JP2015212745A - 画像投射装置および画像表示システム - Google Patents

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三郎 菅原
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Abstract

【課題】小型で軸上色収差を低減可能な画像投射装置を提供する。【解決手段】画像投射装置は、光源から出射した照明光を変調して第1方向または第2方向に偏向する光変調手段と、投射光を投射する投射光学系と、照明光を光変調手段に導くとともに、光変調手段により変調され第1方向に偏向された照明光を投射光として投射光学系に導く光学部材とを有し、光学部材は、第1プリズム群および第2プリズム群を含み、第1プリズム群および第2プリズム群の一方は、照明光を光変調手段に導くとともに、第1方向に偏向された照明光を透過させるように構成され、第1プリズム群および第2プリズム群の他方は、第1方向に偏向された照明光を透過させるとともに、第2方向に偏向された照明光を全反射させるように構成され、第1プリズム群および2プリズム群の特性は互いに異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、画像投射装置に係り、特に微小ミラーを有する画像変調素子を備えた画像投射装置に関する。
近年、プロジェクタなどの画像投射装置においては、投射画像のコントラストを向上させることを要望されている。コントラストを向上させるには、照明光を効率的に画像変調素子に照射し、画像変調素子からの投射光を効率的に投射して高輝度画像を形成するとともに、不要光の投射を回避することが必要である。
特許文献1には、2つの空気層が形成されたプリズムを備えたプロジェクションシステムが開示されている。特許文献2には、OFF光や平面反射光を全反射させるプリズムの全反射面の端面を、投射レンズの投射光束内に配置したプリズムが開示されている。
米国特許第5,552,922号(図3) 特開2001−166118号公報(図1)
しかしながら、特許文献1の構成では、プリズムが大きくなり、結果として画像投射装置が大型化してしまう。一方、特許文献2の構成では、プリズムを小型化することは可能である。しかし実際には、3つのプリズムの空気間隔を均一に保持することは困難である。このため、解像劣化やスクリーン上のすじ(縞などの暗部)が発生し、軸上色収差を低減することも困難である。
そこで本発明は、小型で軸上色収差を低減可能な画像投射装置および画像表示システムを提供する。
本発明の一側面としての画像投射装置は、光源から出射した照明光を変調して第1方向または第2方向に偏向する光変調手段と、投射光を投射する投射光学系と、前記照明光を前記光変調手段に導くとともに、該光変調手段により変調され前記第1方向に偏向された該照明光を前記投射光として前記投射光学系に導く光学部材とを有し、前記光学部材は、第1プリズム群および第2プリズム群を含み、前記第1プリズム群および前記第2プリズム群の一方は、前記照明光を前記光変調手段に導くとともに、前記第1方向に偏向された該照明光を透過させるように構成され、前記第1プリズム群および前記第2プリズム群の他方は、前記第1方向に偏向された該照明光を透過させるとともに、前記第2方向に偏向された該照明光を全反射させるように構成され、前記第1プリズム群および前記第2プリズム群の特性は互いに異なる。
本発明の一側面としての画像表示システムは、前記画像投射装置と、前記画像投射装置に画像情報を供給する画像供給装置とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、小型で軸上色収差を低減可能な画像投射装置および画像表示システムを提供することができる。
第1実施形態における画像投射装置の構成図である。 第1実施形態における画像投射装置の要部構成および光路を示す図である。 第2実施形態における画像投射装置の要部構成および光路を示す図である。 第3実施形態における画像投射装置の要部構成および光路を示す図である。 第1数値実施例における画像投射装置の要部断面図である。 第1数値実施例における軸上色収差を示す図である。 第2数値実施例における軸上色収差を示す図である。 第3数値実施例における軸上色収差を示す図である。 全てのプリズムが同一ガラスである場合の軸上色収差を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態における画像投射装置について説明する。図1は、本実施形態における画像投射装置100(プロジェクタ)の構成図である。図1(A)において、光源1から出射した白色光(照明光)は、楕円反射鏡2により、ガラスロッドインテグレータ5の端面にカラーホイール3を介して集光される。図1(C)は、図1(A)中の矢印BBの方向から見たカラーホイール3の構成図である。図1(C)に示されるように、カラーホイール3は、白色(W)、青色(B)、緑色(G)、および、赤色(R)のフィルタが分割して配置された色フィルタを有し、モータ4により回転可能に構成されている。
ガラスロッドインテグレータ5は、外周部の6面の全てが光学研磨された4角柱の形状を有する。図1(A)において、ガラスロッドインテグレータ5の左側の端面から出射した光は、集光レンズ6、7、9、および、反射ミラー8を介して、プリズム15(第1プリズム群)の入射面17に入射し、プリズム15の面15Aで全反射される。そして、面15Aにて全反射した光は、プリズム10、11(第2プリズム群)を透過して、画像変調素子12に照射される。画像変調素子12(光変調手段)は、後述のように、光源1から出射した照明光を変調し、画像変調素子12のモードや照明光の位置に応じて、第1方向または第2方向を含む互いに異なる方向に偏向する。
