JP2015215441A - 画像形成装置、制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】迷光による影響を低減することができる画像形成装置を提供すること。【解決手段】プリンタは、発光素子77から搬送ベルト17Aに向けて照射した赤外光をシャッター部材の遮蔽板部91で遮断した抑制状態での受光素子79,81の受光量を検出する。抑制状態の受光量は、発光素子77から照射された赤外光が搬送ベルト17Aで反射して受光素子79,81に入射されるのを抑制した状態の受光量であるため、迷光に起因したオフセット量とすることができる。プリンタ10は、このオフセット量を用いて画像の濃度補正や位置ずれ補正を実施するための設定値などを変更することによって、迷光の影響を低減する。【選択図】図9

Description

本発明は、シートに現像剤を転写して画像を形成する画像形成装置に関し、現像剤を担持して回転する像担持体に光を照射する照射部と、照射された光の反射光を受光する受光部とに係る処理条件を変更する画像形成装置、制御方法、及び記憶媒体に関する。
従来、画像形成装置には、プロセスカートリッジの動作に連動して回転する搬送ベルト等の像担持体の表面にマーク(トナー像)を形成し、このマークを用いて各色の濃度や位置ずれを補正するものがある(例えば、特許文献1など)。特許文献1に開示される画像形成装置では、発光素子からマークに照射した光の正反射光と拡散反射光を異なる受光素子にて個々に受光し、受光量に応じて濃度等を補正している。また、この画像形成装置では、発光素子から漏れた迷光によって濃度等の補正処理の精度が低下する課題が開示されている。詳述すると、この種の画像形成装置では、例えば、発光素子と受光素子とを樹脂部材に差し込んで固定する構造とされ、樹脂部材の発光素子及び受光素子の背面に対応する部分が開放した状態になると、その開放した部分から光が漏れる、あるいは入射する場合がある。受光素子は、この漏れた光、いわゆる迷光が入射されると、像担持体側から反射した光が入射されない場合にも迷光の光量に応じた出力値を出力することとなる。従って、受光素子の出力値は、迷光の光量に応じて全体的にオフセットすることとなる。
特開2010−204170号公報
これに対し、上記特許文献1の画像形成装置では、濃度が異なる2つのマークを用いて、各マークの正反射光の出力値と、拡散反射光の出力値とが一致する補正条件を判定し、迷光によって生じる誤差を補正している。このため、この画像形成装置では、迷光による影響を低減する補正処理のために、少なくとも2つのマークを形成することや、マークごとの反射光を受光する必要がある等の制約があり、改善の余地があった。
本願に開示される技術は、上記の課題に鑑み提案されたものである。迷光による影響を低減することができる画像形成装置、制御方法、及び記憶媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、現像剤を担持する像担持体と、像担持体に光を照射する照射部と、照射部によって像担持体に向けて照射された光の反射光を受光する受光部と、制御部と、を備え、制御部は、照射部から像担持体に向けて光を照射した状態であって、かつ、受光部への反射光の入射が抑制させた状態である抑制状態において、受光部が受光する受光量を取得して、当該受光量に応じて、受光部が受光量に応じて出力する出力値の大きさを判定する閾値、出力値を増幅する増幅量、出力値を補正する補正値、及び照射部の発光量のうち、少なくとも一つを変更する変更処理を実施することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の制御方法は、現像剤を担持する像担持体と、像担持体に光を照射する照射部と、照射部によって像担持体に向けて照射された光の反射光を受光する受光部と、を備える画像形成装置の制御方法であって、照射部から像担持体に向けて光を照射するステップと、像担持体によって反射した反射光の受光部への入射が抑制された状態である抑制状態において、受光部が受光する受光量を取得して、当該受光量に応じて、受光部が受光量に応じて出力する出力値の大きさを判定する閾値、出力値を増幅する増幅量、出力値を補正する補正値、及び照射部の発光量のうち、少なくとも一つを変更する変更処理を実施するステップと、を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の記憶媒体は、現像剤を担持する像担持体と、像担持体に光を照射する照射部と、照射部によって像担持体に向けて照射された光の反射光を受光する受光部と、を備える画像形成装置を制御するプログラムが記憶されている記録媒体であって、画像形成装置に、照射部から像担持体に向けて光を照射するステップと、像担持体によって反射した反射光の受光部への入射が抑制された状態である抑制状態において、受光部が受光する受光量を取得して、当該受光量に応じて、受光部が受光量に応じて出力する出力値の大きさを判定する閾値、出力値を増幅する増幅量、出力値を補正する補正値、及び照射部の発光量のうち、少なくとも一つを変更する変更処理を実施するステップと、を実行させるプログラムを備えることを特徴とする。
本発明に記載の画像形成装置等では、迷光による影響を低減することができる。
実施例の画像形成装置としてのプリンタの概略断面図である。 プリンタの構成を示すブロック図である。 検出部の構成を説明するための斜視図である。 発光素子及び受光素子に係る回路の一部を示す回路図である。 シャッター部材と連動機構とを説明するための上面図であり、シャッター部材が開放位置にある状態を示す図である。 シャッター部材の遮蔽板部が開放位置にある場合の発光素子から照射された光の状態を示す模式図である。 搬送ベルトの表面に形成したマークを検出する際の受光素子のセンサ受光電流を示す波形図である。 拡散反射光が生じることで非対称な形となるセンサ受光電流の波形を説明するための図である。 シャッター部材の遮蔽板部が遮断位置にある場合の発光素子から照射された光の状態を示す模式図である。 制御部が実施するオフセット量の取得、及び取得したオフセット量に基づいた迷光の影響を低減する処理を示すフローチャートである。 迷光データ取得工程の処理を示すフローチャートである。 光量調整工程の処理を示すフローチャートである。 位置ずれ補正工程の処理を示すフローチャートである。
以下、本願の一実施例について図面を参照して説明する。図1に示す本願に係る画像形成装置の一実施例であるプリンタ10は、電子写真方式によりシート(用紙やOHPシート等)にカラー画像を形成するカラーレーザプリンタである。図1では、紙面右側を装置の前側と規定し、装置を前側から見た場合に左手に来る側(紙面手前側)を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を定義する。また、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。
