JP2015215226A - 状態検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造物の内部の状態を精度良くセンシングでき、かつ、取り付けや交換が容易な構造をもつ状態検出装置を提供する。
【解決手段】状態検出装置が、構造物の状態を測定するセンサ部と、前記センサ部で得られたデータを無線により送信する通信部と、前記センサ部および前記通信部に電力を供給する電源部と、前記センサ部、前記通信部、および前記電源部を収容し、前記構造物に設けられた取り付け穴に対して着脱可能な形状を有する装置本体と、を有する。前記装置本体は、前記装置本体を前記構造物に対して固定した状態のときに、前記取り付け穴内に位置する設置部を有しており、前記センサ部は、前記設置部の内部に配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、構造物の内部の状態をセンシングする状態検出装置に関する。
近年、構造物ヘルスモニタリング(SHM:Structural Health Monitoring)と呼ばれる技術への関心が高まっている。構造物ヘルスモニタリングとは、構造物に取り付けたセンサにより歪み、振動、腐食などを観測し、そのセンシングデータを分析して構造物の劣化診断や異常検知などを行う技術であり、橋梁、道路、建築物などのメンテナンスや予防保全への活用が期待されている。
例えば、特許文献1には、無線モジュールを備えた腐食センサをコンクリート構造物に埋設し、コンクリート構造物中の鋼材の腐食進行状況をモニタリングする技術が開示されている。また特許文献2には、金属板上にひずみセンサと無線モジュールを配置した構造のひずみ計測装置を構造物の表面に取り付け、構造物に生じるひずみをモニタリングする技術が開示されている。
特開2012−145330号公報 特開2011−179817号公報
構造物の状態をより正確に観測するためには、構造物表面ではなく、構造物の内部にセンサを設置することが望ましい。例えば構造物表面に振動センサを設置した場合、環境や他の構造物からの振動外乱が混入し、構造物自体の振動特性や躯体内振動の正確なセンシングを阻害する可能性があるし、特許文献2のように構造物表面のひずみ計測だけでは、躯体内で作用する内部応力の状態を正確に推定することは難しいからである。
とはいえ、特許文献1のように、構造物の施工時にあらかじめセンサ装置を埋設する方法には、次のような課題がある。第一は、埋設したセンサ装置の修理や交換ができないという点である。もしセンサ装置に故障やバッテリ切れなどの問題が生じても対処することは難しいし、また、高性能なセンサ装置が登場したとしても交換する術がないため古いデバイスを使い続けざるを得ない。第二は、センサ装置と構造物の外にある受信装置のあいだの無線通信の問題である。例えば、橋梁のような金属構造物では電波が遮蔽されるため、センサ装置を埋め込むことはできない。また、コンクリート等の構造物であっても壁の厚みや内部の鉄筋・鉄骨などが影響し、通信品質が低下する可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、構造物の内部の状態を精度良くセンシングでき、かつ、取り付けや交換が容易な構造をもつ状態検出装置を提供することを目的とする。
また、本発明の第二の目的は、構造物の内部の状態を精度良くセンシングできるとともに、構造物による電波遮蔽の影響を受けずにセンシングデータの無線通信が可能であり、かつ、取り付けや交換が容易な構造をもつ状態検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る状態検出装置は以下の構成を採用する。
すなわち、本発明に係る状態検出装置は、構造物の状態を測定するセンサ部と、前記セ
ンサ部で得られたデータを無線により送信する通信部と、前記センサ部および前記通信部に電力を供給する電源部と、前記センサ部、前記通信部、および前記電源部を収容し、前記構造物に設けられた取り付け穴に対して着脱可能な形状を有する装置本体と、を有し、前記装置本体は、前記装置本体を前記構造物に対して固定した状態のときに、前記取り付け穴内に位置する設置部を有しており、前記センサ部は、前記設置部の内部に配置されていることを特徴とする。
