JP2015218827A - 静圧流体軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変絞りを能動的に制御することにより、高い軸受剛性を得るとともに、異常等により軸受動作中に可変絞りの制御が停止した場合であっても、安定した軸受剛性を得ることができる静圧流体軸受装置を提供する。【解決手段】可変絞り40は、流体流路13を経由して流体が充填される流体貯留室44aと、流体貯留室44aに対向して配置され、中央に突起部を有し、突起部に静圧ポケット11へ連通する流路47を備えた流体供給室44bと、流体供給室44aと流体貯留室44bとの間を仕切るとともに、流体供給室44aと流体貯留室44bとの間に外周部が把持され、一方の面が突起部と所定の隙間を隔てて対向するダイアフラム43と、ダイアフラム43を挟んで突起部と反対側の可変絞り40本体に取り付けられたボイスコイルモータ50と、ボイスコイルモータ50を駆動して絞り量を制御する制御手段を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、可変絞り手段を有する静圧流体軸受装置に関する。
静圧流体軸受装置は、案内面または軸受面の一方に静圧ポケットを設け、ポンプから加圧された流体を静圧ポケットに供給することにより、案内面と軸受面の間に所定の厚さの流体膜を形成し、軸受面を非接触に支持して、高精度に運動させるとともに、摩擦を低減する軸受装置である。この流体膜は動的に形成された後、排出流路へ排出されることを繰り返すことにより維持されている。静圧軸受に加わる負荷により流体膜に外乱力が作用すると、軸受剛性の維持に必要な厚さの流体膜が形成されず、軸受剛性が低下する。このため、ポンプから静圧ポケットに流体を供給する流路途中に絞りを設け、適切に減圧することにより供給圧力を調整して、負荷に対する案内面と軸受面の間の隙間の変動を小さくするように、すなわち軸受剛性が高くなるようにしている。この絞りには、開度を一定にした固定絞りと、開度が可変な可変絞りがあり、可変絞りでは、開度により流量を増減させることにより、供給圧力を制御することができる。
例えば、特許文献1には、静圧ポケットに流体を供給する流路の途中に設けられた可変絞りにより供給流量を制限することで静圧ポケットの圧力を調整して軸受剛性を維持する流体軸受装置が開示されている。この可変絞りは、内部に流体が流入する充填空間を有し、充填空間には静圧ポケットに連通する流体流通孔が設けられており、流体流通孔に対向してダイアフラムが配置されている。流体流通孔とダイアフラムとの間の隙間が絞りとなっており、充填空間に流入した流体は、この絞りを経由することにより、流量が制限されて流体流通孔へ流出する。ダイアフラムには圧電アクチュエータが接続されており、圧電アクチュエータを伸縮させて、ダイアフラムを変位させることにより、流体流通孔との間の隙間を変更できる可変絞りとなっている。静圧ポケットには圧力センサが備えられており、圧力に応じて可変絞りを作動させている。静圧軸受に加わる外乱負荷により流体膜に外乱力が作用し、静圧ポケットの圧力の増加が検出されると、圧力に応じて、圧電アクチュエータによってダイアフラムを引き上げ、可変絞りの開度を大きくすることにより、供給流量を増加させ、軸受剛性を維持している。
実開平3−49415号公報
しかしながら、特許文献1の流体軸受装置では、例えば異常等により軸受動作中に可変絞りの制御が停止した場合、ダイアフラムが圧電アクチュエータに固定されているため、流体流通孔とダイアフラムとの間の隙間を変えることができない。したがって、静圧軸受に加わる負荷により流体膜に外乱力が作用した際に、可変絞りの開度が変わらないため、静圧ポケットの圧力が低下し、安定した軸受剛性を維持することができない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、可変絞りを能動的に制御することにより、高い軸受剛性を得るとともに、異常等により軸受動作中に可変絞りの制御が停止された場合であっても、安定した軸受剛性を得ることができる静圧流体軸受装置を提供することにある。
