JP2015213262A - 情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成装置等の情報処理装置において、通信処理の実行のために情報処理装置の省電力状態を解除した後に、通信処理をより短時間で完了することを可能にする技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、非省電力状態よりも消費電力を低減した省電力状態に移行する機能を有する。画像形成装置のCPUは、省電力状態を解除すると(S604)、OSの機能により、実行対象のアプリケーションプログラム(AP)の数に応じた実行時間を、実行対象のAPのそれぞれに対して順に割り当てることで、当該実行対象のAPを時分割で実行する。省電力状態を解除した要因がネットワークを介したパケットの受信である場合(S605で「YES」)、CPUは、OSの動作モードを、通常モードで実行可能な複数のAPのうちの一部のAPのみを実行する制限モードに設定する(S606)。
【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関するものである。
近年、情報処理装置の一種である、複合機、プリンタ等の画像形成装置は、印刷ジョブ等のジョブを実行していないアイドル状態にある間に、通常状態(非省電力状態)から省電力状態に移行する省電力機能を備えている。省電力状態にある画像形成装置では、当該装置内の大部分のデバイスが動作を停止しており、通常状態よりも消費電力を低減できる。このような画像形成装置は、省電力状態にある間にネットワークからパケットが到着したことを検出すると、省電力状態を解除して通常状態に移行することで、通信処理を行う。その後、通信処理が完了すると、画像形成装置は再び省電力状態に移行する。
例えば特許文献1では、省電力モードから通常モードに切り替わる際の消費電力を低減し、かつ、要求された処理を迅速に開始する技術が提案されている。特許文献1の情報処理装置は、省電力モードで動作している間に所定のパケットを受信すると、CPUを通常モードで起動させるとともに、受信したパケットで指定されるポート番号に応じた起動対象のデバイスを通常モードに切り替える。
また、近年の画像形成装置は、ネットワークを介して通信可能なコンピュータによる画像形成装置の管理及び状態確認のために、SNMP等のプロトコルを用いてそのようなコンピュータと頻繁に通信を行う傾向にある。このような画像形成装置において消費電力を十分に低減するためには、画像形成装置が省電力状態を解除している時間を十分に短くする必要がある。即ち、画像形成装置は、ネットワークからパケットの受信に応じて省電力状態を解除した後に、可能な限り短時間で通信処理を完了して省電力状態に戻る必要がある。
また、近年の画像形成装置では、コントローラの制御用OSとして、従来のリアルタイムOSに代わって汎用OSを備えるのが一般的となっている。リアルタイムOSと汎用OSでは、1つのCPUによって複数のアプリケーションプログラム(AP)を実行するための方式に違いがある。リアルタイムOSでは、CPUによって実行される処理を、APからの制御によって切り替える。この方式では、APの高機能化に伴って、処理を切り替えるためのAPの設計が複雑となり、APの開発が比較的難しくなることが知られている。
一方、汎用OSでは、タイムスライスと称される一定の時間で、CPUによって実行されるAPを切り替えることで、複数のAPがあたかも並列に実行されているかのように見えるようにする。この方式では、CPUによって実行される処理を切り替えるための、APによる制御が必要ないため、APの開発は比較的容易である。汎用OSでは、CPUによって個々のAPが実際に実行されるタイムスライスの長さは、単位時間をAPの数で均等に分割して得られる長さとなる。このため、画像形成装置が備えるAPの数が増加するほど、単位時間当たりにCPUによって各APが実行される時間が短くなる。
特開2008−181402号公報
上述のような汎用OSを備える画像形成装置は、多くの機能を実現するために、多くのAPを時分割で実行している。この場合、画像形成装置が、省電力状態にある間にパケットの受信に応じて省電力状態を解除した後に、受信したパケットに基づく処理(通信処理)を短時間で完了して省電力状態に戻ることができない可能性がある。即ち、時分割で実行されるべきAPの数の増加に伴って通信処理を実行するためのタイムスライスの長さが短くなると、通信処理を完了するまでに長い時間を要する可能性がある。これにより、通信処理の実行のために画像形成装置が省電力状態を解除してから再び画像形成装置が省電力状態に戻るまでの時間が長くなり、画像形成装置の消費電力を十分に低減できなくなるという課題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本発明は、画像形成装置等の情報処理装置において、通信処理の実行のために情報処理装置の省電力状態を解除した後に、通信処理をより短時間で完了することを可能にする技術を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、情報処理装置として実現できる。本発明の一態様に係る情報処理装置は、非省電力状態と、前記非省電力状態よりも消費電力を低減した省電力状態とを有する情報処理装置であって、前記非省電力状態において、実行対象のアプリケーションプログラムの数に応じた実行時間を、前記実行対象のアプリケーションプログラムのそれぞれに対して順に割り当てることで、前記実行対象のアプリケーションプログラムを時分割で実行する実行手段と、前記省電力状態に移行した前記情報処理装置が、ネットワークを介したパケットの受信を要因として前記省電力状態から前記非省電力状態に移行すると、前記実行手段による前記実行対象のアプリケーションプログラムを、受信された前記パケットに基づく処理を実行するためのアプリケーションプログラムを含む、実行可能な複数のアプリケーションプログラムのうちの一部のアプリケーションプログラムに制限する制限手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置等の情報処理装置において、通信処理の実行のために情報処理装置の省電力状態を解除した後に、通信処理をより短時間で完了することが可能になる。