図1(B)は、図1(A)中の矢印AAの方向(画像変調素子12の法線方向)から見た画像変調素子12の配置図である。図1(B)に示されるように、画像変調素子12(画像変調素子12の矩形状の表示範囲)は、45°傾斜して配置されている。画像変調素子12は、複数の微小ミラー(微小ミラー素子)を備えている。微小ミラーとしては、例えばデジタルマイクロミラーデバイスが用いられる。微小ミラーは、その傾きを変更可能な高反射率の矩形形状のミラーである。複数の微小ミラーは、CMOS半導体技術を応用してシリコンメモリチップ上に形成され、独立してデジタル制御可能であり、それぞれ画素単位で構成される(すなわち、微小ミラーのそれぞれが映像の1画素に対応する)。そして、各微小ミラーの傾き(角度)を可変制御することにより、光源からの光の反射方向を制御し、所望の反射光のみをスクリーン上に集束させて所望の映像を投射することができる。このような構成において、画像変調素子12は、微小ミラーのONモードおよびOFFモードの時間を不図示の制御回路からの指令に基づいて制御することにより、画像変調を行う。
図1(A)において、照明光(光源1から出射して画像変調素子12に入射した光)を細い点線、ONモード時の反射光を実線、画像変調素子12の平面部における反射光(平面部反射光)を太い点線、OFFモード時の反射光を2点鎖線で示す。
画像変調素子12(微小ミラー)がONモード(第1モード)の場合、微小ミラーは、紙面上、反時計方向に12°傾斜している。このため、画像変調素子12に図1(A)中の左下から投射レンズ16の光軸OAに対して24°の角度で入射した照明光は、0°の方向(すなわち光軸OAと平行の方向)に反射する。そして、反射した照明光は、プリズム11、10(第2プリズム群)およびプリズム15、13(第1プリズム群)を介して、投射レンズ16(投射光学系)に入射する。投射レンズ16は、入射光(投射光)を、図1(A)の左側に配置される不図示のスクリーン(投射面)に投射する。
一方、画像変調素子12(微小ミラー)がOFFモード(第2モード)の場合、微小ミラーは、紙面上、時計方向に12°傾斜している。このため、画像変調素子12に図1(A)中の左下から光軸OAに対して24°の角度で入射した照明光は、図1(A)中の左上へ光軸OAに対して48°の方向に反射する。そして反射した照明光は、プリズム11の面11Aで全反射し、遮光板14に到達する。遮光板14は、プリズム11の射出面18に設けられ、第1方向とは異なる第2方向に偏向された照明光が投射レンズ16へ入射するのを低減するための遮光手段である。
また、画像変調素子12の微小ミラーの境界部や、表示部以外の部分の面は、投射レンズ16の光軸OAに対して垂直である。このため、画像変調素子12に図1(A)の左下から光軸OAに対して24°の角度で入射した照明光は、図1(A)の左上へ光軸OAに対して24°の方向に反射され、プリズム11の面11Aで全反射され、遮光板14に到達する。
プリズム11の面11Aおよびプリズム10の面10Aは、投射レンズ16の光軸OAに垂直な方向に対して(図1(A)の上下方向に対して反時計回りに)27°傾斜している。また、プリズム15の面15Aおよびプリズム13の面13Aは、投射レンズ16の光軸OAに垂直な方向に対して(図1(A)の上下方向に対して時計回りに)33.5°傾斜している。
プリズム11、15の全反射面(面11A、面15A)の投射レンズ16の光軸OAに対して垂直な方向に対する角度(傾斜角度)は、プリズム11、15(のガラス)の屈折率、および、画像変調素子12の微小ミラーの傾斜角度に応じて決定される。プリズム10の面10Aおよびプリズム13の面13Aの傾斜角度についても同様である。プリズム(のガラス)の屈折率をNd、画像変調素子12の微小ミラーの傾斜角度をθpとするとき、プリズムの全反射面の角度θ(投射レンズ16の光軸OAに対して垂直な方向に対する角度)は、以下の式(1)のように表される。
θ=arcsin(1/Nd)−arcsin(sin((sin(θp))/Nd) … (1)
(Nd:1.51633、θp:12°のとき、θ=33.38°)
(Nd:1.80518、θp:12°のとき、θ=27.025°)
式(1)で表されるように、プリズムの屈折率Ndを高くすることにより、プリズムの全反射面の角度θ(投射レンズ16の光軸OAに垂直な方向に対する角度)を小さく設定することができる。この結果、プリズムの小型化が可能となる。
本実施形態において、第1プリズム群を構成するプリズム13、15の間には、プリズム13の面13Aとプリズム15の面15Aにより形成された薄い空気層(第1空気層)が光軸OAに対して第1傾斜角度で設けられている。また、第2プリズム群を構成するプリズム10、11の間には、プリズム10の面10Aとプリズム11の面11Aにより形成された薄い空気層(第2空気層)が光軸OAに対して第2傾斜角度で設けられている。このように、2つの薄い空気層(第1空気層、第2空気層)を、光軸OAに対して互いに異なる方向に傾斜させるようにプリズム10、11、13、15を配置することにより、ON光(ONモード時の光)以外の不要光を完全に除去することができる。
本実施形態において、プリズム10、11(第2プリズム群)の特性(材質)は、プリズム13、15(第1プリズム群)の特性(材質)と異なる。具体的には、プリズム10、11のアッベ数および屈折率は、プリズム13、15のアッベ数および屈折率と異なる。例えば本実施形態において、プリズム10、11の屈折率をプリズム13、15の屈折率よりも高く設定し、かつ、プリズム10、11のアッベ数をプリズム13、15のアッベ数よりも小さく設定する。これにより、第1プリズム群および第2プリズム群の小型化および投射レンズ16の軸上色収差の低減を実現することが可能となる。