請求項1に係わる発明は、案内面または軸受面の一方に設けた静圧ポケットと、前記静圧ポケットに流体を供給する流体供給手段と、前記流体供給手段から前記静圧ポケットに至る流体の通路を形成する流体流路と、前記流体流路の途中に設けられ、流体の流量を絞って前記静圧ポケットに流入させる可変絞りを備え、前記可変絞りは、前記流体流路を経由して流体が充填される流体貯留室と、前記流体貯留室に対向して配置され、中央に突起部を有し、前記突起部に前記静圧ポケットへ連通する流路を備えた流体供給室と、前記流体供給室と前記流体貯留室との間を仕切るとともに、前記流体供給室と前記流体貯留室との間に外周部が把持され、一方の面が前記突起部と所定の隙間を隔てて対向するダイアフラムと、前記ダイアフラムを挟んで前記突起部と反対側の前記可変絞り本体に取り付けられたボイスコイルモータと、前記可変絞り本体に固定された固定子であるヨークと、前記ボイスコイルモータの可動子として前記ヨークの外周に配置されたボイスコイルと、前記ボイスコイルの端部と前記ダイアフラムの他方の面との間を連結する連結部材と、前記ボイスコイルモータを駆動して、前記ダイアフラムを変位させて絞り量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記のように構成した請求項1の発明によれば、静圧流体軸受装置は、ボイスコイルモータによって、ダイアフラムを能動的に変位させて絞り量を制御することができるので、高い軸受剛性を得ることができる。このダイアフラムは、ボイスコイルモータの可動子であるボイスコイルの端部に連結されており、ボイスコイルモータにより駆動されている。ボイスコイルは質量が小さく、駆動系の慣性を小さくすることができるので、高い応答性能を実現することができる。また、このボイスコイルはヨークの外周に配置されて移動自在であるので、ダイアフラムも移動自在である。したがって、この可変絞りは制御されていない場合であっても、流体供給室と流体貯留室の流体の圧力とダイアフラムの弾性により、ダイアフラムを受動的に変位させて絞り量を変える、いわゆるダイアフラム式可変絞りとして機能させることができる。例えば、異常等により軸受動作中に制御が停止しても、安定した軸受剛性を得ることができるので、案内面および軸受面の焼き付きを防ぐことができる。
請求項2に係わる発明は、請求項1に記載の静圧流体軸受装置であって、前記可変絞りは、前記案内面と前記軸受面との間の変位を検出する変位検出手段を備え、前記制御手段は、前記変位検出手段により検知された前記変位に応じて、前記ボイスコイルモータを駆動して、前記ダイアフラムを変位させて絞り量を制御することを特徴とする。
上記のように構成した請求項2の発明によれば、静圧流体軸受装置は、案内面と軸受面との間の変位に応じて、ボイスコイルモータを駆動して、常に案内面と軸受面との間が所望の隙間となるように、ダイアフラムを能動的に変位させて絞り量を制御することができるので、高い軸受剛性を得ることができる。
請求項3に係わる発明は、請求項1に記載の静圧流体軸受装置であって、前記可変絞りは、前記静圧ポケットの圧力を検出する圧力検出手段を備え、前記制御手段は、前記圧力検出手段により検知された前記圧力に応じて、前記ボイスコイルモータを駆動して、前記ダイアフラムを変位させて絞り量を制御することを特徴とする。
上記のように構成した請求項3の発明によれば、静圧流体軸受装置は、静圧ポケットの圧力の変動に応じて、ボイスコイルモータを駆動して、常に案内面と軸受面との間が所望の隙間となるように、ダイアフラムを能動的に変位させて絞り量を制御することができるので、高い軸受剛性を得ることができる。
請求項4に係わる発明は、請求項2または請求項3に記載の静圧流体軸受装置であって、前記制御手段は、前記ボイスコイルの位置を検出する位置検出手段と、前記ボイスコイルの速度を検出する速度検出手段と、前記ボイスコイルモータの印加電流を検出する電流検出手段とを備え、前記位置と前記速度と前記印加電流をそれぞれフィードバックして制御することを特徴とする。
上記のように構成した請求項4の発明によれば、静圧流体軸受装置は、ボイスコイルモータのボイスコイルの位置および速度と、ボイスコイルモータの印加電流をそれぞれフィードバックして制御することができるので、より高精度にダイアフラムを変位させて、正確に絞り量を制御することができるので、さらに軸受性能を向上させることができる。
本発明によれば、可変絞りを能動的に制御することにより、高い軸受剛性を得るとともに、異常等により軸受動作中に可変絞りの制御が停止された場合であっても、安定した軸受剛性を得ることができる静圧流体軸受装置を提供することができる。
本発明の実施形態の静圧流体軸受装置の概略図である。 本発明の実施形態のダイアフラム式可変絞り装置の断面図である。 本発明の実施形態の静圧流体軸受装置のハードウエア構成図である。 本発明の他の実施形態の静圧流体軸受装置の概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、本発明の実施形態の静圧流体軸受装置の概略図であり、図2は図1に示されたダイアフラム式可変絞り装置の断面図である。図中の矢印は流体の流れる方向を示している。
