JP2015215318A - レーザレーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズ光として作用する光の変化を考慮したレーザレーダ装置を提供する。
【解決手段】N対の光源・フィルタ対と、これら光源・フィルタ対を切り替える切り替え手段と、M個の測距用受光素子とを有し、光源・フィルタ対の個々は、1個のレーザ光源と、1個の受光フィルタとにより構成され、レーザ光源の個々は、互いに発光波長が異なり、受光フィルタの個々は、この受光フィルタと共に光源・フィルタ対をなすレーザ光源の発光波長とその近傍の波長領域のレーザ光のみを、戻りレーザ光束として1個の測距用受光素子に導光するものであり、光源・フィルタ対の1つは、太陽光のスペクトルにおける相対強度が20%以下となる発光波長を有するレーザ光源101を用いるものであり、前記1つ以外の光源・フィルタ対は、距離測定環境における人工光のスペクトルにおける相対強度が40%以下となる発光波長を有するレーザ光源102を用いる。
【選択図】図1

Description

この発明は、レーザレーダ装置に関する。
レーザレーダ装置は、種々のものが提案され、知られている(特許文献1等)。
レーザレーダ装置は、レーザ光束を2次元的に走査して測距対象物に照射し、測距対象物により反射されたレーザ光を測距用受光素子で受光して検出する。
そして「レーザ光が測距対象物までの距離を往復するのに要した時間」により測距対象物までの距離を測定する。
測距対象物はレーザ光束により2次元的に走査されるので、距離測定により測距対象物の形状も知ることができる。
測距対象物に照射されるレーザ光束を「照射用レーザ光」と呼び、測距対象物により反射されて受光されるレーザ光を「戻りレーザ光束」と呼ぶことにする。
また、レーザ光源から放射されるレーザ光を2次元的に偏向して「測距対象物を走査する照射用レーザ光」とする部分を「照射用光学系」と呼び、戻りレーザ光束を測距用受光素子に導光する部分を「受光用光学系」と呼ぶことにする。
レーザレーダ装置は、製品検査用に屋内で使用されることもあれば、監視目的や車載用に屋外で使用されることもある。
屋内で使用される場合、屋内照明に用いられる人工光のスペクトル分布が、戻りレーザ光束の分光波長領域と重なり合うことが考えられる。
このような場合、人口光が「距離測定に対してノイズ成分として作用する」ことが考えられる。
また、屋外で使用される場合は、太陽光のスペクトルのうちに、戻りレーザ光束の分光波長領域と重なり合う成分があると、距離測定に対する「極めて大きなノイズ」を発生させる原因となる。
屋外で使用される場合でも、夜間は太陽光が存在しないので、太陽光によるノイズはないが、このような場合でも「夜間照明に用いられる人工光」がノイズ成分となる場合があると考えられる。
太陽光によるノイズ成分を除去するために、太陽光のスペクトル強度が小さくなる波長領域に合わせて、光源の発光波長領域を設定し、この発光波長領域に合わせたバンドパスフィルタを用いる技術が特許文献2、3に開示されている。
しかしながら「距離測定に対してノイズ成分として作用する」のは、太陽光のみではなく、上記の人工光もノイズ成分となり得るものである。
ノイズ光として作用する光は、時間的にあるいは距離測定の環境によって変化する。
この発明は、ノイズ光として作用する光の変化を考慮したレーザレーダ装置の実現を課題とする。
この発明のレーザレーダ装置は、レーザ光源からの光を照射用レーザ光として2次元的に走査して測距対象物に照射し、該測距対象物による反射光を戻りレーザ光束として測距用受光素子により受光し、前記測距対象物までの距離を測定するレーザレーダ装置であって、N(≧2)対の光源・フィルタ対と、これら光源・フィルタ対を、切り替える切り替え手段と、M(N≧M≧1)個の測距用受光素子と、を有し、前記光源・フィルタ対の個々は、1個のレーザ光源と、1個の受光フィルタとにより構成され、前記レーザ光源の個々は、互いに発光波長が異なり、前記受光フィルタの個々は、この受光フィルタと共に光源・フィルタ対をなすレーザ光源の発光波長とその近傍の波長領域のレーザ光のみを、戻りレーザ光束として1個の測距用受光素子に導光するものであり、前記光源・フィルタ対の1つは、太陽光のスペクトルにおける相対強度が20%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源を用いるものであり、前記1つ以外の光源・フィルタ対は、距離測定環境における人工光のスペクトルにおける相対強度が40%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源を用いる。
この発明のレーザレーダ装置は、2対以上の光源・フィルタ対を用いる。
光源・フィルタ対のうちの1つは、太陽光によるノイズ成分の除去・軽減のために用いられる。
別の光源・フィルタ対は、距離測定環境における人工光によるノイズ成分の除去・軽減のために用いられる。
これら2以上の光源・フィルタ対を切り替え手段により切り替えることにより、レーザレーダ装置の測定状況に応じて、適切なレーザ光源を選択できるので、距離測定に対する「太陽光の影響」のみならず「人工光の影響」も、有効に軽減もしくは除去される。
周知の如く、レーザレーダ装置は「異軸系」と「共軸系」の2種類に大別される。
「異軸系」は、レーザ光源と照射用光学系の部分を、受光用光学系と測距用受光素子の部分と別個に構成したものである。
「共軸系」は、照射用光学系を構成する光学系の一部と、受光用光学系を構成する光学系の一部を共用したものである。
この発明のレーザレーダ装置は、異軸系と共軸系とを問わず、実施することができる。
