JP2013192721A - 足圧分布計測システム及び情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 歩行者の足圧分布を計測するとともに、その歩行時の歩行者の両足の位置関係を容易に計測する。
【解決手段】 被検者の左足用の足圧分布計と右足用の足圧分布計を用いて、被検者の左右の足の足圧分布を計測することにより得られた左足用の足圧分布データと右足用の足圧分布データを取得する。左足用の足圧分布計と右足用の足圧分布計との間の距離を示す距離情報を取得して、左足用の足圧分布計と右足用の足圧分布計との間の相対的な位置関係を判定する。判定手段で判定した位置関係に基づいて、被検者の左足と右足との間の相対的な位置関係を再現した左足用の足圧分布データと右足用の足圧分布データの画像データを生成する。生成された足圧分布データの画像データを出力する。
【選択図】 図2
【解決手段】 被検者の左足用の足圧分布計と右足用の足圧分布計を用いて、被検者の左右の足の足圧分布を計測することにより得られた左足用の足圧分布データと右足用の足圧分布データを取得する。左足用の足圧分布計と右足用の足圧分布計との間の距離を示す距離情報を取得して、左足用の足圧分布計と右足用の足圧分布計との間の相対的な位置関係を判定する。判定手段で判定した位置関係に基づいて、被検者の左足と右足との間の相対的な位置関係を再現した左足用の足圧分布データと右足用の足圧分布データの画像データを生成する。生成された足圧分布データの画像データを出力する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、被検者の足圧分布を計測する足圧分布計測システム及び該システムを構成する情報処理装置に関するものである。
高齢化に伴い脳卒中等の脳神経系疾患を発症する患者が増加している。脳卒中を発症すると、運動機能が低下するため、理学療法士の指導/監視のもと運動機能回復訓練が行われる。特に、下肢機能訓練については自立した生活を行うために重要となるが、訓練を行う際には理学療法士の言葉によるフィードバックのみが得られるだけであり、体重のかけ方など患者実感としてはわかりにくい部分がある。
体重のかけ方を可視化するものとして足圧分布計がある。例えば、特許文献1では、足圧分布計の機能を有する床反力計測装置を開示している。特に、特許文献1では、フォースプレートに乗る被験者の床反力を測定するとともに、フォースプレート上面に重ねて設けた分布形状計測シートにより足底の分布形状を計測する。そして、特許文献1では、その計測された反力データ及び分布形状データに基づいて、荷重(力)と重心(位置)と分布(形状)を出力するものである。
足圧分布計は、製品により測定面積は異なるが、歩行時の足圧分布を計測するものとして、被検者が履く靴の中敷きのように、靴内部に収容するインソールタイプのものが存在する。インソールタイプでは、歩行時などの動的環境下での足圧を可視化することができるが、両足の位置関係がわからないため、被検者がどの程度異常歩行しているのかを事後データとして取得できない問題点がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、歩行者の足圧分布を計測するとともに、その歩行時の歩行者の両足の位置関係を容易に計測することができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
被検者の左足用の足圧分布計と右足用の足圧分布計を用いて、被検者の左右の足の足圧分布を計測することにより得られた左足用の足圧分布データと右足用の足圧分布データを取得する取得手段と、
前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計との間の位置関係を示す距離情報を取得して、前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計との間の相対的な位置関係を判定する判定手段と、
前記判定手段で判定した位置関係に基づいて、前記被検者の左足と右足との間の相対的な位置関係を再現した前記左足用の足圧分布データと前記右足用の足圧分布データの画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された足圧分布データの画像データを出力する出力手段と
を備える。
被検者の左足用の足圧分布計と右足用の足圧分布計を用いて、被検者の左右の足の足圧分布を計測することにより得られた左足用の足圧分布データと右足用の足圧分布データを取得する取得手段と、
前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計との間の位置関係を示す距離情報を取得して、前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計との間の相対的な位置関係を判定する判定手段と、
前記判定手段で判定した位置関係に基づいて、前記被検者の左足と右足との間の相対的な位置関係を再現した前記左足用の足圧分布データと前記右足用の足圧分布データの画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された足圧分布データの画像データを出力する出力手段と
