JP2015209285A - エレベーターの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの昇降路内に複数のかごが設けられたエレベーターにおいて、戸開不能発生し時に乗場戸が戸開不能であるのかを判断可能なエレベーターの制御装置を提供する。【解決手段】エレベーターの制御装置において、上かご及び下かごの両者のそれぞれについて停止階で戸開不能であることを検出する戸開不能検出手段と、前記両者のうち戸開不能であることが検出された戸開不能検出かごの使用を制限するかご使用制限手段と、戸開不能であることが検出された時の戸開不能検出かごの停止階である戸開不能検出階への呼び登録を制限する呼び登録制限手段と、戸開不能検出かごでない方のかごを戸開不能検出階に停止させて戸開を試みる第1の試行をさせる制御手段と、第1の試行の結果に基づいて戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能であるか否かを判断する判断手段と、を備える。【選択図】図2

Description

この発明は、エレベーターの制御装置に関するものである。
従来におけるエレベーターの制御装置においては、着床時に乗りかごにおける内ドア及び各階に設けられる外ドアの戸開不能な状態を検出する戸開不能階検出手段と、戸開不能階検出手段により検出された戸開不能な階床情報を記憶する記憶手段と、を備え、乗りかごに対する昇降運転時の着床階で戸開不能階検出手段により戸開不能が検出されたとき、記憶手段に記憶された階床情報を参照し、戸開不能でない他階床に乗りかごを走行させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−111304号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来におけるエレベーターの制御装置においては、戸開不能な事態が発生した場合に、その戸開不能は乗場戸(外ドア)の不調によるものなのか、あるいは、かご戸(内ドア)の不調によるものであるのかを判断することができない。したがって、この特許文献1に示された従来技術を1つの昇降路内に複数のかごが設けられたエレベーターに適用した場合、そして、戸開不能が検出された階については、たとえその戸開不能が一方のかごのかご戸の不調によるものであっても、他方のかごを当該階に停止させることができなくなり、運転効率の低下に繋がる可能性がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、1つの昇降路内に複数のかごが設けられたエレベーターにおいて、戸開不能な事態が発生した場合に、その戸開不能に乗場戸の不調が関係しているのか否かを判断し、戸開不能に対し適切な処置をとることができるエレベーターの制御装置を得るものである。
この発明に係るエレベーターの制御装置においては、エレベーターの昇降路内において昇降方向に連結され、一緒に昇降する上かご及び下かごと、前記上かご及び前記下かごの両者のそれぞれについて、停止階において戸開不能であることを検出する戸開不能検出手段と、前記両者のうち前記戸開不能検出手段により戸開不能であることが検出された方のかごである戸開不能検出かごの使用を制限するかご使用制限手段と、前記戸開不能検出手段により戸開不能であることが検出された時の前記戸開不能検出かごの停止階である戸開不能検出階への呼び登録を制限する呼び登録制限手段と、前記両者のうち前記戸開不能検出かごでない方のかごを前記戸開不能検出階に停止させて戸開を試みる第1の試行をさせる制御手段と、前記第1の試行の結果に基づいて、前記戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能であるか否かを判断する判断手段と、を備えた構成とする。
この発明に係るエレベーターの制御装置においては、1つの昇降路内に複数のかごが設けられたエレベーターにおいて、戸開不能な事態が発生した場合に、その戸開不能に乗場戸の不調が関係しているのか否かを判断し、戸開不能に対し適切な処置をとることができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るエレベーターの乗りかごの構成を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターの制御装置の動作を示すフロー図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1から図5は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベーターの乗りかごの構成を模式的に示す図、図2はエレベーターの制御装置の構成を示すブロック図、図3から図5はエレベーターの制御装置の動作を示すフロー図である。
