JP2015218926A - 空調室内機 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機100の外観図である。図1において、空調室内機100は、室内の壁面等に取り付けられ、室外に設置されている室外機(図示せず)に冷媒配管(図示せず)を介して接続されている。
図2は、図1に記載の空調室内機100をII−II線で切断した場合の断面図である。図2において、空調室内機100は、ケーシング11と、室内熱交換器13と、室内ファン15と、底フレーム17と、フィルタ25と、フィルタ清掃部70とを備えている。
ケーシング11は、図1に示すように、横方向(図1のW方向)に細長い箱状の形状を有している。ケーシング11は、図1,2に示すように、天面板11a、前面板11b及び背面板11cによって立体空間を形成し、その立体空間内に室内熱交換器13、室内ファン15、底フレーム17、フィルタ清掃部70が収納されている。
室内熱交換器13は、複数のフィンと複数の伝熱管とで構成されている。室内熱交換器13は、ケーシング11内部において、底フレーム17の一部分に取り付けられている。室内熱交換器13は、空調室内機100の運転状態に応じて蒸発器または凝縮器として機能し、冷媒と室内熱交換器13を通過する空気との間で熱交換を行わせる。
室内ファン15は、ケーシング11の内部に位置しており、図1に示すW方向に細長い略円筒形状のクロスフローファンである。室内ファン15が稼働することによって、室内空気が天面吸込口21及び下面吸込口22それぞれから吸い込まれて室内熱交換器13を通過した後に、吹出口23から室内へと供給される(図2の点線の矢印A,B,Cを参照)。
底フレーム17は、底部17aと流路形成壁17bとで構成されている。底部17aは、ケーシング11の下面の少なくとも一部を構成する要素であって、底フレーム17のうちの空調室内機100の外部に露出する部分である。
フィルタ25は、ケーシング11の天面板11aと室内熱交換器13との間に配置されており、ケーシング11の内部に着脱可能に装着される。フィルタ25は、前側熱交換部13a,13b及び後側熱交換部13cを覆っている。
図4は、フィルタ清掃部70の部分断面図である。図4において、フィルタ清掃部70は、フィルタ駆動機構71、第1フィルタ清掃機構73、及び第2フィルタ清掃機構75を含んでいる。
(3−1)フィルタ駆動機構71
フィルタ駆動機構71は、支持枠27、ローラ32a、ローラ駆動モータ32b、及び保持枠40を有している。
支持枠27は、環形状のフィルタ25をその内側から支持する。
ローラ32aは、環形状のフィルタ25にその内側から接触して回転力を伝達する。ローラ32aの周面には、いわゆるパイル織りされた織物基布が貼り付けられている。ローラ32aの周面における織物基布はフィルタ25の網目に入り込んでおり、ローラ32aとフィルタ25との間には滑りが生じ難くなっている。
ローラ駆動モータ32bは、図3に示すように保持枠40の側部に配置されている。ローラ駆動モータ32bは、その出力軸がローラ32aの回転軸に接続されている。ローラ駆動モータ32bが駆動することで、ローラ32aが回転し、フィルタ25が周回する。
保持枠40は、ローラ32a、ローラ駆動モータ32b及び支持枠27を保持する。図3に示すように、保持枠40は、正面視中央に位置する中央板41、その中央板41を挟んで左右に位置する左側板42及び右側板43を有している。
第1フィルタ清掃機構73は、ケーシング11内部において、フィルタ25の下部の折り返し部分近傍で、フィルタ25に対峙するように設けられている。第1フィルタ清掃機構73は、フレーム31、ブラシ33、ブラシ駆動モータ34(図3参照)、ブラシ清掃櫛35、ダストボックス37及び圧縮ローラ38を有している。
図5は、第1フィルタ清掃機構73のフレーム31、ブラシ33及びブラシ清掃櫛35の組立体30の斜視図である。図5において、フレーム31は、空調室内機100の長手方向(図1のW方向)に沿った細長い形状を有している。フレーム31の内部にブラシ33が着脱可能に取りつけられる。