画像形成装置の構成例を示すブロック図。 コントローラの構成例を示すブロック図。 RAMの記憶領域の構成例を示す図。 ランキューの構成例を示す模式図。 画像形成装置におけるAPの実行を管理する手順を示すフローチャート。 画像形成装置における動作状態の制御の手順を示すフローチャート。 制限モードにおけるランキューの構成例を示す模式図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<画像形成装置の構成例>
図1は、一実施形態に係る画像形成装置1の構成例を示すブロック図である。本実施形態では、非省電力状態と、非消費電力状態よりも消費電力を低減した省電力状態とを有する情報処理装置の一例として、画像形成装置1について説明する。画像形成装置1は、スキャナ装置2、コントローラ3、プリンタ装置4、操作部5、ハードディスクドライブ(HDD)6、及びファクシミリ(FAX)装置7を備える。スキャナ装置2は、原稿から光学的に画像を読み取って当該画像をデジタル画像に変換し、画像データとして出力する。プリンタ装置4は、画像データに基づいて記録紙に画像を印刷(出力)する。操作部5は、画像形成装置1に対するユーザの操作を受け付ける。HDD6には、画像データ、制御プログラム等が格納される。FAX装置7は、電話回線10を介したFAX送信により、指定された宛先に画像データを送信する。
コントローラ3は、コントローラ3に接続された各デバイスの動作を制御することで、画像形成装置1における種々のジョブの実行を実現する。また、コントローラ3は、LAN8を介して、外部のホストコンピュータ(PC)9に対して画像データを送信(出力)し、また、PC9から画像データを受信することで画像データの入力を受け付ける。更に、コントローラ3は、PC9から、LAN8を介してジョブの入力を受け付けることも可能である。
スキャナ装置2は、原稿給紙(DF)ユニット21及びスキャナユニット22を備える。DFユニット21は、原稿束から原稿を1枚ずつスキャナユニット22へ自動的に給紙する。スキャナユニット22は、給紙された原稿の画像を光学的に読み取ってデジタル画像に変換し、画像データとしてコントローラ3に送信(出力)する。プリンタ装置4は、マーキングユニット41、給紙ユニット42及び排紙ユニット43を備える。給紙ユニット42は、記録紙を1枚ずつマーキングユニット41へ給紙する。マーキングユニット41は、給紙された記録紙に対して画像を印刷し、印刷後の記録紙を排紙ユニット43へ排紙する。操作部5は、ユーザが画像形成装置1にコピー等の動作を指示するため、及び画像形成装置1に関する各種情報をユーザに提示するための、操作ボタン、及び液晶表示部(表示パネル)を備える。
画像形成装置1は、コピー機能、プリント機能、及びFAX送信機能等の様々な機能を有する。コピー機能は、スキャナ装置2で原稿の画像を読み取って得られた画像データに基づいて、プリンタ装置4で記録紙に画像を印刷する機能である。なお、スキャナ装置2から出力される画像データをHDD6に格納しておくことで、HDD6に格納された画像データに基づく印刷も可能である。FAX送信機能は、スキャナ装置2で原稿の画像を読み取って得られた画像データを、FAX装置7によってFAXデータとして送信する機能である。プリント機能は、PC9から受信した、ページ記述言語(PDL)で記述された印刷データを解析して、印刷用の画像データに変換し、当該印刷データに基づいて、プリンタ装置4によって記録紙に画像を印刷する機能である。画像形成装置1は、コピージョブ、FAX送信ジョブ、プリントジョブ等の、上述のような機能を利用する様々なジョブを実行可能である。
画像形成装置1は、遠隔管理機能を更に備える。遠隔管理機能は、LAN8を介して通信可能な、PC9等の外部装置が、SNMPを用いて画像形成装置1を管理するための機能である。外部装置は、この遠隔管理機能を利用して、画像形成装置1の動作状態(例えば、ジョブを実行可能な状態であるか否か等)を示す情報等、各種情報を得ることが可能である。
<コントローラの構成例>
図2は、コントローラ3の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、コントローラ3は、CPU201、RAM203、タイマー回路204、ディスクインタフェース(I/F)206、ネットワークI/F209、画像処理プロセッサ208、及び電源制御回路210を備える。
CPU201は、画像形成装置1全体を制御する。CPU201は、CPU201の温度を検出するための温度センサ202を内蔵しており、検出される温度に基づいて、温度上昇に起因してCPU201の正常な動作に支障が出る可能性を判定できる。RAM203は、CPU201によってメインメモリとして使用される。タイマー回路204は、時間の経過をCPU201に通知するための回路であり、一定時間ごとに、インターバルタイマ割込信号205をCPU201へ出力する機能を有する。ディスクI/F206は、CPU201とHDD6とを接続するためのインタフェースである。ネットワークI/F209は、CPU201とLAN8とを接続するためのインタフェースである。画像処理プロセッサ208は、入力された画像データに対して種々のデジタル画像処理を行う。画像処理プロセッサ208には、スキャナ装置2、プリンタ装置4及びFAX装置7が接続される。
