JP2015206683A - 磁性ワイヤ整列装置とワイヤ整列方法 - Google Patents
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【課題】本発明は、磁性ワイヤを基板上の溝に沿って、ひねり歪を残存させることなく微小間隔で多数本整列配置する装置およびそのワイヤ組付け方法に関する発明で、MI素子のマイクロサイズ化を実現するためのものである。【解決手段】ピーンと張った磁性ワイヤを基準線にして、微小間隔で基板に形成された溝を基準軸として両者の位置関係をマイクロスコープによりずれを測定して、それを固定台送り装置により調整することで?1μmの精度でワイヤを基板上の溝の中に整列する。それを磁石力だけで固定することで、ひねり歪などを除去した後に、MI素子の感磁体ワイヤとして樹脂で固着する。【選択図】図1
Description
本発明は、磁性ワイヤを基板上の多数の溝に沿って、ひねり歪を残存させることなく多数本整列配置する装置およびそのワイヤ整列方法に関するものである。
超高感度マイクロ磁気センサであるMIセンサは、直径数十μmの微小な磁性ワイヤを検磁体としたもので、電子コンパス、医療用センサ、セキュリティセンサなどの幅広く使用されている。磁界検知素子であるMI素子は、磁性アモルファスワイヤを素子の長手方向に配置し、それを周回する検知コイルとコイル両端とワイヤ両端の4つの電極とを基板上に一体に組みつけたものである。
磁性ワイヤは、直径10から30μmのものが素子基板上に取り付けられている。直接、両端の電極に半田付けする方法は内部応力が増加して磁性ワイヤの特性が大きく低下する。そこでワイヤを基板上にフリーな状態に設置しておいて、素子毎のワイヤ両端を超音波にて固定する方法が特許文献1に開示されている。ひねり応力が無くなり、対称性を有するセンサ出力が得ることに成功している。しかしこの方法は一点一点を超音波接合するので極めて生産性が悪く実用的では無かった。次にワイヤ径に比べて十分大きく広くて深い溝にワイヤを埋設して樹脂で固定し、素子毎のワイヤ両端を一度の工程でメッキ接合すると同時に検出コイルをフォトリソグラフィを使った微細加工技術で作製した特許文献2の方法は、生産性に優れており、しかもひねり応力が無い状態で固定するのでセンサ出力も良好である。しかしコイルピッチを微細化するのは困難であった。ワイヤを直接基板上に配置する特許文献3の方法は、ワイヤの仮止めが不安定でワイヤの蛇行を許容し素子間の特性ばらつきが増加してしまっている。また配置したワイヤは位置ずれしやすく、生産上のトラブルの原因となっている。さらに樹脂で固化固定する際、樹脂の膜厚が5〜10μmと厚くなり、コイルピッチを微細化するのは困難であった。
現在、MIセンサは、用途の拡大に伴い、その高感度化、マイクロサイズ化、測定レンジの拡大など一層の性能改善が求められている。それを実現する高機能でマイクロサイズのMI素子の開発が、磁性ワイヤの直径は30μmから10μmへの細径化、素子内のワイヤ感磁体の複数化、コイルピッチは30μmから5μmへと微細化などと研究開発されている。
測定レンジの拡大の方法は特許文献4に開示されているが、高感度化とマイクロサイズ化のトレードオフ問題が解決できていない。つまり測定レンジの拡大のためには、ワイヤの長さを短くして反磁界を増加させることが必要であるが、この場合素子のマイクロサイズ化は実現するが、検出コイルの巻き数が減少して感度が低下してしまう。この問題を解決する方法の一つが、一個の素子の中にワイヤを多数個配置することである。またコイルピッチの微細化も有効であるが、従来のワイヤ整列方法ではコイルの微細化は困難であった。コイルピッチの微細化のためには基板面を基準にコイルの凹凸を小さくする必要があるので、ワイヤを微小な溝内に整列配置して、ワイヤ下部だけが溝内に埋設し、基板の凹凸を小さくするワイヤ整列方法の開発が必要である。
