JP2015213239A - 回路基板及び分波回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】損失の発生を抑制できる回路基板及び分波回路を提供することである。
【解決手段】基板本体と、基板本体に設けられ、入力経路に含まれる入力信号線路導体と、基板本体の主面に設けられ、かつ、第1の出力経路に含まれる第1の実装部であって、集中定数素子からなるハイパスフィルタが実装される第1の実装部と、基板本体に設けられ、かつ、第1の出力経路に含まれる少なくとも1以上の第1の出力信号線路導体と、基板本体の主面に設けられ、かつ、第2の出力経路に含まれる第2の実装部であって、集中定数素子からなるローパスフィルタが実装される第2の実装部と、を備えており、信号の伝送方向の最も上流側に設けられる第1の出力信号線路導体は、基板本体の主面に実装される第1の集中定数素子を介して入力信号線路導体に接続されること、を特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、回路基板に関し、より特定的には、ハイパスフィルタ及びローパスフィルタを備えた分波回路に用いられる回路基板に関する。また、本発明は、前記回路基板を備えた分波回路に関する。
従来の回路基板に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の分波器が知られている。図19は、特許文献1に記載の分波器100を示した図である。
該分波器100は、第1ポートP1ないし第3ポートP3、ハイパスフィルタhpf及びローパスフィルタlpfを備えている。第1ポートP1は、入力ポートであり、第2ポートP2及び第3ポートP3は出力ポートである。第1ポートP1に接続された信号経路は、枝分かれして第2ポートP2及び第3ポートP3に接続されている。また、第1ポートP1と第2ポートP2との間には、ハイパスフィルタhpfが設けられ、第1ポートP1と第3ポートP3との間には、ローパスフィルタlpfが設けられている。
ところで、特許文献1に記載の分波器100では、ハイパスフィルタhpf及びローパスフィルタlpfは、分波器100を構成する回路基板に設けられた導体層及び回路基板の表面に設けられたチップ部品により構成されている。そして、ポートP1とハイパスフィルタhpfとは、回路基板に設けられた導体層からなる信号線により接続されている。このような信号線には、不要なインダクタ成分が発生するので、第1ポートP1と第2ポートP2との間のインピーダンス整合が崩れる。その結果、第1ポートP1と第2ポートP2との間において信号の反射が発生し、分波器100において損失が発生する。
特開2005−323064号公報
そこで、本発明の目的は、損失の発生を抑制できる回路基板及び分波回路を提供することである。
本発明の一形態に係る回路基板は、入力経路と、ハイパスフィルタを含み、かつ、該入力経路に接続される第1の出力経路と、ローパスフィルタを含み、かつ、該入力経路に接続される第2の出力経路と、を備えた分波回路に用いられる回路基板であって、基板本体と、前記基板本体に設けられ、前記入力経路に含まれる入力信号線路導体と、前記基板本体の主面に設けられ、かつ、前記第1の出力経路に含まれる第1の実装部であって、集中定数素子からなる前記ハイパスフィルタが実装される第1の実装部と、前記基板本体に設けられ、かつ、前記第1の出力経路に含まれる少なくとも1以上の第1の出力信号線路導体と、前記基板本体の主面に設けられ、かつ、前記第2の出力経路に含まれる第2の実装部であって、集中定数素子からなる前記ローパスフィルタが実装される第2の実装部と、を備えており、信号の伝送方向の最も上流側に設けられる前記第1の出力信号線路導体は、前記基板本体の主面に実装される第1の集中定数素子を介して前記入力信号線路導体に接続されること、を特徴とする。
本発明の一形態に係る分波回路は、前記回路基板と、前記第1の実装部に実装されている前記ハイパスフィルタと、前記第2の実装部に実装されている前記ローパスフィルタと、信号の伝送方向の最も上流側に設けられる前記第1の出力信号線路導体と前記入力信号線路導体とを接続し、前記基板本体の主面に実装される集中定数素子と、を備えていること、を特徴とする。
本発明によれば、損失の発生を抑制できる。
分波回路2の等価回路図である。 分波回路2を上側から平面視した図である。 回路基板4を上側から平面視した図である。 回路基板4を下側から平面視した図である。 変形例に係る分波回路2aを上側から平面視した図である。 第1のサンプルにおける通過特性S21を示したグラフである。 第2のサンプルにおける通過特性S21を示したグラフである。 第1のサンプルに相当する第1のモデルの等価回路図である。 第2のサンプルに相当する第2のモデルの等価回路図である。 第1のモデル及び第2のモデルにおける通過特性S21を示したグラフである。 コンピュータシミュレーションにおいて用いたモデルの等価回路図である。 第3のモデルにおける反射特性S33を示したグラフである。 第4のモデルにおける反射特性S33を示したグラフである。 第5のモデルにおける反射特性S33を示したグラフである。 分波回路2bの等価回路図である。 分波回路2b上側から平面視した図である。 回路基板4bを上側から平面視した図である。 回路基板4bを下側から平面視した図である。 特許文献1に記載の分波器100を示した図である。
以下に本発明の一形態に係る回路基板及び分波回路について図面を参照しながら説明する。図1は、分波回路2の等価回路図である。図2は、分波回路2を上側から平面視した図である。図3は、回路基板4を上側から平面視した図である。図4は、回路基板4を下側から平面視した図である。図2ないし図4において、回路基板4の主面の法線方向を上下方向と定義する。また、回路基板4を上側から平面視したときに、長辺が延在する方向を左右方向と定義し、短辺が延在する方向を前後方向と定義する。
