JP2015217250A - 歩幅測定システム,プログラム,方法及び装置 - Google Patents

歩幅測定システム,プログラム,方法及び装置 Download PDF

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仁隆 大杉
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Shinichi Matsuda
真一 松田
沙耶香 谷
Sayaka Tani
沙耶香 谷
和哉 山本
Kazuya Yamamoto
和哉 山本
真司 十河
Shinji Sogo
真司 十河
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康弘 田中
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Yuka Taniguchi
悠香 谷口
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Abstract

【課題】歩幅測定システム,歩幅測定プログラム,歩幅測定方法及び歩幅測定装置に関し、歩幅の算出精度を向上させる。【解決手段】両足のうち一方の足7に、一方の足7の接地を検出する第一センサー1A,2Aを装着する。また、他方の足8にも、他方の足8の接地を検出する第二センサー3A,4Aを装着する。第一センサー1A,2Aが接地を検出している期間内における他方の足8の移動速度と、第一センサー1A,2Aが接地を検出してから第二センサー3A,4Aが接地を検出するまでの時間とに基づき、歩幅を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、走行または歩行の動作を測定するシステム,プログラム,方法及び装置に関する。
従来、スポーツや予防医療等の分野において、身体の動きに関する運動情報を記録し、これを運動状態の評価,分析に活用する技術が開発されている。例えば、ハイスピードカメラやモーションキャプチャ装置を用いて動作者の映像を記録し、人間の体型をモデル化したコンピューターグラフィックス画像で運動速度,運動姿勢を再現する技術が開発されている。しかし、このような技術の機材設備は、限られた研究施設,研究機関で運用されているものが多く、万人が任意の場所で手軽に利用できるものではない。そこで、身体に装着可能なウェアラブルデバイスを用いて運動情報を記録し、これを運動状態の評価,分析に活用する技術が提案されている。
上記の提案の一例として、履物に内蔵された各種センサーの検出情報を利用して、両足の運動状態を把握する手法が挙げられる。この場合、センサーの具体例としては、相対位置センサー(光学式,音波式,磁気式等),感圧センサー,加速度センサー,角速度センサー(ジャイロセンサー)等を用いることが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
相対位置センサーでは、左右何れか一方の履物に対する他方の相対位置が検出される。そのため、接地(着地)している一方の履物を感圧センサー等で特定することで、一方の履物の位置を基準として他方の履物の相対位置が特定され、歩行状態が把握される。また、加速度センサー,角速度センサーを用いた場合には、履物の加速度,角速度(足の加速度,角速度に対応)が検出される。これらの加速度,角速度のデータに積分処理を施すことで、履物の速度や三次元の位置情報が算出され、歩行状態が把握される。
特開2006-204730号公報
しかしながら、相対位置センサーで検出されるのは相対的な位置の情報であるが故に、基準となる一方の履物が接地していない状態での運動状態を特定するのには不向きである。すなわち、両足がともに離地した状態では、空中における一方の履物の移動軌跡に依存して他方の履物の相対位置が変化するため、絶対位置の特定が難しい。したがって、両足がともに離地する運動を含む走行動作や跳躍動作,スキップ動作においては、歩幅を精度よく把握することができず、動作の軌跡(足跡)を精度よく特定できない。
このような課題に対し、加速度センサーや角速度センサーを用いて両足がともに離地した状態での運動状態を推定することも考えられる。例えば、履物の加速度を時間積分することで速度を算出でき、これをさらに時間積分することで位置を算出できる。また、履物の角速度を時間積分することで、履物の角度(足の向き)を算出できる。しかし、加速度,角速度の積分演算過程では、必然的に積分誤差が蓄積される。そのため、歩幅の算出精度を向上させにくく、動作の軌跡(足跡)を精度よく特定できない。
本発明の目的の一つは、動作の軌跡の特定精度を向上させることが可能な歩幅測定システム,歩幅測定プログラム,歩幅測定方法及び歩幅測定装置を提供することである。また、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
歩幅測定システムには、両足のうち一方の足に装着され、前記一方の足の接地を検出する第一センサーが設けられる。また、前記両足のうち他方の足に装着され、前記他方の足の接地を検出する第二センサーが設けられる。さらに、前記第一センサーが接地を検出している期間内における前記他方の足の移動速度と、前記第一センサーが接地を検出してから前記第二センサーが接地を検出するまでの時間とに基づき、歩幅を算出する算出部が設けられる。
動作の軌跡の特定精度を向上させることができる。
実施形態に係る歩幅測定システムの構成を例示する斜視図である。 歩幅測定システムのハードウェア構成を例示する図である。 歩幅測定システムの機能構成を例示するブロック図である。 (A),(B)は圧力と接地状態との関係を例示するグラフである。 (A)〜(E)は接地時間及び一歩の間隔時間を説明するための図である。 相対位置の算出手法を説明するための図である。 重心の移動距離を説明するための図である。 足跡位置の算出手法を説明するための図である。 情報検知装置における制御の手順を例示するフローチャートである。 処理装置における制御の手順を例示するフローチャートである。 各種パラメーターの算出タイミングを説明するための図である。 歩幅測定システムの出力結果を例示する図である。
図面を参照して、実施形態としての歩幅測定システム,歩幅測定プログラム,歩幅測定方法及び歩幅測定装置について説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態をその趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(実施形態及び各変形例を組み合わせる等)して実施することができる。
[1.システム概要]
図1に示すように、本実施形態に係る歩幅測定システム30は、動作者の移動動作に伴って生じるセンサー情報を取得し、両足の動きに関する運動情報を算出するものである。移動動作の具体例としては、歩行動作,早歩き動作,ジョギングやマラソン等の走行動作,スキップ動作,跳躍動作等が挙げられる。これらの動作によって生じるセンサー情報は、動作者に装着される情報検知装置1〜4で取得され、動作者が所持,携帯する処理装置9へと伝達される。処理装置9は、センサー情報に基づいて運動情報を算出し、これを表示装置10に伝達して表示させる。
情報検知装置1〜4はウェアラブルデバイスの一種であり、センサー情報を取得して処理装置9に出力する。センサー情報の具体例としては、情報検知装置1〜4の相対位置の情報や踏面の圧力情報,加速度情報,角速度情報等が挙げられる。本実施形態の情報検知装置1〜4では、情報検知装置1〜4の相対位置の情報と圧力情報とが取得される。