プリズム10、11の屈折率を高くすることにより、全反射の臨界角を小さくすることができる。このため、投射レンズ16の光軸OAに対して垂直な方向に対するプリズムの全反射面11Aの角度を小さく設定することができ、各プリズムの小型化が可能となる。本実施形態において、プリズム13、15(第1プリズム群)として、例えばオハラ社のS−BSL7(屈折率Nd:1.51633、アッベ数Vd:64.14)が用いられる。また、プリズム10、11(第2プリズム群)として、例えばオハラ社のS−TIH6(屈折率:Nd:1.80518、アッベ数Vd:25.43)が用いられる。このような構成により、各プリズム群の小型化および投射レンズの色収差の低減を実現することができる。また、薄い空気層が形成された第1プリズム群および第2プリズム群のアッベ数を互いに異ならせ、2つのプリズム群の厚さの比を変更することにより、軸上色収差のバランスを変更することが可能となる。
図2は、画像投射装置100の要部構成および光路を示す図である。図2(A)は画像変調素子12がONモードである場合の光路、図2(B)は画像変調素子12の平面部における反射光の光路、図2(C)はOFFモードである場合の光路をそれぞれ示している。
図2(A)に示されるONモード時において、プリズム15(第1プリズム群)に入射した照明光は、面15Aで全反射され、プリズム10、11(第2プリズム群)を介して、画像変調素子12に照射される。画像変調素子12は、微小ミラーに照射された光を第1方向(本実施形態では、時計回りに24°だけ傾斜した方向)に偏向する。このため、画像変調素子12で反射した光(ONモード光)は、プリズム11、10(第2プリズム群)のそれぞれの面11A、面10Aを透過する。そして、この光はプリズム15、13(第1プリズム群)を透過して投射レンズ16に入射し、図2(A)中の左側の不図示のスクリーン(投射面)に投射される。
図2(B)において、画像変調素子12は、その平面部に照射された光を第3方向(本実施形態では、時計回りに48°だけ傾斜した方向)に偏向する。このため、画像変調素子12に入射した照明光の平面部において反射した光(平面部反射光)は、投射レンズ16の光軸OAに対して図2(B)中の左上方向に反射される。そして、この光はプリズム11の面11Aで全反射し、遮光板14に到達する。
図2(C)に示されるOFFモード時において、画像変調素子12は、微小ミラーに照射された光を第2方向(本実施形態では、時計回りに72°だけ傾斜した方向)に偏向する。このため、画像変調素子12で反射した光(OFFモード光)は、投射レンズ16の光軸OAに対して図2(C)中の左上方向に反射される。そして、この光はプリズム11の面11Aで全反射し、遮光板14に到達する。
図2(A)〜(C)において、画像変調素子12に対する照明光(画像変調素子12への入射光)を点線で示し、画像変調素子12による反射光を実線で示している。照明光は、画像変調素子12に対して垂直な方向(光軸OAの方向)に対して、図2(A)〜(C)中のそれぞれの左下側から所定の角度範囲(本実施形態では13°〜35°)で入射する。図2(A)に示されるONモードの場合、画像変調素子12からの反射光(ONモード光)は、画像変調素子12に対して垂直な方向(光軸OAの方向)から±11°の角度範囲(第1方向における領域)で、図2(A)中の左方向に向かって反射する。図2(B)に示される平面部反射光は、画像変調素子12に対して垂直な方向から13°〜35°の角度範囲(第3の方向における領域)で、図2(B)中の左上方向に向って反射する。図2(C)に示されるOFFモードの場合、画像変調素子12からの反射光(OFFモード光)は、画像変調素子12に対して垂直な方向から37°〜59°の角度範囲(第2の方向における領域)で、図2(C)中の左上方向に向かって反射する。
図2(B)、(C)に示されるように、画像変調素子12で反射した平面部反射光およびOFFモード光は、プリズム11の面11Aで全反射するため、投射レンズ16には入射しない。このため、画像投射装置100によれば、黒表示時においてスクリーン上に迷光を発生させることなく、コントラストの高い画像を形成することができる。
このように、本実施形態の画像投射装置100は、第1プリズム群(プリズム13、15)および第2プリズム群(プリズム10、11)を含む光学部材を有する。光学部材は、照明光を光変調手段(画像変調素子12)に導くとともに、光変調手段により変調され第1方向に偏向された照明光を投射光として投射光学系(投射レンズ16)に導く。第1プリズム群および第2プリズム群の一方(本実施形態ではプリズム13、15)は、照明光を前記光変調手段に導くとともに、第1方向に偏向された照明光を透過させるように構成される。また、第1プリズム群および第2プリズム群の他方(本実施形態ではプリズム10、11)は、第1方向に偏向された照明光を透過させるとともに、第2方向に偏向された照明光を全反射させるように構成される。そして、第1プリズム群および前記第2プリズム群の特性(材質)は互いに異なる。
好ましくは、第1プリズム群は、投射光学系の側(投射レンズ16の近傍)に配置されたプリズム群であり、第2プリズム群は、光変調手段の側(画像変調素子12の近傍)に配置されたプリズム群である。すなわち、投射レンズ16、第1プリズム群、第2プリズム群、および、画像変調素子12は、この順に並んで配置されている。
好ましくは、第1プリズム群は、光源1から出射した照明光の入射面17を有する。第2プリズム群は、光変調手段により第2方向に偏向された照明光の射出面18を有する。そして入射面17および射出面18は、光変調手段の法線(光軸OA)を挟んで互いに反対側(例えば図1に示される断面から見た場合において、それぞれ、光軸OAの上側および下側)に位置している。