レーザレーダ装置の実施の1形態を説明するための図である。 太陽光のスペクトルを示す図である。 水銀ランプのスペクトルの相対強度を示す図である。 キセノンランプのスペクトルの相対強度を示す図である。 ハロゲンランプのスペクトルの相対強度を示す図である。 LED光源のスペクトルの相対強度を示す図である。 高圧ナトリウム灯のスペクトルの相対強度を示す図である。 レーザレーダ装置の実施の別形態を説明するための図である。 レーザレーダ装置の変形例を説明するための図である。 偏向手段の1例を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1は、レーザレーダ装置の実施の1形態を説明するための図である。
この実施の形態のレーザレーダ装置は「共軸系」である。
図1(a)において、符号10は「レーザ光源部」、符号12は「カップリングレンズ」を示し、符号14は「調整用レンズ系」、符号16は「照射用光路屈曲ミラー」を示す。
符号18は「偏向手段」、符号20は「偏向レンズ素子」、符号30は「受光素子部」、符号32は「集光レンズ」、符号34は「受光用レンズ系」を示す。
符号36は「受光用光路屈曲ミラー」を示し、符号40は「制御演算部」を示し、符号FLは「フィルタ部」を示す。
図1(b)を参照して、レーザ光源部10、フィルタ部FL、受光素子部30について説明する。
レーザ光源部10は、レーザ光源101、102を有する。これらレーザ光源101、102は何れも半導体レーザ(LD)で、互いに発光波長が異なる。
フィルタ部FLは、受光フィルタFL1、FL2を有する。
受光素子部30は、2個の測距用受光素子301、302を有する。「測距用受光素子」は、戻りレーザ光束を受光するための受光素子である。
レーザ光源101と受光フィルタFL1は「光源・フィルタ対」をなす。また、レーザ光源102と受光フィルタFL2も「光源・フィルタ対」をなす。
従って、説明中の例は、2対の「光源・フィルタ対」を有する。
「光源・フィルタ対」の数が2であるというのは勿論1例に過ぎない。
光源・フィルタ対は2対以上であることが要件であり、従って、光源・フィルタ対は3対以上とすることもできる。
即ち、光源・フィルタ対の数を「N」とすれば、「N≧2」である。勿論、レーザ光源の数も受光フィルタの数もNである。
これらN対の光源・フィルタ対は「対を単位」として切り替えることができるようになっている。
受光素子部30の2個の測距用受光素子301、302は何れも、戻りレーザ光束を受光するための受光素子であり、これらも「切り替えることができる」ようになっている。
受光素子部を構成する測距用受光素子の数が2であることも1例に過ぎない。受光素子部を構成する測距用受光素子は1個であることも3個以上であることもできる。
しかし、受光素子部30を構成する測距用受光素子の最大数は、光源・フィルタ対の数に等しい。
即ち、受光素子部を構成する測距用受光素子の数をMとすれば「1≦M≦N」である。
ここで、図1(a)を参照して、距離測定を説明する。
説明の具体性のために、レーザ光源部10ではレーザ光源101が動作状態にセットされ、フィルタ部FLでは対応する受光フィルタFL1がセットされているものとする。
また、受光素子部30では測距用受光素子301がセットされているものとする。
レーザ光源部10のレーザ光源101が発光すると、放射されたレーザ光は、カップリングレンズ12と調整用レンズ系14とを透過し、これらの光学作用を受けて「収束性のレーザ光束」に変換される。
この「収束性のレーザ光束」は、照射用光路屈曲ミラー16に入射し、偏向手段18に向けて反射される。
偏向手段18は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)として構成された偏向器で「ミラー部を2次元的に搖動」させて反射光の向きを2次元的に偏向させる。
即ち、ミラー部の2次元的な搖動は、図面に直交する方向を搖動軸とする搖動と、図面に平行な方向を搖動軸とする搖動であり、これらの搖動が重ね合わせられる。
偏向手段18により2次元的に偏向されたレーザ光は、図1の「図面に平行な面内」で搖動するとともに、「図面に直交する方向」においても搖動する。
このように、レーザ光源部10からのレーザ光は、偏向手段18により2次元的に偏向されつつ偏向レンズ素子20に入射する。
偏向手段18により2次元的に偏向されたレーザ光束は、偏向レンズ素子20に入射して偏向レンズ素子20の光学作用により「平行光束状」の照射用レーザ光SRLとなる。
即ち、調整用レンズ系14を光軸方向へ変位調整して、偏向レンズ素子20への入射状態を調整して、照射用レーザ光SRLが平行光束状となるようにするのである。
因みに、説明中の例では、カップリングレンズ12の光学作用はコリメート作用で、レーザ光を平行光束化する。
また、調整用レンズ系14は、正のパワーを持つシリンドリカルレンズであり、平行光束化されたレーザ光束に、図面に平行な面内で収束傾向を与える。
偏向手段18により2次元的に偏向されたレーザ光束は「収束傾向を保ちつつ」偏向レンズ素子20に入射する。
偏向レンズ素子20は、図面に直交する方向にはパワーを持たず、図面に平行な面内で負のパワーを持つ負レンズである。
偏向手段18により2次元的に偏向されたレーザ光束は、図面に平行な面内で収束しつつ、偏向レンズ素子20の「虚焦点」に向かって集光するように偏向レンズ素子20に入射する。
このとき調整用レンズ系14を光軸方向へ変位調整し、レーザ光束の集光点と上記「虚焦点」が合致するように「偏向レンズ素子20への入射状態」を調整する。
このようにして、偏向レンズ素子20から、平行光束状の照射用レーザSRLが射出することになる。
なお、偏向レンズ素子20はまた、照射用レーザ光SRLの「図面に平行な面内での偏向角」を、偏向手段18による偏向角に対して拡大する「偏向角拡大機能」も持つ。
平行光束状の照射用レーザ光SRLは、図示されない測距対象物に照射される。
偏向手段18の動作に伴い、照射用レーザ光SRLは2次元的に偏向する。
測距対象物を照射した照射用レーザ光SRLは、測距対象物により反射されて「戻りレーザ光束BKL」となる。
レーザレーダ装置は、例えば「車載用や監視カメラ用」に用いられるが、一般的な使用状況において、測距対象物までの距離は大きい。
従って、測距対象物に反射されて対物レンズ20に入射する戻りレーザ光束BKLは、実質的に平行光束状態で、照射用レーザ光SRLと同方向で逆向きである。