このような構成によれば、状態検出装置を構造物に取り付けると、センサ部が構造物の内部(取り付け穴の中)に設置される。したがって、構造物の表面にセンサを設置する構成に比べて、構造物の躯体内の状態をより精度良く測定可能となる。また、構造物に対する着脱(取り付け/取り外し)が可能なため、装置の設置、修理、交換などが容易化される。さらに、センサ部や通信部を収容する装置本体自体の形状を取り付け穴に着脱可能な形状としたことで、装置を小型化できる利点もある。
前記装置本体は、前記装置本体を前記構造物に対して固定した状態のときに、前記構造物の外側に露出する露出部をさらに有し、前記通信部は、前記露出部の内部に配置されていることが好ましい。このような構成によれば、通信部が構造物の外部(取り付け穴の外)に配置されるため、構造物による電波遮蔽の影響を可及的に無くし、無線通信の品質を安定することができる。よって、例えば、橋梁や鉄塔のような鋼構造物に対しても状態検出装置を取り付けることが可能となる。
前記設置部内の前記センサ部の周りの空間が、固体又は液体で充填されていることが好ましい。これにより、センサ部の位置・姿勢が安定する効果や、センサ部の周りのエネルギ(熱・振動など)伝達が安定する効果が得られるため、測定精度を向上することができる。
前記センサ部と前記通信部のあいだに、前記センサ部が配置される空間と前記通信部が配置される空間を分離するための分離部が設けられていることが好ましい。通信部で発生するノイズを分離部で遮蔽することで、センサ部への外乱を抑制できるため、測定精度を向上することができる。
前記分離部の一部分に、前記センサ部と前記通信部とを接続する電線を通すための挿通口が設けられていることが好ましい。これにより、センサ部と通信部のあいだの電気的な接続を確保しつつ、センサ部が配置される空間と通信部が配置される空間の確実な分離が実現できる。
前記センサ部は振動センサであることが好ましい。振動センサを構造物の内部に設置できることで、環境や他の構造物からの振動外乱の混入を回避し、構造物自体の振動特性や躯体内振動の正確なセンシングが可能となる。
前記センサ部は温度センサであることが好ましい。温度センサを構造物の内部に設置できることで、環境温度の影響を回避し、構造物自体の内部温度の正確なセンシングが可能となる。
前記センサ部は腐食センサであることが好ましい。腐食センサを構造物の内部に設置できることで、外観からはわからない構造物の内部の腐食の進行状況をセンシングでき、構造物の劣化や耐久性をより正確に診断可能となる。
前記センサ部はひずみセンサであることが好ましい。ひずみセンサを構造物の内部に設置できることで、構造物の躯体内で作用する内部応力の状態や内部変形の状態をセンシン
グすることが可能となる。
前記設置部の外周におねじが形成されており、前記設置部と、前記構造物の取り付け穴に形成されためねじ、又は、めねじ部品とを締結することにより、前記状態検出装置が前記構造物に固定されることが好ましい。このように装置本体がボルト(ねじ部品)のような形状を有していることで、構造物への取り付け/取り外しが容易化されるとともに、装置の小型化も図られる。
本発明によれば、構造物の内部の状態を精度良くセンシングでき、かつ、取り付けや交換が容易な構造をもつ状態検出装置を提供することができる。さらに、装置本体に露出部を設け、露出部の内部に通信部を配置すれば、構造物による電波遮蔽の影響を受けずにセンシングデータの無線通信が可能となる。
第1実施形態に係る状態検出装置の外観斜視図。 第1実施形態に係る状態検出装置の組立斜視図。 センサユニットのブロック図。 第1実施形態に係る状態検出装置を構造物に取り付けた状態の断面図。 第1実施形態に係る状態検出装置を適用したSHMシステムの構成例。 第2実施形態に係る状態検出装置の内部構造を示す断面図。 第3実施形態に係る状態検出装置の内部構造を示す斜視図と断面図。 第4実施形態に係る状態検出装置の内部構造を示す断面図。 第5実施形態に係る状態検出装置の内部構造を示す断面図。 状態検出装置の他の取り付け構造を示す図。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る状態検出装置の外観斜視図であり、(a)は取り付け前の状態、(b)は取り付け後の状態を示している。