これらの情報検知装置1〜4は、動作者の履物に内蔵される。ここでいう履物には、運動靴,サンダル,足袋,靴下といった足を覆うものや、靴の中敷き,足の皮膚に貼着されるシート状のもの等が含まれる。なお、ベルトやゴムバンド等の締め付け器具を用いて、情報検知装置1〜4を素足に直接的に装着してもよい。
処理装置9は、センサー情報に基づいて運動情報を算出するコンピューターである。ここでいうコンピューターには、中央処理装置を内蔵し、情報検知装置1〜4からのデータを受け取り可能な装置が含まれ、好ましくは可搬性を有する装置である。例えば、携帯電話機,スマートフォン,タブレット端末といった携帯情報端末や、ノートパソコン,スレートパソコンといったパーソナルコンピューターがこれに含まれる。あるいは、音楽プレーヤー,カメラ,ビデオプレーヤー,携帯型ゲーム機,GPS(Global Positioning System)装置,リモコン装置等の電子機器類(ガジェット)がこれに含まれる。
処理装置9は、動作者が携行するものであってもよいし、動作者の身体に装着されるものであってもよい。また、処理装置9を履物の内部や情報検知装置1〜4の何れかに内蔵させてもよい。処理装置9で算出される運動情報の具体例としては、移動動作の速度や移動時間,歩幅,足の向き(歩向角),左右の足の間隔(歩隔),単位時間あたりの接地回数(歩調),足跡の軌跡等が挙げられる。本実施形態の処理装置9は、走行動作における歩幅及び接地時の足の向きを算出し、これらの運動情報を表示装置10に伝達する。
表示装置10は、処理装置9で算出された運動情報を視覚的に表示するものであり、例えば液晶ディスプレイを内蔵したタブレット端末やノートパソコン等である。処理装置9と表示装置10とを一体に設けることも可能である。また、処理装置9に液晶ディスプレイが内蔵されている場合には、処理装置9を表示装置10として機能させてもよい。
また、表示装置10は、少なくとも処理装置9との間でデータの授受が可能な装置であればよく、可搬性に乏しい設置型のものであってもよい。例えば、上記の表示装置10として、デスクトップ型のパーソナルコンピューターや、運動情報を紙媒体に印刷するプリンター,プロッター等を使用してもよい。
情報検知装置1〜4,処理装置9,表示装置10のそれぞれは、有線又は無線の通信ネットワークを介して互いに通信可能に設けられる。ここでいう通信ネットワークは、インターネットであってもよいし、アドホック通信網やローカル通信網であってもよい。処理装置9をインターネットのクラウド上に配置し、ウェブサービスの一つとして動作者に運動情報管理サービスを提供することも可能である。
[2.ハードウェア構成]
[2−1.情報検知装置]
図1に示すように、情報検知装置1〜4は、動作者の右足7及び左足8のそれぞれの履物の靴底に装着又は内蔵される。すなわち、右靴5の爪先,踵,左靴6の爪先,踵の四カ所に対して、情報検知装置1〜4が一つずつ配設される。これらの情報検知装置1〜4は、配設位置が異なるものの、構成は互いに同様である。以下、これらの情報検知装置1〜4のうち、おもに右靴5の爪先に設けられる情報検知装置1を取り上げて説明する。
図2に示すように、情報検知装置1には、圧力センサー1A,無線通信装置1B,計時装置1C,センサー制御装置1Dが内蔵される。
圧力センサー1Aは、足の踏み込みによって生じる踏面の圧力を検出するものであり、それぞれが設けられた位置における圧力を時系列の圧力情報として取得する。例えば、情報検知装置1の圧力センサー1Aは、右足7の爪先における圧力を検出し、情報検知装置2の圧力センサー2Aは、右足7の踵における圧力を検出する。
ここでいう「圧力情報」には、圧力センサー1Aで直接的に取得される情報のほか、これを加工(演算処理)することで得られるパラメーター(圧力に相当するパラメーター)の情報も含まれる。
圧力の値は、足の接地状態に応じて変化する。したがって、足の接地状態及び離地状態は、圧力の変化を参照することで把握可能である。つまり、情報検知装置1,2に内蔵される圧力センサー1A,2Aは、右足7(両足のうち一方の足)の接地及び離地を検出するセンサー(第一センサー)としての機能を持つ。同様に、情報検知装置3,4に内蔵される圧力センサー3A,4Aは、左足8(他方の足)の接地及び離地を検出するセンサー(第二センサー)としての機能を持つ。
無線通信装置1Bは、他の情報検知装置2〜4及び処理装置9との間で無線通信を行うものである。無線通信装置1Bは、二つの機能を持つ。第一の機能は、圧力センサー1Aで検出された圧力情報を処理装置9に送信する機能である。第二の機能は、他の情報検知装置2〜4に内蔵された無線通信装置2B〜4Bから出力される無線信号の強度(電波強度)を測定し、その電波強度情報を処理装置9に送信する機能である。なお、情報検知装置1〜4と処理装置9との間の通信機能は、無線通信に代えて有線通信を用いても実現可能である。
右靴5に内蔵された無線通信装置1B,2Bのそれぞれは、少なくとも左靴6に内蔵された複数の無線通信装置3B,4Bからの電波強度を測定する機能を持つ。同様に、左靴6に内蔵された無線通信装置3B,4Bのそれぞれは、少なくとも右靴5に内蔵された複数の無線通信装置1B,2Bからの電波強度を測定する機能を持つ。つまり、無線通信装置1B〜4Bを右足7側と左足8側とに大別すると、前者は後者に電波を発信する第一無線機としての機能を持ち、かつ、後者からの電波を受信する第二無線機としての機能を併せ持つ。同様に、後者は前者に電波を発信する第一無線機としての機能を持ち、かつ、前者からの電波を受信する第二無線機としての機能を併せ持つ。
無線通信装置1B,2Bの測定対象となる無線信号の種類は任意である。例えば、第一の機能に係る圧力情報の無線信号の強度を測定してもよいし、その他の無線信号(例えば、電波強度を測定するために強度,周波数,送信方向がチューニングされた無線信号)を各々の無線通信装置1B〜4Bから順番に発信させて、電波強度を測定してもよい。
計時装置1Cは、上記の圧力情報,電波強度情報に付加される時刻情報(タイムスタンプ)を出力するクロックモジュール(リアルタイムクロック)である。時刻情報が付加された圧力情報,電波強度情報は、センサー制御装置1Dを通じて無線通信装置1Bから処理装置9へと送信される。なお、情報検知装置1内に計時装置1Cを設けず、処理装置9側で圧力情報,電波強度情報に時刻情報を付加する制御構成としてもよい。
センサー制御装置1Dは、圧力情報,電波強度情報に関する無線信号を生成し、無線通信装置1Bから送信させるコンピューターである。センサー制御装置1Dは、圧力センサー1Aで検出された圧力情報と左靴6の情報検知装置3,4から届いた無線信号の電波強度情報とを、無線通信装置1Bから送信させる機能を持つ。ここでは、圧力情報,電波強度情報のそれぞれに時刻情報が付加され、無線信号に変換されて、無線通信装置1Bに伝達される。
センサー制御装置1Dには、中央処理装置11(Micro Processing Unit,Central Processor Unit),主記憶装置12(メインメモリ),補助記憶装置13等が内蔵され、内部バスを介して互いに通信可能に接続される。中央処理装置11は、制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路),キャッシュメモリ(レジスタ群)等を内蔵する処理装置(プロセッサ)である。また、主記憶装置12は、プログラムや作業中のデータが格納されるメモリ装置であり、例えばROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)がこれに含まれる。一方、補助記憶装置13は、主記憶装置12よりも長期的に保持されるデータやプログラムが格納されるメモリ装置であり、例えばフラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性メモリがこれに含まれる。