好ましくは、第1プリズム群および第2プリズム群のアッベ数は互いに異なる。また好ましくは、第1プリズム群および第2プリズム群の屈折率は互いに異なる。より好ましくは、第2プリズム群のアッベ数は、第1プリズム群のアッベ数よりも小さく、第2プリズム群の屈折率は、第1プリズム群の屈折率よりも大きい。
好ましくは、第1プリズム群は、照明光を光変調手段に導くとともに、第1方向に偏向された照明光を透過させる。第2プリズム群は、第1方向に偏向された該照明光を透過させるとともに、第2方向に偏向された照明光を全反射させる。より好ましくは、第1プリズム群のd線における屈折率をNg1P、第2プリズム群のd線における屈折率をNg2P、第1プリズム群のアッベ数をVd1P、第2プリズム群のアッベ数をVd2Pとするとき、以下の条件式(2)〜(5)を満たす。
1.4<Ng1P<1.65 … (2)
1.65<Ng2P<1.9 … (3)
50<Vd1P<100 … (4)
15<Vd2P<45 … (5)
より好ましくは、屈折率Ng1P、Ng2Pおよびアッベ数Vd1P、Vd2Pは、以下の条件式(2a)〜(5b)を満たす。
1.4<Ng1P<1.6 … (2a)
1.7<Ng2P<1.9 … (3a)
55<Vd1P<100 … (4a)
15<Vd2P<40 … (5a)
このような各条件式を満たすことにより、第1プリズム群および第2プリズム群をより小型化することができるため、小型の画像投射装置を提供することが可能となる。
また本実施形態において、好ましくは、第1プリズム群には、投射光学系の光軸OAに垂直な方向に対して傾斜した第1空気層(面13Aと面15Aとの間の空気層)が形成されている。また第2プリズム群には、投射光学系の光軸OAに垂直な方向に対して傾斜した第2空気層(面10Aと面11Aとの間の空気層)が形成されている。より好ましくは、第1空気層および第2空気層の空気間隔はそれぞれ、0.1〜10μmの範囲に設定されている。
また本実施形態において、第1プリズム群に含まれる複数のプリズムの間の第1界面(面13A、15A)は、図1中の矢印αの方向に傾斜している。第2プリズム群に含まれる複数のプリズムの間の第2界面(面10A、11A)は、図1中の矢印βの方向に傾斜している。このように第1界面の傾斜方向と第2界面の傾斜方向は、光変調手段の法線(光軸OA)に関して互いに逆方向(例えば図1に示される断面から見た場合において、それぞれ光軸OAの下方向および上方向)である。
また本実施形態において、画像投射装置100と、画像投射装置100に画像情報を供給する画像供給装置40とを備えた画像表示システムを提供することもできる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態における画像投射装置について説明する。本実施形態は、第1プリズム群(第1プリズム群を構成するプリズム15)と第2プリズム群(第2プリズム群を構成するプリズム10)とが互いに接合されている点で、第1実施形態と異なる。本実施形態の画像投射装置のその他の構成については、第1実施形態の画像投射装置100と同様であるため、その説明は省略する。
図3は、本実施形態の画像投射装置における要部構成および光路を示す図である。図3(A)は画像変調素子12がONモードである場合の光路、図3(B)は画像変調素子12の平面部における反射光の光路、図3(C)はOFFモードである場合の光路をそれぞれ示している。
図3(A)〜(C)に示されるように、プリズム10とプリズム15は互いに接合されている。また、プリズム10とプリズム15との接合面30には、反射防止コートが施されている。これにより、プリズム10とプリズム15との対向面における光反射による光量損失を低減させることができる。なお本実施形態において、各プリズムによる光線の作用は、第1実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
本実施形態において、プリズム13、15(第1プリズム群)のガラスは、オハラ社S−BSL7(屈折率Nd:1.51633、アッベ数Vd:64.14)が用いられる。また、プリズム10、11(第2プリズム群)のガラスは、オハラ社S−NBH55(屈折率Nd:1.80000、アッベ数Vd:29.9)が用いられる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態における画像投射装置について説明する。本実施形態は、第1実施形態および第2実施形態と比較して、プリズムによる光量損失の影響をより低減させた構成に関する。
図4は、本実施形態の画像投射装置における要部構成および光路を示す図である。図4(A)は画像変調素子12がONモードである場合の光路、図4(B)は画像変調素子12の平面部における反射光の光路、図4(C)はOFFモードである場合の光路をそれぞれ示している。
本実施形態の画像投射装置は、プリズム23、24(第1プリズム群)およびプリズム21、22(第2プリズム群)を有する。プリズム21は、画像変調素子12側に配置された照明光導入プリズムである。実施形態1および実施形態2の構成と比較して、プリズム内を通過する光路長を短くし、プリズムの表面反射による反射回数を減らすことにより、プリズムによる光量損失を低減させることができる。また、屈折率が高く、かつ、アッべ数が小さいプリズム23、24(第1プリズム群)を投射レンズ16側に配置している。このような構成により、プリズム(ガラス)の内部吸収による光量損失を低減させることができる。一般的に、光学ガラスは、屈折率が高いほど、または、アッべ数が小さいほど、可視光の短波長側の光吸収が多くなる傾向がある。このため、透過率の小さいプリズムを投射レンズ16側に配置したほうが、全体としての透過率を改善することができる。
