JP2015216744A - 過電圧保護回路、及びそれを備えた電力変換装置 - Google Patents

過電圧保護回路、及びそれを備えた電力変換装置 Download PDF

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俊彰 佐藤
Toshiaki Sato
俊彰 佐藤
矢吹 俊生
Toshio Yabuki
俊生 矢吹
田口 泰貴
Yasutaka Taguchi
泰貴 田口
淳也 三井
Junya Mitsui
淳也 三井
康平 森田
Kohei Morita
康平 森田
敬之 畑山
Noriyuki Hatayama
敬之 畑山
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Abstract

【課題】本発明の課題は、瞬間的な過大電圧から機器を保護する小型・低コストの過電圧保護回路、及びそれを備えた電力変換装置を提供することにある。
【解決手段】過電圧保護回路50では、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbの関係が、Zb>Zaになるように変化する。その結果、機器30には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されなくなるので、機器30を過電圧から保護することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、過電圧保護回路、及びそれを備えた電力変換装置に関する。
電源電圧の変動が起こり易い地域で使用される機器は、電圧上昇時の対策如何によっては、機器の故障を招く虞がある。それゆえ、特許文献1(特開2009−207329号公報)に開示されているような過電圧保護回路が設けられる。この過電圧保護回路は、所定電圧以上のときにリレーで電源を遮断する構成である。
しかしながら、電源電圧が過大となるのに要する時間は極めて短く、上記リレーによる遮断では反応が遅く確実に保護することは困難である。特に半導体素子のような、過電圧に耐えうる時間が短いものについては、リレーによる遮断では保護ができない。また、瞬間的な過大電圧のためだけに半導体素子などの耐圧を高くすることは高コスト化、大型化を招来する。
そこで、本発明の課題は、瞬間的な過大電圧から機器を保護する小型・低コストの過電圧保護回路、及びそれを備えた電力変換装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る過電圧保護回路は、電源とその電源から電力を供給される機器との間に接続される過電圧保護回路であって、第1インピーダンス回路と、第2インピーダンス回路と、電圧検出器とを備えている。第1インピーダンス回路は、電源と機器とを結ぶ一対の電源ライン間に機器と並列に接続される。第2インピーダンス回路は、電源ラインのうちの電源と第1インピーダンスとの間に接続される。電圧検出器は、電源の電圧を検出する。第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路の少なくとも一方が、インピーダンス値の変更が可能な可変インピーダンス回路である。電圧検出器による検出値が所定の閾値を超えたとき、第1インピーダンス回路のインピーダンス及び第2インピーダンス回路のインピーダンスの少なくとも一方が変化することによって、前記機器に印加される電圧の値が低くなる。
この過電圧保護回路では、過電圧時でも機器に印加される電圧の値が、電源電圧よりも低くなるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第2観点に係る過電圧保護回路は、第1観点に係る過電圧保護回路であって、電圧検出器による検出値が所定の閾値を超えたとき、第1インピーダンス回路のインピーダンスと第2インピーダンス回路のインピーダンスとの比が小さくなる。
この過電圧保護回路では、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、過電圧時、2つのインピーダンス回路のインピーダンス比Za/Zbが小さくなる。つまり、過電圧が2つの電圧に分圧され、機器には電源電圧よりも低い分圧値が印加されることになるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第3観点に係る過電圧保護回路は、第1観点又は第2観点に係る過電圧保護回路であって、第1インピーダンス回路が、可変インピーダンス回路である。電圧検出器による検出値が所定の閾値を超えたとき、第1インピーダンス回路のインピーダンスと第2インピーダンス回路とのインピーダンスの比が小さくなる。
この過電圧保護回路では、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、過電圧時、機器には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されない。機器と並列に接続される第1インピーダンス回路のインピーダンスZaが可変であるので、過電圧時にインピーダンスZaを小さくすることによって、機器に印加される電圧が低くなり、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第4観点に係る過電圧保護回路は、第1観点又は第2観点に係る過電圧保護回路であって、第2インピーダンス回路が、可変インピーダンス回路である。電圧検出器による検出値が所定の閾値を超えたとき、第2インピーダンス回路のインピーダンスと第1インピーダンス回路のインピーダンススの比が小さくなる。
この過電圧保護回路では、例えば、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、過電圧時、機器には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されない。機器と直列に接続される第2インピーダンス回路のインピーダンスZbが可変であるので、過電圧時にインピーダンスZbを大きな値にすることによって、機器に印加される電圧が低くなり、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第5観点に係る過電圧保護回路は、第1観点又は第2観点に係る過電圧保護回路であって、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路が共に可変インピーダンス回路である。可変インピーダンス回路は、電圧検出器による検出値が所定の閾値を超えたとき、第1インピーダンス回路のインピーダンスと第2インピーダンス回路のインピーダンスの比を小さくする。
この過電圧保護回路では、例えば、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、過電圧時、機器には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されない。Zbがより大きな値になるように、或いはZaがより小さい値になるように変化することによって、機器に印加される電圧が低くなり、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第6観点に係る過電圧保護回路は、第1観点に係る過電圧保護回路であって、第1インピーダンス回路が可変インピーダンス回路である。第1インピーダンス回路は、低インピーダンス要素と高インピーダンス要素とを含んでいる。低インピーダンス要素は、第2インピーダンス回路よりも小さいインピーダンス値を有する。高インピーダンス要素は、第2インピーダンス回路よりも大きいインピーダンス値を有する。さらに、第1インピーダンス回路は、通常時は高インピーダンス要素を使用し、電圧検出器による検出値が所定の閾値を超えたとき、高インピーダンス要素を低インピーダンス要素へ切り換える。
この過電圧保護回路では、過電圧時の第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、2つのインピーダンス回路のインピーダンス比Za/Zbが通常時よりも小さくなる。つまり、過電圧が2つの電圧に分圧され、機器には電源電圧よりも低い分圧値が印加されることになるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第7観点に係る過電圧保護回路は、第1観点に係る過電圧保護回路であって、第2インピーダンス回路が可変インピーダンス回路である。第2インピーダンス回路は、低インピーダンス要素と高インピーダンス要素とを含んでいる。低インピーダンス要素は、第1インピーダンス回路よりも小さいインピーダンス値を有する。高インピーダンス要素は、第1インピーダンス回路よりも大きいインピーダンス値を有する。さらに、第2インピーダンス回路は、通常時は低インピーダンス要素を使用し、電圧検出器による検出値が所定の閾値を超えたとき、低インピーダンス要素を高インピーダンス要素へ切り換える。
この過電圧保護回路では、過電圧時の第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、2つのインピーダンス回路のインピーダンス比Za/Zbが通常時よりも小さくなる。つまり、過電圧が2つの電圧に分圧され、機器には電源電圧よりも低い分圧値が印加されることになるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第8観点に係る過電圧保護回路は、第1観点に係る過電圧保護回路であって、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路が共に可変インピーダンス回路である。可変インピーダンス回路は、複数のインピーダンス要素を選択的に使用する。複数のインピーダンス要素は、所定のインピーダンス値を有する低インピーダンス要素と、低インピーダンス要素よりも大きいインピーダンス値を有する高インピーダンス値とを含んでいる。可変インピーダンス回路は、電圧検出器による検出値が所定の閾値を超えたとき、低インピーダンス要素及び高インピーダンス要素のいずれか一つを選択することによって、第1インピーダンス回路のインピーダンスと第2インピーダンス回路のインピーダンスの比を小さくする。
