JP6798278B2 - 複合機、複合機において実行される制御方法及び複合機の制御プログラム - Google Patents

複合機、複合機において実行される制御方法及び複合機の制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6798278B2
JP6798278B2 JP2016229402A JP2016229402A JP6798278B2 JP 6798278 B2 JP6798278 B2 JP 6798278B2 JP 2016229402 A JP2016229402 A JP 2016229402A JP 2016229402 A JP2016229402 A JP 2016229402A JP 6798278 B2 JP6798278 B2 JP 6798278B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
operation unit
unit
communication path
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016229402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017124599A (ja
Inventor
範之 上原
範之 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US15/392,029 priority Critical patent/US9924059B2/en
Publication of JP2017124599A publication Critical patent/JP2017124599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6798278B2 publication Critical patent/JP6798278B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、複合機、複合機において実行される制御方法及び複合機の制御プログラムに関する。
複写機・ファクシミリ・プリンタ・スキャナ及びこれらの機能を2種以上具備した複合機等は、ユーザにより操作される操作部を備える。当該複合機において、本体部と操作部との接続は通信路を介して行われる。操作部を備える機器において、本体部が有する機能と操作部が備える機能との独立性を保つために、本体側のOS(Operating System)と操作部側のOSに異なる種類のOSを用いるものが知られている。このような、独立性を保つように構成された複合機などの機器は、本体部側と操作部側の電源制御も独立して行えるように構成される。
複合機等において消費電力の低減を図るには、当該機器のアイドル状態を検知したときに省電力モードに移行させて、所定の復帰条件の発生を検知したときには通常モードに移行させるように電源制御を実行する。
このように、省電力モードへの移行を制御する機能を備える機器において、通常使用時に全体部を制御するメイン制御システムに加えて、省電力モードでも動作するサブ制御システムを備えるものが知られている。当該機器が備えるサブ制御システムは、メイン制御システムの電源を管理し、省電力モードでの動作を担う。即ち、省電力モードでは、メイン制御システムのCPU電源をOFFし、ネットワーク応答や機器の監視をサブ制御システムで行い、省電力モードから復帰する際に再びメイン制御システムを復帰させるという方法で消費電力の削減を図る。
当該機器の本体部側と操作部側とで種類の異なるOSを用いて、双方の電源制御を独立して行なう構成では、省電力機能のための制御システムにより、本体部側の電源制御状態と操作部側の電源制御状態とが意図しない組み合わせへと遷移してしまうことがある。例えば、操作部側が省電力モードに移行しており、かつ、本体部側が通常モードから省電力モードに移行している途中において、ユーザが操作部を操作することで操作部側が省電力モードから通常モードに復帰する処理、即ち、省エネ復帰処理を実行することがある。この場合、操作部側の電源制御状態は、省電力モードから通常モードに復帰するが、本体部側の電源制御状態は省電力モードのまま維持される状態になる。
本体部と操作部との接続にUSB(Universal Serial Bus)を用いるものであって、操作部がUSBを介して本体部から電力供給を受ける構成の場合において、本体部側の電源制御状態と操作部側の電源制御状態とが上記のような組み合わせ状態に遷移すると、USBホストが破損する虞がある。なぜならば、本体部側ではUSBホストに対する電源供給が断たれているのに対して、操作部側ではUSB接続を行うための電源が入っているので、USBホストに対して、電気的なストレスが作用するからである。
一般的に、上記のような電源状態下においてUSBホストに電気的なストレスが作用するか否かは、CPUチップセットの仕様による。したがって、電気的なストレスを回避するにはCPUチップセットの仕様変更をすればよい。しかちながら、CPUチップセットの仕様変更は機器のコスト高の原因となるので好ましくない。また、どのようなCPUチップセットにおいても対応できる技術が望ましい。