まず、プリンタ10の概略構成について説明する。図1に示すように、プリンタ10は、略箱状のハウジング11と、ハウジング11の内部に設けられたフレーム部材(図示略)とを備えている。このフレーム部材には、給紙部13、画像形成部15、搬送ユニット17及び定着器19等が組み付けられている。また、ハウジング11内には、画像形成部15及び搬送ユニット17等に対して左側に、電動モータ21(図2参照)が設けられている。電動モータ21は、伝達ギヤ(図示略)を介して駆動力を画像形成部15及び搬送ユニット17等に伝達する。また、ハウジング11の下方には、給紙カセット25が設けられている。給紙カセット25は、上方が開放されて、その内部にシートを収容する略箱状体である。給紙カセット25は、プリンタ10の前面側から後方向に向かってスライドさせてハウジング11内に挿入して装着可能、及び前方に向かってハウジング11内から引き出して取り外し可能な構成となっている。
ハウジング11の上面には、画像が形成されたシートが排出される排出トレイ27が設けられている。プリンタ10は、ハウジング11内において、下方の給紙部13から搬送ユニット17、画像形成部15及び定着器19等を介して上方の排出トレイ27に到る略「S」字状の搬送経路Rでシートを搬送する。ハウジング11の前面には、下端部を揺動中心軸として開閉可能なフロントカバー29が設けられている。
次に、プリンタ10の各構成要素の詳細について説明する。給紙部13は、給紙カセット25に収容されたシートを給紙ローラ31及び分離パッド33により1枚ずつ搬送経路Rに送り出す。また、搬送ローラ35及びレジストローラ39は、搬送経路Rの略U字状に後方へ転向する部位に配設されており、給紙カセット25から搬送経路Rに送り出されたシートを画像形成部15に向けて搬送する。搬送ユニット17は、給紙カセット25と画像形成部15との上下方向の間に配設されており、搬送ベルト17A及び4つの転写ローラ18等を有する。搬送ベルト17Aは、画像形成部15の後端側下方に位置する駆動ローラ17B及び前端側下方に位置する従動ローラ17Cに巻き付けられている。搬送ベルト17Aの上側の面は、画像形成部15の直下において略水平に延在しており、シートの裏面と当接して当該シートを搬送するシート搬送面17Dとされている。
転写ローラ18の各々は、シート搬送面17Dの裏面側から搬送ベルト17Aに当接する状態で設置されている。搬送ベルト17Aは、各転写ローラ18に転写バイアスが印加されることにより負帯電し、その静電気力でシートをシート搬送面17Dに吸着させつつ、搬送経路Rに沿って搬送する。
画像形成部15は、スキャナ部43及び4つのプロセスカートリッジ45等を有する。プロセスカートリッジ45の各々は、ブラック、イエロー、マゼンダ、シアンの4色に対応している。各プロセスカートリッジ45は、シート搬送面17Dを上下方向の間に挟んで転写ローラ18と対向する感光体ドラム47と、感光体ドラム47の斜め上方に位置する現像ユニット49とを有している。
スキャナ部43は、ハウジング11内の最上方に位置しており、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射鏡等を有する。レーザ光源から発光されるレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向されて、fθレンズを通過した後、反射鏡によって光路が屈曲される。レーザビームは、反射鏡によって光路が下方に屈曲されることにより、各感光体ドラム47の表面上に照射され、ブラック、イエロー、マゼンダ、シアンの4色に対応する静電潜像を形成する。
プロセスカートリッジ45の各々は、上下方向におけるスキャナ部43とシート搬送面17Dとの間において、前後方向に沿って配設されている。換言すれば、各プロセスカートリッジ45は、シートの搬送方向に沿って並んでいる。従って、プリンタ10は、シートの搬送経路R上の所定範囲内において、搬送方向に沿って各プロセスカートリッジ45が配設された、所謂ダイレクトタンデム方式の画像形成装置である。
各色の感光体ドラム47は、円筒体の最表層に正帯電性の感光層が形成されたものである。各感光体ドラム47の近傍には、感光体ドラム47の感光層に対向するように、帯電器51が配設されている。各現像ユニット49は、後側下方が開口されたボックス形状に形成され、内部上方に設けられトナーが収容されるトナー収容室45A、トナー収容室45Aの下方に設けられた供給ローラ45B、及びトナー収容室45Aの開口から露出して感光体ドラム47と対面する現像ローラ45C等を有する。トナー収容室45A内のトナーは、供給ローラ45Bの回転によって現像ローラ45Cに供給される。現像ローラ45Cに供給されたトナーは、現像ローラ45Cの表面に担持され、層厚規制ブレードにより所定の厚みに調整された後で感光体ドラム47の表面に供給される。
なお、各プロセスカートリッジ45は、保守や消耗品の交換を容易にするため、各感光体ドラム47が枠状のドロワ53に保持されているとともに、各現像ユニット49がドロワ53に対して着脱可能に保持されている。ドロワ53は、フロントカバー29を開放し、前方向に向かってハウジング11内から引き出し可能、及び後方に向かってハウジング11内に挿入可能な構成となっている。
定着器19は、シートの搬送経路Rにおいて、画像形成部15よりも搬送方向の下流側に位置しており、加熱ローラ19A及び加圧ローラ19Bを有する。加熱ローラ19Aは、搬送ベルト17A等と同期して回転し、シートに転写されたトナーを加熱しつつ、シートに搬送力を付与する。一方、加圧ローラ19Bは、シートを加熱ローラ19A側に押圧しながら従動回転する。これにより、定着器19は、シートに転写されたトナーを加熱溶融させてシートに定着させるとともに、シートを搬送経路Rの下流側に搬送する。なお、搬送経路Rは、定着器19より下流側で、上方に略U字形状に湾曲している。そして、搬送経路Rの搬送方向の最も下流側には、排出ローラ55と排出トレイ27とが位置している。
また、ハウジング11内には、図2に示す制御部61が設けられている。制御部61は、CPU63,ROM65,RAM67,不揮発性メモリ70を備えたコンピュータを主体として構成されている。制御部61は、記憶媒体としてのROM65に記憶された制御プログラムに基づき、RAM67や不揮発性メモリ70を使用しながら、上記した各構成要素(画像形成部15や電動モータ21等)を制御して画像形成動作を行う。また、制御部61は、転写バイアスを転写ローラ18に印加したり、現像バイアスを現像ローラ45Cに印加したりする高圧電源69が制御可能になっている。なお、制御部61の少なくとも一部を、例えば、ASICなどの専用のハードウェアで構成してもよい。
制御部61は、電動モータ21を駆動して給紙部13、搬送ユニット17及び画像形成部15等を稼動させる。制御部61は、給紙カセット25内のシートが画像形成部15に搬送されるのにともなって、スキャナ部43やプロセスカートリッジ45等を制御し、上述した動作を実行させる。感光体ドラム47の各々は、回転しながら表面が帯電器51によって一様に正帯電された後、スキャナ部43から照射されるレーザビームにより露光されて、表面に画像形成用データに対応する静電潜像が形成される。
一方、現像ローラ45C上に担持され、且つ、正帯電されたトナーは、現像ローラ45Cが感光体ドラム47に対向して接触しつつ回転することにより、感光体ドラム47の表面上に形成された静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム47の各々は、静電潜像が可視像化され、表面に反転現像によるトナー像が担持される。各感光体ドラム47の表面上に担持されたトナー像は、各転写ローラ18に印加される転写バイアスによってシートに転写される。そして、複数色のトナー像が順次重なるように転写されたシートは、定着器19に搬送されると、加熱ローラ19A及び加圧ローラ19Bにより加熱及び加圧される。これにより、シート上に形成されたトナー像がシートに定着される。最後に、画像が形成されたシートが排出トレイ27に排出されて、画像形成動作が終了する。
