JP2015214352A - スタンディングパウチ及びその製造方法 - Google Patents

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孝之 相川
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啓佑 丹生
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毅人 桜井
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Abstract

【課題】耐落下衝撃性に優れ、落下衝撃を受けた場合にも破袋やピンホールの発生が有効に防止されていると共に、自立性及び容物充填後の立ち姿に優れ、把持する際の感触にも優れたスタンディングパウチを提供することである。
【解決手段】2枚の側面フィルム及び2つ折りにした底部フィルムが、サイドシール部及びボトムシール部によりシールされて成り、サイドシール部に沿った折り曲げ線で折り返されて成る折り返し部を有するスタンディングパウチにおいて、前記底部フィルムの折り目線と前記折り曲げ線の交点が、ボトムシール部内に位置することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、スタンディングパウチ及びその製造方法に関するものであり、より詳細には、自立性及び把持する際の感触に優れていると共に、耐落下衝撃性に優れたスタンディングパウチ及びその製造方法に関する。
樹脂フィルムを重ね合わせ、端部をシールして成る袋状容器(パウチ)は、従来より、洗剤やシャンプー等の日用品や、調味料等の食料品等の各種用途に広く使用されている。このような袋状容器に自立性を持たせるべく、2枚の側面フィルムの間に2つ折りにした底部フィルムを介在させ、サイドシール部及びボトムシール部によりシールしたスタンディングパウチも広く知られており、このようなスタンディングパウチにおいては、自立性を確保するために、サイドシール部とボトムシール部が重なる部分に、底部の開き形状を調整するシール部が形成されたものが提案されている(特許文献1)。
前記スタンディングパウチにおいては、自立性は確保されているとしても、パウチを構成する樹脂フィルムが可撓性を有するものであることから、自立した状態において側面フィルムに折れや座屈を生じやすいという問題がある。このような問題を解決するために、例えば、パウチのサイドシール部をサイドシール部よりもパウチ内側に位置する折り曲げ線で折り返した折り返し部を形成して成るスタンディングパウチが提案されている(特許文献2及び3等)。
特開2003−137318号公報 国際公開第2008/001829号 特開2012−192958号公報
前記スタンディングパウチにおいては、パウチ側端部をサイドシール部よりもパウチ内側に位置する折り曲げ線で折り曲げ加工を行うことにより、パウチの側端部にピラー効果を付与し、パウチが座屈することを防止して、側面フィルムに折れがない美麗な立ち姿を実現すると共に、折り返し部の折れ目が柔らかく、把持する際の感触に優れているという優れた特徴を有する。しかしながら、内容物を充填した状態での耐落下衝撃性の点で充分満足するものではなかった。
すなわち、内容物充填後のパウチを底部から垂直落下させると、ウォーターハンマー現象により、パウチの側面フィルム及び底フィルムの重ね合わせ箇所の端部に応力集中が生じ、破袋或いはピンホールの発生などを生じるおそれがある。
前記特許文献2及び3に記載されたスタンディングパウチにおいては、折り曲げ線をサイドシール部よりもパウチ内側に位置させて、ボトムシール部とサイドシール部のシール交点に応力が集中することを防止すると共に、ボトムシール部の内縁と折り曲げ線の交点を底部フィルムの折り目線と一致させることによりボトム強度を向上させていたが、未だ充分満足するものではなかった。
従って本発明の目的は、耐落下衝撃性に優れ、落下衝撃を受けた場合にも破袋やピンホールの発生が有効に防止されたスタンディングパウチを提供することである。
本発明の他の目的は、自立性及び内容物充填後の立ち姿に優れると共に、把持する際の感触にも優れたスタンディングパウチを提供することである。
本発明の更に他の目的は、前記特性を有するスタンディングパウチを効率よく製造可能な製造方法を提供することである。
