JP2015217133A - 歯科治療用装置のサブホルダー - Google Patents

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英明 新谷
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英明 新谷
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Abstract

【課題】本発明は、歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けた歯科治療用装置において、前記サブホルダーへのインスツルメントの格納がしやすく、またサブホルダーの洗浄、消毒を容易にし、衛生面に優れ、かつ施術者にとって使用しやすいサブホルダーを提供することを課題としたものである。【解決手段】歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けてなる歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、前記サブホルダーが、複数のインスツルメント格納部を並設してなり、かつそれらの複数のインスツルメント格納部が、多種類のインスツルメントのいずれもを格納可能に構成されてなることを特徴とする歯科治療用装置のサブホルダーによる。【選択図】図3

Description

本発明は歯科治療用装置のテーブルに付設され、前記テーブルのインスツルメントホルダーの清掃時等に、該インスツルメントホルダーから取り外されたインスツルメントを一時掛止するサブホルダーに関する。
従来より、歯科治療の現場においては、施術内容に合わせて各種歯科治療用インスツルメント(以下「インスツルメント」という。)が使用される。一般に、前記インスツルメントは、施術者(医者や補助者)が作業しやすいように、歯科治療用装置に備えられたテーブルの前方に配置されたインスツルメントホルダーに挿入・保持され、施術者が任意に選択して使用できる構成となっている。
このインスツルメントホルダーには、例えば、エアータービンハンドピース、マイクロモーターハンドピース、スリーウェイシリンジ、スケーラー、口腔内カメラ等の各種歯科治療用インスツルメントが挿入・保持される。
そして、上記インスツルメントが挿入・保持されるインスツルメントホルダーは、衛生管理上、清掃が必要となるが、その際には、インスツルメントホルダーに挿入・保持されているインスツルメントをすべて取り外す必要がある。
そのため、取り外されたインスツルメントは、インスツルメントホルダーを清掃している間、一時的にテーブルの上や歯科用治療装置のチェアの上等に置かれることになる。
しかし、各種インスツルメントには、チューブが接続されており、清掃時にそのチューブに接触したり、また清掃時の振動等により、インスツルメントが落下し故障を起こすことがあった。また、一時的とはいえ、衛生面においても好ましくないものであった。
上記、問題を解決するため、本願発明者は、歯科治療用装置のテーブルに設けられたインスツルメントホルダーを清掃する際、該インスツルメントホルダーから取り外されたインスツルメントを一時的に掛止するサブホルダーをテーブル本体の側面に配設して、従来テーブルの上や歯科治療用装置の椅子の上などに置いたインスツルメントが清掃時に前記インスツルメントに接続されたチューブに触れるなどして床面に落下する事故を防止することができるサブホルダーを設けた歯科治療用装置のテーブルを発明した(特願2013−010881)。
特願2013−010881号
そして、本願発明者は、更なる開発を行い、前記サブホルダーを各種インスツルメントの形状や保持部の太さに関係なく、どのインスツルメントでも挿入・保持できる作業効率の高いものとし、かつ清浄が容易な歯科治療用装置のサブホルダーを提供する。
本発明者は鋭意実験研究の結果上記課題を下記の手段により解決した。
(1)歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けてなる歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、
前記サブホルダーが、複数のインスツルメント格納部を並設してなり、かつそれらの複数のインスツルメント格納部が、多種類のインスツルメントのいずれもを格納可能に構成されてなることを特徴とする歯科治療用装置のサブホルダー。
(2)歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けてなる歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、
サブホルダーが前記テーブル本体に対して着脱可能に装着されてなることを特徴とする歯科治療用装置のサブホルダー。
