JP3085852U - 手術用ガーゼカウンター - Google Patents

手術用ガーゼカウンター

Info

Publication number
JP3085852U
JP3085852U JP2001007241U JP2001007241U JP3085852U JP 3085852 U JP3085852 U JP 3085852U JP 2001007241 U JP2001007241 U JP 2001007241U JP 2001007241 U JP2001007241 U JP 2001007241U JP 3085852 U JP3085852 U JP 3085852U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gauze
surgical
gauze counter
counter
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001007241U
Other languages
English (en)
Inventor
星二郎 奥沢
Original Assignee
星二郎 奥沢
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 星二郎 奥沢 filed Critical 星二郎 奥沢
Priority to JP2001007241U priority Critical patent/JP3085852U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3085852U publication Critical patent/JP3085852U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】担当者が使用して安全で、かつ消毒を容易に行
うことができる手術用ガーゼカウンターを提供する。 【解決手段】支持台と、この支持台上に着脱自在に設け
られ、上端にそれぞれ5つのV字状の切り欠き部9,
9,…を有するガーゼカウンター板8,8を設ける。こ
の切り欠き部9,9,…で使用済みの手術用ガーゼ1
0,10,…を挟持する。これにより、担当者の手指を
傷つけるおそれがない。また、ガーゼカウンター板8,
8の形状が単純であり、支持台本体から着脱自在に設け
られており、使用後にはこれを取り外して消毒する作業
も容易でかつ確実に行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案の手術用ガーゼカウンターは、手術に使用したガーゼの体内遺残防止を 目的として開発されたものであり、手術室内に置き、術中に看護婦が使用済ガー ゼの枚数を正しくカウントするのを確実にサポートする手術用の器具である。
【0002】
【従来の技術】
手術には手術部位の出血を拭き取ったり、圧迫止血したりするために専用のガ ーゼ(医用不織布ガーゼ、縦横30cm、多くはX線造影糸入り)を用いること が義務づけられている。ほとんどの病院において、手術用ガーゼは院内または院 外業者により、あらかじめ10枚を一束として滅菌・保管されている。手術には 、この10枚一束を一単位として使用する。
【0003】 手術に使用するガーゼ枚数は多く、胃癌などの腹部手術では1件あたり平均1 00〜150枚前後に及ぶ。例えば、約500ベッドの総合病院において年間に 使用する手術ガーゼの枚数は年間の手術件数を2000件、手術1件あたりの使 用ガーゼ枚数を10束(100枚)として概算すると、2000件×10束(1 00枚)=ガーゼ2万束(20万枚)となる。
【0004】 腹部をはじめとして、多くの手術部位は複雑に入りくんでおり、常にガーゼ残 置の危険性がある。もしも術野に一枚でもガーゼが残ると、多くのケースで異物 膿瘍をきたし、再手術によって摘出しなければならない。社会的にも医療事故と して大きな問題となる。しかし、すべての医療機関で手術ガーゼの管理に腐心は しているものの、残念ながら、確実なガーゼ残置防止策はないのが現状である。
【0005】 術中のガーゼ管理業務のポイントは、手術に使用したガーゼを手術部位に一枚 も残すことなく、確実に回収することである。本業務は通常、ふたりの看護婦が 担当する。ひとりは器械出し看護婦で、手術ガウンとマスク、滅菌手袋を着用し 、手術台に接してガーゼや手術器具を執刀医に手渡す業務を行う。
【0006】 もうひとりは外回り看護婦といって、術中に必要なガーゼ束や手術器具を適宜 、器械出し看護婦に外から渡す。滅菌されたガーゼ束は外回り看護婦が器械出し 看護婦に渡す。使用済ガーゼは器械出し看護婦が回収し、外回り看護婦に渡す。 外回り看護婦はガーゼを10枚ずつカウントして一束にまとめていく。 この業 務過程がもっとも重要である。最終的には手術終了直前に、外回り看護婦が管理 している使用済ガーゼの端数(0〜9枚)と、手術台にある未使用ガーゼの数を 器械出し看護婦と照合し、合わせて10枚(例:下4枚、上6枚など)なら手術 部位にガーゼ残置なしとする。
【0007】 問題はこの10枚一束の使用ガーゼ枚数のカウント方法である。多くの医療施 設では外回り看護婦が繰り返し数える方法を採用しているが、人間工学的観点か ら「ヒトは数えると間違う」と言われている。実際、手術に使用したガーゼは血 液などが付着しているために、丸まっていたり、他のガーゼとくっついているた めに数えにくく、一枚一枚、丁寧に確認する必要がある。「間違ってはいけない 。」という重責のもとで枚数を数えるだけの反復作業は、業務を担当する職員の 大きなストレスとなる。また、「数える」という単一の方法による複数回の確認 は品質管理学上、怠惰な気持ちを誘発し、ミスが発生しやすい。要はいかにヒト が数えなくても、使用済ガーゼ枚数を確実にカウントする補助的手段を考案する かである。
【0008】 施設によっては、卵パックを利用しているところがある。すなわち、卵パック の十個の穴にガーゼを丸めて入れ、すべての穴が埋まれば10枚となる。しかし 、当院での試験検討ではガーゼを丸めて穴に入れるために異なる種類のガーゼが 混入してもわかりにくいこと、および穴の間隔が狭くて、ガーゼ同士がくっつき 、わかりにくくミスしやすいという問題が生じた。