本実施形態において、プリズム23、24(第1プリズム群)として、例えばオハラ社のS−TIM35(屈折率Nd:1.69895、アッベ数Vd:29.9)が用いられる。また、プリズム21、22(第2プリズム群)として、例えばオハラ社のS−BSL7(屈折率Nd:1.51633、アッベ数Vd:64.14)が用いられる。
図4(A)に示されるONモード時において、プリズム21(第2プリズム群)に入射した照明光は、面21Aで全反射され、画像変調素子12に照射される。画像変調素子12は、微小ミラーに照射された光を第1方向に偏向する。このため、画像変調素子12で反射した光(ONモード光)は、プリズム21、22(第2プリズム群)の面21A、2Aおよびプリズム23、24(第1プリズム群)の面23A、24Aを透過する。そして、この光は投射レンズ16に入射し、図4(A)中の左側の不図示のスクリーン(投射面)に投射される。
図4(B)において、画像変調素子12は、その平面部に照射された光を第3方向に偏向する。このため、画像変調素子12に入射した照明光の平面部において反射した光(平面部反射光)は、投射レンズ16の光軸OAに対して図4(B)中の左上方向に反射される。そして、この光はプリズム21、22(第2プリズム群)を透過し、プリズム23(第1プリズム群)の面23Aで全反射し、遮光板25または遮光板26に到達する。
図4(C)に示されるOFFモード時において、画像変調素子12は、微小ミラーに照射された光を第2方向に偏向する。このため、画像変調素子12で反射した光(OFFモード光)は、投射レンズ16の光軸OAに対して図4(C)中の左上方向に反射される。そして、この光はプリズム21、22(第2プリズム群)、および、プリズム23(第1プリズム群)を透過し、遮光板25または遮光板26に到達する。
本実施形態において、第2プリズム群(プリズム21、22)のアッベ数は、第1プリズム群(プリズム23、24)のアッベ数よりも大きい。また、第2プリズム群の屈折率は、第1プリズム群の屈折率よりも小さい。好ましくは、第2プリズム群は、照明光を光変調手段(画像変調素子12)に導くとともに、第1方向に偏向された照明光を透過させる。また第1プリズム群は、第1方向に偏向された照明光を透過させるとともに、第2方向に偏向された照明光を全反射させる。
好ましくは、第1プリズム群のd線における屈折率をNg1P、第2プリズム群のd線における屈折率をNg2P、第1プリズム群のアッベ数をVd1P、第2プリズム群のアッベ数をVd2Pとするとき、以下の条件式(6)〜(9)を満たす。
1.4<Ng2P<1.65 … (6)
1.65<Ng1P<1.9 … (7)
50<Vd2P<100 … (8)
15<Vd1P<45 … (9)
より好ましくは、屈折率Ng1P、Ng2Pおよびアッベ数Vd1P、Vd2Pは、以下の条件式(6a)〜(9a)を満たす。
1.4<Ng2P<1.6 … (6a)
1.7<Ng1P<1.9 … (7a)
55<Vd2P<100 … (8a)
15<Vd1P<40 … (9a)
このような各条件式を満たすことにより、第1プリズム群および第2プリズム群における光路長をより短くすることができるため、投射光の明るさという点でより有利な画像投射装置を提供することが可能となる。
以下に、第1数値実施例〜第3数値実施例、および、プリズムが同一ガラスの場合の数値実施例を示す。
図5は、第1数値実施例における画像投射装置の要部断面図である。図5に示されるように、投射レンズ16は、図中の左側から順に、レンズG1〜G14を含む。また投射レンズ16において、レンズG8とレンズG9との間には、絞りSが設けられている。また、第1実施形態にて図2(A)〜(C)を参照して説明したプリズム11、12、13、15が設けられている。
図6は、第1数値実施例における軸上色収差を示す図である。図6において、波長0.55μmを実線、波長0.47μmを二点鎖線、波長0.62μmを一点鎖線、波長0.44μmを点線で示している。軸上色収差は、波長0.55μmに対する他の波長が略0.01mm以内に収まっており、収差は良好に補正(低減)されている。図7は、第2数値実施例における軸上色収差を示す図である。軸上色収差は、波長0.55μmに対する他の波長が略0.01mm以内に収まっており、収差は良好に補正(低減)されている。図8は、第3数値実施例における軸上色収差を示す図である。軸上色収差は、波長0.55μmに対する他の波長が略0.01mm以内に収まっており、収差は良好に補正(低減)されている。
図9は、全てのプリズムが同一ガラスの場合の軸上色収差を示す図である。各実施形態において、プリズムの一部にアッべ数の小さいガラスが用いられる。このため、軸上色収差の補正に関しては、アッべ数の小さい負レンズが追加された場合と同等の効果を得ることができる。したがって、投射レンズの軸上色を補正する負レンズのアッべ数を大きくすることができ、軸上色収差を低減することが可能となる。一般的に、光学ガラスは、アッべ数が大きいほどg線の異常分散性θgF=(Ng−Nf)/(Nf−Nc)の値が小さい。このため、正レンズと負レンズのアッベ数の差を小さくすることにより、軸上色の2次スペクトルを減少させることが可能となる。
このように、図6乃至図8に示される第1数値実施例〜第3数値実施例の軸上色収差は、図9に示される全てのプリズムが同一ガラスの場合の軸上色収差に対して大きく減少している。また、薄い空気層が形成されている2つのプリズム群のアッベ数の差を大きく設定することにより、投射レンズの軸上色収差の色消しの負担を軽減することができる。このため、プリズムを含めた投射光学系全体として軸上色収差を低減することが可能である。