状態検出装置1は、センシング機能と無線通信機能を有するセンサデバイスである。本実施形態の状態検出装置1は、構造物2への装着容易化と小型化のために、ボルト型の外観形状を有している。すなわち、状態検出装置1の装置本体に形成されたおねじを、構造物2に設けられた取り付け穴20のめねじに締結することで、状態検出装置1が構造物2に固定される。なお、ねじは、状態検出装置1を構造物2に固定するためのものであり、構造物2自体を固定等するための機能や強度までは必要ない。
状態検出装置1は、構造物2の内部の状態をセンシングするために利用される。例えば、構造物2の内部の振動(振動音含む)、ひずみ、温度、腐食などを定期的又はリアルタイムに監視する構造物ヘルスモニタリングなどに好ましく応用することができる。
図2を参照して、状態検出装置1のハードウェア構造について説明する。図2は、状態検出装置1の組立斜視図である。
状態検出装置1は、概略、装置本体10と、装置本体10の内部に収容されるセンサユニット11と、フタ(カバー)12とから構成される。
装置本体10は、金属又は樹脂により形成され、六角形のボルト頭101と外周面におねじが形成されたボルト軸102を有するボルト型の外観形状を有している。装置本体10の内部には、センサユニット11を収容するための空間が形成されている。
センサユニット11は、センサ部110とセンサ回路111を備えるセンサ基板112と、無線通信を行うための通信部(無線モジュール)113と、センサ基板112および通信部113に電力を供給する電源部114とを有する。センサ基板112、通信部113、電源部114のあいだは、信号あるいは電力を伝送するための電線(ワイヤ)で接続されている。
フタ12は、装置本体10のボルト頭101をカバーする部材であり、樹脂など、電波を透過する素材で作製される。
図2に示すように、センサユニット11を装置本体10の内部空間に収容、固定し、ボルト頭101の凹みにフタ12を嵌め込むことで、状態検出装置1が組み立てられる。本実施形態では、センサ基板112をボルト軸102の内部空間の中に配置(好ましくは、センサ部110をボルト軸102の最奥部に配置)し、通信部113をボルト頭101の内部空間の中に配置する(詳しくは、図4で述べる)。
図3は、センサユニット11の詳細を示すブロック図である。
センサ部110は、構造物2の内部の状態にかかわる物理量を測定するセンシングデバイスであり、本実施形態では振動センサが用いられる。センサ部110の出力であるセンサ信号はセンサ回路111に入力される。センサ回路111は、処理回路111a、メモリ111b、A/Dコンバータ111cを有する回路である。A/Dコンバータ111cはセンサ部110のセンサ信号をデジタル信号(センシングデータ)に変換し処理回路111aに入力する。処理回路111aは、センシングデータに対する信号処理、メモリ111bおよび通信部(無線モジュール)113の制御などを行うICである。メモリ111bはセンシングデータの一時記憶を行う記憶手段である。センシングデータの蓄積をせず、測定したセンシングデータをその都度外部装置(図3の受信装置3など)に送出する場合には、メモリ111bは必須の構成ではない。
通信部113は、受信装置3などの外部装置に対しセンシングデータの送信を行う無線モジュールである。また必要に応じ、外部装置からコマンドなどのデータを受信したり、他の状態検出装置からセンシングデータを受信する機能を有していてもよい。通信部113は、無線制御用ICとアンテナを備える。無線通信方式には、IEEE801.11、IEEE801.15、ZigBee、RFIDなどの近距離無線通信が好ましく利用できる。
電源部114は、センサ部110、センサ回路111、および通信部113に対して電力を供給する電源である。電源部114には、一次電池(乾電池など)あるいは二次電池(リチウムイオン電池など)を好ましく用いることができる。規格の乾電池を電源とした場合には、電源の入手・交換が容易になるため好ましい。なお、外部からのワイヤレス給電、あるいは、エネルギーハーベスティングを電源として用いてもよい。エネルギーハーベスティングとは、光、熱(温度差)、振動、電磁波などの環境エネルギーを電力に変換する技術である。例えば、太陽光発電パネルや、振動発電素子(エレクトレット)などが知られている。