電源制御回路210は、電源(AC/DCコンバータ216)から画像形成装置1内の各デバイスへの電力の供給状態を制御するための回路である。本実施形態の画像形成装置1は、その動作状態として、装置内の各デバイスが動作する状態である非省電力状態と、装置内の一部のデバイスが動作を停止することで非省電力状態よりも少ない消費電力で動作する状態である省電力状態(スリープ状態)とを有する。画像形成装置1が省電力状態にある間に、省電力状態を解除する必要性が生じると、画像形成装置1の各デバイスから送信される信号によって、省電力状態を解除すべきことが電源制御回路210に通知される。
例えば操作部5は、ユーザが操作部5に設けられたスイッチ等を操作したことを検出すると、スリープ解除信号212を電源制御回路210に出力する。ネットワークI/F209は、LAN8からパケットを受信したことを検出すると、スリープ解除信号213を電源制御回路210に出力する。FAX装置7は、電話回線10からの着信(FAXデータの受信)を検出すると、スリープ解除信号214を電源制御回路210に出力する。電源制御回路210は、スリープ解除信号212,213,214のいずれかが入力されると、復帰要因の発生を示す割込信号215をCPU201に出力する。CPU201は、電源制御回路210から割込信号215が入力されると、画像形成装置1の省電力状態を解除して、画像形成装置1を非省電力状態に移行させる。
電源制御回路210は、CPU201から読取可能な復帰要因レジスタ211を備える。電源制御回路210は、スリープ解除信号212,213,214のいずれかが入力されると、スリープ解除信号212,213,214のいずれが入力されたのかを示す情報を、復帰要因レジスタ211にセットする。CPU201は、復帰要因レジスタ211に格納されている情報を読み取ることで、割込信号215がCPU201に入力された要因を示す情報を取得できる。本実施形態で、CPU201は、このようにして取得した情報に基づいて、画像形成装置1の動作状態を、非省電力状態と省電力状態との間で制御する。
AC/DCコンバータ216は、画像形成装置1に設けられたDC電源であり、外部のAC電源から入力されるAC電力を、画像形成装置1内の各デバイスへ供給するためのDC電力に変換して出力する。AC/DCコンバータ216は、コントローラ3用のDC電力218をコントローラ3に供給し、スキャナ装置2及びプリンタ装置4用のDC電力219を、スキャナ装置2及びプリンタ装置4に供給する。スイッチ(FET)217は、スキャナ装置2及びプリンタ装置4に対するDC電力219の供給状態を、オン状態とオフ状態との間で切り替えるためのスイッチである。スイッチ217は、画像形成装置1が省電力状態にある間、スキャナ装置2及びプリンタ装置4に対するDC電力219の供給がオフ状態となるように制御される。
なお、画像形成装置1は、図2に示すデバイス以外のデバイスも備えていてもよく、図2は、説明を容易にするために画像形成装置1の構成を簡略化して示している。例えば、画像形成装置1は、チップセット、バスブリッジ、クロックジェネレータ等の、多数のCPU周辺ハードウェアを備える。
<RAMの記憶領域の構成例>
図3は、RAM203の記憶領域の構成例を示す図である。RAM203の記憶領域(メモリ領域)は、大別して、アプリケーションメモリ領域301及びオペレーティングシステム(OS)メモリ領域302で構成される。アプリケーションメモリ領域301は、アプリケーションプログラム(AP)のために利用されるメモリ領域である。OSメモリ領域302は、OSのために利用されるメモリ領域である。本実施形態の画像形成装置1は、OSとして汎用OSを使用する。
アプリケーションメモリ領域301には、HDD6から読み出された各APが展開される。CPU201が、アプリケーションメモリ領域301に展開されている各APを実行することによって、各APに対応する機能を画像形成装置1において実現する。CPU201は、OSを用いて、アプリケーションメモリ領域301に展開(格納)された複数のAP(AP311〜315)を時分割で実行可能である。具体的には、CPU201は、非省電力状態において、実行対象のAPの数に応じた実行時間(後述する「タイムスライス」)を、実行対象のAPのそれぞれに対して順に割り当てることで、実行対象のAPを時分割で実行する。このようにして、CPU201は、複数のAPがあたかも並列に実行されているように見える態様で、当該複数のAPを実行する。
図3では、アプリケーションメモリ領域301に、COPY AP311、FAX AP312、Print AP313、SNMP AP314、及び温度監視AP315が展開されている。COPY AP311は、画像形成装置1においてコピー機能を実現するための実行可能プログラムである。FAX AP312は、画像形成装置1においてFAXデータの送受信機能を実現するための実行可能プログラムである。Print AP313は、画像形成装置1おいてプリント機能を実現するための実行可能プログラムである。COPY AP311及びPrint AP313は、LAN8を介して受信されたパケットに基づいて画像形成を行うために用いられるAPに相当する。
SNMP AP314は、画像形成装置1において遠隔管理機能を実現するための実行可能プログラムである。SNMP AP314は、LAN8を介して通信可能な外部装置からのパケットの受信に応じて、画像形成装置1の管理または監視用の情報を当該外部装置に送信するためのAPに相当する。
温度監視AP315は、温度センサ202によって検出されるCPU201の温度を監視することで、CPU201の正常な動作に支障がある異常状態の発生を検出するための実行可能プログラムである。温度監視AP315は、CPU201における異常状態の発生をユーザに報知するため、またはCPU201の動作を緊急停止する等の動作を実行するために用いられる。温度監視AP315は、CPU201が正常に動作しているか否かを監視するためのAPに相当する。