(3)歯科治療用装置のテーブル本体の側面に着脱可能に装着されてなるサブホルダーが、複数のインスツルメント格納部を並設してなり、かつそれらの複数のインスツルメント格納部が、多種類のインスツルメントのいずれもを格納可能に構成されてなることを特徴とする前記(2)に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
(4)歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けてなる歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、
前記サブホルダーが、複数のインスツルメント格納部を並設してなるサブホルダーユニットと、該サブホルダーユニットを支持して歯科治療用装置のテーブル本体の側面に取り付ける取付部材とからなり、前記サブホルダーユニットが前記取付部材に着脱自在に取り付けられてなることを特徴とする歯科治療用装置のサブホルダー。
(5)前記サブホルダーユニットのインスツルメント格納部が多種類のインスツルメントのいずれもを格納可能に構成されてなることを特徴とする前記(4)に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
(6)前記取付部材が、歯科治療用装置のテーブル下面に着脱自在に取り付けられてなることを特徴とする前記(4)又は(5)に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
(7)前記サブホルダーをその不使用時に歯科治療用装置のテーブル本体下面に収納可能にしてなることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
(8)前記サブホルダーをその不使用時にテーブル本体の下面にスライドさせて移動収容するスライド機構を設けてなることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
(9)前記インスツルメント格納部が、円筒形状体で前面にインスツルメントに接続されたチューブの出入りを可能にするスリットを有し、かつ前記円筒形状体が上部円筒形状体と下部円筒形状体との2段構造をなし、かつ上部円筒形状体の内径が下部の円筒形状体の内径より太く形成されてなることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
(10)前記並設された複数のインスツルメント格納部のいずれもが、その上部円筒形状体の内径を最も太いインスツルメントの外径より大きく、下部の円筒形状体の内径を最も細いインスツルメントの外径より小さく、さらにスリットの幅を最も太いインスツルメントチューブの外径より広くとった同一形状のものであることを特徴とする前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
(11)前記サブホルダーユニットが、並設されたインスツルメント格納部の上端部を板状体で連結、一体化されてなり、かつ該板状体の左右両端部が延伸され、その先端下部には下端部に係止爪を有する固定片が垂設されてなることを特徴とする前記(4)〜(10)のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
(12)前記スライド機構が、テーブル本体の下面に所定間隔を開けて固着された断面コの字状の2本のガイドレールと、前記2本のガイドレール間に挿入されて摺動する取付部材とからなり、前記取付部材が前端部にサブホルダーを備え、又は前記サブホルダーユニットを着脱自在に装着してなることを特徴とする前記(8)に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
(13)前記取付部材の前端部にサブホルダーユニットを着脱自在に装着して保持するサブホルダーユニット装着保持部が形成され、前記取付部材の前部の左右両端部に前記サブホルダーユニットの板状体の左右両端部に垂設された固定片の先端の係止爪を挿入してサブホルダーユニットを取付部材に係止可能にする係止孔が穿設されてなることを特徴とする前記(12)に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
本発明の歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、下記の効果が発揮される。
〈1〉歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けてなる歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、
前記サブホルダーが、複数のインスツルメント格納部を並設してなり、かつそれらの複数のインスツルメント格納部が、多種類のインスツルメントのいずれもを格納可能に構成されているので、