上記に対応可能な技術として、メイン制御システムが有するUSBデバイスドライバの状態を保持する保持手段と、USBデバイスドライバの状態を遷移させる遷移手段と、USBの状態を取得する取得手段とを有する画像処理装置が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されている技術によれば、USBに接続されたデバイス(USBデバイス)とメイン制御システムで用いるUSBデバイスドライバとの間に生じる電源状態の不整合を修復できる。しかし、USBデバイスとUSBデバイスドライバとの間の生じる状態の不整合の発生そのものを防止することはできない。したがって、多様な不整合の発生に効果的に対応することにおいて、従来技術には課題がある。
本発明は、本体部側及び操作部側における電源の遷移状態に関わりなく機器への不要なストレスを軽減できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能若しくはプリンタ機能の中の二種以上の機能と省電力機能を備える本体部と、前記本体部の省電力機能とは独立に機能する操作部と、前記本体部と前記操作部を接続する第一通信路及び第二通信路と、前記本体部の電源制御状態前記操作部の電源制御状態の組み合わせに基づき、当該本体部から前記操作部に対する通知を制御する制御部と、を備える複合機であって、前記制御部は、前記組み合わせが、前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得るか否かを判断し、前記組み合わせが前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得るものであると判断したときには、前記第二通信路を介して前記本体部に対する前記操作部の接続禁止を、当該本体部から前記操作部に通知し、前記組み合わせが前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得るものではないと判断したときには、前記第二通信路を介して前記本体部に対する前記操作部の接続許可を、当該本体部から前記操作部に通知する、ことを特徴とする。
本発明によれば、本体側及び操作部側における電源の遷移状態に関わりなく機器への不要なストレスを軽減できる。
実施形態に係る複合機のハードウェア構成を示す図である。 実施形態に係る複合機に備えられる制御部の制御ブロックを示す図である。 従来例に係る複合機に発生する不都合を説明する図である。 実施形態に係る複合機の動作遷移の第1例を説明する図である。 実施形態に係る複合機の動作遷移の第1例を説明する図である。 実施形態に係る複合機の動作遷移の第2例を説明する図である。 実施形態に係る複合機の動作遷移の第2例を説明する図である。
以下、本発明に係る操作部を備えた機器、情報処理方法及び情報処理プログラムの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下においては、複合機(MFP)を当該機器の例に用いることとする。本発明の要旨において、操作部を備えた機器は複合機に限定されるものではなく、複写機・ファクシミリ・プリンタ・スキャナなどの他の機器においても適用できるものである。
図1に示すように、本実施形態に係る複合機1は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能及びプリンタ機能などの各種機能を備えた本体部100と、ユーザの操作に応じた入力を受け付ける操作部200とを備える。
本体部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、本体側通信I/F(Interface)105、本体側第1接続I/F106、エンジン部107、本体側第2接続I/F108、を備え、これらがシステムバス109を介して相互に接続されている。
本体部100は、操作部200から受け付けた入力に応じた動作を行う。また、本体部100は、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)などの外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じて動作させることも可能となっている。
CPU101は、本体部100の動作を統括的に制御する。CPU101は、RAM103をワークエリア(作業領域)としてROM102又はHDD104等に格納されたアプリケーションプログラムを実行する。これにより、CPU101は、本体部100全体の動作を制御し、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、及びプリンタ機能などの各種機能を実現する。
エンジン部107は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能及びプリンタ機能を実現させるための汎用的な情報処理及び通信以外の処理を行うハードウェアである。エンジン部107は、例えば原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ(画像読取部)、用紙などのシート材への印刷を行うプロッタ(画像形成部)、ファクス通信を行うファクス部等を備えている。更に、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャ及び原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)のような特定のオプションをエンジン部107に設けてもよい。
本体側通信I/F105は、本体部100が、クライアントPCなどの外部装置と通信するためのインタフェースである。本体側第1接続I/F106は、第1通信路300を介して操作部200と通信するためのインタフェースである。なお、図1においては、第1通信路300は有線的に図示されているが、この間の接続は無線によるものでもよい。操作部200は本体部100に対して取り外し可能に接続されているので、物理的に接続されているときには、第1通信路300は有線通信路として機能し、操作部200を本体部100から取り外したときには、第1通信路300は無線通信経路として機能する。