この過電圧保護回路では、過電圧時の第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、2つのインピーダンス回路のインピーダンス比Za/Zbが通常時よりも小さくなる。つまり、過電圧が2つの電圧に分圧され、機器には電源電圧よりも低い分圧値が印加されることになるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第9観点に係る過電圧保護回路は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係る過電圧保護回路であって、可変インピーダンス回路のインピーダンス値が電圧検出器による検出値の変化に応じて連続的に変化する。
この過電圧保護回路では、過電圧時でも機器に印加される電圧の値が、電源電圧よりも低くなるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第10観点に係る過電圧保護回路は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係る過電圧保護回路であって、可変インピーダンス回路のインピーダンス値が電圧検出器による検出値の変化に応じて段階的に変化する。
この過電圧保護回路では、過電圧時でも機器に印加される電圧の値が、電源電圧よりも低くなるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第11観点に係る過電圧保護回路は、第1観点から第10観点のいずれか1つに係る過電圧保護回路であって、電源の電圧を検出する電圧検出器に代えて、機器に印加される電圧を検出する機器電圧検出器を備えている。そして、過電圧保護回路は、電圧検出器の検出値に代えて、機器電圧検出器の検出値を用いてインピーダンスを変化させる。
この過電圧保護回路では、保護対象である機器に印加される電圧を直接検出することができる。
本発明の第12観点に係る過電圧保護回路は、第1観点から第11観点のいずれか1つに係る過電圧保護回路であって、電源ラインを開閉するスイッチをさらに備えている。スイッチは、通常時は電源ラインを導通状態にし、電圧検出器による検出値が所定の閾値を超えたとき、電源ラインを遮断する。
この過電圧保護回路では、スイッチが動作して電源ラインを遮断することによって各インピーダンス回路での電力消費を止めるので、各インピーダンス回路の過熱を抑制し、電力定格を小さくすることができる。
本発明の第13観点に係る過電圧保護回路は、第1観点から第12観点のいずれか1つに係る過電圧保護回路であって、電源がAC電源である。
この過電圧保護回路では、AC電源からの供給電圧が過大電圧であっても、機器に印加される電圧の値が電源電圧よりも低くなる。それゆえ、短時間の過大電圧からの保護だけのために機器の電圧定格を高く設計する必要がなく、合理的である。
本発明の第14観点に係る過電圧保護回路は、第1観点から第12観点のいずれか1つに係る過電圧保護回路であって、電源がDC電源である。
この過電圧保護回路では、例えば、スイッチを必要とする場合、交流を入り切りするスイッチは双方向性を必要とするが、DC電源の下流側に配置されるスイッチは片方向スイッチでよいので、スイッチの低コスト化を図ることができる。
本発明の第15観点に係る電力変換装置は、交流電源に接続され交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路と、第1観点から第14観点のいずれか1つに係る過電圧保護回路とを備えている。
この電力変換装置では、過電圧保護回路が、コンバータ回路を過渡的に印加される過大交流電圧から保護し、又はインバータ回路を過渡的に印加される過大直流電圧から保護することができる。
本発明の第1観点に係る過電圧保護回路では、過電圧時でも機器に印加される電圧の値が、電源電圧よりも低くなるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第2観点に係る過電圧保護回路では、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンス値をZa及びZbとした場合、過電圧時、2つのインピーダンス回路のインピーダンス比Za/Zbが小さくなる。つまり、過電圧が2つの電圧に分圧され、機器には電源電圧よりも低い分圧値が印加されることになるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第3観点に係る過電圧保護回路では、例えば、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、過電圧時、機器には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されない。機器と並列に接続される第1インピーダンス回路のインピーダンスZaが可変であるので、過電圧時にインピーダンスZaを小さくすることによって、機器に印加される電圧が低くなり、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第4観点に係る過電圧保護回路では、例えば、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、過電圧時、機器には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されない。機器と直列に接続される第2インピーダンス回路のインピーダンスZbが可変であるので、過電圧時にインピーダンスZbを大きな値にすることによって、機器に印加される電圧が低くなり、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第5観点に係る過電圧保護回路では、例えば、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、過電圧時、機器には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されない。Zbがより大きな値になるように、或いはZaがより小さい値になるように変化することによって、機器に印加される電圧が低くなり、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第6観点から第8観点のいずれかに係る過電圧保護回路では、過電圧時の第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンスをZa及びZbとした場合、2つのインピーダンス回路のインピーダンス比Za/Zbが通常時よりも小さくなる。つまり、過電圧が2つの電圧に分圧され、機器には電源電圧よりも低い分圧値が印加されることになるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第9観点又は第10観点に係る過電圧保護回路では、過電圧時でも機器に印加される電圧の値が、電源電圧よりも低くなるので、機器を過電圧から保護することができる。
本発明の第11観点に係る過電圧保護回路では、保護対象である機器に印加される電圧を直接検出することができる。
本発明の第12観点に係る過電圧保護回路では、スイッチが動作して電源ラインを遮断することによって各インピーダンス回路での電力消費を止めるので、各インピーダンス回路の過熱を抑制し、電力定格を小さくすることができる。
本発明の第13観点に係る過電圧保護回路では、AC電源からの供給電圧が過大電圧であっても、機器に印加される電圧の値が電源電圧より低くなる。それゆえ、短時間の過大電圧からの保護だけのために機器の電圧定格を高く設計する必要がなく、合理的である。
本発明の第14観点に係る過電圧保護回路では、例えば、スイッチを必要とする場合、交流を入り切りするスイッチは双方向性を必要とするが、DC電源の下流側に配置されるスイッチは片方向スイッチでよいので、スイッチの低コスト化を図ることができる。
本発明の第15観点に係る電力変換装置では、過電圧保護回路が、コンバータ回路を過渡的に印加される過大交流電圧から保護し、又はインバータ回路を過渡的に印加される過大直流電圧から保護することができる。
本発明の第1実施形態に係る過電圧保護回路を備えた装置の回路図。 電圧検出器の回路図。 機器のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路のインピーダンスZbが可変抵抗のみで且つインピーダンスZaが連続的に減少し、インピーダンスZbが連続的に増加する場合の機器に印加される電圧Vaの変化を示すグラフ。 機器のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路のインピーダンスZbが可変抵抗のみで且つインピーダンスZaが段階的に減少し、インピーダンスZbが段階的に増加する場合の電圧Vaの変化を示すグラフ。 第1実施形態の第2変形例に係る過電圧保護回路を備えた装置の回路図。 機器のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路のインピーダンスZbが可変抵抗のみで且つインピーダンスZaが連続的に減少し、インピーダンスZbが連続的に増加する場合の機器に印加される電圧Vaの変化を示すグラフ。 本発明の第2実施形態に係る過電圧保護回路を備えた装置の回路図。 機器のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路のインピーダンスが可変抵抗のみである場合の機器に印加される電圧Vaの変化を示すグラフ。 第2実施形態の変形例に係る過電圧保護回路を備えた装置の回路図。 機器のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路のインピーダンスが可変抵抗のみである場合の機器に印加される電圧Vaの変化を示すグラフ。 本発明の第3実施形態に係る過電圧保護回路を備えた電力変換装置の回路図。 第3実施形態の第2変形例に係る過電圧保護回路を備えた電力変換装置の回路図。 本発明の第4実施形態に係る過電圧保護回路を備えた電力変換装置の回路図。 第4実施形態の変形例に係る過電圧保護回路備えた電力変換装置回路図。 他の実施形態に係る過電圧保護回路を備えた装置の回路図。 他の実施形態に係る過電圧保護回路を備えた装置の回路図。 機器のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路のインピーダンスが可変抵抗のみである場合の機器に印加される電圧Vaの変化を示すグラフ。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)過電圧保護回路50の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る過電圧保護回路50を備えた装置の回路図である。図1において、機器30は、商用電源90から一対の電源ライン901,902を介して電力供給されている。過電圧保護回路50は、商用電源90と機器30との間に接続されている。