[2−2.処理装置]
図2に示すように、処理装置9には、入力装置9A,無線通信装置9B,計時装置9C,制御装置9D,ストレージ装置9E,出力装置9Fが設けられる。
入力装置9Aは、ユーザから処理装置9への入力操作を受け付ける入力インタフェースの一つであり、例えばタッチパネルやサイドキー,音声入力用のマイクロフォン等である。入力装置9Aからの入力操作は、処理装置9の電源のオン/オフ操作や処理内容の選択操作,実行操作となりうる。
無線通信装置9Bは、情報検知装置1〜4や表示装置10との間で無線通信を行うものである。無線通信装置9Bは三つの機能を持つ。第一の機能は、情報検知装置1〜4の無線通信装置1B〜4Bから伝達される圧力情報及び電波強度情報を受信する機能である。第二の機能は、処理装置9で算出された運動情報を表示装置10に送信する機能である。第三の機能は、情報検知装置1〜4に内蔵された計時装置1C〜4Cにおける基準時刻の情報を各情報検知装置1〜4に送信する機能である。これらの各機能は他の機能から独立して実施可能であり、それぞれの通信規格を相違させてもよいし、それぞれの機能に対応する別個の通信デバイスを用意してもよい。また、これらの通信機能は、無線通信に代えて有線通信を用いても実現可能である。
計時装置9Cは、計時装置1Cと同様に、時刻情報(タイムスタンプ)を出力するクロックモジュール(リアルタイムクロック)である。計時装置9Cから出力される時刻情報は、情報検知装置1〜4のそれぞれの計時装置1C〜4Cで出力される時刻情報の基準時刻を与える。なお、計時装置1C〜4Cから出力される時刻情報が常に同期しているものと仮定すれば、計時装置9Cを省略可能である。
制御装置9Dは、圧力情報,電波強度情報に基づいて運動情報を算出する汎用のコンピューターである。図2中に制御装置9Dのハードウェア構成を例示する。制御装置9Dには、中央処理装置14(Micro Processing Unit,Central Processor Unit),主記憶装置15(メインメモリ),補助記憶装置16等が内蔵され、内部バスを介して互いに通信可能に接続される。これらの中央処理装置14,主記憶装置15,補助記憶装置16の各構成は、上述した中央処理装置11,主記憶装置12,補助記憶装置13の各構成と同様である。なお、制御装置9Dは、センサー制御装置1Dよりも高い演算能力を持つものとすることが好ましい。
ストレージ装置9Eは、圧力情報,電波強度情報,運動情報等を記憶するものであり、例えばハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD),不揮発性メモリ,リムーバブルメディア等の記憶装置である。ストレージ装置9Eには、運動情報を算出するためのプログラムが格納される。このプログラムは、本実施形態に係る歩幅測定方法が適用された歩幅測定プログラムであり、ストレージ装置9Eから制御装置9Dに読み込まれて実行される。なお、処理装置9は、内蔵メモリ上に記憶されたプログラムだけでなく、リムーバブルメディア上に記録されたプログラムも実行可能である。例えば、本実施形態に係る歩幅測定方法が適用されたプログラムがリムーバブルメディア上に記録され、処理装置9の制御装置9Dに読み込まれて実行されうる。
出力装置9Fは、ストレージ装置9Eに記録されている情報や処理装置9での演算結果等を表示可能なディスプレイ装置である。本実施形態では、処理装置9で算出された運動情報が表示装置10に伝達されて表示されるため、出力装置9Fの説明を省略する。なお、表示装置10の代わりに出力装置9Fに運動情報を伝達し、これを表示させることも可能である。
[2−3.表示装置]
図2に示すように、表示装置10には、無線通信装置10A,表示制御装置10B,出力装置10Cが設けられる。
無線通信装置10Aは、処理装置9との間で無線通信を行うものである。ここでは、処理装置9から伝達される運動情報が受信され、表示制御装置10Bに入力される。処理装置9と表示装置10との間の通信機能は、無線通信に代えて有線通信を用いても実現可能である。
表示制御装置10Bは、入力された運動情報を視覚情報としてリアルタイムに出力装置10Cに出力させるコンピューター(表示制御回路)である。表示制御装置10Bには、中央処理装置17,主記憶装置18(メインメモリ),補助記憶装置19等が内蔵され、内部バスを介して互いに通信可能に接続される。これらの中央処理装置17,主記憶装置18,補助記憶装置19の各構成は、上述した中央処理装置11,主記憶装置12,補助記憶装置13の各構成と同様である。
[3.プログラム]
図3は、処理装置9で実行されるプログラム20の処理内容を説明するためのブロック図である。このプログラム20は、例えばアプリケーションプログラムとしてストレージ装置9Eやリムーバブルメディアに記録され、制御装置9Dにおける主記憶装置15内のメモリ空間内に展開されて実行される。
処理内容を機能的に分類すると、本プログラム20には、接地・離地算出部21,時間算出部22,相対位置算出部23,速度算出部24,歩幅算出部25が設けられる。これらの算出部21〜25は、動作者の歩幅を算出する機能を提供する。これに加えて、本プログラム20には、足移動方向算出部26,足角度算出部27,足跡位置算出部28が設けられる。これらの算出部26〜28は、動作者の足跡位置を算出する機能を提供する。
[3−1.接地・離地算出部]
接地・離地算出部21は、圧力情報に基づき、動作者の接地及び離地のタイミングを判定する。ここでは、右足7,左足8のそれぞれについて、接地時刻,全接地時刻,離地時刻の情報が取得される。接地時刻とは、地面に対して足の何れかの部位が接触した時刻(接地を開始した時刻)である。一方、全接地時刻とは、足裏のほぼ全体が地面に接触した時刻(ほぼ全面の接地を開始した時刻)である。また、離地時刻とは、足が地面から空中に離隔した時刻(接地が終了した時刻)である。
図4(A),(B)に、踏面の圧力と接地状態との関係を例示する。実線グラフは踵の圧力変化を示し、破線グラフは爪先の圧力変化を示す。走行動作や跳躍動作では、動作者の走法によって、踵から接地する場合と爪先から接地する場合とがある。図4(A)は、踵が爪先よりも先に接地した場合を表し、図4(B)は、爪先が踵よりも先に接地した場合を表す。踵,爪先の何れの位置においても、圧力は接地したときに急増し、離地したときに急減する。
このことから、圧力の値が所定値P未満の状態から所定値P以上に変化したことを以て、接地したと判断することができる。あるいは、圧力の時間変化勾配〔図4(A),(B)中のグラフの傾き〕が正の所定勾配以上となったことを以て、接地したと判断することができる。同様に、圧力の値が所定値P以上の状態から所定値P未満に変化したことを以て、あるいは、圧力の時間変化勾配が負の所定勾配以下となったことを以て、離地の判断が可能である。
接地・離地算出部21は、上記のような手法を用いて、踵及び爪先の何れかが接地した時刻を接地時刻(接地開始時刻)として取得する。また、踵及び爪先の双方が接地した時刻を、全接地時刻(全接地を開始した時刻)として取得する。さらに、踵及び爪先の双方が離地した時刻を、離地時刻(接地終了時刻)として取得する。例えば、図4(A),(B)中の時刻t1,t5が接地時刻とされる。また、図4(A),(B)中の時刻t2,t6が全接地時刻とされ、時刻t3,t7が全接地しなくなった時刻とされ、時刻t4,t8が離地時刻とされる。ここで取得された接地時刻,全接地時刻,離地時刻の情報は、時間算出部22及び相対位置算出部23に伝達される。なお、具体的な接地及び離地のタイミングの判定,算出手法は、公知の種々の手法を適用可能であって、上記の手法に限定されるものではないことを付言する。