戻りレーザ光束BKLは、対物レンズ20に入射すると、対物レンズ20の作用により発散傾向を与えられ、偏向手段18により反射される。
偏向手段18により反射された戻りレーザ光束BKLは、受光用光路屈曲ミラー36に入射して反射され、発散性を保ちつつ受光用レンズ系34に入射する。
受光用レンズ系34を透過した戻りレーザ光束BKLは集光レンズ32に入射し、受光素子部30に向けて集光される。
説明中の例では、受光素子部30には、測距用受光素子301がセットされている。
受光素子部30に向かって集光する戻りレーザ光束BKLは、フィルタ部FLにセットされている受光フィルタFL1を透過して測距用受光素子301により受光される。
説明中の実施の形態においては、戻りレーザ光束BKLは、受光用レンズ系34により平行光束状に変換されて集光レンズ32に入射する。
受光素子部30の測距用受光素子301は、戻りレーザ光束BKLを受光すると、受光信号(適宜の増幅率で増幅される)を制御演算部40に送る。
制御演算部40は、CPUやマイクロコンピュータにより構成されており、レーザ光源部10のレーザ光源101をパルス発光させる。
そして、発光の瞬間から上記受光信号を受けた瞬間までの時間:2Tを確定し、光速:Cを用いて、距離:CTを演算する。
照射用レーザ光SRLの偏向と共に、上記時間:2Tの取得とCTの演算を繰り返す。
このようにして、測距対象物までの距離と、測距対象物の3次元形状が得られる。
前述の如く、測距対象物を2次元的に走査する照射用レーザ光SRLは「平行光束状」であるから、測距対象物へ向かう途上で光束径が不変であり、光強度が変化しない。
従って、測距対象物までの距離に拘らず、常に「同一強度の照射用レーザ光」で測距対象物を走査でき、安定した距離測定を行うことができる。
即ち、上に説明したレーザレーダ装置は、レーザ光源101からの光を照射用レーザ光SRLとして2次元的に走査して測距対象物に照射する。
そして、測距対象物による反射光を戻りレーザ光束BKLとして測距用受光素子301により受光し、測距対象物までの距離を測定する。
レーザ光源102と受光フィルタFL2による光源・フィルタ対がセットされ、測距用受光素子302がセットされている場合であれば、レーザ光源102からの光を照射用レーザ光SRLとして2次元的に走査して測距対象物に照射する。
測距対象物による反射光を戻りレーザ光束BKLとして、受光フィルタFL2を介して測距用受光素子302により受光する。
そして、測距対象物までの距離を上記と同様にして演算により測定する。
さて、説明中の実施の形態のレーザレーダ装置は「車載用や監視カメラ用」として用いられることを前提とする。
従って、使用環境は屋外であり「太陽光の影響」が考慮されねばならない。また、夜間には、人工光の影響が考慮されねばならない。
説明中の例では、2対の光源・フィルタ対が用いられている。
光源・フィルタ対の個々は、1個のレーザ光源と、1個の受光フィルタとにより構成され、レーザ光源101、102の個々は、互いに発光波長が異なる。
また、受光フィルタFL1、FL2の個々は、この受光フィルタと共に光源・フィルタ対をなすレーザ光源101、102の発光波長とその近傍の波長領域のレーザ光のみを、戻りレーザ光束として1個の測距用受光素子に導光する。
1個の測距用受光素子は、測距用受光素子301、302の何れか一方である。
光源・フィルタ対の1つ(レーザ光源101と受光フィルタFL1とによる対とする)は、太陽光のスペクトルにおける「相対強度が20%以下となる波長領域内」における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源101を用いる。
従って、受光フィルタFL1は、レーザ光源101の発光波長と、その近傍の波長領域のレーザ光のみを戻りレーザ光束として透過させ、測距用受光素子の一方(測距用受光素子301とする。)に導光する。
このとき当然に、測距用受光素子301は、レーザ光源101の発光波長とその近傍の波長領域に対して受光感度を有している必要がある。
一方、レーザ光源102と受光フィルタFL2とで構成される光源・フィルタ対では、レーザ光源102として以下の如きものを用いる。
即ち、レーザ光源102として「距離測定環境における人工光のスペクトルにおける相対強度が40%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長」を有するレーザ光源を用いる。
受光フィルタFL2は、レーザ光源102の発光波長と、その近傍の波長領域のレーザ光のみを戻りレーザ光束として透過させるものを用いる。
このとき、この戻りレーザ光束を測距用受光素子302が受光するものとすれば、測距用受光素子302は、レーザ光源102の発光波長とその近傍の波長領域に対して受光感度を有している必要がある。
上記「レーザ光源101と受光フィルタFL1とによる光源・フィルタ対と測距用受光素子301と」を1組として、太陽光の影響がある日中(昼間)に使用する。
一方、日暮れから夜明けまでの「太陽光の影響を度外視できる時間帯(夜間)」には「レーザ光源102と受光フィルタFL2とによる光源・フィルタ対と測距用受光素子302と」を1組として用いる。
そして、これら「レーザ光源・受光フィルタ・測距用受光素子」の2組を、昼夜で切り替えて使用することにより、太陽光・人工光の「距離測定に対するノイズ成分」を有効に軽減・除去することができる。
切り替えは「切り替え手段」により行う。
図1(b)に即して、切り替え手段による切り替えを説明する。
図1(b)に示す光源切り替え部410は、レーザ光源部10内のレーザ光源101、102を切り替える機構である。
切り替えとしては、例えば、レーザ光源101、102を「図の上下方向へ変位可能な可動部材(不図示)」に装荷し、光源切り替え部410により可動部を変位させる。
このようにして、レーザ光源101、102の一方を、その発光部が、カップリングレンズ12の物体側焦点位置を占めるようにセットする。
