JP2015212714A - 漏洩検知方法および装置 - Google Patents
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Abstract
Description
その様な給油管の漏洩検査をするためには、漏洩検査の対象となる給油管を埋設されている地中から掘り起こすための土木作業が必要となり、係る土木作業は作業のための期間が長期に亘り、当該作業のための費用が多大である。
給油管の漏洩検査において、特殊なセンサーを検査対象となる給油管に挿入して行うこともあるが、検査期間中は当該給油管を使用することが出来ず、また、特殊なセンサーを挿入して漏洩検査を行うことが出来る配管も限定されている。
本出願人が提案した技術(特許文献1)は有用ではあるが、漏洩検査の対象となる給油管が地下水よりも下方に位置していると、給油管が破損すると地下水が流入するため、当該給油管の破損による漏洩を検知することが出来ないという不都合が存在する。
前記貯液手段(2A)に油を供給するに際しては、建造物直下あるいはその近傍の地下に設けた地下タンク(1)内に貯蔵された油を、地下配管及び地上側配管(3A)を介して建造物(50)の屋上に供給する。そして災害時その他の非常時に対する備えとして、建造物(50)の屋上の貯液手段(2A)に連通する給油管(3A)における漏洩の有無を検査する必要がある。
しかし、当該配管(3A)は全長が長く、地上高さが高い領域に配置されている場合が多いので、漏洩検査を作業員の人手で行うのであれば多大なコストが必要であり、且つ、検査時における安全確保に多大な労力を費やすこととなる。
そのため、漏洩検査のコストを節約することが出来て、且つ、漏洩検査の際に作業員を地上高さが高い領域で作業させる必要がなくなる。
前記給油管(3A)に破損箇所が存在せず、漏洩していなければ、貯液手段(貯油タンク2A)近傍の開閉手段(貯油タンク近傍の電磁弁V)が閉鎖しているので、前記2個の前記開閉手段(V31、V32)をバイパス配管(3B)側に切り替えても油は流れず、前記流量計側手段(例えば、流量計Mq)で計測される油の流量はゼロとなる。
一方、前記給油管(3A)に破損箇所があり、油が漏洩していれば、貯液手段(貯油タンク2A)近傍の開閉手段(貯油タンク近傍の電磁弁V)が閉鎖していても、当該破損箇所から油が漏洩するので、前記流量計側手段(例えば、流量計Mq)で計測される油の流量はゼロとはならない。
一方、前記流量計側手段(Mq)で計測される油の流量がゼロでなければ、給油管(より詳細には、バイパス配管3Bよりも貯液手段あるいは貯油タンク2A側の領域)は漏洩していると判断される。すなわち、本発明によれば、人手に頼ることなく遠隔操作によって燃料油の漏洩を検知することができる。
図1、図2で示す第1実施形態は、建造物の屋上に発電機が設置されており、当該発電機を駆動するための燃料を貯蔵する貯液手段も当該建造物屋上に設置されており、当該建造物直下あるいはその近傍の地下に設けた地下タンクから、地下配管及び地上側配管を介して建造物屋上に油を供給する場合に、災害時その他の非常時に対する備えとして、給油管における漏洩の有無を検査する実施形態である。
以下、図1、図2を参照して、第1実施形態を説明する。この第1実施形態では、例えば作業員が操作を行なう。
地下タンク1とビル屋上51の貯油タンク2Aとは給油管3Aによって接続され、ビル屋上51の貯油タンク2Aと発電機70とは接続管3Cによって接続されている。
図1において全体を符号100Aで示す漏洩検知装置(点線で示す)は、給油管3Aに介装した漏洩検知手段6Aと、表示部10Maを有する操作盤10Aとで構成されている。
図1の例では、漏洩検知手段6Aは地下タンク1近傍の箇所と、貯油タンク2A近傍の箇所に設けられた電磁弁Vを含む機構で構成されている。
二つの三方弁V31、V32は給油管3Aにおける地下タンク1近傍領域に配置されている。バイパス流路3Bは、三方弁V31、V32の各々の固有のポートを接続して、給油管3Aの三方弁V31、V32間の領域を迂回する流路である。流量計Mqは、バイパス流路3Bの途中に介装されている。
一方、貯油タンク2A近傍の箇所漏洩検知手段6Aは、給油管3Aにおける貯油タンク2A近傍の領域に介装された電磁弁Vを備えている。
