JP2015211137A - 半導体素子の製造方法及び洗浄処理システム - Google Patents

半導体素子の製造方法及び洗浄処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】歩留まりを向上させる。
【解決手段】洗浄装置内に搬送された基板上に薬液を供給する処理と、基板を回転する処理と、基板を前記洗浄装置から排出する処理とを含む基板の洗浄工程を複数回実行する半導体素子の製造方法であって、複数回の洗浄工程において、薬液の基板上への滴下開始位置を該基板において半導体素子が形成されている領域の上とし、かつ、滴下開始位置を少なくとも1回異ならせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子の製造方法及び洗浄処理システムに関する。
半導体素子は、シリコンウェハなどの基板に対し洗浄、レジスト塗布、ドライエッチング、成膜などの工程を繰り返し、ウェハ平面上に素子を形成することで製造される。これらの工程の中には、薬液によって異物や金属不純物の除去、又は不要となったレジスト剥離を行う洗浄工程が数多く存在する。洗浄工程には主に、ウェハを複数枚保持し、まとめて薬液槽に浸漬するバッチ式洗浄方法と、ウェハを一枚ずつ搬送し薬液滴下をする枚葉式洗浄方法という2種類の方法がある。
枚葉式洗浄方法では、ウェハを一枚ずつ洗浄するため、ウェハからウェハへ異物や汚染が拡散する懸念が少ない一方、洗浄するための薬液をウェハへ滴下する際に局所的に微小な放電が発生し、ウェハ上に形成された素子やパターンが破壊されることがある。素子やパターンが破壊されると、その素子は不良品となるため製造コストの面で問題があった。微小な放電が発生する原因は、薬液やウェハが帯電した状態で薬液をウェハに滴下するとウェハと薬液間で電位差が生じ、微小な放電が発生するためである。このような帯電現象は洗浄する前にウェハが前工程の処理によって帯電する、または薬液が供給配管を通る際に摩擦によって帯電するなどの理由によって引き起こされる。
このような帯電による微小な放電を抑制する為に、軟X線を照射する洗浄乾燥装置が提案されている(特許文献1を参照)。ここでは、帯電したウェハに対して軟X線を照射してウェハの除電を行う。
特開平8−45884号公報
上述の従来技術では、特別な装置や機構により枚葉式洗浄装置において薬液を基板に滴下する際に発生する微小な放電を抑制している。
これに対し本発明は、特別な装置や機構を用いずに、微小放電が半導体素子領域上に形成された半導体素子のうち一つの半導体素子に集中することがないように、薬液の滴下位置を制御する技術を提供し、歩留まりを向上させることを目的とする。
上記課題を解決する本発明の1つの側面は、洗浄装置内に搬送された基板上に薬液を供給する処理と、前記基板を回転する処理と、前記基板を前記洗浄装置から排出する処理とを含む基板の洗浄工程を複数回実行する半導体素子の製造方法に関連し、
該方法は、前記複数回の洗浄工程において、前記薬液の基板上への滴下開始位置を該基板において半導体素子が形成されている領域の上とし、かつ、前記滴下開始位置を少なくとも1回異ならせることを特徴とする。
本発明によれば、歩留まりを向上させることができる。
発明の実施形態における半導体素子の構造及び基板表面を示す図 発明の実施形態に対応する半導体素子の製造方法の一例を示す半導体ウェハの断面図 発明の実施形態に対応する半導体素子の製造工程の一例を示すフロー図 発明の実施形態に対応する枚葉式洗浄装置の構成を示す図。 発明の第1の実施形態に対応する洗浄方法を説明するための図 発明の第1の実施形態に対応する洗浄法による半導体素子の歩留まり比較を示すグラフ 発明の第2、第3、第4の実施形態に対応する洗浄方法を説明するための図 発明の第5、第6、第7の実施形態に対応する洗浄方法を説明するための図 発明の実施形態に対応する洗浄処理システムの構成例を示す図 発明の実施形態に対応する洗浄工程を管理するための管理テーブルのデータ構造の一例を示す図
[実施形態1]
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。まず、図1(a)は典型的な半導体素子の構造を示している。半導体素子は基板3の表面上にトランジスタ部201、素子分離部202、配線部203からなっている。トランジスタ部201はゲート絶縁膜221と多結晶シリコン膜222とを積層した構造となっており、配線部203からの電気信号をスイッチする機能や抵抗素子としての役割をもつ。また素子分離部202は基板3表面にシリコン酸化膜が局所的に埋め込まれる形で形成されており、トランジスタ部201同士を電気的に絶縁する。配線部203はトランジスタ部201同士を電気的に接続する、あるいは、外部の回路と電気的に接続する。配線部203はタングステンプラグ223、アルミニウム配線224からなっており、さらに表層には保護層227とその一部にはアルミニウム配線を露出させた開口部228がある。保護層227は配線部203やトランジスタ部201に湿気や異物が混入することを防ぐために設けられ、開口部228は外部の回路と接続するための電極パッドとなる。なお、所望の電気特性を得るため、図1の基板3にはイオン注入によってP型、N型の半導体領域が形成されなくてはならないが本図面では省略して記載している。
図1(a)に記載の半導体素子は典型的な構造を示したものであり、半導体素子に求められる電気特性や耐久性などの観点から、図1(a)に記載されたもの以外の構成があったとしても、同様に本発明を適用することができる。例えば、トランジスタ部201はゲート絶縁膜221、多結晶シリコン膜222の周囲にサイドウォールがあってもよいし、多結晶シリコン膜222表層にシリサイド(シリコン金属化合物)を用いてもよい。ここで、半導体素子は、1つの半導体チップとなりうる。
図1(b)は半導体素子が形成された基板3の外観を示す。基板3表面には半導体素子領域4が形成されている。半導体素子領域4には、複数の半導体素子(各格子に対応)が密に並べられており、複数の半導体素子を基板3上で一括製造できるようになっている。また、基板3には、位置決めに利用される切り欠き(ノッチ)5が設けられている。当該ノッチ5は、後述の図4に示す枚葉式洗浄装置のチャンバー11内のチャックベース21に設けられた基板3を外周から支持するためのチャックピン22と係合し、これにより基板3の位置が決定される。なお、ノッチとの連携により位置決めする機構はチャックピン22ではなく、別の機構であってもよい。即ち、チャックピン22以外にノッチと係合する特定の突起部をチャックベース21上に設けてもよい。さらに、チャックベース21が回転を開始する際の基板3のノッチの位置は、チャンバー内の所定の基準点との相対的な位置関係において常に同一とすることが望ましい。これにより、回転を開始する際の基板3のノッチの位置が複数の洗浄工程において常に同一となる。
次に図2(a)〜(f)に、前述の半導体素子を基板3から製造される工程を説明する。図3は、図2(a)から(f)における各製造工程を示すフロー図である。
図2(a)では基板3にシリコン酸化膜205とシリコン窒化膜206が積層され、局所的にトレンチ207が形成されている。当該の形状を製造するために、301.基板に付着する金属汚染やパーティクルを除去するための洗浄工程、302.シリコン酸化膜205の成膜工程、303.シリコン窒化膜206の成膜工程、304.マスクを形成するフォトレジストの塗布と露光・現像処理工程、305.ドライエッチング工程、306.フォトレジストの剥離工程が実施される。
図2(b)では上記のトレンチ207にシリコン酸化膜が埋め込まれ、さらに不要となるシリコン酸化膜205、シリコン窒化膜206が除去され、素子分離部202が形成されている。当該の形状を製造するために、311.シリコン酸化膜の成膜、312.余分なシリコン酸化膜を研磨、除去する化学機械研磨(CMP)工程、313.シリコン窒化膜剥離工程、314.シリコン酸化膜剥離工程が実施される。素子分離部202は基板3に対して局所的に埋め込み酸化膜を形成した領域であり、のちの工程で形成される複数のトランジスタ部をそれぞれ電気的に絶縁するためのものである。
図2(c)では素子分離部202が形成された基板3にトランジスタ部201が形成されている。当該の形状を製造するために、321.基板に付着する金属汚染やパーティクルを除去するための洗浄工程、322.ゲート絶縁膜221の成膜工程、323.多結晶シリコン膜222の成膜工程、324.マスクを形成するフォトレジストの塗布と露光・現像処理工程、325.ドライエッチング工程、326.フォトレジストの剥離工程が実施される。上記の工程を経ると、ゲート絶縁膜221と多結晶シリコン膜222が積層されたトランジスタ部201が形成される。図示してはいないが、トランジスタ部の電気特性を得るため、イオン注入や熱処理などの工程を入れてもよい。具体的には基板3の表面をP型、またはN型とさせるためのウェル注入、トランジスタ部の電気抵抗を下げるソースドレイン注入、ホットキャリアを抑制するためのハロー注入、またはこれらイオン注入後にイオンの活性化のための熱処理工程など半導体素子の製造工程で一般に使用される工程が含まれていてもよい。
図2(d)では素子分離部202とトランジスタ部201が形成された基板3表面に層間絶縁膜204とその内部に基板3との電気的接続をするタングステンプラグ223が形成されている。当該の形状を製造する為に、331.基板3に付着する金属汚染やパーティクルを除去するための洗浄工程、332.層間絶縁膜204の成膜工程、333.マスクを形成するフォトレジストの塗布と露光・現像処理工程、334.ドライエッチング工程、335.フォトレジストの剥離工程、336.タングステン成膜工程、337.余剰なタングステンを除去するタングステンCMP工程が実施される。
図2(e)では素子分離部202とトランジスタ部201、タングステンプラグ223が形成された基板3表面にアルミニウム配線224が形成されている。アルミニウム配線224はアルミニウム層225だけで構成されてもよいが、アルミニウム層225の上層と下層にバリアメタル層226があることが望ましい。これはエレクトロマイグレーションの抑制のため、またはアルミニウム層225をドライエッチングする際のハードマスクとして使用する観点から使用される(図2(e)以降ではアルミニウム層225の上層と下層をバリアメタル層226で形成したものを図示している)。バリアメタル層226は例えばTiとTiN積層構造で形成される。またアルミニウム層225もアルミニウム以外にも配線としての電気抵抗を下げるため銅などを含有していてもよい。当該の形状を製造する為に、341.基板3に付着するパーティクルを除去するための洗浄工程、342.アルミニウム層225・バリアメタル層226の成膜工程、343.マスクを形成するフォトレジストの塗布と露光・現像処理工程、344.ドライエッチング工程、345.フォトレジストの剥離工程、が実施される。
図2(f)では半導体素子の完成形を示している。図2(f)では、図2(d)、図2(e)で示された工程を所望の回数だけ繰り返して、層間絶縁膜204中にタングステンプラグ223とアルミニウム配線224が積層してなる配線部203が形成されている。タングステンプラグ223とアルミニウム配線224の積層される繰り返し回数は、半導体素子の特性を得るための回路を作成するために必要な回数だけ実施される(図2(f)では2回繰り返して形成された配線部を示している。)。
さらに、最上層に形成されたアルミニウム配線224は保護層227に覆われ、一部のアルミニウム配線上部のみが開口部228として露出している。開口部228は半導体素子が外部の回路と接続する際にワイヤーボンディングにより電気的に接続する部分となる。以上の工程を経て、基板3に半導体素子を製造することができる。
図3に示す通り、半導体素子の製造には複数回の洗浄工程(301、321、331、341)を有する。本発明は上記洗浄工程のうち、枚葉式洗浄装置(後述)を使用する全ての洗浄工程に適用できる。また上記の実施形態で記載した洗浄工程の他にも枚葉式洗浄装置を使用する工程であれば本発明を適用することは可能である。たとえばフォトレジストの剥離工程を所定の剥離液を用いて枚葉式洗浄装置で実施する場合にも適用することができる。
次に本発明で必要となる洗浄工程を実施するための枚葉式洗浄装置について構造と動作を説明する。図4(a)は枚葉式洗浄装置の内部にあるチャンバーの構造を示したものである。枚葉式洗浄装置は外部から基板3を搬送ロボット(図示せず)にてチャンバー11に搬送する。チャンバー11は搬送された基板3を支持、回転する機構を持ち、支持された基板3に薬液を滴下し、基板全体を薬液に浸漬する処理を行うことができる。チャンバー11内にはチャックベース21があり、この上部に基板3を載置することができる。チャックベース21には基板3を外周から支持するためのチャックピン22があり、基板3を支持したまま回転することができる。チャックベース21の近くには、基板3表面へ薬液を滴下し洗浄を行う洗浄部として機能する薬液ノズル23が設置されている。薬液ノズル23には薬液を運ぶチューブがあり、チャンバー11の外部にある薬液タンク(不図示)より薬液が加圧されて薬液ノズル23へ運ばれ、薬液ノズルの先端にある滴下口24から薬液を基板3へ滴下することができる。また、図示していないが、基板3から薬液を除去するために純水を滴下する純水ノズルも搭載している。
図4(b)は、チャンバー11内を上面から描き、薬液ノズル23の動きの一例を示した図である。薬液ノズル23は、処理される基板3に対し平行な方向に、薬液ノズル23のチャックベース21における設置位置401を基準として旋回する機構を有し、通常は薬液が滴下される滴下口24が待機位置80に収まるように載置されているが、当該の旋回機構により滴下口24が基板3平面の中心位置81や外周部82に移動できる。また、中心位置81を超えた外周部82と反対側の外周部にも移動することができる。薬液ノズル23は滴下口24を基板3の中心位置81など所望の位置に旋回したあと、薬液タンクより薬液が供給され滴下口24から基板3表面に薬液を滴下できる。また、上述の純粋ノズルもチャンバー11内にあり、薬液ノズル23と同様の旋回機構により基板3の表面に純水を滴下することができる。
なお、本実施形態では、薬液の滴下開始位置をチャックベース21上の異なる位置において行うこととしているが、薬液ノズル23は設置位置401を中心として旋回するため、薬液ノズル23の待機位置80からの回転角度(Rd)により滴下開始位置を表すことができる。なお、Rdは、基板3上で半導体素子が形成される範囲内の値をとる。また、回転角度によらず、薬液の滴下開始位置を例えばチャックベース21の中心を原点とする二次元座標系における座標(x、y)で表してもよい。
枚葉式洗浄装置において複数回実行される洗浄工程での動作について詳細を述べる。1回の洗浄工程は以下の(1)から(7)までの工程で実施される。
(1)基板3をチャックベース21上へ搬送して、位置決めしたのちに固定し、
(2)滴下口24を基板3の中心位置81へ移動し、
(3)基板3を平面方向に回転し、
(4)滴下口24から基板3表面上の中心位置81へ薬液を一定時間滴下し、
(5)純水ノズルから純水を基板3表面に滴下して薬液を除去し、
(6)基板3の回転数を上げて付着している純水を振切り基板3を乾燥させ、
(7)基板3をチャックベース21から取り外し、チャンバー11の外に搬出する。
なお、本実施形態においては、(1)〜(7)の順序で洗浄工程を実施する例を記載しているが、工程の順序をこれに限定しなくとも本発明の効果を得ることはできる。例えば、(4)の工程を複数回実施してもよい。また、(3)の工程における回転の開始は(4)の工程の後でもよい。
以下、具体的に発明の実施形態に対応する枚葉式洗浄装置での洗浄方法について説明する。図5は、当該洗浄方法を説明する図である。まず図5(a)は図4(b)をもとに枚葉式洗浄装置内にあるチャンバー11を上面から描いている。基板3の表面には、半導体素子を形成する製造工程のうち任意の工程まで経て所定構造を有することとなった半導体素子領域4が形成されている。基板3は外部より搬送ロボットに搬送されたのち、ノッチ5に基づき位置決めされ、チャックピン22に支持され、矢印で示す平面方向に回転している。回転数は、滴下した薬液が均一に基板3全体に広がる回転数であればよく、例えば100rpm〜2000rpmの範囲内とする。
枚葉式洗浄装置によって達せられる一回目の洗浄工程では、薬液ノズル23の旋回により、滴下口24は基板3上の半導体素子領域4の上部にある一回目の滴下位置83に位置させられる。一回目の滴下位置83は、回転している基板3表面へ薬液を滴下した際に基板3全体が薬液で浸される位置、例えば基板3表面のほぼ中心、あるいは、中心近傍の位置がよい。その後、一回目の滴下位置83に滴下口24から基板3上へ薬液を滴下し、基板3上の半導体素子領域4に滴下した薬液を触れさせる。薬液の滴下は所望の時間だけ連続して滴下したのちに停止する。続いて純水ノズルから基板3へ純水を滴下し、基板3に付着した薬液を除去する。薬液の除去に必要な時間だけ純水を滴下した後、純水の滴下を停止する。そのあと基板3を乾燥するために1000rpm〜3000rpmの回転速度で回転させ、純水を振切る。その後搬送ロボットによりチャンバー11から基板3が排出され、1回目の洗浄工程(図3では工程301)が終了する。図3にあるように、一回目の洗浄工程301が終了したのち、基板3は成膜、フォトリソグラフィ、ドライエッチングなど他装置での工程を経て、二回目の洗浄工程321に到達する。
二回目の洗浄工程321の実施方法を、図5(b)を参照して説明する。図5(b)では図5(a)に記載の一回目の洗浄工程301と同様に基板3が載置され回転している。薬液ノズル23の旋回により滴下口24は、基板3上の半導体素子領域4の上にある二回目の滴下位置84に移動する。二回目の滴下位置84は、半導体素子領域4の上に位置し、かつ一回目の滴下位置83と異なる位置であれば、どの位置でもよい。なお、図5(b)では滴下位置84を基板3の特定の半導体素子上に示しているが、これは基板3の当該位置に薬液を滴下することを意味するのではなく、あくまでチャックベース21との関係で滴下開始時の滴下口24の位置を示すものである。以下、回転している基板3に対して薬液を滴下する場合の図について同様である。滴下位置84に薬液が滴下され、基板3の表面全体を薬液による洗浄が行われる。この際、二回目の滴下位置84と一回目の滴下位置83が異なるため、薬液が滴下開始された時に基板3の平面上で薬液が最初に触れる位置が一回目の洗浄工程と二回目の洗浄工程で異なる。以降は一回目の洗浄工程301と同様に純水滴下による薬液の除去、基板3の乾燥が実施されて、二回目の洗浄工程321が達せられる。
三回目以降の洗浄工程の実施方法を図5(c)を参照して説明する。図5(c)は滴下口24の位置が図5(a)、図5(b)と異なりn回目の滴下位置85としており、それ以外は上記の1回目の洗浄工程と同じである。n回目の滴下位置は、半導体素子領域4の上であり、かつそれ以前の(n―1)回目の洗浄工程での滴下位置(例えば五回目の滴下位置であれば、一回目から四回目までの滴下位置)と異なる位置で薬液を滴下している。この際、n回目の滴下位置とそれまでの洗浄工程での滴下位置がそれぞれ異なるため、薬液が滴下開始された時に、基板3の平面上で薬液が最初に触れる位置が複数回の洗浄工程それぞれで異なっている。
以上のように本実施形態は、複数の洗浄工程を有する半導体素子製造工程において、基板3表面へ薬液が最初に滴下する位置を半導体素子領域4の上とし、かつその滴下開始位置を各洗浄工程で異ならせることを特徴とする。なお、半導体素子領域4上での滴下位置をより確実に異ならせるために、各洗浄工程における基板3の回転速度、回転開始から滴下開始までの待機時間を同一とすることができる。基板3は複数の洗浄工程においてチャックベース21上でノッチ5により同一位置に位置決めされるので、各工程における回転速度と待機時間を共通とすることにより、回転している基板3に対して薬液を滴下した場合であっても、異なる場所に薬液を滴下することができる。特に、薬液ノズル23の滴下口24の位置がチャックベース21上で異なっているにも関わらず、基板中心(回転中心)からの半径方向の距離が一致する場合であっても、基板3上の異なる位置に滴下することが可能となる。
上記のような実施形態によれば、薬液が滴下され、その薬液と基板3が最初に触れる瞬間に発生する微小な放電が半導体素子領域4上に形成された半導体素子のうち一つの半導体素子に集中することがない。したがって、半導体素子でのパターン破壊や静電破壊が一つの半導体素子に集中して発生する事を抑制できるため歩留まりが向上する。さらには滴下開始位置を半導体素子領域上とすることで、基板3を支持するチャックピン22に滴下された薬液が接触、飛散し、飛散した薬液がチャンバー11内部を汚す、又はチャンバー11内の部品を劣化させることを抑制できる。したがって枚葉式洗浄装置のメンテナンス性が向上し、維持するための費用を低く抑えることができる。また軟X線発生装置のような特殊な機構を装置に備える必要がないため、装置が大規模になることはない。
本実施形態では複数回の洗浄工程の全てで滴下位置を異ならせたが、必ずしも製造工程に含まれる全ての枚葉洗浄装置での洗浄工程で実施しなくてもよく、複数の洗浄工程において滴下位置を他の洗浄工程の滴下位置と少なくとも1回異ならせることができれば効果を得ることができる。
本実施形態によって得られる効果を図6に示す。図6はシリコンウェハ上に半導体素子を形成する際に本発明を適用した場合と適用しない場合による半導体素子の歩留まりの比較を示している。図6に示される「非適用」は、枚葉式洗浄装置での薬液滴下位置を常にウェハ表面の中心部として洗浄工程を実施したものであり、「適用」はウェハ表面の薬液滴下位置を洗浄工程毎に異なる位置で洗浄工程を実施したものである。また本発明の効果を検証するために、ウェハ中の位置により「中央チップ」と「周辺チップ」と分類している。「非適用」においては「中央チップ」で歩留まりが「周辺チップ」に比べて低下しているのに対し、「適用」では「中央チップ」が「周辺チップ」と同等にまで改善されていることがわかる。
また本実施形態では、一つの洗浄工程において薬液を滴下し、一定時間を経て停止する動作を一度だけ行っている。しかし、一つの洗浄工程を実施する間に複数回、薬液の滴下を行っても、本発明の効果を得ることはできる。その場合に、一つの洗浄工程の間で実施される複数回の薬液の滴下位置を、それぞれ異ならせることでさらに本発明の効果を得ることができる。
なお、本実施形態(これ以降の実施形態についても同様)に対応する洗浄方法を、図2(a)から(f)で述べた半導体素子の製造工程のうち、特にトランジスタ部201形成以降に実施される洗浄工程331及び341に対して適用してもよい。この場合、洗浄工程において薬液が基板3に触れる際に微小な放電が基板3表面上の一つの半導体素子に集中して発生することを抑制することができる。またトランジスタ部形成後に本発明の洗浄処理を行うことでトランジスタ部が放電を受けて静電破壊する懸念を低減することができ、半導体素子の歩留まりが向上する。
[実施形態2]
以下、発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施形態に基づく半導体素子の製造工程で実施される洗浄工程に対して適用され、該洗浄工程における処理を具体化したものである。洗浄工程を実施する枚葉式洗浄装置の構成も図4に示したものと同様である。
図7(a)及び(b)は、本実施形態に対応する洗浄方法を説明するために枚葉式洗浄装置の内部を示した図である。図7(a)は図5(a)と同様に枚葉式洗浄装置内にあるチャンバー11を上面から描いたものであり、ノッチ5に基づき位置決めされた基板3がチャックピン22に支持され、矢印で示す平面方向に回転している。本実施形態における一回目の洗浄工程では、薬液ノズルの旋回により滴下口24は、基板3上の半導体素子領域4の上にある一回目の滴下位置83に位置させられる。本実施形態の一回目の洗浄工程では、一回目の滴下位置83にある滴下口24から基板3上へ薬液を滴下したのち、薬液の滴下を継続したまま薬液ノズル23を旋回させて滴下口24を基板3表面の中心方向(中心位置81)に向かって移動する。滴下位置83は、半導体素子領域4の上であって、基板3表面の中心位置81からずれた位置であれば、任意の位置とすることができる。また、薬液の滴下は所望の時間だけ滴下したのち停止する。続いて実施される純水の滴下、基板3の回転による乾燥、基板3の排出は実施形態1に記載した方法と全く同じであるため省略する。以上により、一回目の洗浄工程(図3では工程301)が終了する。
図3にあるように、一回目の洗浄工程301が終了したのち、基板3は成膜、フォトリソグラフィ、ドライエッチングなど他装置での工程を経て、二回目の洗浄工程321に到達する。二回目以降の洗浄工程の実施方法は図7(b)を参照して説明する。図7(b)は滴下口24の位置が図7(a)と異なりn回目の滴下位置85に位置させられている以外は図9(a)と同じである。n回目の滴下位置85は、半導体素子領域4の上であり、かつ、それ以前の(n―1)回目の洗浄工程での滴下口24の位置(例えば五回目の滴下位置であれば、一回目から四回目までの滴下位置)と異なる任意の位置とする。続いて、薬液を滴下したまま薬液ノズル23を旋回させて滴下口24を基板3表面の中心位置81に移動する。薬液の滴下は所望の時間だけ滴下したのち停止する。薬液による洗浄のあとは一回目の洗浄工程と全く同じであるため省略する。こうして二回目以降の洗浄工程が達せられる。なお、半導体素子領域4上での滴下位置をより確実に異ならせるために、各工程における基板3の回転速度、回転開始から滴下開始までの待機時間を同一とすることができる点は実施形態1と同様である。
以上のように本実施形態においては、複数の洗浄工程を有する半導体素子製造工程において、基板3表面へ薬液が最初に滴下する位置を半導体素子領域4上とし、滴下したまま基板3の中心位置へ薬液ノズル23を旋回させ、かつその滴下開始位置を洗浄工程ごとに異ならせることを特徴とする。これにより、薬液と基板3が触れる瞬間に発生する微小な放電が半導体素子領域4上に形成された半導体素子のうち一つの半導体素子に集中することがないため、半導体素子の歩留まりが向上する。また、薬液を滴下したまま薬液ノズル23を旋回させて滴下口24を基板3表面の中心位置81に移動するため、基板3表面での洗浄やエッチングを基板3表面全体で均一実施することができる。
[実施形態3]
以下、発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態は、第1及び第2の実施形態に基づく半導体素子の製造工程で実施される洗浄工程に対して適用され、該洗浄工程における処理を具体化したものである。洗浄工程を実施する枚葉式洗浄装置の構成も図4に示したものと同様である。
図7(c)は、本実施形態に対応する洗浄方法を説明するために枚葉式洗浄装置の内部を示した図である。図7(c)は図5(a)と同様に枚葉式洗浄装置内にあるチャンバー11を上面から描いたものであり、ノッチ5に基づき位置決めされた基板3がチャックピン22に支持され、矢印で示す平面方向に回転している。本実施形態における一回目の洗浄工程では、薬液ノズルの旋回により滴下口24は基板3上の半導体素子領域4上にある一回目の滴下位置83に位置させられる。ここで一回目の滴下位置83は基板3表面の中心近傍の領域86に内包される位置に設定されればよく、基板3表面の中心位置とは限らない。また、薬液の滴下は所望の時間だけ滴下したのち停止する。続いて実施される純水の滴下、基板3の回転による乾燥、基板3の排出は実施形態1に記載した方法と全く同じであるため省略する。以上により、一回目の洗浄工程が達せられる。
図3にあるように、一回目の洗浄工程301が終了したのち、成膜、ドライエッチングなど他装置での工程を経て、二回目の洗浄工程321に到達する。二回目以降の洗浄工程では、滴下口24の位置が一回目の滴下位置83と異なるn回目の滴下位置85に位置させられている以外は、一回目の洗浄工程と同じである。ここでn回目の滴下位置85も基板3の中心近傍の領域86に内包される位置とする。なお、半導体素子領域4上での滴下位置をより確実に異ならせるために、各工程における基板3の回転速度、回転開始から滴下開始までの待機時間を同一とすることができる点は実施形態1と同様である。
本実施形態の洗浄工程においては、薬液を滴下する際には滴下口24は基板3表面上の半導体素子領域4上であり、かつ中心近傍の領域内の位置(領域86内の位置)に設定されている。さらに、その滴下開始位置を洗浄工程ごとに異ならせることを特徴とする。上記のような実施形態を使用すると、基板3へ滴下される薬液が基板3表面全体に均一に接するために洗浄やエッチングなど所望の効果を基板3全体に均一に実施することができる。また滴下された薬液が基板3を支持するチャックピン22により跳ね上がりチャンバー11内を不用意に薬液にさらされることを抑えることができるため、チャンバー11内の部品や器具が薬液によって劣化することを抑えることができる。
なお、本実施例でいう中心近傍の領域86は、求められる効果(例えばエッチング膜厚、異物除去効果のウェハ面内での均一性、薬液の跳ね上がり)を得ることができる範囲であればよく、例えば基板3の半径の2分の1〜4分の1程度の円内であれば十分に効果を得ることができる。
[実施形態4]
以下、発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態は、第1乃至第3の実施形態に基づく半導体素子の製造工程で実施される洗浄工程に対して適用され、該洗浄工程における処理を具体化したものである。洗浄工程を実施する枚葉式洗浄装置の構成も図4に示したものと同様である。
図7(d)に本実施形態に対応する洗浄方法を説明するために枚葉式洗浄装置の内部を表したものである。図7(d)は図5(a)と同様に枚葉式洗浄装置内にあるチャンバー11を上面から描いたものであり、ノッチ5に基づき位置決めされた基板3がチャックピン22に支持され、図の平面方向に回転している。本実施形態における一回目の洗浄工程では、薬液ノズルの旋回により滴下口24は基板3上の半導体素子領域4の上部にある一回目の滴下位置83に位置させられる。一回目の滴下位置83にある滴下口24から基板3上へ薬液を滴下する。薬液の滴下は所望の時間だけ滴下したのち停止する。続いて実施される純水の滴下、基板3の回転による乾燥、基板3の排出は実施形態1に記載した方法と全く同じであるため省略する。以上により、一回目の洗浄工程が終了する。図3にあるように、一回目の洗浄工程301が終了したのち、成膜、ドライエッチングなど他装置での工程を経て、二回目の洗浄工程321に到達する。
二回目以降の洗浄工程は、滴下口24の位置がn回目の滴下位置85に位置させられている。n回目の滴下位置85は、半導体素子領域4の上であり、それ以前の(n―1)回目の洗浄工程での滴下口24の位置(例えば五回目の滴下位置であれば、一回目から四回目までの滴下位置)より、基板3の半径方向に異ならせた位置に決定される。
すなわち、図7(d)において、基板3表面上の中心から一回目の滴下位置83までの間隔をR1(図11においてはR1=0とし図示していない)、基板3表面上の中心位置から二回目の滴下位置84までの間隔をR2、基板3表面上の中心位置からn回目の滴下位置85までの間隔をRnとすると、R1、R2、・・・、Rnは全て異なる値となるように滴下位置を決定する。
n回目の滴下位置85へ滴下口24を移動させたのち、薬液を滴下する。薬液の滴下は所望の時間だけ滴下したのち、薬液滴下の停止、薬液による洗浄のあとの純水滴下による薬液の除去、基板3の回転による乾燥は一回目の洗浄工程と同様に実施される。
本実施形態の洗浄工程においては、薬液を滴下する際には滴下口24は基板3表面上の半導体素子領域4上であり、かつ滴下開始位置を各洗浄工程で半径方向に異ならせることを特徴とする。このように位置を決めるのは、滴下位置が互いに異なっていても中心との距離が同一の場合、基板が回転しているために同一位置に滴下される可能性があるからである。本実施形態では、半径方向で異なる滴下位置とすることで、回転する基板3に対して同一位置に滴下してしまう状況を回避することができる。なお、半導体素子領域4上での滴下位置をより確実に異ならせるために、各工程における基板3の回転速度、回転開始から滴下開始までの待機時間を同一としてもよい点は実施形態1と同様である。更には、本実施形態の方法によって、基板3が位置決めされていない場合においても、確実に半導体素子領域4上での滴下位置をより確実に異ならせることが可能である。
本実施形態においても、薬液と基板3が触れる瞬間に発生する微小な放電が半導体素子領域4上に形成された半導体素子のうち一つの半導体素子に集中することがないため、半導体素子の歩留まりが向上する。また基板3表面の半径方向に洗浄工程での滴下位置を異ならせることで、洗浄工程を実施する枚葉式洗浄装置に特別な機構や改造を必要とすることがなく、装置が大規模になることを防ぐことができる。
[実施形態5]
以下、発明の第5の実施形態を説明する。本実施形態は、第1乃至第4の実施形態に基づく半導体素子の製造工程で実施される洗浄工程に対して適用され、該洗浄工程における処理を具体化したものである。洗浄工程を実施する枚葉式洗浄装置の構成も図4に示したものと同様である。
図8(a)は本実施形態に対応する洗浄方法を説明するために枚葉式洗浄装置の内部を表したものである。図8(a)は図5(a)と同様に枚葉式洗浄装置内にあるチャンバー11を上面から描いたものであり、ノッチ5に基づき位置決めされた基板3がチャックピン22に支持され、矢印で示す平面方向に回転している。本実施形態における一回目の洗浄工程では、薬液ノズルの旋回により滴下口24は基板3上の半導体素子領域4の上部にある滴下位置87に位置させられる。
本実施形態における一回目の洗浄工程では、基板3はチャックピン22に固定されて基板回転数F1[rpm]で回転している。回転数は薬液を滴下した際に均一に薬液が広がるか、滴下された薬液がチャックピン22に触れて跳ね上がらない範囲で決定される、より好ましくは30rpmから1000rpm程度がよい。
滴下位置87にある滴下口24から基板3上へ薬液を滴下する。薬液の滴下は所望の時間だけ滴下したのち停止する。続いて実施される純水の滴下、基板3の回転による乾燥、基板3の排出は実施形態1に記載した方法と全く同じであるため省略する。以上により、一回目の洗浄工程が終了する。
図3にあるように、一回目の洗浄工程301が終了したのち、成膜、ドライエッチングなど他装置での工程を経て、二回目の洗浄工程321に到達する。二回目以降の洗浄工程について一回目の洗浄工程と同様、図8(a)を参照して説明をする。基板3がチャックピン22に固定され、それまでの洗浄工程と異なる回転数Fnで回転している。Fnはn回目の洗浄工程における基板3の回転数であり、nは洗浄工程の処理順を示している(例えば一回目の洗浄工程では基板3の回転数をF1、二回目の洗浄工程では基板3の回転数をF2と表す)。ここで、基板回転数F1、F2、・・・、Fnは、それぞれ異なる値とする。すなわち、本実施形態では洗浄工程ごとに基板3の回転数を異ならせることを特徴とする。
基板回転数Fnで回転している基板3に対し、滴下位置87にある滴下口24から基板3上へ薬液を滴下する。薬液の滴下は所望の時間だけ滴下したのち停止する。薬液による洗浄のあとの純水滴下による薬液の除去、基板3の回転による乾燥は一回目の洗浄工程と同様に実施される。
本実施形態においては、滴下開始する位置を半導体素子領域4上とし、かつ、回転している基板3へ滴下口24から薬液が滴下される際の基板3の回転数を各洗浄工程でお互いに異ならせることを特徴とする。
なお、半導体素子領域4上での滴下位置をより確実に異ならせるために、各工程における基板3の回転開始から滴下開始までの待機時間を同一とする。また、特に、回転数F1からFnを、待機時間との関係で回転開始から滴下開始までの回転数が互いに倍数又は約数の関係となるように設定してもよい。例えば、F1が60rpmでF2が120rpmで、待機時間を1秒の場合を考える。尚、回転開始から回転数が安定するまでの立ち上がり時間はここでは説明の簡単のため無視する。このときF1の場合は、基板3が1回転したところで滴下開始タイミングとなり、F2の場合は基板3が2回転したところで滴下開始タイミングとなる。この場合の具体例を図8(b)を参照して説明する。
図8(b)は、薬液の滴下位置と複数回ある洗浄工程で薬液が基板3に触れる位置の関係を説明するための図である。なお、図8(a)と同様に、基板3には半導体素子領域4が形成されているが、図8(b)では基板3上に薬液が触れる位置を明示するため、半導体素子領域4は省略している。図8(b)では、基板上に位置される滴下口24(図示せず)を滴下位置87に固定し、基板回転数F1とした場合の薬液が基板3に触れる位置をL1、基板回転数F2とした場合の薬液が基板3に触れる位置をL2、基板回転数Fnとした場合の薬液が基板3に触れる位置をLnとしている。また、滴下位置87、基板中心O、滴下位置Lnとで成す角をθn[°]とする。例えば、滴下位置87と基板中心とL1とで成す角をθ1とする。
滴下位置87にある滴下口24から基板3へ薬液を滴下した際に、滴下口24と基板3に一定の距離があるため、滴下開始から基板3に接触するまでにわずかな時間が生じる。この滴下開始から接触するまでの時間をt[sec]とすると、基板回転数Fnとθnは以下の関係にある。
θn=t×(Fn/60)×360 (0°≦θn<360°)
従って、基板回転数が変化した場合、回転している基板3に滴下開始から基板3に接触するまでの時間に基板3の回転速度が異なるため、薬液が基板3に接触する位置L1、L2、・・・、Lnが異なる。図13においては、F1<F2<Fnとして記載しており、そのため、θ1<θ2<θnとなる。したがって、滴下された薬液が基板3に触れる位置は、L1、L2、Lnの順で滴下位置87から離れた位置となる。
上記のような実施形態を使用すると、複数回実施される洗浄工程において薬液と基板3が触れる瞬間に発生する微小な放電が基板3の異なる位置で発生させることができる。したがって半導体素子領域4上に形成された半導体素子のうち一つの半導体素子に集中することがないため、半導体素子の歩留まりが向上する。なお、図8(a)、図8(b)おいて滴下位置87は洗浄工程の順に関わらず固定としたが、滴下位置87を洗浄工程ごとに異ならせてもさらなる効果を得ることができる。
[実施形態6]
以下、発明の第6の実施形態を説明する。本実施形態は、第1乃至第4の実施形態に基づく半導体素子の製造工程で実施される洗浄工程に対して適用され、該洗浄工程における処理を具体化したものである。洗浄工程を実施する枚葉式洗浄装置の構成も図4に示したものと同様である。
第5の実施形態と同様に図8(a)を参照して本実施形態について説明をする。一回目の洗浄工程において、枚葉式洗浄装置内の構成は第5の実施形態と全く同様である。本実施形態における一回目の洗浄工程では、基板3が回転を開始し所定の待機時間T1[sec]を経過したのちに滴下位置87にある滴下口24から薬液が基板3へ滴下される。待機時間T1は基板が十分に安定した回転数に到達していればよく、0.5秒から10秒程度が望ましい。薬液の滴下後に続く純水の滴下、基板3の回転による乾燥、基板3の排出は実施形態1に記載した方法と全く同じであるため省略する。以上により、一回目の洗浄工程が終了する。図3にあるように、一回目の洗浄工程301が終了したのち、成膜、ドライエッチングなど他装置での工程を経て、二回目の洗浄工程321に到達する。
二回目以降の洗浄工程について一回目の洗浄工程と同様、図8(a)を参照して説明をする。チャックピン22に固定された基板3が回転を開始し、それまでの洗浄工程と異なる待機時間Tn[sec]を経過したのちに滴下位置87にある滴下口24から薬液が基板3へ滴下される。nは洗浄工程の処理順を示している(例えば一回目の洗浄工程では待機時間をT1、二回目の洗浄工程では待機時間をT2と表す)。薬液の滴下後に続く純水滴下、基板3の回転による乾燥、基板3の排出は一回目の洗浄工程と同様に実施される。
本実施形態においては、基板3が回転を開始し滴下口24から薬液が滴下される待機時間を複数回ある洗浄工程で互いに異なる時間とすることを特徴とする。図8(c)を参考にしてその詳細を説明する。図8(c)において、薬液の滴下位置と複数回ある洗浄工程で薬液が基板3に触れる位置の関係を示す(図8(b)と同様に基板3には半導体素子領域4が形成されているが、本図では基板3上に薬液が触れる位置を明示するため、半導体素子領域4は省略している。)。図8(c)では、基板上に位置される滴下口24(図示せず)を滴下位置87に固定し基板3の回転数も各洗浄工程で同じとした場合について記載する。待機時間T1とした場合の薬液が基板3に触れる位置をL1、待機時間T2とした場合の薬液が基板3に触れる位置をL2、待機時間Tnとした場合の薬液が基板3に触れる位置をLnとしている。また、L1と基板中心とLnとで成す角をφn[°]とする(例えば、L1と基板中心とL2とで成す角をφ2とする。)。
基板3の回転数をF[rpm]とすると、待機時間Tnとφnは以下の関係にある。
φn=(Tn―T1)×(F/60)×360 (0°≦φn<360°)
従って、待機時間Tnが変化した場合、一回目の洗浄工程で薬液が基板3に接触する位置L1と以降の接触位置L2、・・・、Lnが異なる。図8(c)では、T1<T2<Tnとしり、そのためφ2<φnとなる。したがって、滴下された薬液が基板3に触れる位置は、L1、L2、Lnの順で滴下位置87から離れた位置となる。
上記のような実施形態を使用すると、薬液が滴下される時間が各洗浄工程で異なるため回転している基板3に薬液が滴下されると、薬液と基板3が触れる基板3上の位置がそれぞれ異ならせることができる。薬液が基板3に触れる瞬間に発生する微小な放電が半導体素子領域4上に形成された半導体素子のうち一つの半導体素子に集中することがないため、半導体素子の歩留まりが向上する。また、洗浄工程を実施する枚葉式洗浄装置に特別な機構や改造を必要とすることがなく、装置が大規模になることを抑えることができる。なお、図8(a)、図8(c)において滴下位置87は洗浄工程の順に関わらず固定としたが、滴下位置87を洗浄工程ごとに異ならせてもさらなる効果を得ることができる。
[実施形態7]
以下、発明の第7の実施形態を説明する。本実施形態は、第1乃至第4の実施形態に基づく半導体素子の製造工程で実施される洗浄工程に対して適用され、該洗浄工程における処理を具体化したものである。洗浄工程を実施する枚葉式洗浄装置の構成も図4に示したものと同様である。
図8(d)は本実施形態に対応する洗浄方法を説明するために枚葉式洗浄装置の内部を表したものである。図8(d)は図5(a)と同様に枚葉式洗浄装置内にあるチャンバー11を上面から描いたものであり、基板3がチャックピン22に支持されている。図5(a)と異なる点は基板3が回転せず静止している点である。本実施形態における一回目の洗浄工程では、薬液ノズルの旋回により滴下口24は基板3上の半導体素子領域4の上部にある一回目の滴下位置83に位置させられる。本実施形態の洗浄工程においては、基板3は静止したまま薬液の滴下を開始し、一定時間滴下したのちに基板3を矢印で示す平面方向への回転を開始する。薬液の滴下開始から基板3の回転開始までは望ましくは短い時間で実施することが望ましい。例えば、0.1秒から1秒の範囲で設定する。基板3が回転を開始したのちも薬液の滴下を所望の時間だけ行い、そののち滴下を停止する。続いて実施される純水の滴下、基板3の回転による乾燥、基板3の排出は実施形態1に記載した方法と全く同じであるため省略する。以上により、一回目の洗浄工程が終了する。図3にあるように、一回目の洗浄工程301が終了したのち、成膜、ドライエッチングなど他装置での工程を経て、二回目の洗浄工程321に到達する。
二回目以降の洗浄工程は、滴下口24の位置がn回目の滴下位置85に位置させられている以外は一回目の洗浄工程と同様に実施される。n回目の滴下位置85は、一回目の滴下位置83とは異なる位置に設定されており、なおかつ2回目からn−1回目までの洗浄工程における滴下位置(図示していない)とも異なる位置として設定されている。
本実施形態の洗浄工程においては、薬液を滴下する際に基板3は静止しており滴下口24から薬液を滴下開始したのちに基板3を回転させること、かつ滴下口24は基板3表面上の半導体素子領域4上であり、さらに、その滴下開始位置を各洗浄工程で異ならせることを特徴とする。
本実施形態では、基板3に薬液が滴下される際に、薬液と基板3が触れる基板3上の位置をそれぞれ確実に異ならせることができる。薬液が基板3に触れる瞬間に発生する微小な放電が半導体素子領域4上に形成された半導体素子のうち一つの半導体素子に集中することがないため、半導体素子の歩留まりが向上する。また、洗浄工程を実施する枚葉式洗浄装置に特別な機構や改造を必要とすることがなく、装置が大規模になることを防ぐことができる。
[実施形態8]
上記の実施形態では、半導体素子の製造工程で実施される洗浄工程について複数の処理方法について記載した。これに対して本実施形態では当該洗浄処理を管理するための発明の実施形態に対応する洗浄処理システムについて説明する。
図9(a)は本実施形態に対応する洗浄処理システムの概略構成を記載したブロック図である。図9(a)において洗浄処理システム900は、枚葉式洗浄装置901とコントローラ902とがローカルエリアネットワーク(LAN)903を介して接続されて構成されている。枚葉式洗浄装置901は、図4に示した構成を有し、コントローラ902による制御に応じて、実施形態1から7までで説明した洗浄処理を実行する。コントローラ902は、基板3ごとに枚葉式洗浄装置901において実行される洗浄処理を管理する。
コントローラ902は、例えばパーソナルコンピュータにより構成されてもよく、図9ではLAN903を介して枚葉式洗浄装置901と接続するが、枚葉式洗浄装置901に組込まれてもよい。また、コントローラ902は枚葉式洗浄装置901における洗浄処理を管理する他に、図3の各製造工程を実施する装置の動作を制御してもよい。
図9(b)は、コントローラのハードウェア構成の一例を示す図である。図9(b)において、CPU911は、HD(ハードディスク)913に格納されているOS、アプリケーションプログラム等を実行し、RAM912にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。また、本実施形態に対応する枚葉式洗浄装置901における洗浄処理を制御する。RAM912は、CPU911の主メモリ、ワークエリア等として機能する。HD913は、アプリケーションプログラム、ドライバプログラム、OS、制御プログラム、本実施形態に対応する洗浄処理の制御を実行するための処理プログラム等を格納している。
ディスプレイ914は、操作部919から入力したコマンドや、外部から取得した情報等を表示するための表示手段である。インターフェイス(以下、I/Fという)915は、外部装置やネットワークと接続するための通信インターフェイスである。ROM916には、基本I/Oプログラム等のプログラムを記憶する。外部記憶ドライブ917は、メディア918に記憶されたプログラム等を本コンピュータシステムにロードすることができる。記録媒体としてのメディア918は、所定のプログラムおよび関連データを格納する。操作部919は、本装置の操作者が、指示入力を行うためのユーザインタフェースであり、キーボードやマウスで構成される。システムバス920は、装置内のデータの流れを司るものである。
次に図10は、コントローラ902が枚葉式洗浄装置901における洗浄処理を管理する際に使用する管理テーブルのデータ構成の一例を示す図である。テーブル1000は、処理対象の基板を一意に管理する基板IDごとに、各洗浄工程における制御変数である設定項目を管理する。具体的に、各基板について行う図3の洗浄工程301、321、331及び341について、それぞれ洗浄処理の方法、薬液の滴下開始位置、基板3の回転数、基板3の回転開始から薬液の滴下開始までの待機時間を表す設定値を登録する。各設定値は半導体素子の製造工程を開始する前に予め設定しておくことができるが、処理の過程において一部又は全部の設定値を新たに設定したり、変更したりすることができる。また、テーブル1000に示す設定項目はあくまで一例であって、これ以外の設定項目を更に追加してもよい。コントローラ902は、対応する洗浄工程が開始される場合に枚葉式洗浄装置901へ各設定値を通知する。
以下、各設定項目について具体的に説明する。まず、「方法」は、実施形態1から実施形態7までで説明した各処理のいずれを実施するかを示す。実施形態1から実施形態7までの各処理方法は、例えばM1からM7までの設定値により表すことができ、テーブル1000にはM1からM7までのいずれかの値が登録される。なお、図10では単一の基板に対して行う複数回の洗浄工程について同一の方法を採用する場合を記載しているが、複数回の全てで同一の方法を採用しなくてもよい。次に、「位置」は、薬液の滴下を開始する際の滴下口24の位置であって薬液ノズル23の待機位置80からの回転角度Rdの値が設定される。また、「回転数」は基板3の回転速度[rpm]を示す値が設定されるが、設定値は、上述の通りより好ましくは30rpmから1000rpmの範囲の値をとる。さらに「待機時間」は、基板3が十分に安定した回転数に到達する時間の範囲で0.5秒から10秒の範囲内の値が設定される。
なお、選択する方法によって各設定項目の設定条件が異なってくる。例えば、実施形態1から3に対応する方法M1からM3の場合は、回転数と待機時間を複数の洗浄工程で同一とする一方、位置を互いに異ならせる。また、実施形態4に対応する方法M4ついては、基板中心との半径方向の距離が各洗浄工程において互いに異なるように位置を設定する。回転数と待機時間を複数の洗浄工程は同一であってもなくてもよい。実施形態5に対応する方法M5ついては、位置及び待機時間を複数の洗浄工程で同一とする一方、回転数を互いに異ならせる。実施形態6に対応する方法M6については、位置及び回転数を複数の洗浄工程で同一とする一方、待機時間を互いに異ならせる。実施形態7については、位置を複数の洗浄工程で互いに異ならせる一方、待機時間を0もしくは回転開始より前の滴下開始を意味する所定値に設定し、回転数は任意の値とする。
以上のように、本実施形態に対応する洗浄処理システムでは、基板3に薬液が滴下される際に、薬液と基板3が触れる基板3上の位置をそれぞれ確実に異ならせることができる。薬液が基板3に触れる瞬間に発生する微小な放電が半導体素子領域4上に形成された半導体素子のうち一つの半導体素子に集中することがないため、半導体素子の歩留まりが向上する。
上述の実施形態において、半導体素子領域4は、有効な半導体素子が形成される領域であったが、無効な半導体素子が形成される部分であってもよい。また、上述の実施形態は、適宜、変更が可能であり、組み合わせることも可能である。
3 基板、4 半導体素子領域、5 ノッチ、11 チャンバー、21 チャックベース、22 チャックピン、23 薬液ノズル、24 滴下口、901 枚葉式洗浄装置、902 コントローラ、903 LAN

Claims (12)

  1. 洗浄装置内に搬送された基板上に薬液を供給する処理と、前記基板を回転する処理と、前記基板を前記洗浄装置から排出する処理とを含む基板の洗浄工程を複数回実行する半導体素子の製造方法であって、
    前記複数回の洗浄工程において、前記薬液の基板上への滴下開始位置を該基板において半導体素子が形成されている領域の上とし、かつ、前記滴下開始位置を少なくとも1回異ならせることを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 前記洗浄工程において、前記基板に薬液の滴下を開始した後、滴下を継続しつつ滴下位置を基板の中心方向へ移動させることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
  3. 前記複数回の洗浄工程において、前記滴下開始位置を前記基板の中心近傍の領域内のいずれかの位置とすることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体素子の製造方法。
  4. 前記中心近傍の領域は、前記基板の半径の2分の1から4分の1の円内の領域であることを特徴とする請求項3に記載の半導体素子の製造方法。
  5. 前記複数回の洗浄工程において、前記滴下開始位置を前記基板の半径方向において互いに異ならせることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体素子の製造方法。
  6. 前記基板を回転する速度と、前記基板の回転を開始してから前記薬液を滴下するまでの時間とが前記複数の洗浄工程において同一であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体素子の製造方法。
  7. 前記複数回の洗浄工程において、前記基板に対する薬液滴下を開始した後に該基板を回転させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体素子の製造方法。
  8. 前記複数回の洗浄工程において、前記基板の回転を開始してから前記薬液を滴下するまでの時間が同一であり、かつ、滴下開始時の基板の回転速度が互いに異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体素子の製造方法。
  9. 前記複数回の洗浄工程において、前記基板を回転する速度が同一であり、かつ、前記基板の回転を開始してから前記薬液を滴下するまでの時間が互いに異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体素子の製造方法。
  10. 前記複数の洗浄工程において、前記基板の回転を開始した時の位置は前記洗浄装置内で同一位置に位置決めされることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体素子の製造方法。
  11. 前記複数回の洗浄工程のうち、前記半導体素子として前記基板にトランジスタが形成された後に実行される洗浄工程について、前記滴下開始位置を異ならせることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体素子の製造方法。
  12. チャンバーと、
    前記チャンバー内で、基板を支持、回転するベースと、
    前記ベースの上の前記基板に薬液を滴下し洗浄を行う洗浄部と
    前記洗浄部による洗浄を制御するコントローラと
    を備え、前記チャンバー内に搬送され前記ベースの上に支持された基板上に薬液を供給する処理と、前記基板を回転する処理と、前記基板を前記洗浄部から排出する処理とを含む基板の洗浄工程を複数回実行する洗浄処理システムであって、
    前記コントローラは、前記複数回の洗浄工程において、前記薬液の基板上への滴下開始位置を前記基板において半導体素子が形成されている領域の上とし、かつ、滴下開始位置を少なくとも1回異ならせるように前記洗浄部を制御することを特徴とする洗浄処理システム。
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