操作部200は、CPU201、ROM202、RAM203、フラッシュメモリ204、操作側通信I/F205、操作側第1接続I/F206、表示部207、操作側第2接続I/F208、を備え、これらがシステムバス209を介して相互に接続されている。
CPU201は、操作部200の動作を統括的に制御する。CPU201は、RAM203をワークエリア(作業領域)として、ROM202又はフラッシュメモリ204等に格納されたプログラムを実行する。これにより、CPU201は、操作部200全体の動作を制御し、ユーザから受け付けた入力に応じた情報(画像)の表示などの各種機能を実現する。
操作側通信I/F205は、ネットワークを介してWebサーバ装置と通信するためのインタフェースである。また、操作側通信I/F205は、操作部200を本体部100から取り外したときに、無線通信によって本体部100との間で通信するためのインタフェースである。
操作側第1接続I/F206は、操作部200が本体部100に装着されている際に、第1通信路300を介して有線通信により、本体部100との間で通信を行うためのインタフェースである。
表示部207は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、例えば受け付けた入力に応じた情報、複合機1の動作状況を示す情報、設定状態などの各種の情報を表示する。一例として、表示部207は、タッチパネル機能を備えた液晶表示装置で構成されている。表示部207は、例えばタッチパネル機能を備えた有機EL表示装置で構成してもよい。さらに、表示部207には、ハードウェアキーなどの操作部、又は発光部などを設けてもよい。
なお、本体部100と操作部200は、それぞれ異なるOS(Operating System)により動作する。したがって、本体部100と操作部200は、それぞれの動作の独立性が保たれていて、それぞれにおける動作電源の制御も独立して行われるように構成されている。
本体部100と操作部200は、第1通信路300を介して、本体側第1接続I/F106と操作側第1接続I/F206により、相互に接続されている。また、本体部100と操作部200は、第2通信路400を介して、本体側第2接続I/F108と操作部200の操作側第2接続I/F208により、相互に接続されている。
すでに説明したとおり、操作部200は、複合機1の本体部100から取り外し可能に構成されている。操作部200は、本体部100に装着されている場合、専用の第1通信路300を介して本体部100との間で相互に通信を行う。第1通信路300は、例えばUSB(Universal Serial Bus)を用いることができる。また、操作部200は、本体部100に装着されている場合、専用の第2通信路400を介して本体部100との間で相互の通信を行う。第2通信路400は、本体部100が省エネモードに移行する処理を実行している間は使用できない第1通信路300に代わって、後述する接続禁止通知や復帰要求、接続許可通知などを本体部100と操作部200の間で通信するために用いられる。なお、接続禁止通知や復帰要求、接続許可通知などの信号には、第2通信路400がI2C通信を使用可能な通信線であれば、I2Cコマンドを用いればよい。第2通信路400が専用信号線であれば、当該信号線の電圧のレベル(High/Low)を用いればよい。
操作部200は、本体部100から取り外されたときは、無線通信経路を介して接続される。このとき、操作部200は表示部207に表示したWebインタフェースを介して、WebAPIを動作させて、所定の操作を実行する。なお、本体部100との間の無線通信経路には、例えば、例えばBluetooth(登録商標)やWifi(登録商標)又は赤外線通信などを用いてもよい。
操作部200には、本体部100上で動作する各種アプリケーション及び開発者が開発しているアプリケーションの操作画面などが表示される。これにより、操作部200は、複合機1の操作端末として機能する。なお、操作部200には、例えばタブレット型端末又はスマートフォンなどの単独で完結した情報処理を実行可能な電子機器である情報処理端末を用いてもよい。
本体部100は、ROM102またはHDD104に記憶されているソフトウェアをCPU101の演算機能により実行させることで、メイン制御機能とサブ制御機能を備える。メイン制御機能は、自身が備えるスキャナや接続された外部装置からの入力画像の処理、入力画像の出力用データへの処理、画像出力の各手段を制御するメイン制御システムを構成する。一方、サブ制御機能は、メイン制御システムへの電源供給を制御するサブ制御システムを構成する。
また、サブ制御システムは、画像などのデータの入出力に用いるネットワーク、USB等のI/Fを通じて、常時、外部装置との応答/発信を可能とし、省電力モードからの復帰条件の1つをUSBからのデータ入力とする復帰動作の制御を行う。
本実施形態に係る複合機1は、機能の独立性を保つために、本体部100側のOSと操作部200側のOSとで、種類の異なるOSを用いている。即ち、複合機1の本体部100と操作部200とは、別々のOSで互いに独立して動作するようになっている。例えば、本体部100側のOSとしては、Linux(登録商標)が用いられている。また、操作部200側のOSとしては、Android(登録商標)が用いられている。