図1に示すように、エレベーターの昇降路内には、乗りかご10が設けられている。乗りかご10は、昇降方向(ここでは上下方向)に連結された上かご10a及び下かご10bの2つのかごを備えている。相対的に見て、上かご10aは下かご10bの上方に配置されている。逆にいえば、下かご10bは上かご10aの下方に配置されている。上かご10a及び下かご10bは、乗りかご10として昇降路内を一緒に昇降する。当該エレベーターはいわゆるダブルデッキエレベーターである。
乗りかご10である上かご10a及び下かご10bが停止可能なそれぞれの階床には、乗場20が設けられている。上かご10a及び下かご10bは、上下に隣接する階床に同時にそれぞれが停止することができる。
上かご10a及び下かご10bのそれぞれの正面には、図示しないかご出入口が設けられている。また、上かご10a及び下かご10bが階床に停止した際に、かご出入口が対向する各乗場20の壁部には、図示しない乗場出入口が設けられている。上かご10a及び下かご10bのかご出入口は、それぞれに設けられた図示しないかご戸により開閉される。また、各乗場20の乗場出入口は図示しない乗場戸により開閉される。上かご10a及び下かご10bが階床に停止した状態では、停止階の乗場20の乗場戸とかご戸とが一体となって開閉し、かご出入口と乗場出入口とが同時に開閉される。
次に、図2を参照しながら、この発明に係るエレベーターの制御装置の機能的な構成について説明する。なお、上かご10a及び下かご10bは基本的にそれぞれが同じ構成を備えているが、図2中においてはこれら2つのかごを代表して1つの乗りかご10として図示している。図2を参照した以下の説明においては、乗りかご10という表現を上かご10a及び下かご10bのそれぞれのことを指すものとして用いる。
乗りかご10のかご室内には、かご内操作盤11が設置されている。かご内操作盤11は、行先ボタン12を備えている。行先ボタン12は、利用者が所望する行先階への呼び登録操作を行うためのものである。行先ボタン12は、乗りかご10が停止可能な、すなわち行先階として選択可能な各階床に対応した複数のボタンを含んでいる。
乗りかご10は、ドア装置13を備えている。ドア装置13は、前述したかご戸、このかご戸を開閉動作させるための駆動モータ、かご戸が全開位置にあること及び全閉位置にあることを検出するセンサ等を含む。また、乗りかご10には、アナウンス装置14が設けられている。アナウンス装置14はかご室内の利用者に各種の情報を知らせるためのものである。アナウンス装置14は、例えば、情報を表示するディスプレイ又は情報を音声で知らせるスピーカ、あるいは、これらの組み合わせ等により構成される。
乗りかご10は、エレベーター制御装置30の制御の下で動作する。エレベーター制御装置30は、乗りかご10とは別の場所に設置されている。例えば、エレベーター制御装置30は、昇降路内又は機械室内等に設置される。
利用者がかご内操作盤11の行先ボタン12を操作すると、乗りかご10が備えるかご呼び登録検出部15により、どの行先ボタン12が操作されたのかが検出される。そして、かご呼び登録検出部15は、操作を検出した行先ボタン12に対応する行先階への呼び登録要求をエレベーター制御装置30へと送信する。また、乗りかご10が備えるかご内部制御部16は、エレベーター制御装置30からの制御指令に従ってドア装置13及びアナウンス装置14を制御する。
エレベーター制御装置30は、呼び登録部31、かご動作制御部32、戸開不能検出部33、判断部34、呼び登録制限部35、かご使用制限部36及び外部発報部37を備えている。呼び登録部31は、かご呼び登録検出部15から送信された呼び登録要求に基づいて、かご行先呼びを登録する。また、各乗場20に設置された図示しない乗場呼びボタンへの操作に応じて乗場呼びを登録する。
かご動作制御部32は、呼び登録部31により登録されたかご行先呼び及び乗場呼びに応答すべく、乗りかご10の走行を制御する。また、乗りかご10のドア装置13又はアナウンス装置14の動作が必要なときには、戸開閉指令又は報知指令等の制御指令をかご内部制御部16へと送信する。そして、かご内部制御部16は、制御指令に従ってドア装置13又はアナウンス装置14を制御する。
戸開不能検出部33は、乗りかご10すなわち上かご10a及び下かご10bのそれぞれについて、停止階において戸開不能であることを検出するためのものである。前述したように、ドア装置13には、かご戸が全開位置にあること及び全閉位置にあることを検出するセンサが備えられている。かご内部制御部16は、ドア装置13の駆動モータへの指令内容とセンサの出力とに基づいて、かご戸が制御内容通りに正しく開閉しているかを判断することができる。
例えば、かご戸を戸開させようと駆動モータを制御しているにもかかわらず、かご戸が全閉位置のままである、あるいは、いつまで経っても全開位置にあることが検出されない場合等には、戸開不能であると判断することができる。そこで、かご内部制御部16は、ドア装置13の駆動モータへの指令内容とセンサの出力とに基づいて、戸開不能であると判断した場合には、戸開不能信号をエレベーター制御装置30へと送信する。