を備える。
本発明によれば、歩行者の両足の位置関係を計測可能にすることにより、被検者の異常歩行等の歩行状態を、その足圧分布とともに容易に計測することができる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
[実施形態1]
<1.足圧分布計測システムの外観構成>
図1は実施形態1に係る足圧分布計測システム100の外観構成の一例を示す図である。
<1.足圧分布計測システムの外観構成>
図1は実施形態1に係る足圧分布計測システム100の外観構成の一例を示す図である。
図1において、110L及び110Rはそれぞれ靴の中敷きとして被検者の靴内部に収容するインソール型の足圧分布計である。110Lが左足用の足圧分布計であり、また、110Rが右足用の足圧分布計である。これらの足圧分布計110L及び110Rは、足型と同じインソール形状を有している。また、足圧分布計110L及び110Rにはそれぞれ、情報処理装置との無線通信を行うための無線通信部205がケーブルを介して接続されている。
ここで、各足の無線通信部205は、被検者の足首に巻きつけるバンド状部材と一体化されて構成されている。各足に対する、このバンド状部材の爪先側と踵側にはそれぞれ、足圧分布計110Lと足圧分布計110Rの相対的な位置関係を推定するための距離を計測する距離計測部204Laと204Lb、及び距離計測部204Raと204Rbが取り付けられている。
120は情報処理装置であり、各足用の足圧分布計110L及び足圧分布計110Rにそれぞれにおいて計測された足圧分布データ(計測結果)と、足圧分布計110L及び足圧分布計110R間の相対的な距離情報を取得する。ここで、距離情報とは、足圧分布計110L及び足圧分布計110Rそれぞれに搭載する距離計測部204Laと204Lb、及び距離計測部204Raと204Rbによって計測される情報である。そして、この計測情報によって、足圧分布計110L及び足圧分布計110R間の相対的な位置関係(角度、方向等)を判定することができる。尚、位置関係は、例えば、各足用の足圧分布計110L及び足圧分布計110Rにおいて計測された足圧分布データの重心同士を基準にして判定する。
情報処理装置120は、取得した足圧分布データ及び距離情報に基づいて、被検者の両足のそれぞれの足圧分布データを被検者の歩行状態(歩幅、つま先の向き及び歩行速度等)に基づいて、足圧分布データの表示を制御する。この詳細については後述する。
尚、取得した足圧分布データに基づいて、重心位置を算出して表示することも可能である。この場合、足圧分布データ及び重心位置データを再生可能に記録する。また、重心位置を算出する場合には、必ずしも足圧分布を使用する必要はなく、例えば、各足用の足圧分布計の下に重心動揺計を配置し、当該重心動揺計により検出された値に基づいて、重心位置を算出する構成としてもよい。
<2.足圧分布計の詳細構成>
図2に示すように、足圧分布計110L及び足圧分布計110Rはそれぞれ、足型と同じインソール形状に合わせて複数の圧力センサが2次元に配列されて構成される、足圧分布検出センサ部203L及び203Rを有する。そして、足圧分布計110L及び足圧分布計110Rを被検者が履く靴にそれぞれ収容して被検者がその靴を履くことで、足圧分布検出センサ部203L及び203Rは、対応する足の足圧分布を互いに同期しながら所定の周期で検出することができる。
図2に示すように、足圧分布計110L及び足圧分布計110Rはそれぞれ、足型と同じインソール形状に合わせて複数の圧力センサが2次元に配列されて構成される、足圧分布検出センサ部203L及び203Rを有する。そして、足圧分布計110L及び足圧分布計110Rを被検者が履く靴にそれぞれ収容して被検者がその靴を履くことで、足圧分布検出センサ部203L及び203Rは、対応する足の足圧分布を互いに同期しながら所定の周期で検出することができる。
ここで、足圧分布検出センサ部203L及び203Rは、足圧の測定面となる、所定の材質からなる足型の平板201(例えば、厚さ3mmのアクリル板)と、足型の平板202との間に配置されている。
尚、足圧分布検出センサ部203L及び203Rはそれぞれ、例えば、導電性ゴムで形成され、1辺約10mmの矩形平板により形成されているものとする。ここで、導電性ゴムとは、絶縁性の弾性高分子(ゴム)中に導電粒子を分散させることで構成されるものである。この導電性ゴムは、外力がない状態では、導電粒子が互いに接触していないため電流が流れないが、外力が作用すると粒子同士の接触が生じるため電流が流れる、という特性を有している。そして、外力の大きさに比例して電流値が変化するため、印加する電圧を一定にし、外力が作用した際の当該抵抗値の変化を計測することで外力の大きさを算出することができる。
また、抵抗値の変化を計測するための計測方法としては、導電性ゴムの同一平面上に2つの電極を配する方法と、導電性ゴムの表/裏面上にそれぞれ1つずつ電極を配する方法とがある。いずれにしても、その計測方法については、本発明の特徴的な構成とは関係がないので、その詳細については省略する。
