JP2015214405A - 後処理装置、画像形成装置および画像形成システム - Google Patents

後処理装置、画像形成装置および画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】反射型のセンサーを用いた場合において、装置にかかる負荷を抑えながらも、従来の装置よりもより精度よく、積載トレイに積載された用紙の積載量が積載トレイの許容積載量を超えているか否かを判定することができる後処理装置を提供する。
【解決手段】後処理装置1は、発光素子83と、受光素子84と、画像形成装置2との間でデータの通信を行う通信部104と、用紙積載量判定部103と、判定値変更部105と備えている。用紙積載量判定部は、受光素子が受光した光の光量と判定値とを比較して、光量が判定値以上である場合に、積載トレイに積載された用紙の積載量が予め定められた積載量を超えていると判定する。判定値変更部は、受光素子が受光した光の光量と第1の閾値とを比較して、光量が第1の閾値以上である場合に、通信部が取得した画像形成に関する情報を用いて判定値を変更する。
【選択図】図4

Description

本発明は、後処理装置、画像形成装置および画像形成システムに関し、特に、積載トレイに積載される用紙の積載量を検出する技術に関する。
画像形成装置に接続され、画像形成装置により画像形成された用紙に対してステイプル処理等の後処理を施す後処理装置が知られている。後処理装置により後処理が施された用紙は、後処理装置の排出口から排出されて後処理装置の積載トレイに積載される。
積載トレイに積載された用紙の量が一定量を超えると、用紙が積載トレイから落ちるおそれがある。このため、後処理装置に、積載トレイに積載された用紙の積載量を検出する光学式のセンサーを設け、当該センサーからの出力値が予め定められた判定値以上となった場合に、積載トレイに積載された用紙の積載量が積載トレイの許容積載量を超えていると判定して、画像形成装置からの後処理装置への用紙の排出を停止させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−294362号公報
一般に、上記センサーには、発光素子と受光素子とを備えた所謂反射型のセンサーが採用される。当該反射型のセンサーでは、発光素子で積載トレイに積載された用紙に向けて光を出射するとともに、受光素子で積載トレイに積載された用紙で反射した発光素子の出射光を受光している。後処理装置は、受光素子が受光した光の光量が予め定められた判定値以上となった場合に、積載された用紙の積載量が積載トレイの許容積載量を超えていると判定する。
しかしながら、上記の反射型のセンサーを用いた場合、用紙で反射する光の光量は用紙の印字率等により変化するため、積載トレイに積載された用紙の枚数が同じであるにも関わらず、積載された用紙の積載量が積載トレイの許容積載量を超えたと判定されるときもあれば、積載された用紙の積載量が積載トレイの許容積載量を超えないと判定されるときがある。印字率等の画像形成に関する情報を用いて上記の判定値を変更する補正を行うことでより精度よく積載トレイの積載量を判定することが考えられるが、この補正処理を全ての用紙に対して行った場合には装置にかかる負荷が大きくなり、処理に時間がかかる場合がある。
本発明は上記の事情に鑑みなされたものであり、反射型のセンサーを用いた場合において、装置にかかる負荷を抑えながらも、従来の装置よりもより精度よく、積載トレイに積載された用紙の積載量が積載トレイの許容積載量を超えているか否かを判定することができる後処理装置、画像形成装置および画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明の一局面にかかる後処理装置は、画像形成装置で画像が形成された用紙が排出される排出口と、前記排出口から排出される用紙が積載される積載トレイと、前記積載トレイに積載された一番上の用紙に向けて光を出射する発光素子と、前記積載トレイに積載された一番上の用紙で反射した前記発光素子の出射光を受光する受光素子と、前記受光素子が受光した光の光量と判定値とを比較して、前記光量が前記判定値以上である場合に、前記積載トレイに積載された用紙の積載量が予め定められた積載量を超えていると判定する用紙積載量判定部と、前記画像形成装置との間でデータの通信を行い、画像形成に関する情報を取得する通信部と、前記受光素子が受光した光の光量と第1の閾値とを比較して、前記光量が前記第1の閾値以上である場合に、前記通信部が取得した前記画像形成に関する情報を用いて前記判定値を変更する判定値変更部と、を備える後処理装置である。
また、本発明の別の一局面にかかる画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された用紙が排出される排出口と、前記排出口から排出される用紙が積載される積載トレイと、前記積載トレイに積載された一番上の用紙に向けて光を出射する発光素子と、前記積載トレイに積載された一番上の用紙で反射した前記発光素子の出射光を受光する受光素子と、前記受光素子が受光した光の光量と判定値とを比較して、前記光量が前記判定値以上である場合に、前記積載トレイに積載された用紙の積載量が予め定められた積載量を超えていると判定する用紙積載量判定部と、画像形成に関する情報を生成する情報生成部と、前記受光素子が受光した光の光量と第1の閾値とを比較して、前記光量が前記第1の閾値以上である場合に、前記情報生成部により生成された前記画像形成に関する情報を用いて前記判定値を変更する判定値変更部と、を備える画像形成装置である。
また、本発明の別の一局面にかかる画像形成システムは、画像形成装置と、当該画像形成装置に接続される後処理装置とを備え、前記画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成に関する情報を生成する情報生成部と、を備え、前記後処理装置は、前記画像形成装置で画像が形成された用紙が排出される排出口と、前記排出口から排出される用紙が積載される積載トレイと、前記積載トレイに積載された一番上の用紙に向けて光を出射する発光素子と、前記積載トレイに積載された一番上の用紙で反射した前記発光素子の出射光を受光する受光素子と、前記受光素子が受光した光の光量と判定値とを比較して、前記光量が前記判定値以上である場合に、前記積載トレイに積載された用紙の積載量が予め定められた積載量を超えていると判定する用紙積載量判定部と、前記画像形成装置との間でデータの通信を行い、前記情報生成部で生成された画像形成に関する情報を取得する通信部と、前記受光素子が受光した光の光量と第1の閾値とを比較して、前記光量が前記第1の閾値以上である場合に、前記通信部が取得した前記画像形成に関する情報を用いて前記判定値を変更する判定値変更部と、を備える画像形成システムである。