本実施形態に係る複合機1は、本体部100及び操作部200がそれぞれ異なるOSで動作するため、本体部100と操作部200との間の通信は共通の装置内のプロセス間通信ではなく、異なる装置間の通信として行われる。例えば、操作部200が受け付けた入力(ユーザからの指示内容)を本体部100へ伝達する動作(コマンド通信)や、本体部100が操作部200へイベントを通知する動作などは、異なる装置間の通信として行われる。本実施形態に係る複合機1は、操作部200が本体部100へコマンド通信を行うことにより、本体部100の機能を用いることができる。
一方、本体部100から操作部200に通知するイベントには、本体部100における動作の実行状況(例えば、印刷終了枚数、読み取り枚数など)、本体部100側で設定された内容などが含まれる。更に、操作部200に対する電力供給は、本体部100から第1通信路300を介して行われる。このため、操作部200の電源制御は、本体部100の電源制御とは別に独立して行うことができる。
したがって、本実施形態に係る複合機1は、本体部100の電源制御状態及び操作部200の電源制御状態の組み合わせが第1通信路300に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得る場合における本体部100に対する操作部200の接続を禁止できる。これによって、第1通信路300を構成するハードウェアに対する電気的ストレスが係ることを防止することができる。
なお、「本体部100の電源制御状態及び操作部200の電源制御状態の組み合わせが第1通信路300に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得る」という意味については、後述する。
次に、本実施形態に係る複合機1の機能構成について図2及び図3を用いて説明する。図2は、本体部100に係るCPU101の演算処理機能のより実行される本体側機能ブロック10の機能構成図である。図3は、操作部200に係るCPU201の演算処理機能により実行される操作部側機能ブロック20の機能構成図である。
図2に示すように、本体側機能ブロック10は、本体側省エネ制御部11と、省エネ判断部12と、接続禁止通知部13と、接続許可通知部14と、本体側復帰要求通知部15と、を有する。
本体側省エネ制御部11は、複合機1の省電力モードへの移行条件、省電力モードからの復帰条件それぞれが満たされたか否かを判断する機能を有し、判断結果に応じて複合機1の電力モードを遷移させる制御を実行するための機能ブロックである。例えば、本体部100が操作部200から復帰要求を取得した場合、複合機1を省電力モードから復帰させる。
省エネ判断部12は、本体部100と操作部200の電源状態を監視し、操作部200がスリープ状態(省電力モード)に移行しようとしているか、また、本体部100が通常モードから省電力モードに移行しようとしているか、を監視する。省エネ判断部12は、本体部100と操作部200の電源状態の監視の結果、本体部100の電源制御状態及び操作部200の電源制御状態の組み合わせが第1通信路300に対して何らかの異常を生じさせる状態に遷移しているか否かを判断する処理を実行する。
接続禁止通知部13は、省エネ判断部12における判断処理の結果が第1通信路300に対して何らかの異常を生じさせる状態への遷移であったときに、操作部200に対して接続禁止の通知する処理を実行する。
接続許可通知部14は、操作部200の電源制御状態が省電力モードから通常モードに復帰し、かつ本体部100の電源制御状態が通常モードから省電力モードに移行した後に、操作部200からの接続復帰要求に応じて、操作部200に対して接続許可通知を送信する。
本体側復帰要求通知部15は、本体部100がリブートを実行した場合に、本体部100の動作電源が投入(ON)された後に、操作部200に対して復帰要求を送信する処理を実行するための機能ブロックである。
また、図3に示すように、操作部側機能ブロック20は、操作側省エネ制御部21と、接続禁止取得部22と、接続許可取得部23と、操作側復帰要求通知部24と、を有する。
操作側省エネ制御部21は、操作部200の省電力モードへの移行条件、省電力モードからの復帰条件それぞれが満たされたか否かを判断し、判断結果に応じて操作部の電力モードを遷移させる制御を実行する機能ブロックである。例えば、本体部100から復帰要求を取得した場合、操作部200を省電力モードから復帰させる処理を実行する。
接続禁止取得部22は、接続禁止通知部13から接続禁止通知を取得した場合に、操作部200から本体に対するUSB接続の要求を停止する処理を実行する機能ブロックである。
接続許可取得部23は、接続許可通知部14から接続許可通知を取得した場合に、操作部200から本体部100に対するUSB接続による接続要求を実行する機能ブロックである。
操作側復帰要求通知部24は、操作部200が省電力モードから復帰した場合に、直ちに、又は所定時間経過後に、本体部100に対して省電力モードから復帰させるために復帰要求を送信する処理を実行する。なお、操作側復帰要求通知部24は、本体部100に対して復帰要求を送信したにも関わらず、本体部100から接続許可が通知されない場合は、再度、復帰要求を送信する。即ち、本体部100からの接続許可が通知されるまで復帰要求の送信を繰り返す処理を実行する。
次に、上記の機能構成を備える本体部100と操作部200において実行される電源制御における状態遷移の例について、説明する。
例えば、図4に示すように、操作部200がスリープ状態(省電力モード)に移行している状態において(ステップS401)、本体部100においても通常モードから省電力モードに移行するための省エネ移行処理が開始された場合(ステップS402)を前提とする。この場合、本体部100における省エネ移行処理が終了する以前に、例えばユーザが表示部207のタッチパネルを操作すると(ステップS403)、操作部200から本体部100に対してするUSB接続の要求処理が実行される(ステップS404)。