そして、足圧分布計110L及び110Rは、自身の足型の平板202に配された複数の圧力センサ(足圧分布検出センサ部203L及び203R)それぞれの抵抗値の変化量により、測定面に作用した外力(足圧分布データデータ)を算出することができる。
足圧分布計110Lには、上述のように、ケーブルを介して、足圧分布計110Rとの相対的な位置関係を推定するための距離を計測する距離計測部204Laと204Lbが接続されている。同様に、足圧分布計110Rには、ケーブルを介して、足圧分布計110Lとの相対的な位置関係を推定するための距離を計測する距離計測部204Raと204Rbが接続されている。
距離計測部204Laと204Lbと、距離計測部204Raと204Rbとはそれぞれ無線通信部205を介して互いに通信して、通信相手と自身との間の距離を計測して、距離情報を算出することが可能である。そして、この距離情報を情報処理装置120へ送信することで、情報処理装置120は、受信した距離情報を利用して、三角測量の原理により、距離計測部204Laと204Lbと、距離計測部204Raと204Rbとの位置関係を算出することができる。即ち、足圧分布計110L及び足圧分布計110Rとの位置関係を算出することができる。
尚、距離計測部204Laと204Lbとの間の距離、距離計測部204Raと204Rbとの間の距離は、互いに共通な既知の値L(図4参照)に設定されている。また、距離計測部204Laと204Lbと距離計測部204Raと204Rbとは、図21に示されるように、被検者の足首の前後(あるいは内側)に相当する位置にくるように配置されることが好ましい。これは、より精度の高い位置関係を推定するために、通信の障害となり得る障害物(足首等)の影響を極力排除するためである。
また、実施形態1では、無線通信部205を利用しているが、測定に支障がない状況の場合は、有線通信部を実装して、有線で情報処理装置120と通信する構成としても良い。
<3.足圧分布計測システムの情報処理装置の機能構成>
図3は、足圧分布計測システム100を構成する情報処理装置120の機能構成を示す図である。図3に示すように、情報処理装置120は、制御部(コンピュータ)121と、メモリ部122、記憶部123、表示部124、入力部125、外部機器I/F部126とを備え、各部は、バス127を介して相互に接続されている。
図3は、足圧分布計測システム100を構成する情報処理装置120の機能構成を示す図である。図3に示すように、情報処理装置120は、制御部(コンピュータ)121と、メモリ部122、記憶部123、表示部124、入力部125、外部機器I/F部126とを備え、各部は、バス127を介して相互に接続されている。
ハードディスク等で構成される記憶部123には、制御部121により実行されることにより、それぞれ足圧分布算出部123a、位置関係判定部123b、表示画像データ生成部123cとして機能するプログラムが格納されている。当該プログラムは、制御部121による制御のもと、ワークエリアとして機能するメモリ部122(例えば、RAM)に適宜読み込まれ、制御部121によって実行されることで、各機能を実現する。尚、制御部121によって当該プログラムが実行されることにより取得されるデータは、パラメータデータ123dとして、記憶部123に記録される。
表示部124は、制御部121に当該プログラムを実行させるためのユーザインタフェースを表示したり、取得した左右の足の足圧分布データの画像データを、その位置関係を再現して表示したりする。入力部125は、当該プログラムを実行させるための指示を入力するものであり、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)で構成される。外部機器I/F部126は、足圧分布検出センサ部203L及び203Rそれぞれにおいて計測された足圧分布データを情報処理装置120内に取り込むためのI/F(インタフェース)である。実施形態1では、外部機器I/F部126は、無線LAN、ブルートゥース等の無線インタフェースで実現される。有線通信で実現する場合には、外部機器I/F部126は、例えば、USB、IEEE1394等の有線インタフェースで実現される。
<4.歩行者(足圧分布計)の位置関係の算出>
図4に示されるように、足圧分布計110Lに対しては、足の長手方向(つまり、足の爪先から踵への方向)に、予め定められた距離L離間させて配置した距離計測部204Laと距離計測部204Lbが設けられている。同様に、足圧分布計110Rに対しては、足の長手方向に、所定の距離L離間させて配置した距離計測部204Raと距離計測部204Rbが設けられている。そして、これらの距離計測部を組み合わせて、互いの距離を計測することができる。
図4に示されるように、足圧分布計110Lに対しては、足の長手方向(つまり、足の爪先から踵への方向)に、予め定められた距離L離間させて配置した距離計測部204Laと距離計測部204Lbが設けられている。同様に、足圧分布計110Rに対しては、足の長手方向に、所定の距離L離間させて配置した距離計測部204Raと距離計測部204Rbが設けられている。そして、これらの距離計測部を組み合わせて、互いの距離を計測することができる。