上記の本発明の一局面にかかる後処理装置、画像形成装置および画像形成システムによれば、反射型のセンサーを用いた場合において、装置にかかる負荷を抑えながらも、従来の装置よりもより精度よく、積載トレイに積載された用紙の積載量が積載トレイの許容積載量を超えているか否かを判定することができる。
本発明の一実施形態にかかる後処理装置および画像形成装置の構造を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる後処理装置の排出口付近の構成を示す図である。 (A)は積載トレイに用紙が積載されていない場合における、発光素子から出射された出射光およびその反射光を示す図であり、(B)は積載トレイに用紙が積載されている場合における、発光素子から出射された出射光およびその反射光を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる後処理装置および画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる後処理装置および画像形成装置の動作の流れを示すフローチャートである。 用紙の印字率と補正値の対応関係を示すテーブルの内容を示す図である。 変形例1にかかる後処理装置および画像形成装置の動作の流れを示すフローチャートである。 (A)はマゼンタ用の印字率と補正値との対応関係を示すテーブルの内容を示す図であり、(B)はシアン用の印字率と補正値との対応関係を示すテーブルの内容を示す図であり、(C)はイエロー用の印字率と補正値との対応関係を示すテーブルの内容を示す図である。 変形例5にかかる画像形成装置の構造を示す図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる後処理装置、画像形成装置および画像形成システムについて図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる後処理装置および画像形成装置(画像形成システム)の構造を示す図である。
本発明の一実施形態にかかる画像形成システムは、後処理装置1と画像形成装置2とを備えている。後処理装置1は、画像形成装置2の排出口192から排出された画像形成後の用紙Pを、用紙受入口50で受け入れるように画像形成装置2に接続されている。また、後処理装置1と画像形成装置2とは、不図示の通信ケーブルで接続されており、後述する後処理装置1の通信インターフェイス部70と画像形成装置2の通信インターフェイス部49(図4参照)とを介して互いにデータの通信が可能である。
まず、画像形成装置2の構成について説明する。画像形成装置2は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機である。画像形成装置2は、装置本体11に、操作部47、画像形成部12、定着部13、給紙部14、原稿給送部6、及び原稿読取部5等を備えて構成されている。
操作部47は、後処理装置1が実行可能な各種動作及び処理や、画像形成装置2が実行可能な各種動作及び処理について、ユーザーからの指示を受け付ける。
画像形成装置2が原稿読取動作を行う場合、原稿給送部6により給送されてくる原稿または原稿載置ガラス161に載置された原稿の画像を原稿読取部5が光学的に読み取り、画像データを生成する。
画像形成装置2が画像形成動作を行う場合、上記の原稿読取動作により生成された画像データ、ネットワーク接続されたコンピューター(不図示)から受信した画像データに基づいて、画像形成部12が、給紙部14から給紙される用紙Pに画像を形成する。画像形成部12の画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkは、感光体ドラム121と、感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、帯電装置123と、露光装置124と、1次転写ローラー126とをそれぞれ備えている。
カラー印刷を行う場合、画像形成部12のマゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン用の画像形成ユニット12C、イエロー用の画像形成ユニット12Y、及びブラック用の画像形成ユニット12Bkは、それぞれに、画像データを構成するそれぞれの色成分からなる画像に基づいて、帯電、露光及び現像の工程により感光体ドラム121上にトナー像を形成し、トナー像を1次転写ローラー126により、駆動ローラー125A及び従動ローラー125Bに張架されている中間転写ベルト125上に転写させる。
中間転写ベルト125は、その外周面にトナー像が転写される像担持面が設定され、感光体ドラム121の周面に当接した状態で駆動ローラー125Aによって駆動される。中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121と同期しながら、駆動ローラー125Aと従動ローラー125Bとの間を無端走行する。
中間転写ベルト125上に転写される各色のトナー画像は、中間転写ベルト125上で重ね合わされ、カラーのトナー像となる。2次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像を、中間転写ベルト125を挟んで駆動ローラー125Aとのニップ部において、給紙部14から搬送路190を搬送されてきた用紙Pに転写させる。この後、定着部13が、用紙P上のトナー像を熱圧着により用紙Pに定着させる。定着処理の完了した画像形成済みの用紙Pは、排出ローラー対191により排出口192から排出され、後処理装置1の用紙受入口50に供給される。
続いて、後処理装置1の構成について説明する。後処理装置1は、装置本体51に、搬送ローラー対61、62、63、排出ローラー対64、パンチ部71、ステイプル部72、ブック綴じ部73、退避ドラム74、積載トレイ80、および用紙積載量検出センサー81等を備えて構成されている。