また、アプリケーションメモリ領域301には、画像メモリ316が確保される。画像メモリ316は、コピー機能、プリント機能等が実行される際に、スキャナ装置2から出力された画像データ、またはプリンタ装置4において印刷に使用される画像データが格納されるメモリ領域である。
OSメモリ領域302には、HDD6から読み出されたOSプログラム321が展開される。OSプログラム321は、上述のような複数のAP(AP311〜315)を時分割で実行するためのOSに対応する実行可能プログラムである。また、OSメモリ領域302には、ランキュー322、及びランキュー退避領域324が確保されるとともに、制限モードリスト323が格納される。
ランキュー322は、OSを用いて複数のAPを時分割で実行するための管理情報が格納されるメモリ領域である。制限モードリスト323には、後述するようにパケットの受信に起因して画像形成装置1の省電力状態が解除された際に実行されるべきAPを特定するための情報が格納される。本実施形態では、制限モードリスト323には、パケットの受信に起因して画像形成装置1の省電力状態が解除された際に実行されるべきAPの名称の一覧が格納される。図3では、一例として、制限モードリスト323には、Print AP313、SNMP AP314、及び温度監視AP315の名称である“Print”、“SNMP”及び“温度監視”が格納されている。ランキュー退避領域324は、パケットの受信に起因して画像形成装置1の省電力状態が解除された際に、ランキュー322に格納されていた管理情報の一時的な退避先として用いられるメモリ領域である。
<ランキューを用いたAPの実行例>
次に、図4及び図5を参照して、CPU201がランキュー322を用いて複数のAPを実行する仕組みについて概略的に説明する。まず、図4は、ランキュー322の構成例を示す模式図である。ランキュー322には、複数のアプリケーション情報401と、実行対象ポインタ402とが格納される。アプリケーション情報401は、CPU201によるAPの実行状態を管理するための情報である。ランキュー322には、1つのAPに対して1つのアプリケーション情報401が存在する。実行対象ポインタ402は、CPU201が現在実行している(実行対象としている)APに対応するアプリケーション情報を特定するための情報である。図4に示すように、アプリケーション情報401は、アプリケーション名411、残り実行時間412、レジスタ値413、及び後続アプリケーション情報414で構成される。
図5は、画像形成装置1におけるAPの実行を管理する手順を示すフローチャートである。なお、図5に示す手順は、一般的な汎用OSを用いた動作例を示している。CPU201は、タイマー回路204からインターバルタイマ割込信号205が入力されるごとに、OSプログラム321を実行することによって、図5に示す各ステップの処理を実行する。
S501で、CPU201は、タイマー回路204からインターバルタイマ割込信号205が入力されたか否かを判定することで、インターバルタイマ割込信号205の入力を待ち受ける。本実施形態で、タイマー回路204は、1ms(ミリ秒)に1回、インターバルタイマ割込信号205をCPU201に入力する。CPU201は、インターバルタイマ割込信号205が入力されたと判定した場合、S502に処理を進める。一方、CPU201は、インターバルタイマ割込信号205が入力されていないと判定した場合、S501の判定処理を繰り返すとともに、実行対象となっている(現在実行中の)APの実行を継続する。
本実施形態で使用される汎用OSは、CPU201によって実行されるAPを一定時間ごとに切り替えるために、各APが実行される残り時間を管理する。この一定時間の長さは、一般に「タイムスライス」と称され、本実施形態では一例として100msに予め設定される。アプリケーション情報401には、対応するAPが実行される残り時間が、残り実行時間412として格納されている。なお、(後述するS506において)残り実行時間を初期化する場合、CPU201は、タイムスライスの長さと等しい100msを初期値として残り実行時間412に設定する。
S502で、CPU201は、現在実行中のAPについての残り実行時間を、所定の値(本実施形態では、インターバルタイマ割込信号205が入力される時間間隔と等しい1ms)だけ減算する。具体的には、CPU201は、インターバルタイマ割込信号205が入力されるごとに、実行対象ポインタ402を参照することで、実行中のAPに対応するアプリケーション情報401を特定する。更に、CPU201は、特定したアプリケーション情報401に含まれる残り実行時間412を1msだけ減算する。
次にS503で、CPU201は、S502における減算の結果、残り実行時間412がゼロになったか否かを判定する。CPU201は、残り実行時間412がゼロになっていると判定した場合、S504に処理を進め、ゼロになっていないと判定した場合、S501に処理を戻す。
S504で、CPU201は、実行対象となっているAPの実行を一時的に中断するために、CPU201内のレジスタ(図示せず)に格納されているレジスタ値を、RAM203に退避させる。CPU201は、当該レジスタ値を、RAM203に設けられたランキュー322内の、実行対象となっているAPに対応するアプリケーション情報401内にレジスタ値413として格納することで、当該レジスタ値を退避させる。