この計測においては、例えば、三角測量における基線となる既知の距離Lの両端にある、距離計測部204Laと距離計測部204Lbに対し、目標となる距離計測部204Raを設定する。
この場合、距離計測部204Laによって、距離計測部204Laと距離計測部204Ra両者の間の距離r1を計測することができる。また、距離計測部204Lbによって、距離計測部204Lbと距離計測部204Ra両者の間の距離r2を計測することができる。同様にして、図4に示される距離r3及びr4も適宜計測することができる。
そして、足圧分布計110Lと足圧分布計110Rの間での各距離計測部間の距離r1〜r4が計測できれば、同一の足圧分布計内の距離計測部間の距離Lは既知であるため、三角測量の原理により、各距離計測部間の角度を算出することができる。この角度によって、いうなれば、足圧分布計110Lと足圧分布計110Rとの間での相対的な位置関係を判定することが可能となる。
尚、距離計測部の計測方式は、例えば、電波を発射してそれが反射されて戻ってくるまでの時間や位相差から距離を算出する電波測距儀を用いることができるが、これに限定されるものでなく、他の方式の測距方式も利用することができる。
<5.足圧分布算出部における処理>
足圧分布算出部123aでは、外部機器I/F部126を介して足圧分布検出センサ部203L及び203Rそれぞれより無線通信部205を介して送信された足圧分布データを受信すると、それぞれの足圧分布検出センサ部203L及び203Rの各画素に対応する足圧値を識別する。そして、当該識別した足圧値に対応する色データを各画素に割り当てることで、左足用及び右足用の足圧分布の画像データを生成する。生成した画像データは、表示部124にて連続的に表示される。
足圧分布算出部123aでは、外部機器I/F部126を介して足圧分布検出センサ部203L及び203Rそれぞれより無線通信部205を介して送信された足圧分布データを受信すると、それぞれの足圧分布検出センサ部203L及び203Rの各画素に対応する足圧値を識別する。そして、当該識別した足圧値に対応する色データを各画素に割り当てることで、左足用及び右足用の足圧分布の画像データを生成する。生成した画像データは、表示部124にて連続的に表示される。
尚、重心位置を算出する場合には、外部機器I/F部126を介して受信した足圧分布データの、各画素の座標と各画素の足圧値とに基づいて、被検者の重心位置を算出する。算出した重心位置は、表示部124にて、足圧分布の画像データと同期しながら、重心軌跡として連続的に表示することができる。
<6.位置関係判定部における処理>
位置関係判定部123bは、外部機器I/F部126を介して距離計測部204La、Lb、La及びLbそれぞれより送信された距離情報を受信すると、その距離情報の組み合わせにより、距離計測部間の角度を算出する。
位置関係判定部123bは、外部機器I/F部126を介して距離計測部204La、Lb、La及びLbそれぞれより送信された距離情報を受信すると、その距離情報の組み合わせにより、距離計測部間の角度を算出する。
図4を用いて説明すると、例えば、距離計測部204Laと距離計測部204Lbを結ぶ線分をY軸、そのY軸に対する垂線方向をX軸、距離計測部204Lbを原点とする。この場合、距離計測部204Lbから距離計測部204Raへ向かう方向(角度θ)を、距離L、r1及びr2を用いて算出することができる。更には、これらの距離L、r1及びr2と、角度θを用いることで、被検者の歩幅や足間距離を算出することができる。ここで、足間距離とは、左右の足の間の間隔を意味する。
<7.表示画像データ生成部における処理>
表示画像データ生成部123cは、各距離計測部で計測された距離情報と位置関係判定部123bで算出された方向に基づいて、足圧分布算出部123aで算出された左足用及び右足用の足圧分布データの画像データを補正して表示用画像データを生成する。
表示画像データ生成部123cは、各距離計測部で計測された距離情報と位置関係判定部123bで算出された方向に基づいて、足圧分布算出部123aで算出された左足用及び右足用の足圧分布データの画像データを補正して表示用画像データを生成する。
つまり、これらの距離情報及び方向を用いることにより、足圧分布計110Lと足圧分布計110Rそれぞれによって得られる足圧分布データを表示する場合に、互いの離間状況及び方向等の位置関係を再現した表示用の画像データを生成する。これにより、図5に示すように、被検者の左足と右足の位置関係を再現した足圧分布データを表示することができる。
図5は、表示画像データ生成部123cによって生成された表示用画像データによって表示部124に表示される足圧分布データである。
図5において、500Lが左足の足圧分布データ、500Rが右足の足圧分布データである。また、表示される足圧分布データ500L及び500Rには、それぞれの足を模式的に示す足画像501及び501Rが重畳されて表示される。また、足圧分布データ500L及び500R上にはそれぞれの重心位置を示す重心指標502L及び502R(図中の×印)が表示される。
そして、足圧分布データ500Lと足圧分布データ500Rの位置関係として、その方向を示す、重心指標502Lと重心指標502Rを結び線分503が表示される。その際には、被検者の左右の足の傾き具合の指標となる方向を示す角度θも表示される。更には、被検者の歩幅を示す重心間の距離LLも表示される。