用紙受入口50から後処理装置1に供給された用紙Pは、搬送ローラー対61、62、63により搬送される。当該搬送された用紙Pは、後処理装置1内の所定の位置で、パンチ部71、ステイプル部72、ブック綴じ部73等により後処理が施される。後処理が用紙Pの搬送に間に合わない場合は、退避ドラム74に用紙Pが一時的に退避される。後処理後の用紙Pは、排出ローラー対64により排出口65から排出される。排出口65の下方には積載トレイ80が設けられており、排出口65から排出された用紙Pは、積載トレイ80に積載される。
図2は、後処理装置1の排出口65付近の構成を示す図である。図2に示されるように、積載トレイ80の上方であって、排出口65の近接位置に、用紙積載量検出センサー81が設けられている。用紙積載量検出センサー81は、所謂反射型のセンサーであって、発光素子83と受光素子84とを有する。発光素子83は、LED等の発光素子であって、その主出射方向が積載トレイ80に向けて配置され、積載トレイ80に向けて可視光を出射する。また、受光素子84は、フォトダイオードやフォトトランジスター等の受光素子であって、その主受光方向が積載トレイ80に向けて配置され、積載トレイ80または積載トレイ80に積載された用紙Pで反射した可視光を受光する。受光素子84は、受光した可視光を光電変換して、受光した可視光の光量に応じた信号を後述する制御ユニット100の用紙積載量判定部103や判定値変更部105等(図4参照)に出力する。
なお、上記では、用紙積載量検出センサー81が、所謂反射型の可視光センサーである場合を示したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。可視光ではなく、例えば、赤外光を出射し、積載トレイ80または積載トレイ80に積載された用紙で反射した赤外光を受光する反射型の赤外光センサーであってもよい。
図3(A)は、積載トレイ80に用紙Pが積載されていない場合における、発光素子83から出射された出射光およびその反射光を示す図である。また、図3(B)は、積載トレイ80に用紙Pが積載されている場合における、発光素子83から出射された出射光およびその反射光を示す図である。
図3(A)および図3(B)に示すように、積載トレイ80に用紙Pが積載されている場合における光の出射位置から反射位置までの距離および反射位置から受光位置までの距離は、積載トレイ80に用紙Pが積載されていない場合における距離よりも、積載トレイ80に積載されている用紙Pの積載量の分だけ短くなっている。このため、発光素子83から出射された光L3が積載トレイ80に積載された用紙Pで反射されて受光素子84で受光される光L4の光量は、発光素子83から出射された光L1が積載トレイ80に積載された用紙Pで反射されて受光素子84で受光される光L2の光量よりも大きくなる。また、同様に、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が多くなるにつれて、光の出射位置から反射位置までの距離および反射位置から受光位置までの距離が短くなるため、受光素子84で受光される光の光量が大きくなる。このように、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量と受光素子84で受光される光の光量との間に反比例の関係が成り立つため、用紙積載量判定部103は、受光素子84で受光される光の光量を取得することで、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量を算出することができる。
続いて、後処理装置1および画像形成装置2の内部構成について説明する。図4は、後処理装置1および画像形成装置2の内部構成を示すブロック図である。後処理装置1は、通信インターフェイス部70と、用紙積載量検出センサー81と、HDD(Hard Disk Drive)90と、制御ユニット100とを備えている。
通信インターフェイス部70は、シリアル通信等の通信デバイスを有し、画像形成装置2の通信インターフェイス部49に接続される。後処理装置1は、通信インターフェイス部70および通信インターフェイス部49を介して、画像形成装置2から送信された情報、各種指示及び要求を受信するとともに、画像形成装置2に各種通知を送信する。画像形成装置2から送信される情報には、例えば、画像形成対象の画像データに関する情報および画像が形成される用紙に関する情報を含む画像形成に関する情報等がある。画像形成対象の画像データに関する情報には、画像形成装置2で画像が形成された用紙Pの印字率に関する情報や用紙Pの両面に画像が形成されたか否かを示す情報等が含まれる。また、用紙に関する情報には、画像形成装置2で画像が形成された用紙Pの種類等の情報が含まれる。
HDD90は、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えているか否かを判定する際に用いられる判定値Aを記憶する。
制御ユニット100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等から構成される。制御ユニット100は、上記のROM等に記憶された後処理装置制御プログラムが上記のCPUによって実行されることにより、制御部101、動作制御部102、用紙積載量判定部103、通信部104、および判定値変更部105として機能する。なお制御ユニット100の制御部101、動作制御部102、用紙積載量判定部103、通信部104、および判定値変更部105は、上記の後処理装置制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
制御部101は、後処理装置1の全体的な制御を司る。
動作制御部102は、搬送ローラー対61、62、63、排出ローラー対64、パンチ部71、ステイプル部72、ブック綴じ部73、退避ドラム74等の動作を制御する機能を有する。
通信部104は、通信インターフェイス部70および通信インターフェイス部49を介して、画像形成装置2との間でデータの通信を行い、積載トレイ80に積載される一番上の用紙Pの印字率や種類等の画像形成に関する情報を取得する。
