の画像形成ジョブが複数回、連続的又は断続的に実行されても、ポジメモリの影響を回避した良好な画像を出力可能となる。感光ドラム1Y、1M、1Cのポジメモリによる画像不良が発生しない。
一方、フルカラー待機モードにおいてフルカラーの画像形成を行う場合、感光ドラム1Yを中間転写ベルト9に当接させて待機し、感光ドラム1Yを中間転写ベルト9に当接させた状態のまま、画像形成部PY、PM、PC、PKによる画像形成を実行する。フルカラーの画像形成が実行されるときは、感光ドラム1Y、1M、1Cが回転してポジメモリに至らないので、感光ドラム1Yを所定量回転しない。また、ブラック単色待機モードでは、画像形成を実行した後に感光ドラム1Yを中間転写ベルト9から離間した状態で次の画像形成を待機させる。ブラック単色待機モードでは、感光ドラム1Y、1M、1Cの同じ位置が中間転写ベルト9に繰り返し当接させることがないので、感光ドラム1Yを所定量回転する必要がない。
実施の形態1では、フルカラー待機モード中の第2の状態での画像形成終了後、中間転写ベルト9と感光ドラム1Yとを当接させた後に感光ドラム1Yを所定量回転させる。したがって、所定量回転させた後に当接させた際に発生するポジメモリを次回の画像形成に影響させないで済む。このとき、中間転写ベルト9と感光ドラム1Yとを当接状態で一緒に回転させることで、中間転写ベルト9と感光ドラム1Yの不必要な摩擦を回避できる。
実施の形態1では、フルカラー待機モード中のブラック単色の画像形成の終了後、感光ドラム1Yを待機させて次の画像形成を開始するまでに、感光ドラム1Yを所定量回転させる。したがって、感光ドラム1Yを所定量回転させる時間がブラック単色の画像形成の開始を遅らせることがない。
実施の形態1では、所定量回転は、360度の整数分の1以外の回転角度である。このため、所定量回転を繰り返して感光ドラム1Yが一周した際に中間転写ベルト9に対する感光ドラム1Yの当接位置が重ならない。
実施の形態1では、所定量回転は、10度以上80度未満の回転角度である。10度未満では感光ドラム1Yが中間転写ベルト9に対する接触範囲の一部が重なる可能性があるので過小である。80度以上では、ポジメモリの抑制目的としては過剰である。
(実施の形態1の変形例)
本発明は、実施の形態1、2、3の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。実施の形態1では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
実施の形態1では、ブラック単色の画像形成の終了後、中間転写ベルト9を全ての感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに当接した後に感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを少しの角度だけ回転させた。しかし、ブラック単色の画像形成の終了後、中間転写ベルト9を全ての感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに当接させる前に感光ドラム1Y、1M、1Cのみを少しの角度だけ回転させてもよい。すなわち、フルカラー待機モード中の第2の状態での画像形成終了後、中間転写ベルト9と感光ドラム1Yとを当接させる前に感光ドラム1Yを所定量回転させてもよい。
あるいは、ブラック単色の画像形成データの受信後、中間転写ベルト9を感光ドラム1Y、1M、1Cから離間させる前に中間転写ベルト9と感光ドラム1Y、1M、1C、1Kとを同じタイミングで回転開始させてもよい。あるいは、中間転写ベルト9を感光ドラム1Y、1M、1Cから離間させて感光ドラム1Kを用いて画像形成を実行している際に、中間転写ベルト9から離間させた状態の感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを少しの角度だけ回転させてもよい。
また、実施の形態1では、感光ドラム1Y、1M、1Cを少しの角度だけ回転させた。しかし、感光ドラム1Y、1M、1Cを複数回転させて、感光ドラム1Y、1M、1C上のポジメモリを徐々に消滅させてもよい。但し、制御時間を長く要するため生産性の低下を招く恐れがある。
また、実施の形態1では、中間転写ベルト9を移動させて感光ドラム1Y、1M、1Cから離間させた。しかし、特許文献1に示されるように、感光ドラム1Y、1M、1Cを移動させて中間転写ベルト9から離間させるように離間機構を構成してもよい。
<実施の形態2>
図8は実施の形態2におけるブラック単色の画像形成のフローチャートである。実施の形態1では、ブラック単色の画像形成が実行されると、毎回、感光ドラム1Y、1M、1Cを画像形成時と同一方向に50度回転させた。これに対して、実施の形態2では、ポジメモリ量が2V近くになるまでは、ブラック単色の画像形成が実行されても、感光ドラム1Y、1M、1Cを画像形成時と同一方向に50度回転させない。実施の形態2では、感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト9との摩擦によるポジメモリの蓄積量が2V以下になるように制御を行っている。
実施の形態2は、この点以外は実施の形態1と同様に構成され、同様に制御されるので、図8中、実施の形態1と共通する工程には図7と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図6に示すように、ブラック単色の画像形成の実行による感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト9との連続着脱回数が10回以下であればポジメモリは2Vを超えない。このため、実施の形態2では、連続着脱回数が10回に到達した時点で感光ドラム1Y、1M、1Cを画像形成時と同一方向に50度回転させて、ポジメモリが2V以上蓄積されることを防いでいる。
ここで、ポジメモリの限度を2Vとした理由は、その後の画像形成でハーフトーン画像を出力した際に、ポジメモリの部分とポジメモリを生じていない部分との反射濃度差が0.01以下であり、肉眼ではほとんど認識できない量であるためである。反射濃度の測定にはX−Rite社の反射濃度計MODEL504を使用した。
なお、実施の形態2では、ポジメモリの基準値を2Vとしたがこれに限定するものではなく、基準値は、画像性への影響の度合いで2Vより大きくても、小さくしても構わない。