その後において、操作部200の電源制御状態は省エネ復帰処理が完了して省電力モードから通常モードに復帰することになる(ステップS405)。しかし、この場合、本体部100の電源制御状態は省エネ移行処理開始(S402)の後、タイミングT4bにおける省エネ移行処理の完了までの間は、通常モードから省電力モードへの移行中である。
そうすると、本体部100が省電力モードに移行している間に相当するタイミングT4aからタイミングT4bまでは、USBホストである本体部100の本体側第1接続I/F106に対して電気的なストレスが作用する状態になる。このような状態が生じると、本体部100における何らかの故障の原因につながる可能性がある。
そこで、本実施形態に係る複合機1では、図5に示すように、操作部200がスリープ状態(省電力モード)に移行している状態において(ステップS501)、本体部100についても通常モードから省電力モードに移行するための省エネ移行処理が開始された場合には(ステップS502)、省エネ判断部12の判断に基づいて本体側省エネ制御部11が接続禁止通知部13を制御し、操作部200に対して接続禁止を通知する処理を実行する(ステップS503)。ここで、接続禁止が通知される条件は、省エネ判断部12における判断結果が、「本体部100の電源制御状態及び操作部200の電源制御状態の組み合わせにおいて第1通信路300に何らかの異常を生じさせる状態に遷移している」というものである。
以上のように、操作部200が省電力モードに移行し、本体部100も通常モードから省電力モードに移行しようとしているときには、本体部100から操作部200に対して、その後の操作部200における状態変化による本体部100への接続要求を禁止する。これによって、本体部100に対する電気的ストレスの発生を防止し、故障の原因につながる事象を確実の発生を防止できる。
したがって、この場合には、ユーザにより操作部200のパネルタッチが行われても(ステップS504)、操作部200から本体部100に対するUSB接続は要求されない。操作部200は、本体部100の電源制御状態が省エネ移行処理の完了により、通常モードから省電力モードに移行するまで処理を待つ。この間(タイミングT5aからタイミングT5bの間)、本体部100は、通常モードから省電力モードへの移行を完了する。
タイミングT5aからタイミングT5bの間において、操作部200の電源制御状態が省エネ復帰処理を完了し、操作部200の電源制御状態が省電力モードから通常モードに復帰した後(ステップS505)は、本体部100の電源制御状態は省電力モードである。そこで、操作側復帰要求通知部24は、本体部100に対して復帰要求を通知する(ステップS506)。本体部100は、操作部200からの復帰要求の通知に応じて、接続許可通知部14からの接続許可通知を送信する(ステップS507)。
操作部200は、本体部100からの接続許可通知を待ってから、本体部100に対してUSB接続を要求する(ステップS508)。これにより、ユーザの待ち時間を最小化でき、複合機1の使い勝手を良好なものにできる。
次に、本体部100と操作部200により構成される複合機1におけるリブート時において実行される電源制御における状態遷移の例について説明する。既に説明した本実施形態に係る電源制御は、複合機1をリブート(再稼働)させるときにも、同様の効果を発揮する。
すでに説明したとおり、複合機1を構成する本体部100と操作部200は、独立したシステム構成を備えているので、それぞれを別々にリブートすることができる。この場合、例えば、本体部100のリブート処理の時間に比べて操作部200のリブート処理の時間が長くなる場合、操作部200を一時的に省電力モードに止めておき、本体部100のリブート時に操作部200を省電力モードから通常モードに復帰させる。このように電源制御を実行することで、あたかも本体部100と操作部200が両方ともリブートしたかのように見せることができる。
例えば、図6に示すように、本体部100においてリブート移行処理が開始され(ステップS601)、本体部100が電源OFFになるまで(ステップS606)、操作部200は省電力モードに移行している状態になっていることを前提とする(S602)。この場合、省電力モードになっている操作部200の表示部207に対してユーザがタッチ操作を行うと(ステップS603)操作部200から本体部100に対してUSB接続の要求処理が実行される(ステップS604)。
その後において、操作部200の電源制御状態は省エネ復帰処理が完了して省電力モードから通常モードに復帰する(ステップS605)。この場合、本体部100はリブート移行処理の途中であって、操作部200からのUSB接続の要求処理の後に電源がOFFになり(ステップS606)、その後、本体部100の電源がONになる(ステップS607)。本体部100は、電源がONになった後に操作部200に対して復帰要求を通知する(ステップS608)。
この場合、操作部200から本体部100に対するUSB接続の要求が行われた後、本体部100から操作部200に対して復帰要求が通知されるまで(ステップS604からステップS608の間)、USBホストである本体部100の本体側第1接続I/F106に対して電気的なストレスが作用する状態になる。このような状態が生じると、本体部100における何らかの故障の原因につながる可能性がある。
