JP2015212336A - 表面保護フィルム用ポリエステルフィルムロールおよび導電性フィルム積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
|MD方向の収縮率の最大値−TD方向の収縮率の最小値|≦0.6% …(1)
|TD方向の収縮率の最大値−MD方向の収縮率の最小値|≦0.6% …(2)
例えば、芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステルとグリコールとの間でエステル交換反応をさせるか、あるいは芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接エステル化させるかして、実質的に芳香族ジカルボン酸のビスグリコールエステル、またはその低重合体を形成させ、次いでこれを減圧下、加熱して重縮合させる方法が採用される。その目的に応じ、脂肪族ジカルボン酸を共重合しても構わない。
|MD方向の収縮率の最大値−TD方向の収縮率の最小値|≦0.6% …(1)
|TD方向の収縮率の最大値−MD方向の収縮率の最小値|≦0.6% …(2)
は横方向に0.1〜20%弛緩する方法が好ましい。
これらの有機溶剤は、必要に応じて二種以上を併用してもよい。
また、塗布層は、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料などを含有していてもよい。
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−CP3型を用いてストークスの抵抗則にもとづく沈降法によって粒子の大きさを測定した。
株式会社ミツトヨ製デジマチック標準外側マイクロメータ(MDC-SB)を用いて、ポリエステルフィルムの厚さを測定した。
ポリエステルフィルムロールから幅方向に渡り100mmの間隔で試料フィルム採取し、無張力状態で所定の温度(150℃)に保ったオーブン中、30分間熱処理し、その前後の試料の長さを測定して次式にて算出した。なお、フィルムのMD方向MDとTD方向のそれぞれについて測定し、MD方向、TD方向それぞれの方向の全試料サンプルの測定値から最大値、最小値を求めた。
収縮率={(熱処理前のサンプル長)−(熱処理後のサンプル長)}/(熱処理前のサンプル長)×100
試料フィルムをJIS−K−7136に準じ、村上色彩技術研究所製ヘーズメーター「HM−150」により、フィルムヘーズを測定した。
(株)小坂研究所製表面粗さ測定機「SE−3F」によって得られた断面曲線から、基準長さ(2.5mm)だけ抜き取った部分(以下、抜き取り部分という)の平均線に平行2直線で抜き取り部分を挟んだ時、この2直線の間隔を断面曲線の縦倍率の方向に測定してその値をマイクロメートル(μm)単位で表したものを抜き取り部分の最大高さとした。最大高さは、試料フィルム表面から10本の断面曲線を求め、これらの断面曲線から求めた抜き取り部分の最大高さの平均値で表した。なお、この時使用した触針の半径は2.0μmとし、荷重は30mg、カットオフ値は0.08mmとした。
ポリエステルフィルム上に下記アンカー層組成から構成されるアンカー層を塗布量(乾燥後)が0.05g/m2になるように塗布した後、120℃、30秒で乾燥した。つぎに、アンカー層上に硬化型シリコーン樹脂(信越化学製「KS−779H」)100部、硬化剤(信越化学製「CAT−PL−8」)1部、メチルエチルケトン(MEK)/トルエン混合溶媒系2200部よりなる離型剤を塗工量が0.1g/m2になるように塗布して170℃で10秒間の乾燥を行い離型フィルムとした。
・アルミニウムトリス(アセチルアセトネ−ト):19.5重量%
・γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン:80重量%
・ジブチル錫ジアセテート:0.5重量%
(粘着層組成物)
常用の方法により、酢酸エチル中でブチルアクリレート(100重量部)、アクリル酸
6重量部)を共重合して重量平均分子量60万(ポリスチレン換算)のアクリル系共重合
体の溶液(固形分30重量%)を得た。アクリル系共重合体100重量部(固形分)に対
し、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、0.2重量部、エポキシ系架橋剤であるテトラッドC(三菱瓦斯化学製)6重量部を添加し粘着層組成物を得た。
38μmの厚さのポリエステルフィルム(ダイアホイル「T600E38」, 三菱樹脂株式会社製)を使用し、アルゴンガス95%と酸素ガス5%とからなる0.4Paの雰囲気下で、酸化インジウム95重量%、酸化スズ5重量%の焼結体材料を用いた反応性スパッタリング法により、厚さ25nmのITO膜(透明導電性薄膜)を形成し透明導電フィルムを作成した。該透明導電フィルムのITO膜が形成されている面と反対面側に前述の粘着加工した表面保護フィルムの粘着面が接するように配置し、貼りあわせて、表面保護フィルム・透明導電フィルム積層体とした。得られた表面保護フィルム・透明導電フィルム積層体を21cm×30cmのサイズに切断し、枚葉とした後、180℃1時間の熱処理を施すことでITO膜の結晶化処理を実施した。該積層体の加工性を以下の基準で評価した。 ○:積層体を枚葉切断する際にカッター等にフィルム端部が付着することなく切断できる
×:積層体を枚葉切断する際にカッター等にフィルム端部が付着が散発し、加工性が悪い
前述のとおり作成した21cm×30cmのサイズの表面保護フィルム・透明導電フィルム積層体を180℃に設定した熱風式循環炉内で、60分間熱処理する。次に試料を水平な台に置き、水平面から浮き上がった四隅の高さのうち、最も高い高さを測定し、この値を最大カール値とした。
(判定基準)
○:最大カール値が5mm以下
△:最大カール値が5mmを越えて、10mm以下
×:最大カール値が10mmを越える。