さらに磁性ワイヤの直径の細径化するほど捻り応力は残存しやすくなる。またワイヤの直径を小さくするほどワイヤが同じ長さならば反磁界は小さくなるので、ワイヤ長さをさらに短くする必要がある。多数個のワイヤを一つの素子に配置するためには、従来のワイヤ整列装置に比べて、より微細にワイヤを整列配置する必要がある。このように高機能でマイクロサイズのMI素子を実現するためには、より高度なワイヤの微細整列技術および磁性ワイヤ整列装置の開発が必要となっている。
先行の特許文献を下記にまとめて示す。
従来、磁性ワイヤ整列装置は、微細な磁性ワイヤを巻きつけたワイヤボビンとボビンからワイヤを引出すワイヤリール、ワイヤ張力負荷装置およびワイヤ固定チャックからなるワイヤ供給部と、ワイヤ引出チャック、引出ワイヤ両端固定装置、ワイヤ整列用基板、基板固定台、引出張り状態のワイヤ仮押さ装置と引出側固定位置と仮押さえ位置の間に取り付けた切断機とからなるワイヤ引出張り部および引出張り状態のワイヤと基板面上のワイヤ整列線の両者の位置状態を確認するマイクロスコープなど検出装置と両者の位置ずれを調整する基板固定台を移動させる昇降および横送り機構および回転調整機構からなるワイヤ位置決め部と、ワイヤ引出、両端固定、固定台の調整位置への上昇、ワイヤ仮押さえ、切断、固定台下降および横方向への移動を連続的に繰り返す制御装置とから構成されている。しかし、MI素子のマイクロサイズ化や素子内に多数個のワイヤを配置するためには、ひねり応力など有害な内部応力を発生させないことを前提に、ワイヤを微細溝に沿って、多数個の並列配置を実現し、しかも安定で位置ずれのトラブルが発生しないワイヤ整列装置とワイヤ整列方法の開発が求められている。
本発明者は、従来の装置の機械的精度に依存した方法では微細化には限界があることに気づき、ワイヤ供給部からワイヤを引出チャックで引出し、ピーンと張った状態のワイヤを整列の基準線にして、基板上の溝との位置関係をマイクロスコープで調整制御することで、基板上にワイヤを微細な間隔で整列取付けできることに思い至った。ワイヤを基準線として、一方基板上にワイヤを埋設するワイヤ径より少し広めの溝を設け、基板側の基軸線とし、ワイヤ基準線と基板側の基軸線を基板近接位置に設置したマイクロスコープにて観察し、ワイヤ基準線と基板上の基軸線とのずれを基板固定台の送り装置で横方向、上下方向および回転方向それぞれ調整して両軸線を一致させる方法を考案した。溝の代わりに基板上に位置合わせに必要なマーキングあるいはガイドを設けて活用することも可能である。
本発明は、MI素子のマイクロサイズ化を主眼にした発明なので、具体的なイメージが掴みやすいように構成要素の代表的な寸法を表記して説明する。もちろん本発明が説明に用いた寸法に限定されるものではない。
基板固定台は、±1μの精度で稼働する左右方向の横送り機構と上下方向の昇降機構を有している。左右方向の横送り機構により、ワイヤ基準線と基板側の基軸線の両者のずれを±1μの精度で検出して、直径10μmのワイヤを20μm幅の溝に配置することができる。
基板固定台は、±1μの精度で稼働する左右方向の横送り機構と上下方向の昇降機構を有している。左右方向の横送り機構により、ワイヤ基準線と基板側の基軸線の両者のずれを±1μの精度で検出して、直径10μmのワイヤを20μm幅の溝に配置することができる。
上下方向の昇降機構は、ワイヤと基板との間隔を接触または1μm程度以下と可能な限り近接させ、1μmの解像度を持つマイクロスコープにより両者の観察を可能にして、左右方向位置の調整後に溝の深さだけ、つまりおよそ7μm程度だけ固定台を上昇させて、溝にワイヤーを埋設することを可能にするものである。
回転機構は、ワイヤ基準線と基軸線である溝線とが平行になるように調整するためのものである。