用紙積載量判定部103は、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えているか否かを判定する。具体的には、用紙積載量判定部103は、用紙積載量検出センサー81の受光素子84が受光した光の光量Bと、予め定められた判定値Aまたは後述する判定値変更部105による補正処理により変更された判定値Aとを比較して、受光素子84が受光した光の光量Bが当該判定値A以上である場合(光量B≧判定値A)に、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えていると判定する。
判定値変更部105は、通信部104により取得された積載トレイ80に積載される一番上の用紙Pの印字率や種類等の画像形成に関する情報を用いて、判定値Aを変更する補正処理を実行する。そして判定値変更部105は、変更後の判定値AをHDD90に記憶させる。
用紙Pの印字率や種類等の画像形成に関する情報を用いて判定値Aを変更する補正を行うことでより精度よく積載トレイの積載量を判定することができるが、この補正処理を積載トレイ80に積載される全ての用紙Pに対して行った場合には装置にかかる負荷が大きくなり、処理に時間がかかる場合がある。そこで、本発明の一実施形態にかかる後処理装置1では、判定値変更部105が、積載トレイ80に積載される全ての用紙Pに対して判定値Aを変更する補正処理を行うのではなく、受光素子84が受光した光の光量Bと閾値Cとを比較して、光量Bが閾値C以上である場合(光量B≧閾値C)に、判定値Aを変更する補正処理を実行する。光量Bが閾値C未満である場合(光量B<閾値C)は、判定値Aを変更する補正処理を実行しない。これにより、後処理装置1は、装置にかかる負荷を抑えながらも、従来の装置よりもより精度よく、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量(枚数)が積載トレイ80の許容積載量を超えているか否かを判定することができる。
また、判定値変更部105が実行する補正処理には、用紙Pの印字率を用いて判定値Aを変更する補正処理a、用紙Pの種類を用いて判定値Aを変更する補正処理b、発光素子83の出射光があたる面の印字率に加えて、その裏側の面の印字率を用いて判定値Aを変更する補正処理c等がある。
補正処理aは、用紙Pの白色部分と黒色部分とで光の反射率が異なるために行う補正である。白色部分は、光を吸収しにくく反射率が高いのに対して、黒色部分は、光を吸収しやすく反射率が低い。このため、印字率が低い用紙Pと印字率が高い用紙Pとでは、積載トレイ80に積載された用紙の枚数が同じであるにも関わらず、用紙積載量検出センサー81の受光素子84で受光される光の受光量が異なる。そこで、判定値変更部105は、用紙Pの印字率が大きくなるにつれて、判定値Aを小さくする補正を行っている。これにより、従来の装置よりもより精度よく積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイの収容量を超えているか否かを判定することができる。
補正処理bは、用紙Pの種類によって光の反射率が異なるために行う補正である。例えば、光沢紙は普通紙よりも光の反射率が高い。このため、光沢紙と普通紙とでは、積載トレイ80に積載された用紙Pの枚数が同じであるにも関わらず、用紙積載量検出センサーの81の受光素子84で受光される光の受光量が異なる。そこで、判定値変更部105は、画像形成装置2で特定された用紙Pの種類が光の反射率が高い用紙である場合に、判定値Aを小さくする補正を行っている。
補正処理cは、光の反射率が用紙Pの表面の印字率だけではなく、用紙Pの裏面の印字率も影響するために行う補正である。例えば、裏面に文字が印字されている用紙は、裏面が白紙の用紙よりも光の反射率が低い。このため、積載トレイ80に積載された用紙Pの枚数が同じであるにも関わらず、用紙積載量検出センサーの81の受光素子84で受光される光の受光量が異なる事態が発生する。そこで、判定値変更部105は、発光素子83の出射光があたる面の印字率に加えて、その裏側の面の印字率を用いて判定値Aを変更している。
より精度よく積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えているか否かを判定するという観点からは、上記の補正処理a、補正処理b、および補正処理cの全ての補正処理を実行することが好ましい。しかしながら全ての補正処理を実行する場合、装置にかかる負荷が大きくなり、処理に時間がかかる。そこで、本発明の一実施形態にかかる後処理装置1では、判定値変更部105が積載トレイ80に積載される全ての用紙Pに対して上記の全ての補正処理を行うのではなく、用紙Pの積載量の判定がより高精度に求められる受光素子84が受光した光の光量Bが増加した場合において、実行する補正処理の数を増加させる。これにより、後処理装置1は、装置にかかる負荷を抑えながらも、更に精度よく、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えているか否かを判定することができる。
画像形成装置2は、原稿読取部5と、画像形成部12と、定着部13と、操作部47と、HDD(Hard Disk Drive)48と、通信インターフェイス部49と、制御ユニット200とを備えている。
操作部47は、複数の指示キー471及び表示部473を備えている。表示部473は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを含んで構成され、後述の制御ユニット200の制御部201により描画されたメニュー画面等を表示する。
指示キー471は、例えば、メニューを呼び出すメニューキー、メニューを構成するGUIのフォーカスを移動させる矢印キー、メニューを構成するGUIに対して確定操作を行う決定キー、文字入力を行うための文字入力キー、数値入力を行うための数値入力キー等を備え、表示部473に表示されるメニューに対する操作をユーザーから受け付ける。
HDD48は、原稿読取部5から出力された画像データ等の保存に利用される。
通信インターフェイス部49は、シリアル通信等の通信デバイスを有し、後処理装置1の通信インターフェイス部70に接続される。
制御ユニット200は、CPU、RAM、及びROM等から構成される。制御ユニット200は、上記のROM等に記憶された画像形成装置制御プログラムが上記のCPUによって実行されることにより、制御部201、情報生成部202、および通信部203として機能する。なお制御ユニット200の制御部201、情報生成部202、および通信部203は、上記の画像形成装置制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