次にS505で、CPU201は、実行対象となっているAPだけでなく、全てのAPについての残り実行時間412がゼロとなっているか否かを判定する。CPU201は、全てのAPについての残り実行時間412がゼロになっていると判定した場合、即ち、全てのAPについて、CPU201によって1回ずつ実行が完了した状態にある場合、S506に処理を進め、それ以外の場合、S507に処理を進める。S506で、CPU201は、ランキュー322内の全てのアプリケーション情報401について、残り実行時間412を初期値である100msに変更することで、全APについての残り実行時間412を初期化する。
次にS507で、CPU201は、実行対象ポインタ402を更新する。実行対象ポインタ402が示すアプリケーション情報401には、次にCPU201によって実行されるべきAPに対応するアプリケーション情報401を示す情報が、後続アプリケーション情報414として格納されている。CPU201は、この情報を読み出して、読み出した情報を実行対象ポインタ402に対して新たに設定する。
その後S508で、CPU201は、S507で更新された実行対象ポインタ402を参照することで、次に実行すべきAPを特定し、当該AP用のレジスタ値をCPU201内のレジスタに復元する。具体的には、CPU201は、実行対象ポインタ402が示す、ランキュー322内のアプリケーション情報401のレジスタ情報413を参照することで、レジスタ値を読み出すとともに、読み出したレジスタ値をCPU201内のレジスタに設定する。これにより、アプリケーション情報401に対応するAPの、前回実行が中断された際の実行状態が復元され、CPU201による当該APの実行が再開される。その後、CPU201は処理をS501に戻す。
このように、汎用OSを利用することによって、CPU201は、実行対象のAP(対応するアプリケーション情報401がランキュー322内に格納されている複数のAP)を、時分割で実行する。本実施形態では、CPU201は、ランキュー322を利用して、周期的に繰り返す単位時間を、実行対象のAPの数に均等に分割することで、タイムスライス(実行時間)を生成し、生成したタイムスライスを実行対象の各APに順に割り当てる。各APは、単位時間内で割り当てられたタイムスライスにおいて実行される。これにより、CPU201は、実行対象のAPがあたかも並列に実行されているように見える態様で、当該実行対象のAPを時分割で実行する。
ここで、画像形成装置1のコントローラ3の動作例として、コピー機能を実行するための動作について説明する。CPU201は、コピー機能の実行を指示するユーザ操作を操作部5を介して受け付けると、COPY AP311の実行によって以下のような動作を行う。
CPU201は、画像処理プロセッサ208を介して、スキャナ装置2に対して画像読取指示を送信する。スキャナ装置2は、原稿の画像を光学的に読み取って当該画像をデジタル画像データに変換し、得られた画像データを画像処理プロセッサ208に出力する。画像処理プロセッサ208は、当該画像データをDMA転送によりRAM203へ転送することで、当該画像データを画像メモリ316に一時的に格納する。
CPU201は、一定量の画像データまたは処理対象の全ての画像データが画像メモリ316に格納されたことを確認すると、画像処理プロセッサ208を介して、プリンタ装置4に対して画像出力指示を送信する。画像処理プロセッサ208は、プリンタ装置4から出力される同期信号に従って、画像メモリ316内の画像データをプリンタ装置4に送信する。プリンタ装置4は、受信した画像データに基づいて記録紙に画像を印刷する。なお、複数部数の印刷をプリンタ装置4に実行させる場合、CPU201は、画像メモリ316内の画像データをHDD6に保存する。これにより、2部数目以降の印刷をプリンタ装置4に実行させる際には、CPU201は、スキャナ装置2からではなくHDD6から画像データをプリンタ装置4に送信しうる。
<画像形成装置の動作状態制御>
画像形成装置1は、ユーザによる操作部5に対する操作が行われずに一定時間が経過した場合、またはジョブを実行せずに一定時間が経過した場合、消費電力を低減可能な省電力状態に移行する機能を備えている。図6は、画像形成装置1における動作状態の制御の手順を示すフローチャートである。CPU201は、OSプログラム321を実行することによって、図6に示す各ステップの処理を画像形成装置1において実現する。
S601で、CPU201は、画像形成装置1が最後のジョブの実行が完了してから一定時間が経過したか否かを判定する。COPY AP311、FAX AP312及びPrint AP313の各APは、ジョブが実行中である場合、ジョブが実行中であることをOSに通知する機能を有する。CPU201は、各APからOSへの通知によって、画像形成装置1がジョブを実行中であるか否かを知ることができる。また、CPU201は、インターバルタイマ割込信号205の入力回数をカウントすることによって、ジョブの実行が完了してからの経過時間を計測可能である。CPU201は、最後のジョブの実行が完了してから一定時間が経過したと判定した場合(S601で「YES」)、S602に進め、一定時間が経過していないと判定した場合(S601で「NO」)、S601の判定処理を繰り返す。
S602で、CPU201は、ユーザによって画像形成装置1が利用されない状態が継続していると判断し、画像形成装置1の動作状態を非省電力状態から省電力状態に移行させ、処理をS603に進める。具体的には、CPU201は、電源制御回路210を介してスイッチ217を制御することで、スキャナ装置2及びプリンタ装置4に対するDC電力219の供給状態をオフ状態に切り替える。更に、CPU201は、当該CPU自体を、消費電力を低減した省電力状態に切り替える。CPU201は、省電力状態に移行すると、その動作を停止して、プログラムの実行を中断する。その後、CPU201は、電源制御回路210から、復帰要因の発生を示す割込信号215が入力されるまでの間、動作を停止した状態を継続する。