各実施例によれば、小型で軸上色収差を低減可能な画像投射装置および画像表示システムを提供することができる。より具体的には、画像変調素子における複数の微小ミラーの角度が可変にして画像変調可能な小型の画像投射装置において、平面反射光やOFFモード光などの不要光を効果的に除去し、投射レンズの軸上色収差を低減させることができる。各実施例の画像投射装置は、特に、高いコントラストが要求されるプロジェクタに適して用いられる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以下の各数値実施例において、面番号の右側に「※」が付記されている面は、以下の式(2)に示される関数に従った非球面形状であることを示している。
z=(y/R)/((1+(1−y・k/R0.5)+A4・y+A6・y+A8・y+A10・y10+A12・y12 … (2)
式(2)において、Kはコーニック係数、yは径方向の座標、zは光軸OAの方向(光軸方向)の座標である。Rは近軸曲率半径である。A4、A6、A8、A10、A12は、それぞれ、4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数である。

(第1数値実施例)
面番号 Ri Di Ni Vi
1 47.294 2.2 1.72342 37.95
2 22.959 5.5 1
3※ 132.164 3.0 1.53110 55.9
4※ 47.542 10.46 1
5 -34.260 1.7 1.58913 61.14
6 150.580 7.954 1
7 813.095 5.6 1.80610 40.92
8 -51.092 33.169 1
9 60.046 4.95 1.80100 34.97
10 -1313.058 29.891 1
11 46.786 5.65 1.67790 55.34
12 -46.803 1.25 1.834 37.16
13 59.553 2.14 1
14 -110.367 1.9 1.69680 55.53
15 -54.973 0.57 1
16 ∞ 2.646 1
17 -122.206 1.15 1.80610 33.27
18 25.815 6.5 1.51633 64.14
19 -36.678 2.844 1
20 -22.265 1.45 1.80610 33.27
21 69.894 7.3 1.48749 70.23
22 -35.504 0.22 1
23 196.927 9.95 1.497 81.54
24 -30.710 1.707 1
25 77.314 5.3 1.80810 22.76
26 -302.740 1.5 1
27 ∞ 40.38 1.51633 64.14
28 ∞ 2
29 ∞ 17.5 1.80518 25.43
30 ∞

非球面係数
3面
K=0
A4=4.179304e-5
A6=-9.988676e-8
A8=2.279017e-10
A10=-2.611658e-13
A12=8.807346e-17
4面
K=0
A4=3.84474e-5
A6=-1.003286e-7
A8=1.668871e-10
A10=-6.932698e-14
A12=-2.899652e-16
焦点距離 23.1mm
Fナンバー 1.89
第1プリズム群のd線における屈折率Ng1P=1.51633
第2プリズム群のd線における屈折率Ng2P=1.80518
第1プリズム群のアッベ数Vd1P=64.14
第2プリズム群のアッベ数Vd2P=25.43

(第2数値実施例)
面番号 Ri Di Ni Vi
1 47.294 2.2 1.72342 37.95
2 22.959 5.5 1
3 132.164 3.0 1.53110 55.9
4 47.542 10.46 1
5 -34.260 1.7 1.58913 61.14
6 150.580 7.954 1
7 813.095 5.6 1.80610 40.92
8 -51.092 33.169 1
9 60.046 4.95 1.80100 34.97
10 -1313.058 29.891 1
11 46.786 5.65 1.67790 55.34
12 -46.803 1.25 1.834 37.16
13 59.553 2.14 1
14 -110.367 1.9 1.69680 55.53
15 -54.973 0.57 1
16 ∞ 2.646 1
17 -122.206 1.15 1.80610 33.27
18 25.815 6.5 1.51633 64.14
19 -36.678 2.844 1
20 -22.265 1.45 1.80610 33.27
21 69.894 7.3 1.48749 70.23
22 -35.504 0.22 1
23 196.927 9.95 1.497 81.54
24 -30.710 1.707 1
25 77.314 5.3 1.80810 22.76
26 -302.740 1.5 1
27 ∞ 38.38 1.51633 64.14
28 ∞ 19.5 1.80000 29.9
29 ∞

非球面係数
3面
K=0
A4=4.179304e-5
A6=-9.988676e-8
A8=2.279017e-10
A10=-2.611658e-13
A12=8.807346e-17
4面
K=0
A4=3.84474e-5
A6=-1.003286e-7
A8=1.668871e-10
A10=-6.932698e-14
A12=-2.899652e-16
焦点距離 23.1mm
Fナンバー 1.89
第1プリズム群のd線における屈折率Ng1P=1.51633
第2プリズム群のd線における屈折率Ng2P=1.80000
第1プリズム群のアッベ数Vd1P=64.14
第2プリズム群のアッベ数Vd2P=29.9

(第3数値実施例)
面番号 Ri Di Ni Vi