図2のステップS21において、通常の給油動作を行う場合(ステップS21の「通常」)にはステップS22に進み、操作盤10Aを操作して電磁弁Vを開放し、三方弁V31、V32を操作して、燃料油がバイパス流路3Bを流れず、地下タンク1から貯油タンク2Aに向かう流れ(図1の矢印FAの流れ)にせしめる。
燃料油の供給が必要であれば(ステップS23がYES)ステップS24に進み、ポンプPを駆動して、ステップS23に戻り、再びステップS23以降を繰り返す。
一方、貯油タンク2Aに十分な燃料油が貯蔵されており、燃料油の供給が不要であれば(ステップS23がNO)、ステップS25に進み、ポンプPを停止する。
そして作業員は地下タンク1内のポンプPを駆動し(ステップS27)、流量計Mqを確認する(ステップS28)。
ステップS28において、流量計Mqで流量を計測した場合(ステップS28がYES)はステップS29に進む。一方、流量計Mqで流量がゼロであれば(計測量がない:ステップS28がNO)は、ステップS32に進む。
なお、単位時間当たりの漏れ量を求め、破損の程度を検知することが可能である。
そしてステップS33で、配管損傷検査を終了するか否かを判断する。配管損傷検査を終了するのであれば(ステップS33がYES)、ステップS34でポンプPを停止する。一方、漏洩検査を継続するのであれば(ステップS33がNO)、ステップS26まで戻り、ステップS26以降を繰り返す。
そのため、漏洩検査のコストを節約することが出来て、且つ、漏洩検査の際に作業員を地上高さが高い領域で作業させる必要がなくなる。
すなわち、図1、図2の第1実施形態では作業員が実行しているが、図3、図4の第2実施形態では、全ての操作を自動制御で行っている。
コントロールユニット10Bは、貯油タンク2Aへの通常の給油モードと、給油管3Aの自己漏洩検知モードの二つの制御モードを有している。これら二つの制御モードは一つの制御フローの中で自動的に切り替えられる。
通常の給油モードでは、電磁弁Vは開放され、三方弁V31、V32は、燃料油がバイパス流路3Bを流れず、地下タンク1から直接貯油タンク2Aに向かう(図3の矢印FAの流れ)様に切り替えられる。
一方、給油管3Aの漏洩検知モード(自己診断モード)では、電磁弁Vを閉鎖し、三方弁V31、V32は燃料油がバイパス流路3Bを流れる(図3の矢印FBの流れ)ように切り替えられる。
給油管3Aが破損しておらず、漏洩していなければ、電磁弁Vが閉塞しているので、バイパス流路3Bに介装した流量計Mqは、流量ゼロを示す。一方、給油間3Aに破損が存在し、燃料油が漏洩していれば、流量計Mqは漏洩量を流量として計測する。
図4において、ステップS41でシステムを起動する。このシステム起動時のみ、作業員がコントロールユニットの起動スイッチをONにする。続くステップS42で、自動的に電磁弁Vを開放して、三方弁V31、V32を給油管3A内の燃料油の流れが図3のFAの流れになるように操作する。
一方、貯油タンク2Aへの燃料油の供給が必要でなければ(ステップS43がNO)、ステップS45でポンプPを停止した後、ステップS46に進む。
給油管3Aの漏洩検査を行うべきか否かの条件や、漏洩検査の間隔については、施設の使用状況、消防法上の要請、その他の条件に従って、ケース・バイ・ケースで設定される。
給油管3Aの漏洩検査を行うべき場合には(ステップS46がYES)、ステップS47に進む。一方、給油管3Aの漏洩検査を行うべき場合でなければ(ステップS46がNO)、ステップS42以下を繰り返す。
上述した様に、電磁弁Vが閉鎖されているので、給油管3Aにおける三方弁V32と電磁弁Vの間の領域に破損がなく、漏洩箇所が存在しなければ、流量計Mqで計測される流量はゼロである。
一方、給油管3Aに破損があり、燃料油が漏洩していれば、流量計Mqは燃料油の漏洩量を流量として計測し、コントロールユニット10Bに出力する。
一方、流量計Mqで計測された流量がゼロでなければ(ステップS49がYES)、ステップS51に進む。
一方、漏洩量がしきい値以上であり、或いは、所定時間内に漏洩量が所定割合以上増加する場合は、危険な状態であると判断して、その旨を警報することも可能である。
一方、検査を続行するのであれば(ステップS53がNO)、ステップS54に進み、ポンプを停止した後、ステップS42まで戻る。