過電圧保護回路50は、第1インピーダンス回路21と、第2インピーダンス回路22と、電圧検出器33とを含んでいる。
(2)過電圧保護回路50の詳細構成
(2−1)第1インピーダンス回路21
第1インピーダンス回路21は、当該回路における電圧と電流との比であるインピーダンスがZaとなるように構成された回路である。インピーダンスZaは可変である。
第1インピーダンス回路21は、一対の電源ライン901,902間に機器30と並列に接続されている。
(2−2)第2インピーダンス回路22
第2インピーダンス回路22は、当該回路における電圧と電流との比であるインピーダンスがZbとなるように構成された回路である。インピーダンスZbは可変である。
第2インピーダンス回路22は、電源ライン902上で、商用電源90と第1インピーダンス回路21との間に接続されている。
(2−3)電圧検出器33
電圧検出器33は、交流電圧検出回路によって構成されている。交流電圧検出回路は、多様であり、使用条件によって適宜採用される。例えば、図2は一般的な電圧検出器33の回路図である。図2において、電圧検出器33は、変圧回路331、コンバータ回路332とで構成されている。
変圧回路331は、入力側に位置し、一次側巻線331aと二次側巻線331bとからなる。
コンバータ回路332は、整流ダイオードで構成される整流部332aと、平滑コンデンサ332bとが並列接続された回路である。
電圧検出器33では、変圧回路331に交流電圧が印加されると、交流電圧は変圧回路331によって変圧される。そして、二次側巻線331bの両端電圧がコンバータ回路332に入力される。
コンバータ回路332に入力された変圧後の交流電圧は、整流部332aで直流電圧に変換され、平滑コンデンサ332bで平滑化される。この平滑化された直流電圧が制御部40に入力される。すなわち、一次側巻線331aに印加される電圧に応じた直流電圧が、制御部40に入力されることになる。
(3)過電圧保護回路50の動作
図3は、機器30のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbが可変抵抗のみで且つインピーダンスZaが連続的に減少し、インピーダンスZbが連続的に増加する場合の機器30に印加される電圧Vaの変化を示すグラフである。
図1及び図3において、通常時、インピーダンスZaは機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値に設定されている。また、インピーダンスZbは0若しくは0に近い値に設定されている。したがって、機器30には電圧Va≒Vacが印加されている。
ここで、説明の便宜上、通常時の商用電源90の電圧VacをVac0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVac1とする。商用電源90の電圧Vacが増加し、制御部40が電圧検出器33から出力される電圧がVac1を超えたと判定したとき、制御部40は、インピーダンスZaを電圧検出器33の検出値の増加に応じて連続的に減少させ、インピーダンスZbを電圧検出器33の検出値の増加に応じて連続的に増加させる。
インピーダンスZaの減少率、インピーダンスZbの増加率は任意であるが、原則、機器30に印加される電圧Vaが過電圧の判断基準である閾値Vac1よりも小さくなるように、制御部40はインピーダンスZaとインピーダンス比率Za/Zbを小さくしている。
その結果、機器30に印加される電圧はVa=Vac・Za/(Za+Zb)<Vac1が維持され、機器30は過電圧から保護される。
商用電源90の電圧Vacが下がり、電圧検出器33から出力される電圧が復帰のための閾値よりも下がったと制御部40が判定したとき、制御部40はインピーダンスZaを機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値に戻し、インピーダンスZbを0若しくは0に近い値に戻す。これにより、通常の動作に復帰する。
(4)第1実施形態の変形例
(4−1)第1変形例
インピーダンスZa及びインピーダンスZbの変化は、必ずしも図3に示すように連続的な増減である必要はなく、段階的な増減であってもよい。
図4は、機器30のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbが可変抵抗のみで且つインピーダンスZaが段階的に減少し、インピーダンスZbが段階的に増加する場合の機器30に印加される電圧Vaの変化を示すグラフである。
図1及び図4において、通常時、インピーダンスZa(=Zax)は機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値に設定されている。また、インピーダンスZb(=Zbx)は0若しくは0に近い値に設定されている。したがって、機器30には電圧V≒Vacが印加されている。ここで、説明の便宜上、通常時の商用電源90の電圧VacをVac0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVac1とする。
制御部40は、商用電源90の電圧Vacが通常時の値Vac0を超えてもインピーダンスZa及びインピーダンスZbの値を変更しない。その後、電圧Vacがさらに上昇し、電圧検出器33の検出値がVac1を超えたとき、制御部40はインピーダンスZaをZayへ減少させ、インピーダンスZbをZbyへ増大させる。
その結果、機器30に印加される電圧Va=Vac・Zay/(Zay+Zby)<Vac1となり、機器30は過電圧から保護される。
その後も時間の経過に伴って電圧Vacが上昇するが、制御部40はインピーダンスZaをZayに維持し、インピーダンスZbをZbyに維持する。その後、電圧Vacがさらに上昇し、電圧検出器33の検出値がVac2を超えたとき、制御部40はインピーダンスZaをZazへ減少させ、インピーダンスZbをZbzへ増大させる。
その結果、機器30に印加される電圧Va=Vac・Zaz/(Zaz+Zbz)<Vac1となり、機器30は過電圧から保護される。
(4−2)第2変形例
図5は、第1実施形態の第2変形例に係る過電圧保護回路50を備えた装置の回路図である。第2変形例は、第1実施形態にスイッチ13が追加された形態である。ここでは、スイッチ13についてのみを説明する。
(4−2−1)スイッチ13
スイッチ13は、電源ライン901を開閉する。ここで、電源ライン901を開閉するとは、電源ライン901を導通又は遮断して非導通にすることである。
スイッチ13は、通常時は電源ライン901を閉、つまり導通状態にしておく。他方、過電圧時には、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbが変化することによって機器30の保護動作が行われた後に、スイッチ13がオフして電源ライン901を遮断する。
電源ライン901を遮断する目的は、電源の過電圧が第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22を設計した際の想定電圧以上となった場合や、過電圧状態の継続時間が想定以上となった場合に、第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22での電力消費及び温度上昇を止めるためであり、第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22の電力定格を小さくすることができ、低コスト化を図ることができる。スイッチ13は、リレー回路が採用されている。
図5に示すように、スイッチ13は、電源ライン901を開閉するリレー接点13aと、リレー接点13aを動作させるリレーコイル13bと、リレーコイル13bへの通電と非通電とを行うトランジスタ13cとを含んでいる。リレーコイル13bの一端は、電源Vbの正極に接続され、他端はトランジスタ13cのコレクタ側に接続されている。制御部40は、トランジスタ13cのベース電流の有無を切り換えて、コレクタとエミッタ間をオンオフし、リレーコイル13bへの通電と非通電を行う。
(4−2−2)過電圧保護回路50の動作
図6は、機器30のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbが可変抵抗のみで且つインピーダンスZaが連続的に減少し、インピーダンスZbが連続的に増加する場合の機器30に印加される電圧Vaの変化を示すグラフである。
図5及び図6において、通常時、インピーダンスZaは機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値に設定されている。また、インピーダンスZbは0若しくは0に近い値に設定されている。したがって、機器30には電圧Va≒Vacが印加されている。
ここで、説明の便宜上、通常時の商用電源90の電圧VacをVac0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVac1とする。商用電源90の電圧Vacが増加し、制御部40が電圧検出器33から出力される電圧がVac1を超えたと判定したとき、制御部40は、インピーダンスZaを電圧検出器33の検出値の増加に応じて連続的に減少させ、インピーダンスZbを電圧検出器33の検出値の増加に応じて連続的に増加させる。