制御部201は、画像形成装置2の全体的な制御を司る。
情報生成部202は、用紙Pの印字率等の画像形成対象の画像データに関する情報および画像が形成される用紙に関する情報を含む画像形成に関する情報を生成する機能を有する。具体的には、情報生成部202は、画像形成対象の画像データに含まれる全画素のうち印字される画素の割合を用紙Pの印字率として算出する。また、情報生成部202は、ユーザーにより画像形成装置2の操作部47を用いて入力された情報から用紙Pの種類を特定して、用紙Pの種類に関する情報を生成する。なお、情報生成部202は、画像形成対象の画像データに含まれる全画素を所定間隔でサンプリングして、当該サンプリングした画素のうち印字される画素の割合を用紙Pの印字率として算出してもよい。
通信部203は、通信インターフェイス部49および通信インターフェイス部70を介して、後処理装置1との間でデータの通信を行い、情報生成部202が生成した画像形成に関する情報を後処理装置1に送信する。
続いて上記の構成を備える後処理装置1および画像形成装置2の動作について説明する。図5は、後処理装置1および画像形成装置2の動作の流れを示すフローチャートである。
後処理装置1の判定値変更部105は、受光素子84が受光した光の光量Bが第1の閾値である閾値C以上であるか否かを判定する(ステップS10)。
光の光量Bが閾値C未満(光量B<閾値C)である場合(ステップS10においてNO)、判定値変更部105は、判定値Aを変更する補正処理を実行しない(ステップS11)。
一方、光の光量Bが閾値C以上(光量B≧閾値C)である場合(ステップS10においてYES)、判定値変更部105は、受光素子84が受光した光の光量Bが第2の閾値である閾値D以上であるか否かを判定する(ステップS12)。
光の光量Bが閾値D未満(光量B<閾値D)である場合(ステップS12においてNO)、判定値変更部105は、判定値Aに対して前述の補正処理aを実行する(ステップS13)。具体的には、補正後の判定値Aは、例えば、以下の数式により算出される。
A=Y×A(Aは補正前の判定値、Yは補正値)
上記の数式における補正値Yは、通信部104により取得された用紙Pの印字率から一意に定まる。図6は、用紙Pの印字率Xと補正値Yの対応関係を示すテーブルの内容を示す図である。後処理装置1は、図6に示すテーブルを内蔵のHDD90に予め記憶しており、当該テーブルを参照して通信部104により取得された印字率Xから補正値Yを決定し、決定した補正値Yを用いて閾値を補正する。図6に示す例では、用紙Pの印字率がX〜Xである場合には補正値Yの値をY(<1)とし、用紙Pの印字率がX〜Xである場合には補正値Yの値をY(<Y)としている。すなわち、用紙積載量判定部103は、用紙Pの印字率Xが大きくなるにつれて判定値Aを小さくしている。なお、用紙Pの印字率Xが予め定められた値X以下である場合には、印字率を用いて判定値Aを補正しない。用紙Pの印字率が小さい場合、用紙Pの印字率が光の反射率に与える影響がほとんどないためである。
一方、光の光量Bが閾値D以上(光量B≧閾値D)である場合(ステップS12においてYES)、判定値変更部105は、受光素子84が受光した光の光量Bが第3の閾値である閾値E以上であるか否かを判定する(ステップS14)。
光の光量Bが閾値E未満(光量B<閾値E)である場合(ステップS14においてNO)、判定値変更部105は、判定値Aに対して前述の補正処理aに加えて補正処理bを実行する(ステップS15)。具体的には、補正後の判定値Aは、例えば、以下の数式により算出される。
A=Y×Z×A(Aは補正前の判定値、Yは印字率による補正値、Zは用紙Pの種類による補正値)
上記の数式における用紙Pの種類による補正値Zは、通信部104により取得された用紙Pの種類から一意に定まる。例えば、用紙Pが光沢紙である場合の補正値は、用紙Pが普通紙である場合の補正値よりも小さく設定されている。用紙Pの種類と補正値Zの対応関係を示すテーブルはHDD90に予め記憶されており、判定値変更部105は、当該テーブルを参照して補正値Zを決定する。
光の光量Bが閾値E以上(光量B≧閾値E)である場合(ステップS14においてYES)、判定値変更部105は、判定値Aに対して前述の補正処理aおよび補正処理bに加えて補正処理cを実行する(ステップS16)。具体的には、補正後の判定値Aは、例えば、以下の数式により算出される。
A=0.9×Y1×Z×A+0.1×Y2×Z×A(Aは補正前の判定値、Y1は表面の印字率X1による補正値、Y2は裏面の印字率X2による補正値、Zは用紙Pの種類による補正値)
ステップS11、S13、S15、S16の処理後、用紙積載量判定部103は、上記の判定値Aと用紙積載量検出センサー81の受光素子84が受光した光の光量Bとを比較する(ステップS17)。
受光素子84が受光した光の光量Bが判定値A以上である場合(ステップS17においてYES)、動作制御部102は、排出ローラー対64を制御して用紙Pの排出動作を停止させる(ステップS18)。
ステップS18の処理後、通信部104は、用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えている旨を示すデータおよび用紙の搬送を中止すべき指示を画像形成装置2に向けて送信する(ステップS19)。
画像形成装置2の制御部201は、通信部203より、後処理装置1から送信された用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えている旨を示すデータおよび用紙の搬送を中止すべき指示を受信すると、画像形成部12による画像形成動作を停止させるとともに、画像形成装置2の搬送ローラーによる用紙Pの搬送を停止させる。また、制御部201は、操作部47の表示部473に予め定められた報知画面を表示させて、積載トレイ80から用紙Pを取り出すべき旨をユーザーに報知する(ステップS20)。
受光素子84が受光した光の光量Bが判定値A以上でない場合(ステップS17においてNO)、動作制御部102は、排出ローラー対64を制御して用紙Pを排出させる(ステップS21)。ステップS21の処理後、全ての用紙Pの排出が完了していない場合には(ステップS22においてNO)、ステップS10の処理に戻る。
以上のように、本発明の一実施形態にかかる後処理装置1では、判定値変更部105が、受光素子84が受光した光の光量と第1の閾値とを比較して、光量が第1の閾値以上である場合に、通信部104が取得した画像形成に関する情報を用いて判定値を変更している。