回転機構は、ワイヤ基準線と基軸線である溝線とが平行になるように調整するためのものである。
装置の制御能力は、使用するワイヤ径を基礎単位にして、ワイヤ径に対して溝の幅は1.2から3倍程度とし、溝の深さは0.5から1.2倍程度として、固定台の送り機構の送り精度は、ワイヤ径の1/5程度以下にする必要がある。本発明はこの数値関係を限定するものではないが、MI素子のマイクロサイズ化を実現するためには上記数値範囲とすることが望ましい。
固定台の左右方向の横送り機構については、素子内に多数個のワイヤを整列配置する場合のために、素子間の間隔ピッチと素子内のワイヤ間隔ピッチおよびコイル内のワイヤ間隔ピッチの三つの異なるピッチ送りで制御することを可能にした。ワイヤは単位素子内に、複数個のコイルおよびコイル内に複数個を整列配置し、それを繰り返し基板全面に多数の単位MI素子を整列配置した。
送り装置は、素子間隔ピッチは200から400μm程度と長く移動し、ワイヤ間隔ピッチは50から100μm程度の小さな移動、およびコイル内ワイヤの間隔は、ワイヤ径を最小に20μm程度と非常に微細な移動を可能にする。しかも基板全体にワイヤを整列させる必要があるので基板の大きさ、60mmから200mm程度の移動距離を±1μmの精度で移動する能力を持つ送り装置を採用する必要がある。ただし、多数個ワイヤを使う場合の固定台の移動距離は、ワイヤ本数で除した距離でよい。
送り装置は、素子間隔ピッチは200から400μm程度と長く移動し、ワイヤ間隔ピッチは50から100μm程度の小さな移動、およびコイル内ワイヤの間隔は、ワイヤ径を最小に20μm程度と非常に微細な移動を可能にする。しかも基板全体にワイヤを整列させる必要があるので基板の大きさ、60mmから200mm程度の移動距離を±1μmの精度で移動する能力を持つ送り装置を採用する必要がある。ただし、多数個ワイヤを使う場合の固定台の移動距離は、ワイヤ本数で除した距離でよい。
ワイヤのひねり応力については、十分大きな張力を付加して磁性ワイヤを張り、その状態でワイヤを両端を固定すると同時に基板固定台に埋めこまれた磁石による磁力でワイヤを基板上に吸着してから、ワイヤを切断した後、ワイヤ押さえとワイヤ引出チャックのワイヤ両端を開放して、基板上の溝の拘束力と磁石の磁力の吸着力でワイヤを基板上に保持し、この状態ではワイヤは自由で無固定の状態になりひねり応力など内部応力を完全に解放された状態となり、その後樹脂を基板全面に塗布して固定を行うことでワイヤのひねり応力を除去することができた。樹脂の塗布については、基板上のすべてのワイヤが基板に固化固定できるようにすることができれば、その塗布方法を限定するものではない。
磁石については、基板の厚みおよびワイヤと磁石上面の間の距離を考慮して、また固定台をできるだけ薄くする必要があることを考慮して、厚み3mmの薄型の直方体形状の磁石をワイヤ長手方向に垂直に配置し、交互にN極、S極に磁化し、それを鉄のコの字型のヨークに埋設させ、その上に薄膜の非磁性材料でカバーする。この上に基板を固定する。この磁石の力で切断後のワイヤを基板溝の中に維持固定する。
ワイヤ整列の生産性に関しては、ワイヤ供給は多数個のワイヤを同時に供給することによって大幅に改善することができる。さらにワイヤ切断は、機械的な切断装置を使用するよりは、レーザ切断機を使用することによって生産性を高めることができる。
ワイヤ整列の生産性に関しては、ワイヤ供給は多数個のワイヤを同時に供給することによって大幅に改善することができる。さらにワイヤ切断は、機械的な切断装置を使用するよりは、レーザ切断機を使用することによって生産性を高めることができる。