以下、本実施形態の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態による静圧流体軸受装置1は、直動テーブルの案内面6に対向する軸受面5に静圧ポケット11を備えており、静圧ポケット11には静圧ポケット11と一体的になったダイアフラム式可変絞り装置40が設けられている。
このダイアフラム式可変絞り装置40は、静圧ポケット11と一体的にすることで、流出口42から絞り部に至る経路を短くしている。さらに、案内面6には変位検出手段である変位センサ18を備えており、案内面6と軸受面5との間の変位が計測可能になっている。静圧ポケット11に至る流体の通路を形成する流体流路である流体供給流路13は流体供給手段であるポンプPと静圧ポケット11との間を連通しており、流体供給流路13の途中にダイアフラム式可変絞り装置40が設けられている。
ダイアフラム式可変絞り装置40は、制御手段である制御装置100と接続されており、制御装置100により絞りの開度Dが制御される可変絞りとなっている。制御装置100は、案内面6に備えた変位センサ18により計測された案内面6と軸受面5との間の変位に応じて絞りの開度Dを変えて、静圧ポケット11への供給流量を制御している。
図2に示すように、ダイアフラム式可変絞り装置40は、ハウジング48内に、流路41、流入口41a,41b、流出口42、ダイアフラム43、流体供給室44a、流体貯留室44b、弁座45、ボイスコイルモータ50を有している。
ハウジング48の下部中央には、弁座45となる突起部が形成され、弁座45の周囲には、円環状に凹設された流体供給室44aが形成されている。この弁座45には静圧ポケット11と連通する流路47が形成されている。ハウジング48の上部には、流体供給室44aに対向して流体貯留室44bが形成されている。流体供給室44aおよび流体貯留室44bには、それぞれ流路41と連通する流入口41a,41bが形成されている。流体供給室44aおよび流体貯留室44bは、流入口41a,41bから供給された流体が充填されて、供給された流体の圧力と等しくなっている。
ダイアフラム43は、外周部が流体供給室44aと流体貯留室44bとの間に把持されて流体供給室44aと流体貯留室44bとの間を仕切るとともに、図2の下方向の面が弁座45に所定の隙間を隔てて対向して配置されている。ダイアフラム43は、鋼材等からなる弾性部材であり、ダイアフラム43と弁座45で形成された隙間が、絞りの開度Dとなっている。流体供給室44aの流体は開度Dに絞られて静圧ポケット11へ流出する。ダイアフラム43は、絞りの最小開度DLから最大開度DHまで変形させることが可能であり、最小開度DLから最大開度DHの中間位置を、無負荷状態での初期位置としている。
ボイスコイルモータ50は、ハウジング48の上側部分に支持される固定子61と、固定子61に対し、図2の上下方向に移動可能な可動子62とからなる。ボイスコイルモータ50は、ダイアフラム43を挟んで弁座45と反対側のハウジング48の上側部分のダイアフラム式可変絞り装置40本体に支持されている。
固定子61は、円板状のヨーク基部56と、ヨーク基部56の外周部より円筒状に設けられた外部ヨーク55と、ヨーク基部56の中心部に円筒状に設けられたセンターヨーク57とから構成されている。このヨーク基部56、外部ヨーク55、センターヨーク57は、軟磁性材料からなり、磁束をよく通すように構成されている。
外部ヨーク55の内周側には、環状の永久磁石59が固定されている。この永久磁石59は、内周側をN極、外周側をS極として着磁されている。なお、この永久磁石59のN極とS極とを逆にしてもよい。
可動子62は、円筒状をなすコイルボビン53と、コイルボビン53の外周に巻回されたボイスコイル51とから構成されている。ボイスコイル51は、センターヨーク57の外周に配置され、センターヨーク57とコイルボビン53との間は隙間を有しており、センターヨーク57とボイスコイル51との間は非接触となっている。
コイルボビン53には、端部に円板状のコイルキャップ52が取り付けられている。コイルキャップ52には、軸方向に複数個の貫通孔54が形成されている。また、コイルキャップ52は、柱状の連結部材60を介してダイアフラム43と連結されている。コイルボビン53は軟磁性材料からなり、磁気を通しやすくしている。
コイルキャップ52には、エンコーダーケース25の蓋部が取り付けられている。エンコーダーケース25の蓋部の内側には、エンコーダスケール28が固定されている。外部ヨーク55の外側には、ボイスコイル51の位置を検出する位置検出手段である位置センサ17およびボイスコイル51の速度を検出する速度検出手段である速度センサ16が設置されている。また、図示していないが、ボイスコイルモータ50は印加電流を検出する電流検出手段である電流センサ19を備えている。