【0009】 一方、従来の手術用ガーゼカウンターとして図5に示すようなフック式ガーゼ カウンターがある。これは、例えば4本の支柱50に支持された板51の側面に 10本のフック52を取り付けた器具である。これは、カウントミスの少ない補 助機器であるものの、作業中に担当者がフック52の先端でケガをしたり、消毒 しにくいことが大きな問題であり、ほとんど普及していない。
【0010】 また、一部の施設ではガーゼ残置チェックのために、術直後、手術室内におい て、すべての患者様に対して手術部位のレントゲン撮影を行っている。ちなみに 手術用ガーゼはレントゲンに写るX線造影糸が一本編みこまれているので、レン トゲン撮影すれば確認は容易である。放射線被爆は大きな問題があるものの、他 に確実なチェック方法がないためにやむを得ず施行している次第である。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、従来の手術用ガーゼカウンターとしてはフック式のものがあ るが、ガーゼをかける際に、フックの先端で担当者が手指をケガしてしまう危 険があり、医療危機管理上、好ましくない。フックのついた複雑な形状の機器 であるために消毒しずらいため、感染対策上、好ましくない、等の問題点があり 殆ど普及していない。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで、本考案の手術用ガーゼカウンターは、支持台と、この支持台上に着脱 自在に設けられ、上端に複数のV字状の切り欠き部を有するガーゼカウンター板 と、を具備し、この切り欠き部で使用済みの手術用ガーゼを挟持することを特徴 とするものである。
【0013】 かかる構成のスリット式ガーゼカウンターによれば、上記V字状の切り欠き部 (スリット)に手術用ガーゼを挟み込む方式のため、担当者の手指を傷つけるお それがない。また、ガーゼカウンター板の形状が単純であり、支持台本体から着 脱自在に設けられており、使用後にはこれを取り外して消毒する作業も容易でか つ確実に行えるので、感染対策の面でも理想的といえる。
【0014】 したがって、本考案によれば従来のフック式ガーゼカウンターの問題点を完全 に解消することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
次に、本考案の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1 は、本考案の実施形態に係る手術用ガーゼカウンターの正面図、図2はその平面 図、図3はその斜視図である。また、図4は、本考案の実施形態に係る手術用ガ ーゼカウンターの使用状態を示す正面図である。
【0016】 手術室等の床面に設置される一対の支持部材1の支持部材1,1から一対の支 持柱2,2が立設され、これらの支持柱2,2の上部間に細長の架設部材3が架 設されている。そして、架設部材3の長手方向の中央部に、支持柱2,2と略同 じ高さの仕切柱4が立設されている。
【0017】 支持柱2,2の架設部材3から突出した部分内側にはそれぞれ後述するガーゼ カウンター板8,8をガイドするためのガイド溝を有するガイド部5,5が取り 付けられている。また、仕切柱4の両側には、第1のガイド部5,5と対向して 第2のガイド部6,6が取り付けられている。第2のガイド部6,6は第1のガ イド部5,5と同様の構造を成している。
【0018】 また、架設部材3の長手方向に沿って、ガーゼカウンター板8,8を確実に位 置決め固定するための板片7,7,…が取り付けられている。
【0019】 2枚のガーゼカウンター板8,8は、上記の第1のガイド部5,5及び第2の ガイド部6,6のガイド溝に介挿されることによって架設部材3上にガイドされ 、板片7,7,…の間に挟持されることにより、位置決め固定がなされる。2枚 のガーゼカウンター板8,8の取り外しの際には、ガーゼカウンター板8,8を 上方に引き抜くだけでよい。
【0020】 ガーゼカウンター板8,8の上端には、それぞれ5つのV字状の切り欠き部( スリット)9,9,…が等間隔で形成されており、この切り欠き部(スリット) 9,9,…に、使用済みの手術用ガーゼ10,10,…を挟み込み、その枚数を カウントする。
【0021】 なお、上述した構成のスリット式ガーゼカウンターは、手術用器具のため、ガ ーゼカウンター板8,8を含め、すべての構成部材はステンレス製である。
【0022】
【考案の効果】
本考案によれば、V字状の切り欠き部(スリット)に手術用ガーゼを挟み込む 方式のため、担当者の手指を傷つけるおそれがない。また、ガーゼカウンター板 の形状が単純であり、本体から着脱自在に設けられており、使用後にはこれを取 り外して消毒する作業も容易でかつ確実に行えるので、感染対策の面でも理想的 といえる。これにより、従来のフック式ガーゼカウンターの問題点を完全に解消 することができる。
【0023】 また、本考案の手術用ガーゼカウンターを使用することにより、手術の際に発 生し得るガーゼ遺残を確実に防止し、ガーゼに関する医療事故(例:手術時、腹 腔内ガーゼ置き忘れ事件など)を激減させる効果が明らかである。本機器は今後 、ガーゼに関する医療事故防止のために、多くの医療機関で導入されることが期 待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る手術用ガーゼカウンタ
ーの正面図である。
【図2】本考案の実施形態に係る手術用ガーゼカウンタ
ーの平面図である。
【図3】本考案の実施形態に係る手術用ガーゼカウンタ
ーの斜視図である。
【図4】本考案の実施形態に係る手術用ガーゼカウンタ
ーの使用状態を示す正面図である。
【図5】従来の手術用ガーゼカウンターの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 支持部材 2 支持柱 3 架設部材 4 仕切柱 5,6 ガイド部 7 板片 8 ガーゼカウンター板 9 切り欠き部(スリット) 10 手術用ガーゼ 50 支柱 51 板 52 フック