上記の構成によれば、装置にかかる負荷を抑えながらも、従来の装置よりも精度よく、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えているか否かを判定することができる。
また、通信部104は、画像形成に関する情報として、画像形成対象の画像データに関する情報および画像が形成される用紙Pに関する情報を画像形成装置2から取得する。そして判定値変更部105は、光量が第1の閾値以上、第2の閾値未満である場合に、通信部104が取得した画像データに関する情報および用紙Pに関する情報の一方の情報を用いて判定値を変更し、光量が第2の閾値以上である場合に、通信部104が取得した画像データに関する情報および用紙Pに関する情報の両方の情報を用いて判定値を変更している。
上記の構成によれば、画像データに関する情報および用紙Pに関する情報の両方の情報を用いて判定値を変更する処理を全ての用紙Pに対して行うのではなく、用紙Pの積載量の判定がより高精度に求められる受光素子84が受光した光の光量Bが増加した場合において行うようにしているため、装置にかかる負荷を抑えながらも、更に精度よく、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えているか否かを判定することができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。
<変形例1>
上記の実施の形態では、判定値変更部105が、積載トレイ80に排出される用紙P毎に判定値Aを変更する補正処理を実行し判定値Aの変更値を生成する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。判定値変更部105は、画像形成装置2が画像形成ジョブを受け付けた場合に、画像形成ジョブ毎に判定値Aを変更する補正処理を実行し、当該画像形成ジョブにおいて画像が形成された複数の用紙Pの排出において共通に用いられる判定値Aの変更値を生成してもよい。この場合、用紙積載量判定部103は、判定値変更部105により生成された共通の変更値を用いて、複数の用紙Pの排出中における用紙Pの積載量を判定する。
図7は、変形例1にかかる後処理装置および画像形成装置の動作の流れを示すフローチャートである。なお、図5のフローチャートに示す処理と同内容の処理については説明を省略する。
判定値変更部105は、画像形成装置2が画像形成ジョブを受け付けた場合(ステップS30においてYES)、判定値Aに対して補正処理a、補正処理a+補正処理b、および補正処理a+補正処理b+補正処理cの各処理を実行して、判定値Aの複数の変更値を生成する(ステップS31、ステップS32、ステップS33)。判定値Aの複数の変更値は、HDD90に記憶される。
上記のステップS31、ステップS32、ステップS33において用紙Pの印字率を用いて判定値Aを補正する場合、判定値変更部105は、画像形成ジョブに含まれる複数の用紙Pの印字率の平均値を用いて、複数の用紙Pの排出において共通に用いられる判定値Aの変更値を生成する。なお、判定値変更部105は、画像形成ジョブに含まれる複数の用紙Pの印字率のうち、最も高い印字率を用いて判定値Aの変更値を生成してもよい。また、用紙Pの種類を用いて判定値Aを補正する場合、判定値変更部105は、画像形成ジョブに含まれる複数の用紙Pのうち1の用紙Pの種類を用いて、複数の用紙Pの排出において共通に用いられる判定値Aの変更値を生成する。
ステップS33の処理後、判定値変更部105は、受光素子84が受光した光の光量Bが閾値C以上であるか否かを判定する(ステップS34)。光の光量Bが閾値C未満(光量B<閾値C)である場合(ステップS34においてNO)、判定値変更部105は、HDD90から補正処理が施されていない判定値Aを読み出す(ステップS35)。一方、光の光量Bが閾値C以上(光量B≧閾値C)である場合(ステップS34においてYES)、判定値変更部105は、受光素子84が受光した光の光量Bが閾値D以上であるか否かを判定する(ステップS36)。
光の光量Bが閾値D未満(光量B<閾値D)である場合(ステップS36においてNO)、判定値変更部105は、HDD90から補正処理aが施された判定値Aを読み出す(ステップS37)。一方、光の光量Bが閾値D以上(光量B≧閾値D)である場合(ステップS36においてYES)、判定値変更部105は、受光素子84が受光した光の光量Bが閾値E以上であるか否かを判定する(ステップS38)。
光の光量Bが閾値E未満(光量B<閾値E)である場合(ステップS38においてNO)、判定値変更部105は、HDD90から補正処理a+補正処理bが施された判定値Aを読み出す(ステップS39)。光の光量Bが閾値E以上(光量B≧閾値E)である場合(ステップS38においてYES)、判定値変更部105は、HDD90から補正処理a+補正処理b+補正処理cが施された判定値Aを読み出す(ステップS40)。
ステップS35、S37、S39、S40の処理後、用紙積載量判定部103は、上記の判定値Aと用紙積載量検出センサー81の受光素子84が受光した光の光量Bとを比較する(ステップS41)。
受光素子84が受光した光の光量Bが判定値A以上でない場合(ステップS41においてNO)、動作制御部102は、排出ローラー対64を制御して用紙Pを排出させる(ステップS45)。ステップS45の処理後、全ての用紙Pの排出が完了していない場合には(ステップS46においてNO)、ステップS34の処理に戻る。
変形例1にかかる後処理装置および画像形成装置によれば、積載トレイ80に排出される用紙P毎に判定値Aを変更する補正処理を行う必要がないため、装置にかかる負荷を軽減することができる。
<変形例2>
上記の実施の形態では、用紙P全体の印字率を算出し、当該算出した用紙P全体の印字率を用いて判定値Aを変更する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。
発光素子83から出射された光が用紙Pにあたる特定領域における印字率を画像形成装置2から取得し、当該取得した特定領域における印字率を用いて判定値Aを変更してもよい。
用紙P全体の印字率ではなく、発光素子83から出射された光が用紙Pにあたる特定領域における印字率を用いて、積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が予め定められた積載量を超えているか否かを判定するため、より精度よく判定を行うことができる。