フィルタ切り替え部420は、フィルタ部FL内の受光フィルタFL1、FL2を切り替える機構である。
この切り替えとしては、例えば、受光フィルタFL1、FL2を「同一の基板上にターレット状に配置」し、フィルタ切り替え部420により基板を回転させる。
このようにして、受光フィルタFL1、FL2の一方を、カップリングレンズ12の光軸上に位置するようにセットする。
光源切り替え部410によるレーザ光源の切り替えと、フィルタ切り替え部420による受光フィルタの切り替えは、連動して行われるように、切り替え制御部400により制御する。
切り替え制御部400はマイクロコンピュータやCPUとして構成でき、図1(a)の制御演算部40と別体にする場合には、制御演算部40の制御を受けるようにする。
あるいは、制御演算部40の「機能の一部」として切り替え制御部400を構成しても良い。
以下、具体的に説明する。
以下の説明において、上に説明したレーザレーダ装置は「車載用」であることを前提とする。
人工光としては、水銀ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ、LED光源および高圧ナトリウム灯の光を想定する。
人工光の一般的な光源としては、これらの他に白色電燈や蛍光灯が挙げられる。
しかし、レーザレーダ装置を車載用として考える場合、白色電燈や蛍光灯の道路上での使用は昨今では極めて少なく、また将来的に、これらの使用が増加する見込みもない。
従って、これらを人工光の光源から除外しても、実質的な問題は生じない。
図2は、太陽光のスペクトルの様子を示している。横軸は「波長(μm)」を表す。
縦軸の「分光放射照度」は、強度に対応する。
図2に破線で示された曲線は「大気外におけるスペクトル」を示し、実線で示された曲線は「海面レベル」でのスペクトルを示す。海面レベルは実質的に地表レベルである。
車載用として想定されたレーザレーダ装置は、一般に地上で使用されるから、地表レベルでのスペクトルの相対強度のみを考慮すればよい。
地表レベルでの強度に対応する縦軸の最大値は「1500」である。相対強度でその20%は300である。
これ以下のレベルなら、距離測定に対するノイズ成分としては実用上無視できる。
このような条件にあたる波長領域は、図2から、750nm近傍、940nm近傍、1130nm近傍、1300nm近傍、1800nm近傍が考えられる。
特に、1300nm近傍と、1800nm近傍では、相対強度が実質的に0である領域が有限の波長幅を持っている。
従って、昼間用の光源・フィルタ対には、上記波長:750nm、940nm、1130nm、1300nm、1800nmの何れかに「実質的に等しい発光波長」を持つレーザ光源を用いることが考えられる。
「波長:750nm、940nm、1130nm、1300nm、1800nmの何れかに実質的に等しい発光波長」とは、これらの波長の近傍で「太陽光のスペクトルにおける相対強度が20%以下となる波長領域」内の波長である。
以下「波長:λ」により、波長:750nm、940nm、1130nmの任意のものに実質的に等しい波長を表す。
また「波長:λ」により、波長:1300nm、1800nmの任意のものに実質的に等しい波長を表す。
このように、太陽光の存在下で用いるレーザ光源の発光波長を、波長:λとλの2グループに分けるのは、測距用受光素子との組み合わせを考慮したものである。
即ち、受光素子として一般的な「シリコン素材の半導体センサ」では、検出できる波長の上限が略1200nmである。
従って、この場合は、レーザ光源として発光波長がλ(即ち、波長:750nm、940nm、1130nmの何れかに実質的に等しい波長)であるものを組み合わせる。
1200nm以上の波長の電磁波を検出できる受光素子として、例えば「PbSセンサ」が知られている(例えば、浜松ホトニクス社製の「PbS光電変換素子」等)。
PbSセンサを測距用受光素子として用いる場合は、発光波長がλ(即ち、波長:1300nm、1800nmの何れかに実質的に等しい波長)のレーザ光源を用いる。
発光波長:λのレーザ光源を用いる場合、このレーザ光源と対をなす受光フィルタはλ±100nmの波長範囲の光を透過させるバンドパスフィルタとする。
発光波長:λのレーザ光源を用いる場合、このレーザ光源と対をなす受光フィルタはλ±100nmの波長範囲の光を透過させるバンドパスフィルタとする。
次に「人工光のスペクトル」を説明する。
図3は、水銀ランプのスペクトルの相対強度を示している。
図4は、キセノンランプのスペクトルの相対強度を示している。
図5は、ハロゲンランプのスペクトルの相対強度を示している。
図6は、LED光源のスペクトルの相対強度を示している。
図7は、高圧ナトリウム灯のスペクトルの相対強度を示している。
これらの図で、縦軸はスペクトル強度、横軸は波長(nm)であり、スペクトル強度の最大値を100(%)または1とし「横軸の波長に対する相対強度」を示している。
前記1つ以外の光源・フィルタ対は「距離測定環境における人工光」のスペクトルにおける相対強度が40%以下となる波長領域内における「測定波長領域内の発光波長」を有するレーザ光源を用いる
上に人工光の光源として挙げたものは光量も大きいが、それでも太陽光の光量に比較すれば極めて小さい。
従って、これらの人工光によるノイズ成分を十分に小さくするには、スペクトルの相対強度の40%以下のレベルであれば十分である。
そこで、図3ないし図7に示すスペクトルの図において相対強度が40%以下となる波長を見る。
波長:500nmを見ると、この波長におけるスペクトルの相対強度は、水銀ランプにおいて10%以下(図3)、キセノンランプにおいて20%以下(図4)である。
また、ハロゲンランプにおいて40%以下(図5)、LED光源において10%以下(図6)、高圧ナトリウム灯において30%以下(図7)である。
従って、波長:500nmは、人工光のノイズが問題となる「夜間の距離測定に用いるレーザ光源」の発光波長として適している。
以下、波長:500nm近傍で、相対強度:40%以下となる波長を「λ」で表す。