インスツルメントホルダーの清掃の際など、多種類のインスツルメントを一時サブホルダーに掛止するのに当たって、インスツルメントごとに掛止するインスツルメント格納部を注意を払って選択する必要がなく、作業効率の向上が図れる。
〈2〉サブホルダーが歯科治療用装置のテーブル本体の側面に着脱可能に装着されているので、サブホルダーは随時前記テーブルの側面から取り外して洗浄、消毒できることから清潔に保たれ、さらにサブホルダー使用前に取り外し清掃、消毒すれば、サブホルダーへのインスツルメント掛止による衛生面の不安はなくなる。
〈3〉歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けてなる歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、前記サブホルダーが、複数のインスツルメント格納部を並設してなるサブホルダーユニットと、該サブホルダーユニットを支持して歯科治療用装置のテーブル本体の側面に取り付ける取付部材とからなり、前記サブホルダーユニットが前記取付部材に着脱自在に取り付けられているので、
サブホルダーユニットは随時取り外して洗浄、消毒できることから清潔に保たれ、さらにサブホルダーユニット使用前に取り外し清掃、消毒すれば、サブホルダーユニットへのインスツルメント掛止による衛生面の不安はなくなる。
〈4〉サブホルダーをその不使用時に歯科治療用装置のテーブル本体下面に収納可能にしているので、サブホルダー不使用時に該サブホルダーが前記テーブルの側面に突出せず治療の邪魔にならない。
〈5〉サブホルダーをその不使用時にテーブル本体の下面にスライドさせて移動収容するスライド機構を設けているので、サブホルダーのテーブル下面への出し入れが容易に行える。
〈6〉並設された複数のインスツルメント格納部が、円筒形状体で前面にインスツルメントに接続されたチューブの出入りを可能にするスリットを有し、かつ前記円筒形状体が上部円筒形状体と下部円筒形状体との2段構造をなし、かつ上部円筒形状体の内径が下部の円筒形状体の内径より太く形成されてなるので、インスツルメントのサブホルダーへの掛止が容易に、かつ脱落等の虞もなく安全、確実に実施できる。
〈7〉並設された複数のインスツルメント格納部のいずれもが、その上部円筒形状体の内径を最も太いインスツルメントの外径より大きく、下部の円筒形状体の内径を最も細いインスツルメントの外径より小さく、さらにスリットの幅を最も太いインスツルメントチューブの外径より広くとった同一形状のものであるので、前記〈1〉の効果と同様、インスツルメントホルダーの清掃の際など、多種類のインスツルメントを一時サブホルダーに掛止するに当たって、インスツルメントごとに掛止するインスツルメント格納部を注意を払って選択する必要がなく、作業効率の向上が図れる。
〈8〉サブホルダーユニットが、並設された格納部の上端部を板状体で連結、一体化されてなり、かつ該板状体の左右両端部が延伸され、その先端下部には下端部に係止爪を有する固定片が垂設されているので、
後述する取付部材の前部の左右両端部に穿設された係止孔に前記固定片先端の係止爪を挿入することによって前記サブホルダーユニットが取付部材に確実に装着できる。
〈9〉スライド機構が、テーブル本体の下面に所定間隔を開けて固着された断面コの字状の2本のガイドレールと、前記2本のガイドレール間に挿入されて摺動する取付部材とからなり、前記取付部材が前端部にサブホルダーを備え、又は前記サブホルダーユニットを着脱自在に装着してなるので、
前記取付部材を2本のガイドレースに沿わせてスライドさせることによって容易に前記サブホルダー又はサブホルダーユニットを前記テーブルの下面に収納し、また引き出すことができる。
〈10〉取付部材の前端部に前記サブホルダーユニットの下段の外形に合わせ形成され、サブホルダーユニットを着脱自在に装着して保持するサブホルダーユニット装着保持部が備えられ、前記取付部材の前部の左右両端部に前記サブホルダーユニットの板状体の左右両端部に垂設された規定板の先端の係止爪を挿入してサブホルダーユニットを取付部材に係止可能にする係止孔が穿設されているので
サブホルダーユニットの下端を、取付部材の前端部に形成されたサブホルダーユニット装着保持部に挿入することによって、2段構造をしたサブホルダーユニットの上部円筒形状体の下部が取付部材前端部のサブホルダーユニット装着保持部の上面に当接して支持され、かつ前記サブホルダーユニットの固定片先端下部の係止爪が取付部材の係止孔に挿入されてスライド下面に係止され、サブホルダーユニットと取付部材とが確実に固定され、またサブホルダーユニットを取付部材から取り外すときには、取付部材の係止孔に挿入されたサブホルダーユニット左右両端の固定片先端の係止爪を前記係止孔から離脱させながらサブホルダーユニットを上方に引き出すことによって容易に取り外せることから、サブホルダーユニットの洗浄、消毒が容易にでき、常に清潔で衛生的な状態が確保される。