そこで、図7に示すように、本体部100のリブート移行処理が開始された段階で(ステップS701)、接続禁止通知部13から操作部200に対して接続禁止の通知を行う(ステップS702)。
その後、操作部200がスリープ状態(省電力モード)に移行して(ステップS703)、ユーザによる操作部200のパネルタッチが行われても(ステップS704)、接続禁止の通知を受けている操作部200から本体部100に対してUSB接続の要求は行われない。
操作部200は、通常モードから省エネモードに復帰し(S705)、しばらくすると本体部100のリブート移行処理において、本体部100の電源が一旦OFFになり(ステップS706)、その後、本体部100の電源がONになる(ステップS707)。その後、本体側復帰要求通知部15は、操作部200に対して復帰要求を通知する(ステップS708)。
その後、本体部100は、操作部200に対して、接続許可通知部14からの接続許可通知を送信する(ステップS709)。操作部200は、本体部100からの接続許可通知を待ってから、本体部100に対してUSB接続を要求する(ステップS710)。
以上のように、操作部200が省電力モードに移行し、本体部100も通常モードから省電力モードに移行しようとしているときには、本体部100から操作部200に対して、その後の操作部200における状態変化による本体部100への接続要求を禁止する。これによって、本体部100に対する電気的ストレスの発生を防止し、故障の原因につながる事象の発生を確実に防止できる。
また、操作部200が本体部からの接続許可通知を待ってから、本体部100に対してUSB接続を要求するので、ユーザの待ち時間を最小化でき、複合機1の使い勝手を良好なものにできる。
以上説明をした本実施形態に係る複合機1において、接続禁止の通信及び接続許可の通信は第2通信路400を介して実行する。なお、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、接続禁止の通信及び接続許可の通信をエミュレーションによりソフトウェア的に行うこともできる。このようにすると、接続禁止の通信及び接続許可の通信を行うための専用の信号線を用意する必要がないので、複合機1のコストダウンを図ることができる。
1 複合機
10 本体
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 HDD
15 通信I/F
16 接続I/F
17 エンジン部
18 電源制御部
19 システムバス
20 操作部
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 フラッシュメモリ
25 通信I/F
26 接続I/F
27 表示部
28 電源制御部
29 システムバス
特開2007−068156号公報

Claims (7)

  1. コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能若しくはプリンタ機能の中の二種以上の機能と省電力機能とを備える本体部と、
    前記本体部の省電力機能とは独立に機能する操作部と、
    前記本体部と前記操作部を接続する第一通信路及び第二通信路と、
    前記本体部の電源制御状態と前記操作部の電源制御状態との組み合わせに基づき、当該本体部から前記操作部に対する通知を制御する制御部と、
    を備える複合機であって、
    前記制御部は、
    前記組み合わせが、前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得るか否かを判断し、
    前記組み合わせが前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得るものであると判断したときには、前記第二通信路を介して前記本体部に対する前記操作部の接続禁止を、当該本体部から前記操作部に通知し、
    前記組み合わせが前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得るものではないと判断したときには、前記第二通信路を介して前記本体部に対する前記操作部の接続許可を、当該本体部から前記操作部に通知する、ことを特徴とする複合機。
  2. 前記制御部は、
    前記操作部の電源制御状態が通常モードから省電力モードへの移行を完了しており、かつ前記本体部の電源制御状態が通常モードから省電力モードへの移行を開始したとき、
    前記組み合わせが前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得るものであると判断することを特徴とする請求項1に記載の複合機。
  3. 前記制御部は、
    前記操作部の電源制御状態が通常モードから省電力モードへの移行を完了しており、かつ前記本体部の電源制御状態が通常モードから省電力モードへの移行を開始したとき、
    前記第二通信路を介して前記本体部から前記操作部に前記接続禁止を通知し、
    前記操作部の電源制御状態が通常モードから省電力モードへの移行を完了した後に、前記操作部からの復帰要求を待って、前記第二通信路を介して前記操作部に前記接続許可を通知することを特徴とする請求項1に記載の複合機。
  4. 前記制御部は、
    前記本体部についてのリブート処理が開始されたとき、前記第二通信路を介して前記操作部に対して接続禁止を通知することを特徴とする請求項1に記載の複合機。
  5. 前記制御部は、
    前記接続禁止の通知及び前記接続許可の通知を、前記第二通信路を介する代わりにエミュレーションにより行うこと請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の複合機。