[3−2.時間算出部]
時間算出部22は、上記の接地時刻,離地時刻に基づき、接地時間Y及び一歩の間隔時間Y′を算出する。接地時間Yとは、地面に対して足の何れかの部位が接触している時間であり、例えば圧力センサー1A〜4Aが接地を検出している期間に対応する。より正確には、右足7の接地時間Yは、少なくとも圧力センサー1A,2Aの何れかが接地を検出している期間に対応し、左足8の接地時間Yは、少なくとも圧力センサー3A,4Aの何れかが接地を検出している期間に対応する。
ここでは、図5(A)〜(E)に示すように、接地時刻から離地時刻までの時間が、接地時間Yとして算出される。また、一方の足の接地時刻から他方の足の接地時刻までの時間が、一歩の間隔時間Y′として算出される。ここで算出された接地時間Y及び一歩の間隔時間Y′の情報は、速度算出部24,歩幅算出部25に伝達される。
[3−3.相対位置算出部]
相対位置算出部23は、電波強度情報に基づき、右足7に対する左足8の相対位置及び左足8に対する右足7の相対位置を算出する。ここでは、情報検知装置1〜4が設けられている位置同士の相対位置(すなわち、右靴5及び左靴6のそれぞれにおける踵及び爪先の相対位置)が測定される。右靴5及び左靴6の相対位置関係は、電波強度から推定される距離dを用いた三辺測量で求められる。ここで算出された相対位置の情報は、速度算出部24,足移動方向算出部26,足角度算出部27に伝達される。
ここで、図6に示すように、情報検知装置1が設けられた右靴5の爪先位置を点Aとおき、情報検知装置2が設けられた右靴5の踵位置を点Bとおく。また、情報検知装置3,4が設けられた左靴6の爪先位置,踵位置をそれぞれ、点C,点Dとおく。三角形ABCについて、辺ABの距離dは既知である。また、電波強度は伝達距離の二乗に反比例することから、辺ACの距離dは、無線通信装置1B,3B間で授受された電波強度から算出可能である。同様に、辺BCの距離dは、無線通信装置2B,3B間で授受された電波強度から算出可能である。これらの距離d,d,dから、辺ABに対する点Cの相対位置(三角形ABCが存在する平面内における点Cの位置)が一意に求められる。また、三角形ABDについて同様の演算を行うことで、辺ABに対する点Dの相対位置が一意に求められる。
相対位置算出部23は、以下に列挙するタイミングで左足8の相対位置を算出する。
・右足7の接地時刻における、右足7に対する左足8の相対位置L
・右足7の離地時刻における、右足7に対する左足8の相対位置L
・右足7の離地時刻の直後における、右足7に対する左足8の相対位置L
・左足8の全接地時刻における、右足7に対する左足8の相対位置L
また、右足7の相対位置については、以下に列挙するタイミングで算出する。
・左足8の接地時刻における、左足8に対する右足7の相対位置R
・左足8の離地時刻における、左足8に対する右足7の相対位置R
・左足8の離地時刻の直後における、左足8に対する右足7の相対位置R
・右足7の全接地時刻における、左足8に対する右足7の相対位置R
相対位置L,Lは、右足7が接地している接地時間Y内における左足8の移動速度を算出する際に参照される。同様に、相対位置R,Rは、左足8が接地している接地時間Y内における右足7の移動速度を算出する際に参照される。
相対位置L,Lは、離地中における左足8の移動方向を算出する際に参照され、相対位置R,Rは、離地中における右足7の移動方向を算出する際に参照される。なお、上記の「離地時刻の直後」とは、離地時刻から所定時間(例えば、プログラム20の実行周期に対応する時間であって、数ミリ〜数百ミリ秒程度)が経過した時点を意味する。 また、相対位置Lは、左足8の全接地時刻における足の向きを算出する際に参照され、相対位置Rは、右足7の全接地時刻における足の向きを算出する際に参照される。
[3−4.速度算出部]
速度算出部24は、足の移動速度Vを算出する。ここでは、接地時間Y内における離地足の移動速度Vが算出される。例えば、右足7が接地しているときには、右足7の接地時間Y内における左足8の相対変位に基づいて、左足8の移動速度Vが算出される。また、左足8が接地しているときには、左足8の接地時間Y内における右足7の相対変位に基づいて、右足7の移動速度Vが算出される。左足8の移動速度Vは、右足7の接地時刻から離地時刻までの相対変位(上記の相対位置L〜L間の距離)を右足7の接地時間Yで除して求めることができる。同様に、右足7の移動速度Vは、上記の相対位置R〜R間の距離を左足8の接地時間Yで除して求めることができる。
また、速度算出部24は、足の移動速度Vに基づき、動作者の体の重心の移動速度Z(一歩毎の速度)を算出する。ここでいう体の重心とは、実際の重心点を地面に投射した点を意味し、左右の足跡の中点に位置するものとする。重心の移動速度Zは、足の移動速度Vの半分である。また、図7に示すように、重心の移動距離Xも足の移動距離Wの半分である。したがって、離地足の相対変位の半分を重心の移動距離Xとして求め、これを接地足の接地時間Yで除して移動速度Z(一歩毎の速度)を算出してもよい。ここで算出された移動速度Zの情報は、歩幅算出部25に伝達される。
接地時間Yに基づいて上記の移動速度V,Zを算出する場合、これらの値の算出タイミングは、少なくとも接地時間Yが確定した時点以降(すなわち、接地足が離地した後)となる。一方、接地時間Yよりも短い時間に基づいて上記の移動速度V,Zを算出する場合には、接地時間Yが確定する前に(すなわち、接地足が接地している間に)これらの値を算出することが可能である。
[3−5.歩幅算出部]
歩幅算出部25は、速度算出部24で算出された移動速度V,Zと一歩の間隔時間Y′とに基づき、動作者の歩幅X′を算出する。両足が離地している浮遊状態では動作者に外力が加わらないことから、離地状態での実際の移動速度は重心の移動速度Zと同一であるとみなすことができる。したがって、歩幅X′は重心の移動速度Z(一歩毎の速度)に一歩の間隔時間Y′を乗じて求められる。あるいは、足の移動速度Vに一歩の間隔時間Y′を乗じ、これを半分にしたものを歩幅X′としてもよい。ここで算出された歩幅X′の情報は、足跡位置算出部28に伝達される。
[3−6.足移動方向算出部]
足移動方向算出部26は、両足が離地している浮遊状態における足の移動方向を算出する。ここでは、接地していた足が接地しなくなったときに、もう一方の足がどの方向に移動しているかを算出し、これを離地足の移動方向とする。つまり、接地足が離地する前後における離地足の移動方向が算出される。例えば、左足8の移動方向は、右足7が離地状態から離地状態へと変化する前後における、左足8の相対変位に基づいて算出される。ここでいう左足8の相対変位は、上記の相対位置L〜L間の移動方向に相当する。これらの相対位置L,Lを図8中に示す。
位置Rは、右足7の離地時刻における位置を示す。左足8の移動方向は、相対位置Lにおける爪先から、相対位置Lにおける爪先に向かって描かれる直線Nで表される。したがって、その後の左足8の爪先は、直線N上に位置するものと推定される。同様に、右足7の移動方向は、左足8が離地状態から離地状態へと変化する前後における、右足7の相対変位(上記の相対位置R〜R間を結ぶ線分の方向)に基づいて算出される。ここで算出された直線Nの情報は、足の移動方向の情報として足跡位置算出部28に伝達される。なお、爪先の移動方向の代わりに踵の移動方向を直線Nで表現してもよい。
[3−7.足角度算出部]