本発明のサブホルダー装置を側面に配設したテーブルの斜視図 本発明のサブホルダーユニット(a)と取付部材(b)の斜視図 本発明のサブホルダーユニットを取付部材に装着した状態の斜視図 本発明のサブホルダーのスライド機構の説明図 本発明のサブホルダーを配置した歯科治療用装置のテーブルの使用状態の斜視図
本発明のサブホルダーを実施するための形態を、実施例の図に基づいて説明する。
図1は本発明のサブホルダー装置を側面に配設したテーブルの斜視図であり、図2は本発明のサブホルダーユニット(a)と取付部材(b)との斜視図、図3は本発明のサブホルダーユニットを取付部材に装着した状態の斜視図、図4は本発明のサブホルダーのスライド機構の説明図、図5は本発明のサブホルダーを配置した歯科治療用装置のテーブルの使用状態の斜視図である。
図において1はサブホルダーユニット、2はインスツルメント格納部、3は並設されたインスツルメント格納部の上部を連結一体化する板状体、4は格納部の上部円筒形状体、5は格納部の下部円筒形状体、6はスリット、7は固定片、8は係止爪、10は取付部材、11は係止孔、12はサブホルダーユニット装着保持部、13はピン装着用小孔、20はテーブル本体、21は断面コの字型のガイドレール、22はピン挿入用長孔、30はインスツルメント、31はインスツルメントチューブ、100はサブホルダーを示す。
図1に示すように、歯科治療用装置のテーブル本体20の側面に配置される本発明のサブホルダー100は、複数のインスツルメント格納部2を並設してなり、該格納部2は様々な種類のインスツルメントのいずれをも格納できるよう構成されている。
また、本発明のサブホルダー100は、取付部材10をテーブル側面から取り外し可能に構成されている。
本発明のサブホルダー100は、図2(a)に示すサブホルダーユニット1と図2(b)に示す取付部材10とから構成され、前記サブホルダーユニット1と取付部材10は、着脱自在に取り付けられる構成となっている。図3は本発明のサブホルダーユニットを取付部材に装着した状態の斜視図である。
なお、取付部材10は、サブホルダーユニット1を支持するものであり、同時に、装着されるサブホルダーユニット1を歯科治療用装置テーブル本体20の下面に移動収納するための機能を有する。
本発明のサブホルダー100を構成するサブホルダーユニット1は、図2(a)に示すように、円筒形状で前面にインスツルメントに接続されたチューブの出入りを可能にするスリット6を設けた複数のインスツルメント格納部2を並設し、その上端部が板状体3で連結、一体化され、かつ該板状体3の左右両端部が延伸され、その先端下部には下端部に係止爪8を有する固定片7が垂設されており、さらに前記インスツルメント格納部2が、上部の円筒形状体4と下部円筒形状体5との2段構造をなし、かつ上部円筒形状体4の内径が下部円筒形状体5の内径より太く形成されている。
そして、並設された複数のインスツルメント格納部2のすべてが、その上部円筒形状体4の内径を使用されるインスツルメントのうち最も太いインスツルメントの外径より大きく、下部円筒形状体5の内径を最も細いインスツルメントの外径より小さく、さらにスリット6の幅を最も太いインスツルメントチューブの外径より広くとった同一形状に形成されている。
したがって、形状の異なる多様なインスツルメントのいずれもが、並設されたインスツルメント格納部2のいずれに挿入されても、安全確実に保持されることになり、歯科治療用装置のテーブルのインスツルメントホルダー清掃作業の際に、その順序や格納部の位置を考慮することなくインスツルメントをサブホルダーに移動できるので作業能率の向上が図れる。
また図2(b)に示す本発明のサブホルダー100を構成する取付部材10は、前記サブホルダーユニット1を着脱自在に保持する。例えば、テーブル本体の下面に所定間隔を開けて固着された断面コの字状の2本のガイドレールに挿入されて摺動し、前端部に保持した前記サブホルダーユニット1を不使用時にテーブル本体の下面に収納する板状体からなる。さらに、サブホルダーユニット1を保持する前端部が、前記サブホルダーユニット1の下部円筒形状体5の外形に合わせて切り込まれてサブホルダーユニット装着保持部12を形成し、該サブホルダーユニット装着保持部12の左右両端部に、前記サブホルダーユニット1の左右両端部に垂設された固定片7を挿入してその先端の係止爪8によってサブホルダーユニット1を取付部材10に係止可能にする係止孔11が穿設され、さらにまた、前記取付部材の後端部中央にテーブル下面に設けられたスライドさせる長さのピン挿入用長孔に差し込むピンを装着するピン装着用小孔13が穿設されている。