インピーダンスZaの減少率、インピーダンスZbの増加率は任意であるが、原則、機器30に印加される電圧Vaが過電圧の判断基準である閾値Vac1よりも小さくなるように、制御部40はインピーダンスZaとインピーダンス比率Za/Zbを小さくしている。
その結果、機器30に印加される電圧Va=Vac・Za/(Za+Zb)<Vac1となり、機器30は過電圧から保護される。
その後、過電圧状態が続いている場合には、商用電源90の電圧Vacの上昇に伴って機器30に印加される電圧Vaも上昇する。しかし、電圧Vacが遮断の閾値Vac2に到達したときにスイッチ13が電源ライン901を遮断する。この結果、Vaは0となって機器30を保護し、且つ第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22での電力消費及び温度上昇を止める。
商用電源90の電圧Vacが下がり、電圧検出器33から出力される電圧が復帰のための閾値よりも下がったと制御部40が判定したとき、制御部40はスイッチ13を導通させると共に、インピーダンスZaを機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値に戻し、インピーダンスZbを0若しくは0に近い値に戻す。これにより、通常の動作に復帰する。
(5)特徴
(5−1)
過電圧保護回路50では、過電圧時でも機器30に印加される電圧Vaが、過電圧の判断基準である閾値Vac1よりも小さくなるので、機器30を過電圧から保護することができる。
(5−2)
過電圧保護回路50では、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbの関係が、Zb>Zaになるように変化する。その結果、機器30には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されなくなるので、機器30を過電圧から保護することができる。
(5−3)
また、スイッチ13が、通常時は電源ライン901を導通状態にし、電圧検出器33による検出値が閾値Vac2を超えたとき電源ライン901を遮断するので、各インピーダンス回路での電力消費が止まり、各インピーダンス回路の過熱が抑制される。その結果、電力定格を小さくすることができる。
(5−4)
商用電源90と機器30との間に過電圧保護回路50が設けられているので、商用電源90からの供給電圧が過大電圧であっても、機器30に印加される電圧Vaが過電圧の判断基準である閾値Vac1よりも小さくなる。それゆえ、短時間の過大電圧からの保護だけのために機器の電圧定格を高く設計する必要がなく、合理的である。
<第2実施形態>
(1)過電圧保護回路50の構成
図7は、本発明の第2実施形態に係る過電圧保護回路50を備えた装置の回路図である。図7において、機器30は、商用電源90から一対の電源ライン901,902を介して電力供給されている。過電圧保護回路50は、商用電源90と機器30との間に接続されている。
過電圧保護回路50は、第1インピーダンス回路21と、第2インピーダンス回路22と、電圧検出器33とを含んでいる。
(2)過電圧保護回路50の詳細構成
第2実施形態は、第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22それぞれが複数のインピーダンス要素によって構成されている点で上記第1実施形態と相違するが、その他の構成は第1実施形態と同じである。したがって、ここでは第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22についてのみ説明する。
(2−1)第1インピーダンス回路21
第1インピーダンス回路21は、低インピーダンス要素211、高インピーダンス要素212及び切換スイッチ213を含んでいる。
第1インピーダンス回路21は、切換スイッチ213によって低インピーダンス要素211と高インピーダンス要素212とを選択的に使用することができる。低インピーダンス要素211はインピーダンスZa1を有している。また、高インピーダンス要素212はインピーダンスZa1よりも大きいインピーダンスZa2を有している。
第1インピーダンス回路21は、通常時は高インピーダンス要素212を使用し、電圧検出器33の検出値が所定の閾値を超えたとき、使用するインピーダンス要素を高インピーダンス要素212から低インピーダンス要素211へ切り換えることができる。
高インピーダンス要素212のインピーダンスZa2は機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値である。
(2−2)第2インピーダンス回路22
第2インピーダンス回路22は、低インピーダンス要素221、高インピーダンス要素222及び切換スイッチ223を含んでいる。
第2インピーダンス回路22は、切換スイッチ223によって低インピーダンス要素221と高インピーダンス要素222とを選択的に使用することができる。低インピーダンス要素221はインピーダンスZb1を有している。また、高インピーダンス要素222はインピーダンスZb1よりも大きいインピーダンスZb2を有している。
第2インピーダンス回路22は、通常時は低インピーダンス要素211を使用し、電圧検出器33の検出値が所定の閾値を超えたとき、使用するインピーダンス要素を低インピーダンス要素221から高インピーダンス要素222へ切り換えることができる。
第2インピーダンス回路22の低インピーダンス要素221のインピーダンスZb1は0若しくは0に近い値である。
(3)過電圧保護回路50の動作
図8は、機器30のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスが可変抵抗のみである場合の機器30に印加される電圧Vaの変化を示すグラフである。
図7及び図8において、通常時、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZaは機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値Za2である。また、第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbは0若しくは0に近い値Zb1である。したがって、機器30には電圧Va≒Vacが印加されている。
ここで、説明の便宜上、通常時の商用電源90の電圧VacをVac0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVac1とする。制御部40は、商用電源90の電圧Vacが通常時の値Vac0を超えても第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbを変更しない。
その後、電圧Vacがさらに上昇し、電圧検出器33の検出値が閾値Vac1を超えたとき、制御部40は第1インピーダンス回路21の切換スイッチ213を動作させ、接点を高インピーダンス要素212側から低インピーダンス要素211側に接続する。
同時に、制御部40は第2インピーダンス回路22の切換スイッチ223を動作させ、接点を低インピーダンス要素221側から高インピーダンス要素222側に接続する。
その結果、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZaはZa1となり、第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbはZb2となる。したがって、Za=Za1<Zb=Zb2であり、機器30に印加される電圧Va=Vac・Za1/(Za1+Zb2)<Vac1となり、機器30は過電圧から保護される。
(4)第2実施形態の変形例
図9は、変形例に係る過電圧保護回路50を備えた装置の回路図である。第2変形例は、第2実施形態に第1実施形態の第2変形例で説明したスイッチ13が追加された形態である。ここでは、動作のみを説明する。
図10は、機器30のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスが可変抵抗のみである場合の電圧Vの変化を示すグラフである。
図9及び図10において、通常時、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZaは機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値Za2である。また、第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbは0若しくは0に近い値Zb1である。したがって、機器30には電圧Va≒Vacが印加されている。
ここで、説明の便宜上、通常時の商用電源90の電圧VacをVac0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVac1とする。制御部40は、商用電源90の電圧Vacが通常時の値Vac0を超えても第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbを変更しない。
その後、電圧Vacがさらに上昇し、電圧検出器33の検出値が閾値Vac1を超えたとき、制御部40は第1インピーダンス回路21の切換スイッチ213を動作させ、接点を高インピーダンス要素212側から低インピーダンス要素211側に接続する。
同時に、制御部40は第2インピーダンス回路22の切換スイッチ223を動作させ、接点を低インピーダンス要素221側から高インピーダンス要素222側に接続する。
その結果、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZaはZa1となり、第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbはZb2となる。したがって、Za=Za1<Zb=Zb2であり、機器30に印加される電圧Va=Vac・Za1/(Za1+Zb2)<Vac1となり、機器30は過電圧から保護される。
その後、過電圧状態が続いている場合には、商用電源90の電圧Vacの上昇に伴って機器30に印加される電圧Vaも上昇する。しかし、電圧Vacが閾値Vac2に到達したときにスイッチ13が電源ライン901を遮断する。この結果、Vaは0となって機器30を保護し、且つ第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22での電力消費及び温度上昇を止める。