前述のとおり作成した結晶化処理後の表面保護フィルム・透明導電フィルム積層体製品を暗室内で、三波長蛍光灯照射下で透過の両条件で保護フィルム側から目視検査し、以下の基準でその検査性を評価した。
○:目視検査時に曇り等確認されず、十分な検査性が確保されている
×:目視検査時の検査時に積層体が曇っており、目視検査に支障をきたす
前述に記載のとおり作成した表面保護フィルム・透明導電フィルム積層体の表面保護フィルムを剥離し、その表面を暗室内で、三波長蛍光灯照射下で反射光を介して観察し、以下の基準により評価した。
○:粘着層表面が荒れておらず、十分な平坦性が確保されている。
×:粘着層表面が荒れているため、蛍光灯反射光の乱反射が目視で確認できる。
ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール70部、および酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次に燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を添加し、常法に従って重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従いチップ化して、ポリエステルAを得た。
上記ポリエステルAを製造する際、平均粒径3.0μmのシリカ粒子を6000ppm添加し、ポリエステルBを得た。
上記ポリエステルAを製造する際、平均粒径0.8μmの炭酸カルシウムを5000ppm添加し、ポリエステルCを得た。
上記ポリエステルA、ポリエステルBを85%、15%の割合で混合した混合原料をA層の原料とし、ポリエステルAを100%の割合で混合した混合原料をB層の原料として、2台の押出機に各々を供給し、各々285℃で溶融した後、A層を最外層(表層)、B層を中間層として、40℃に冷却したキャスティングドラム上に、2種3層(ABA)で、厚さ構成比がA:B:A=5:115:5になるように共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、ロール周速差を利用してフィルム温度85℃で縦方向に3.4倍延伸した後、この縦延伸フィルムをテンターに導き、横方向に120℃で4.0倍延伸し、230℃で熱処理を行った後、厚さが125μm、全幅で約4mのポリエステルフィルムマスターロールを得た。得られたポリエステルフィルムマスターロールの中央部から幅方向端側に600mmおよび1800mmの位置にスリット刃をセットしてスリットすることで本発明のポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの特性を下記表1に示す。
実施例1において、得られたポリエステルフィルムマスターロールのスリット刃をセットする位置をポリエステルフィルムマスターロールの中央部を中心として両端側に600mmの位置とした以外は実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの特性を下記表1に示す。
実施例1において、縦延伸倍率を3.6倍とした以外は実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの特性を下記表1に示す。
実施例1において、B層の原料としてポリエステルA、ポリエステりCを93%、7%の割合で混合した以外は実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの特性を下記表1に示す。
実施例1において、フィルム厚さ構成比がA:B:A=7.5/173/7.5となるように共押出したことと、最終的なポリエステルフィルムの厚さが188μmとなるように製膜した以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、A層の原料として、ポリエステルA,ポリエステルBを80%、20%の割合で混合し、B層の原料としてポリエステルA、ポリエステルCを90%、10%の割合で混合した以外は実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの特性を下記表1に示す。
実施例1において、A層の原料として、ポリエステルA,ポリエステルBを70%、30%の割合で混合し、B層の原料としてポリエステルA、ポリエステルCを95%、5%の割合で混合した以外は実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの特性を下記表1に示す。
実施例1において、縦延伸倍率を3.8倍とし、横延伸倍率を3.9倍とし、横延伸工程後の熱処理温度を225℃とした以外は実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、フィルムの厚さ構成比がA:B:A=3:69:3となるように共押出したことと、最終的なポリエステルフィルムの厚さが75μmとなるように製膜した以外は実施例1と同様の方法でポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの特性を下記表1に示す。
Claims (2)
- 厚さ100μm以上のポリエステルフィルムであり、フィルムのTD方向に100mm毎の箇所における、150℃30分間の条件での加熱後のフィルムMD方向とTD方向の収縮率の関係が下記式(1)または(2)を満足し、フィルムのMD方向と直行する方向の長さが1000mm以上あることを特徴とする表面保護フィルム用ポリエステルフィルムロール。
|MD方向の収縮率の最大値−TD方向の収縮率の最小値|≦0.6% …(1)
|TD方向の収縮率の最大値−MD方向の収縮率の最小値|≦0.6% …(2) - 請求項1に記載のポリエステルフィルムが粘着層を介して導電性フィルムと貼り合わされてなることを特徴とする積層体。
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