そして、戸開不能検出部33は、上かご10aのかご内部制御部16からの戸開不能信号と、下かご10bのかご内部制御部16からの戸開不能信号とに基づいて、上かご10a及び下かご10bのそれぞれについて、停止階において戸開不能であることを検出する。
なお、かご内部制御部16はドア装置13のセンサの出力をそのままエレベーター制御装置30へと送信し、戸開不能検出部33は、送られてきたドア装置13のセンサの出力と、かご動作制御部32から出力された制御指令とを照らし合わせることで、上かご10a及び下かご10bのそれぞれについて、停止階において戸開不能であることを検出するようにしてもよい。
判断部34は、戸開不能検出部33の検出結果に基づいて、上かご10a及び下かご10bのそれぞれのかご戸、並びに、各乗場20の乗場戸の各戸について、戸開不能であるか否かを判断するためのものである。また、呼び登録制限部35は、判断部34での判断結果に基づいて、呼び登録部31での呼び登録を制限する。そして、かご使用制限部36は、判断部34での判断結果に基づいて、かご動作制御部32による上かご10a又は下かご10bの使用を制限する。
ここで、上かご10a及び下かご10bの一方が、ある停止階において戸開不能であることが戸開不能検出部33により検出されたとする。以下において、上かご10a及び下かご10bのうち、戸開不能検出部33により戸開不能であることが検出された方のかごを「戸開不能検出かご」という。また、戸開不能検出部33により戸開不能であることが検出された時の戸開不能検出かごの停止階を「戸開不能検出階」という。
そして、上述の場合、可能性としては、戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能である、戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能である、戸開不能検出階の乗場戸及び戸開不能検出かごのかご戸の両方とも戸開不能である、の3通りが考えられる。
この段階では、これらの可能性のうちのどれが発生しているのかを特定することはできない。そこで、判断部34は、戸開不能検出階の乗場戸及び戸開不能検出かごのかご戸のいずれについても戸開不能である可能性は否定できないと判断する。そして、この判断結果に基づいて、かご使用制限部36は戸開不能検出かごの使用を制限し、呼び登録制限部35は戸開不能検出階への呼び登録を制限する。
すなわち、かご動作制御部32は、戸開不能検出かごを使用せず戸開不能検出かごでない方のかごのみを用いた、いわゆるシングルデッキ運転を実施する。シングルデッキ運転においては、乗場呼びに対しては戸開不能検出かごでない方のかごを応答させる。また、戸開不能検出かごの行先ボタン12操作によるかご行先呼びの登録は無効とする。
そして、戸開不能検出階への呼び登録を制限したことにより、戸開不能検出階の行先ボタン12が操作されても当該操作は無視され、呼び登録部31は戸開不能検出階への呼びを登録しない。また、戸開不能検出階における乗場呼び登録も無効とする。さらに、戸開不能検出階の行先ボタン12及び戸開不能検出階の乗場20の呼び登録ボタンが操作された際には、登録できない旨を利用者に報知する。
続いて、かご動作制御部32は、乗りかご10に第1の試行をさせるように制御を行う。この第1の試行においては、まず、かご動作制御部32は、上かご10a及び下かご10bのうち戸開不能検出かごでない方のかごを戸開不能検出階に停止させるように乗りかご10を走行させる。
これは、走行距離を最も短くするには、単に隣の階へと上かご10a及び下かご10bを移動させるだけでよい。すなわち、上かご10aが戸開不能検出かごであれば、上かご10a及び下かご10bをそれぞれ1つ上の階に停止させるように移動させることで、戸開不能検出かごでない下かご10bを戸開不能検出階に停止させることができる。また、下かご10bが戸開不能検出かごであれば、上かご10a及び下かご10bをそれぞれ1つ下の階に停止させるように移動させることで、戸開不能検出かごでない上かご10aを戸開不能検出階に停止させることができる。
なお、このように移動させることで戸開不能検出かごを戸開不能検出階以外の階に停止させることができるため、後述する第2の試行をさせるためにも好都合である。
戸開不能検出かごでない方のかごを戸開不能検出階に停止させた後、かご動作制御部32は、戸開不能検出かごでない方のかごのかご内部制御部16へと戸開指令を送信して、戸開不能検出かごでない方のかごによる戸開不能検出階での戸開を試みる。
そして、判断部34は、以上のような第1の試行の結果に基づいて、戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能であるか否かを判断する。すなわち、ドア装置13のセンサにより戸開不能検出かごでない方のかごのかご戸が戸開不能検出階において戸開できたことが検出されなければ、判断部34は、戸開不能検出階の乗場戸は戸開不能であると判断する。