足角度算出部27は、接地している足の向きM(歩向角)を算出する。ここでは、一方の足が離地した時点における他方の足との相対位置関係を基準として、一方の足の踵及び爪先の双方が接地した全接地状態における他方の足との相対位置に基づき、足の向きMが算出される。例えば、左足8が全接地したときの左足8の向きMは、その一歩手前の足跡である右足7の向き(右足7の爪先位置,踵位置)を基準として、左足8が全接地した時点における相対位置に基づいて算出される。
図8中の相対位置Lは、右足7の離地時刻における位置Rを基準とした左足8の位置を表す。左足8の爪先位置に対応する点Cは、三角形ABCについて辺AB,辺ACの距離に基づいて特定可能である。同様に、左足8の踵位置に対応する点Dは、三角形ABDについて同様の演算により特定可能である。足角度算出部27は、相対位置Lに表される左足8の向きMを、左足8が全接地したときの向きMとして算出する。図8中における足跡位置Pは、相対位置Lを平行移動させたものに相当する。ここで算出された足の向きMの情報は、足跡位置算出部28に伝達される。
[3−8.足跡位置算出部]
足跡位置算出部28は、接地している足の足跡位置を算出する。ここでいう足跡位置とは、動作者がその上を移動している地面や走行路面等を基準とした絶対位置に相当する。ここでは、歩幅X′,直線N,足の向きMの各情報に基づき、足跡位置が算出される。算出された足跡位置の情報は、処理装置9のストレージ装置9Eやリムーバブルメディアに記録,保存され、あるいは、表示装置10に伝達される。
ここで、左足8が全接地したときの左足8の足跡位置を図8中に符号Pで示す。足跡位置Pにおける爪先位置は、足移動方向算出部26で算出された直線N上に位置するものと推定される。また、一歩手前の右足7の足跡位置における爪先位置からの距離が歩幅算出部25で算出された歩幅X′となる位置に、足跡位置Pの爪先が存在するものと推定される。さらに、足跡位置Pにおける足の向きMは、足角度算出部27で算出された向きMに一致するものと推定される。これらの演算により、一歩手前の右足7の足跡位置(すなわち、地面を基準とした位置)に対する左足8の足跡位置が特定される。
[4.フローチャート]
[4−1.情報検知装置]
図9は、情報検知装置1〜4のセンサー制御装置1D〜4D内で実行される制御の手順を例示するフローチャートである。このフローは、例えばアプリケーションプログラムとして補助記憶装置13に記録され、センサー制御装置1D〜4Dの中央処理装置11に読み込まれて所定の周期で繰り返し実行される。
ステップA1では、圧力センサー1A〜4Aで検出された圧力情報がセンサー制御装置1D〜4Dに入力,取得される。また、ステップA2では、計時装置1Cから出力される時刻情報がセンサー制御装置1D〜4Dに入力,取得される。
続くステップA3では、他の情報検知装置1〜4から発せられた電波の強度が測定される。ここでは、少なくとも対向足の情報検知装置1〜4との通信に係る電波強度が測定され、好ましくは同一足の情報検知装置1〜4との通信に係る電波強度も測定される。
例えば、右靴5の爪先に位置する情報検知装置1は、少なくとも左靴6側の情報検知装置3,4との間の電波強度を測定する。また、右靴5の踵に位置する情報検知装置2との間の電波強度は、距離及び電波強度の相関関係を較正するのに利用可能である。情報検知装置1と情報検知装置2との間の距離は既知であることから、情報検知装置2との間の電波強度の測定は省略可能である。
なお、電波強度は、各々の出力及び送信時刻が同一であれば、各々の受信電波強度も同一となるものと考えられる。したがってこの場合、情報検知装置1で受信した情報検知装置3からの電波強度を、情報検知装置3で受信した情報検知装置1からの電波強度で較正することも可能である。また、全ての情報検知装置1〜4に送受信を実施させるのではなく、各々の情報検知装置1〜4に送信又は受信の何れか一方のみを実施させてもよい。
ステップA4では、ステップA1で取得された圧力情報とステップA3で測定された電波強度情報とのそれぞれに、タイムスタンプ(時刻情報)が付加される。そしてステップA5では、これらの圧力情報,電波強度情報が無線信号に変換され、無線通信装置1B〜4Bから処理装置9に送信される。処理装置9では、これらの圧力情報,電波強度情報に基づき、足の接地状態や離地状態,全接地状態等が判断される。
[4−2.処理装置]
図10は、処理装置9の制御装置9D内で実行される制御の手順を例示するフローチャートである。このフローは、例えばアプリケーションプログラムとして補助記憶装置16やストレージ装置9E,リムーバブルディスク上に記録され、制御装置9Dの中央処理装置14に読み込まれて所定の周期で繰り返し実行される。
ステップB1では、情報検知装置1〜4から送信された圧力情報,電波強度情報が制御装置9Dに入力,取得される。また、ステップB2では、接地・離地算出部21において、接地のタイミングが判定される。ここでは、右足7,左足8のそれぞれについて、爪先又は踵が接地したか否かが判定される。このステップB2の判定条件は、例えば直前の演算周期で取得された圧力情報との比較により、圧力が所定値P未満の状態から所定値P以上の状態に変化したときに成立し、制御がステップB3に進む。一方、この条件の不成立時には、ステップB9に進む。
ステップB3では、接地・離地算出部21において、ステップB2の条件が成立した圧力情報に対応する時刻情報が接地時刻(接地開始時刻)として取得され、補助記憶装置16やストレージ装置9Eに記録される。また、ステップB4では、時間算出部22において、今回取得された接地時刻と一歩前の接地時刻との時間差が一歩の間隔時間Y′として算出される。この間隔時間Y′は、後述するステップB15において、これから踏み出す次の一歩の歩幅X′の算出に使用される。
ステップB5では、相対位置算出部23において、接地した一方の足に対する他方の足の相対位置が算出される。すなわち、ここでは上記の相対位置L,R(又は、相対位置L,R)が算出される。また、ステップB6では、接地・離地算出部21において、接地した一方の足が全接地したのか否かが判定される。ここで、全接地したと判定された場合にはステップB7に進み、全接地していないと判定された場合にはこの演算周期の制御が終了する。
ステップB7では、足角度算出部27において、全接地している足の向きMが算出される。足の向きMは、ステップB5で算出された相対位置に基づいて特定される。つまり、ここではステップB2,B6の判定条件がともに成立する状態での相対位置L,Rが算出される。また、ステップB8では、足跡位置算出部28において、歩幅X′,直線N,足の向きMに基づいて、全接地している足の足跡位置が特定され、この演算周期の制御が終了する。ここで使用される歩幅X′の情報としては、後述するステップB15で算出された直近の情報である。同様に、直線Nの情報には、後述するステップB19で算出された直近の情報が使用される。
ステップB2の判定条件が不成立の場合に進むステップB9は、接地・離地算出部21において、離地のタイミングを判定するステップである。ここでは、右足7,左足8のそれぞれについて、爪先が離地したか否かが判定される。このステップB9の判定条件は、例えば直前の演算周期で取得された圧力情報との比較により、爪先の圧力が所定値P以上の状態から所定値P未満の状態に変化したときに成立し、制御がステップB10に進む。一方、この条件の不成立時には、ステップB17に進む。
ステップB10では、接地・離地算出部21において、ステップB9の条件が成立した圧力情報に対応する時刻情報が離地時刻(接地終了時刻)として取得され、補助記憶装置16やストレージ装置9Eに記録される。また、ステップB11では、時間算出部22において、今回取得された離地時刻とステップB3で取得された接地時刻との時間差が接地時間Yとして算出される。この接地時間Yは、後述するステップB15において、これから接地する次の一歩の歩幅X′の算出に使用される。
ステップB12では、相対位置算出部23において、離地した一方の足に対する他方の足の相対位置が算出される。すなわち、ここでは上記の相対位置L,Rが算出される。また、ステップB13では、速度算出部24において、離地した一方の足に対する他方の足の移動距離Wが算出されるとともに、重心の移動距離Xが算出される。足の移動距離Wは、離地した一方の足についての相対変位として算出され、重心の移動距離Xは、足の移動距離Wの半分の距離として算出される。
ステップB14では、速度算出部24において、重心の移動速度Z(一歩毎の速度)が算出される。移動速度Zは、重心の移動距離XをステップB11で算出された接地時間Yで除した値として算出される。その後、ステップB15では、歩幅算出部25において、動作者の歩幅X′が算出される。歩幅X′は重心の移動速度Z(一歩毎の速度)に一歩の間隔時間Y′を乗じて求められる。
ステップB16では、離地直後フラグFがF=1に設定され、この演算周期の制御が終了する。このフラグは、何れかの足が離地した直後の状態であることを表す制御用フラグである。
ステップB9の判定条件が不成立の場合に進むステップB17では、離地直後フラグFがF=1であるか否かが判定される。ここでF=0である場合(何れの足も離地した直後ではない場合)は、この演算周期の制御が終了する。一方、F=1である場合には、ステップB18に進む。
ステップB18では、相対位置算出部23において、離地した一方の足に対する、離地直後における他方の足の相対位置が算出される。すなわち、ここでは上記の相対位置L,Rが算出される。また、ステップB19では、足移動方向算出部26において、離地足の移動方向に対応する直線Nが算出される。直線Nは、相対位置R〜R間を結ぶ線分を、相対位置Rから相対位置Rを超えて延長した直線として求められる。その後、ステップB20では、離地直後フラグFがF=0に設定され、この演算周期の制御が終了する。
[5.作用]
図11は、動作者の移動動作時における、足跡位置の算出タイミングを説明するための図である。ここでは、一歩の歩幅X′,足の移動方向に対応する直線N,足の向きM等が算出されるタイミングを説明する。図中の網掛け表示は、それぞれの足の接地状態及び離地状態を示し、時刻t11は右足7の接地時刻,時刻t12は右足7の離地時刻,時刻t14は左足8の接地時刻,時刻t15は左足8の全接地時刻である。
まず、左足8が離地した状態であり、かつ、右足7が接地を開始する時刻t11の情報が接地時刻として記録される。左足8の足跡位置の算出に係る接地時間Yは、右足7の接地時間Yであり、時刻t11から時刻t12までに経過する時間とされる。つまり、時刻t12の時点で右足7の接地時間Yが確定し、これに基づいて左足8の移動距離Wや移動速度V,重心の移動距離X,移動速度Zが特定される。
続いて、右足7の離地時刻t12の直後である時刻t13には、右足7が離地した直後における左足8の移動方向が確定し、直線Nが特定される。これにより、図8に示すように、空中における左足8の軌跡に相当する移動ラインが決定する。その後、左足8が接地した時刻t14には、右足7が接地してから左足8が接地するまでの一歩の間隔時間Y′が確定し、一歩の歩幅X′が特定される。この時点で、図8中に示す直線N及び歩幅X′の情報が得られる。したがって、足の向きMを算出しない場合には、時刻t14に左足8の足跡位置(歩向角を除く)が確定する。
左足8が全接地した時刻t15には、右足7及び左足8の相対位置関係から、左足8の向きMが確定し、左足8の歩向角を含む足跡位置が特定される。左足8の足跡位置の特定に係る相対位置L,L,L,Lの算出タイミングは、図8中に示すように、少なくとも時刻t11,時刻t12,時刻13,時刻15の四回である。
右足7の足跡位置の算出は、左足8の接地時刻である時刻t14から開始される。このように、右足7及び左足8のうち、一方の足が接地する毎に、接地していない他方の足の足跡位置を特定するための各種パラメーターが繰り返し算出される。
上記のプログラム20から出力される足跡位置を表示装置10に表示させる場合の表示例を図12に示す。足跡位置は、地面に固定された座標系上での絶対位置を示してもよいし、図12中に示すように、移動方向についての位置を時間軸上で示してもよい。接地時間Yは、足跡位置に対応するように表示される。また、重心の移動速度Z(又は足の移動速度V),歩幅X′,一歩の間隔時間Y′は、走行ストローク毎の速度,歩幅,時間の情報としてまとめられ、右足7,左足8のそれぞれについての情報が表示される。これにより、走行ペースの変化や足の向きの乱れが直感的に把握される。
[6.効果]
(1)本実施形態では、右足7に装着された情報検知装置1,2の圧力センサー1A,2A(第一センサー)で右足7の接地が検知される。同様に、左足8に装着された情報検知装置3,4の圧力センサー3A,4A(第二センサー)では、左足8の接地が検知される。また、右足7の接地時間Y内における左足8の移動速度Vと、右足7が接地してから左足8が接地するまでの一歩の間隔時間Y′とに基づき、左足8の歩幅X′が算出される。右足7の歩幅X′も同様に、左足8の接地時間Y内における右足7の移動速度Vと、右足7の一歩の間隔時間Y′とに基づいて算出される。これらのような演算構成により、両足がともに接地しない状態(離地状態)を含む走行時の歩幅X′を精度よく算出することができる。したがって、走行動作の軌跡(足跡)の特定精度を向上させることができる。
(2)本実施形態では、一方の足の接地時間Y内における他方の足の相対変位に基づき、他方の足の移動速度Vが算出される。すなわち、左足8の接地時間Y内における右足7の相対位置R〜R間の距離が右足7の移動速度Vとされ、右足7の接地時間Y内における左足8の相対位置L〜L間の距離が左足8の移動速度Vとされる。このように、一方の足が接地している状態における他方の足の相対位置を用いることで、他方の足が移動した距離を精度よく算出でき、移動速度Vの推定精度を向上させることができる。
(3)本実施形態では、右足7の複数箇所に無線通信装置1B,2Bが設けられ、左足8にも無線通信装置3B,4Bが複数箇所に設けられる。また、足の相対変位は、これらの無線通信装置1B〜4B間で授受される電波の強度に基づいて算出される。このように、一方の足から他方の足に届いた複数の電波の強度を参照することで、他方の足の相対位置を正確に把握することができ、他方の足の相対変位を精度よく算出することができる。
(4)本実施形態では、複数の電波の強度に基づいて、接地足についての足の向きが接地中(例えば、全接地したとき)に算出される。このように、接地中における両足の相対的な位置関係を参照することで、足の向きを精度よく算出することができ、両足の開きや向きといった走行フォームを精度よく把握することができる。
(5)本実施形態では、他方の足の移動速度Vの半分が重心の移動速度Zとして算出され、これに一歩の間隔時間Y′を乗じたものが歩幅X′とされる。このように、重心の移動速度Zを用いることで、体全体の運動状態を精度よく把握することができ、歩幅の推定精度を向上させることができる。
(6)本実施形態では、一方の足で接地が検出されなくなったときの他方の足の移動方向が算出され、その移動方向に沿って他方の足が歩幅X′移動した位置が足跡位置として算出される。このように、一方の足が離地したときの他方の足の移動方向を参照することで、両足が空中にある状態での足の挙動を精度よく把握することができ、次の接地位置を精度よく算出することができる。
(7)本実施形態では、電波強度に応じて無線通信装置1B〜4B間の距離dが推定され、複数の距離dに基づく三辺測量により、相対位置が算出される。三辺測量を行うことで、右靴5及び左靴6の相対位置関係を精度よく把握することができ、足の相対変位や相対的な向きの算出精度を向上させることができる。