図4は、状態検出装置1を構造物2に取り付けた状態の断面図である。
状態検出装置1は、装置本体10のボルト軸102を、構造物2に設けられた取り付け穴20に挿入し締結することで、構造物2に対して固定される。このとき、ねじの固定力を補助するために接着剤などを併用してもよい。なお、取り付け穴20は、構造物2の製造(施工)の段階であらかじめ形成しておくことが好ましいが、構造物2の構造や強度に問題がない場合は取り付け穴20を後加工により形成することもできる。
状態検出装置1を構造物2に取り付けた状態では、装置本体10のボルト軸102の部
分は構造物2の内部(取り付け穴20の中)に設置された状態となり、ボルト頭101の部分は構造物2の外側(取り付け穴20の外)に露出した状態となる(以後、ボルト軸102を「設置部」、ボルト頭101を「露出部」とも呼ぶ。)。
図4に示すように、センサ部110は、設置部102の内部空間、つまり構造物2の躯体内に配置される。よって、センサ部110によって構造物2の躯体内振動21を直接的に測定することができる。また、構造物2の外部環境や他の構造物からの振動外乱の影響を受けづらいので、構造物2自体の振動特性や躯体内振動の真の振動波形を精度良く測定することができる。
一方、通信部113は、露出部101の内部空間、つまり構造物2の外部に配置される。通信部113のアンテナが指向性をもつ場合には、構造物2の外側方向(図4の左方向)の強度が最大となるようにアンテナの向きを設置するとよい。このような配置により、構造物2による電波遮蔽の影響を可及的に無くし、無線通信の品質を安定することができる。よって、例えば、橋梁や鉄塔のような鋼構造物に対しても状態検出装置1を取り付けることが可能となる。
図5は、本実施形態の状態検出装置1の適用例の一つである、構造物ヘルスモニタリングシステム(以後、SHMシステムと呼ぶ)の構成例を示している。
本実施形態のSHMシステム4は、橋梁などの構造物2の劣化診断や異常検知を行うためのシステムであり、複数の状態検出装置(センサ端末)1と、1つ以上の受信装置40と、ホストコンピュータ41とを有して構成される。状態検出装置1は構造物2の複数の個所に取り付けられ、各個所における振動波形を定期的に測定する。測定されたセンシングデータは受信装置40に送られ、ホストコンピュータ41に集約される。ホストコンピュータ41は、センシングデータの収集、管理、分析などの機能を有する情報処理装置である。例えば、ホストコンピュータ41は、一定期間に蓄積されたデータを分析することによって構造物2の経年劣化や損傷の推定、構造寿命の予測などを行ったり、センシングデータのリアルタイム監視により異常振動の発生を検知することができる。
また、ホストコンピュータ41は、各状態検出装置1の異常(故障、不調、バッテリ低下)を検知する機能も有する。例えば、センシングデータが得られない場合は状態検出装置1の故障又はバッテリ切れと考えられ、センシングデータが想定外の異常値を示した場合は状態検出装置1の故障又は不調とみなすことができる。あるいは、状態検出装置1が回路の異常やバッテリ残量などのセルフチェック機能をもち、セルフチェック結果を定期的にホストコンピュータ41に通知するようにしてもよい。異常が発生した場合には、状態検出装置1そのものを取り換えるか、センサユニット11の全部もしくは一部の交換又は修理を行えばよい。本実施形態の状態検出装置1によれば、このような交換・修理の作業を簡単に行うことができる。
なお、ここで述べたSHMシステムの構成は一例にすぎない。例えば、図5では複数の受信装置40を設置しているが、受信装置40の数や配置については各状態検出装置1の無線伝送距離や配置に応じて適宜設計すればよい。あるいは、状態検出装置1同士がアドホックネットワークを形成し、マルチホップによりセンシングデータをホストコンピュータ41に伝達・集約する構成も好ましい。また、状態検出装置1で得られたセンシングデータをクラウドサーバに集約し、遠隔地にあるコンピュータにおいてセンシングデータの分析や構造物2の監視を行えるようにしてもよい。
以上述べた本実施形態の構成によれば、状態検出装置1を構造物2に取り付けると、センサ部110が構造物2の内部(取り付け穴20の中)に設置される。したがって、構造