判断部34により戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能であると判断された場合には、外部発報部37は、外部、例えば当該エレベーターが設置されたビルとは別の場所にある監視センター等、に乗場戸が戸開不能である階があることを通報する。そして、呼び登録制限部35による戸開不能検出階への呼び登録の制限は継続される。
一方、ドア装置13のセンサにより戸開不能検出かごでない方のかごのかご戸が戸開不能検出階において戸開できたことが検出されれば、判断部34は、戸開不能検出階の乗場戸は戸開不能でないと判断する。判断部34により戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能でないと判断された場合には、呼び登録制限部35は、戸開不能検出階への呼び登録の制限を解除する。
また、かご動作制御部32は、乗りかご10に第2の試行をさせるように制御を行う。この第2の試行においては、まず、かご動作制御部32は、上かご10a及び下かご10bのうち戸開不能検出かごを戸開不能検出階以外の階に停止させるように乗りかご10を走行させる。
これは、第1の試行のために前述したように戸開不能検出かごでないかごを戸開不能検出階に停止させることで、戸開不能検出かごを戸開不能検出階以外の階に停止させた状態を自然に得ることができる。
戸開不能検出かごを戸開不能検出階以外の階に停止させた後、かご動作制御部32は、戸開不能検出かごのかご内部制御部16へと戸開指令を送信して、戸開不能検出かごによる戸開不能検出階以外の階での戸開を試みる。
そして、判断部34は、以上のような第2の試行の結果に基づいて、戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能であるか否かを判断する。すなわち、ドア装置13のセンサにより戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能検出階以外の階において戸開できたことが検出されなければ、判断部34は、戸開不能検出かごのかご戸は戸開不能であると判断する。
判断部34により戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能であると判断された場合には、外部発報部37は、外部(監視センター等)に、上かご10a及び下かご10bの一方においてかご戸が戸開不能であることを通報する。そして、かご使用制限部36による戸開不能検出かごの使用制限は継続される。すなわち、シングルデッキ運転が継続される。
一方、ドア装置13のセンサにより戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能検出階以外の階において戸開できたことが検出されれば、判断部34は、戸開不能検出かごのかご戸は戸開不能でないと判断する。判断部34により戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能でないと判断された場合には、かご使用制限部36は、戸開不能検出かごの使用の制限を解除する。すなわち、シングルデッキ運転から、上かご10a及び下かご10bの両方を使用する通常の運転へと復帰させる。
このように、上かご10a及び下かご10bの一方が、ある停止階において戸開不能であることを検出した場合に、第1の試行を実施することで、当該戸開不能が乗場20の乗場戸の不調によるものであるのかどうかを判別することができる。また、さらに、第2の試行を実施することで当該戸開不能が乗りかご10のかご戸の不調によるものであるのかどうかを判別することができる。すなわち、第1の試行及び第2の試行により戸開不能の原因の切り分けが可能である。
なお、第1の試行及び第2の試行を開始する前には、かご動作制御部32は、上かご10a及び下かご10bのそれぞれのかご内部制御部16に対して、戸開不能を検出した旨を報知させる報知指令を送信する。そして、各かごのかご内部制御部16は、報知指令に従ってアナウンス装置14により各かごの利用者に対して戸開不能を検出した旨を報知する。
また、前述したように、判断部34により戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能であると判断された場合には、かご使用制限部36により戸開不能検出かごの使用が制限され、シングルデッキ運転が行われる。このシングルデッキ運転中においては、外部(監視センター等)に通報している旨を一定時間毎にアナウンス装置14により報知する。さらに、シングルデッキ運転中においては、かご動作制御部32は、戸開不能検出かごがいずれかの階に停止する都度、戸開不能検出かごの戸開を試みさせる。
そして、戸開不能検出かごのドア装置13のセンサにより、戸開不能検出かごのかご戸が戸開できたことが検出されれば、判断部34は、戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能である状態は解消されたと判断する。判断部34により戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能である状態は解消されたと判断された場合には、かご使用制限部36は、戸開不能検出かごの使用の制限を解除する。すなわち、シングルデッキ運転から、上かご10a及び下かご10bの両方を使用する通常の運転へと復帰させる。
このようにして、戸開不能検出かごのかご戸が一時的に戸開不能となった場合に、かご戸の戸開不能状態が解消したことを検知して、自動的に通常の運転へと復帰させることができる。したがって、保守員の到着前に戸開不能状態を解除して、運転効率の低下を抑制することが可能である。
また、判断部34により戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能であると判断された後に、呼びが登録されずに乗りかご10の無方向戸閉停止状態(すなわちエレベーターの待機状態)が予め定められた一定時間(例えば3分)の間継続した場合、かご動作制御部32は、前述した前記第1の試行を実施させる。
そして、戸開不能検出かごでない方のかごのドア装置13のセンサにより、戸開不能検出かごのかご戸が戸開できたことが検出されれば、判断部34は、戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能である状態は解消されたと判断する。判断部34により戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能である状態は解消されたと判断された場合には、呼び登録制限部35は、戸開不能検出階への呼び登録の制限を解除する。
このようにして、戸開不能検出階の乗場戸が一時的に戸開不能となった場合に、乗場戸の戸開不能状態が解消したことを検知して、自動的に戸開不能検出階への呼び登録を可能にすることができる。したがって、保守員の到着前に戸開不能状態を解除して、運転効率の低下を抑制することが可能である。
次に、図3を参照しながら、以上のように構成されたエレベーターの制御装置における戸開不能の検出と戸開不能の原因の切り分けの動作の流れについて今一度説明する。
まず、ステップS1において、判断部34は、戸開不能検出部33により上かご10a及び下かご10bの少なくともいずれかについて停止階において戸開不能であることが検出されたか否かを確認する。戸開不能であることが検出された場合にはステップS2へと進む。
ステップS2においては、呼び登録制限部35は、ステップS1で戸開不能が検出された戸開不能検出階への呼び登録を制限する。また、かご使用制限部36は、ステップS1で戸開不能が検出された戸開不能検出かごの使用を制限する。
続くステップS3においては、かご動作制御部32は、上かご10a及び下かご10bのうち戸開不能検出かごでない方のかごを戸開不能検出階へ停止させる。また、戸開不能が発生した旨をアナウンス装置14から報知させる。そして、上かご10a及び下かご10bの両方で戸開を試みる。なお、戸開不能検出かごは戸開不能検出階でない階に停止しているはずなので、このステップS3は前述した第1の試行と第2の試行とを同時に実施していることになる。
続くステップS4においては、判断部34は、戸開不能検出かごでない方のかごの戸開が検出されたか否かを確認する。戸開不能検出かごでない方のかごの戸開が検出された場合には、ステップS5へと進む。ステップS5においては、呼び登録制限部35は、戸開不能検出階への呼び登録の制限を解除する。ステップS5の後はステップS7へと進む。
一方、ステップS4で戸開不能検出かごでない方のかごの戸開が検出されない場合には、ステップS6へと進む。ステップS6においては、判断部34は、戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能であると判断する。したがって、呼び登録制限部35は、戸開不能検出階への呼び登録の制限を継続する。そして、外部発報部37は、乗場戸が戸開不能である階があることを外部へと通報する。ステップS6の後はステップS7へと進む。
ステップS7においては、判断部34は、戸開不能検出かごの戸開が検出されたか否かを確認する。戸開不能検出かごの戸開が検出された場合には、ステップS8へと進む。ステップS8においては、かご使用制限部36は、戸開不能検出かごの使用の制限を解除する。そして、一連の動作フローは終了となる。
一方、ステップS7で戸開不能検出かごの戸開が検出されない場合には、ステップS9へと進む。ステップS9においては、判断部34は、戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能であると判断する。したがって、かご使用制限部36は、戸開不能検出かごの使用の制限を継続する。また、外部発報部37は、かご戸が戸開不能であるかごがあることを外部へと通報する。そして、一連の動作フローは終了となる。
次に、図3のステップS9でかご戸が戸開不能であるかごがあると判断された後の動作フローについて、図4を参照しながら説明する。
まず、ステップS11において、かご動作制御部32は、かご戸が戸開不能であるかご(戸開不能検出かご)が任意の階に着床する毎に、当該かごの戸開を試みる。
続くステップS12において、判断部34は、戸開不能検出かごの戸開が検出されたか否かを確認する。戸開不能検出かごの戸開が検出された場合には、ステップS13へと進む。ステップS13においては、かご使用制限部36は、戸開不能検出かごの使用の制限を解除する。そして、一連の動作フローは終了となる。
一方、ステップS12で戸開不能検出かごの戸開が検出されない場合には、ステップS14へと進む。ステップS14においては、判断部34は、戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能であるとの判断を継続する。したがって、かご使用制限部36は、戸開不能検出かごの使用の制限を継続する。また、外部発報部37は、かご戸が戸開不能であるかごがあることを外部へと通報する。そして、一連の動作フローは終了となる。
次に、図3のステップS6で乗場戸が戸開不能である階があると判断された後の動作フローについて、図5を参照しながら説明する。まず、ステップS21において、かご動作制御部32は、呼びが登録されずに乗りかご10の無方向戸閉停止状態(すなわちエレベーターの待機状態)が予め定められた一定時間(例えば3分)の間継続したか否かを確認する。
乗りかご10の無方向戸閉停止状態が3分間継続した場合には、ステップS22へと進む。ステップS22においては、かご動作制御部32は、前述した前記第1の試行を実施させる。すなわち、かご動作制御部32は、上かご10a及び下かご10bのうち戸開不能検出かごでない方のかごを戸開不能検出階へ走行させ、戸開を試みる。
続くステップS23においては、判断部34は、戸開不能検出かごでない方のかごの戸開が検出されたか否かを確認する。戸開不能検出かごでない方のかごの戸開が検出された場合には、ステップS24へと進む。ステップS24においては、呼び登録制限部35は、戸開不能検出階への呼び登録の制限を解除する。そして、一連の動作フローは終了となる。
一方、ステップS23で戸開不能検出かごでない方のかごの戸開が検出されない場合には、ステップS25へと進む。ステップS25においては、判断部34は、戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能である状態が継続していると判断する。したがって、呼び登録制限部35は、戸開不能検出階への呼び登録の制限を継続する。そして、外部発報部37は、乗場戸が戸開不能である階があることを外部へと通報する。ステップS25の後はステップS26へと進む。
ステップS26においては、前述した第1の試行すなわちステップS22及びS23の動作を予め定められた回数(例えば3回)だけ実施したか否かを確認する。前述した第1の試行を予め定められた回数だけ実施していない場合には、ステップS21へと戻る。
一方、前述した第1の試行を予め定められた回数だけ既に実施している場合には、ステップS27へと進む。ステップS27においては、戸開自動チェックすなわち前述した第1の試行を以降は実施しないこととする。そして、一連の動作フローは終了となる。
なお、以上においては、上かご10aと下かご10bとが連結されて一緒に昇降路内を走行するダブルデッキエレベーターについて説明した。しかし、この発明が適用可能なエレベーターはこのようなダブルデッキエレベーターに限られず、1つの昇降路内に複数のかごが設けられたエレベーターに適用することができる。例えば、1つの昇行路内に3台以上のかごが連結されているエレベーターにも適用可能である。さらに、1つの昇行路内に複数のかごが独立して走行可能ないわゆるワンシャフトマルチカー方式のエレベーターにも適用可能である。
以上のように構成されたエレベーターの制御装置は、エレベーターの昇降路内において昇降方向に連結され、一緒に昇降する上かご10a及び下かご10bと、上かご10a及び下かご10bの両者のそれぞれについて、停止階において戸開不能であることを検出する戸開不能検出部33と、前記両者のうち戸開不能検出部33により戸開不能であることが検出された方のかごである戸開不能検出かごの使用を制限するかご使用制限部36と、戸開不能検出部33により戸開不能であることが検出された時の前記戸開不能検出かごの停止階である戸開不能検出階への呼び登録を制限する呼び登録制限部35と、前記両者のうち前記戸開不能検出かごでない方のかごを前記戸開不能検出階に停止させて戸開を試みる第1の試行をさせるかご動作制御部32と、前記第1の試行の結果に基づいて、前記戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能であるか否かを判断する判断部34と、を備えている。
このため、1つの昇降路内に複数のかごである上かご10a及び下かご10bが設けられたエレベーターにおいて、戸開不能な事態が発生した場合に、乗場戸が戸開不能であるのか否かを判断し、戸開不能に対し適切な処置をとることができる。
そして、呼び登録制限部35は、判断部34により前記戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能でないと判断された場合に、前記戸開不能検出階への呼び登録の制限を解除するようにすることで、戸開不能検出時の運転効率の低下を抑制することができる。
また、さらに、かご動作制御部32は、前記戸開不能検出かごを前記戸開不能検出階以外の階に停止させて戸開を試みる第2の試行をさせ、判断部34は、前記第2の試行の結果に基づいて、前記戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能であるか否かを判断するようにすることで、かご戸が戸開不能であるのか否かを判断し、戸開不能に対しさらに適切な処置をとることができる。
そして、かご使用制限部36は、判断部34により前記戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能でないと判断された場合に、前記戸開不能検出かごの使用の制限を解除することで、戸開不能検出時の運転効率の低下をさらに抑制することができる。
10 乗りかご、 10a 上かご、 10b 下かご、 11 かご内操作盤、 12 行先ボタン、 13 ドア装置、 14 アナウンス装置、 15 かご呼び登録検出部、 16 かご内部制御部、 20 乗場、 30 エレベーター制御装置、 31 呼び登録部、 32 かご動作制御部、 33 戸開不能検出部、 34 判断部、 35 呼び登録制限部、 36 かご使用制限部、 37 外部発報部

Claims (6)

  1. エレベーターの昇降路内において昇降方向に連結され、一緒に昇降する上かご及び下かごと、
    前記上かご及び前記下かごの両者のそれぞれについて、停止階において戸開不能であることを検出する戸開不能検出手段と、
    前記両者のうち前記戸開不能検出手段により戸開不能であることが検出された方のかごである戸開不能検出かごの使用を制限するかご使用制限手段と、
    前記戸開不能検出手段により戸開不能であることが検出された時の前記戸開不能検出かごの停止階である戸開不能検出階への呼び登録を制限する呼び登録制限手段と、
    前記両者のうち前記戸開不能検出かごでない方のかごを前記戸開不能検出階に停止させて戸開を試みる第1の試行をさせる制御手段と、
    前記第1の試行の結果に基づいて、前記戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能であるか否かを判断する判断手段と、を備えたエレベーターの制御装置。
  2. 前記呼び登録制限手段は、前記判断手段により前記戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能でないと判断された場合に、前記戸開不能検出階への呼び登録の制限を解除する請求項1に記載のエレベーターの制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記戸開不能検出かごを前記戸開不能検出階以外の階に停止させて戸開を試みる第2の試行をさせ、
    前記判断手段は、前記第2の試行の結果に基づいて、前記戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能であるか否かを判断する請求項1又は請求項2に記載のエレベーターの制御装置。
  4. 前記かご使用制限手段は、前記判断手段により前記戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能でないと判断された場合に、前記戸開不能検出かごの使用の制限を解除する請求項3に記載のエレベーターの制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記判断手段により前記戸開不能検出階の乗場戸が戸開不能であると判断された後に、エレベーターが予め定められた一定時間以上継続して待機状態になった場合に、前記第1の試行をさせる請求項2に記載のエレベーターの制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記判断手段により前記戸開不能検出かごのかご戸が戸開不能であると判断された後に、前記戸開不能検出かごが停止する都度、戸開を試みさせる請求項4に記載のエレベーターの制御装置。
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