本発明によれば、2枚の側面フィルム及び2つ折りにした底部フィルムが、サイドシール部及びボトムシール部によりシールされ、サイドシール部に沿った折り曲げ線で折り返された折り返し部を有するスタンディングパウチにおいて、前記底部フィルムの折り目線と前記折り曲げ線の交点が、ボトムシール部内に位置することを特徴とするスタンディングパウチが提供される。
本発明のスタンディングパウチにおいては、
1.前記折り曲げ線が、サイドシール部の内側端縁よりもパウチ内方側に位置すること、
2.前記折り返し部が、更に折り返された多重構造を有すること、
が好適である。
本発明によればまた、2枚の側面フィルム及び2つ折りにした底部フィルムがサイドシール部及びボトムシール部によりシールされた中間パウチに、サイドシール部に沿った折り曲げ線で折り曲げ加工を施し折り曲げ部分を形成したスタンディングパウチの製造方法において、前記折り曲げ加工が、底部フィルムの折り目線とボトムシール部内で交差すると共に、前記サイドシール部内縁よりも内方側に位置する折り曲げ線の位置で、中間パウチの幅方向端部を一方側に折り曲げることを特徴とするスタンディングパウチの製造方法が提供される。
本発明のスタンディングパウチの製造方法においては、
1.前記折り曲げ加工が、中間パウチの搬送方向の上流から下流に向かって変化する間隙を有する金型を用いて行われ、中間パウチの少なくとも折り曲げ線よりも外側のパウチ幅方向端部が前記間隙を通過することにより、折り曲げ線を軸とする折り返し部とパウチの側面フィルムにより形成される折り曲げ角度を漸次減少させて、パウチ幅方向端部に折り曲げ加工が施されること、
2.前記折り曲げ加工が、少なくとも、第一の折り曲げ線で中間パウチの幅方向端部の折り曲げ加工を施す第一の折り曲げ加工と、第一の折り曲げ線と平行、且つ第一の折り曲げ線よりもパウチ内方側に位置する第二の折り曲げ線で、第一の折り曲げ加工後の折り返し部の折り曲げ加工を施す第二の折り曲げ加工から成ること、
3.前記第二の折り曲げ加工を施す第二の金型が、前記第一の折り曲げ加工を施す第一の金型よりも、第一の折り曲げ線と第二の折り曲げ線の間の距離だけパウチ内方側に位置し、且つ中間パウチの搬送方向の上流から下流に向かって前記第一の金型の間隙の形状と同一の形状を有すること、
4.前記折り曲げ部分を加熱及び冷却する熱交換機構が設けられていること、
が好適である。
本発明のスタンディングパウチにおいては、パウチ側面の折り曲げのための折り曲げ線と底部フィルムの折り目線との交点が、ボトムシール部内に位置していることにより、落下時に生じるウォーターハンマーによる内容物からの応力が前記交点に作用することが有効に防止される。すなわち、前記交点は内容物からの応力集中が生じやすい個所であるが、本発明においては、この交点自体がボトムシール部内に位置することから、このような応力が直接作用することがなく、破袋やピンホールの発生が有効に防止でき、耐落下衝撃性が顕著に向上されている。
また本発明のスタンディングパウチにおいては、サイドシール部に沿った、且つサイドシール部の内側端縁よりもパウチ内方側に位置する折り曲げ線で折り返されて成る折り返し部を有することによりピラー効果が向上されるため、自立状態におけるパウチの座屈等がなく、外観特性にも優れている。またこの折り曲げ線の部分がパウチの幅方向端縁になるため、サイドシール部の端縁、すなわちフィルムの切断端縁がパウチの把持部となる幅方向端縁に位置することがなく、パウチを把持するときの感触に優れている。
本発明のスタンディングパウチにおいては更に、この折り返し部が多重構造を有することにより、パウチの側端部の剛性を向上させて、前述したピラー効果をより確実にすると共に、サイドシール部の端縁を多重構造の内部に位置させることが可能になり、フィルムの切断端縁がパウチ外面に露出することがなく、手のあたりが柔らかいことはもちろん、引っ掛かり等が生じるおそれもない。
更に本発明のスタンディングパウチの製造方法においては、多重構造を有する折り返し部を、通常の折り返し部と連続して形成することが可能であり、切断端縁がむき出しとならない中間パウチを容易に製造することができる。