次に、搬送ベルト17Aの表面に形成されたマーク(トナー像)を検出する機構について説明する。図1に示すように、センサ収容部71は、搬送ベルト17Aの後方、且つ、下方に設けられている。センサ収容部71は、フレーム部材(図示略)に組み付けられ、左右方向に細長く延在している。センサ収容部71の前面は、搬送ベルト17A及び駆動ローラ17Bに対して後方から対向する傾斜面71Aが設けられている。また、センサ収容部71は、傾斜面71Aにおける左右の各々の端部部分に検出部68が設けられている。一対の検出部68は、駆動ローラ17Bに巻き付けられて引っ張られた状態の搬送ベルト17Aと対向している。検出部68は、搬送ベルト17Aに対向する検出面に透明フィルム75が設けられている。透明フィルム75は、左右方向に細長い透明樹脂製の板部材からなり、傾斜面71Aに貼り付けられている。検出部68は、透明フィルム75により、トナーや埃が付着することが防止されている。
ここで、一対の検出部68は、例えば、位置ずれの補正処理を実施する場合には、2つの検出部68の各々が有する後述の正反射受光素子79が使用される。また、一対の検出部68は、例えば、濃度の補正処理を実施する場合には、正反射受光素子79に加えて後述の拡散反射受光素子81が使用される。従って、本実施例の一対の検出部68は、一方の検出部68に発光素子77と正反射受光素子79の他に拡散反射受光素子81が設けられ、他方の検出部68には発光素子77及び正反射受光素子79が設けられた構成となっている。
このため、以下の説明では、一対の検出部68のうち、代表して拡散反射受光素子81を備える検出部68について説明する。なお、もう一方の検出部68については、拡散反射受光素子81に係わる部分を除いては、同様の構成となっているため、ここでの説明を省略する。また、上記した検出部68の構成は、一例であり、例えば、一対の検出部68の両方が拡散反射受光素子81を備えた構成など、他の構成に適宜変更できる。
図3は、センサ収容部71の一部を拡大した斜視図である。検出部68は、透明フィルム75(図1参照)を介した光を、搬送ベルト17Aに向けて発光する発光素子77を有する。また、検出部68は、発光素子77を間に挟んだ左右両側の各々に、透明フィルム75を介して搬送ベルト17A側からの反射光を受光する正反射受光素子79及び拡散反射受光素子81を有する。
各素子77,79,81は、樹脂部材83に差し込んで固定する構造により組み付け性が向上されており、各素子77,79,81の背面は開放された状態となっている。発光素子77は、例えばLEDであり、樹脂部材83に設けられた出射口83Aから搬送ベルト17Aに向けて赤外光を照射する。正反射受光素子(以下、「受光素子」と略する場合がある)79は、発光素子77から搬送ベルト17Aに照射された赤外光の入射角と同一角度で正反射される赤外光を、樹脂部材83に設けられた入射口83Bから受光し光量(強さ)を検出する。拡散反射受光素子(以下、「受光素子」と略する場合がある)81は、発光素子77から搬送ベルト17Aに照射された赤外光の入射角と異なる角度で反射する拡散反射光を、樹脂部材83に設けられた入射口(図示略)から受光し光量(強さ)を検出する。
図4は、検出部68の正反射受光素子79に係る電気的構成を表す回路図である。なお、拡散反射受光素子81に係る電気的構成は、正反射受光素子79と同様であるため、ここでの説明を省略する。発光素子77は、カソード側が接地され、アノード側が抵抗R1及びトランジスタTr1を介して直流電源Vccに接続されている。直流電源Vccは、例えば3.3Vである。制御部61(図2参照)は、トランジスタTr1のベース端子に入力する駆動信号SG1の信号レベル(ベース電流の電流値)を制御し、コレクタ・エミッタ間の電流の増幅量を変更することによって、発光素子77の発光量を変更する。
受光素子79は、例えば、フォトトランジスタであり、エミッタ側が接地され、コレクタ側が可変抵抗VR,抵抗R2を介して直流電源Vccに接続されている。受光素子79には、受光量に応じた電流(以下「センサ受光電流」という)I1が通電される。受光素子79の受光量が増加するに従って抵抗R1,可変抵抗VRによる電圧降下が増加することで、受光素子79と可変抵抗VRとが接続されるノードN1の電位が低下する。ノードN1は、コンパレータ85の反転入力端子に接続されている。コンパレータ85には、制御部61からの信号に応じて設定される閾値Vrefが非反転入力端子に入力される。コンパレータ85は、ノードN1の電位と閾値Vrefとを比較し、比較結果を検出信号SG2として制御部61に出力する。例えば、受光素子79の受光量が減少し、換言すれば、センサ受光電流I1が減少し、抵抗R1,可変抵抗VRによる電圧降下が減少することで、相対的にノードN1の電位が増大する。この場合、コンパレータ85は、ノードN1の電位が閾値Vref以上まで増大するとローレベルの検出信号SG2を制御部61に出力する。
次に、発光素子77から照射された光が2つの受光素子79,81に向かう光路を遮断する機構について説明する。図1及び図5に示すように、センサ収容部71の上面には、ガイド87を介してシャッター部材89が取り付けられている。シャッター部材89は、ガイド87によって左右方向に案内され変位可能となっている。シャッター部材89には、ガイド87より前側でセンサ収容部71の傾斜面71Aと略平行な方向に延設された遮蔽板部91と、ガイド87より後ろ側で下方に向かって延設された後壁部93とが一体に形成されている。
遮蔽板部91は、左右の両端部分のそれぞれに検出部68の位置に合わせて、略矩形状の開口95が形成されている。遮蔽板部91は、2つの開口95の各々の右側(図5における左側)に清掃部97が設けられ、当該清掃部97が傾斜面71Aに向けて突出するように取り付けられている。清掃部97は、例えば、ブラシ状のもの、軟質材からなる掻き取りブレードや不織布等である。後壁部93は、後面の左側端部にラック歯部99が形成されている。ラック歯部99は、連動機構101が有する歯車103と噛み合っている。連動機構101は、上下方向に延びる伝達軸107を有する。伝達軸107は、フレーム部材の取付部12から突出する支持部105に回転可能に支持されている。歯車103は、伝達軸107の上端に固定されている。
伝達軸107は、制御部61(図2参照)が制御する駆動モータ(図示略)の駆動力が伝達ギアを介して伝達され回転する。従って、シャッター部材89は、制御部61が伝達軸107を回転させることで左右方向の位置が変更され、開口95の位置が検出部68の位置と相対的に変位する。シャッター部材89の遮蔽板部91は、図5に示す位置(以下、「開放位置」という)にある場合、開口95が検出部68に対向する位置となる。また、制御部61は、例えば、歯車103の回転位置や遮蔽板部91の左右方向の位置が検出可能なセンサの出力値が入力され、遮蔽板部91が開放位置であるか否かを判定可能になっている。
図6は、シャッター部材89の遮蔽板部91が開放位置にある場合の発光素子77から照射された光の状態を模式的に示している。なお、図6は、一対の検出部68のうち、拡散反射受光素子81を備える検出部68のみを図示している。開放位置では、検出部68の発光素子77が照射する赤外光は、搬送ベルト17Aによって反射して各受光素子79,81に受光される。