まず、図1を参照しながら、分波回路2の回路構成について説明する。分波回路2は、入力ポートP11、出力ポートP12,P13、入力経路I1及び出力経路O1,O2を回路構成として備えている。入力ポートは、高周波信号が入力する端子である。出力ポートP12は、入力ポートP11から入力した高周波信号の内、相対的に高い周波数を有する高周波信号が出力する端子である。出力ポートP13は、入力ポートP11から入力した高周波信号の内、相対的に低い周波数を有する高周波信号が出力する端子である。よって、高周波信号は、入力ポートP11から出力ポートP12,P13に向かって伝送される。以下では、出力ポートP12,P13から入力ポートP11に向かう方向を上流側と呼び、入力ポートP11から出力ポートP12,P13に向かう方向を下流側と呼ぶ。
入力経路I1の上流側の端部は、入力ポートP11に接続されている。入力経路I1には、入力ポートP11から入力した高周波信号が伝送される。
出力経路O1の上流側の端部は、入力経路I1の下流側の端部に接続されている。出力経路O1の下流側の端部は、出力ポートP12に接続されている。出力経路O1は、整合回路MC1及びハイパスフィルタHPFを含んでいる。
整合回路MC1は、コンデンサ素子C1、抵抗素子R1,R2及びインダクタ素子L1により構成されており、インピーダンス整合を取るための回路である。コンデンサ素子C1、抵抗素子R1,R2及びインダクタ素子L1は、集中定数素子(チップ部品)により構成されている。コンデンサ素子C1と抵抗素子R2とは、出力経路O1において直列に接続されている。また、抵抗素子R1とインダクタ素子L1とは、コンデンサ素子C1と抵抗素子R2との接続部分とグランドとの間に直列接続されている。
ハイパスフィルタHPFは、カットオフ周波数f1よりも高い周波数を有する高周波信号を通過させ、コンデンサ及びインダクタにより構成されている。ハイパスフィルタHPFは、集中定数素子(チップ部品)により構成されている。ハイパスフィルタHPFは、出力経路O1において、抵抗素子R2よりも下流側であって出力ポートP12によりも上流側に接続されている。
出力経路O2の上流側の端部は、入力経路I1の下流側の端部に接続されている。出力経路O2の下流側の端部は、出力ポートP13に接続されている。出力経路O2は、整合回路MC2及びローパスフィルタLPFを含んでいる。
整合回路MC2は、インダクタ素子L2,L3、抵抗素子R3及びコンデンサ素子C2により構成されており、インピーダンス整合を取るための回路である。インダクタ素子L2,L3、抵抗素子R3及びコンデンサ素子C2は、集中定数素子(チップ部品)により構成されている。インダクタ素子L2とインダクタ素子L3とは、出力経路O2において直列に接続されている。また、抵抗素子R3とコンデンサ素子C2とは、インダクタ素子L2とインダクタ素子L3との接続部分とグランドとの間に直列接続されている。
ローパスフィルタLPFは、カットオフ周波数f2よりも低い周波数を有する高周波信号を通過させ、コンデンサ及びインダクタにより構成されている。ローパスフィルタLPFは、集中定数素子(チップ部品)により構成されている。ローパスフィルタLPFは、出力経路O2において、インダクタ素子L3よりも下流側であって出力ポートP13によりも上流側に接続されている。
次に、図2ないし図4を参照しながら、分波回路2及び回路基板4の構成について説明する。分波回路2は、回路基板4、入力ポートP11、出力ポートP12,P13、入力経路I1及び出力経路O1,O2を備えている。なお、図2ないし図4では、入力ポートP11、出力ポートP12,P13は、図示されていない。
図3に示す回路基板4は、基板本体6、信号線路導体10,12a〜12d,14a〜14d、ランド部16a〜16c,18a〜18c及びグランド導体G1,G2を備えている。基板本体6は、上側から平面視したときに長方形状をなす、板状部材である。以下では、基板本体6の上側の主面を表面と呼び、基板本体6の下側の主面を裏面と呼ぶ。
グランド導体G1,G2は接地電位に保たれる。グランド導体G1は、基板本体6の表面の略全面を覆っている。グランド導体G2は、基板本体6の裏面の全面を覆っている。そして、グランド導体G1とグランド導体G2とは、基板本体6を上下方向に貫通する多数のビアホール導体により接続されている。
信号線路導体10は、基板本体6の表面上に設けられ、入力経路I1に含まれている。信号線路導体10の周囲には、グランド導体G1が設けられていない。すなわち、信号線路導体10の左右両側には隙間が開けられた状態でグランド導体G1が設けられている。これにより、信号線路導体10とグランド導体G1とは、コプレーナー導波路を構成している。更に、グランド導体G2は、基板本体6の裏面の全体を覆っているので、上側から平面視したときに、信号線路導体10と重なっている。これにより、裏面側にグランドを備えたコプレーナー導波路となっている。
信号線路導体10は、基板本体6の前側の辺の真ん中から後ろ側に向かって延在している線状導体である。信号線路導体10の後ろ側の端部は、基板本体6の中央(対角線交点)近傍に位置している。また、信号線路導体10の後ろ側の端部には、後述するチップ部品を実装できるように、左右に並ぶ2つのはんだ部が設けられている。はんだ部は、導体上にはんだが塗布されることにより構成されており、図3では、黒く塗りつぶされて表記されている。
信号線路導体12a〜12dは、基板本体6の表面上に設けられ、出力経路O2に含まれている。信号線路導体12a〜12dの周囲には、グランド導体G1が設けられていない。すなわち、信号線路導体12a〜12dの周囲には隙間が開けられた状態でグランド導体G1が設けられている。これにより、信号線路導体12a〜12dとグランド導体G1とは、コプレーナー導波路を構成している。更に、グランド導体G2は、基板本体6の裏面の全体を覆っているので、上側から平面視したときに、信号線路導体12a〜12dと重なっている。これにより、裏面側にグランドを備えたコプレーナー導波路となっている。
信号線路導体12aは、信号線路導体10の後ろ側の端部に対して後ろ側に位置しており、前後方向に延在する線状導体である。信号線路導体12aの前側の端部、後ろ側の端部及び中央の3箇所には、はんだ部が設けられている。
信号線路導体12bは、信号線路導体12aの後ろ側の端部に対して右側に位置しており、左右方向に延在する線状導体である。信号線路導体12bの左側の端部及び右側の端部の2箇所には、はんだ部が設けられている。信号線路導体12bの右側の端部に設けられているはんだ部は、ランド部16aである。
信号線路導体12cは、信号線路導体12bの右側の端部に対して右側に位置しており、左右方向に延在する線状導体である。信号線路導体12cの右側の端部は、基板本体6の右側の辺の中央に位置している。信号線路導体12cの左側の端部には、ランド部16cであるはんだ部が設けられている。
信号線路導体12dは、信号線路導体12aに対して左側に位置しており、前後方向に延在する線状導体である。信号線路導体12dの前側の端部及び後ろ側の端部の2箇所には、はんだ部が設けられている。また、信号線路導体12dの後ろ側の端部に対して後ろ側であって、グランド導体G1上には、はんだ部が設けられている。
ランド部16bは、信号線路導体12bの右側の端部と信号線路導体12cの左側の端部との間に設けられているはんだ部である。ランド部16bは、グランド導体G1上にはんだが塗布されることにより構成されている。ランド部16a〜16cは、基板本体6の表面上に設けられ、出力経路O2に含まれている。また、ランド部16a〜16cは、後述するローパスフィルタLPFが実装される実装部である。
信号線路導体14a〜14dは、基板本体6の表面上に設けられ、出力経路O1に含まれている。信号線路導体14a〜14dの周囲には、グランド導体G1が設けられていない。すなわち、信号線路導体14a〜14dの周囲には隙間が開けられた状態でグランド導体G1が設けられている。これにより、信号線路導体14a〜14dとグランド導体G1とは、コプレーナー導波路を構成している。更に、グランド導体G2は、基板本体6の裏面の全体を覆っているので、上側から平面視したときに、信号線路導体14a〜14dと重なっている。これにより、信号線路導体14a〜14dとグランド導体G2とは、マイクロストリップライン構造をなしている。
信号線路導体14aは、信号線路導体10の後ろ側の端部に対して左側に位置しており、左右方向に延在する線状導体である。信号線路導体14aの右側の端部、左側の端部及び中央の3箇所には、はんだ部が設けられている。
信号線路導体14bは、信号線路導体14aの左側の端部に対して後ろ側に位置しており、前後方向に延在する線状導体である。信号線路導体14bの前側の端部及び後ろ側の端部の2箇所には、はんだ部が設けられている。信号線路導体14bの後ろ側の端部に設けられているはんだ部は、ランド部18aである。
信号線路導体14cは、信号線路導体14bの後ろ側の端部に対して後ろ側に位置しており、前後方向に延在する線状導体である。信号線路導体14cの後ろ側の端部は、基板本体6の後ろ側の辺の中央に位置している。信号線路導体14cの前側の端部には、ランド部18cであるはんだ部が設けられている。
信号線路導体14dは、信号線路導体14aに対して前側に位置しており、左右方向に延在する線状導体である。信号線路導体14dの右側の端部及び左側の端部の2箇所には、はんだ部が設けられている。また、信号線路導体14dの左側の端部に対して左側であって、グランド導体G1上には、はんだ部が設けられている。
ランド部18bは、信号線路導体14bの後ろ側の端部と信号線路導体14cの前側の端部との間に設けられているはんだ部である。ランド部18bは、グランド導体G1上にはんだが塗布されることにより構成されている。ランド部18a〜18cは、基板本体6の表面上に設けられ、出力経路O1に含まれている。また、ランド部18a〜18cは、後述するハイパスフィルタHPFが実装される実装部である。
信号線路導体12a〜12dは、概略、基板本体6の中央から右方向に向かって延在し、信号線路導体14a〜14dは、概略、基板本体6の中央から後ろ方向に向かって延在している。よって、信号線路導体12a〜12dと信号線路導体14a〜14dとは、信号線路導体10に関して非対称な構造を有している。
インダクタ素子L2は、信号線路導体10の後ろ側の端部に設けられた右側のはんだ部と信号線路導体12aの前側の端部に設けられたはんだ部とに実装されている。すなわち、信号線路導体12a〜12dの内の高周波信号の伝送方向の最も上流側に設けられている信号線路導体12aの上流側の端部(前側の端部)は、集中定数素子であるインダクタ素子L2により信号線路導体10に接続されている。
インダクタ素子L3は、信号線路導体12aの後ろ側の端部に設けられたはんだ部と信号線路導体12bの左側の端部に設けられたはんだ部とに実装されている。抵抗素子R3は、信号線路導体12bの中央に設けられたはんだ部と信号線路導体12dの前側に設けられたはんだ部とに実装されている。コンデンサ素子C2は、信号線路導体12dの後ろ側に設けられたはんだ部と該はんだ部の後ろ側であってグランド導体G1上に設けられたはんだ部とに実装されている。ローパスフィルタLPFは、ランド部16a〜16cに実装されている。
コンデンサ素子C1は、信号線路導体10の後ろ側の端部に設けられた左側のはんだ部と信号線路導体14aの右側の端部に設けられたはんだ部とに実装されている。すなわち、信号線路導体14a〜14dの内の高周波信号の伝送方向の最も上流側に設けられている信号線路導体14aの上流側の端部(右側の端部)は、集中定数素子であるコンデンサ素子C1により信号線路導体10に接続されている。
抵抗素子R2は、信号線路導体14aの左側の端部に設けられたはんだ部と信号線路導体14bの前側の端部に設けられたはんだ部とに実装されている。抵抗素子R1は、信号線路導体14bの中央に設けられたはんだ部と信号線路導体14dの右側に設けられたはんだ部とに実装されている。インダクタ素子L1は、信号線路導体14dの左側に設けられたはんだ部と該はんだ部の左側であってグランド導体G1上に設けられたはんだ部とに実装されている。ハイパスフィルタLPFは、ランド部18a〜18cに実装されている。
以上のような分波回路2では、コンデンサ素子C2は、ローパスフィルタLPFよりもハイパスフィルタHPFの近くに配置されており、グランド導体G1に接続されている。そのため、整合回路MC2は、ローパスフィルタLPFよりもハイパスフィルタHPFの近くにおいてグランド導体G1に接続されている。すなわち、整合回路MC2は、ローパスフィルタLPFから離れた位置においてグランド導体G1に接続されている。
(効果)
以上のように構成された分波回路2及び回路基板4によれば、出力経路O1において発生する損失を低減できる。より詳細には、信号線路導体14a〜14dの内の高周波信号の伝送方向の最も上流側に設けられている信号線路導体14aの上流側の端部は、集中定数素子であるコンデンサ素子C1により信号線路導体10に接続されている。すなわち、出力経路O1は、信号線路導体ではなくコンデンサ素子C1を介して信号線路導体10に対して不必要な線路導体を持たない形で接続されている。これにより、整合回路MC1と信号線路導体10との間には、インダクタ成分となる信号線路導体が存在しない。これにより、入力ポートP11と出力ポートP12との間のインピーダンス整合が崩れることが抑制され、出力経路O1において発生する損失が低減される。
また、分波回路2及び回路基板4によれば、出力経路O2において発生する損失を低減できる。より詳細には、信号線路導体12a〜12dの内の高周波信号の伝送方向の最も上流側に設けられている信号線路導体12aの上流側の端部は、集中定数素子であるインダクタ素子L2により信号線路導体10に接続されている。すなわち、出力経路O2は、信号線路導体ではなくインダクタ素子L2を介して信号線路導体10に対して接続されている。これにより、整合回路MC2と信号線路導体10との間には、インダクタ成分となる信号線路導体が存在しない。これにより、入力ポートP11と出力ポートP13との間のインピーダンス整合が崩れることが抑制され、出力経路O2において発生する損失が低減される。
また、分波回路2及び回路基板4によれば、整合回路MC2は、ローパスフィルタLPFよりもハイパスフィルタHPFの近くにおいてグランド導体G1に接続されている。これにより、後述する実験結果及びシミュレーション結果から分かるように、出力ポートP13から出力される高周波信号において、ローパスフィルタLPFのカットオフ周波数f2よりも高い周波数帯域に2つの減衰極が発生するようになる。これにより、出力経路O2の広帯域化を図ることができる。
また、分波回路2及び回路基板4によれば、信号線路導体12a〜12dと信号線路導体14a〜14dとは、信号線路導体10に関して非対称な構造を有している。これにより、信号線路導体12a〜12d,14a〜14dの配置のレイアウトの自由度が高くなる。
また、信号線路導体10,12a〜12d,14a〜14dとグランド導体G1とはコプレーナー導波路を構成している。また、信号線路導体10,12a〜12d,14a〜14dとグランド導体G2とは裏面にグランドを備えたコプレーナー導波路となっている。これにより、信号線路導体10,12a〜12d,14a〜14dの特性インピーダンスを所定値(例えば、50Ωや75Ω)に整合させることが可能となる。
(実験結果及びシミュレーション結果)
本願発明者は、分波回路2及び回路基板4において、出力経路O2の減衰する周波数領域の広帯域化を図ることができることをより明確にするために以下に説明する実験を行った。図5は、変形例に係る分波回路2aを上側から平面視した図である。図5に示す分波回路2aでは、コンデンサ素子C2は、ハイパスフィルタHPFよりもローパスフィルタLPFの近くに配置されており、グランド導体G1に接続されている。そのため、整合回路MC2は、ハイパスフィルタHPFよりもローパスフィルタLPFの近くにおいてグランド導体G1に接続されている。
本願発明者は、図2に示す分波回路2の第1のサンプルを作製するとともに、図5に示す第2のサンプルを作製した。そして、第1のサンプル及び第2のサンプルにおいて、Sパラメータを測定した。図6は、第1のサンプルにおける通過特性S21を示したグラフである。図7は、第2のサンプルにおける通過特性S21を示したグラフである。通過特性S21とは、入力ポートP11から入力した信号の強度に対する出力ポートP13から出力した高周波信号の強度の比の値を示すパラメータである。
第1のサンプル及び第2のサンプルのローパスフィルタLPFのカットオフ周波数f2は、1.1GHz程度である。そして、図7によれば、第2のサンプルでは、カットオフ周波数f2よりも高い周波数である2.5GHz近傍において減衰極が発生していない。一方、図6によれば、第1のサンプルでは、カットオフ周波数f2よりも高い周波数である2.5GHz近傍において2つの減衰極が発生している。これにより、第1のサンプルでは、カットオフ周波数f2より高い周波数帯域において、大きな減衰量を得ることができ、減衰する周波数領域の広帯域化が図られていることが分かる。
次に、本願発明者は、分波回路2及び回路基板4において、減衰する周波数領域の広帯域化が図られる原因をより明確にするために、以下に説明するコンピュータシミュレーションを行った。図8は、第1のサンプルに相当する第1のモデルの等価回路図である。図9は、第2のサンプルに相当する第2のモデルの等価回路図である。
第1のモデルは、ローパスフィルタLPFとグランドとの間にインダクタ成分が設けられている点において第2のモデルと相違する。以下に、第1のモデルにおいて、ローパスフィルタLPFとグランドとの間にインダクタ成分を設けた理由について説明する。
図5に示す分波回路2a(第2のサンプル及び第2のモデルに対応)では、コンデンサ素子C2とグランド導体G1とが接続されているはんだ部と、ローパスフィルタLPFとグランド導体G1とが接続されているはんだ部(ランド部16b)とが相対的に近い。そのため、コンデンサ素子C2とグランド導体G1とが接続されているはんだ部からローパスフィルタLPFとグランド導体G1とが接続されているはんだ部までの電流経路には、殆どインダクタ成分が発生しない。よって、図9に示す第2のモデルでは、ローパスフィルタLFPとグランドとの間にはインダクタ成分が設けられていない。
一方、図2に示す分波回路2(第1のサンプル及び第1のモデルに対応)では、コンデンサ素子C2とグランド導体G1とが接続されているはんだ部と、ローパスフィルタLPFとグランド導体G1とが接続されているはんだ部(ランド部16b)とが相対的に遠い。そのため、コンデンサ素子C2とグランド導体G1とが接続されているはんだ部からローパスフィルタLPFとグランド導体G1とが接続されているはんだ部までの電流経路には、インダクタ成分が発生する。よって、第1のモデルでは、ローパスフィルタLFPとグランドとの間にはインダクタ成分が設けられている。
以上のような第1のモデル及び第2のモデルにおいて、Sパラメータを算出した。図10は、第1のモデル及び第2のモデルにおける通過特性S21を示したグラフである。
図10によれば、第2のモデルでは、カットオフ周波数f2よりも高い周波数である2.5GHz近傍において減衰極が1つだけ発生した。一方、図10によれば、第1のモデルでは、第1のサンプルと同様に、カットオフ周波数f2よりも高い周波数である2.5GHz近傍において2つの減衰極が発生している。よって、第1のモデルのように、コンデンサ素子C2とグランド導体G1とが接続されているはんだ部と、ローパスフィルタLPFとグランド導体G1とが接続されているはんだ部(ランド部16b)とを相対的に大きく離すことにより、2つの減衰極を発生させることができることが分かる。そして、これにより、カットオフ周波数f2より高い周波数帯域において、大きな減衰量を得ることができ、減衰する周波数領域の広帯域化が図られていることが分かる。
次に、本願発明者は、分波回路2及び回路基板4において、出力経路O1において発生する損失を低減できることを明確にするために、以下に説明するコンピュータシミュレーションを行った。図11は、コンピュータシミュレーションにおいて用いたモデルの等価回路図である。
図11に示すモデルでは、コンデンサ素子C1の上流側及び下流側のそれぞれに配線Line1,Line2を配置するとともに、インダクタ素子L2の上流側及び下流側のそれぞれに配線Line3,Line4を配置した。配線Line1〜Line4は、信号線路導体により構成されている。そして、配線Line1〜Line4の長さを変化させたときの各モデルのSパラメータを算出した。
第3のモデル:配線Line1の長さ2mm、配線Line2の長さ2mm、配線Line3の長さ2mm、配線Line4の長さ2mm
第4のモデル:配線Line1の長さ0mm、配線Line2の長さ4mm、配線Line3の長さ2mm、配線Line4の長さ2mm
第5のモデル:配線Line1の長さ0mm、配線Line2の長さ4mm、配線Line3の長さ0mm、配線Line4の長さ4mm
また、以下に、第3のモデルないし第5のモデルに共通する条件について記載する。
コンデンサ素子C1の容量値:1.8pF
インダクタ素子L1の容量値:10nH
インダクタ素子L2の容量値:15nH
コンデンサ素子C2の容量値:3.0pF
第3のモデルは、比較例に相当する。第3のモデルでは、入力経路I1と出力経路O1の整合回路MC1との間、及び、入力経路I1と出力経路O2の整合回路MC2との間に、信号線路導体(配線Line1,Line3)が存在している。
第4のモデルは、実施例に相当する。第4のモデルでは、入力経路I1と出力経路O1の整合回路MC1との間に、信号線路導体(配線Line1)が存在せず、入力経路I1と出力経路O2の整合回路MC2との間に、信号線路導体(配線Line3)が存在している。すなわち、第4のモデルでは、第3のモデルにおいて、入力経路I1と出力経路O1の整合回路MC1との間に存在していた信号線路導体(配線Line1)を、コンデンサ素子C1の下流側の信号線路導体(配線Line2)に移動させている。
第5のモデルは、実施例に相当する。第5のモデルでは、入力経路I1と出力経路O1の整合回路MC1との間、及び、入力経路I1と出力経路O2の整合回路MC2との間に、信号線路導体(配線Line1,Line3)が存在しない。すなわち、第5のモデルでは、第3のモデルにおいて、入力経路I1と出力経路O1の整合回路MC1との間に存在していた信号線路導体(配線Line1)を、コンデンサ素子C1の下流側の信号線路導体(配線Line2)に移動させている。更に、第5のモデルでは、第3のモデルにおいて、入力経路I1と出力経路O2の整合回路MC2との間に存在していた信号線路導体(配線Line3)を、インダクタ素子L2の下流側の信号線路導体(配線Line4)に移動させている。
本願発明者は、第3のモデルないし第5のモデルを用いて、反射特性S33を算出した。反射特性S33とは、出力ポートP12から入力した信号の強度に対する出力ポートP12から出力した高周波信号の強度の比の値を示すパラメータである。図12は、第3のモデルにおける反射特性S33を示したグラフである。図13は、第4のモデルにおける反射特性S33を示したグラフである。図14は、第5のモデルにおける反射特性S33を示したグラフである。
図12と図13とを比較すると、第4のモデルの方が第3のモデルよりも、1.1GHz近傍における反射特性S33の減少が大きいことが分かる。これにより、入力経路I1と出力経路O1の整合回路MC1との間から信号線路導体を取り除くことにより、反射特性S33を減少させることができる。すなわち、出力経路O1において発生する損失を低減できることが分かる。
また、図13と図14とを比較すると、第4のモデルと第5のモデルとにおいて、1.1GHz近傍における反射特性S33の減少が同等であることが分かる。これにより、反射特性S33が1.1GHz近傍において大きく減少した原因は、入力経路I1と出力経路O2の整合回路MC2との間から信号線路導体を取り除いたことではなく、入力経路I1と出力経路O1の整合回路MC1との間から信号線路導体を取り除いたことであることが明確になった。
(変形例)
以下に本発明の変形例に係る回路基板及び分波回路について図面を参照しながら説明する。図15は、分波回路2bの等価回路図である。図16は、分波回路2b上側から平面視した図である。図17は、回路基板4bを上側から平面視した図である。図18は、回路基板4bを下側から平面視した図である。図15ないし図18において、回路基板4bの主面の法線方向を上下方向と定義する。
まず、図15を参照しながら、分波回路2bの回路構成について説明する。分波回路2bの等価回路は、抵抗素子R2,R3及びインダクタ素子L3が設けられていない点において、分波回路2の等価回路と相違する。分波回路2bの等価回路のその他の構成は、分波回路2の等価回路の構成と同じであるので説明を省略する。
次に、図16ないし図18を参照しながら、分波回路2b及び回路基板4bの構成について説明する。分波回路2bは、回路基板4b、入力ポートP11、出力ポートP12,P13、入力経路I1及び出力経路O1,O2を備えている。なお、図16ないし図18では、入力ポートP11、出力ポートP12,P13は、図示されていない。
回路基板4bは、基板本体6、信号線路導体10,12e,12f,14e〜14g、ランド部16a〜16c,18a〜18c及びグランド導体G1,G2を備えている。基板本体6は、上側から平面視したときに長方形状をなす、板状部材である。以下では、基板本体6の上側の主面を表面と呼び、基板本体6の下側の主面を裏面と呼ぶ。
回路基板4bのグランド導体G1,G2は、回路基板4のグランド導体G1,G2と同じであるので説明を省略する。
回路基板4bの信号線路導体10は、回路基板4の信号線路導体10と同じであるので詳細な説明を省略する。また、信号線路導体10の後ろ側の端部には、後述するチップ部品を実装できるように、左右に並ぶ2つのはんだ部が設けられている。はんだ部は、導体上にはんだが塗布されることにより構成されており、図17では、黒く塗りつぶされて表記されている。
信号線路導体12e,12fは、基板本体6の表面上に設けられ、出力経路O2に含まれている。信号線路導体12e,12fの周囲には、グランド導体G1が設けられていない。これにより、信号線路導体12e,12fとグランド導体G1とは、コプレーナー導波路を構成している。更に、グランド導体G2は、基板本体6の裏面の全体を覆っているので、上側から平面視したときに、信号線路導体12e,12fと重なっている。これにより、信号線路導体12e,12fとグランド導体G2とは、裏面グランドを備えたコプレーナー導波路となっている。
信号線路導体12eは、信号線路導体10の後ろ側の端部に対して右側に位置しており、左右方向に延在する線状導体である。信号線路導体12eの左側の端部、右側の端部及び中央の3箇所には、はんだ部が設けられている。信号線路導体12eの右側の端部に設けられているはんだ部は、ランド部16aである。
信号線路導体12fは、信号線路導体12eの右側の端部に対して右側に位置しており、左右方向に延在する線状導体である。信号線路導体12fの右側の端部は、基板本体6の右側の辺に位置している。信号線路導体12fの左側の端部には、ランド部16cであるはんだ部が設けられている。
ランド部16bは、信号線路導体12eの右側の端部と信号線路導体12fの左側の端部との間に設けられているはんだ部である。ランド部16bは、グランド導体G1上にはんだが塗布されることにより構成されている。ランド部16a〜16cは、基板本体6の表面上に設けられ、出力経路O2に含まれている。また、ランド部16a〜16cは、後述するローパスフィルタLPFが実装されるランド部である。
信号線路導体14e〜14gは、基板本体6の表面上に設けられ、出力経路O1に含まれている。信号線路導体14e〜14gの周囲には、グランド導体G1が設けられていない。これにより、信号線路導体14e〜14gとグランド導体G1とは、コプレーナー導波路を構成している。更に、グランド導体G2は、基板本体6の裏面の全体を覆っているので、上側から平面視したときに、信号線路導体14e〜14gと重なっている。これにより、信号線路導体14e〜14gとグランド導体G2とは、裏面グランドを備えたコプレーナー導波路となっている。
信号線路導体14eは、信号線路導体10の後ろ側の端部に対して左側に位置しており、左右方向に延在する線状導体である。信号線路導体14eの右側の端部、左側の端部及び中央の3箇所には、はんだ部が設けられている。信号線路導体14eの左側の端部に設けられているはんだ部は、ランド部18aである。
信号線路導体14fは、信号線路導体14eの左側の端部に対して左側に位置しており、左右方向に延在する線状導体である。信号線路導体14fの左側の端部は、基板本体6の左側の辺に位置している。信号線路導体14fの右側の端部には、ランド部18cであるはんだ部が設けられている。
信号線路導体14gは、信号線路導体14eに対して後ろ側に位置しており、前後方向に延在する線状導体である。信号線路導体14eの前側の端部及び後ろ側の端部の2箇所には、はんだ部が設けられている。また、信号線路導体14gの後ろ側の端部に対して後ろ側であって、グランド導体G1上には、はんだ部が設けられている。
ランド部18bは、信号線路導体14eの左側の端部と信号線路導体14fの右側の端部との間に設けられているはんだ部である。ランド部18bは、グランド導体G1上にはんだが塗布されることにより構成されている。
以上のように、信号線路導体12e,12fは、概略、基板本体6の中央から右方向に向かって延在している。信号線路導体14e〜14gは、概略、基板本体6の中央から左方向に向かって延在している。これにより、信号線路導体12e,12fと信号線路導体14e〜14gとは、信号線路導体10に関して実質的に線対称な構造を有している。
図16に示すインダクタ素子L2は、信号線路導体10の後ろ側の端部に設けられた右側のはんだ部と信号線路導体12eの左側の端部に設けられたはんだ部とに実装されている。すなわち、信号線路導体12e,12fの内の高周波信号の伝送方向の最も上流側に設けられている信号線路導体12eの上流側の端部(左側の端部)は、集中定数素子であるインダクタ素子L2により信号線路導体10に接続されている。すなわち、不必要な線路導体を備えることなく接続することができる。
図15に示すコンデンサ素子C2は、信号線路導体12eの中央に設けられたはんだ部と該はんだ部の後ろ側であってグランド導体G1上に設けられたはんだ部とに実装されている。ローパスフィルタLPFは、ランド部16a〜16cに実装されている。
コンデンサ素子C1は、信号線路導体10の後ろ側の端部に設けられた左側のはんだ部と信号線路導体14eの右側の端部に設けられたはんだ部とに実装されている。すなわち、信号線路導体14e〜14gの内の高周波信号の伝送方向の最も上流側に設けられている信号線路導体14eの上流側の端部(右側の端部)は、集中定数素子であるコンデンサ素子C1により信号線路導体10に接続されている。すなわち、不必要な線路導体を備えることなく接続することができる。
抵抗素子R1は、信号線路導体14eの中央に設けられたはんだ部と信号線路導体14gの前側の端部に設けられたはんだ部とに実装されている。インダクタ素子L1は、信号線路導体14gの後ろ側の端部に設けられたはんだ部と該はんだ部の後ろ側であってグランド導体G1上に設けられたはんだ部とに実装されている。ハイパスフィルタHPFは、ランド部18a〜18cに実装されている。
以上のように構成された分波回路2b及び回路基板4bも、分波回路2及び回路基板4と同じ作用効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
本発明に係る分波回路及び回路基板は、分波回路2,2a,2b及び回路基板4,4a,4bに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
なお、分波回路2,2a,2b及び回路基板4,4a,4bの構成を任意に組み合わせてもよい。
また、分波回路2,2a,2b及び回路基板4,4a,4bは、2つの出力経路O1,O2を備えているが、3つ以上の出力経路を備えていてもよい。
グランド導体G2は、基板本体6の裏面に設けられているが、基板本体6内に設けられていてもよい。
また、分波回路2,2a及び回路基板4,4aでは、信号線路導体14a〜14dの内の高周波信号の伝送方向の最も上流側に設けられている信号線路導体14aの上流側の端部は、集中定数素子であるコンデンサ素子C1により信号線路導体10に接続されていなくてもよい。すなわち、信号線路導体14aが信号線路導体10に直接に接続されていてもよい。同様に、分波回路2b及び回路基板4bでは、信号線路導体14e〜14gの内の高周波信号の伝送方向の最も上流側に設けられている信号線路導体14eの上流側の端部は、集中定数素子であるコンデンサ素子C1により信号線路導体10に接続されていなくてもよい。すなわち、信号線路導体14eが信号線路導体10に直接に接続されていてもよい。
また、信号線路導体14a〜14dの内の高周波信号の伝送方向の最も上流側に設けられている信号線路導体14aの上流側の端部と信号線路導体10とを接続するコンデンサ素子C1は、整合回路MC1の一部を構成するのではなく、ハイパスフィルタHPFの一部を構成していてもよい。
また、ハイパスフィルタHPF及びローパスフィルタLPFは、1つのチップ部品ではなく複数のチップ部品により構成されていてもよい。
なお、分波回路2,2a,2b及び回路基板4,4a,4bにおいて、インダクタ素子L1の巻回軸と、ハイパスフィルタHPFに含まれるインダクタの巻回軸とは直交していることが好ましい。例えば、インダクタ素子L1の巻回軸が前後方向に延在し、ハイパスフィルタHPFに含まれるインダクタの巻回軸が左右方向に延在することが好ましい。これにより、インダクタ素子L1とハイパスフィルタHPFに含まれるインダクタとが磁界結合することが抑制されるようになる。
なお、分波回路2,2a,2b及び回路基板4,4a,4bにおいて、信号線路導体10,12a〜12f,14a〜14gは、基板本体6の表面上に設けられている導体層により構成されているが、基板本体6内に設けられている導体層により構成されていてもよい。
なお、分波回路2,2a及び回路基板4,4aにおいて、コンデンサ素子C1は、信号線路導体14aにおいて上流側の端部以外の部分において接続されていてもよい。同様に、分波回路2b及び回路基板4bにおいて、コンデンサ素子C1は、信号線路導体14eにおいて上流側の端部以外の部分において接続されていてもよい。
また、分波回路2,2a及び回路基板4,4aにおいて、インダクタ素子L2は、信号線路導体12aにおいて上流側の端部以外の部分において接続されていてもよい。同様に、分波回路2b及び回路基板4bにおいて、インダクタ素子L2は、信号線路導体12eにおいて上流側の端部以外の部分において接続されていてもよい。
なお、分波回路2,2a及び回路基板4,4aにおいて、信号線路導体10,12a〜12f,14a〜14gは、マイクロストリップライン構造をなしていてもよい。
また、分波回路2,2a及び回路基板4,4aにおいて、抵抗素子R1〜R3の代わりに、コンデンサ素子やインダクタ素子等の他の受動素子が設けられてもよい。
また、分波回路2,2a及び回路基板4,4aにおいて、出力経路O1と出力経路O2との位置関係が入れ替わってもよい。
本発明は、分波回路及び回路基板に適用可能であり、特に、損失の発生を抑制できる点において優れている。
2,2a:分波回路
4,4a:回路基板
6:基板本体
10,12a〜12f,14a〜14g:信号線路導体
16a〜16c,18a〜18c:ランド部
C1,C2:コンデンサ素子
G1,G2:グランド導体
I1:入力経路
L1〜L3:インダクタ素子
LPF:ローパスフィルタ
MC1:整合回路
MC2:整合回路
O1:出力経路
O2:出力経路
P11〜P13:入力ポート
R1〜R3:抵抗素子

Claims (10)

  1. 入力経路と、ハイパスフィルタを含み、かつ、該入力経路に接続される第1の出力経路と、ローパスフィルタを含み、かつ、該入力経路に接続される第2の出力経路と、を備えた分波回路に用いられる回路基板であって、
    基板本体と、
    前記基板本体に設けられ、前記入力経路に含まれる入力信号線路導体と、
    前記基板本体の主面に設けられ、かつ、前記第1の出力経路に含まれる第1の実装部であって、集中定数素子からなる前記ハイパスフィルタが実装される第1の実装部と、
    前記基板本体に設けられ、かつ、前記第1の出力経路に含まれる少なくとも1以上の第1の出力信号線路導体と、
    前記基板本体の主面に設けられ、かつ、前記第2の出力経路に含まれる第2の実装部であって、集中定数素子からなる前記ローパスフィルタが実装される第2の実装部と、
    を備えており、
    信号の伝送方向の最も上流側に設けられる前記第1の出力信号線路導体は、前記基板本体の主面に実装される第1の集中定数素子を介して前記入力信号線路導体に接続されること、
    を特徴とする回路基板。
  2. 前記第1の出力経路は、前記第1の集中定数素子を含む第1の整合回路を含んでいること、
    を特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記第1の整合回路は、インダクタ素子を含み、
    前記インダクタ素子の巻回軸と、前記ハイパスフィルタに含まれるインダクタの巻回軸とは直交していること、
    を特徴とする請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記基板本体に設けられ、かつ、前記第2の出力経路に含まれる少なくとも1以上の第2の出力信号線路導体を、
    更に備えており、
    信号の伝送方向の最も上流側に設けられる前記第2の出力信号線路導体は、前記基板本体の主面に実装される第2の集中定数素子を介して前記入力信号線路導体に接続されること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回路基板。
  5. 前記第2の出力経路は、前記第2の集中定数素子を含む第2の整合回路を含んでいること、
    を特徴とする請求項4に記載の回路基板。
  6. 前記基板本体の主面に設けられ、接地電位に保たれる第1の接地導体を、
    更に備えており、
    前記第2の整合回路は、前記ローパスフィルタよりも前記ハイパスフィルタの近くにおいて前記第1の接地導体に接続されること、
    を特徴とする請求項5に記載の回路基板。
  7. 前記第1の出力信号線路導体と前記第2の出力信号線路導体とは、前記入力信号線路導体に関して非対称な構造を有していること、
    を特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の回路基板。
  8. 前記基板本体の主面に設けられ、接地電位に保たれる第1の接地導体を、
    更に備えており、
    前記入力信号線路導体は、前記第1の接地導体と共にコプレーナー導波路を構成していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の回路基板。
  9. 前記基板本体に設けられている第2の接地導体であって、該基板本体の主面の法線方向から平面視したときに、前記入力信号線路導体と重なっている第2の接地導体を、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の回路基板。
  10. 請求項1に記載の回路基板と、
    前記第1の実装部に実装されている前記ハイパスフィルタと、
    前記第2の実装部に実装されている前記ローパスフィルタと、
    信号の伝送方向の最も上流側に設けられる前記第1の出力信号線路導体と前記入力信号線路導体とを接続し、前記基板本体の主面に実装される集中定数素子と、
    を備えていること、
    を特徴とする分波回路。
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