従来のスタンディングパウチにおける中間パウチを示す図であり、(A)は側面図、(B)は(A)のX−X断面における側断面の概略図。 本発明のスタンディングパウチにおける中間パウチを示す図であり、(A)は側面図、(B)は(A)のY−Y断面における側断面の概略図。 パウチの折り返し部の多重構造を説明するための横断面の概略図。 本発明のスタンディングパウチの製造方法に使用する折り曲げ加工装置の平面概略図。 図4に示した金型における間隙の形状の変化を説明するための断面図。 図5に示した折り曲げ加工装置の金型内での折り曲げを説明するための図。
(スタンディングパウチ)
前述したとおり、本発明のスタンディングパウチは、サイドシール部を含む中間パウチの幅方向端部を折り曲げるための折り曲げ線と底部フィルムの折り目線との交点が、ボトムシール部内に位置していることが重要な特徴である。
図1は従来の折り返し部を有するスタンディングパウチにおける中間パウチの一例を示す図であり、図2は本発明のスタンディングパウチにおける中間パウチの一例を示す図である。図1及び図2に示す中間パウチ1はいずれも、側面フィルム2a,2bの間に底部フィルム3が折り目線8で折りたたまれた状態で位置し、側面フィルム2a,2bの両端部を接合したサイドシール部4a,4b及び側面フィルム2a,2bと、底部フィルム3を接合したボトムシール部6が形成されている。この中間パウチは、後述するように、サイドシール部4a,4bに沿った折り曲げ線7a,7bで折り曲げられると共に、用途に応じた形状の注出口及び内容物充填のための開口が上部に適宜形成されて、所望のスタンディングパウチに形成される。
尚、スタンディングパウチを構成する2枚の側面フィルム2a,2b及び底部フィルム3は、それぞれ独立したフィルム構成である場合に限定されず、これらのフィルムが一枚のフィルムから成り、底部となる部分をW状に折り畳んだもの等、従来スタンディングパウチに使用されていた態様を使用することもできる。
図1に示すように、従来のスタンディングパウチにおいては、折り曲げ線7a,7bと底部フィルムの折り目線8の交点9a,9bは、内容物と直接接する箇所である内容物の収納部10内に形成されている。その結果、内容物充填後のパウチが底部から垂直落下した場合には、この交点は、前述したウォーターハンマーによる内容物からの応力集中を受ける箇所である。
これに対して本発明においては、折り曲げ線7a,7bと底部フィルムの折り目線8の交点9a,9bがボトムシール部内に位置することにより、前述したように、内容物充填後のパウチが垂直落下した場合でも、交点9a,9bは内容物に直接接することがなく、応力集中による破袋やピンホールの発生が有効に防止でき、耐落下衝撃性を顕著に向上させることができる。
図2は、本発明のスタンディングパウチにおける中間パウチの一例を示す図であり、折り目線8及びサイドシール内側端縁により形成される収納部10側の角部11a,11bにおいて側面フィルム2a,2bがボトムシールの一部として接合されている(以下、11a,11bをシール部と呼ぶことがある)。
このシール部11a,11bは、側面フィルム2a,2bと底部フィルム3を接合するボトムシール部6と連続してボトムシール部を構成すると共に、サイドシール部4a,4bとも連続して、交点9a,9b部分がこれらのシール部によって完全にシールされていることが重要である。
シール部11a,11bの大きさは、交点9a,9bがボトムシール部6内に位置される限り特に制限はないが、収納部10の容積を確保するため、交点9a,9bから収納部10までの最短距離が2〜3mmの範囲にあることが望ましい。
本発明のスタンディングパウチにおいては、パウチの自立性を向上し、把持した時の手のあたりを柔らかくする等の観点から、前述した中間パウチを折り曲げ線に沿った折り曲げ加工を行う。
前述したとおり、本発明のスタンディングパウチにおいて、折り曲げ線は、パウチのサイドシール部に沿った軸方向に延びるものであるが、サイドシール部の内側端縁よりもパウチ内方側(収納部側)に位置することが望ましい。これにより折り曲げ加工が容易になると共に、自立性も向上する。尚、折り曲げ線のサイドシール部内側端縁からの距離は、パウチの大きさや、サイドシール部の幅等によっても異なるが、サイドシール部の内側端縁からパウチ内方側に1.5〜2.5mmであることが好適である。
本発明のスタンディングパウチにおいては、折り返し部は、図2にその一例を示した中間パウチを、折り曲げ線7a,7bで折り曲げ加工することにより形成され、折り曲げ線7a,7bよりも外側のサイドシール部を含むパウチ幅方向端部が折り返し部を構成する。