S603で、CPU201は、復帰要因が発生したことを示す割込信号215の、電源制御回路210からの入力を待ち受ける。上述のように、画像形成装置1の省電力状態を解除すべき要因(即ち、省電力状態から非省電力状態への復帰要因)が発生すると、省電力状態を解除すべきことを示す信号(スリープ解除信号212,213,214)が電源制御回路210に入力される。電源制御回路210は、スリープ解除信号212,213,214のいずれかが入力されると、スリープ解除信号212,213,214のいずれが入力されたのかを示す情報を復帰要因レジスタ211にセットし、割込信号215をCPU201に出力する。CPU201は、割込信号215が電源制御回路210から入力されると、即ち、何らかの復帰要因が発生すると(S603で「YES」)、処理をS604に進める。
S604で、CPU201は、画像形成装置1の省電力状態を解除する。CPU201は、まず当該CPU自体の動作を再開し、プログラムの実行を再開することで、当該CPU自体の省電力状態を解除する。更に、CPU201は、電源制御回路210を介してスイッチ217を制御することで、スキャナ装置2及びプリンタ装置4に対するDC電力219の供給状態をオン状態に切り替える。
S605で、CPU201は、画像形成装置1の省電力状態を解除した要因(復帰要因)が、LAN8からのパケットの受信であるか否かを判定する。CPU201は、復帰要因がパケットの受信であると判定した場合(S605で「YES」)、処理をS606に進め、それ以外の場合(S605で「NO」)、処理をS609に進める。
S605では、CPU201は、電源制御回路210内の復帰要因レジスタ211を参照することで、ネットワークI/F209からスリープ解除信号213が電源制御回路210が入力されたのか否かを判定する。ネットワークI/F209は、LAN8から(即ち、外部装置からLAN8を介して)パケットを受信した場合、スリープ解除信号213を電源制御回路210に出力する。これにより、電源制御回路210は、スリープ解除信号213が入力されたことを示す情報を復帰要因レジスタ211にセットする。したがって、CPU201は、このような判定によって、復帰要因がパケットの受信であるか否かを判定できる。
(制限モードへの設定処理)
復帰要因がパケットの受信である場合(S605で「YES」)、画像形成装置1は、省電力状態の解除後、受信されたパケットに基づく処理を可能な限り短時間で完了し、再び省電力状態に移行できることが、消費電力の低減の観点からは望ましい。本実施形態の画像形成装置1は、パケットの受信を要因として省電力状態を解除する場合、CPU201による実行対象のAPを、受信されたパケットに基づく処理を実行するためのAPを含む、実行可能な複数のAPのうちの一部のAPに制限する。具体的には、CPU201は、実行対象のAPを、AP311〜315のうちで、制限モードリスト323に含まれる、予め定められたAPのみに制限する。
これにより、上述の単位時間内でCPU201が時分割で実行するAPの数を一時的に減らすことができ、当該単位時間を分割することで生成される各タイムスライスの長さを長くすることができる。その結果、受信されたパケットに基づく処理を実行するためのAPの、単位時間当たりの実行時間が長くなり、受信されたパケットに基づく処理をより短時間で完了できる。
そこで、S606で、CPU201は、OSの動作モードを、時分割で実行するAPを予め定められたAPのみに制限する制限モードに設定する。本実施形態では、CPU201は、制限モードリスト323に含まれていないアプリケーション名に対応するアプリケーション情報401を、ランキュー退避領域324に一時的に退避させることによって、OSの動作モードを制限モードに設定する。
具体的には、CPU201は、ランキュー322内のアプリケーション情報401に含まれるアプリケーション名が制限モードリスト323に存在しない場合、そのアプリケーション情報401をランキュー退避領域324に退避させる。これにより、ランキュー322の状態は、図4に示す状態から図7に示す状態に変化する。その結果、CPU201は、ランキュー322に格納されたアプリケーション情報401に対応するAPである、制限モードリスト323に含まれるAPのみを時分割で実行する状態となる。即ち、制限モードでは、CPU201による実行対象のAPが、制限モードリスト323に含まれるAPのうちで一定時間(タイムスライス)ごとに切り替えられながら、制限モードリスト323に含まれる各APが時分割で実行される。
本実施形態では、制限モードリスト323には、Print AP313、SNMP AP314及び温度監視AP315が含まれる。Print AP313及びSNMP AP314は、上述のように、ネットワーク(LAN8)を介して受信したパケットを処理するためのAPであるため、制限モードにおいて実行される必要がある。また、温度監視AP315は、CPU201における異常状態の発生を検出するためのAPであるため、CPU201が動作している間は常に実行される必要がある。
ランキュー322の状態が、図4に示す状態から図7に示す状態に変化することで、ランキュー322内のアプリケーション情報401の数が減少する。これにより、ランキュー322内に存在する各アプリケーション情報401に対応するAPがCPU201によって実行される頻度が増加する。その結果、ランキュー322内にあるPrint AP313またはSNMP AP314によって、受信パケットの処理が開始されてから完了するまでの時間を短くすることが可能になる。
このように、CPU201は、省電力状態に移行した画像形成装置1が、パケットの受信を要因として省電力状態から非省電力状態に移行した場合(S605で「YES」)、制限モードリスト323に含まれる、一部のAPを時分割で実行する(S606)。一方、CPU201は、省電力状態に移行した画像形成装置1が、パケットの受信以外の要因で省電力状態から非省電力状態に移行した場合(S605で「NO」)、一部のAPに制限することなく、実行可能な複数のAPを時分割で実行する。(S609)