  6. コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能若しくはプリンタ機能の中の二種以上の機能と省電力機能とを備える本体部と、前記本体部の省電力機能とは独立に機能する操作部と、前記本体部と前記操作部を接続する第一通信路及び第二通信路と、前記本体部の電源制御状態と前記操作部の電源制御状態との組み合わせに基づき、当該本体部から前記操作部に対する通知を制御する制御部と、を備える複合機において実行される情報処理方法であって、
    前記組み合わせが、前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得るか否かを判断するステップと、
    当該組み合わせが前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得ると判断したときに、前記第二通信路を介して前記本体部に対する前記操作部の接続禁止を、当該本体部から前記操作部に通知するステップと、
    当該組み合わせが前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得ないと判断したときに、前記第二通信路を介して前記本体部に対する前記操作部の接続許可を、前記本体部から前記操作部に通知するステップと、を実行することを特徴とする複合機において実行される制御方法。
  7. コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能若しくはプリンタ機能の中の二種以上の機能と省電力機能とを備える本体部と、前記本体部の省電力機能とは独立に機能する操作部と、前記本体部と前記操作部を接続する第一通信路及び第二通信路と、前記本体部の電源制御状態と前記操作部の電源制御状態との組み合わせに基づき、当該本体部から前記操作部に対する通知を制御する制御部と、を備える複合機に、
    前記組み合わせが、前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得るか否かを判断する処理、
    当該組み合わせが前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得ると判断したときに、前記第二通信路を介して前記本体部に対する前記操作部の接続禁止を、当該本体部から前記操作部に通知する処理、
    当該組み合わせが前記第一通信路に何らかの異常を生じさせる状態に遷移し得ないと判断したときに、前記第二通信路を介して前記本体部に対する前記操作部の接続許可を、前記本体部から前記操作部に通知する処理、を実行させることを特徴とする複合機の制御プログラム。
JP2016229402A 2016-01-13 2016-11-25 複合機、複合機において実行される制御方法及び複合機の制御プログラム Active JP6798278B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/392,029 US9924059B2 (en) 2016-01-13 2016-12-28 Apparatus having power-saving function, method of processing information, and computer program product

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004678 2016-01-13
JP2016004678 2016-01-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017124599A JP2017124599A (ja) 2017-07-20
JP6798278B2 true JP6798278B2 (ja) 2020-12-09

Family

ID=59363662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016229402A Active JP6798278B2 (ja) 2016-01-13 2016-11-25 複合機、複合機において実行される制御方法及び複合機の制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6798278B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3812877B2 (ja) * 2000-07-06 2006-08-23 株式会社リコー 画像処理装置
KR100748554B1 (ko) * 2005-07-26 2007-08-10 삼성전자주식회사 유니버셜 시리얼 버스 호스트, 유니버셜 시리얼 버스시스템 및 그것의 구동 방법
JP5317542B2 (ja) * 2008-06-12 2013-10-16 キヤノン株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
JP6205846B2 (ja) * 2013-05-27 2017-10-04 株式会社リコー 情報処理システム
JP6421405B2 (ja) * 2013-06-07 2018-11-14 株式会社リコー 情報処理システム、情報処理装置、セキュリティ確保方法及びプログラム