ここで、図3に示すように各素子77,79,81は、樹脂部材83に対して一方向から差し込んで固定する態様とされており、各素子77,79,81の背面部(搬送ベルト17Aと対向する面とは逆側の部分)が開放された状態となっている。このため、図3及び図6に破線の矢印で例示するように、各素子77,79,81の背面部に光が漏れセンサ収容部71等によって反射することがある。あるいは、発光素子77と正反射受光素子79、又は発光素子77と拡散反射受光素子81とを区画する部分の樹脂部材83に薄い部分や微細な隙間が存在すると光が漏れる場合がある。各受光素子79,81は、このようにして漏れた光、いわゆる迷光の一部が入射すると、搬送ベルト17A側(入射口83B側)からの入射光がなくとも迷光の受光量に応じた出力値(センサ受光電流I1)が生じることとなる。また、各受光素子79,81は、発光素子77とは別に、他の光源が存在する場合にも、その光源からの反射光が迷光として受光される可能性がある。
また、本実施例のプリンタ10では、例えば、ブラック、イエロー等の単色で形成した検出用のマークM1〜M4(図5参照)を搬送ベルト17Aの端部に形成しておき、このマークM1〜M4を用いて位置ずれ等を検出する。制御部61は、搬送ベルト17Aの回転にともなって移動するマークM1〜M4に検出部68から赤外光を照射し、受光量に基づいてトナーの付着量(濃度)やマークの位置を検出する。そして、制御部61は、検出結果に応じて、複数色の画像の位置ずれや濃度を補正する。
図7は、搬送ベルト17Aの表面に形成したマークM1〜M4を検出する際の受光素子79のセンサ受光電流I1の波形の一例を示している。横軸は、時間を示しており、例えば、時間T1から時間T4において、発光素子77の赤外光が移動するマークM1〜M4(例えば、ブラックのマーク)に照射されるものとする。本実施例の搬送ベルト17Aは、ベルト材料であるフィルム中にカーボンを分散させたものを使用している。このため、搬送ベルト17Aの表面は黒色であり、赤外光を吸収して拡散反射が殆ど発生しないが、その表面は、高い光沢度で仕上げられているので、正反射光が多く発生する特性を有している。
図7に示すように、受光素子79は、発光素子77の赤外光がマークM1〜M4に照射されるまでの時間T0〜時間T1の間は、搬送ベルト17Aで反射した強い正反射光を検出し、センサ受光電流I1が一定値となる。この期間では、図4に示すコンパレータ85は、ハイレベルの検出信号SG2を出力する。次に、受光素子79は、時間T1において、発光素子77の赤外光がマークM1〜M4の移動方向の前方側のエッジに照射され、マークM1〜M4の移動にともなって受光量が徐々に低下しセンサ受光電流I1が減少する。センサ受光電流I1が減少し時間T2になると、図4に示すノードN1の電位が閾値Vref以上になり、コンパレータ85の検出信号SG2の信号レベルがローレベルとなる。さらに、マークM1〜M4が移動を継続すると、センサ受光電流I1が最小値となった後に増加を開始し、時間T3においてノードN1の電位が閾値Vref以下になると検出信号SG2の信号レベルがハイレベルとなる。そして、赤外光がマークM1〜M4に照射されなくなる時間T4以降では、受光素子79は、発光素子77の赤外光が搬送ベルト17Aによって反射されるため、センサ受光電流I1が一定値となる。
このような場合に、制御部61は、例えば、検出信号SG2の信号レベルの変化(時間T2と時間T3との時間差)からマークM1〜M4の各々の搬送方向(図1の前後方向)における中心位置を検出し、各マークM1〜M4の中心位置を比較することで位置ずれを補正することが可能となる。しかしながら、受光素子79は、上記した迷光が入射されると、迷光の受光量に応じてセンサ受光電流I1がオフセットすることとなる。例えば図7に一点鎖線で示す波形のように、センサ受光電流I1がオフセット量OSだけ変位すると、センサ受光電流I1の波形が閾値Vrefよりも上にオフセットするため、制御部61は、コンパレータ85の検出信号SG2に基づいてマークM1〜M4の位置や濃度を正確に算出することができない。
さらに、センサ受光電流I1の波形は、波形のピークに対して非対称な波形となる場合がある。詳述すると、例えば、有彩色(イエローなど)のマークM1〜M4では、発光素子77から赤外光が照射されると、正反射光と、拡散反射光とが生じる。従って、受光素子79のセンサ受光電流I1の波形は、正反射光及び拡散反射光を合成したものとなる。しなしながら、発光素子77は、例えば、指向性を有する赤外光の光軸に対するずれの影響が、正反射光に比べて拡散反射光が大きくなる傾向がある。このため、マークM1〜M4が形成された位置や形状等が異なることで各マークM1〜M4の光軸に対するずれに差が生じると、正反射光によるセンサ受光電流I1の発生タイミングと、拡散反射光によるセンサ受光電流I1の発生タイミングがずれる。その結果、2種類の反射光を合成したセンサ受光電流I1の波形は、波形のピークに対して非対称な波形となる。
例えば、図8に示すように非対称なセンサ受光電流I1が生じた場合には、閾値Vrefの大きさによって検出されるマークM1〜M4の中心位置が異なる。例えば、センサ受光電流I1の波形のピークにより近い、波形の勾配が比較的緩やかな部分に閾値Vref1を設定する。この場合には、センサ受光電流I1は、図8の右側の拡大図に破線で示すように、光軸に対するずれによって変動した場合の変化量ΔI1が大きくなる。つまり、制御部61は、この閾値Vref1によって中心位置(図中の距離L1の中点)を検出すると、バラツキが大きくなり、精度が低下することとなる。
一方で、例えば、センサ受光電流I1の波形の裾部分により近い、波形の勾配が比較的急な部分に閾値Vref2を設定する。この場合には、センサ受光電流I1は、図8の左側の拡大図に示すように、光軸に対するずれによって変動した場合の変化量ΔI2が小さくなる。つまり、制御部61は、この閾値Vref2によって中心位置(図中の距離L2の中点)を検出すると、バラツキを抑え、精度を向上させることが可能となる。このため、閾値Vrefは、センサ受光電流I1の裾部分により近い位置に設定されることが好ましいが、迷光によるオフセット量OSが生じることで、閾値Vrefに対するセンサ受光電流I1の位置が変動する。そこで、本実施例の制御部61では、発光素子77の赤外光をシャッター部材89(遮蔽板部91)で遮断した抑制状態での受光素子79,81の受光量からオフセット量OSを検出し、そのオフセット量OSを用いて閾値Vref等を変更し迷光の影響を低減する。
図9は、発光素子77から照射された光の光路上に遮蔽板部91が介在した状態を模式的に示している。シャッター部材89は、制御部61が連動機構101の伝達軸107を回転させ歯車103が図5における時計回り方向に回転するのにともなって左方向(図5における右方向)に移動する。シャッター部材89の遮蔽板部91は、開口95が検出部68の位置とずれ、発光素子77から搬送ベルト17Aに向かう光路上に平板部分(図中の照射位置P2)が介在し光路を遮断する。以下、この光路を遮断する位置を遮断位置という。また、シャッター部材89は、開放位置から遮断位置まで移動する動作に合わせて、清掃部97が透明フィルム75に接触する。清掃部97は、遮蔽板部91とともに移動しながら透明フィルム75に付着した埃やトナーを除去することで、透明フィルム75をきれいな状態に保つことが可能となる。