<変形例3>
上記の実施の形態では、判定値変更部105が行う補正処理として、用紙Pの印字率を用いて判定値Aを変更する補正処理a、用紙Pの種類を用いて判定値Aを変更する補正処理b、発光素子83の出射光があたる面の印字率に加えて、その裏側の面の印字率を用いて判定値Aを変更する補正処理cについて説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。
ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの色の種類によっても、光の反射率が異なる。このため、積載トレイ80に積載された用紙Pの枚数が同じで、かつ、印字率が同じであるにも関わらず、用紙積載量検出センサーの81の受光素子84で受光される光の受光量が異なる場合がある。
そこで、変形例3にかかる後処理装置では、用紙Pの印字率Xに加えて、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各色が用いられた割合を用いて、判定値Aを補正する(補正処理d)。具体的には、補正後の判定値Aは、例えば、以下の数式により算出される。
A=Nbk×Ybk×A+N×Y×A+N×Y×A+N×Y×A(Aは補正前の閾値、Nbk、N、N、Nは、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各色が用いられた割合、Ybk、Y、Y、Yは、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各色の印字率Xによる補正値)
上記の数式における補正値Ybk、Y、Y、Yは、通信部104により取得された用紙Pの印字率から一意に定まる。図8(A)は、マゼンタ用の印字率と補正値との対応関係を示すテーブルの内容を示す図であり、図8(B)は、シアン用の印字率と補正値との対応関係を示すテーブルの内容を示す図であり、図8(C)は、イエロー用の印字率と補正値との対応関係を示すテーブルの内容を示す図である。図8(A)〜図8(C)に示すように、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの印字率と補正値との対応関係は、色毎に異なる。変形例3にかかる後処理装置は、図8に示すテーブルをHDD90に予め記憶しており、当該テーブルを参照して通信部104により取得された用紙Pの印字率Xから補正値Yを決定し、決定した補正値Yを用いて判定値Aを補正する。
判定値変更部105は、受光素子が受光した光量Bが閾値F以上である場合に、補正処理a、補正処理b、および補正処理cに加えて上記の補正処理dを判定値Aに対して実行する。
このように、用紙Pの印字率に加えて、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各色が用いられる割合を用いて判定値Aを補正するため、より精度よく積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイの許容積載量を超えているか否かを判定することができる。
<変形例4>
上記の実施の形態では、判定値変更部105が、まず判定値Aに対して補正処理aを行い、受光素子84が受光する光の光量Bが増加した場合に、補正処理aに加えて補正処理bや補正処理cを実行する場合を説明したが、本発明は必ずしもこの場合に限定されない。
補正処理を追加して行う順序は上記の実施形態に示した順序に限定されず、判定値変更部105は、例えば、まず判定値Aに対して補正処理bを行い、その後に補正処理aや補正処理cを実行するとしてもよい。
<変形例5>
上記の実施の形態で説明した積載トレイ80に積載された用紙Pの積載量が積載トレイ80の許容積載量を超えているか否かを判定する技術は、画像形成装置に対して適応することもできる。
図9は、変形例5にかかる画像形成装置500の構造を示す図である。図1に示す画像形成装置2と同じ構成については同符号を付し、説明を省略する。
画像形成装置500において画像形成済みの用紙Pは、排出ローラー対191により排出口192から排出される。排出口192の下方には積載トレイ170が設けられており、排出口65から排出された用紙Pは、積載トレイ170に積載される。積載トレイ170の上方であって、排出口192の近傍位置には、上記の実施の形態と同様に用紙積載量検出センサー171が設けられている。
画像形成装置500の用紙積載量判定部は、用紙積載量検出センサー171の受光素子が受光した光の光量と判定値Aとを用いて、積載トレイ170に積載された用紙Pの積載量が予め定められた積載トレイ170の許容積載量を超えているか否かを判定する。
また、画像形成装置500は、上記の積載トレイ170以外に、画像形成済みの用紙Pを排出する排出先として積載トレイ180を備えている。積載トレイ180には、排出ローラー対181により排出口182から排出された画像形成済みの用紙Pが積載される。また、積載トレイ180の上方であって、排出口182の近接位置には、同様に用紙積載量検出センサー183が設けられている。
画像形成装置500の用紙積載量判定部は、同様に、用紙積載量検出センサー183の受光素子が受光した光の光量と、判定値Aとを用いて、積載トレイ180に積載された用紙Pの積載量が予め定められた積載トレイ180の積載量を超えているか否かを判定する。
1 後処理装置
2 画像形成装置
12 画像形成部
47 操作部
49 通信インターフェイス部
70 通信インターフェイス部
80 積載トレイ
81 用紙積載量検出センサー
83 発光素子
84 受光素子
100 制御ユニット
101 制御部
102 動作制御部
103 用紙積載量判定部
104 通信部
105 判定値変更部
200 制御ユニット
201 制御部
202 情報生成部
203 通信部

Claims (12)

  1. 画像形成装置で画像が形成された用紙が排出される排出口と、
    前記排出口から排出される用紙が積載される積載トレイと、
    前記積載トレイに積載された一番上の用紙に向けて光を出射する発光素子と、
    前記積載トレイに積載された一番上の用紙で反射した前記発光素子の出射光を受光する受光素子と、