物2の表面にセンサを設置する構成に比べて、構造物2の躯体内の状態をより精度良く測定可能となる。また、構造物2に対する着脱(取り付け/取り外し)が可能なため、装置1の設置、修理、交換などが容易化される。さらに、装置本体10をボルト型の形状とし、センサユニットの収容手段としての機能と装置の取り付け・固定手段としての機能の両方を兼ねる構成としたことにより、装置1の小型化と着脱容易化が図られている。
<第2実施形態>
図6に本発明の第2実施形態に係る状態検出装置の内部構造を示す。第1実施形態との違いは、設置部102内のセンサ部110の周りの空間を絶縁性材料で充填した点である。
具体的には、第1実施形態と同じように設置部102の内部空間にセンサユニットを組み付けた後、少なくともセンサ部110と設置部102の内壁のあいだの間隙が埋まる程度に樹脂材料60を注入し硬化させる。この樹脂材料60の充填によりセンサ部110と設置部102の相対位置が固定されるため、センサ部110の位置・姿勢が安定するとともに、躯体内振動が正確にセンサ部110に伝達されるようになる。したがって、第1実施形態よりもさらに精度よい測定が可能となる。
樹脂材料60としては、熱伝導率の高い樹脂材料が好ましい。熱伝導材料でセンサ部110やセンサ回路111を取り囲むことにより、センサ部110やセンサ回路111の放熱効果が得られ、測定の安定性を向上できるからである。特に、センサ部110が温度センサの場合には、構造物2とセンサ部110のあいだの熱の伝達が(空気層の場合よりも)安定かつ速やかになるため、温度センサの応答性及び精度の向上を図ることができる。なお、熱伝導率の高い液体(ゲルを含む)により充填しても同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
図7に本発明の第3実施形態に係る状態検出装置の内部構造を示す。図7(a)はセンサユニット11の斜視図であり、図7(b)は状態検出装置1の断面図である。第2実施形態との違いは、センサ部110と通信部113のあいだに、センサ部110が配置される空間と通信部113が配置される空間を分離するための分離部(分離壁)70を設けた点である。
分離部70は、通信部113からのノイズ(例えば電磁波ノイズ)を遮蔽するためのものであり、例えば金属製の遮蔽板により形成することができる。分離部70は、センサユニット11を収容する内部空間の断面(本実施形態では円形)と略同じ形状を有している。ただし、分離部70の一部分に、センサ基板112と通信部113のあいだのワイヤ、および、センサ基板112と電源部114のあいだのワイヤを通すための挿通口71が設けられている。
このような分離部70を設けることにより、センサ部110への外乱を抑制できるため、測定精度を向上することができる。また、挿通口71を設ける工夫をしたことで、センサ部110と通信部113のあいだの電気的な接続を確保しつつ、センサ部110が配置される空間と通信部113が配置される空間の確実な分離が実現できる。
<第4実施形態>
図8に本発明の第4実施形態に係る状態検出装置の内部構造を示す。第1実施形態との違いは、センサ部110を設置部102の内壁80に接触固定した点である。センサ部110と内壁80とのあいだは接着剤などを用いて固定すればよい。
例えばセンサ部110が振動センサの場合、センサ部110を設置部102に接触固定
することで、センサ部110の位置・姿勢が安定するため、測定精度の向上が期待できる。また、センサ部110が温度センサの場合であれば、構造物2とセンサ部110のあいだの熱伝達が安定かつ速やかになるため、温度センサの応答性及び精度の向上を図ることができる。また、センサ部110としてひずみセンサ(ひずみゲージ)を用いることで、設置部102の変形を測定することができる。ひずみセンサのセンシングデータを用いれば構造物2の内部応力の状態などを推定可能となる。
<第5実施形態>
図9に本発明の第5実施形態に係る状態検出装置の内部構造を示す。第1実施形態との違いは、センサ部110を構造物2の内部表面に接触可能とした点である。
本実施形態では、装置本体の設置部102の先端(構造物2の深部側の端部)が開口となっており、この開口からセンサ部110のプローブ電極110aが突き出している。状態検出装置1を構造物2の取り付け穴に締結した(ねじ入れた)ときに、プローブ電極110aが構造物2の取り付け穴の底に突き当たり、接触状態となる。
