JP2015216237A - 樹脂形成部品 - Google Patents

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Hironori Utagawa
博紀 歌川
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Abstract

【課題】ケース部材の機械的強度が充分に保たれ、ケース部材とカバー部材とが一体に成形された樹脂形成部品を提供することを目的とする。【解決手段】樹脂形成部品101は、箱状形状で一壁13wの一部に開口した開口部13hを有するケース部材13と、開口部13hを覆うカバー部材15と、を備え、ケース部材13とカバー部材15とが開口部13hの開口縁13eに設けられたヒンジ部14を介して連結され一体に成形されており、ヒンジ部14が塑性変形することによりヒンジ部14を回動軸として回動して、カバー部材15が開口部13hを覆っていない開状態から開口部13hを覆う閉状態になり、閉状態になった際には、ヒンジ部14側にケース部材13とカバー部材15とを係止する第1係止構造K1を有するとともに、ヒンジ部14の反対側の可動側にケース部材13とカバー部材15とを係止する第2係止構造K2を有することを特徴としている。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器等のケース部材に適用される樹脂形成部品に関する。
部品点数や製造工数を減らすため、本体と蓋とをヒンジ部を介して一体成形された樹脂形成部品が、様々な分野で使用されている。このような構成にすると、ヒンジ部を回動軸として回動できるようになり、本体から蓋を外したり、本体に蓋をしたり、と繰り返して使用することができる。
このような樹脂形成部品として、特許文献1では、牛乳や麺つゆ等の液体が入れられる注出具901が提案されている。図15は、従来例の樹脂形成部品である注出具901を示す側面図である。
図15に示す注出具901は、液体等が入れられる注出具本体902と、注出具本体902とヒンジ(ヒンジ部)905を介して連結されている蓋906と、を有して構成され、注出具本体902と蓋906とがヒンジ905を介して一体成形されている。そして、蓋906を回動させて、蓋906を注出具本体902に取り付けたり、蓋906を注出具本体902から取り外ししたりできるようになっている。
このような注出具901(樹脂形成部品)では、蓋906の開け閉め操作の繰り返しによってヒンジ905が破壊しないように、ヒンジ905の材質に、弾性変形可能な合成樹脂(例えば従来例ではポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等)を使用する必要があった。このため、蓋906と注出具本体902を一体に形成する構成では、注出具本体902も必然と弾性変形しやすい合成樹脂材料を用いて形成されるようになっていた。
国際公開番号WO2007/066575号
このような本体(注出具本体902)と蓋(蓋906)とを一体に形成する構成を、電子機器等のケース部材に適用する場合には、回路基板や電子部品等を本体(ケース部材)内に収容するため、ケース部材(本体)の機械的強度を強くする必要があった。しかしながら、ケース部材(本体)の機械的強度を優先して、機械的強度が強い合成樹脂材料を使用した場合、蓋(カバー部材)と本体(ケース部材)とを連結しているヒンジ(ヒンジ部)は、弾性変形ではなく塑性変形するようになる。このため、蓋(カバー部材)の開け閉め操作の繰り返しにより、ヒンジ(ヒンジ部)が破壊してしまうことが生じた。そして、蓋(カバー部材)と本体(ケース部材)とが一旦離れてしまうと、上手く蓋(カバー部材)を閉めることができなくなるという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、ケース部材の機械的強度が充分に保たれ、ケース部材とカバー部材とが一体に形成された樹脂形成部品を提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明の樹脂形成部品は、収納部を形成する箱状形状で一壁の一部に開口した開口部を有するケース部材と、前記開口部を覆うカバー部材と、を備え、前記ケース部材と前記カバー部材とが前記開口部の開口縁に設けられたヒンジ部を介して連結され一体に形成された樹脂形成部品であって、前記カバー部材が、前記ヒンジ部を回動軸として回動可能となっており、前記回動に伴って前記ヒンジ部が塑性変形することにより、前記カバー部材が前記開口部を覆っていない開状態から前記開口部を覆う閉状態になり、前記閉状態になった際には、前記ヒンジ部側に前記ケース部材と前記カバー部材とを係止する第1係止構造を有するとともに、前記ヒンジ部の反対側の可動側に前記ケース部材と前記カバー部材とを係止する第2係止構造を有することを特徴としている。
これによれば、本発明の樹脂形成部品は、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部が破損した場合でも、ケース部材とカバー部材との係止を維持することができる。このため、従来例のような弾性変形が可能な材質でなく機械的強度の高い樹脂材料を用いることができる。このことにより、ケース部材の機械的強度が充分に保たれ、ケース部材とカバー部材とが一体に形成された樹脂形成部品を得ることができる。
また、本発明の樹脂形成部品は、前記第1係止構造は、前記閉状態になった際の前記収納部側である前記カバー部材の一面から延設された係合突起部と、前記カバー部材の端部に設けられた対向端部と、を有し、前記閉状態で、前記係合突起部が前記ケース部材の前記収納部側の内側面と対向しているとともに、前記対向端部が前記ケース部材の前記内側面とは反対側の外側面と対向していることを特徴としている。
これによれば、カバー部材が外側に移動するのが規制されるとともに、カバー部材が収納部側に移動するのも規制される。このため、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部が破損した場合でも、ケース部材とカバー部材との係止を確実に維持することができる。更に、カバー部材の開状態では、カバー部材の係合突起部とケース部材の内側面とは対向しないとともに、カバー部材の対向端部とケース部材の外側面とも対向しないので、閉状態/開状態を繰り返して行うことができる。また、ヒンジ部が破損してカバー部材が別部品になった場合でも、この係合突起部と対向端部をケース部材に容易に係合させることができ、ケース部材とカバー部材との係止を容易に行うことができる。
また、本発明の樹脂形成部品は、前記第2係止構造が、前記カバー部材の端部から延設された係合爪部と、前記カバー部材の端部に設けられた規制端部と、前記ケース部材から前記開口部内に向けて延設された係合受部と、前記ケース部材の前記開口縁に設けられた規制縁部と、を有し、前記閉状態で、前記係合爪部が前記係合受部にスナップイン係合しているとともに、前記規制端部が前記規制縁部と対向していることを特徴としている。
これによれば、カバー部材が外側に移動するのが規制されるとともに、カバー部材が収納部側に移動するのも規制される。このため、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部が破損した場合でも、ケース部材とカバー部材との係止を確実に維持することができる。また、ヒンジ部が破損してカバー部材が別部品になった場合でも、この係合爪部と係合受部とを容易に係合させることができ、ケース部材とカバー部材との係止を容易に行うことができる。
また、本発明の樹脂形成部品は、前記ケース部材及び前記カバー部材がABS樹脂で形成されていることを特徴としている。
これによれば、ケース部材及びカバー部材を容易に形成することができるとともに、ケース部材の機械的強度が充分に保たれる。このことにより、本発明の樹脂形成部品を電子機器のケースとして使用することができる。
本発明の樹脂形成部品は、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部が破損した場合でも、ケース部材とカバー部材との係止を維持することができる。このため、従来例のような弾性変形が可能な材質でなく機械的強度の高い樹脂材料を用いることができる。このことにより、ケース部材の機械的強度が充分に保たれ、ケース部材とカバー部材とが一体に形成された樹脂形成部品を得ることができる。
本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する上方斜視図であって、カバー部材の開状態の図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する上方斜視図であって、カバー部材の閉状態の図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する下方斜視図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図1に示すX1側から見た側面図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図5(a)は、ケース部材の上方斜視図であり、図5(b)は、ケース部材の下方斜視図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図6(a)はカバー部材の上方斜視図であり、図6(b)は、カバー部材の下方斜視図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図7(a)は、図2に示すY2側からカバー部材の部分を見た正面図であり、図7(b)は、図2に示すY1側からカバー部材の部分を見た背面図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図2に示すZ1側からカバー部材の部分を見た上面図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図2に示すZ2側からカバー部材の部分を見た底面図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図10(a)は、図8に示すX−X線における断面図であり、図10(b)は、図10(a)に示すE部分の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図11(a)は、図8に示すXI−XI線における断面図であり、図11(b)は、図11(a)に示すF部分の拡大断面図であり、図11(c)は、図11(a)に示すG部分の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図12(a)は、図8に示すXII−XII線における断面図であり、図12(b)は、図12(a)に示すJ部分の拡大断面図であり、図12(c)は、図12(a)に示すK部分の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図13(a)は、図8に示すXIII−XIII線における断面図であり、図13(b)は、図13(a)に示すM部分の拡大断面図であり、図13(c)は、図13(a)に示すN部分の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の樹脂形成部品を説明する図であって、図14(a)は、図4に示すP部分の拡大側面図であり、図14(b)は、図13(a)に示すQ部分の拡大断面図である。 従来例の樹脂形成部品である注出具を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の樹脂形成部品101を説明する上方斜視図であって、カバー部材15の開状態の図である。図2は、本発明の第1実施形態の樹脂形成部品101を説明する上方斜視図であって、カバー部材15の閉状態の図である。図3は、本発明の第1実施形態の樹脂形成部品101を説明する下方斜視図である。図4は、本発明の第1実施形態の樹脂形成部品101を説明する図であって、図2に示すX1側から見た側面図である。図5は、ケース部材13の開口部13hの部分を説明する図であって、図5(a)は、図2に示すX1−Y2側から見た上方斜視図であり、図5(b)は、図2に示すX2−Y1側から見た底面斜視図である。図6は、カバー部材15を説明する図であって、図6(a)は、図2に示すX1−Y2側から見た上方斜視図であり、図6(b)は、図2に示すX2−Y2側から見た下方斜視図である。なお、図5及び図6は、ヒンジ部14で切断されて別体になったケース部材13及びカバー部材15を示している。図7(a)は、図2に示すY2側からカバー部材15の部分を見た正面図であり、図7(b)は、図2に示すY1側からカバー部材15の部分を見た背面図である。図8は、図2に示すZ1側からカバー部材15の部分を見た上面図である。図9は、図2に示すZ2側からカバー部材15の部分を見た底面図である。なお、図8及び図9は、説明を分かり易くするため、ケース部材13及びカバー部材15のみを示して、他の部品は省略している。
本発明の第1実施形態の樹脂形成部品101は、図1ないし図6に示すように、収納部13s(図3を参照)を形成する箱状形状の外観を呈し、下方(図5に示すZ2方向)が開放したケース部材13と、ケース部材13の上方(図1及び図2に示すZ1方向)の一壁13wに配設されたカバー部材15と、を備えて構成されている。そして、この樹脂形成部品101は、ケース部材13とカバー部材15とが図2に示すヒンジ部14を介して連結され一体に形成されている。
樹脂形成部品101のケース部材13は、箱状形状を有しており、図3に示す回路基板19や回路基板19搭載された各種電気部品(図示していない)、図1及び図3に示すフレキシブルプリント基板59(FPC、Flexible printed circuits)等を、収納部13s内に収納している。また、図1及び図5に示すように、ケース部材13の一壁13wの一部に開口した開口部13hを有している。この開口部13hの開口縁13eの一辺には、前述したヒンジ部14が設けられており、このヒンジ部14を介してカバー部材15がケース部材13に連結されている。
樹脂形成部品101のカバー部材15は、図6(b)に示すように、2面が開放された箱状の形状を有しており、図2に示すように、ケース部材13の端部に設けられた開口部13hを覆うようにして配設できるようになっている。つまり、ヒンジ部14を回動軸として回動可能となっており、回動に伴ってヒンジ部14が塑性変形することにより、カバー部材15が開口部13hを覆っていない開状態(図1を参照)から開口部13hを覆う閉状態(図2を参照)にすることができる。
また、この一体に形成されたケース部材13及びカバー部材15は、一般的に用いられる汎用プラスチックであるABS(acrylonitrile butadiene styrene)樹脂を用い、射出成形で形成されている。この際には、図1に示す開状態で成形される。このようにして、ケース部材13及びカバー部材15を射出成形により容易に一体に形成することができる。そして、ケース部材13の機械的強度が充分に保たれるので、本発明の樹脂形成部品101を電子機器のケースとして使用することができる。なお、本発明の第1実施形態では、ABS樹脂を好適に用いたが、これに限らず、機械的強度が充分に保たれる材質であれば良く、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT、polybutyleneterephtalate)やポリカーボネート(PC、polycarbonate)等のエンジニアリングプラスチックでも良い。
また、成形直後の開状態(図1を参照)から閉状態(図2を参照)になった際には、図7ないし図9に示すように、ヒンジ部14側にケース部材13とカバー部材15とを係止する第1係止構造K1を有するとともに、ヒンジ部14の反対側の可動側にケース部材13とカバー部材15とを係止する第2係止構造K2を有している。これにより、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部14が破損した場合でも、ケース部材13とカバー部材15との係止を維持することができる。このため、従来例のような弾性変形が可能な材質でなく機械的強度の高い樹脂材料を用いることができる。このことにより、ケース部材13の機械的強度が充分に保たれ、ケース部材13とカバー部材15とが一体に形成された樹脂形成部品101を得ることができる。
次に、前述した樹脂形成部品101の第1係止構造K1及び第2係止構造K2について、詳細に説明する。図10は、第1係止構造K1を説明する図であって、図10(a)は、図8に示すX−X線における断面図であり、図10(b)は、図10(a)に示すE部分の拡大断面図である。図11は、第1係止構造K1を説明する図であって、図11(a)は、図8に示すXI−XI線における断面図であり、図11(b)は、図11(a)に示すF部分の拡大断面図であり、図11(c)は、図11(a)に示すG部分の拡大断面図である。図12は、第2係止構造K2を説明する図であって、図12(a)は、図8に示すXII−XII線における断面図であり、図12(b)は、図12(a)に示すJ部分の拡大断面図であり、図12(c)は、図12(a)に示すK部分の拡大断面図である。図13は、第2係止構造K2を説明する図であって、図13(a)は、図8に示すXIII−XIII線における断面図であり、図13(b)は、図13(a)に示すM部分の拡大断面図であり、図13(c)は、図13(a)に示すN部分の拡大断面図である。
先ず、樹脂形成部品101の第1係止構造K1について説明する。第1係止構造K1は、図10に示すように、カバー部材15の一面15p(図9を参照)から延設された係合突起部15tと、ケース部材13の収納部13s側の内側面13pと、で構成され、カバー部材15が閉状態になった際には、係合突起部15tと内側面13pとが対向するようになっている。これにより、カバー部材15が外側(図10に示すZ1方向)に移動するのが規制される。なお、本発明の第1実施形態では、係合突起部15tは、図1に示すように、開状態で、収納部13s側の下方(図1に示すZ2方向)に延設している。
また、第1係止構造K1は、図11に示すように、カバー部材15の端部の2ヶ所に設けられた対向端部(15f、15g)と、ケース部材13の内側面13pとは反対側の外側面13qと、で構成され、カバー部材15が閉状態になった際には、対向端部(15f、15g)と外側面13qが対向するようになっている。これにより、カバー部材15が収納部13s側(図11に示すZ2方向)に移動するのが規制される。なお、本発明の第1実施形態では、対向端部(15f、15g)は、図1、図4、図7(b)、図8及び図11に示すように、カバー部材15の側壁から延設した突部で構成している。また、対向端部15fと対向する外側面13qは、図11(b)及び図12(a)に示すように、ケース部材13の側壁から延設した突設部13fに設けられている。
以上のように、第1係止構造K1を構成したので、カバー部材15が外側に移動するのが規制されるとともに、カバー部材15が収納部13s側に移動するのも規制される。このため、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部14が破損した場合でも、ケース部材13とカバー部材15との係止を確実に維持することができる。更に、カバー部材15の開状態では、カバー部材15の係合突起部15tとケース部材13の内側面13pとは対向しないとともに、カバー部材15の対向端部(15f、15g)とケース部材13の外側面13qとも対向しないので、閉状態/開状態を繰り返して行うことができる。また、ヒンジ部14が破損してカバー部材15が別部品になった場合でも、この係合突起部15tと対向端部(15f、15g)をケース部材13に容易に係合させることができ、ケース部材13とカバー部材15との係止を容易に行うことができる。
次に、第2係止構造K2について説明する。第2係止構造K2は、図12に示すように、カバー部材15の端部から延設された2ヶ所の係合爪部(15j、15k)と、ケース部材13から開口部13h内に向けて延設された2ヶ所の係合受部(13j、13k)と、で構成され、カバー部材15が閉状態になった際には、係合爪部(15j、15k)と係合受部(13j、13k)とがスナップイン係合するようになっている。これにより、カバー部材15が外側(図12に示すZ1方向)に移動するのが規制される。
また、第2係止構造K2は、図13に示すように、カバー部材15の端部に設けられた2ヶ所の規制端部(15m、15n)と、ケース部材13の開口縁13e(図1を参照)に設けられた2ヶ所の規制縁部(13m、13n)と、で構成され、カバー部材15が閉状態になった際には、規制端部(15m、15n)が規制縁部(13m、13n)と対向するようになっている。これにより、カバー部材15が収納部13s側(図13に示すZ2方向)に移動するのが規制される。
以上のように、第2係止構造K2を構成したので、カバー部材15が外側に移動するのが規制されるとともに、カバー部材15が収納部13s側に移動するのも規制される。このため、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部14が破損した場合でも、ケース部材13とカバー部材15との係止を確実に維持することができる。また、ヒンジ部14が破損してカバー部材15が別部品になった場合でも、この係合爪部(15j、15k)と係合受部(13j、13k)とを容易に係合させることができ、ケース部材13とカバー部材15との係止を容易に行うことができる。
また、本発明の第1実施形態の樹脂形成部品101は、上述した第1係止構造K1及び第2係止構造K2の他に、開状態から閉状態にする際や、ヒンジ部14が破損した後でカバー部材15をケース部材13に装着する際に、位置決めするための構造を有している。図14は、位置決めするための構造を説明する図であって、図14(a)は、図4に示すP部分の拡大側面図であり、図14(b)は、図13(a)に示すQ部分の拡大断面図である。
本発明の第1実施形態の樹脂形成部品101は、図4に示すように、カバー部材15が閉状態で、カバー部材15の可動側の端部からケース部材13に向けて延設された2ヶ所の突設部(15a、15b)と、図5に示すように、ケース部材13の開口縁13eに設けられた凹部(13a、13b)と、で、位置決め構造が構成されている。そして、カバー部材15が閉状態になった際には、図14に示すように、突設部(15a、15b)が凹部(13a、13b)に収容されるようになっている。これにより、樹脂形成部品101の幅方向(図14に示すY方向)の移動が規制されて、幅方向の位置決めがされる。
特に、第1実施形態の樹脂形成部品101では、図6に示すように、カバー部材15の突設部(15a、15b)の中間部には、半柱状の凸部15vがそれぞれ左右に設けられており、カバー部材15が閉状態になった際には、図14に示すように、ケース部材13の凹部(13a、13b)の内壁に当接し、強嵌合されるようになる。これにより、樹脂形成部品101の幅方向における位置決め機能の他に、ケース部材13とカバー部材15の係止の機能を有している。つまり、突設部(15a、15b)の凸部15vと凹部(13a、13b)の内壁とで、更なる第2係止構造K2を構成している。
また、樹脂形成部品101は、カバー部材15が閉状態で、図5(b)に示すケース部材13の開口縁13eに設けられた第1対向部(13c、13d)と、図6(a)に示すカバー部材15の可動側の端部に設けられた第2対向部(15c、15d)と、で、位置決め構造が構成されている。そして、カバー部材15が閉状態になった際には、第1対向部(13c、13d)と第2対向部(15c、15d)とが、図示はしていないが、開口縁13e上で対向するようになっている。これにより、樹脂形成部品101の長さ方向(図8に示すX1方向)の移動が規制されて、長さ方向の位置決めがされる。
また、樹脂形成部品101は、カバー部材15が閉状態になった際には、図8及び図10に示すように、ヒンジ部14側のカバー部材15の端部とケース部材13の開口部13hの開口縁13eとが対向しているので、樹脂形成部品101の長さ方向(図8に示すX2方向)の移動も規制されて、長さ方向の位置決めがされる。
以上のように、樹脂形成部品101は、長さ方向(図8に示すX方向)及び幅方向(図8に示すY方向)のカバー部材15の移動を規制するような位置決めを行うことができる構成を有している。これにより、カバー部材15を開状態から閉状態にする際には、第1係止構造K1及び第2係止構造K2が確実に行えるように、各構成部品を正しい位置に配置することができる。また、ヒンジ部14が破損してカバー部材15が別部品になった場合でも、第1係止構造K1及び第2係止構造K2の係止を容易に行うこともできる。
以上のように構成された本発明の第1実施形態の樹脂形成部品101における、効果について、以下に纏めて説明する。
本発明の第1実施形態の樹脂形成部品101は、閉状態になった際に、ケース部材13とカバー部材15とを係止する第1係止構造K1及び第2係止構造K2を有しているので、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部14が破損した場合でも、ケース部材13とカバー部材15との係止を維持することができる。このため、従来例のような弾性変形が可能な材質でなく機械的強度の高い樹脂材料を用いることができる。このことにより、ケース部材13の機械的強度が充分に保たれ、ケース部材13とカバー部材15とが一体に形成された樹脂形成部品101を得ることができる。
また、カバー部材15の閉状態で、カバー部材15の係合突起部15tがケース部材13の内側面13pと対向し、カバー部材15の規制突起部がケース部材13の外側面13qと対向するように第1係止構造K1を構成したので、カバー部材15が外側に移動するのが規制されるとともに、カバー部材15が収納部13s側に移動するのも規制される。このため、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部14が破損した場合でも、ケース部材13とカバー部材15との係止を確実に維持することができる。更に、カバー部材15の開状態では、カバー部材15の係合突起部15tとケース部材13の内側面13pとは対向しないとともに、カバー部材15の対向端部(15f、15g)とケース部材13の外側面13qとも対向しないので、閉状態/開状態を繰り返して行うことができる。また、ヒンジ部14が破損してカバー部材15が別部品になった場合でも、この係合突起部15tと対向端部(15f、15g)をケース部材13に容易に係合させることができ、ケース部材13とカバー部材15との係止を容易に行うことができる。
また、カバー部材15の閉状態で、カバー部材15の係合爪部(15j、15k)がケース部材13の係合受部(13j、13k)にスナップイン係合され、カバー部材15の規制端部(15m、15n)とケース部材13の規制縁部(13m、13n)とが対向するように第2係止構造K2を構成したので、カバー部材15が外側に移動するのが規制されるとともに、カバー部材15が収納部13s側に移動するのも規制される。このため、閉状態/開状態を繰り返してヒンジ部14が破損した場合でも、ケース部材13とカバー部材15との係止を確実に維持することができる。また、ヒンジ部14が破損してカバー部材15が別部品になった場合でも、この係合爪部(15j、15k)と係合受部(13j、13k)とを容易に係合させることができ、ケース部材13とカバー部材15との係止を容易に行うことができる。
また、ケース部材13及びカバー部材15がABS樹脂で形成されているので、ケース部材13及びカバー部材15を容易に形成することができるとともに、ケース部材13の機械的強度が充分に保たれる。このことにより、本発明の樹脂形成部品101を電子機器のケースとして使用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
<変形例1>
上記第1実施形態では、ケース部材13の一壁13wの端部に設けるように構成したが、端部に限るものではなく、中央部分に設ける構成でも良い。
<変形例2>
上記第1実施形態では、ヒンジ部14をケース部材13の一壁13wの中央側に設ける構成にしたが、ヒンジ部をケース部材13の一壁13wの端部側に設ける構成でも良い。
<変形例3>
上記第1実施形態では、箱状形状の上面に相当する一壁13wに開口部13hを設けた構成にしたが、これに限るものではなく、ケース部材とカバー部材とが一体に形成されれば良く、例えば側面である箱状形状の一壁に設ける構成でも良い。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
13 ケース部材
13e 開口縁
13h 開口部
13j、13k 係合受部
13m、13n 規制縁部
13p 内側面
13q 外側面
13s 収納部
13w 一壁
14 ヒンジ部
15 カバー部材
15f、15g 対向端部
15j、15k 係合爪部
15m、15n 規制端部
15p 一面
15t 係合突起部
K1 第1係止構造
K2 第2係止構造
101 樹脂形成部品

Claims (4)

  1. 収納部を形成する箱状形状で一壁の一部に開口した開口部を有するケース部材と、
    前記開口部を覆うカバー部材と、を備え、
    前記ケース部材と前記カバー部材とが前記開口部の開口縁に設けられたヒンジ部を介して連結され一体に形成された樹脂形成部品であって、
    前記カバー部材は、前記ヒンジ部を回動軸として回動可能となっており、
    前記回動に伴って前記ヒンジ部が塑性変形することにより、前記カバー部材が前記開口部を覆っていない開状態から前記開口部を覆う閉状態になり、
    前記閉状態になった際には、前記ヒンジ部側に前記ケース部材と前記カバー部材とを係止する第1係止構造を有するとともに、前記ヒンジ部の反対側の可動側に前記ケース部材と前記カバー部材とを係止する第2係止構造を有することを特徴とする樹脂形成部品。
  2. 前記第1係止構造は、前記閉状態になった際の前記収納部側である前記カバー部材の一面から延設された係合突起部と、前記カバー部材の端部に設けられた対向端部と、を有し、
    前記閉状態で、前記係合突起部が前記ケース部材の前記収納部側の内側面と対向しているとともに、前記対向端部が前記ケース部材の前記内側面とは反対側の外側面と対向していることを特徴とする請求項1に記載の樹脂形成部品。
  3. 前記第2係止構造は、前記カバー部材の端部から延設された係合爪部と、前記カバー部材の端部に設けられた規制端部と、前記ケース部材から前記開口部内に向けて延設された係合受部と、前記ケース部材の前記開口縁に設けられた規制縁部と、を有し、
    前記閉状態で、前記係合爪部が前記係合受部にスナップイン係合しているとともに、前記規制端部が前記規制縁部と対向していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の樹脂形成部品。
  4. 前記ケース部材及び前記カバー部材は、ABS樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の樹脂形成部品。
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