遮断位置では、発光素子77が照射した赤外光は、遮蔽板部91における透明フィルム75と対向する面91Aに照射される。この面91Aの赤外光が照射される照射位置P2は、シャッター部材89が開放位置(図6参照)にある場合に搬送ベルト17Aに照射される照射位置P1に比べて、発光素子77により近く、左方向にずれた位置となる。従って、反射光の光軸が受光素子79に対して左方向にずれる。その結果、受光素子79は受光量が減少する。さらに、遮蔽板部91は、導電性ゴム製の搬送ベルト17Aに比べて反射率が低い材料(例えば、硬質の熱可塑性樹脂材料等)により構成されている。このため、遮蔽板部91は、面91Aの照射位置P2において赤外光を吸収して正反射光及び拡散反射が殆ど発生せず、反射光を大幅に抑制することが可能となっている。
これにより、受光素子79は、遮蔽板部91が遮断位置にある場合には、発光素子77から照射された所望の赤外光、即ち、マークM1〜M4の位置等を検出するために照射される赤外光が抑制されている。従って、この抑制状態において受光素子79に受光される光は、好ましくない迷光に起因した光であるとすることができる。そして、制御部61は、抑制状態での受光素子79の受光量からオフセット量OSを検出し迷光の影響を低減する。同様に、拡散反射受光素子81は、遮蔽板部91が遮断位置にある場合には、発光素子77から照射された所望の赤外光、即ち、マークM1〜M4の濃度等を検出するための拡散反射光が抑制されており、迷光に起因した光(受光量)を検出することが可能となる。
次に、本実施例の制御部61が実施するオフセット量OSの取得、及び取得したオフセット量OSに基づいた迷光の影響を低減する処理について図10〜図13を用いて説明する。制御部61は、例えば、予め設定された所定期間ごとに図10〜図13に示す処理を実施する。まず、制御部61は、図10のステップ(以下、単に「S」という)1において、迷光に応じたオフセット量OSのデータを取得するために、抑制状態における受光量を取得する処理を実施する。S1における迷光データ取得工程の処理の詳細を図11に示す。
制御部61は、図11のS21において、シャッター部材89の遮蔽板部91が遮断位置となっているかを判定する。制御部61は、遮蔽板部91が遮断位置となっていない場合(S21:NO)には、シャッター部材89を遮断位置に移動させる(S22)。また、制御部61は、遮蔽板部91が遮断位置となっている場合(S21:YES)、又はS22を実施した場合には、検出部68の発光素子77を発光させる(S23)。制御部61は、後述するS37にて不揮発性メモリ70に記憶した前回の駆動信号SG1(図4参照)、あるいは、工場出荷時に設定されたデフォルトの駆動信号SG1の信号レベルにて発光素子77を発光させる。次に、制御部61は、正反射光及び拡散反射光の各反射光に応じた受光量を取得する(S25)。この受光量は、遮蔽板部91が遮断位置(図9参照)にあるため、オフセット量OSに相当する値となる。例えば、制御部61は、非反転入力端子に入力する閾値Vrefを徐々に上げながら、コンパレータ85からの検出信号SG2をモニターして、検出信号SG2がハイレベルからローレベルに切り替わったときの閾値Vrefに基づいてオフセット量OSを取得する。
次に、制御部61は、S25で取得したオフセット量OSに基づいて、不揮発性メモリ70に記憶されたデータベースの値を更新する(S27)。このデータベースは、例えば、発光素子77の発光量(駆動信号SG1)と、それに対するオフセット量OSと、そのときの可変抵抗VRの値とが対応付けられている。制御部61は、S23の処理の発光量に対応するオフセット量OSのデータ及び可変抵抗VRの値の追加、変更等をする処理を、不揮発性メモリ70に記憶されたデータベースに対して実施する。
次に、制御部61は、発光素子77の発光量を調整する(図10のS3)。この光量調整工程では、搬送ベルト17Aの反射光で生じるセンサ受光電流I1と、マークM1〜M4の反射光で生じるセンサ受光電流I1との差が適正化されるように、発光素子77の発光量を調整する。具体的には、センサ受光電流I1の差とは、図7に示す波形の最大値と最小値の差であり、搬送ベルト17Aの反射光によって生じる一定値と、マークM1〜M4の反射光によって生じる変動のピーク値との差である。このセンサ受光電流I1の差が小さい場合には、例えば、ノイズによってスパイク状の波形が生じた場合に、マークM1〜M4による反射光と誤って誤検知する可能性が高くなる。一方で、搬送ベルト17Aの反射光の光量は、搬送ベルト17Aの経年劣化や表面の傷など様々な要因によって変動する。このため、光量調整工程では、搬送ベルト17Aからの正反射光を正反射受光素子79で受光し、その受光量に応じて上記したセンサ受光電流I1の差が適正化されるように発光素子77の発光量を変更する。
まず、制御部61は、図12のS31において、迷光データ取得工程(図10のS1)で更新したデータベースに基づいて、発光素子77の発光量を適正化するために使用する測定閾値を変更する。この測定閾値は、発光量を判定するための値である。例えば、発光量の調整を図4のコンパレータ85の検出信号SG2で判定する構成においては、光量調整用の閾値Vrefの値となる。この発光量を判定するための測定閾値は、迷光の影響や迷光量の変化がなければ予め設定された設定値や過去の適正値が、発光量を調整するための適正な値となる。しかしながら、光量の調整処理において迷光の影響を受けた場合、センサ受光電流I1がオフセットし、調整の精度が低下する。つまり、光量調整が迷光の光量を含めて処理され、所望の発光量に調整できなくなる。
このため、制御部61は、S31において、S1で更新したデータベースの値に基づいて、測定閾値を予め変更する前処理を実行する。具体的には、制御部61は、例えば、データベースの発光量に対応するオフセット量OS(センサ受光電流I1の値)を用いて、測定閾値(例えば、センサ受光電流I1を判定する値)を補正する。なお、上記したS31における前処理の内容は、一例であり、これに限定されない。例えば、制御部61は、測定閾値を変更せずに、センサ受光電流I1、あるいはセンサ受光電流I1に相関する値を増幅する増幅量を変更してもよい。具体的には、制御部61は、例えば、図4に示す可変抵抗VRの抵抗値をオフセット量OSに応じて変更し、ノードN1の電位の増幅量を変更してもよい。あるいは、制御部61は、図2に示すCPU63の内部処理の補正値をオフセット量OSに応じて変更してもよい。例えば、制御部61は、発光量の調整を検出信号SG2で判定する構成においては、CPU63の内部処理で検出信号SG2の判定に用いる値の補正値を、オフセット量OSに応じて変更してもよい。このような前処理を実施することによっても、上記した測定閾値と同様に、光量調整工程における迷光の影響を低減することが可能となる。
次に、制御部61は、遮断位置にあるシャッター部材89の遮蔽板部91を、開放位置に移動させる(S32)。遮蔽板部91は、図6に示す状態となる。次いで、制御部61は、発光素子77を発光させ(S33)、マークM1〜M4が形成されていない搬送ベルト17Aの表面からの正反射光を正反射受光素子79で受光する(S35)。制御部61は、閾値Vrefを測定閾値に設定した状態で、駆動信号SG1(図4参照)の信号レベルを発光素子77の発光量が徐々に増加していくように変更していき、コンパレータ85からの検出信号SG2をモニターして、検出信号SG2がローレベルからハイレベルに切り替わったときの駆動信号SG1の信号レベルを特定することで、発光素子77の発光量を調整する(S37)。また、このS37では、調整された発光量に対応する駆動信号SG1の値を不揮発性メモリ70に記憶する。