1 47.294 2.2 1.72342 37.95
2 22.959 5.5 1
3 132.164 3.0 1.53110 55.9
4 47.542 10.46 1
5 -34.260 1.7 1.58913 61.14
6 150.580 7.954 1
7 813.095 5.6 1.80610 40.92
8 -51.092 33.169 1
9 60.046 4.95 1.80100 34.97
10 -1313.058 29.891 1
11 46.786 5.65 1.67790 55.34
12 -46.803 1.25 1.834 37.16
13 59.553 2.14 1
14 -110.367 1.9 1.69680 55.53
15 -54.973 0.57 1
16 ∞ 2.646 1
17 -122.206 1.15 1.80610 33.27
18 25.815 6.5 1.51633 64.14
19 -36.678 2.844 1
20 -22.265 1.45 1.80610 33.27
21 69.894 7.3 1.48749 70.23
22 -35.504 0.22 1
23 196.927 9.95 1.497 81.54
24 -30.710 1.707 1
25 77.314 5.3 1.80810 22.76
26 -302.740 1.5 1
27 ∞ 22.5 1.69895 30.1
28 ∞
29 ∞ 35.38 1.51633 64.14
30 ∞

非球面係数
3面
K=0
A4=4.179304e-5
A6=-9.988676e-8
A8=2.279017e-10
A10=-2.611658e-13
A12=8.807346e-17
4面
K=0
A4=3.84474e-5
A6=-1.003286e-7
A8=1.668871e-10
A10=-6.932698e-14
A12=-2.899652e-16
焦点距離 23.1mm
Fナンバー 1.89
第1プリズム群のd線における屈折率Ng1P=1.69895
第2プリズム群のd線における屈折率Ng2P=1.51633
第1プリズム群のアッベ数Vd1P=30.1
第2プリズム群のアッベ数Vd2P=64.14

(全てのプリズムが同一ガラスの場合の数値実施例)
面番号 Ri Di Ni Vi
1 47.294 2.2 1.72342 37.95
2 22.959 5.5 1
3 132.164 3.0 1.53110 55.9
4 47.542 10.46 1
5 -34.260 1.7 1.58913 61.14
6 150.580 7.954 1
7 813.095 5.6 1.80610 40.92
8 -51.092 33.169 1
9 60.046 4.95 1.80100 34.97
10 -1313.058 29.891 1
11 46.786 5.65 1.67790 55.34
12 -46.803 1.25 1.834 37.16
13 59.553 2.14 1
14 -110.367 1.9 1.69680 55.53
15 -54.973 0.57 1
16 ∞ 2.646 1
17 -122.206 1.15 1.80610 33.27
18 25.815 6.5 1.51633 64.14
19 -36.678 2.844 1
20 -22.265 1.45 1.80610 31.7
21 69.894 7.3 1.48749 70.23
22 -35.504 0.22 1
23 196.927 9.95 1.497 81.54
24 -30.710 1.707 1
25 77.314 5.3 1.80810 22.76
26 -302.740 1.5 1
27 ∞ 57.88 1.51633 64.14
28 ∞

非球面係数
3面
K=0
A4=4.179304e-5
A6=-9.988676e-8
A8=2.279017e-10
A10=-2.611658e-13
A12=8.807346e-17
4面
K=0
A4=3.84474e-5
A6=-1.003286e-7
A8=1.668871e-10
A10=-6.932698e-14
A12=-2.899652e-16
焦点距離 23.1mm
Fナンバー 1.89
10、11、21、22 プリズム(第2プリズム群)
12 画像変調素子
13、15、23、24 プリズム(第1プリズム群)
16 投射レンズ
100 画像投射装置

Claims (19)

  1. 光源から出射した照明光を変調して第1方向または第2方向に偏向する光変調手段と、
    投射光を投射する投射光学系と、
    前記照明光を前記光変調手段に導くとともに、該光変調手段により変調され前記第1方向に偏向された該照明光を前記投射光として前記投射光学系に導く光学部材と、を有し、
    前記光学部材は、第1プリズム群および第2プリズム群を含み、
    前記第1プリズム群および前記第2プリズム群の一方は、前記照明光を前記光変調手段に導くとともに、前記第1方向に偏向された該照明光を透過させるように構成され、
    前記第1プリズム群および前記第2プリズム群の他方は、前記第1方向に偏向された該照明光を透過させるとともに、前記第2方向に偏向された該照明光を全反射させるように構成され、
    前記第1プリズム群および前記第2プリズム群の特性は互いに異なることを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記第1プリズム群は、前記投射光学系の側に配置されたプリズム群であり、
    前記第2プリズム群は、前記光変調手段の側に配置されたプリズム群であることを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記第1プリズム群は、前記光源から出射した前記照明光の入射面を有し、