またスタンディングパウチの自立性を向上する観点から、折り返し部は少なくとも底部フィルムが位置する部分において側面フィルムに接合固定されていることが望ましく、より好適には、底部から上部までの軸方向全体にわたって、或いは底部フィルムが位置する部分及び折り返し部の上端部が、側面フィルムに接合固定されていることが望ましい。
本発明のスタンディングパウチにおいては、折り曲げ線で折り曲げ加工が施された折り返し部に、更に同様の折り曲げ加工を行い、折り返し部を多重構造とすることが特に好適である。これにより、折り返し部の剛性が向上し、パウチの自立性及び自立時の座屈やしわの発生が有効に防止されると共に、側面フィルムの切断端縁を多重構造の内部に位置させることが可能になり、把持する際に当たりが柔らかく、また引っ掛かりが有効に防止される。
すなわち、パウチの折り返し部の多重構造を説明するための図3に基づいて説明すると、図2に示した折り曲げ線7a,7bで一回折り曲げ加工した折り返し部12は、図3(A)に示すように、一重構造を有している。
次いで、図3(A)に示した一回の折り曲げ加工による折り返し部12の部分を、図3(A)に示す第二の折り曲げ線13を軸に、更に折り曲げ加工を行うことにより、図3(B)に示すように、折り返し部12’は二重構造に形成される。
また、図3(A)に示した一回折り曲げ加工による折り返し部12内に形成された第二の折り曲げ線14を軸に、更に折り曲げ加工を行うことにより、図3(C)に示すように、折り返し部12”は三重構造に形成される。
本発明のスタンディングパウチは、パウチ上方には内容物の注出口が形成されるが、本発明においては注出口の形状や形成場所は、収納する内容物の性状やパウチの大きさ等、パウチの用途に応じて従来公知の形状等を採用することができる。パウチの上方角部に注出口を設ける場合には、前述した折り返し部は注出口を避けてその下部まで形成することが、注出性の点からも望ましい。
本発明のスタンディングパウチは、従来公知のスタンディングパウチに使用される樹脂フィルムを用いることができ、これに限定されないが、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂からなる単層フィルム、或いはこれらのヒートシール性を有する熱可塑性樹脂フィルムをパウチの内層とし、他のフィルムを積層した2層以上の層構成を有する積層フィルムを使用することができる。
ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変性されたオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂、アイオノマー樹脂、比較的低融点乃至低軟化点のポリアミド乃至コポリアミド樹脂、ポリエステル乃至コポリエステル樹脂等を挙げることができる。
積層フィルムとしては、前記ヒートシール性熱可塑性樹脂から成るフィルムをパウチの内層とし、種々の熱可塑性樹脂、アルミニウム箔等の金属箔、或いは紙やセロハン等を外層或いは中間層として使用することができる。またパウチにガスバリア性を付与する場合には、エチレンビニルアルコール共重合体、ナイロン又は環状オレフィンコポリマー等のガスバリア性樹脂から成る層、アルミニウムや酸化珪素などの金属酸化物蒸着膜を有する樹脂層、粘土鉱物を含有する樹脂層、アルミニウム等の金属箔を含む従来公知の積層フィルムを使用できる。
(製造方法)
本発明のスタンディングパウチの製造方法においては、側面フィルムの間に底部フィルムが折り目線で折りたたまれた状態で位置し、側面フィルムの両端部を接合したサイドシール部及び側面フィルムと底部フィルムを接合して成るボトムシール部が形成され、底部フィルムの折り目線と前記折り曲げ線の交点が、ボトムシール部内に位置する中間パウチを用いて、サイドシール部を折り曲げ線に沿って折り曲げ加工を行う。
この折り曲げ加工を行う折り曲げ装置は、前記中間パウチを搬送させつつ、中間パウチの少なくともサイドシール部を、搬送方向と平行な折り曲げ線に沿って、側面フィルム側に折り曲げる折り曲げ加工を施し、形成された折り返し部の形状を安定させる。