永久磁石59の内側のN極から出た磁束は、ボイスコイル51を通過してコイルボビン53、滑りガイド58、センターヨーク57を通り、ヨーク基部56と外部ヨーク55を経由して永久磁石59の外側のS極に戻る。
この磁気回路において、ボイスコイル51に対し電流を流すと、ボイスコイル51には、図2の上下方向のいずれか一方の方向に推力が生じる。また、上記と逆向きの電流を流すことにより、図2の上下方向のいずれか他方の方向に推力が生じる。
このような構成によって、可動子62が上下方向に駆動され、可動子62に連結されたダイアフラム43が上下方向に変位する。ボイスコイルモータ50によるダイアフラム43の駆動は滑らかであり、ダイアフラム43の変形時において機械的振動が発生しにくい。
次に静圧流体軸受装置1のハードウエア構成を、図3に基づいて説明する。
制御装置100は、あらかじめ設定された案内面6と軸受面5との間の隙間の大きさと、変位センサ18の検出した値に基づき、ダイアフラム43に対する指令値を生成する。この指令値は、位置制御部105、速度制御部106、電流制御部107を通り、ボイスコイルモータ50へ電流が印加される。
そして、位置センサ17、速度センサ16が検出した値により、位置制御部105と速度制御部106に対し、位置フィードバックと速度フィードバックをそれぞれ返し、位置と速度の補正を加える。
また、電流値については、電流制御部107より出力された後、電流センサ19を通して電流フィードバックを電流制御部107に返す。こうしてボイスコイルモータ50が位置制御、速度制御および電流制御されることにより、制御装置100は、ダイアフラム43の位置を制御している。
上記のように構成される静圧流体軸受装置1の動作を、図1および図2に基づいて説明する。
図1に示すように、静圧流体軸受装置1は、ポンプPにより加圧された流体を、流体供給流路13の途中に設けられた、ダイアフラム式可変絞り装置40により減圧し、静圧ポケット11に流体を供給させる。
静圧ポケット11に供給された流体により、案内面6と軸受面5の間に所定の厚さの流体膜が形成され、案内面6が支持される。流体膜は動的に形成された後、ドレン31へ排出されることを繰り返すことにより維持されている。静圧軸受に加わる外乱負荷により流体膜に外乱力が作用すると、案内面6と軸受面5との間の隙間が変化する。
制御装置100は、この隙間が所定の距離よりも小さくなった場合、ダイアフラム式可変絞り装置40のボイスコイルモータ50を駆動してダイアフラム43を上方向に引き上げ、絞りの開度Dを大きくすることにより、静圧ポケット11への供給流量は増加されて、案内面6と軸受面5との間の隙間を大きくする。
また、制御装置100は、隙間が所定の距離よりも大きくなった場合、ダイアフラム式可変絞り装置40のボイスコイルモータ50を駆動してダイアフラム43を下方向に引き下げ、絞りの開度Dを小さくすることにより、静圧ポケット11への供給流量は減少されて、案内面6と軸受面5との間の隙間を小さくする。
制御装置100は、図2に示すように、変位センサ18により案内面6と軸受面5との間の隙間tの変位を検知し、変位に応じてダイアフラム式可変絞り装置40を動作させることにより、案内面6と軸受面5との間の隙間を所定の距離に維持することができる。このとき、ダイアフラム43を変位させるボイスコイル51は質量が小さく、駆動系の慣性を小さくすることができるので、高い応答性能を実現することができる。
また、ダイアフラム式可変絞り装置40のダイアフラム43は、最小開度DLから最大開度DHの中間位置を、無負荷状態での初期位置として、移動自在である。したがって、ダイアフラム式可変絞り装置40は制御されていない場合であっても、流体供給室44aと流体貯留室44bの流体の圧力とダイアフラム43の弾性により、ダイアフラム43を受動的に変位させて絞り量を制御することができる。例えば、異常等により軸受動作中に制御が停止しても、安定した軸受剛性を得ることができるので、案内面6および軸受面5の焼き付きを防ぐことができる。
他の実施形態として、図4に示すように、静圧ポケット11に圧力検出手段である圧力センサ15を備え、制御装置100は、圧力センサ15により検知された圧力に応じて、ボイスコイルモータを駆動して、ダイアフラムを変位させて絞り量を制御するものがある。