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持台と、この支持台上に着脱自在に設
    けられ、上端に複数のV字状の切り欠き部を有するガー
    ゼカウンター板と、を具備し、前記切り欠き部で使用済
    みの手術用ガーゼを挟持することを特徴とする手術用ガ
    ーゼカウンター。
  2. 【請求項2】 前記支持台は一対の支柱と、該一対の支
    柱の間に架設され前記ガーゼカウンター板がその上に載
    置される架設部材と、前記一対の支柱の内側に取り付け
    られ前記ガーゼカウンター板が前記架設部材上に載置さ
    れるようにガイドするためのガイド溝を有する第1のガ
    イド部と、を有することを特徴とする請求項1記載の手
    術用ガーゼカウンター。
  3. 【請求項3】 前記架設部材の長手方向の中央部に、仕
    切柱が設けられると共に、前記仕切柱の両側の架設部材
    上に一対を成すガーゼカウンター板を設けたことを特徴
    とする請求項2記載の手術用ガーゼカウンター。
  4. 【請求項4】 前記仕切柱の両側には前記第1のガイド
    部と対向して、前記ガーゼカウンター板が前記架設部材
    上に載置されるようにガイドするためのガイド溝部を有
    する第2のガイド部が設けられていることを特徴とする
    請求項3記載の手術用ガーゼカウンター。
  5. 【請求項5】 前記一対を成すガーゼカウンター板は、
    それぞれ上端に5つのV字状の切り欠き部を有すること
    を特徴とする請求項4記載の手術用ガーゼカウンター。
JP2001007241U 2001-11-06 2001-11-06 手術用ガーゼカウンター Expired - Fee Related JP3085852U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007241U JP3085852U (ja) 2001-11-06 2001-11-06 手術用ガーゼカウンター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001007241U JP3085852U (ja) 2001-11-06 2001-11-06 手術用ガーゼカウンター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3085852U true JP3085852U (ja) 2002-05-24