図4に示すように、実施の形態2では、制御部110にブラック単色の画像形成カウンタ114を設けている。ブラック単色の画像形成カウンタ114は、画像形成装置100がフルカラー待機モードに設定された状態でブラック単色の画像形成が連続で実行された回数の積算値を保持している。
図4を参照して図8に示すように、ブラック単色の画像形成のプリントデータを受信してから(S21)、画像形成(S25)を経て、中間転写ベルト9を感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに当接させる(S28)までの制御は実施の形態1と同様である。
制御部110は、中間転写ベルト9を感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに当接させた後(S28)、ブラック単色の画像形成カウンタ114に「1」をカウントアップする(S29)。
制御部110は、ブラック単色の画像形成カウンタ114の積算回数が「10」に達したか否かを判断する(S30)。
制御部110は、ブラック単色の画像形成カウンタ114が「10」に達していなければそのまま終了する(S32)。
制御部110は、ブラック単色の画像形成カウンタ114が「10」に達すると、中間転写ベルト9に当接させた状態で感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを50度回転させる(S31)。
以上の工程を経て画像形成装置100は次の画像形成を待機する状態となる(S32)。
実施の形態2では、フルカラー待機モード中に、第2の状態での画像形成が続けて繰り返し実行された回数が2回以上の所定回数に達した場合に感光ドラム1Yを所定量回転させる。これにより、第2の状態での画像形成が実行されるごとに所定量回転させるよりも所定量回転の頻度を下げて電力消費と制御時間を節約できる。
実施の形態2では、フルカラー待機モードの設定で、ブラック単色の画像形成が継続的又は断続的に実行中、感光ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト9の連続当接回数が所定回数に達したときに感光ドラム1Y、1M、1Cを所定量回転させる。これにより、フルカラー待機モードの設定で、ブラック単色の画像形成が繰り返し実行されても、感光ドラム1Y、1M、1Cのポジメモリによる画像不良が発生しない。加えて、実施の形態1よりも感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを50度回転させる頻度が少なくなるため、電力消費が節約され、感光ドラム1Y、1M、1Cの摩耗も少なくて済む。感光ドラム1Y、1M、1Cと一緒に駆動される現像装置4Y、4M、4Cにおける現像剤の不必要な攪拌劣化も抑制される。
<実施の形態3>
図9は実施の形態3の画像形成装置の構成の説明図である。
実施の形態1、2では、中間転写ベルトを用いる画像形成装置の実施形態を説明した。しかし、本発明は、中間転写方式の画像形成装置に限らず、記録材搬送ベルトに担持された記録材へトナー像を転写する画像形成装置でも実施できる。
図9に示すように、第一の画像形成部の一例である画像形成部PKは、感光ドラム1Kに担持されたトナー像を記録材搬送ベルト9Hに担持された記録材に転写する。第二の画像形成部の一例である画像形成部PYは、感光ドラム1Yに担持されたトナー像を記録材搬送ベルト9Hに担持された記録材に転写する。
これ以外の構成は実施の形態1と同一であるため、図9中、実施の形態1と共通する構成には図1と共通の符号を付して重複する説明を省略する。
1Y、1M、1C、1K 像担持体
3Y、3M、3C、3K 露光装置
4Y、4M、4C、4K 現像装置
5Y、5M、5C、5K 転写ローラ
6Y、6M、6C、6K ドラムクリーニング装置
9 中間転写ベルト、9H 記録材搬送ベルト
30 離間機構、31 カム
M1、M2、M3、M4、M5、M6 駆動モータ
PY、PM、PC、PK 画像形成部

Claims (7)

  1. ベルト部材と、
    第一の像担持体を有し、前記ベルト部材にトナー像を形成する第一の画像形成部と、
    第二の像担持体を有し、前記ベルト部材にトナー像を形成する第二の画像形成部と、
    前記第一の像担持体及び前記第二の像担持体と前記ベルト部材とを当接させる第1の状態と、前記第一の像担持体と前記ベルト部材とを当接させた状態で前記第二の像担持体と前記ベルト部材とを離間する第2の状態と、の2つの状態を相互に切換可能な切換機構と、
    前記第1の状態で待機させる第1の待機モードと前記第2の状態で待機させる第2の待機モードと、を設定可能な設定部と、
    前記第1の待機モードに設定中に、前記第2の状態での画像形成が繰り返し実行された場合において、今回の画像形成後の前記第二の像担持体の前記ベルト部材と当接する位置が、前回の画像形成後の前記第二の像担持体の前記ベルト部材と当接する位置と異なる位置になるように、前記第二の像担持体を所定量回転させて待機させる制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の待機モード中に、前記第2の状態での画像形成が続けて繰り返し実行された回数が所定回数に達した場合に前記第二の像担持体を前記所定量回転させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の待機モード中の前記第2の状態での画像形成終了後、前記ベルト部材と前記第二の像担持体とを当接させた後に前記第二の像担持体を所定量回転させることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の待機モード中の前記第2の状態での画像形成終了後、前記ベルト部材と前記第二の像担持体とを当接させる前に前記第二の像担持体を所定量回転させることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記ベルト部材と前記第二の像担持体とを当接状態で一緒に回転させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定量は、360度の整数分の1以外の回転角度であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記所定量は、10度以上80度未満の回転角度であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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