前記サブホルダーユニット1の取付部材10への取り付けは、サブホルダーユニット1の下端を、サブホルダーユニット1の下部円筒形状体5に合わせて切り込まれた取付部材10の中央部のサブホルダー装着保持部12に上方から挿入し、2段構造をしたサブホルダーユニット1の左右両端に位置するインスツルメント格納部2を構成する下部円筒形状体5の外径を上部円筒形状体4の外径より小さくしておくことにより、上部円筒形状体4の下部面を前記取付部材10のサブホルダーユニット装着保持部12の両端部上面に当接させ、かつ前記サブホルダーユニット1の固定片7の先端下部の係止爪8を取付部材10の係止孔11に挿入させて、該係止爪8を取付部材10の下面に係止することによって行われ、サブホルダーユニット1は、前記上部円筒形状体4の下部面と係止爪8とによって取付部材10に確実に固定される。
そして、サブホルダーユニット1の取付部材10からの取り外しは、取付部材10の係止孔11に挿入された前記係止爪8を左右の固定片7を内側に押し曲げるようにして前記係止孔11から離脱させながらサブホルダーユニット1を上方に引き出すことによって行う。したがってサブホルダーユニット1の取付部材10への着脱はきわめて容易であり、サブホルダーユニット1は必要に応じて随時取り外して洗浄でき、常に清潔で衛生的な状態で保持できる。
また取付部材10も後端中央部に設けられたピン装着用小孔13に挿入されたピンを抜くことによって、図4に示すテーブル本体20下面に設けられたコの字形状のガイドレール21から容易に抜き取って洗浄でき、常に清潔な状態で保持できる。
なお、本実施例において、サブホルダーユニット1と取付部材10の装着は、係止孔11への固定片7の挿入により行っているが、サブホルダーユニット1と取付部材10の装着は、着脱自在であれば、他の装着方法を採用することもできる。
次いで図4に基づいて、本発明のサブホルダーのスライド機構の構成と作用について説明する。
本発明のサブホルダーのスライド機構は、図4に示すように、テーブル本体20の下面に所定間隔を開けて固着された断面コの字状の2本のガイドレール21と、前記2本のガイドレール間に挿入されて摺動する前記取付部材10と、テーブル本体20下面に穿設された前記取付部材10をスライドさせる長さ、すなわち前記サブホルダーユニット1をテーブル本体20の下面から出し入れするのに必要な長さのピン挿入用長孔22と、前記取付部材10のピン装着用小孔13に装着されその先端が前記テーブル本体20の下面に穿設されたピン挿入用長孔に差し込まれるピン(図示せず)とで構成されている。
したがって、図4(a)に示すように、前記ピンを取付部材10のピン装着小孔から抜き取れば、取付部材10は、テーブル本体20の下面から取り外せ、図4(b)に示すように、取付部材10を2本のガイドレール21間に挿入し、ピン挿入用小孔13にピンを装着し、ピンの先端を前記テーブル本体20下面のピン挿入用長孔22に挿入しておけば、取付部材10は、ピン挿入用長孔22の長さの範囲内でスライドでき、サブホルダーユニット1のテーブル本体20下面からの出し入れが安全容易に行える。
上記に詳述した本発明のサブホルダー100は、その最も好ましい一実施例に過ぎず、これに限られるものではなく、例えばサブホルダーユニット1と取付部材とが一体としてなるものであってもよく、またサブホルダー100をテーブル本体20の下面に収納する機構も、その目的が達成できればスライド機構以外のものであってよい。
したがって、歯科治療用装置のテーブル側面に設けられ、インスツルメントを一時掛止するサブホルダー100が、衛生的に管理でき、かつ施術者にとって使い勝手のよいサブホルダー100が提供できる形状、構成であればその形状や構成を適用することを妨げるものではない。
図5に本発明のサブホルダー100を装着した歯科治療用装置のテーブル20においてインスツルメント30を該サブホルダー100に掛止した使用状態の斜視図を示した。
この状態でテーブル本体20に設けられたインスツルメントホルダー23の清掃ができるので、衛生的で、かつ清掃作業中にインスツルメント30とテーブル本体との間に懸架されたインスツルメントチューブ31に触れてもインスツルメント30が、床面に落下する心配がなく、安全に作業ができ作業能率の向上が図れる。
1:サブホルダーユニット
2:インスツルメント格納部
3:並設されたインスツルメント格納部の上部を連結一体化する板状体
4:格納部の上部円筒形状体
5:格納部の下部円筒形状体
6:スリット
7:固定片
8:係止爪
10:取付部材
11:係止孔
12:サブホルダーユニット装着保持部
13:ピン装着用小孔
20:テーブル本体
21:断面コの字型のガイドレール
22:ピン挿入用長孔
23:インスツルメントホルダー
30:インスツルメント
31:インスツルメントチューブ
100:サブホルダー

Claims (13)

  1. 歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けてなる歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、