ブラシ33は、図5に示すように、フレーム31に沿って細長い形状を成しており、その長手方向に直交する断面が略円形の形状を成している。ブラシ33は、フィルタ25に直接接触することにより、フィルタ25から塵埃を除去する。
ブラシ清掃櫛35は、図5に示すように、フレーム31に取り付けられている。また、ブラシ清掃櫛35は、ブラシ33の回転軸方向に沿って配置されている。また、ブラシ清掃櫛35は、フレーム31の背面からブラシ33に向かって突出している。さらに、ブラシ清掃櫛35はブラシ33の回転方向(図5のブラシ33:矢印の方向)に逆らうようにして傾斜しているので、ブラシ清掃櫛35はブラシ33が図5の矢印の方向に回転するときに、ブラシ33の毛材33bの間の塵埃を掻き落とす。
ダストボックス37は、図4に示すように、ブラシ33及びブラシ清掃櫛35の下方に配置される。ダストボックス37内には、ブラシ清掃櫛35によってブラシ33から掻き落とされた塵埃が貯められる。
圧縮ローラ38は、円柱状の棒状部材である。また、圧縮ローラ38は、フレーム3
1に回転可能に支持されている。また、圧縮ローラ38は、図4及び図5に示すように、ブラシ清掃櫛35の付近において、ブラシ33に接触するようにして位置している。
第2フィルタ清掃機構75は、第1フィルタ清掃機構73で除去できなかった塵埃を除去するために設けられている。
第2ブラシ53は、いわゆるエチケットブラシであり、合成樹脂製の基台53aと、パイル織りされた織物基布53bとを有している。織物基布53bは、基台53aに貼り付けられている。織物基布53bは、織物の表面を覆っているパイルと呼ばれる毛が一定の角度で傾斜するように織られおり、細かな埃を捕獲することができる。
取付部材63は、第2ブラシ53を所定位置に固定する。取付部材63は、フィルタ25の周回軌道沿いに位置し、その位置は、フィルタ25の周回方向(図4のフィルタ25の矢印方向)において、第1フィルタ清掃機構73の下流側となる。
(4−1)構成
ブラシ33では、芯材33aに樹脂製の毛材33bが放射状に植え込まれており、毛材33bの高さ(毛足)は長い。これに対し、第2ブラシ53の織物基布53bの表面は、ブラシ33の毛材33bに比べて極端に短いパイルで覆われている。
したがって、ブラシ33はフィルタ25の移動方向に毛材33bが流れるので、接触面積が変動する。これに対し、第2ブラシ53では毛材に相当するパイルが極端に短いので、フィルタ25との接触面積はフィルタ25の停止及び移動に関係なく一定である。
ブラシ33では、芯材33aに毛材33bが放射状に植え込まれているので、フィルタ25に対する毛材33bの接触角度は特定できない。
空調室内機100は、ケーシング11内にフィルタ清掃部70の動作を制御する制御部(図示せず)を内蔵している。制御部は、空調室内機100の運転時間をカウントしており、前回のフィルタ清掃運転からの累積運転時間が所定時間(例えば、18時間)に到達したとき、ブラシ33を回転させながら、フィルタ25を所定回数(例えば、1回)だけ周回させる。
(6−1)
空調室内機100では、フィルタ25の清掃運転において、ブラシ33で除去されなかった塵埃が第2ブラシ53で除去されるので、フィルタ25からの塵埃除去率が向上する上に、多様な塵埃を除去することができる。
空調室内機100では、ブラシ33及び第2ブラシ53それぞれのフィルタ25に対する接触面積、接触密度、接触角度、接触部の材質、及び接触部の毛足の少なくとも一つを異ならせることによって、例えば、上流側の清掃部材で大まかな塵埃を除去し下流側で細かな塵埃を除去するというような清掃方式を構築できるので、多様な塵埃を除去することができる。
空調室内機100では、少なくともフィルタ25がブラシ33及び第2ブラシ53に対して相対移動するので、フィルタから塵埃を効率よく除去することができる。
空調室内機100では、ブラシ33及び第2ブラシ53で除去・捕獲した塵埃を最終的にブラシ33側へ集合させることができるので、塵埃の除去後の後処理が容易である。
空調室内機100では、ブラシ33及び第2ブラシ53で除去・捕獲した塵埃を最終的にブラシ33側へ集合させて、1個のダストボックス37へ搬入することができるので、塵埃の除去後の後処理が容易になる上に、1つのダストボックス37で足りるのでコスト増を抑制することができる。