Family

ID=43237278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001007241U Expired - Fee Related JP3085852U (ja) 2001-11-06 2001-11-06 手術用ガーゼカウンター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3085852U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020054434A1 (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 白十字株式会社 医療用ガーゼ
KR20210150680A (ko) * 2020-06-04 2021-12-13 주식회사 한진메디칼 거즈용 거치대

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020054434A1 (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 白十字株式会社 医療用ガーゼ
JPWO2020054434A1 (ja) * 2018-09-14 2021-10-14 白十字株式会社 医療用ガーゼ
JP7341416B2 (ja) 2018-09-14 2023-09-11 白十字株式会社 医療用ガーゼ
KR20210150680A (ko) * 2020-06-04 2021-12-13 주식회사 한진메디칼 거즈용 거치대

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080030303A1 (en) Surgical pad accounting system and method
US10166074B2 (en) Patty manager and method
US20110017213A1 (en) Surgical and Anesthesia Conduit Cover Kit and Method
Wahab et al. Occupational sharps injury among healthcare workers in hospital melaka 2013–2015: a cross sectional study
JP3085852U (ja) 手術用ガーゼカウンター
US20130074450A1 (en) Apparatus and method for securing medical instruments
US4966595A (en) Surgical sponge assembly
Metwally et al. Safety Nursing Measures for Patients Undergoing Upper Gastrointestinal Endoscopy
Walker Patient preparation for safe removal of surgical drains.
Wingfield Equipping an emergency/critical care veterinary hospital
CN216060744U (zh) 一种手术室护理用功能台架
Wat et al. Use of the laryngeal mask airway in the ambulatory setting
CN108904070B (zh) 多功能神经外科手术护理系统
Sedigh et al. Investigating the incidence of instruments fall during surgery in Alzahra medical educational center of Isfahan in 2017
CN213787798U (zh) 一种手术室护理用功能台架
Ku APPLICATION OF PREVENTIVE MEASURES FOR SURGICAL PATIENT SAFETY AT THE NAVY MEDICAL CENTER, MEXICO
DiBiase et al. The little things matter—how peer audits contribute to CLABSI prevention
Wolfrum A follow-up evaluation to a needle-free IV system
Azimi et al. Training opportunities in sterilization and disinfection of patient care items and devices in dental settings
Mohamed et al. Viral Hepatitis B&C in Elderly Hemodialysis Unit: Nurses' General Practices
Brendle Reducing the Risk of Cross‐Contamination From Transmissible Spongiform Encephalopathies
KR101415164B1 (ko) 채혈 또는 지혈을 위한 1회용 스티커 밴드
KR20240129947A (ko) 주사침 자상예방을 위한 트레이
Takougang et al. Occupational Exposure and Observance of Standard Precautions Among Bucco-dental Health Workers in Referral Hospitals (Yaounde, Cameroon)
Vasquez BAKERSFIELD MEMORIAL HOSPITAL IMMEDIATE USE STEAM STERILIZATION (IUSS) QUALITY IMPROVEMENT PROJECT

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees