JP2015211420A - アンテナ装置 - Google Patents

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【課題】携帯電子機器側に設けられた導体層に開口部やスリットが設けられていない場合でもアンテナコイルの通信距離を延ばすことが可能なアンテナ装置を提供する。【解決手段】アンテナ装置1は、基板10と、基板10上に形成されたループ状又はスパイラル状のアンテナコイル11と、アンテナコイル11の第1の部分P1と平面視にて重なる第1の金属層12Aと、第1の部分P1と異なるアンテナコイル11の第2の部分P2と平面視にて重なる第2の金属層12Bとを備える。第1の金属層12Aと第2の金属層12Bは、平面視にてアンテナコイル11の内径部の中央を挟んで両側にそれぞれ配置されており、第1の金属層12Aと第2の金属層12Bとの間に形成されたスリットSLはアンテナコイル11の内径部と平面視にて重なっている。第1及び第2の金属層12A,12Bの少なくとも一方はアンテナコイル11と共に基板上に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、NFC(Near Field Communication:近距離無線通信)に好適なアンテナ装置に関するものである。
近年、スマートフォン等の携帯電子機器にはRFID(Radio Frequency Identification:電波による個体識別)システムが搭載されており、そのための通信手段としてリーダ・ライタ等と近距離無線通信を行うためのアンテナが搭載されている。
一方、内蔵回路を外部ノイズから保護すると共に機器内で発生するノイズの不要輻射を防止するため、携帯電子機器には金属シールドが設けられている。特に最近は、薄型化、軽量化、落下等の衝撃に対する耐久性、デザイン性等を考慮して、携帯電子機器の筐体自体が樹脂製から金属製となり、金属シールドを兼ねるケースも増えてきている。しかし、一般に金属シールドは電波を妨げることから、アンテナを設ける場合には金属シールドと重ならない位置に設ける必要があり、金属シールドが広範囲に設けられているときにはアンテナの配置が問題となる。
上記問題を解決するため、例えば特許文献1〜3に開示されたアンテナ装置は、導体層に開口部を形成すると共に当該開口部と外縁との間を連接するスリットを形成し、内径部が開口部と重なるようにアンテナコイルを配置している。このアンテナ装置によれば、コイル導体に電流が流れることにより生じる磁界を遮るように導体層に電流が流れ、そして導体層の開口部の周囲に流れる電流がスリットの周辺を通り、縁端効果により導体層の周囲にも電流が流れる。これにより、導体層からも磁界が生じ、導体層が磁束を大きく周回させるので、アンテナ装置と相手側アンテナとの通信距離を広げることができる。すなわち、導体層をアンテナコイルの通信距離を広げるアクセラレータとして機能させることができる。
特許第4687832号公報 特開2002−111363号公報 特開2013−162195号公報
しかしながら、上述した従来のアンテナ装置は、導体層に開口部及びスリットを形成する必要があり、アンテナコイルをレイアウトする上での制約となるという問題がある。例えば、設計上の制約から所望の位置に開口部を形成することができない場合や、開口部を形成することはできてもスリットを形成することが許されない場合には、当該アンテナ装置を構成することができないという問題がある。また、カメラモジュールのレンズを露出させるための開口部をアンテナコイルの開口部として利用できない場合にも同様の問題が生じる。
したがって、本発明の目的は、携帯電子機器側に設けられた導体層に開口部やスリットが設けられていない場合でもアンテナコイルの通信距離を延ばすことが可能なアンテナ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によるアンテナ装置は、基板と、前記基板上に形成されたループ状又はスパイラル状のアンテナコイルと、前記アンテナコイルの第1の部分と平面視にて重なる第1の金属層と、前記第1の部分と異なる前記アンテナコイルの第2の部分と平面視にて重なる第2の金属層とを備え、前記第1の金属層と前記第2の金属層は、平面視にて前記アンテナコイルの内径部の中央を挟んで両側にそれぞれ配置されており、前記第1の金属層と前記第2の金属層との間に形成されたスリットは前記アンテナコイルの前記内径部と平面視にて重なっており、前記第1及び第2の金属層の少なくとも一方は前記アンテナコイルと共に前記基板上に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1及び第2の金属層の少なくとも一方はアンテナコイルと共に基板上に形成されており、第1及び第2の金属層によって形成されたスリットがアンテナコイルの内径部と重なっているので、携帯電子機器側に設けられた導体層に開口部やスリットが設けられていない場合でもアンテナコイルの通信距離を延ばすことができる。特に、第1及び第2の金属層とアンテナコイルとの間に専用の支持基板や接着層等が介在しないので、第1及び第2の金属層とアンテナコイルとの距離を近づけることができる。したがって、アンテナコイルが発生させる磁束の金属層との磁気結合を強めることができ、アンテナの通信距離を延ばすことができる。さらに、アンテナコイルが基板とは別の基板上に第1及び第2の金属層を形成した場合に必要となる第1及び第2の金属層のアンテナコイルへの貼り付け工程が不要となるので、アンテナ装置の製造工程を簡略化することができる。
本発明において、前記第1及び第2の金属層の両方は、前記アンテナコイルと共に前記基板上に形成されていることが好ましい。この構成によれば、アンテナコイルを第1及び第2の金属層の両方に近づけることができ、アンテナの通信距離を確実に延ばすことができる。
本発明において、前記第1の金属層は、前記アンテナコイルと共に前記基板上に形成されており、前記第2の金属層は、前記アンテナ装置が収容される筐体の構成部材であることが好ましい。この構成によれば、筐体側の金属体を利用して第2の金属層を形成することができ、材料コストの低減と部品レイアウトの効率化を図ることができる。
本発明において、前記アンテナコイルは、前記基板の一方の主面に形成された第1のパターンと、前記基板の他方の主面に形成された第2のパターンとの組み合わせからなり、前記第1の金属層は、前記基板の前記他方の主面に形成されており、前記第2の金属層は、前記基板の前記他方の主面と対向して設けられており、前記第2のパターンは、前記第2の金属層と平面視にて重なる位置に設けられていることが好ましい。この構成によれば、基板の他方の主面に形成される第2のパターンと第1の金属層の形成位置が互いに重ならないので、アンテナコイル及び第1の金属層を基板上に効率よくレイアウトすることができる。
本発明によるアンテナ装置は、前記アンテナコイルと平面視にて重なる位置に設けられた金属体と、前記アンテナコイルと前記金属体との間に設けられた磁性シートとをさらに備えることが好ましい。この構成によれば、アンテナコイルと鎖交する磁束ループの磁路を確保することができ、金属体の影響を低減することができる。
本発明によるアンテナ装置は、平面視にて前記アンテナコイルの前記内径部の中央部に設けられた中心金属層をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、第1及び第2の金属層間に2本のスリットを設けることができ、1本のスリットを設ける場合よりもアンテナコイルの通信距離を延ばすことが可能である。
本発明によるアンテナ装置は、前記第1及び第2の部分と異なる前記アンテナコイルの第3の部分と平面視にて重なる第3の金属層と、前記第1乃至第3の部分と異なる前記アンテナコイルの第4の部分と平面視にて重なる第4の金属層とをさらに備え、前記第3の金属層と前記第4の金属層は、平面視にて前記アンテナコイルの前記内径部の前記中央を挟んで両側にそれぞれ配置されていることが好ましい。アンテナコイルの内径部を貫通する磁束が第1〜第4の金属層に囲まれた領域を通過することにより、磁束の通過を内径部に集中させることができ、これによりアンテナの通信距離を延ばすことができる。さらに、第3及び第4の金属層を追加的に設けることにより、アンテナコイルと鎖交する磁束のロスを抑えながら磁束のループサイズを大きくすることができ、アンテナの通信距離を確実に延ばすことができる。
本発明によれば、携帯電子機器側に設けられた導体層に開口部やスリットが設けられていない場合でもアンテナコイルの通信距離を延ばすことが可能なアンテナ装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図であって、特に、図1(b)は図1(a)と同一方向からアンテナコイルを透過的に見た図である。 図2は、図1(a)のY−Y'線に沿ったアンテナ装置の断面図である。 図3は、アンテナコイルに対する第1及び第2の金属層の作用を説明するための平面図である。 図4は、アンテナコイルに対する第1及び第2の金属層の作用を説明するための断面図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す断面図である。 図7は、本発明の第3の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図である。 図8は、本発明の第4の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図である。 図9は、本発明の第4の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す断面図である。 図10は、本発明の第5の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図である。 図11は、本発明の第6の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図であって、特に、図11(b)は図11(a)と同一方向からアンテナコイルを透過的に見た図である。 図12は、図11(a)及び(b)のY−Y'線に沿ったアンテナ装置の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図であって、特に、図1(b)は図1(a)と同一方向からアンテナコイルを透過的に見た図である。また図2は、図1(a)のY−Y'線に沿ったアンテナ装置の断面図である。
図1(a)、(b)及び図2に示すように、このアンテナ装置1は、基板10と、基板10上に形成されたスパイラル状のアンテナコイル11と、アンテナコイル11と平面視にて重なるように設けられた第1及び第2の金属層12A,12Bと、アンテナコイル11から見て第1及び第2の金属層12A,12Bとは反対側に設けられた磁性シート14とを備えている。
基板10は例えばPET樹脂からなるフレキシブル基板であり、その平面サイズは例えば40×50mm、厚さは約30μmである。アンテナコイル11は略矩形のスパイラルパターン11aを有し、主に基板10の一方の主面10a(下面)に形成されている。アンテナコイル11はめっきにより形成してもよく、基板10の全面に予め形成された金属層のエッチング(パターニング)により形成してもよい。
アンテナコイル11のスパイラルパターン11aの両端はリード部11c、11dによって基板10のエッジまで引き出されており、特にスパイラルパターン11aの内周端はスパイラルのループを横切るブリッジ部11eを経由してループの外側に引き出されている。アンテナコイル11の両端は例えばメイン回路基板に接続される。接続方法は特に限定されず、例えばフレキシブル素材の基板10と共にリード部11c、11dを延長してメイン回路基板と接続するように構成してもよく、あるいは給電ピンを用いて接続することも可能である。
本実施形態において、ブリッジ部11eは基板10の一方の主面10aに形成されたスパイラルパターン11a上にPET等の絶縁膜を介して形成されている。この場合、基板10の一方の主面10a側には金属膜の2層構造が部分的に形成されることになる。ブリッジ部11eの一端及び他端は、絶縁膜を貫通するスルーホール導体11f,11fを介してスパイラルパターン11aの内周端及びリード部11dの一端にそれぞれ接続されている。アンテナコイル11は基板10の一方の主面10aに形成されたパターンだけで形成されているので、基板10の他方の主面10bの全面を第1及び第2の金属層12A,12Bの形成領域とすることができる。
本実施形態において、第1及び第2の金属層12A,12Bはいわゆるベタパターンであり、基板10の他方の主面10b(上面)に形成されている。第1及び第2の金属層12A,12Bは、めっきにより形成してもよく、基板10の全面に予め形成された金属層のエッチングにより形成してもよい。めっきの場合にはアンテナコイル11と同時に第1及び第2の金属層12A,12Bを形成することができる。また金属層のエッチングの場合には、アンテナコイル11と異なる厚さの第1及び第2の金属層12A,12Bを形成することができる。いずれにしても、第1及び第2の金属層12A,12Bは基板面に接着されたものではなく、接着剤(接着層)は介在しないので、第1及び第2の金属層12A,12Bをアンテナコイル11に近づけることができ、両者の磁気結合を強めてアンテナの通信距離を延ばすことができる。
アンテナコイル11から見て磁性シート14よりも遠方には金属体15が設けられている。この金属体15は、例えばアンテナ装置1が実装されるスマートフォン等の携帯電子機器のバッテリーケースである。アンテナコイル11と金属体15との間に磁性シート14を介在させることにより、金属体15がアンテナコイル11に与える影響を抑えてインダクタンスを高めることができ、これによりアンテナ特性の向上を図ることができる。
第1の金属層12Aは、基板10のY方向(第1の幅方向)の一端側に設けられ、第2の金属層12Bは、基板10のY方向の他端側に設けられている。第1の金属層12Aと第2の金属層12Bは、平面視にてアンテナコイル11の内径部11bの中央を挟んで両側にそれぞれ配置されている。
第1の金属層12Aと第2の金属層12Bとの間には一定幅のスリットSLが設けられており、第1及び第2の金属層12A、12BはスリットSLによって電気的に絶縁分離されている。スリットSLの幅は同一方向におけるアンテナコイル11の内径部11bの幅よりも狭いことが好ましい。スリットSLは基板10の幅方向の中央であってアンテナコイル11の内径部11bを横切る位置に設けられている。すなわち、アンテナコイル11はその内径部11bがスリットSLと平面視にて重なるようにレイアウトされている。アンテナコイル11のスリットSLと略平行な部分は、第1及び第2の金属層12A,12Bと平面視にて重なっていることが好ましい。
図3及び図4は、アンテナコイル11に対する第1及び第2の金属層12A,12Bの作用を説明するための図であって、図3は平面図、図4は断面図である。
図3及び図4に示すように、アンテナコイル11に反時計回りの電流Iaが流れるとき、アンテナコイル11の内径部11bを貫通する磁束φが発生し、この磁束φは第1及び第2の金属層12A,12B間のスリットSLを通過して第1及び第2の金属層12A,12Bの各々と鎖交する。一方、第1の金属層12A及び第2の金属層12Bにはこの磁束を打ち消そうとする方向の磁束によって生じる電流が流れ、この電流は縁端効果により第1及び第2の金属層12A,12Bの外周に沿った渦電流Ibとなる。渦電流Ibの向きはアンテナコイル11に流れる電流Iaと同じく反時計回りである。
ここで、スリットSLを通過した磁束φは、第1の金属層12Aと第2の金属層12Bとの間のスリットSLを内側とし、第1の金属層12Aおよび第2の金属層12Bの外縁を外側とする経路を通って迂回しようとする。その結果、磁束φは相対的に大きなループを描き、リーダ・ライタのアンテナコイルと鎖交し、アンテナ装置1は通信相手側アンテナと磁気的に結合する。特に、第1の金属層12A、第2の金属層12B及びスリットSLを含む金属層全体の外周の平面サイズがアンテナコイルの平面サイズよりも大きいことから、大きなループ磁界を生じさせることができる。さらに、アンテナコイル11から見て第1及び第2の金属層12A,12Bとは反対側に磁性シート14が設けられているので、磁束φの磁路を確保してインダクタンスを高めることができ、これによりアンテナ特性の向上を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態によるアンテナ装置1は、第1の金属層12Aと第2の金属層12Bとがアンテナコイル11の磁束φのループを大きく周回させるので、アンテナ装置1の通信距離を延ばすことができる。また、第1及び第2の金属層12A,12Bが基板10上に直接形成されており、基板10と第1及び第2の金属層12A,12Bとの間に接着層等は介在しないので、アンテナコイル11と第1及び第2の金属層12A,12Bとの距離を近づけることができ、両者の磁気結合を強めて通信距離を確実に延ばすことができる。
図5及び図6は、本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す図であって、図5は平面図、図6は断面図である。
図5及び図6に示すように、このアンテナ装置2の特徴は、第1の金属層12Aだけが基板10上に形成されており、第2の金属層12Bは基板10から分離して設けられている点にある。具体的には、第2の金属層12Bは、基板10の他方の主面10bの上方であって、他方の主面10bと対向する位置に設けられている。第2の金属層12Bは、アンテナ装置1が収容されるスマートフォン等の携帯電子機器の筐体の構成部材であることが好ましい。第2の金属層12Bはまた、筐体とは別の支持基板に形成されたものであってもよい。第2の金属層12BのX方向の幅W3は、基板10のX方向の幅W4よりも広い。
本実施形態において、アンテナコイル11の内周端をループの外側に引き出すためのブリッジ部11eは、基板10の他方の主面10bに形成されている。ブリッジ部11eの一端及び他端は、スルーホール導体11f,11fを介してスパイラルパターン11aの内周端及びリード部11dの一端にそれぞれ接続されている。アンテナコイル11は基板10の一方及び他方の主面10a,10bに直接形成されたパターンだけで形成されているので、ブリッジ部11eを形成するために追加の金属層を重ねる必要がなく、その作製は容易である。特に、第2の金属層12Bが基板10上に形成されていないので、ブリッジ部11eを第2の金属層12Bと平面視にて重なる位置に設けることができ、ブリッジ部11eを容易にレイアウトすることができる。
このように、アンテナコイル11は、基板10の一方の主面10aに形成されたスパイラルパターン11a及びリード部11c,11d(第1のパターン)と、基板10の他方の主面10bに形成されたブリッジ部11e(第2のパターン)との組み合わせからなり、ブリッジ部11eは、第2の金属層12Bと平面視にて重なる位置に設けられている。この構成によれば、アンテナコイル11及び第1及び第2の金属層12A,12Bを効率よくレイアウトすることができる。
本実施形態においては、基板10側の第1の金属層12Aと筐体側の第2の金属層12Bとの組み合わせによりスリットSLを形成し、アンテナコイル11に対するアクセラレータを構成しているので、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。また、筐体側の金属体を利用することで専用の金属層の用意を省略することができ、材料コストの低減と部品レイアウトの効率化を図ることができる。第2の金属層12Bについてはその大きさを活かすことにより、磁束のループサイズを大きくすることができ、通信距離の向上に貢献することができる。
図7は、本発明の第3の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図である。
図7に示すように、このアンテナ装置3の特徴は、第2の実施の形態によるアンテナ装置2の変形例であって、第1の金属層12AのX方向(第2の方向)の幅W1が基板10よりも狭く、特にアンテナコイル11の内径部11bのX方向の幅W2以下に設定されている点にある。そのため、第1の金属層12Aの平面サイズは第2の金属層12Bよりも小さい。その他の構成は第2の実施の形態と同様である。
第1の金属層12Aはアンテナコイル11の第1の部分P1と平面視にて重なりを有している。また、第2の金属層12Bは、アンテナコイル11の内径部11bを挟んで第1の部分P1と対向するアンテナコイル11の第2の部分P2と平面視にて重なりを有している。第1の金属層12Aに覆われるアンテナコイル11の第1の部分P1の面積は、第2の金属層12Bに覆われるアンテナコイル11の第2の部分P2の面積よりも小さい。
このように、第1の金属層12Aの幅W1がアンテナコイルの内径部11bの幅W2以下である場合には、コイルパターンが金属層と必要以上に重ならないので、磁束のロスを減らすことができ、これにより通信距離を延ばすことができる。また、第1の金属層12Aの平面サイズを小さくすることにより、基板10のサイズを縮小することができ、携帯電子機器内でのレイアウトの自由度を高めることができる。さらに、第1の金属層12Aの平面サイズを小さくすることでアンテナコイル11との間の浮遊容量を小さくすることができ、アンテナの周波数マッチングを取りやすくすることができる。第1の金属層12Aの平面サイズは小さいが、第2の金属層12Bの平面サイズが大きいので、第2の金属層12Bによって磁束のループサイズを大きくすることができる。
図8及び図9は、本発明の第4の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す図であって、図8は平面図、図9は断面図である。
図8及び図9に示すように、このアンテナ装置4の特徴は、平面視にてアンテナコイル11の内径部11bの中央部に設けられた中心金属層12Cをさらに備える点にある。中心金属層12CはスリットSLと平行な細長い矩形パターンからなり、スリットSLの幅方向の中央に配置されており、第1の金属層12Aと第2の金属層12Bとの間に挟まれている。これによりスリットSLは分割され、第1及び第2のスリットSL1,SL2が形成される。アンテナコイル11の内径部11bは2本のスリットSL1,SL2と平面視にて重なっている。その他の構成は第3の実施の形態と同様である。
特に限定されないが、2本のスリットSL1,SL2の幅は同一であることが好ましい。中心金属層12CのY方向の幅はスリットSL1、SL2の幅よりも広いことが好ましいが、広すぎるとスリットSL1、SL2の幅が極端に狭くなってしまうことから、適切な幅に設定する必要がある。なお分割前のスリットSLの幅はアンテナコイル11の内径部11bの幅よりも狭いことが必要である。
本実施形態によるアンテナ装置4は、第3の実施の形態と同等かそれ以上の効果を奏することができる。すなわち、第1及び第2の金属層12A、12Bと中心金属層12Cとの組み合わせがアンテナコイル11の磁束を大きく周回させるので、アンテナ装置の通信距離を延ばすことができる。本実施形態は、アンテナコイル11から見て金属体15が比較的遠くに設けられている場合に特に有効である。すなわち、磁性シート14を挟んでアンテナコイル11の反対側に位置する金属体15の位置がアンテナコイル11から比較的遠い構成において中心金属層12Cを設けてスリットSLを2本のスリットSL1、SL2に分割した場合には、中心金属層12Cを設けない場合に比べて通信距離を確実に延ばすことができる。
図10は、本発明の第5の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図である。
図10に示すように、このアンテナ装置5の特徴は、アンテナコイル11、第1の金属層12A及び中心金属層12Cと共に基板10上に形成された第3及び第4の金属層12D,12Eをさらに備える点にある。その他の構成は第4の実施の形態と同様である。
本実施形態において、第3及び第4の金属層12D,12Eは、基板10のX方向の一端側及び他端側にそれぞれ設けられており、第3の金属層12Dと第4の金属層12Eは、平面視にてアンテナコイル11の内径部11bの中央を挟んで両側にそれぞれ配置されている。第3の金属層12Dは、第1及び第2の部分P1,P2と異なるアンテナコイル11の第3の部分P3と平面視にて重なっており、第4の金属層12Eは、第1乃至第3の部分P1〜P3と異なるアンテナコイル11の第4の部分P4と平面視にて重なっている。
本発明によれば、第4の実施の形態による発明の効果に加えて、アンテナコイル11の磁束をさらに強めることができ、アンテナ特性のさらなる向上を図ることができる。
図11は、本発明の第6の実施の形態によるアンテナ装置の構成を示す平面図であって、特に、図11(b)は図11(a)と同一方向から透過的に見た図である。また、図12は、図11(a)及び(b)のY−Y'線に沿った断面図である。
図11(a)、(b)及び図12に示すように、このアンテナ装置6は、アンテナコイル11の片側半分11aが基板10の一方の主面(下面)10aに形成されており、残り半分11aが基板10の他方の主面(上面)10bに形成されており、それらは基板10を貫通するスルーホール導体11gを介して接続されて1本の連続するスパイラルパターンとなっている。アンテナコイル11の片側半分11aを構成する複数のハーフループパターンの端部の各々は、スルーホール導体11gを介してアンテナコイルの残り半分11aを構成する複数のハーフループパターンの対応する端部に接続されている。
一方、第1及び第2の金属層12A、12Bのうち、第1の金属層12Aは基板10の一方の主面(下面)10aに形成されており、第2の金属層12Bは基板10の他方の主面10bに形成されている。そして第1の金属層12Aはアンテナコイル11の片側半分11aと重なっており、第2の金属層12Bはアンテナコイルの11の残り半分11aと重なっている。
以上説明したように、本実施形態によるアンテナ装置5は、第1の実施の形態によるアンテナ装置1と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、本実施形態によるアンテナ装置5は、第1の金属層12Aと第2の金属層12Bとがアンテナコイル11の磁束のループを大きく周回させるので、アンテナの通信距離を延ばすことができる。特に、第1及び第2の金属層12A,12Bが基板面に直接形成されており、接着層等が介在していないので、アンテナコイル11と第1及び第2の金属層12A,12Bとの距離を近づけることができ、両者の磁気結合を強めてアンテナの通信距離を延ばすことができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記第1の実施の形態において、アンテナコイル11のブリッジ部11eは、基板10の一方の主面10aにおいてスパイラルパターンに重ねて設けられているが、ブリッジ部11eは基板10の他方の主面10b側であって第1及び第2の金属層12A,12Bの形成エリアを避けた位置、例えば、第1及び第2の金属層12A,12B間のスリットSL内に設けられてもよい。ブリッジ部11eは広範囲に形成されるパターンではなく、スパイラルパターンを横切る程度の小さなパターンであるので、アンテナコイル11の内径部11bを通過する磁束φへの影響は限定的である。
また、上記各実施形態においては、アンテナコイル11が数ターンのスパイラルパターンで構成されているが、1ターン未満のループパターンであってもよい。すなわち、アンテナコイル11は、ループ状又はスパイラル状の平面コイルパターンであればよい。
1〜6 アンテナ装置
10 基板
10a 基板の一方の主面
10b 基板の他方の主面
11 アンテナコイル
11a スパイラルパターン
11a アンテナコイルの片側半分
11a アンテナコイルの残り半分

11b 内径部
11c,11d リード部
11e ブリッジ部
11f,11g スルーホール導体
12A 第1の金属層
12B 第2の金属層
12C 中心金属層
12D 第3の金属層
12E 第4の金属層
14 磁性シート
15 金属体
P1 アンテナコイルの第1の部分
P2 アンテナコイルの第2の部分
P3 アンテナコイルの第3の部分
P4 アンテナコイルの第4の部分
SL,SL1,SL2 スリット

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成されたループ状又はスパイラル状のアンテナコイルと、
    前記アンテナコイルの第1の部分と平面視にて重なる第1の金属層と、
    前記第1の部分と異なる前記アンテナコイルの第2の部分と平面視にて重なる第2の金属層とを備え、
    前記第1の金属層と前記第2の金属層は、平面視にて前記アンテナコイルの内径部の中央を挟んで両側にそれぞれ配置されており、
    前記第1の金属層と前記第2の金属層との間に形成されたスリットは前記アンテナコイルの前記内径部と平面視にて重なっており、
    前記第1及び第2の金属層の少なくとも一方は前記アンテナコイルと共に前記基板上に形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1及び第2の金属層の両方は、前記アンテナコイルと共に前記基板上に形成されている、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1の金属層は、前記アンテナコイルと共に前記基板上に形成されており、
    前記第2の金属層は、前記アンテナ装置が収容される筐体の構成部材である、請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナコイルは、
    前記基板の一方の主面に形成された第1のパターンと、前記基板の他方の主面に形成された第2のパターンとの組み合わせからなり、
    前記第1の金属層は、前記基板の前記他方の主面に形成されており、
    前記第2の金属層は、前記基板の前記他方の主面と対向して設けられており、
    前記第2のパターンは、前記第2の金属層と平面視にて重なる位置に設けられている、請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記アンテナコイルと平面視にて重なる位置に設けられた金属体と、
    前記アンテナコイルと前記金属体との間に設けられた磁性シートとをさらに備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 平面視にて前記アンテナコイルの前記内径部の中央部に設けられた中心金属層をさらに備える、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1及び第2の部分と異なる前記アンテナコイルの第3の部分と平面視にて重なる第3の金属層と、
    前記第1乃至第3の部分と異なる前記アンテナコイルの第4の部分と平面視にて重なる第4の金属層とをさらに備え、
    前記第3の金属層と前記第4の金属層は、平面視にて前記アンテナコイルの前記内径部の前記中央を挟んで両側にそれぞれ配置されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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