商用電源90の電圧Vacが下がり、電圧検出器33から出力される電圧が復帰のための閾値よりも下がったと制御部40が判定したとき、制御部40はスイッチ13を導通させると共に、インピーダンスZaを機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値Za2に戻し、インピーダンスZbを0若しくは0に近い値Zb1に戻す。これにより、通常の動作に復帰する。
(5)特徴
(5−1)
過電圧保護回路50では、過電圧時でも機器30に印加される電圧Vaが、過電圧の判断基準である閾値Vac1よりも小さくなるので、機器30を過電圧から保護することができる。
(5−2)
過電圧保護回路50では、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbの関係が、Zb>Zaになるように変化する。その結果、機器30には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されなくなるので、機器30を過電圧から保護することができる。
(5−3)
また、スイッチ13が、通常時は電源ライン901を導通状態にし、電圧検出器33による検出値が閾値Vac1を超えたとき電源ライン901を遮断するので、各インピーダンス回路での電力消費が止まり、各インピーダンス回路の過熱が抑制される。その結果、電力定格を小さくすることができる。
(5−4)
商用電源90と機器30との間に過電圧保護回路50が設けられているので、商用電源90からの供給電圧が過大電圧であっても、機器30に印加される電圧Vaが過電圧の判断基準である閾値Vac1よりも小さくなる。それゆえ、短時間の過大電圧からの保護だけのために機器の整流部の定格を高く設計する必要がなく、合理的である。
<第3実施形態>
(1)電力変換装置200の構成
図11は、本発明の第3実施形態に係る過電圧保護回路100を備えた電力変換装置200の回路図である。図11において、電力変換装置200は、直流電源部80、インバータ95、過電圧保護回路100で構成されている。
インバータ95は、直流電源部80から一対の電源ライン801,802を介して電力供給されている。過電圧保護回路100は、直流電源部80とインバータ95との間に接続されている。
(1−1)直流電源部80
直流電源部80は、整流部81と、整流部81と並列接続される平滑コンデンサ82とで構成されている。
整流部81は、4つのダイオードD1a,D1b,D2a,D2bによってブリッジ状に構成されている。具体的には、ダイオードD1aとD1b、D2aとD2bは、それぞれ互いに直列に接続されている。ダイオードD1a,D2aの各カソード端子は、共に平滑コンデンサ82のプラス側端子に接続されており、整流部81の正側出力端子として機能する。ダイオードD1b,D2bの各ダイオードの各アノード端子は、共に平滑コンデンサ82のマイナス側端子に接続されており、整流部81の負側出力端子として機能する。
ダイオードD1a及びダイオードD1bの接続点は、商用電源90の一方の極に接続されている。ダイオードD2a及びダイオードD2bの接続点は、商用電源90の他方の極に接続されている。整流部81は、商用電源90から出力される交流電圧を整流して直流電圧を生成し、これを平滑コンデンサ82へ供給する。
平滑コンデンサ82は、整流部81によって整流された電圧を平滑する。平滑後の電圧Vdcは、平滑コンデンサ82の出力側に接続されるインバータ95へ印加される。
なお、コンデンサの種類としては、電解コンデンサやフィルムコンデンサ等が挙げられるが、本実施形態においては、平滑コンデンサ82として電解コンデンサが採用される。
この直流電源部80は、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と言い換えることもできる。
(1−2)インバータ95
インバータ95は、複数のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ、以下、単にトランジスタという)及び複数の還流用ダイオードを含んでいる。インバータ95は、平滑コンデンサ82からの電圧Vdcが印加され、かつゲート駆動回路96により指示されたタイミングで各トランジスタがオン及びオフを行うことによって、モータ150を駆動する駆動電圧を生成する。モータ150は、例えばヒートポンプ式空気調和機の圧縮機モータ、ファンモータである。
なお、本実施形態のインバータ95は、電圧形インバータであるが、それに限定されるものではなく、電流形インバータでもよい。
(1−3)ゲート駆動回路96
ゲート駆動回路96は、制御部40からの指令に基づき、インバータ95の各トランジスタのオン及びオフの状態を変化させる。
(1−4)過電圧保護回路100
過電圧保護回路100は、第1インピーダンス回路71と、第2インピーダンス回路72と、電圧検出器83とを含んでいる。
(2)過電圧保護回路100の詳細構成
第3実施形態と、既に説明した第1実施形態との相違点は、過電圧保護回路100が直流部に設けられていることである。したがって、各構成要素も交流仕様から直流仕様に置き換えられることに鑑みて、同一名称であっても符号を換えて、再度説明する。
(2−1)第1インピーダンス回路71
第1インピーダンス回路71は、当該回路における電圧と電流との比であるインピーダンスがZaとなるように構成された回路である。インピーダンスZaは可変である。
第1インピーダンス回路71は、一対の電源ライン801,802間にインバータ95と並列に接続されている。
(2−2)第2インピーダンス回路72
第2インピーダンス回路72は、当該回路における電圧と電流との比であるインピーダンスがZbとなるように構成された回路である。インピーダンスZbは可変である。
第2インピーダンス回路72は、電源ライン802上で、直流電源部80と第1インピーダンス回路71との間に接続されている。
(2−3)電圧検出器83
電圧検出器83は、平滑コンデンサ82の出力側に接続されており、平滑コンデンサ82の両端電圧、即ち平滑後の電圧Vdcの値を検出する。電圧検出器83は、例えば、互いに直列に接続された2つの抵抗が平滑コンデンサ82に並列接続され、電圧Vdcが分圧されるように構成される。それら2つの抵抗同士の接続点の電圧値は、制御部40に入力される。
(3)過電圧保護回路100の動作
図11において、通常時、インピーダンスZaはインバータのインピーダンスよりも格段に大きな値に設定されている。また、インピーダンスZbは0若しくは0に近い値に設定されている。したがって、インバータ95には電圧Va≒Vdcが印加されている。
ここで、説明の便宜上、通常時の直流電源部80の電圧VdcをVdc0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVdc1とする。直流電源部80の電圧Vdcが増加し、制御部40が電圧検出器83から出力される電圧がVdc1を超えたと判定したとき、制御部40は、インピーダンスZaを電圧検出器83の検出値の増加に応じて連続的に減少させ、インピーダンスZbを電圧検出器83の検出値の増加に応じて連続的に増加させる。
インピーダンスZaの減少率、インピーダンスZbの増加率は任意であるが、原則、インバータ95に印加される電圧Vaが過電圧の判断基準である閾値Vdc1よりも小さくなるように、制御部40は、インピーダンスZaとインピーダンス比率Za/Zbを小さくしている。
その結果、インバータ95に印加される電圧Va=Vdc・Za/(Za+Zb)<Vdc1となり、インバータ95は過電圧から保護される。
直流電源部80の電圧Vdcが下がり、電圧検出器83から出力される電圧が復帰のための閾値よりも下がったと制御部40が判定したとき、制御部40はインピーダンスZaをインバータ95のインピーダンスよりも格段に大きな値に戻し、インピーダンスZbを0若しくは0に近い値に戻す。これにより、通常の動作に復帰する。
(4)第3実施形態の変形例
(4−1)第1変形例
インピーダンスZa及びインピーダンスZbの変化は、必ずしも連続的な増減である必要はなく、段階的な増減であってもよい。
過電圧保護回路100の動作は、例えば、図4のVac、Vac0、Vac1及びVac2をVdc、Vdc0、Vdc1及びVdc2に置き換えて説明することができる。通常時、インピーダンスZa(=Zax)はインバータ95のインピーダンスよりも格段に大きな値に設定されている。また、インピーダンスZb(=Zbx)は0若しくは0に近い値に設定されている。したがって、インバータ95には電圧Va≒Vdcが印加されている。ここで、説明の便宜上、通常時の直流電源部の電圧VdcをVdc0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVdc1とする。
制御部40は、直流電源部80の電圧Vdcが通常時の値Vdc0を超えてもインピーダンスZa及びインピーダンスZbの値を変更しない。その後、電圧Vdcがさらに上昇し、電圧検出器83の検出値がVdc1を超えたとき、制御部40はインピーダンスZaをZayへ減少させ、インピーダンスZbをZbyへ増大させる。
その結果、インバータ95に印加される電圧Va=Vdc・Zay/(Zay+Zb)y≦Vdc1となり、インバータ95は過電圧から保護される。
その後も時間の経過に伴って電圧Vdcが上昇するが、制御部40はインピーダンスZaをZayに維持し、インピーダンスZbをZbyに維持する。その後、電圧Vdcがさらに上昇し、電圧検出器83の検出値がVdc2を超えたとき、制御部40はインピーダンスZaをZazへ減少させ、インピーダンスZbをZbzへ増大させる。
その結果、インバータ95に印加される電圧Va=Vdc・Zaz/(Zaz+Zbz)<Vdc1となり、インバータ95は過電圧から保護される。
(4−2)第2変形例
図12は、第3実施形態の第2変形例に係る過電圧保護回路100を備えた電力変換装置200の回路図である。第2変形例は、第3実施形態にスイッチ63が追加された形態である。ここでは、スイッチ63についてのみを説明する。
(4−2−1)スイッチ63
スイッチ63は、電源ライン801を開閉する。ここで、電源ライン801を開閉するとは、電源ライン801を導通又は遮断して非導通にすることである。
スイッチ63は、通常時は電源ライン801を閉、つまり導通状態にしておく。他方、過電圧時には、第1インピーダンス回路71のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路72のインピーダンスZbが変化することによってインバータ95の保護動作が行われた後に、スイッチ63がオフして電源ライン801を遮断する。
電源ライン801を遮断する目的は、直流電源部80の過電圧が第1インピーダンス回路71及び第2インピーダンス回路72を設計した際の想定電圧以上となった場合や、過電圧状態の持続時間が想定時間以上となった場合に、第1インピーダンス回路71及び第2インピーダンス回路72での電力消費及び温度上昇を止めるためであり、第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路72の電力定格を小さくすることができ、低コスト化を図ることができる。スイッチ63は、リレー回路が採用されている。
図12に示すように、スイッチ63は、電源ライン801を開閉するリレー接点63aと、リレー接点63aを動作させるリレーコイル63bと、リレーコイル63bへの通電と非通電とを行うトランジスタ63cとを含んでいる。リレーコイル63bの一端は、電源Vbの正極に接続され、他端はトランジスタ63cのコレクタ側に接続されている。制御部40は、トランジスタ63cのベース電流の有無を切り換えて、コレクタとエミッタ間をオンオフし、リレーコイル63bへの通電と非通電を行う。
(4−2−2)過電圧保護回路100の動作
過電圧保護回路100の動作は、例えば、図6のVac、Vac0及びVac1をVdc、Vdc0及びVdc1に置き換えて説明することができる。通常時、インピーダンスZaはインバータ95のインピーダンスよりも格段に大きな値に設定されている。また、インピーダンスZbは0若しくは0に近い値に設定されている。したがって、インバータ95には電圧Va≒Vdcが印加されている。
ここで、説明の便宜上、通常時の直流電源部80の電圧VdcをVdc0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVdc1とする。直流電源部80の電圧Vdcが増加し、制御部40が電圧検出器83から出力される電圧がVdc1を超えたと判定したとき、制御部40は、インピーダンスZaを電圧検出器83の検出値の増加に応じて連続的に減少させ、インピーダンスZbを電圧検出器83の検出値の増加に応じて連続的に増加させる。
インピーダンスZaの減少率、インピーダンスZbの増加率は任意であるが、原則、インバータ95に印加される電圧Vdが過電圧の判断基準である閾値Vdc1よりも小さくなるように、制御部40は、インピーダンスZaとインピーダンス比率Za/Zbを小さくしている。
その結果、インバータ95に印加される電圧Va=Vdc・Za/(Za+Zb)<Vac1となり、インバータ95は過電圧から保護される。
その後、過電圧状態が続いている場合には、直流電源部80の電圧Vdcの上昇に伴ってインバータ95に印加される電圧Vaも上昇する。しかし、電圧Vdcが閾値Vdc2に到達したときにスイッチ63が電源ライン801を遮断する。この結果、Vaは0となってインバータ95を保護し、且つ第1インピーダンス回路71及び第2インピーダンス回路72での電力消費及び温度上昇を止める。
直流電源部80の電圧Vdcが下がり、電圧検出器83から出力される電圧が復帰のための閾値よりも下がったと制御部40が判定したとき、制御部40はスイッチ63を導通させると共に、インピーダンスZaをインバータ95のインピーダンスよりも格段に大きな値に戻し、インピーダンスZbを0若しくは0に近い値に戻す。これにより、通常の動作に復帰する。
(5)特徴
(5−1)
過電圧保護回路100では、過電圧時でもインバータ95に印加される電圧Vaが、過電圧の判断基準である閾値Vdc1よりも小さくなるので、インバータ95を過電圧から保護することができる。
(5−2)
過電圧保護回路100では、第1インピーダンス回路71のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路72のインピーダンスZbの関係が、Zb>Zaになるように変化する。その結果、インバータ95には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されなくなるので、インバータ95を過電圧から保護することができる。
(5−3)
また、スイッチ63が、通常時は電源ライン801を導通状態にし、電圧検出器83による検出値が閾値Vdc2を超えたとき電源ライン801を遮断するので、各インピーダンス回路での電力消費が止まり、各インピーダンス回路の過熱が抑制される。その結果、電力定格を小さくすることができる。
(5−4)
電力変換装置200では、過電圧保護回路100が、直流電源部80を過渡的に印加される過大交流電圧から保護し、又はインバータ95を過渡的に印加される過大直流電圧から保護することができる。
<第4実施形態>
(1)電力変換装置200の構成
図13は、本発明の第4実施形態に係る過電圧保護回路100を備えた電力変換装置200の回路図である。図11において、電力変換装置200は、直流電源部80、インバータ95、過電圧保護回路100で構成されている。
インバータ95は、直流電源部80から一対の電源ライン801,802を介して電力供給されている。過電圧保護回路100は、直流電源部80とインバータ95との間に接続されている。過電圧保護回路100は、第1インピーダンス回路71と、第2インピーダンス回路72と、電圧検出器83とを含んでいる。
(2)過電圧保護回路100の詳細構成
第4実施形態は、第1インピーダンス回路71及び第2インピーダンス回路72それぞれが複数のインピーダンス要素によって構成されている点で上記第3実施形態と相違するが、その他の構成は第3実施形態と同じである。したがって、ここでは第1インピーダンス回路71及び第2インピーダンス回路72についてのみ説明する。
(2−1)第1インピーダンス回路71
第1インピーダンス回路71は、低インピーダンス要素711、高インピーダンス要素712及び切換スイッチ713を含んでいる。
第1インピーダンス回路71は、切換スイッチ713によって低インピーダンス要素711と高インピーダンス要素712とを選択的に使用することができる。低インピーダンス要素711はインピーダンスZa1を有している。また、高インピーダンス要素712はインピーダンスZa1よりも大きいインピーダンスZa2を有している。
第1インピーダンス回路71は、通常時は高インピーダンス要素712を使用し、電圧検出器83の検出値が所定の閾値を超えたとき、使用するインピーダンス要素を高インピーダンス要素712から低インピーダンス要素711へ切り換えることができる。
通常時、高インピーダンス要素712のインピーダンスZa2はインバータ95のインピーダンスよりも格段に大きな値である。
(2−2)第2インピーダンス回路72
第2インピーダンス回路72は、低インピーダンス要素721、高インピーダンス要素722及び切換スイッチ723を含んでいる。
第2インピーダンス回路72は、切換スイッチ723によって低インピーダンス要素721と高インピーダンス要素722とを選択的に使用することができる。低インピーダンス要素721はインピーダンスZb1を有している。また、高インピーダンス要素722はインピーダンスZb1よりも大きいインピーダンスZb2を有している。
第2インピーダンス回路72は、通常時は低インピーダンス要素721を使用し、電圧検出器83の検出値が所定の閾値を超えたとき、使用するインピーダンス要素を低インピーダンス要素721から高インピーダンス要素722へ切り換えることができる。
通常時、第2インピーダンス回路72の低インピーダンス要素721のインピーダンスZb1は0若しくは0に近い値である。
(3)過電圧保護回路100の動作
過電圧保護回路100の動作は、例えば、図8のVac、Vac0及びVac1をVdc、Vdc0及びVdc1に置き換えて説明することができる。通常時、第1インピーダンス回路71のインピーダンスZaはインバータ95のインピーダンスよりも格段に大きな値Za2である。また、第2インピーダンス回路72のインピーダンスZbは0若しくは0に近い値Zb1である。したがって、インバータ95には電圧Va≒Vdcが印加されている。
ここで、説明の便宜上、通常時の直流電源部80の電圧VdcをVdc0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVdc1とする。制御部40は、直流電源部80の電圧Vdcが通常時の値Vdc0を超えても第1インピーダンス回路71のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路72のインピーダンスZbを変更しない。
その後、電圧Vdcがさらに上昇し、電圧検出器83の検出値が閾値Vdc1を超えたとき、制御部40は第1インピーダンス回路71の切換スイッチ713を動作させ、接点を高インピーダンス要素712側から低インピーダンス要素711側に接続する。
同時に、制御部40は第2インピーダンス回路72の切換スイッチ723を動作させ、接点を低インピーダンス要素721側から高インピーダンス要素722側に接続する。
その結果、第1インピーダンス回路71のインピーダンスZaはZa1となり、第2インピーダンス回路72のインピーダンスZbはZb2となる。したがって、Za=Za1<Zb=Zb2であり、インバータ95に印加される電圧Va=Vdc・Za1/(Za1+Zb2)<Vdc1となり、インバータ95は過電圧から保護される。
(4)第4実施形態の変形例
図14は、第4実施形態の変形例に係る過電圧保護回路100を備えた電力変換装置200の回路図である。変形例は、第4実施形態に第3実施形態の第2変形例で説明したにスイッチ63が追加された形態である。ここでは、動作のみを説明する。