図3ないし図7のうち、図3、図4、図6、図7のスペクトル図を参照する。
これら図3、図4、図6、図7の全てにおいて、相対強度が40%以下となる波長は「700ないし800nmの波長領域」に存在する。
図3、図4、図6、図7の全てにおいてスペクトルの相対強度が40%以下となる波長:700ないし800nmの波長領域の波長を、以下「λ」で表す。
波長:λは「ハロゲンランプの光を除く人工光」に対して、スペクトルの相対強度が40%以下となる波長である。
図3ないし図7のスペクトル図から、波長:λのレーザ光は「夜間における人工光のスペクトルの相対強度が40%以下」となるものである。
従って、夜間用のレーザ光源としては発光波長:λを有するものを用いるのが良い。
この場合の、受光フィルタは「λ1±100nmの波長範囲の電磁波を透過させるバンドパスフィルタ」となる。
そこで、図1(b)におけるレーザ光源101として発光波長:λのレーザ光源を用い、受光フィルタFL1として、λ±100nmの波長領域の電磁波を透過させるバンドパスフィルタを用いて「昼間用の光源・フィルタ対」とする。
一方、レーザ光源102として発光波長:λのレーザ光源を用い、受光フィルタFL2として、λ±100nmの波長領域の電磁波を透過させるバンドパスフィルタを用いて「夜間用の光源・フィルタ対」とする。
この場合、λ、λ±100nm、λ、λ±100nmの波長は何れも実質的に「シリコン素材の半導体センサ」により検出可能な範囲内にある。
従って、この場合、測距用受光素子301、302は何れも「シリコン素材の半導体センサ」を用いることができる。
換言すれば、測距用受光素子としては「測距用受光素子301、302のうちの一方」を用いるのみで足りる。
このように「1個の測距用受光素子のみで受光素子部を構成」する場合は、1個の測距用受光素子を昼夜兼用で用いることができる。
従って、太陽光の有無により測距用受光素子を切り替える必要がなく、レーザレーダ装置の構造を簡素化できる。
一方、昼間用の光源・フィルタ対のレーザ光源101として、発光波長:λのレーザ光源を用い受光フィルタFL1として「λ±100nmの波長範囲の電磁波を透過させるバンドパスフィルタによる受光フィルタ」を用いることもできる。
この場合には、測距用受光素子301としては「PbSセンサ等、1200nm以上の波長の電磁波を検出できる受光素子」を用いる必要がある。
夜間用の光源・フィルタ対のレーザ光源102としては発光波長:λのレーザ光源を用い、受光フィルタFL2としてλ±100nmの波長領域の電磁波を透過させるバンドパスフィルタを用いることができる。
この場合、測距用受光素子302としては前述の「シリコン素材の半導体センサ」を用いることができる。
このように、2種の測距用受光素子301、302を用いる場合には、太陽光の有無に応じて、これら2個の測距用受光素子301、302を切り替えるようにする。
なお、測距用受光素子301として用いられる「PbSセンサ等、1200nm以上の波長の電磁波を検出できる受光素子」は、λ±100nmの波長領域の電磁波も検出できる。
従って、例えば、PbSセンサ単独で「昼夜兼用の測距用受光素子」とすることができ、PbSセンサ単独で受光素子部30を構成することができる。
このように「昼間用と夜間用の光源・フィルタ対」、さらに必要に応じて測距用受光素子を「太陽光の有無」に応じて切り替えることにより、太陽光・人工光が「距離測定に対するノイズ」として影響するのを有効に除去もしくは軽減できる。
「距離測定に対するノイズ」の、より有効な除去・軽減を実現するには、太陽光の有無のみならず、距離測定が実施される環境(距離測定環境)も考慮するのが好ましい。
太陽光は、日の出から日没まで距離測定に影響するが、日没後にも「太陽光の影響が完全になくならない時間領域」が存在する。
即ち、日没後から日暮れまでの間の「薄暮」とよばれる時間領域である。
薄暮においては、太陽光が地表を直射することはないが、太陽光は上空の空気層を照射しており、上空の空気層で散乱された成分が地表に達する。
このように地表に達する光(空気層により散乱された太陽光)のスペクトルの相対強度は「400nm〜550nm」の波長領域で大きい。
従って、このような散乱光の影響を有効に除去・軽減するには、夜間用の光源・フィルタ対の波長として、500nm近傍のもの(λ)を避けることが好ましい。
即ち、このような場合のレーザ光源の波長としては「700ないし800nmの範囲内(λ≠λ)」を採用するのが良い。
しかし、このようにすると「ハロゲンランプによるノイズ成分」の除去・軽減は困難になる。
ハロゲンランプによるノイズ成分の除去・軽減には波長:500nm(=λ)の近傍が良いのである。
このような場合、上に説明した「夜間用の光源・フィルタ対(波長:λ≒500nmを用いる。)」の他に、「薄暮用の光源・フィルタ対」を設けることができる。
薄暮用の光源・フィルタ対では、レーザ光源の発光波長として「λ(700〜800nmの波長範囲)内の波長」を用いる。
即ち、波長:λ≒500nmを用いる「夜間用の光源・フィルタ対」の他に、「波長:λを用いる薄暮用の光源・フィルタ対」を設け、「昼間用の光源・フィルタ対」とともに3種類の光源・フィルタ対を用い、これらを切り替えて用いるようにする。
即ち、太陽光がある昼間には「昼間用の光源・フィルタ対」を用い、日暮れ後の太陽光の無い状態では「夜間用の光源・フィルタ対」を用い、薄暮時には「薄暮用の光源・フィルタ対」を用いる。
「薄暮用の光源・フィルタ対」を用いる場合、上述の如く「ハロゲンランプ」によるノイズ成分の除去・軽減は困難になる。
レーザレーダ装置が車載用に用いられる状態で、ハロゲンランプの光が問題となるのは自動車用のヘッドランプである。
即ち、ハロゲンランプは「自動車用のヘッドランプ」として用いられることが多い。
薄暮時は日没後とは言え未だ十分に明るく、ヘッドランプを点灯するほど暗くはない。従って、ヘッドランプが点灯される状況は可能性として少ない。