    前記受光素子が受光した光の光量と判定値とを比較して、前記光量が前記判定値以上である場合に、前記積載トレイに積載された用紙の積載量が予め定められた積載量を超えていると判定する用紙積載量判定部と、
    前記画像形成装置との間でデータの通信を行い、画像形成に関する情報を取得する通信部と、
    前記受光素子が受光した光の光量と第1の閾値とを比較して、前記光量が前記第1の閾値以上である場合に、前記通信部が取得した前記画像形成に関する情報を用いて前記判定値を変更する判定値変更部と、を備える後処理装置。
  2. 前記通信部は、前記画像形成に関する情報として、画像形成対象の画像データに関する情報および画像が形成される用紙に関する情報を前記画像形成装置から取得し、
    前記判定値変更部は、前記光量が前記第1の閾値以上、第2の閾値未満である場合に、前記通信部が取得した前記画像データに関する情報および前記用紙に関する情報の一方の情報を用いて前記判定値を変更し、前記光量が前記第2の閾値以上である場合に、前記通信部が取得した前記画像データに関する情報および前記用紙に関する情報の両方の情報を用いて前記判定値を変更する、請求項1に記載の後処理装置。
  3. 前記取得部は、前記画像形成対象の画像データに関する情報として、前記画像形成装置で画像が形成された用紙の印字率を前記画像形成装置から取得し、
    前記判定値変更部は、前記用紙の印字率を用いて前記判定値を変更する、請求項2に記載の後処理装置。
  4. 前記通信部は、更に、前記画像形成対象の画像データに関する情報として、用紙の両面に画像が形成されたか否かを示す情報を前記画像形成装置から取得し、
    前記判定値変更部は、両面に画像が形成された用紙が前記排出口から排出される場合には、前記光量が第3の閾値未満であるときに、前記発光素子の出射光があたる面の印字率を用いて前記判定値を変更し、前記光量が第3の閾値以上であるときに、前記発光素子の出射光があたる面の印字率に加えて、その裏側の面の印字率を用いて前記判定値を変更する、請求項3に記載の後処理装置。
  5. 前記判定値変更部は、前記通信部が取得した印字率が大きくなるにつれて前記変更後の判定値を小さくする、請求項3または請求項4に記載の後処理装置。
  6. 前記取得部は、前記用紙に関する情報として、前記画像形成装置で画像が形成された用紙の種類を前記画像形成装置から取得し、
    前記判定値変更部は、前記用紙の種類を用いて前記判定値を変更する、請求項2に記載の後処理装置。
  7. 前記判定値変更部は、前記画像形成装置が画像形成ジョブを受け付けた場合に、当該画像形成ジョブにおいて画像が形成された複数の用紙の排出において共通に用いられる前記判定値の変更値を生成し、
    前記用紙積載量判定部は、前記判定値変更部により生成された共通の変更値を用いて、前記複数の用紙の排出中における積載量を判定する、請求項1に記載の後処理装置。
  8. 前記判定値変更部は、前記取得部が前記画像形成に関する情報として前記複数の用紙の印字率を前記画像形成装置から取得する場合、前記複数の用紙の印字率の平均値を用いて、前記複数の用紙の排出において共通に用いられる前記判定値の変更値を生成する、請求項7に記載の後処理装置。
  9. 前記通信部は、前記用紙積載量判定部により、前記積載トレイに積載された用紙の積載量が予め定められた許容積載量を超えていると判定された場合、その旨を示すデータおよび用紙の搬送を中止すべき指示を前記画像形成装置に向けて送信する、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の後処理装置。
  10. 用紙の排出動作を制御する動作制御部を更に備え、
    前記動作制御部は、前記用紙積載量判定部により、前記積載トレイに積載された用紙の積載量が予め定められた許容積載量を超えていると判定された場合、前記排出口に設けられた排出ローラーを制御して前記積載トレイに用紙を積載させない、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の後処理装置。
  11. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像が形成された用紙が排出される排出口と、
    前記排出口から排出される用紙が積載される積載トレイと、
    前記積載トレイに積載された一番上の用紙に向けて光を出射する発光素子と、
    前記積載トレイに積載された一番上の用紙で反射した前記発光素子の出射光を受光する受光素子と、
    前記受光素子が受光した光の光量と判定値とを比較して、前記光量が前記判定値以上である場合に、前記積載トレイに積載された用紙の積載量が予め定められた積載量を超えていると判定する用紙積載量判定部と、
    画像形成に関する情報を生成する情報生成部と、
    前記受光素子が受光した光の光量と第1の閾値とを比較して、前記光量が前記第1の閾値以上である場合に、前記情報生成部により生成された前記画像形成に関する情報を用いて前記判定値を変更する判定値変更部と、を備える画像形成装置。
  12. 画像形成装置と、当該画像形成装置に接続される後処理装置とを備え、
    前記画像形成装置は、
    用紙に画像を形成する画像形成部と、
    画像形成に関する情報を生成する情報生成部と、を備え、
    前記後処理装置は、
    前記画像形成装置で画像が形成された用紙が排出される排出口と、
    前記排出口から排出される用紙が積載される積載トレイと、
    前記積載トレイに積載された一番上の用紙に向けて光を出射する発光素子と、
    前記積載トレイに積載された一番上の用紙で反射した前記発光素子の出射光を受光する受光素子と、
    前記受光素子が受光した光の光量と判定値とを比較して、前記光量が前記判定値以上である場合に、前記積載トレイに積載された用紙の積載量が予め定められた積載量を超えていると判定する用紙積載量判定部と、
    前記画像形成装置との間でデータの通信を行い、前記情報生成部で生成された画像形成に関する情報を取得する通信部と、
    前記受光素子が受光した光の光量と第1の閾値とを比較して、前記光量が前記第1の閾値以上である場合に、前記通信部が取得した前記画像形成に関する情報を用いて前記判定値を変更する判定値変更部と、を備える画像形成システム。
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