空調室内機100では、ブラシ33及び第2ブラシ53で除去・捕獲した塵埃を最終的にブラシ33側へ集合させることができ、ブラシ33に対してのみ塵埃を脱離させるブラシ清掃櫛35を備えれば足りるので、コスト増を抑制することができる。
上記実施形態では、ブラシ33と第2ブラシ53とは性質の異なる清掃部材であるが、これに限定されるものではない。
33 ブラシ(第1清掃部材)
33b 毛材(接触部)
35 ブラシ清掃櫛(櫛状歯)
37 ダストボックス
53 第2ブラシ(第2清掃部材)
53b 織物基布(接触部)
100 空調室内機
Claims (11)
- フィルタ(25)を移動させて前記フィルタ(25)に付着している塵埃を脱離させるフィルタ清掃機能を有する空調室内機であって、
移動している前記フィルタ(25)上に接触して前記塵埃を掻き取る第1清掃部材(33)と、
前記フィルタ(25)の移動軌道沿いで前記第1清掃部材(33)とは別の位置に配置され、前記フィルタ(25)上の前記塵埃を掻き取る第2清掃部材(53)と、
を備え、
前記第2清掃部材(53)は、前記第1清掃部材(33)が前記フィルタ(25)に接触する態様とは異なる態様で前記フィルタ(25)に接触し、前記第1清掃部材(33)が前記フィルタ(25)から掻き取る塵埃とは異なる塵埃を掻きとる、
空調室内機(100)。 - 前記第2清掃部材(53)は、前記第1清掃部材(33)と前記フィルタ(25)とが接触する面積とは異なる面積で前記フィルタ(25)に接触する、
請求項1に記載の空調室内機(100)。 - 前記第2清掃部材(53)は、前記第1清掃部材(33)と前記フィルタ(25)とが接触する密度とは異なる密度で前記フィルタ(25)に接触する、
請求項1に記載の空調室内機(100)。 - 前記第2清掃部材(53)は、前記第1清掃部材(33)と前記フィルタ(25)とが接触する角度とは異なる角度で前記フィルタ(25)に接触する、
請求項1に記載の空調室内機(100)。 - 前記第2清掃部材(53)は、前記第1清掃部材(33)のうちの前記フィルタ(25)に接触する部分の材質とは異なる材質を有する接触部(53b)で前記フィルタ(25)に接触する、
請求項1に記載の空調室内機(100)。 - 前記第1清掃部材(33)及び前記第2清掃部材(53)それぞれは、前記フィルタ(25)に接触する接触部(33b,53b)が毛状であり、
前記第2清掃部材(53)の前記接触部(53b)は、前記第1清掃部材(33)の前記接触部(33b)の毛足とは異なる毛足を有する、
請求項1に記載の空調室内機(100)。 - 前記フィルタ(25)は前記移動軌道上を往復移動する、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の空調室内機(100)。 - 前記第2清掃部材(53)によって掻き取られた前記塵埃は、前記フィルタ(25)の前記往復移動のうちの復移動時に前記第1清掃部材(33)側に戻される、
請求項7に記載の空調室内機(100)。 - 前記フィルタ(25)から掻き取られた前記塵埃が溜められるダストボックス(37)をさらに備え、
前記ダストボックス(37)は、前記第1清掃部材(33)側に配置されている、
請求項8に記載の空調室内機(100)。 - 前記第1清掃部材(33)が掻き取った前記塵埃を前記第1清掃部材(33)から脱離させる櫛状歯(35)をさらに備える、
請求項9に記載の空調室内機(100)。 - フィルタ(25)を移動させて前記フィルタ(25)に付着している塵埃を脱離させるフィルタ清掃機能を有する空調室内機であって、
脱離した前記塵埃を溜めるダストボックス(37)と、
移動している前記フィルタ(25)上に接触して前記塵埃を掻き取る複数の清掃部材と、
を備え、
複数の前記清掃部材のうちの少なくとも1つの前記清掃部材が前記ダストボックス(37)に配置され、残りの前記清掃部材が前記ダストボックス(37)外に配置されている、
空調室内機(100)。
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