上記の実施形態によれば、静圧流体軸受装置1は、静圧ポケット11の圧力の変動に応じて、ボイスコイルモータを駆動して、常に案内面6と軸受面5との間が所望の隙間となるように、ダイアフラムを能動的に変位させて絞り量を制御することができるので、高い軸受剛性を得ることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、本実施形態では、ボイスコイルモータのセンターヨークとボイスコイルとを非接触としているが、コイルボビンの内周側に滑りガイドを圧入して、センターヨークとボイスコイルを摺接させるようにしてもよい。また、本実施形態では、外部ヨークの内周側に環状の永久磁石を配置しているが、センターヨークに永久磁石を配置した構成としてもよい。
さらに、本実施形態では、直動テーブルの静圧案内面に適用しているが、スピンドル等の回転軸を支持する静圧軸受に適用してもよい。回転軸の場合、対向する軸受面に配置することで、負荷に対し、高い軸受剛性を持たせることができる。その他、ジャーナル軸受、スラスト軸受、静圧ネジにも適用することができる。
1 静圧流体軸受装置、 5 軸受面、 6 案内面、 8 ランド、
11 静圧ポケット、 13 流体供給流路、 15 圧力センサ、
16 速度センサ、 17 位置センサ、 18 変位センサ、
19 電流センサ、 25 エンコーダーケース、 28 エンコーダスケール、
30 タンク、 31 ドレン、 40 ダイアフラム式可変絞り装置、
41 流路、 41a,41b 流入口、 42 流出口、
43 ダイアフラム、 44a 流体供給室、 44b 流体貯留室、
45 弁座、 47 流路、 48 ハウジング、 50 ボイスコイルモータ、
51 ボイスコイル、 52 コイルキャップ、 53 コイルボビン、
54 貫通孔、 55 外部ヨーク、 56 ヨーク基部、
57 センターヨーク、 59 永久磁石、
60 連結部材、 61 固定子、 62 可動子、
100 制御装置、 105 位置制御部、 106 速度制御部、
107 電流制御部、 D 開度、 DL 最小開度、 DH 最小開度、
P ポンプ、 t:隙間

Claims (4)

  1. 案内面または軸受面の一方に設けた静圧ポケットと、前記静圧ポケットに流体を供給する流体供給手段と、前記流体供給手段から前記静圧ポケットに至る流体の通路を形成する流体流路と、前記流体流路の途中に設けられ、流体の流量を絞って前記静圧ポケットに流入させる可変絞りを備え、
    前記可変絞りは、前記流体流路を経由して流体が充填される流体貯留室と、前記流体貯留室に対向して配置され、中央に突起部を有し、前記突起部に前記静圧ポケットへ連通する流路を備えた流体供給室と、前記流体供給室と前記流体貯留室との間を仕切るとともに、前記流体供給室と前記流体貯留室との間に外周部が把持され、一方の面が前記突起部と所定の隙間を隔てて対向するダイアフラムと、前記ダイアフラムを挟んで前記突起部と反対側の前記可変絞り本体に取り付けられたボイスコイルモータと、前記可変絞り本体に固定された固定子であるヨークと、前記ボイスコイルモータの可動子として前記ヨークの外周に配置されたボイスコイルと、前記ボイスコイルの端部と前記ダイアフラムの他方の面との間を連結する連結部材と、前記ボイスコイルモータを駆動して、前記ダイアフラムを変位させて絞り量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする静圧流体軸受装置。
  2. 請求項1に記載の静圧流体軸受装置であって、
    前記可変絞りは、前記案内面と前記軸受面との間の変位を検出する変位検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記変位検出手段により検知された前記変位に応じて、前記ボイスコイルモータを駆動して、前記ダイアフラムを変位させて絞り量を制御することを特徴とする静圧流体軸受装置。
  3. 請求項1に記載の静圧流体軸受装置であって、
    前記可変絞りは、前記静圧ポケットの圧力を検出する圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記圧力検出手段により検知された前記圧力に応じて、前記ボイスコイルモータを駆動して、前記ダイアフラムを変位させて絞り量を制御することを特徴とする静圧流体軸受装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の静圧流体軸受装置であって、
    前記制御手段は、前記ボイスコイルの位置を検出する位置検出手段と、前記ボイスコイルの速度を検出する速度検出手段と、前記ボイスコイルモータの印加電流を検出する電流検出手段とを備え、前記位置と前記速度と前記印加電流をそれぞれフィードバックして制御することを特徴とする静圧流体軸受装置。
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