    前記サブホルダーが、複数のインスツルメント格納部を並設してなり、かつそれらの複数のインスツルメント格納部が、多種類のインスツルメントのいずれもを格納可能に構成されてなることを特徴とする歯科治療用装置のサブホルダー。
  2. 歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けてなる歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、
    サブホルダーが前記テーブル本体に対して着脱可能に装着されてなることを特徴とする歯科治療用装置のサブホルダー。
  3. 歯科治療用装置のテーブル本体の側面に着脱可能に装着されてなるサブホルダーが、複数のインスツルメント格納部を並設してなり、かつそれらの複数のインスツルメント格納部が、多種類のインスツルメントのいずれもを格納可能に構成されてなることを特徴とする請求項2に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
  4. 歯科治療用装置のテーブル本体の側面に、インスツルメントを一時掛止するサブホルダーを設けてなる歯科治療用装置のサブホルダーにおいて、
    前記サブホルダーが、複数のインスツルメント格納部を並設してなるサブホルダーユニットと、該サブホルダーユニットを支持して歯科治療用装置のテーブル本体の側面に取り付ける取付部材とからなり、前記サブホルダーユニットが前記取付部材に着脱自在に取り付けられてなることを特徴とする歯科治療用装置のサブホルダー。
  5. 前記サブホルダーユニットのインスツルメント格納部が多種類のインスツルメントのいずれもを格納可能に構成されてなることを特徴とする請求項4に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
  6. 前記取付部材が、歯科治療用装置のテーブル下面に着脱自在に取り付けられてなることを特徴とする請求項4又は5に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
  7. 前記サブホルダーをその不使用時に歯科治療用装置のテーブル本体下面に収納可能にしてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
  8. 前記サブホルダーをその不使用時にテーブル本体の下面にスライドさせて移動収容するスライド機構を設けてなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
  9. 前記インスツルメント格納部が、円筒形状体で前面にインスツルメントに接続されたチューブの出入りを可能にするスリットを有し、かつ前記円筒形状体が上部円筒形状体と下部円筒形状体との2段構造をなし、かつ上部円筒形状体の内径が下部の円筒形状体の内径より太く形成されてなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
  10. 前記並設された複数のインスツルメント格納部のいずれもが、その上部円筒形状体の内径を最も太いインスツルメントの外径より大きく、下部の円筒形状体の内径を最も細いインスツルメントの外径より小さく、さらにスリットの幅を最も太いインスツルメントチューブの外径より広くとった同一形状のものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
  11. 前記サブホルダーユニットが、並設されたインスツルメント格納部の上端部を板状体で連結、一体化されてなり、かつ該板状体の左右両端部が延伸され、その先端下部には下端部に係止爪を有する固定片が垂設されてなることを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
  12. 前記スライド機構が、テーブル本体の下面に所定間隔を開けて固着された断面コの字状の2本のガイドレールと、前記2本のガイドレール間に挿入されて摺動する取付部材とからなり、前記取付部材が前端部にサブホルダーを備え、又は前記サブホルダーユニットを着脱自在に装着してなることを特徴とする請求項8に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
  13. 前記取付部材の前端部にサブホルダーユニットを着脱自在に装着して保持するサブホルダーユニット装着保持部が形成され、前記取付部材の前部の左右両端部に前記サブホルダーユニットの板状体の左右両端部に垂設された固定片の先端の係止爪を挿入してサブホルダーユニットを取付部材に係止可能にする係止孔が穿設されてなることを特徴とする請求項12に記載の歯科治療用装置のサブホルダー。
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Citations (6)

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