過電圧保護回路100の動作は、例えば、図10のVac、Vac0、Vac1及びVac2をVdc、Vdc0、Vdc1及びVdc2に置き換えて説明することができる。通常時、第1インピーダンス回路71のインピーダンスZaはインバータ95のインピーダンスよりも格段に大きな値Za2である。また、第2インピーダンス回路72のインピーダンスZbは0若しくは0に近い値Zb1である。したがって、インバータ95には電圧Va≒Vdcが印加されている。
ここで、説明の便宜上、通常時の直流電源部80の電圧VdcをVdc0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVdc1とする。制御部40は、直流電源部80の電圧Vdcが通常時の値Vdc0を超えても第1インピーダンス回路71のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路72のインピーダンスZbを変更しない。
その後、電圧Vdcがさらに上昇し、電圧検出器83の検出値が閾値Vdc1を超えたとき、制御部40は第1インピーダンス回路71の切換スイッチ713を動作させ、接点を高インピーダンス要素712側から低インピーダンス要素711側に接続する。
同時に、制御部40は第2インピーダンス回路72の切換スイッチ723を動作させ、接点を低インピーダンス要素721側から高インピーダンス要素722側に接続する。
その結果、第1インピーダンス回路71のインピーダンスZaはZa1となり、第2インピーダンス回路72のインピーダンスZbはZb2となる。したがって、Za=Za1<Zb=Zb2であり、インバータ95に印加される電圧Va=Vdc・Za/(Za+Zb)<Vdc1となり、インバータ95は過電圧から保護される。
その後、過電圧状態が続いている場合には、直流電源部80の電圧Vdcの上昇に伴ってインバータ95に印加される電圧Vaも上昇する。しかし、電圧Vdcが閾値Vdc2に到達したときにスイッチ63が電源ライン801を遮断する。この結果、Vaは0となってインバータ95を保護し、且つ第1インピーダンス回路71及び第2インピーダンス回路72での電力消費及び温度上昇を止める。
直流電源部80の電圧Vdcが下がり、電圧検出器83から出力される電圧が復帰のための閾値よりも下がったと制御部40が判定したとき、制御部40はスイッチ63を導通させると共に、インピーダンスZaをインバータ95のインピーダンスよりも格段に大きな値Za2に戻し、インピーダンスZbを0若しくは0に近い値Zb1に戻す。これにより、通常の動作に復帰する。
(5)特徴
(5−1)
過電圧保護回路100では、過電圧時でもインバータ95に印加される電圧Vaが、過電圧の判断基準である閾値Vdc1よりも小さくなるので、インバータ95を過電圧から保護することができる。
(5−2)
過電圧保護回路100では、第1インピーダンス回路71のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路72のインピーダンスZbの関係が、Zb>Zaになるように変化する。その結果、インバータ95には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されなくなるので、インバータ95を過電圧から保護することができる。
(5−3)
また、スイッチ63が、通常時は電源ライン801を導通状態にし、電圧検出器83による検出値が閾値Vdc2を超えたとき電源ライン801を遮断するので、各インピーダンス回路での電力消費が止まり、各インピーダンス回路の過熱が抑制される。その結果、電力定格を小さくすることができる。
(5−4)
電力変換装置200では、過電圧保護回路100が、直流電源部80を過渡的に印加される過大交流電圧から保護し、又はインバータ95を過渡的に印加される過大直流電圧から保護することができる。
<その他の実施形態>
(A)
上記各実施形態では、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路ともに可変インピーダンス回路としているが、どちらか一方が可変インピーダンス回路であってもよい。
具体的には、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれのインピーダンス値をZa及びZbとした場合、過電圧時、2つのインピーダンス回路のインピーダンス比Za/Zbが小さくなり、機器には{Za/(Za+Zb)}に応じた電圧しか印加されない。機器と並列に接続される第1インピーダンス回路のインピーダンスZaが可変とした場合、過電圧時にインピーダンスZaを小さくすることによって、機器に印加される電圧が低くなる。また、機器と直列に接続される第2インピーダンス回路のインピーダンスZbが可変とした場合、過電圧時にインピーダンスZbを大きな値にすることによって、機器に印加される電圧が小さくなる。
(B)
第3実施形態及び第4実施形態では、電圧検出器とスイッチとを、直流電源部80とインバータ95との間に設けているが、商用電源90と直流電源部80との間に設けるようにしてもよい(図15参照)。もちろん、電圧検出器のみを商用電源90と直流電源部80との間に設けるようにしてもよい。
(C)
図16は、他の実施形態に係る過電圧保護回路50を備えた装置の回路図である。図16において、本実施形態の構成は、第2実施形態の変形例(図9参照)に対して機器電圧検出器37を更に設けた構成である。機器電圧検出器37は、機器30に印加される電圧Vaを検出する。制御部40は、機器に印加される電圧Vaが所定の閾値Valimに達したときにスイッチ13を介して電源ライン901を遮断する。この点で、第2実施形態の変形例の動作(図10参照)と相違する。以下、図17を用いて動作を説明する。
図17は、機器30のインピーダンスが抵抗成分のみであり、第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスが可変抵抗のみである場合の電圧Vaの変化を示すグラフである。
図16及び図17において、通常時、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZaは機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値Za2である。また、第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbは0若しくは0に近い値Zb1である。したがって、機器30には電圧Va≒Vacが印加されている。
ここで、説明の便宜上、通常時の商用電源90の電圧VacをVac0以下、過電圧か否かの判定基準となる閾値をVac1とする。制御部40は、商用電源90の電圧Vacが通常時の値Vac0を超えても第1インピーダンス回路21のインピーダンスZa及び第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbを変更しない。
その後、電圧Vacがさらに上昇し、電圧検出器33の検出値が閾値Vac1を超えたとき、制御部40は第1インピーダンス回路21の切換スイッチ213を動作させ、接点を高インピーダンス要素212側から低インピーダンス要素211側に接続する。
同時に、制御部40は第2インピーダンス回路22の切換スイッチ223を動作させ、接点を低インピーダンス要素221側から高インピーダンス要素222側に接続する。
その結果、第1インピーダンス回路21のインピーダンスZaはZa1となり、第2インピーダンス回路22のインピーダンスZbはZb2となる。したがって、Za=Za1<Zb=Zb2であり、機器30に印加される電圧Va=Vac・Za/(Za+Zb)<Vac1となり、機器30は過電圧から保護される。
その後、過電圧状態が続いている場合には、商用電源90の電圧Vacの上昇に伴って機器30に印加される電圧Vaも上昇する。しかし、機器電圧検出器37が検出する電圧Vaが閾値Valimに到達したときにスイッチ13が電源ライン901を遮断する。この結果、Vaは0となって機器30を保護し、且つ第1インピーダンス回路21及び第2インピーダンス回路22での電力消費及び温度上昇を止める。
商用電源90の電圧Vacが下がり、電圧検出器33から出力される電圧が復帰のための閾値よりも下がったと制御部40が判定したとき、制御部40はインピーダンスZaを機器30のインピーダンスよりも格段に大きな値Za2に戻し、インピーダンスZbを0若しくは0に近い値Zb1に戻す。これにより、通常の動作に復帰する。
(D)
スイッチ13、切換スイッチ213、切換スイッチ223、スイッチ63、切換スイッチ713、及び切換スイッチ723は半導体スイッチでもよい。但し、スイッチ13、切換スイッチ213、及び切換スイッチ223は交流回路に使用されるので双方向性が必要である。この点、スイッチ63、切換スイッチ713、及び切換スイッチ723は直流回路に使用されるので、双方向性の必要はなく、低コスト化を図ることができる。
(F)
第2実施形態および第4実施形態において、切換スイッチを用いる構成に替えて、スイッチを低インピーダンス要素及び高インピーダンス要素それぞれに直列接続して、電圧検出器の検出電圧に応じてオンさせるスイッチを切り換えてもよい。
(G)
第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態及びこれら実施形態の各変形例では、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路のインピーダンス切替を同時に行っているが、それに限定されるものではなく、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路のインピーダンスを同時に切替えなくてもよい。
(H)
第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態及びこれら実施形態の各変形例では、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路の両インピーダンスを連続的に変化させる場合と、両インピーダンスを段階的に変化させる場合のいずれかで説明しているが、それらの形態に限定されるものではなく、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路の一方のインピーダンスを連続的に変化させ、他方のインピーダンスを段階的に変化させてもよい。
(I)