JP2016027954A (ja) * 2014-07-10 2016-02-25 株式会社リコー 情報処理システム、情報処理方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017124599A (ja) 2017-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4354483B2 (ja) 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、および画像処理プログラム
US8922805B2 (en) Image processing apparatus having updatable firmware, method for controlling image processing apparatus, and program
US11392439B2 (en) Program and information processing apparatus
EP2749956A2 (en) Image forming apparatus, method of controlling the same, and storage medium
US8543677B2 (en) Communication control device, method, and computer readable medium allowing an information processing device to be in a power saving mode for an extended period and allowing an application part to continue functioning
JP6164938B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2013034072A (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法及び画像処理装置の制御プログラム
JP2017177573A (ja) PCI(Peripheral Component Interconnect)バスに接続されたPCIデバイスを備える情報処理装置及び情報処理装置の制御方法
US9575547B2 (en) Information processing apparatus, information processing system, and computer program product
JP2013190950A (ja) 制御装置、及び起動方法
JP5984326B2 (ja) 情報処理装置、プログラムの更新方法及びプログラム
US9720475B2 (en) Information processing system, information processing device, and information processing method
US20160065760A1 (en) Information processing apparatus, method for processing information, and information processing system
JP2015022681A (ja) 情報処理装置および情報処理装置におけるソフトウェア更新方法
JP6597417B2 (ja) 電子機器、復旧方法およびプログラム
JP2016043546A (ja) 印刷装置印刷システム
JP2021037705A (ja) 画像形成装置、その制御方法、及びプログラム
JP6798278B2 (ja) 複合機、複合機において実行される制御方法及び複合機の制御プログラム
JP6590722B2 (ja) 電子機器、その制御方法及びプログラム
US9924059B2 (en) Apparatus having power-saving function, method of processing information, and computer program product
US9207889B2 (en) Information processing apparatus, information processing method, and storage medium
JP2016107480A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御プログラム及び情報処理装置の制御方法
JP5234430B2 (ja) 被管理装置及び管理プログラム並びに管理方法
US20240146850A1 (en) Information processing apparatus, method of controlling information processing apparatus, and storage medium
JP7107238B2 (ja) 情報処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190806

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200107

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201020

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201102

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6798278

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151