従って、薄暮用の光源・フィルタ対を用いるときの「ハロゲンランプの光によるノイズの発生」は実際問題として度外視することができると考えられる。
なお、薄暮用の光源・フィルタ対を用いる場合にも、測距用受光素子としては「シリコン素材の受光素子」を用いることができる。
日中でも、太陽光が存在しない場合もある。例えば、トンネル内部である。トンネル内部では照明光源として「高圧ナトリウム灯」が設置されているのが一般的である。
また、トンネル内を走行する車両がヘッドライトを点灯することも珍しくない。
この場合、距離測定のノイズとして問題となるのは、ハロゲンランプの光と高圧ナトリウム灯の光である。
しかし、これらの光は波長:500nmではスペクトルの相対強度が40%以下であるから、この場合には波長:λ≒500nmを用いる「夜間用の光源・フィルタ対」を用いることで、ノイズの影響を有効に除去できる。
以上の説明から明らかなように、図1に示すレーザレーダ装置において、レーザ光源と受光フィルタの組み合わせとして、以下の如き組み合わせを考えることができる。
A.昼間用の光源・フィルタ対において、光源として「750nm、940nm、1130nmの何れかに実質的に等しい発光波長:λをもつレーザ光源」を用いる。
受光フィルタとしては「λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタ」を用いる。
夜間用の光源・フィルタ対において、光源として「500nm近傍に発光波長:λを有するレーザ光源」を用いる。
受光フィルタとして「λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタ」を用いる。
B.昼間用の光源・フィルタ対において、光源として「1300nmもしくは1800nmに実質的に等しい発光波長:λをもつレーザ光源」を用いる。
夜間用の光源・フィルタ対において、光源として「λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタ」を用いる。
夜間用の光源・フィルタ対において、光源として「500nm近傍の発光波長:λを有するレーザ光源」を用いる。
受光フィルタとして「λ±100nmの範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタ」を用いる。
この場合には、昼間用の光源に対して感度を持つ「PbSセンサ」を用いる。
C.昼間用の光源・フィルタ対として、発光波長:λもしくはλを持つ光源・フィルタ対を用いる。
受光フィルタとしては「λ±100nmもしくはλ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタ」を用いる。
夜間用の光源・フィルタ対において、光源として「500nm近傍に発光波長:λを有するレーザ光源」を用いる。
受光フィルタとして「λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタ」を用いる。
さらに、薄暮用の光源・フィルタ対として、発光波長:λ(≠λ、≠λ)を持つレーザ光源と、λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタである受光フィルタの組み合わせを用いる。
この場合、測距用受光素子として、シリコン素材の半導体センサを「夜間用および薄暮用」に用い、PbSセンサを中間用に用いる。
なお、PbSセンサ単独で受光素子部を構成し、このPbSセンサを上記3種の光源・フィルタ対に対して共用することができる。
波長:λ、λ、λは上述の如く、複数の波長や波長領域を含んでいるから、これらの組み合わせも上述のものに限らず、種々のものが可能である。
受光フィルタを構成する上記「バンドパスフィルタ」は、多層膜構造により、あるいは「サブ波長構造」として製造することもできる。
「光源・フィルタ対(および測距用受光素子)の切り替え」のタイミングは、手動でも自動でもよい。
即ち、切り替え制御部400に「手動入力部」を設けて手動により切り替えを実行させるようにすることができる。
あるいは「ヘッドライトの点滅」に同期させて切り替えを行うこともできる。
また、切り替え制御部400もしくは制御演算部40に「切り替えの条件をプログラムとして組み込んで」おき、条件の充足の有無により、切り替えを行うこともできる。
この場合の条件の1例として上記の「ヘッドランプの点滅」を挙げることができる。
図1に示したレーザレーダ装置は前述の如く「共軸系」である。前述の如く、この発明のレーザレーダ装置は、共軸系と異軸系とを問わずに実施できる。
図8に「異軸系として構成した実施の形態」を示す。繁雑を避けるため、混同の虞がないと思われるものについては、図1におけるものと符号を共通化する。
レーザ光源部10と、カップリングレンズ12、調整用レンズ系14、照射用光路屈曲ミラー16、偏向手段18、偏向レンズ素子20で構成される「照射用光学系」とは、図1の実施の形態と同様である。
従って、レーザ光源部10を構成する任意のレーザ光源からのレーザ光は、照射用光学系を介して「2次元的に偏向する照射用レーザ光SRL」として偏向レンズ素子20から射出する。
一方、受光用光学系は、集光レンズ32と受光フィルタ部FLにより構成される。
従って、戻りレーザ光束BKLは、略平行光束状態で直接に集光レンズ32に入射し、受光素子部30の受光部にセットされた測距用受光素子に向けて集光される。
そして、受光部の前部に配置されたフィルタ部FLに含まれる受光フィルタを透過して、受光素子部30の受光部にセットされた測距用受光素子に受光される。
太陽光の有無に応じて「光源・フィルタ対(及び必要に応じて測距用受光素子)」を切り替える点は、図1に即して説明した実施の形態の場合と同様である。
図1、図8に示す実施の形態において、フィルタ部FLは、受光素子部30の測距用受光素子の受光面の近傍に設けられている。
このような配置では、フィルタ部FLを構成する複数の受光フィルタのサイズを有効に小さくでき、フィルタ部FL自体も小型化できる。