第2実施形態、第4実施形態では、第1インピーダンス回路及び第2インピーダンス回路それぞれにおいて、低インピーダンス要素及び高インピーダンス要素という2つのインピーダンスを切り替えているが、切り替えるインピーダンスは3つ以上でもよい。
(J)
第1実施形態の第2変形例、第2実施形態の変形例、第3実施形態の第2変形例及び第4実施形態の変形例では、スイッチで電源供給を遮断することで急激な電源電圧上昇から保護を行なっている。また、上記の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態においては、電源供給を遮断するスイッチが備えられていないが、インピーダンスZaを0に近い値とすることで、機器30に印加される電圧Vaは0に近い値とすることができるので、そのようにすることで、急激な電源電圧上昇から機器を保護することも可能である。
なお、Vaを0に近づけるべく小さくしすぎると、機器を動かすのに必要な電圧が確保できなくなるおそれがあるため、急激な電源電圧上昇時など、異常状態に近い場合にのみ適用すべきである。
上記実施例(I)のように、Zaとして0に近いインピーダンスを設けて切り替えるのも有効である。
本発明は、電源電圧の変動が起こり易い地域で使用される機器、例えば、冷凍装置に有用である。
13,63 スイッチ
21,71 第1インピーダンス回路
22,72 第2インピーダンス回路
33,83 電圧検出器
50,100 過電圧保護回路
200 電圧変換装置
211,711 低インピーダンス要素
212,712 高インピーダンス要素
221,721 低インピーダンス要素
222,722 高インピーダンス要素
特開2009−207329号公報

Claims (15)

  1. 電源と前記電源から電力を供給される機器との間に接続される過電圧保護回路であって、
    前記電源と前記機器とを結ぶ一対の電源ライン間に前記機器と並列に接続される第1インピーダンス回路(21,71)と、
    前記電源ラインのうちの前記電源と前記第1インピーダンス回路(21,71)との間に接続される第2インピーダンス回路(22,72)と、
    前記電源の電圧を検出する電圧検出器(33,83)と、
    を備え、
    前記第1インピーダンス回路(21,71)及び前記第2インピーダンス回路(22,72)の少なくとも一方が、インピーダンス値の変更が可能な可変インピーダンス回路であり、
    前記電圧検出器(33,83)による検出値が所定の閾値を超えたとき、前記第1インピーダンス回路(21,71)のインピーダンス(Za)及び前記第2インピーダンス回路(22,72)のインピーダンス(Zb)の少なくとも一方が変化する、
    過電圧保護回路(50,100)。
  2. 前記電圧検出器(33,83)による検出値が前記閾値を超えたとき、前記第1インピーダンス回路(21,71)のインピーダンス(Za)と前記第2インピーダンス回路(22,72)のインピーダンス(Zb)との比(Za/Zb)が小さくなる、
    請求項1に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  3. 前記第1インピーダンス回路(21,71)が、前記可変インピーダンス回路であり、
    前記電圧検出器(33,83)による検出値が前記閾値を超えたとき、前記第1インピーダンス回路(21,71)のインピーダンス(Za)と前記第2インピーダンス回路(22,72)のインピーダンス(Zb)の比(Za/Zb)が小さくなる、
    請求項1又は請求項2に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  4. 前記第2インピーダンス回路(22,72)が、前記可変インピーダンス回路であり、
    前記電圧検出器(33,83)による検出値が前記閾値を超えたとき、前記第2インピーダンス回路(22,72)のインピーダンス(Za)と前記第1インピーダンス回路(21,71)のインピーダンスス(Zb)との比(Za/Zb)が小さくなる、
    請求項1又は請求項2に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  5. 前記第1インピーダンス回路(21,71)及び前記第2インピーダンス回路(22,72)が共に前記可変インピーダンス回路であり、
    前記可変インピーダンス回路は、前記電圧検出器(33,83)による検出値が前記閾値を超えたとき、前記第1インピーダンス回路(21,71)のインピーダンス(Za)と前記第2インピーダンス回路(22,72)のインピーダンス(Zb)との比(Za/Zb)を小さくする、
    請求項1又は請求項2に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  6. 前記第1インピーダンス回路(21,71)が、前記可変インピーダンス回路であり、
    前記第1インピーダンス回路(21,71)は、
    前記第2インピーダンス回路(22,72)よりも小さいインピーダンス値を有する低インピーダンス要素(211,711)と、
    前記第2インピーダンス回路(22,72)よりも大きいインピーダンス値を有する高インピーダンス要素(212,712)と、
    を含み、
    さらに前記第1インピーダンス回路(21,71)は、通常時は前記高インピーダンス要素(212,712)を使用し、前記電圧検出器(33,83)による検出値が前記閾値を超えたとき、前記高インピーダンス要素(212,712)を前記低インピーダンス要素(211,711)へ切り換える、
    請求項1に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  7. 前記第2インピーダンス回路(22,72)が、前記可変インピーダンス回路であり、
    前記第2インピーダンス回路(22,72)は、
    前記第1インピーダンス回路(21,71)よりも小さいインピーダンス値を有する低インピーダンス要素(221,721)と、
    前記第1インピーダンス回路(21,71)よりも大きいインピーダンス値を有する高インピーダンス要素(222,722)と、
    を含み、
    さらに前記第2インピーダンス回路(22,72)は、通常時は前記低インピーダンス要素(221,721)を使用し、前記電圧検出器(33,83)による検出値が前記閾値を超えたとき、前記低インピーダンス要素(221,721)を前記高インピーダンス要素(222,722)へ切り換える、
    請求項1に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  8. 前記第1インピーダンス回路(21,71)及び前記第2インピーダンス回路(22,72)が共に前記可変インピーダンス回路であり、
    前記可変インピーダンス回路は、複数のインピーダンス要素を選択的に使用し、
    複数の前記インピーダンス要素は、
    所定のインピーダンス値を有する低インピーダンス要素(211、221,711、721)と、
    前記低インピーダンス要素(211、221,711、721)よりも大きいインピーダンス値を有する高インピーダンス値(212、222,712、722)と、
    を含み、
    前記可変インピーダンス回路は、前記電圧検出器(33,83)による検出値が前記閾値を超えたとき、前記低インピーダンス要素(211、221,711、721)及び高インピーダンス要素(212、222,712、722)のいずれか一つを選択することによって、前記第1インピーダンス回路(21,71)のインピーダンス(Za)と前記第2インピーダンス回路(22,72)のインピーダンス(Zb)の比(Za/Zb)を小さくする、
    請求項1に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  9. 前記可変インピーダンス回路のインピーダンス値は前記電圧検出器(33,83)による検出値の変化に応じて連続的に変化する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  10. 前記可変インピーダンス回路のインピーダンス値は前記電圧検出器(33,83)による検出値の変化に応じて段階的に変化する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  11. 前記電源の電圧を検出する前記電圧検出器(33,83)に代えて、前記機器に印加される電圧を検出する機器電圧検出器(37)を備え、
    前記電圧検出器(33,83)の検出値に代えて、前記機器電圧検出器(37)の検出値を用いて前記インピーダンスを変化させる、
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  12. 前記電源ラインを開閉するスイッチ(13,63)をさらに備え、
    前記スイッチ(13,63)は、通常時は前記電源ラインを導通状態にし、前記電圧検出器(33,83)による検出値が所定の第2閾値を超えたとき、前記電源ラインを遮断する、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の過電圧保護回路(50,100)。
  13. 前記電源は、AC電源である、
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の過電圧保護回路(50)。
  14. 前記電源は、DC電源である、
    請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の過電圧保護回路(100)。
  15. 交流電源に接続され、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路(80)と、
    前記直流電圧を交流電圧に変換するインバータ回路(95)と、
    請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の過電圧保護回路(100)と、
    を備える、
    電力変換装置。
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