[7.変形例]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上記の実施形態では、圧力センサー1A〜4Aを用いて接地タイミングを検出するものを例示したが、圧力以外の情報を用いて接地タイミングを検出することも可能である。例えば、加速度センサーや体電位センサーを用いて接地,離地を検出,判定してもよい。
また、上述の実施形態では、おもに走行動作を測定するシステム,プログラム,方法及び装置を詳述したが、測定対象となる動作の種類はこれに限定されない。上記のシステム,プログラム,方法及び装置は、前述の通り、歩行動作,早歩き動作,ジョギングやマラソン等の走行動作,スキップ動作,跳躍動作等の動作を測定対象とすることができる。
また、上述の実施形態では、情報検知装置1〜4間で授受される電波強度情報に基づいて各足の相対位置を測定するものを例示したが、電波強度以外の情報を用いて相対位置を測定することも可能である。例えば、レーダーセンサーや音波式位置センサーを用いて各足の相対位置(距離)を測定してもよい。この場合、例えばミリ波帯の電波や超音波を一方の足から発信し、これを他方の足で検出する。あるいは、他方の足で反射した電波,超音波を再び一方の足で検出する。電波,超音波が発信されてから検出されるまでの時間を計測することで、左右の足の距離を測定することができる。
各足の空中での移動方向に関して、上述の実施形態では、相対位置L〜L間の移動方向が左足8の移動方向とされ、相対位置R〜R間の移動方向が右足7の移動方向とされている。しかし、移動方向の算出手法はこれに限定されない。例えば、右足7の離地時刻の直前における、右足7に対する左足8の相対位置L′を算出し、相対位置L′〜L間の移動方向を左足8の移動方向としてもよい。少なくとも、右足7が接地しなくなったときの左足8の移動方向を算出すればよい。
上述の実施形態では、足の接地状態,離地状態を処理装置9側で判断するものを例示したが、同様の判断を情報検知装置1〜4側で実施させてもよい。例えば、接地・離地算出部21と同様の処理をセンサー制御装置1D〜4Dに実行させる。また、情報検知装置1から処理装置9側に情報を送信するタイミングは、例えば図11中に示す時刻t11,t12,t13,t15に対応するタイミングとする。このような制御により、情報検知装置1からの情報送信回数を削減することができ、通信負荷を軽減することができる。
なお、上記のプログラム20の全体を情報検知装置1〜4で実行することも可能である。あるいは、上記のプログラム20の全体を表示装置10で実行することも可能である。
[8.付記]
以上の変形例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
[8−1.歩幅測定システム]
(付記1)
両足のうち一方の足に装着され、前記一方の足の接地を検出する第一センサーと、
前記両足のうち他方の足に装着され、前記他方の足の接地を検出する第二センサーと、
前記第一センサーが接地を検出している期間内における前記他方の足の移動速度と、前記第一センサーが接地を検出してから前記第二センサーが接地を検出するまでの時間とに基づき、歩幅を算出する算出部と、
を備えたことを特徴とする、歩幅測定システム。
(付記2)
前記算出部が、前記期間内における前記一方の足を基準とした前記他方の足の相対変位に基づき、前記他方の足の移動速度を算出する
ことを特徴とする、付記1記載の歩幅測定システム。
(付記3)
前記一方の足に装着され電波を発信する第一無線機と、
前記他方の足に装着され前記第一無線機からの前記電波を受信する第二無線機と、を備え、
前記算出部が、前記第一無線機から発信され前記第二無線機で受信された電波の強度に基づき、前記他方の足の相対変位を算出する
ことを特徴とする、付記2記載の歩幅測定システム。
(付記4)
前記算出部が、前記第二センサーが接地を検出しているときの前記一方の足に対する前記他方の足の相対的な向きに基づき、前記一方の足の足跡に対する前記他方の足の足跡の向きを特定する
ことを特徴とする、付記1〜3の何れか1項に記載の歩幅測定システム。
(付記5)
前記算出部が、前記他方の足の移動速度に応じて算出される重心の移動速度と前記時間とに基づき、前記歩幅を算出する
ことを特徴とする、付記1〜4の何れか1項に記載の歩幅測定システム。
(付記6)
前記算出部は、前記第一センサーが接地を検出しなくなったときの前記他方の足の移動方向と前記歩幅とに基づき、前記一方の足の足跡に対する前記他方の足の足跡位置を算出する
ことを特徴とする、付記1〜5の何れか1項に記載の歩幅測定システム。
(付記7)
前記算出部が、前記電波の強度に応じて推定される距離に基づく三辺測量により、前記一方の足に対する前記他方の足の相対位置を特定する
ことを特徴とする、付記3記載の歩幅測定システム。
[8−2.歩幅測定プログラム]
(付記8)
両足のうち一方の足の接地を検出し、
前記両足のうち他方の足の接地を検出し、
前記一方の足が接地している期間内における前記他方の足の移動速度と、前記一方の足が接地してから前記他方の足が接地するまでの時間とに基づき、歩幅を算出する
処理をコンピューターに実行させる歩幅測定プログラム。
(付記9)
前記期間内における前記一方の足を基準とした前記他方の足の相対変位に基づき、前記他方の足の移動速度を算出する
処理をコンピューターに実行させる、付記8記載の歩幅測定プログラム。
(付記10)
前記一方の足から発信され、前記他方の足で受信された電波の強度に基づき、前記他方の足の相対変位を算出する
処理をコンピューターに実行させる、付記9記載の歩幅測定プログラム。
(付記11)
前記他方の足が接地しているときの前記一方の足に対する前記他方の足の相対的な向きに基づき、前記一方の足の足跡に対する前記他方の足の足跡の向きを特定する
処理をコンピューターに実行させる、付記8〜10の何れか1項に記載の歩幅測定プログラム。
(付記12)
前記他方の足の移動速度に応じて算出される重心の移動速度と前記時間とに基づき、前記歩幅を算出する
処理をコンピューターに実行させる、付記8〜11の何れか1項に記載の歩幅測定プログラム。
(付記13)
前記一方の足が接地しなくなったときの前記他方の足の移動方向と前記歩幅とに基づき、前記一方の足の足跡に対する前記他方の足の足跡位置を算出する
処理をコンピューターに実行させる、付記8〜12の何れか1項に記載の歩幅測定プログラム。
(付記14)
前記電波の強度に応じて推定される距離に基づく三辺測量により、前記一方の足に対する前記他方の足の相対位置を特定する
処理をコンピューターに実行させる、付記10記載の歩幅測定プログラム。
[8−3.歩幅測定方法]
(付記15)
両足のうち一方の足の接地を検出し、
前記両足のうち他方の足の接地を検出し、
前記一方の足が接地している期間内における前記他方の足の移動速度と、前記一方の足が接地してから前記他方の足が接地するまでの時間とに基づき、歩幅を算出する
ことを特徴とする、歩幅測定方法。
(付記16)
前記期間内における前記一方の足を基準とした前記他方の足の相対変位に基づき、前記他方の足の移動速度を算出する
ことを特徴とする、付記15記載の歩幅測定方法。
(付記17)
前記一方の足から発信され、前記他方の足で受信された電波の強度に基づき、前記他方の足の相対変位を算出する
ことを特徴とする、付記16記載の歩幅測定方法。
(付記18)
前記他方の足が接地しているときの前記一方の足に対する前記他方の足の相対的な向きに基づき、前記一方の足の足跡に対する前記他方の足の足跡の向きを特定する