フィルタ部FLの配置位置は、このような場合に限られず、図9に示すフィルタ部FL10のように、集光レンズ32の入射側に配置してもよい。
この場合には、フィルタ部FL10のサイズは大きくなるが、入射する戻りレーザ光束BKLが平行光束状態であるので「入射角によるフィルタ効果の変化」を抑制できる。
最後に、偏向手段18の具体的な例を説明する。
前述の如く、偏向手段18は、MEMSとして構成された偏向器で「反射面を2次元的に搖動」させて反射光の向きを2次元的に偏向させる。
図10(b)は、偏向手段18の主要部を説明図的に示している。
偏向装置18は、ミラー部181と第1枠体182と第2枠体184を有する。これらは「単一の構造体」として形成されている。
ミラー部181は平面鏡でその鏡面が上記「反射面」である。
反射面をなすミラー部181は、照射用光路屈曲ミラー16の側から入射するレーザ光束の全体を受光して反射できるようになっている。
即ち、図1(b)に示す如く、ミラー部181の反射面は、照射用光路屈曲ミラー16の側から入射するレーザ光束の光束径より大きい。
第1枠体182、第2枠体184は共に長方形形状の枠体で、ミラー部181は第1枠体182に、揺動軸を共有する軸j1、j2により固定されている。
軸j1、j2は「捩れ弾性」を有し、捩れ変形の復元力により、反射鏡181を軸j1、j2に共有される揺動軸の回りに揺動させることができるようになっている。
第1枠体182は第2枠体184に、軸j3、j4により固定されている。
軸J3、j4も、揺動軸を共有している。
軸j3、j4も捩れ弾性を有し、捩れ変形の復元力により、第1枠体182を軸j3、j4に共有される揺動軸の回りに揺動させることができるようになっている。
軸j1、j2、j3、j4も、第1枠体182、第2枠体184とともに「単一の構造体」の部分をなす。
図示されない駆動手段は、MEMSにより電子回路素子として構成され、図1(b)に示す構造体とともに作製されている。
軸j1、j2に共有される揺動軸と、軸j3、j4に共有される揺動軸とは互いに直交している。
従って、ミラー部181を「互いに直交する縦横2方向において独立して揺動させる」ことができる。
ミラー部181に固定した駆動手段を反射鏡181に連結して、反射鏡181を揺動する駆動を行うことができる。
同様に、第2枠体184に固定した駆動手段を第1枠体182に連結して、ミラー部181を有する第1枠体182を揺動する駆動を行うことができる。
以上、この発明によれば、以下の如き新規なレーザレーダ装置を実現できる。
[1]
レーザ光源からの光を照射用レーザ光SRLとして2次元的に走査して測距対象物に照射し、該測距対象物による反射光を戻りレーザ光束BKLとして測距用受光素子により受光し、前記測距対象物までの距離を測定するレーザレーダ装置であって、N(≧2)対の光源・フィルタ対と、これら光源・フィルタ対を、切り替える切り替え手段400、410、420と、M(N≧M≧1)個の測距用受光素子と、を有し、前記光源・フィルタ対の個々は、1個のレーザ光源と、1個の受光フィルタとにより構成され、前記レーザ光源の個々は、互いに発光波長が異なり、前記受光フィルタの個々は、この受光フィルタと共に光源・フィルタ対をなすレーザ光源の発光波長とその近傍の波長領域のレーザ光のみを、戻りレーザ光束として1個の測距用受光素子に導光するものであり、前記光源・フィルタ対の1つは、太陽光のスペクトルにおける相対強度が20%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源101を用いるものであり、前記1つ以外の光源・フィルタ対は、距離測定環境における人工光のスペクトルにおける相対強度が40%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源102を用いる、レーザレーダ装置。
[2]
[1]記載のレーザレーダ装置において、太陽光のスペクトルにおける相対強度が20%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源101を用いる光源・フィルタ対は昼間用であり、夜間における人工光のスペクトルにおける相対強度が40%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源102を用いる光源・フィルタ対は夜間用であり、これらの光源・フィルタ対が、切り替え手段により、太陽光の有無に応じて切り替えられる、レーザレーダ装置。
[3]
[2]記載のレーザレーダ装置において、昼間用の光源・フィルタ対は、750nm、940nm、1130nmの何れかに実質的に等しい発光波長:λをもつレーザ光源101を持つとともに、λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタFL1としてもち、夜間用の光源・フィルタ対は、500nm近傍の発光波長:λ(≠λ)を有するレーザ光源102を持つとともに、λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタFL2としてもち、測距用受光素子として、シリコン素材の半導体受光素子301を用いるレーザレーダ装置。
[4]
[2]記載のレーザレーダ装置において、昼間用の光源・フィルタ対は、1300nmもしくは1800nmに実質的に等しい発光波長:λをもつレーザ光源を持つとともに、λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタとしてもち、夜間用の光源・フィルタ対は、500nm近傍の発光波長:λを有するレーザ光源を持つとともに、波長:λ±100nmの範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタとしてもち、測距用受光素子302として、PbSセンサを有するレーザレーダ装置。
[5]
[3]または[4]記載のレーザレーダ装置において、昼間用および夜間用の光源・フィルタ対の他に、これらの光源・フィルタ対に対して切り替え可能な薄暮用の光源・フィルタ対を有し、該薄暮用の光源・フィルタ対は、700〜800nmの範囲内に発光波長:λを有するレーザ光源を持つとともに、波長:λ±100nmの範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタとしてもつレーザレーダ装置。
[6]
[5]記載のレーザレーダ装置において、薄暮用の光源・フィルタ対のレーザ光源による戻りレーザ光束を受光する測距用受光素子として、シリコン素材の半導体受光素子もしくは、1200nm以上の波長の電磁波を検出できる受光素子を用いるレーザレーダ装置。
以上、発明の好ましい実施の形態について説明したが、この発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
光源・フィルタ対の数は、上に説明した2または3に限らず、4以上でもよい。
この発明の実施の形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
10 レーザ光源部
101、102 レーザ光源
12 カップリングレンズ
14 調整用レンズ系
16 照射用光路屈曲ミラー
18 偏向手段
20 偏向レンズ素子
30 受光素子部
301、302 測距用受光素子
32 集光レンズ
34 受光用レンズ系
SRL 照射用レーザ光
BKL 戻りレーザ光束
30 受光素子部
301、302 測距用受光素子
FL フィルタ部
FL1、FL2 受光フィルタ
400、410、420 切り替え手段
特開2013−113684号公報 特開2010−217334号公報 特開2007− 85832号公報

Claims (6)

  1. レーザ光源からの光を照射用レーザ光として2次元的に走査して測距対象物に照射し、該測距対象物による反射光を戻りレーザ光束として測距用受光素子により受光し、前記測距対象物までの距離を測定するレーザレーダ装置であって、
    N(≧2)対の光源・フィルタ対と、
    これら光源・フィルタ対を、切り替える切り替え手段と、
    M(N≧M≧1)個の測距用受光素子と、を有し、
    前記光源・フィルタ対の個々は、1個のレーザ光源と、1個の受光フィルタとにより構成され、
    前記レーザ光源の個々は、互いに発光波長が異なり、
    前記受光フィルタの個々は、この受光フィルタと共に光源・フィルタ対をなすレーザ光源の発光波長とその近傍の波長領域のレーザ光のみを、戻りレーザ光束として1個の測距用受光素子に導光するものであり、
    前記光源・フィルタ対の1つは、太陽光のスペクトルにおける相対強度が20%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源を用いるものであり、
    前記1つ以外の光源・フィルタ対は、距離測定環境における人工光のスペクトルにおける相対強度が40%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源を用いる、レーザレーダ装置。
  2. 請求項1記載のレーザレーダ装置において、
    太陽光のスペクトルにおける相対強度が20%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源を用いる光源・フィルタ対は昼間用であり、
    夜間における人工光のスペクトルにおける相対強度が40%以下となる波長領域内における測定波長領域内の発光波長を有するレーザ光源を用いる光源・フィルタ対は夜間用であり、
    これらの光源・フィルタ対が、切り替え手段により、太陽光の有無に応じて切り替えられる、レーザレーダ装置。
  3. 請求項2記載のレーザレーダ装置において、
    昼間用の光源・フィルタ対は、750nm、940nm、1130nmの何れかに実質的に等しい発光波長:λをもつレーザ光源を持つとともに、λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタとしてもち、
    夜間用の光源・フィルタ対は、500nm近傍の発光波長:λ(≠λ)を有するレーザ光源を持つとともに、λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタとしてもち、
    測距用受光素子として、シリコン素材の半導体受光素子を用いるレーザレーダ装置。
  4. 請求項2記載のレーザレーダ装置において、
    昼間用の光源・フィルタ対は、1300nmもしくは1800nmに実質的に等しい発光波長:λをもつレーザ光源を持つとともに、λ±100nmの波長範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタとしてもち、
    夜間用の光源・フィルタ対は、500nm近傍の発光波長:λを有するレーザ光源を持つとともに、波長:λ±100nmの範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタとしてもち、
    測距用受光素子として、1200nm以上の波長の電磁波を検出できる受光素子を有するレーザレーダ装置。
  5. 請求項3または4記載のレーザレーダ装置において、
    昼間用および夜間用の光源・フィルタ対の他に、これらの光源・フィルタ対に対して切り替え可能な薄暮用の光源・フィルタ対を有し、
    該薄暮用の光源・フィルタ対は、700〜800nmの範囲内に発光波長:λを有するレーザ光源を持つとともに、波長:λ±100nmの範囲の光を選択的に透過させるバンドパスフィルタを受光フィルタとしてもつレーザレーダ装置。
  6. 請求項5記載のレーザレーダ装置において、
    薄暮用の光源・フィルタ対のレーザ光源による戻りレーザ光束を受光する測距用受光素子として、シリコン素材の半導体受光素子もしくは、1200nm以上の波長の電磁波を検出できる受光素子を用いるレーザレーダ装置。
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