    前記第2プリズム群は、前記光変調手段により前記第2方向に偏向された前記照明光の射出面を有し、
    前記入射面および前記射出面は、前記光変調手段の法線を挟んで互いに反対側に位置していることを特徴とする請求項2に記載の画像投射装置。
  4. 前記第1プリズム群および前記第2プリズム群のアッベ数は互いに異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像投射装置。
  5. 前記第1プリズム群および前記第2プリズム群の屈折率は互いに異なることを特徴とする請求項4に記載の画像投射装置。
  6. 前記第2プリズム群の前記アッベ数は、前記第1プリズム群の前記アッベ数よりも小さく、
    前記第2プリズム群の前記屈折率は、前記第1プリズム群の前記屈折率よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載の画像投射装置。
  7. 前記第1プリズム群は、前記照明光を前記光変調手段に導くとともに、前記第1方向に偏向された該照明光を透過させ、
    前記第2プリズム群は、前記第1方向に偏向された該照明光を透過させるとともに、前記第2方向に偏向された該照明光を全反射させることを特徴とする請求項6に記載の画像投射装置。
  8. 前記第1プリズム群のd線における前記屈折率をNg1P、前記第2プリズム群のd線における前記屈折率をNg2P、前記第1プリズム群の前記アッベ数をVd1P、前記第2プリズム群の前記アッベ数をVd2Pとするとき、
    1.4<Ng1P<1.65
    1.65<Ng2P<1.9
    50<Vd1P<100
    15<Vd2P<45
    を満たすことを特徴とする請求項6または7に記載の画像投射装置。
  9. 前記屈折率Ng1P、Ng2Pおよび前記アッベ数Vd1P、Vd2Pは、
    1.4<Ng1P<1.6
    1.7<Ng2P<1.9
    55<Vd1P<100
    15<Vd2P<40
    を満たすことを特徴とする請求項8に記載の画像投射装置。
  10. 前記第2プリズム群の前記アッベ数は、前記第1プリズム群の前記アッベ数よりも大きく、
    前記第2プリズム群の前記屈折率は、前記第1プリズム群の前記屈折率よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の画像投射装置。
  11. 前記第2プリズム群は、前記照明光を前記光変調手段に導くとともに、前記第1方向に偏向された該照明光を透過させ、
    前記第1プリズム群は、前記第1方向に偏向された該照明光を透過させるとともに、前記第2方向に偏向された該照明光を全反射させることを特徴とする請求項10に記載の画像投射装置。
  12. 前記第1プリズム群のd線における前記屈折率をNg1P、前記第2プリズム群のd線における前記屈折率をNg2P、前記第1プリズム群の前記アッベ数をVd1P、前記第2プリズム群の前記アッベ数をVd2Pとするとき、
    1.4<Ng2P<1.65
    1.65<Ng1P<1.9
    50<Vd2P<100
    15<Vd1P<45
    を満たすことを特徴とする請求項10または11に記載の画像投射装置。
  13. 前記屈折率Ng1P、Ng2Pおよび前記アッベ数Vd1P、Vd2Pは、
    1.4<Ng2P<1.6
    1.7<Ng1P<1.9
    55<Vd2P<100
    15<Vd1P<40
    を満たすことを特徴とする請求項12に記載の画像投射装置。
  14. 前記第1プリズム群には、前記投射光学系の光軸に垂直な方向に対して傾斜した第1空気層が形成されており、
    前記第2プリズム群には、前記投射光学系の前記光軸に垂直な方向に対して傾斜した第2空気層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の画像投射装置。
  15. 前記第1空気層および前記第2空気層の空気間隔はそれぞれ、0.1〜10μmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項14に記載の画像投射装置。
  16. 前記第1プリズム群および前記第2プリズム群は互いに接合されていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像投射装置。
  17. 前記第2方向に偏向された前記照明光が前記投射光学系へ入射するのを低減する遮光手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像投射装置。
  18. 前記第1プリズム群に含まれる複数のプリズムの間の第1界面の傾斜方向、および、前記第2プリズム群に含まれる複数のプリズムの間の第2界面の傾斜方向は、前記光変調手段の法線に関して互いに逆方向であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の画像投射装置。
  19. 請求項1乃至18のいずれか1項に記載の画像投射装置と、
    前記画像投射装置に画像情報を供給する画像供給装置と、を有することを特徴とする画像表示システム。
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WO2017094690A1 (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 コニカミノルタ株式会社 投射型表示装置とその設計方法
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