図4は、本発明のスタンディングパウチの製造に用いられる折り曲げ装置の一例を示す上面図である。図4に示す具体例においては、パウチの搬送方向(図中、矢印Z)の上流から下流に向かって、第一の折り曲げ加工部200A及び第二の折り曲げ加工部200Bを直列的に備えると共に、パウチを搬送する複数の搬送ロール220を備えた折り曲げ機構200が設けられており、その下流に、形成された折り返し部の折り曲げ状態を安定させるための加熱機構300が設けられている。尚、図示していないが、折り曲げ装置の上流側には、加熱装置が設置されており、折り曲げ装置に搬送される中間パウチの、折り曲げ加工が施されるパウチの幅方向端部を折り曲げ可能な温度に加熱して、折り曲げ装置に供給する。また、中間パウチの折り曲げ装置への供給は、底部側又はパウチ上部側のいずれから供給してもよいが、中間パウチの上部側には必ず、内容物充填のための開口が形成されていることから、この開口から空気が入ってパウチが膨らんだり、或いは異物が入ることを防止するために、底部側から折り曲げ装置に供給することが好適である。
図4に示す態様においては、2つの折り曲げ加工部200A及び200Bで、折り曲げ加工が2回行われ、折り返し部12が多重構造を有するパウチを形成することができる。折り曲げ加工を一回のみ行う場合は、折り曲げ加工部を一つにすればよい。また加熱機構300は、折り返し部12を挟持しながら搬送する一対の回転機構320及び複数の加熱ブロック330を備えており、加熱ブロック330によって折り返し部12の折り曲げ状態を安定させることができる。そして、前述した折り返し部12の折り曲げ状態をより安定させるために、折り返し部分12の加熱後に冷却を行う。または、折り曲げ装置内に加熱装置を設置し、折り返し部12の形成後に冷却を行っても良い。このように、必要に応じて加熱、冷却を行う熱交換機構が設けられる。
第一の折り曲げ加工部200A及び第二の折り曲げ加工部200Bはそれぞれ、中間パウチの搬送経路内に、少なくとも折り曲げ線よりも外側に位置する中間パウチの幅方向端部をそれぞれ収納可能な、一対の第一の金型210A,210A及び一対の第二の金型210B,210Bを有してる。この一対の金型210A,210A及び一対の金型210B,210Bはいずれも、中間パウチの搬送方向(図中、矢印Z)の上流側から下流側に向かって、変化する間隙を有しており、中間パウチの幅方向端部がこの金型200A及び200B内を通過することによって、折り曲げ線を軸とする折り返し部と、パウチの側面フィルムにより形成される折り曲げ角度を漸次減少させて、折り曲げ線よりも外側の幅方向端部を側面フィルム側に折り曲げる折り曲げ加工が施される。
図5は、図4に示した第一の金型210A及び第二の金型210Bが有する間隙の形状変化を説明する図であり、図5(A)は第一の金型210Aのパウチの搬送方向に対する断面を示しており、(a)〜(d)は図4に示した(a)〜(d)付近の位置におけるそれぞれの断面を概略的に示しており、間隙230Aは上流から下流に向かって断面(a)〜(d)の形状をとりながら連続的に変化する。
すなわち、図5(A)において、断面(a)においてはパウチ1の幅方向端部が金型210Aの間隙に入った状態を表し、断面(b)においては下方にL字型にまがった間隙230Aの形状に沿って、折り曲げ線7aを軸に折り返し部12が下方に折り曲げられる。更に断面(c)において、折り返し部12とパウチ1の側面フィルムとの角度を小さくするように折り曲げられる。そして最終的には、断面(d)のように、折り返し部12がパウチ1の側面フィルムとほぼ平行になるまで折り曲げられ、第一の折り曲げ加工が終了する。
次いで、図5(B)に示すように、第一の金型210Aで一回目の折り曲げ加工が施されたパウチ1は、第二の金型210Bに搬送され、図3(A)に示した折り曲げ線14の位置を軸にして、第一の折り曲げ加工と同様の折り曲げ加工が施される。図5(B)に示すように、第二の金型210Bに形成された間隙230Bは、第一の金型210Aに形成された間隙230Aと同様に、上流から下流に向かって断面(a)〜(d)の形状をとりながら連続的に変化する。図5に示した態様においては、折り返し部12”が三重の多重構造が形成され、しかもフィルムの切断端縁は折り返し部内にある。
尚、前述した2つの折り曲げ加工部200A、200Bでそれぞれ折り曲げ加工を行う第一の金型210A、第二の金型210Bの二つの金型を、図示しないが、一つの金型210で構成しても良い。
また、前述した加熱ブロック330に変えて、二つの金型210A、210B、或いは一つの金型210の間隙において、中間パウチの折り曲げ線が位置する間隙部位を加熱する加熱機構を設けても良い。