OSの動作モードを制限モードに設定すると、次にS607で、CPU201は、S603で復帰要因が発生した後に、ネットワークの受信以外の他の復帰要因が発生したか否かを判定する。CPU201は、復帰要因レジスタ211を参照することで、そのような他の復帰要因が発生したか否かを判定することが可能である。
例えば、受信パケットの処理の実行中に、操作部5に設けられたスイッチ類をユーザが操作した場合、操作部5は、電源制御回路210にスリープ解除信号212を出力する。また、受信パケットの処理の実行中に、電話回線10を介してFAXデータを受信した場合、FAX装置7は、電源制御回路210にスリープ解除信号214を出力する。これにより、復帰要因レジスタ211には、スリープ解除信号212または214が入力されたことを示す情報がセットされる。このような場合、CPU201は、操作部5に対するユーザ操作に対応する処理(ジョブ)、またはFAXデータの受信に対応する処理を実行する必要がある。これらの処理を実行するためのAPは、本実施形態では、COPY AP311及びFAX AP312である。しかし、これらのAPは、制限モードではCPU201による実行が制限されている。したがって、これらの処理を実行するためには、APの実行の制限を解除(OSの制限モードを解除)する必要がある。
このような理由により、CPU201は、他の復帰要因が発生したと判定した場合(S607で「YES」)、処理をS609に進め、OSの制限モードを解除して、OSの動作モードを通常モードに設定する。このようにして、CPU201は、実行対象のAPの制限を行っている間に、パケットの受信以外の、省電力状態を解除する要因が発生すると、実行可能な複数のAP311〜315が実行対象となるよう、そのような制限を解除する。
一方、CPU201は、S607において他の復帰要因が発生していないと判定した場合(S607で「NO」)、処理をS608に進める。S608で、CPU201は、時分割で実行中のいずれかのAPから省電力状態への移行要求が行われたか否かを判定する。CPU201は、省電力状態への移行要求が行われたと判定した場合、処理をS602に進め、それ以外の場合、処理をS607に戻し、制限モードで実行対象となっている(即ち、制限モードリスト323に含まれる)APの実行を継続する。
ここで、画像形成装置1は、省電力状態の解除後、最後のジョブの実行完了から一定時間が経過すると、再び省電力状態へ移行する。しかし、画像形成装置1の消費電力を十分に低減するためには、上述のように、受信パケットに基づく処理が完了した後に画像形成装置1を速やか再び省電力状態へ移行させることが望ましい。
そこで、本実施形態では、CPU201は、画像形成装置1の省電力状態の解除後、受信パケットに基づく処理が完了すると、画像形成装置1を非省電力状態から省電力状態に再び移行させる。具体的には、受信パケットに基づく処理を行う各APは、受信パケットの処理が完了した際、画像形成装置1を省電力状態へ移行させることを、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を介してOSに対して要求するように構成されている。Print AP313及びSNMP AP314は、このようなAPの一例である。このような省電力状態への移行要求によって、受信パケットに基づく処理の完了後、画像形成装置1を速やかに省電力状態に移行させることができる。
ただし、パケットの受信以外の他の復帰要因が発生した場合(S607で「YES」)、このような省電力状態への移行要求は無視される結果となる。これは、他の復帰要因によって、受信パケットに基づく処理以外の、コントローラ3(CPU201)が実行すべき処理が発生している場合、受信パケットに基づく処理の完了に応じて画像形成装置1を省電力状態へ移行させるのは適切ではないためである。
(通常モードへの設定処理)
復帰要因がパケットの受信以外の要因である場合(S605で「NO」)、または制限モードにおいてパケットの受信以外の他の復帰要因が発生した場合(S607で「YES」)、S609で、CPU201は、OSの動作モードを通常モードに設定する。その際、CPU201は、時分割で実行すべきAPが制限されている場合(即ち、ランキュー退避領域324にアプリケーション情報401が格納されている場合)、そのような制限を解除する。
具体的には、CPU201は、ランキュー退避領域324内の全てのアプリケーション情報401を、ランキュー322内に戻す。これにより、ランキュー322の状態は、図7に示す状態から図4に示す状態に戻る。その結果、CPU201は、ランキュー322に格納されているアプリケーション情報401に対応する(全ての)APを時分割で実行する状態となる。その後、CPU201は、処理をS601に戻す。
以上説明したように、画像形成装置1は、パケットの受信を要因として省電力状態を解除する場合、CPU201による実行対象のAPを、受信されたパケットに基づく処理を実行するためのAPを含む、実行可能な複数のAPのうちの一部のAPに制限する。これにより、単位時間内でCPU201が時分割で実行するAPの数を一時的に減らすことができ、当該単位時間を分割することで生成される各タイムスライスの長さを長くすることができる。その結果、受信パケットに基づく処理(通信処理)の実行のために画像形成装置1の省電力状態を解除した後に、通信処理をより短時間で完了して画像形成装置1を再び省電力状態に移行させることが可能になる。したがって、画像形成装置1の消費電力を低減できる。
また、実行対象のAPを一部のAPに制限して、受信パケットに基づく処理を実行している間に、操作部のスイッチ操作等の、パケットの受信以外の他の復帰要因が発生した場合、画像形成装置1は、そのような制限を解除してもよい。これにより、他の復帰要因が発生した場合に、このような制限の実行の有無にかかわらず同様の使い勝手をユーザに提供できる。