これにより、制御部121は、被検者の足圧分布に加えて、その歩行(歩幅、つま先の向き(左右の足の一方の重心から他方の重心への傾き)及び歩行速度等)を表示部124に表示制御することができる。これらの角度θや距離LLは、被検者の歩行異常の有無の判断指標として利用することができる。
<8.制御部による表示制御処理>
制御部121の制御によって実行される処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。
制御部121の制御によって実行される処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。
ステップS401で、足圧分布算出部123aは、外部機器I/F部126を介して足圧分布検出センサ部203L及び足圧分布検出センサ部203Rより送信された足圧分布データを受信する。
ステップS402で、位置関係判定部123bは、外部機器I/F部126を介して距離計測部204La、Lb、La及びLbそれぞれより送信された距離情報(図4における、r1、r2、r3及びr4)を受信する。
ステップS403で、位置関係判定部123bは、受信した距離情報の組み合わせにより、距離計測部間の角度を算出する。この距離計測部に係る距離情報や角度は、例えば、メモリ部122に適宜、パラメータデータ123dとして記憶される。
ステップS404で、表示画像データ生成部123cは、メモリ部122に記憶されている(あるいはパラメータデータ123dとして記憶されている)、距離計測部に係る距離情報と角度を取得する。そして、表示画像データ生成部123cは、取得した距離情報と角度に基づいて、受信した足圧分布データの表示部124における表示位置を補正した表示用の画像データを生成する。
ステップS405で、制御部121は、生成された表示用の画像データを表示部124に表示する。ここで、足圧分布検出センサ部203L及び足圧分布検出センサ部203Rからは、所定の周期で足圧分布データが送信され、その周期に合わせて、距離計測部204La、Lb、La及びLbからは距離情報が送信される。そのため、足圧分布データと距離情報を受信する毎に、それらに基づいて表示画像データ生成部123cが生成する表示用の画像データを用いて、制御部121は表示部124に表示される画像を更新する。これにより、表示部124には、被検者の足圧分布と歩行状態(歩行の軌跡)が、被検者の歩行に追随させて連続的に表示されることになる。
尚、足圧分布データに加えて、重心位置データを算出して表示する場合には、足圧分布データの画像データの表示の開始後、重心位置データの画像データの表示を開始する。ここで、足圧分布データは所定周期で更新して、表示部124には、最新の足圧分布データの画像データを表示することができる。また、重心位置データを表示する場合には、重心位置データも同様の周期で更新することができる。但し、重心位置データの場合、更新前の重心位置データと更新後の重心位置データとが連続する線で結ばれ、重心位置の軌跡として表示される。
以上説明したように、実施形態1によれば、被検者の左右の足に対する足圧分布計からの足圧分布データを個別に取得するとともに、各足の足圧分布計間の距離情報を取得することで、足圧分布計の位置関係を再現した足圧分布データを出力することができる。これにより、被検者の両足の位置関係を把握して、被検者がどの程度異常歩行しているのかを判断することが可能となる。
[実施形態2]
上記実施形態1では、左足用の足圧分布計110Lと右足用の足圧分布計110Rが、被検者の靴に実装されるインソールタイプの足圧分布計の構成を用いて説明しているが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、被検者が歩行することが可能な筺体に左足用の足圧分布計110Lと右足用の足圧分布計110Rをそれぞれ実装したものを複数個並べて構成した足圧分布計測システム100を用いても良い。
上記実施形態1では、左足用の足圧分布計110Lと右足用の足圧分布計110Rが、被検者の靴に実装されるインソールタイプの足圧分布計の構成を用いて説明しているが、これに限定されない。例えば、図7に示すように、被検者が歩行することが可能な筺体に左足用の足圧分布計110Lと右足用の足圧分布計110Rをそれぞれ実装したものを複数個並べて構成した足圧分布計測システム100を用いても良い。
この場合、足圧分布計110L及び足圧分布計110R間の相対的な距離情報として、被検者の左右の足の移動距離を距離計測部によって計測する。この場合の距離計測部は、例えば、実施形態1のように、被検者の靴に実装しても良いし、光波測距儀等の無線や光波を用いる、測距対象に対して非接触の測距儀を別途設けるようにしても良い。どのような構成においても、取得した距離情報を情報処理装置120へ無線/有線で送信する通信部を有することは言うまでもない。
実施形態1では、複数の距離計測部を用いて、足圧分布計110L及び足圧分布計110R間の相対的な距離情報を取得するようにしているが、これに限定されない。例えば、距離情報に加えて、複数の距離計測部間が存在する方向を示す角度情報を更に計測して、足圧分布計110L及び足圧分布計110R間の相対的な位置関係を判定するようにしても良い。