なお、搬送ベルト17Aは、拡散反射が殆ど発生しないが、正反射が多く発生する特性を有している。このため、図6に示す開放位置において搬送ベルト17Aにマークが形成されていない状態では、受光素子79が、強い正反射光を検出する一方で、拡散反射受光素子81が拡散反射光を殆ど検出しない。つまり、この状態では、拡散反射受光素子81は、発光素子77から照射され搬送ベルト17Aで反射した拡散反射光が抑制されており、迷光に起因した受光量を検出することが可能な状態となる。従って、例えば、図12に示す遮蔽板部91が開放位置にある光量調整工程では、以降に実施するS5(図10参照)の濃度補正に使用する拡散反射受光素子81のオフセット量OSを取得することも可能である。制御部61は、例えば、S1の迷光データ取得工程ではなく、S3の光量調整工程において、拡散反射光の受光量を取得する処理を実施してもよい。
また、光量調整工程では、発光量を変更するため、各発光量に応じたオフセット量OSをデータベースに予め記憶しておくことが望ましい。従って、制御部61は、光量調整工程において調整された発光量ごとに、図11に示す迷光データ取得工程を実施しておくことが好ましい。具体的には、例えば、オフセット量OSと発光量との関係が線形性を有する(一次関数の直線で近似できる)場合には、少なくとも発光量に対応するオフセット量OSの対応関係を2か所取得しておけば、発光量に対応するオフセット量OSを推測することが可能となる。あるいは、例えば、オフセット量OSが、発光量との関係において非線形性を有する(二次関数の曲線などになる)場合には、非線形に変化する態様を補足することが可能な分解能まで、異なる発光量に対応するオフセット量OSを取得し、データベースを更新する。
次に、制御部61は、図10のS3の光量調整工程において発光量を変更した後に、変更後の発光量に応じて濃度補正を実施する(S5)。濃度補正工程では、例えば、搬送ベルト17Aの表面に各色のマークM1〜M4(図5参照)を形成し、マークM1〜M4からの正反射光と拡散反射光とを、正反射受光素子79及び拡散反射受光素子81で個々に検出し、受光量を用いた演算等により濃度を判定する。制御部61は、判定した濃度に応じて、現像バイアスや転写バイアスや画像形成パターン等の画像形成条件を変更して、各色の画像濃度が適正な濃度になるようにする。制御部61は、この濃度補正工程の前処理として、例えば、受光量を用いた演算等に使用する係数を、オフセット量OSに基づいて決定する。制御部61は、このオフセット量OSとして、光量調整工程で変更した後の発光量に応じた値を、S1で更新したデータベースから検索する。このような前処理を実施することによって、濃度補正工程における迷光の影響を低減することが可能となる。
次に、制御部61は、位置ずれ補正を実施する(図10のS7)。位置ずれ補正工程では、上記した通り、例えば、図4の検出信号SG2の信号レベルの変化(図7の時間T2と時間T3との時間差)から各色のマークM1〜M4の中心位置を検出し、搬送ベルト17Aの左右の端部のマークM1〜M4の中心位置を比較することで主走査方向の位置ずれを補正する。あるいは、制御部61は、搬送方向に並べられたマークM1〜M4の中心位置を比較することで副走査方向の位置ずれを補正する。制御部61は、例えば、画像形成部15による画像形成処理時において、この主走査方向及び副走査方向のずれ量を相殺するように、各色に対応する感光体ドラム47を露光するタイミングを調整する。このため、制御部61は、図13に示す位置ずれ補正工程の前処理として、マークM1〜M4の中心位置を判定する閾値Vrefをオフセット量OSに基づいて変更する(S41)。なお、制御部61は、このオフセット量OSとして、光量調整工程で変更した後の発光量に応じた値を、S1で更新したデータベースから検索する。
次に、制御部61は、不揮発性メモリ70に記憶されている、S37にて調整された発光量に対応する駆動信号SG1に基づいて発光素子77を発光させ(S43)、搬送ベルト17Aに形成された各色のマークM1〜M4の正反射光を正反射受光素子79で受光する(S45)。そして、制御部61は、各マークM1〜M4の検出信号SG2から中心位置を検出し、位置ずれを補正するための補正量を特定し、その補正量を画像形成処理時に参照するために不揮発性メモリ70に記憶する(S47)。従って、制御部61は、上記した前処理を実施することによって、位置ずれ補正工程における迷光の影響を低減することが可能となる。
なお、位置ずれ補正工程における前処理は、上記した閾値Vrefを変更する方法に限らない。例えば、制御部61は、図2に示すCPU63の内部処理で用いる補正値をオフセット量OSに応じて変更してもよい。具体的には、制御部61は、検出した中心位置を補正する値を、オフセット量OSに基づいて変更してもよい。このような前処理を実施することによっても、上記した閾値Vrefと同様に、位置ずれ補正工程における迷光の影響を低減することが可能となる。
また、制御部61は、位置ずれ補正を実施するための閾値VrefやCPU63の内部処理で用いる補正値を変更する変更量を、オフセット量OSに比べて少ない量にすることが好ましい。ここで、迷光に起因した受光量は、各素子77,79,81の経年劣化、検出時の気温など様々な要因によって変動する。このため、本実施例のプリンタ10では、閾値Vref等を変更する変更量を、検出したオフセット量OSと一致させるのではなく、例えば、オフセット量OSよりも若干少ない量とすることで、設定値が過度に変更され位置ずれ補正の精度が低下することを防止することが可能となる。なお、他の処理工程(光量調整工程、濃度補正工程)においても同様の処理を実施してもよい。
因みに、上記実施例における搬送ベルト17Aは、本願の像担持体の一例である。ROM65は、画像形成装置を制御するプログラムが記憶されている記憶媒体の一例である。透明フィルム75は、透明部材の一例である。発光素子77は、照射部の一例である。正反射受光素子79及び拡散反射受光素子81は、受光部の一例である。シャッター部材89の遮蔽板部91は、可動部の一例である。センサ受光電流I1は、受光部が受光量に応じて出力する出力値の一例である。
以上、上記した実施例によれば、以下の効果を奏する。
本実施例のプリンタ10の制御部61は、抑制状態での受光素子79,81の受光量からオフセット量OSを検出し、そのオフセット量OSを用いて迷光の影響を低減する。より具体的には、制御部61は、発光素子77から搬送ベルト17Aに向けて光を照射させる(図11のS23)。次に、制御部61は、発光素子77の赤外光をシャッター部材89(遮蔽板部91)で遮断した抑制状態での受光素子79,81の受光量からオフセット量OSを検出する。この抑制状態の受光量は、発光素子77から照射された赤外光が搬送ベルト17Aで反射して受光素子79,81に入射されるのを抑制した状態の受光量であるため、好ましくない迷光に起因した受光量であるとすることができる。そして、制御部61は、以降の各処理(S3,S5,S7)において、このオフセット量OSを用いた前処理を実施することで迷光の影響を低減する変更処理を実施することが可能となる。
制御部61は、迷光に起因したオフセット量OSに応じて、光量調整用の測定閾値、増幅量(可変抵抗VRの抵抗値)、補正値(CPU63の内部処理で用いる補正値)、及び発光量(駆動信号SG1の信号レベル)のうち、少なくとも一つを変更する。これにより、プリンタ10は、抑制状態において検出したオフセット量OSに応じて、迷光による影響を適切に低減することが可能となる。
制御部61は、発光素子77から搬送ベルト17Aに向かう光の光路上に遮蔽板部91の一部を介在させて光路を遮断する。これにより、プリンタ10は、簡易な構成にて抑制状態を実現することが可能となる。
遮蔽板部91は、搬送ベルト17Aに比べて反射率が低い材料により構成されている。このため、遮蔽板部91は、面91Aの照射位置P2において赤外光を吸収して正反射光及び拡散反射が殆ど発生せず、反射光を大幅に抑制することが可能となっている。これにより、制御部61は、迷光に起因したオフセット量OSをより正確に検出でき、迷光による影響を低減する変更処理を効果的に実施できる。
検出部68は、搬送ベルト17Aに対向する検出面に発光素子77が照射した赤外光が通過する透明フィルム75が設けられている。また、遮蔽板部91は、2つの開口95の各々の右側に清掃部97が設けられている(図5参照)。ここで、透明フィルム75は、各素子77,79,81を保護するためなどの理由から設けられる。しかしながら、検出部68は、この透明フィルム75に埃やトナーが付着すると、発光素子77から照射した赤外光が埃などによって反射し受光素子79,81に入射されることで、迷光に起因したオフセット量OSを正確に検出できない場合がある。これに対し、本実施例のプリンタ10では、遮蔽板部91が遮断位置に移動する際に、遮蔽板部91とともに清掃部97が移動しながら透明フィルム75に付着した埃などを除去することで、透明フィルム75をきれいな状態に保つことが可能となる。従って、当該プリンタ10によれば、清掃部97をきれいな状態に保ち、迷光に起因したオフセット量OSをより正確に検出することが可能となる。
制御部61は、位置ずれ補正を実施するための閾値Vref等を変更する変更量を、抑制状態における受光量、即ち、オフセット量OSに比べて少ない量にする。これにより、当該プリンタ10によれば、過度に設定値が変更され位置ずれ補正等の精度が低下することを防止することが可能となる。
制御部61は、光量調整工程において発光量を変更した後に、変更後の発光量に応じたオフセット量OSを用いて、濃度補正工程や位置ずれ補正工程の前処理を実施している。具体的には、制御部61は、濃度補正工程の前処理として、例えば、受光量を用いた演算等に使用する係数を、オフセット量OSに基づいて補正する。制御部61は、このオフセット量OSとして、光量調整工程で変更した後の発光量に応じた値を、S1で更新したデータベースから検索する。ここで、迷光によるオフセット量OSは、発光量が変更されると変動する虞がある。このため、制御部61は、変更後の発光量に応じたオフセット量OSを用いて各種の補正工程の前処理を実施することで、光量調整工程で発光量が変更された場合にも、迷光の影響を適切に低減できる。
プリンタ10は、2つの検出部68を備える。制御部61は、2つの検出部68の各々に対してオフセット量OSに応じた迷光の影響を低減する処理を実施する。2つの検出部68の各々は、例えば、樹脂部材83に取り付ける固定状態に応じて正反射受光素子79に生じるオフセット量OSが異なる場合がある。このため、当該プリンタ10によれば、複数の検出部68の各々に対し個別に検出したオフセット量OSを用いて処理を実施することで、迷光による影響を精度よく低減することが可能となる。
プリンタ10は、2つの検出部68のうち、一方の検出部68に発光素子77及び正反射受光素子79に加えて拡散反射受光素子81を備える。制御部61は、正反射光を正反射受光素子79で受光し、拡散反射光を拡散反射受光素子81で受光し、検出結果に応じて濃度補正処理を実施する。また、制御部61は、2つの受光素子79,81の各々に対してオフセット量OSを検出し、迷光の影響を低減する処理を実施する。これにより、当該プリンタ10によれば、正反射受光素子79及び拡散反射受光素子81の各々に対し、個別にオフセット量OSに基づいた変更処理を実施することで、濃度補正を精度よく実施することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。
例えば、上記実施例では、プリンタ10は、遮蔽板部91を遮断位置に移動させ抑制状態を構築する構成であったが、抑制状態を構築する構成は他の構成でもよい。例えば、プリンタ10は、画像形成部15を駆動して無彩色のマークを搬送ベルト17Aに形成し、この無彩色のマークM1〜M4に発光素子77の赤外光を照射する状態を抑制状態としてもよい。制御部61は、発光素子77の赤外光が無彩色のマークM1〜M4に吸収された抑制状態において、オフセット量OSを検出することが可能となる。
あるいは、制御部61は、搬送ベルト17Aが取り外された状態、即ち、発光素子77の赤外光を反射する部材がなくなった状態を抑制状態とし、外された状態でオフセット量OSを検出する構成でもよい。搬送ベルト17Aは、定期メンテナンス、経年劣化による交換、ジャム処理など理由で取り外される場合がある。このような場合には、搬送ベルト17Aによる反射光が生じないため、制御部61は、迷光によるオフセット量OSを検出することが可能となる。なお、上記した無彩色のマークによるオフセット量OSの検出や搬送ベルト17Aの取り外し時における検出を実施する構成では、プリンタ10を、シャッター部材89や連動機構101等を省略した構成とすることができる。
また、上記実施例では、遮蔽板部91の全体の反射率を、搬送ベルト17Aに比べて低くする構成としたが、照射位置P2に隣接する範囲のみの反射率を下げた構成でもよい。例えば、遮蔽板部91は、照射位置P2に遮光用のフィルムが貼り付けられた構成でもよい。また、制御部61は、搬送ベルト17Aから各受光素子79,81に向かう反射光を遮蔽板部91で遮断してもよい。例えば、制御部61は、搬送ベルト17Aから正反射受光素子79に向かう反射光を図9に示す遮蔽板部91の照射位置P3にて遮断してもよい。
また、遮蔽板部91は、面91Aの色、表面粗さ、面の傾斜等を適宜選択し、反射光を低減する構成を変更してもよい。例えば、遮蔽板部91は、発光素子77の赤外光を受光素子79が受光可能な領域外(例えば、図9における紙面直交方向)に反射させる反射面が設けられた部材を面91Aの照射位置P2に備える構成でもよい。このような構成であっても、上記実施例と同様に、遮蔽板部91は、照射位置P2における反射光の光量を、開放位置での搬送ベルト17Aの反射光に比べて大幅に低減することが可能となる。
また、制御部61は、2つの検出部68の各々に対してオフセット量OSに応じた迷光の影響を低減する処理を個別に実施したが、例えば、どちらか一方の検出部68で検出したオフセット量OSを他方の検出部68に流用してもよい。これにより、制御部61は、迷光データ取得工程の処理時間を短縮できる。
また、プリンタ10は、1つの検出部68のみを備える構成や3以上の検出部68を備える構成でもよい。
また、制御部61は、オフセット量OSに応じて、光量調整用の測定閾値、増幅量(可変抵抗VRの抵抗値)、補正値(CPU63の内部処理で用いる補正値)、及び発光量(駆動信号SG1の信号レベル)のうち、少なくとも1つを変更する構成でもよい。
また、制御部61は、例えば、検出されたオフセット量OSが予め設定された許容範囲外であった場合には、その検出したオフセット量OSを破棄し、再度の検出処理等を実施してもよい。これにより、制御部61は、ノイズ等によって誤ったオフセット量OSが検出され、その誤ったオフセット量OSに基づいて閾値Vrefの変更等の処理が実施されることを防止できる。
また、検出部68は、発光素子77及び受光素子79,81のうち、少なくとも一つの素子に透明フィルム75が取り付けられた構成でもよい。また、検出部68は、透明フィルム75を設けない構成でもよい。この場合、シャッター部材89は、清掃部97を設けない構成に変更できる。
また、発光素子77は、赤外光以外の波長の光を照射するものでもよい。
また、上記実施例では、プリンタ10は、本願の像担持体として搬送ベルト17Aを用いて搬送ベルト17Aに形成したマークM1〜M4により位置ずれ補正等やその前処理としてのオフセット量OSの検出を実施する構成であったが、他の部材、例えば、感光体ドラム47にマークM1〜M4を形成して補正処理やその補正処理に必要なオフセット量OSを検出する構成に変更してもよい。この場合、感光体ドラム47は、本願における像担持体の一例となる。
また、上記実施例では、シートにトナー像を直接転写するダイレクトタンデム方式のプリンタ10を例示したが、本願はこれに限定されず、例えば、中間転写体(中間搬送ベルトなど)を介してトナー像をシートに転写する中間転写方式のプリンタにも適用することができる。この場合、中間転写体は、本願における像担持体の一例となる。
10 プリンタ(画像形成装置)、15 画像形成部、17A 搬送ベルト(像担持体)、61 制御部、68 検出部、75 透明フィルム(透明部材)、77 発光素子(照射部)、79 正反射受光素子(受光部)、81 拡散反射受光素子(受光部)、91 遮蔽板部(可動部)、97 清掃部、I1 センサ受光電流(出力値)、Vref,Vref1,2 閾値。

Claims (12)

  1. 現像剤を担持する像担持体と、
    前記像担持体に光を照射する照射部と、
    前記照射部によって前記像担持体に向けて照射された光の反射光を受光する受光部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記照射部から前記像担持体に向けて光を照射した状態であって、かつ、前記受光部への前記反射光の入射が抑制させた状態である抑制状態において、前記受光部が受光する受光量を取得して、当該受光量に応じて、前記受光部が受光量に応じて出力する出力値の大きさを判定する閾値、前記出力値を増幅する増幅量、前記出力値を補正する補正値、及び前記照射部の発光量のうち、少なくとも一つを変更する変更処理を実施することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記照射部から前記像担持体に向かう光、及び前記像担持体から前記受光部に向かう反射光のうち、少なくとも一方の光の光路上に移動可能に構成された可動部を有し、
    前記抑制状態は、前記可動部が前記光路上に移動し、当該光路を遮断する状態であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記可動部は、前記光路上に移動した際に光が照射される部分の反射率が、前記像担持体の反射率に比べて低いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記照射部が照射した光が通過する透明部材を備え、
    前記可動部は、前記光路上に移動する動作に合わせて前記透明部材を清掃する清掃部を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記閾値を変更する変更量を、前記抑制状態における前記受光部の受光量に起因する閾値の変化量に比べて少なくすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記補正値を変更する変更量を、前記抑制状態における前記受光部の受光量に起因する補正値の変化量に比べて少なくすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記照射部の発光量が変更された場合に、前記変更処理において、前記照射部の変更後の発光量にて、前記閾値及び前記補正値の少なくとも一つを変更する変更処理を実施することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 複数の受光部を備え、
    前記制御部は、前記変更処理を、前記複数の受光部の各々に対応して個別に実施することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記複数の受光部は、前記照射部から照射された光が前記像担持体によって正反射した光を受光する正反射受光部と、前記照射部から照射された光が前記像担持体によって拡散反射した光を受光する拡散反射受光部とを有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記像担持体の表面に無彩色のトナー像を形成する画像形成部を有し、
    前記抑制状態は、前記照射部から前記像担持体に向けて照射された光が、前記無彩色のトナー像に照射される状態であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 現像剤を担持する像担持体と、前記像担持体に光を照射する照射部と、前記照射部によって前記像担持体に向けて照射された光の反射光を受光する受光部と、を備える画像形成装置の制御方法であって、
    前記照射部から前記像担持体に向けて光を照射するステップと、
    前記像担持体によって反射した反射光の前記受光部への入射が抑制された状態である抑制状態において、前記受光部が受光する受光量を取得して、当該受光量に応じて、前記受光部が受光量に応じて出力する出力値の大きさを判定する閾値、前記出力値を増幅する増幅量、前記出力値を補正する補正値、及び前記照射部の発光量のうち、少なくとも一つを変更する変更処理を実施するステップと、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. 現像剤を担持する像担持体と、前記像担持体に光を照射する照射部と、前記照射部によって前記像担持体に向けて照射された光の反射光を受光する受光部と、を備える画像形成装置を制御するプログラムが記憶されている記録媒体であって、
    前記画像形成装置に、
    前記照射部から前記像担持体に向けて光を照射するステップと、
    前記像担持体によって反射した反射光の前記受光部への入射が抑制された状態である抑制状態において、前記受光部が受光する受光量を取得して、当該受光量に応じて、前記受光部が受光量に応じて出力する出力値の大きさを判定する閾値、前記出力値を増幅する増幅量、前記出力値を補正する補正値、及び前記照射部の発光量のうち、少なくとも一つを変更する変更処理を実施するステップと、
    を実行させるプログラムを備えることを特徴とする記憶媒体。
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