図6は、図5に示した第一の金型210A及び第二の金型210Bにおける中間パウチ1の幅方向端部が折り曲げられる過程を説明する図であり、この態様においては、第二の折り曲げ線は、図3に示した折り曲げ線13の位置で折り曲げ加工が行われている。
第一の金型210Aでの折り曲げ加工によるパウチ端部の折り曲げ状態(a)〜(d)は、図5(A)の金型210Aの断面(a)〜(d)に対応しており、上流から下流に向かって搬送されつつあるパウチが金型210Aの間隙230Aの形状の変化に従って、徐々に折り曲げられていることがわかる。第一の金型210Aでの折り曲げ加工が終了すると、第二の金型210Bで同様に折り曲げ加工が施され、この態様では折り返し部12’が、図3(B)に示す二重構造に形成される。
尚、前述したとおり、第一の金型210Aと第二の金型210Bに形成される間隙は同じ形状変化を有するものであるが、図6から明らかなように、第二の金型210Bにおける間隙は、第一の折り曲げ線7aと第二の折り曲げ線13a(7bと13b)の間隔だけ第一の金型210Aよりも内側に位置するように形成されていることが、複数の折り曲げ加工を連続して行う上で望ましい。
折り曲げ加工が施された中間パウチは、次いでパウチ上部に内容物に応じた注出口を形成することにより完成する。
本発明のスタンディングパウチは、耐落下衝撃性に優れていると共に、自立時の座屈やしわの発生などが有効に防止されており、自立させて展示販売される商品に好適に使用することができ、洗剤やシャンプー等の日用品や、調味料等の食料品に好適に使用することができる。
1 中間パウチ、2 側面フィルム、3 底フィルム、4 サイドシール部、6 ボトムシール部、7 折り曲げ線、8 折り目線、9 交点、10 収納部、11 シール部、12 折り返し部、13、14 第二の折り曲げ線、210 金型、230 間隙。

Claims (8)

  1. 2枚の側面フィルム及び2つ折りにした底部フィルムが、サイドシール部及びボトムシール部によりシールされ、サイドシール部に沿った折り曲げ線で折り返された折り返し部を有するスタンディングパウチにおいて、
    前記底部フィルムの折り目線と前記折り曲げ線の交点が、ボトムシール部内に位置することを特徴とするスタンディングパウチ。
  2. 前記折り曲げ線が、サイドシール部の内側端縁よりもパウチ内方側に位置する請求項1記載のスタンディングパウチ。
  3. 前記折り返し部が、更に折り返された多重構造を有する請求項1又は2記載のスタンディングパウチ。
  4. 2枚の側面フィルム及び2つ折りにした底部フィルムがサイドシール部及びボトムシール部によりシールされた中間パウチに、サイドシール部に沿った折り曲げ線で折り曲げ加工を施し折り曲げ部分を形成したスタンディングパウチの製造方法において、
    前記折り曲げ加工が、底部フィルムの折り目線と底部シール部内で交差すると共に、前記サイドシール部内縁よりも内方側に位置する折り曲げ線の位置で、中間パウチの幅方向端部を一方側に折り曲げることを特徴とするスタンディングパウチの製造方法。
  5. 前記折り曲げ加工が、中間パウチの搬送方向の上流から下流に向かって変化する間隙を有する金型を用いて行われ、中間パウチの少なくとも折り曲げ線よりも外側のパウチ幅方向端部が前記間隙を通過することにより、折り曲げ線を軸とする折り返し部とパウチの側面フィルムにより形成される折り曲げ角度を漸次減少させて、パウチ幅方向端縁に折り曲げ加工が施される請求項4記載のスタンディングパウチの製造方法。
  6. 前記折り曲げ加工が、少なくとも、第一の折り曲げ線で中間パウチの幅方向端部の折り曲げ加工を施す第一の折り曲げ加工と、第一の折り曲げ線と平行、且つ第一の折り曲げ線よりもパウチ内方側に位置する第二の折り曲げ線で、第一の折り曲げ加工後の折り返し部の折り曲げ加工を施す第二の折り曲げ加工から成る請求項4又は5記載のスタンディングパウチの製造方法。
  7. 前記第二の折り曲げ加工を施す第二の金型が、前記第一の折り曲げ加工を施す第一の金型よりも、第一の折り曲げ線と第二の折り曲げ線の間の距離だけパウチ内方側に位置し、且つ中間パウチの搬送方向の上流から下流に向かって前記第一の金型の間隙の形状と同一の形状を有する請求項6記載のスタンディングパウチの製造方法。
  8. 前記折り曲げ部分を加熱及び冷却する熱交換機構が設けられている請求項4〜7の何れかに記載のスタンディングパウチの製造方法。
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