実施形態1では、複数の距離計測部を用いて、足圧分布計の測定面と同一面(被検者の足の接地面)における、足圧分布計110L及び足圧分布計110R間の相対的な2次元の位置関係を判定する構成としているが、これに限定されない。例えば、その測定面の鉛直方向(被検者の足の断面方向)についても、足圧分布計110L及び足圧分布計110Rとの間の相対的な距離や方向を計測して、足圧分布計110L及び足圧分布計110R間の相対的な3次元の位置関係を判定するようにしても良い。
100:足圧分布計測システム、110L:左足用の足圧分布計、110R:右足用の足圧分布計110R、120:情報処理装置
Claims (10)
- 被検者の左足用の足圧分布計と右足用の足圧分布計を用いて、被検者の左右の足の足圧分布を計測することにより得られた左足用の足圧分布データと右足用の足圧分布データを取得する取得手段と、
前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計との間の位置関係を示す距離情報を取得して、前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計との間の相対的な位置関係を判定する判定手段と、
前記判定手段で判定した位置関係に基づいて、前記被検者の左足と右足との間の相対的な位置関係を再現した前記左足用の足圧分布データと前記右足用の足圧分布データの画像データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された足圧分布データの画像データを出力する出力手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記判定手段は、前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計との間の相対的な位置関係として、取得した前記距離情報を用いて、三角測量の原理により、前記被検者の左右の足の一方の重心から他方の重心への傾きに対応する、一方の足圧分布計からの他方の足圧分布計の方向を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記判定手段は、更に、前記取得した距離情報と前記方向を用いて、前記被検者の歩幅に対応する、前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計との間の距離を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記出力手段が出力する前記足圧分布データの画像データに加えて、前記判定手段によって算出される前記方向を示す角度及び前記距離を表示する表示手段を更に備える
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記判定手段は、前記距離情報を、前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計それぞれが備える距離計測手段から取得し、
前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計はそれぞれ、前記被検者の靴内部に収容するインソールタイプの足圧分布計であり、
前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計はそれぞれ、2つの前記距離計測手段を備え、
前記2つの距離計測手段は、前記被検者の足の長手方向に、予め定められた距離L離間させて、前記足圧分布計に対して設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計はそれぞれ、歩行する前記被検者の足圧分布を検出する平板形状のセンサを備え、
前記左足用の足圧分布計と前記右足用の足圧分布計の上を歩行する前記被検者の左右の足の移動距離を前記距離情報として計測する距離計測手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記位置関係は、足圧分布計の測定面と同一面における、前記左足用の足圧分布計及び前記右足用の足圧分布計との間の相対的な2次元の位置関係である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記位置関係は、更に、前記測定面の鉛直方向における、前記左足用の足圧分布計及び前記右足用の足圧分布計との間の位置関係を含む
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
複数の圧力センサが2次元に配列され、歩行する被検者の左右の足の足圧分布を検出するよう構成された足圧分布検出センサと
を備えることを特徴とする足圧分布計測システム。 - コンピュータを、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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