また、コントロールユニット10Bにおいて、単位時間当たりの漏れ量を求めれば、破損の程度も検知できる。さらに、漏れ量の計時変化をチェックすることによって緊急事態に即時対応することもできる。
図3、図4の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1、図2の第1実施形態と同様である。
2A・・・給油装置
3A・・・給油管
3B・・・バイパス流路
6A・・・漏洩検知手段
10A・・・操作盤
10B・・・コントロールユニット
V・・・電磁弁
V31・・・第1の三方弁
V32・・・第2の三方弁
Mq・・・流量計
Claims (3)
- 一端が地下タンク(1)内に設けたポンプ(P)に接続され、かつ他端が建造物(50)の屋上に設けた貯油タンク(2A)に接続された給油管(3A)の漏洩検知装置において、前記給油管(3A)には前記地下タンク(1)の近傍に配置した第1の三方弁(V31)および第2の三方弁(V32)と前記貯油タンク(2A)の近傍に介装された電磁弁(V)とを有し、前記第1および第2の三方弁(V31、V32)に接続されたバイパス流路(3B)を有し、前記バイパス流路(3B)には流量計(Mq)が介装され、前記流量計(Mq)と入力信号ライン(Si1)で接続され、前記第1および第2の三方弁(V31、V32)とそれぞれ制御信号ライン(So1、So2)で接続され、貯油タンク(2A)内のレベルセンサー(Sq)と入力信号ライン(Si2)で接続され、そして前記電磁弁(V)と制御信号ライン(So3)に接続された操作盤(10A)を備えることを特徴とする漏洩検知装置。
- 請求項1記載の漏洩検知装置を用いた漏洩検知方法において、漏洩検査を行う場合は、前記電磁弁(V)を閉鎖し、前記第1および第2の三方弁(V31、V32)をバイパス流路(3B)側に切替え(S26)、前記ポンプ(P)を起動し(S27)、前記流量計(Mq)に計測量があれば(S28)、給油管(3A)に損傷があると判断する(S29)漏洩検知方法。
- 一端が地下タンク(1)内に設けたポンプ(P)に接続され、かつ他端が建造物(50)の屋上に設けた貯油タンク(2A)に接続された給油管(3A)の漏洩検知装置において、前記給油管(3A)には前記地下タンク(1)の近傍に配置した第1の三方弁(V31)および第2の三方弁(V32)と前記貯油タンク(2A)の近傍に介装された電磁弁(V)とを有し、前記第1および第2の三方弁(V31、V32)に接続されたバイパス流路(3B)を有し、前記バイパス流路(3B)には流量計(Mq)が介装され、前記流量計(Mq)と入力信号ライン(Si1)で接続され、前記第1および第2の三方弁(V31、V32)とそれぞれ制御信号ライン(So1、So2)で接続され、貯油タンク(2A)内のレベルセンサー(Sq)と入力信号ライン(Si2)で接続され、そして前記電磁弁(V)と制御信号ライン(So3)に接続されたコントロールユニット(10B)を備え、前記コントロールユニット(10B)は、漏洩検知を行う場合は(S46)、前記電磁弁(V)を閉鎖し、前記第1および第2の三方弁(V31、V32)をバイパス流路(3B)側に切替え(S47)、前記ポンプ(P)を駆動し(S48)、前記流量計(Mq)の計測量がゼロでなかったか否かを判断し(S49)、ゼロでなければ漏洩があると判断する(S51)機能を有することを特徴とする漏洩検知装置。
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JP2015166664A JP2015212714A (ja) | 2015-08-26 | 2015-08-26 | 漏洩検知方法および装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114689248A (zh) * | 2022-03-21 | 2022-07-01 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种增压器漏油检测设备、方法、装置及介质 |
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2015
- 2015-08-26 JP JP2015166664A patent/JP2015212714A/ja active Pending
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