ことを特徴とする、付記15〜17の何れか1項に記載の歩幅測定方法。
(付記19)
前記他方の足の移動速度に応じて算出される重心の移動速度と前記時間とに基づき、前記歩幅を算出する
ことを特徴とする、付記15〜18の何れか1項に記載の歩幅測定方法。
(付記20)
前記一方の足が接地しなくなったときの前記他方の足の移動方向と前記歩幅とに基づき、前記一方の足の足跡に対する前記他方の足の足跡位置を算出する
ことを特徴とする、付記15〜19の何れか1項に記載の歩幅測定方法。
(付記21)
前記電波の強度に応じて推定される距離に基づく三辺測量により、前記一方の足に対する前記他方の足の相対位置を特定する
ことを特徴とする、付記17記載の歩幅測定方法。
[8−4.歩幅測定装置]
(付記22)
両足のうち一方の足に装着され、前記一方の足の接地を検出するセンサーと、
前記一方の足に装着され、他方の足との間で通信を行う無線機と、
前記無線機で受信した通信の電波強度に基づき、前記一方の足が接地している期間内における前記他方の足の移動速度を算出する速度算出部と、
前記速度算出部で算出された前記移動速度と前記両足の接地間隔の時間とに基づき、歩幅を算出する歩幅算出部と、
を備えたことを特徴とする、歩幅測定装置。
(付記23)
前記速度算出部が、前記期間内における前記一方の足を基準とした前記他方の足の相対変位に基づき、前記他方の足の移動速度を算出する
ことを特徴とする、付記22記載の歩幅測定装置。
(付記24)
前記一方の足から発信され、前記他方の足で受信された電波の強度に基づき、前記他方の足の相対変位を算出する相対位置算出部
を備えたことを特徴とする、付記23記載の歩幅測定装置。
(付記25)
前記他方の足の足跡の向きを特定する際に、前記他方の足が接地しているときの前記一方の足に対する前記他方の足の相対的な向きを算出する足角度算出部と、
を備えたことを特徴とする、付記22〜24の何れか1項に記載の歩幅測定装置。
(付記26)
前記歩幅算出部が、前記他方の足の移動速度に応じて算出される重心の移動速度と前記時間とに基づき、前記歩幅を算出する
ことを特徴とする、付記22〜25の何れか1項に記載の歩幅測定装置。
(付記27)
前記一方の足が接地しなくなったときの前記他方の足の移動方向と前記歩幅とに基づき、前記一方の足の足跡に対する前記他方の足の足跡位置を算出する足跡位置算出部
を備えたことを特徴とする、付記22〜26の何れか1項に記載の歩幅測定装置。
(付記28)
前記電波の強度に応じて推定される距離に基づく三辺測量により、前記一方の足に対する前記他方の足の相対位置を特定する相対位置算出部
を備えたことを特徴とする、付記24記載の歩幅測定装置。
[8−5.付記の補足]
上記の付記1,付記8,付記15,付記22において、前記接地を検出するための具体的な手段は任意に選択することができる。例えば、足の踏面圧力を検出する圧力センサーを用いてもよいし、足の加速度を検出する加速度センサーや体電位を検出する電位センサーを用いてもよい。
上記の付記2,付記9,付記16,付記23において、前記相対変位を前記期間で除したものを、前記移動速度としてもよい。あるいは、前記相対変位を前記期間で除したものに所定の補正係数を乗算したものや所定の補正量を加算したものを、前記移動速度としてもよい。
上記の付記5,付記12,付記19,付記26において、前記時間を前記重心の移動速度に乗じたものを、前記歩幅としてもよい。あるいは、前記時間と前記重心の移動距離との積に所定の補正係数を乗算したものや所定の補正量を加算したものを、前記歩幅としてもよい。
1〜4 情報検知装置
1A〜4A 圧力センサー(第一センサー,第二センサー)
1B〜4B 無線通信装置(第一無線機,第二無線機,無線機)
5,6 靴(歩幅測定装置)
9 処理装置(算出部)
10 表示装置
20 プログラム(歩幅測定プログラム,方法)
30 歩幅測定システム
M 足の向き
V 足の移動速度
W 足の移動距離
X 重心移動距離
X′ 歩幅
Y 接地時間
Y′ 一歩の間隔時間
Z 重心の移動速度(一歩毎の速度)

Claims (10)

  1. 両足のうち一方の足に装着され、前記一方の足の接地を検出する第一センサーと、
    前記両足のうち他方の足に装着され、前記他方の足の接地を検出する第二センサーと、
    前記第一センサーが接地を検出している期間内における前記他方の足の移動速度と、前記第一センサーが接地を検出してから前記第二センサーが接地を検出するまでの時間とに基づき、歩幅を算出する算出部と、
    を備えたことを特徴とする、歩幅測定システム。
  2. 前記算出部が、前記期間内における前記一方の足を基準とした前記他方の足の相対変位に基づき、前記他方の足の移動速度を算出する
    ことを特徴とする、請求項1記載の歩幅測定システム。
  3. 前記一方の足に装着され電波を発信する第一無線機と、
    前記他方の足に装着され前記第一無線機からの前記電波を受信する第二無線機と、を備え、
    前記算出部が、前記第一無線機から発信され前記第二無線機で受信された電波の強度に基づき、前記他方の足の相対変位を算出する
    ことを特徴とする、請求項2記載の歩幅測定システム。
  4. 前記算出部が、前記第二センサーが接地を検出しているときの前記一方の足に対する前記他方の足の相対的な向きに基づき、前記一方の足の足跡に対する前記他方の足の足跡の向きを特定する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の歩幅測定システム。
  5. 前記算出部が、前記他方の足の移動速度に応じて算出される重心の移動速度と前記時間とに基づき、前記歩幅を算出する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の歩幅測定システム。
  6. 前記算出部は、前記第一センサーが接地を検出しなくなったときの前記他方の足の移動方向と前記歩幅とに基づき、前記一方の足の足跡に対する前記他方の足の足跡位置を算出する
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の歩幅測定システム。
  7. 前記算出部が、前記電波の強度に応じて推定される距離に基づく三辺測量により、前記一方の足に対する前記他方の足の相対位置を特定する
    ことを特徴とする、請求項3記載の歩幅測定システム。
  8. 両足のうち一方の足の接地を検出し、
    前記両足のうち他方の足の接地を検出し、
    前記一方の足が接地している期間内における前記他方の足の移動速度と、前記一方の足が接地してから前記他方の足が接地するまでの時間とに基づき、歩幅を算出する
    処理をコンピューターに実行させる歩幅測定プログラム。
  9. 両足のうち一方の足の接地を検出し、
    前記両足のうち他方の足の接地を検出し、
    前記一方の足が接地している期間内における前記他方の足の移動速度と、前記一方の足が接地してから前記他方の足が接地するまでの時間とに基づき、歩幅を算出する
    ことを特徴とする、歩幅測定方法。
  10. 両足のうち一方の足に装着され、前記一方の足の接地を検出するセンサーと、
    前記一方の足に装着され、他方の足との間で通信を行う無線機と、
    前記無線機で受信した通信の電波強度に基づき、前記一方の足が接地している期間内における前記他方の足の移動速度を算出する速度算出部と、
    前記速度算出部で算出された前記移動速度と前記両足の接地間隔の時間とに基づき、歩幅を算出する歩幅算出部と、
    を備えたことを特徴とする、歩幅測定装置。
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