このような構造は、例えば腐食センサのようにセンシング対象物に直接接触する必要のあるセンサの場合に好ましく適用することができる。なお本実施形態では、設置部102の先端からプローブ電極110aを突出させたが、設置部102の外周面からプローブ電極110aを突出させてもよい。
<その他の実施形態>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形し得る。
例えば、上記実施形態ではボルト型の状態検出装置を構造物の取り付け穴に締結したが、図10に示すように、状態検出装置1とワッシャ1aおよびナット1b(めねじの形成されたねじ部品)を用いて、状態検出装置1を構造物2へ固定することもできる。この構造は、構造物2の厚みが比較的小さい場合や、構造物2にめねじを形成するのが難しい場合などに好適である。
また上記実施形態では、ボルト型の状態検出装置を例示したが、状態検出装置と構造物のあいだの固定が別の手段(例えば、接着や係合機構など)で行われるのであれば、ボルト型である必要はない。
上記の各実施形態の構成は技術的な矛盾や物理的な制約がない限り、互いに組み合わせてもよい。また、一つの状態検出装置の中に複数のセンサ部(同じ種類のセンサでも異なる種類のセンサでもよい)を設けてもよい。
1:状態検出装置、1a:ワッシャ、1b:ナット
2:構造物、20:取り付け穴、21:躯体内振動
3:受信装置
4:構造物ヘルスモニタリング(SHM)システム、40:受信装置、41:ホストコンピュータ
10:装置本体、101:露出部(ボルト頭)、102:設置部(ボルト軸)
11:センサユニット、110:センサ部、110a:プローブ電極、111:センサ回路、111a:処理回路、111b:メモリ、111c:A/Dコンバータ、112:センサ基板、113:通信部、114:電源部
12:フタ
60:樹脂材料
70:分離部、71:挿通口
80:内壁

Claims (6)

  1. 構造物の状態を測定するセンサ部と、
    前記センサ部で得られたデータを無線により送信する通信部と、
    前記センサ部および前記通信部に電力を供給する電源部と、
    前記センサ部、前記通信部、および前記電源部を収容し、前記構造物に設けられた取り付け穴に対して着脱可能な形状を有する装置本体と、を有し、
    前記装置本体は、前記装置本体を前記構造物に対して固定した状態のときに、前記取り付け穴内に位置する設置部を有しており、
    前記センサ部は、前記設置部の内部に配置されている
    ことを特徴とする状態検出装置。
  2. 前記装置本体は、前記装置本体を前記構造物に対して固定した状態のときに、前記構造物の外側に露出する露出部をさらに有し、
    前記通信部は、前記露出部の内部に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の状態検出装置。
  3. 前記設置部内の前記センサ部の周りの空間が、固体又は液体で充填されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の状態検出装置。
  4. 前記センサ部と前記通信部のあいだに、前記センサ部が配置される空間と前記通信部が配置される空間を分離するための分離部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の状態検出装置。
  5. 前記分離部の一部分に、前記センサ部と前記通信部とを接続する電線を通すための挿通口が設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の状態検出装置。
  6. 前記設置部の外周におねじが形成されており、
    前記設置部と、前記構造物の取り付け穴に形成されためねじ、又は、めねじ部品とを締結することにより、前記状態検出装置が前記構造物に固定される
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の状態検出装置。
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