また、実行対象のAPを一部のAPに制限している場合であっても、受信パケットに基づく処理を実行するためのAP以外の、温度監視AP315等の必要なAPの実行を継続しうる。これにより、このような制限の実行の有無にかかわらず、例えば画像形成装置1に異常が発生した場合に適切な処理を行うことが可能である。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
1:画像形成装置、3:コントローラ、201:CPU、209:ネットワークI/F、210:電源制御回路、211:復帰要因レジスタ、216:AC/DCコンバータ

Claims (10)

  1. 非省電力状態と、前記非省電力状態よりも消費電力を低減した省電力状態とを有する情報処理装置であって、
    前記非省電力状態において、実行対象のアプリケーションプログラムの数に応じた実行時間を、前記実行対象のアプリケーションプログラムのそれぞれに対して順に割り当てることで、前記実行対象のアプリケーションプログラムを時分割で実行する実行手段と、
    前記省電力状態に移行した前記情報処理装置が、ネットワークを介したパケットの受信を要因として前記省電力状態から前記非省電力状態に移行すると、前記実行手段による前記実行対象のアプリケーションプログラムを、受信された前記パケットに基づく処理を実行するためのアプリケーションプログラムを含む、実行可能な複数のアプリケーションプログラムのうちの一部のアプリケーションプログラムに制限する制限手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置の動作状態を、前記非省電力状態と前記省電力状態との間で制御する制御手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記ネットワークを介したパケットの受信を要因として前記情報処理装置を前記省電力状態から前記非省電力状態に移行させた後に、受信された前記パケットに基づく処理が完了すると、前記情報処理装置を前記非省電力状態から前記省電力状態に移行させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制限手段は、更に、
    前記実行対象のアプリケーションの制限を行っている間に、前記ネットワークを介したパケットの受信以外の、前記省電力状態を解除する要因が発生すると、前記複数のアプリケーションプログラムが前記実行手段による実行対象となるよう、前記制限を解除する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記実行手段は、周期的に繰り返す単位時間を、前記実行対象のアプリケーションプログラムの数に均等に分割することで、前記実行対象のアプリケーションプログラムのそれぞれに対して割り当てるための実行時間を生成する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記実行手段は、
    前記省電力状態に移行した前記情報処理装置が、ネットワークを介したパケットの受信以外の要因で前記省電力状態から前記非省電力状態に移行した場合には、前記複数のアプリケーションを時分割で実行し、
    前記省電力状態に移行した前記情報処理装置が、ネットワークを介したパケットの受信を要因として前記省電力状態から前記非省電力状態に移行した場合には、前記一部のアプリケーションプログラムを時分割で実行する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記一部のアプリケーションプログラムには、前記情報処理装置のCPUが正常に動作しているか否かを監視するためのアプリケーションプログラムが含まれることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理装置は、画像形成装置であり、
    前記一部のアプリケーションプログラムには、前記ネットワークを介して受信されたパケットに基づいて画像形成を行うためのアプリケーションプログラムが含まれる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記一部のアプリケーションプログラムには、前記ネットワークを介して通信可能な外部装置からのパケットの受信に応じて、前記情報処理装置の管理または監視用の情報を前記外部装置に送信するためのアプリケーションプログラムが含まれる
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 非省電力状態と、前記非省電力状態よりも消費電力を低減した省電力状態とを有する情報処理装置の制御方法であって、
    前記非省電力状態において、実行対象のアプリケーションプログラムの数に応じた実行時間を、前記実行対象のアプリケーションプログラムのそれぞれに対して順に割り当てることで、前記実行対象のアプリケーションプログラムを時分割で実行する実行工程と、
    前記省電力状態に移行した前記情報処理装置が、ネットワークを介したパケットの受信を要因として前記省電力状態から前記非省電力状態に移行すると、前記実行対象のアプリケーションプログラムを、受信された前記パケットに基づく処理を実行するためのアプリケーションプログラムを含む、実行可能な複数のアプリケーションプログラムのうちの一部のアプリケーションプログラムに制限する制限工程と、
    を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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