本発明は、ピーンと張ったワイヤを基準線にして、それと基板上のワイヤ径と同等サイズの微小な溝の基軸線との位置関係系をマイクロスコープで観察し位置合わせを行い、そのずれを精密制御が可能な基板固定台で調整することによって精度の高いワイヤ整列およびマイクロサイズのMI素子の実現を可能とする効果を有する。
また、MI素子内に微小間隔でワイヤを多数配置することができて、MIセンサの高感度化と測定レンジの拡大を可能とする効果を有する。
また、MI素子内に微小間隔でワイヤを多数配置することができて、MIセンサの高感度化と測定レンジの拡大を可能とする効果を有する。
(第1実施形態)
第1実施形態の磁性ワイヤ整列装置は、図1に示す構成をしている。すなわち、ワイヤボビン11、ワイヤリール12、ワイヤ張力負荷装置13およびワイヤ固定チャック14からなるワイヤ供給部1と、ワイヤ引出チャック21、ワイヤ引出開始位置A22,引出固定位置B23、ワイヤ張り後のワイヤ押さえ24と切断機25とからなるワイヤ整列部2と、ワイヤ10と基板31の基軸線を一致させるマイクロスコープ37と回転機構付の基板の固定台32、固定台内部の磁石34、基板固定台を移動させる横送り35および昇降機構36からなるワイヤ位置決め部3と、ワイヤ引出、両端固定、固定台の調整位置への上昇、ワイヤ仮押さえ、切断、固定台下降および横方向への移動を連続的に繰り返す制御装置4とから構成されている。
第1実施形態の磁性ワイヤ整列装置は、図1に示す構成をしている。すなわち、ワイヤボビン11、ワイヤリール12、ワイヤ張力負荷装置13およびワイヤ固定チャック14からなるワイヤ供給部1と、ワイヤ引出チャック21、ワイヤ引出開始位置A22,引出固定位置B23、ワイヤ張り後のワイヤ押さえ24と切断機25とからなるワイヤ整列部2と、ワイヤ10と基板31の基軸線を一致させるマイクロスコープ37と回転機構付の基板の固定台32、固定台内部の磁石34、基板固定台を移動させる横送り35および昇降機構36からなるワイヤ位置決め部3と、ワイヤ引出、両端固定、固定台の調整位置への上昇、ワイヤ仮押さえ、切断、固定台下降および横方向への移動を連続的に繰り返す制御装置4とから構成されている。
磁性ワイヤを基板上に整列する方法としては、その装置を使って、ワイヤ供給装置1からワイヤ引出チャック21で引出開始(位置A22)から引出固定(位置B23)されたワイヤ10を基準線にして、それと基板上の溝、ポスト、位置決め―マーキングなど基板上の基軸線との位置関係をマイクロスコープ36で測定し、基板固定台32の送り装置34,35で調整一致させることによって実現する。
磁性ワイヤは、外周がガラス被覆された直径10μmから20μm磁性アモルファスワイヤを使用した。基板としては、シリコン基板に、幅15μmから30μm、深さ8μmから15μmの溝を、素子の幅間隔と同じ100μmから300μmピッチで、基板全体に溝加工を施した。その後溝加工した基板にMI素子の検出コイルの下側パターンと電極配線パターンを焼き付けたものを使用した。基板は固定台に取り付ける際には、溝方向と固定台の左右送り方向が直角かつ溝方向とワイヤ張り方向が並行になるように取り付けることが重要である。
ワイヤ供給部のワイヤ張力を一定に負荷する装置は、1gから20gの荷重を調整できる。ワイヤ径を10μmとした場合、10kg/mm2 から100kg/mm2の範囲で張力を調整することが適切である。
ワイヤの基板上への整列組込みは、ピーンと張ったワイヤを基準線に、基板上の溝を基軸線として両者のずれをマイクロスコープで観察する。まず並行であることを確認した後、横方向のずれ量を±1μmで測定し、ズレ量だけ左右送り装置で固定台を移動させる。その後に、ワイヤが溝の底と接触するまで固定台を上昇移動させる。それをマイクロスコープで観察して、初期設定値データとして制御装置に記録する。その後、ワイヤ押さえでワイヤ端部を押さえてワイヤを切断する。切断後固定チャックとワイヤ押さえを開放してワイヤをフリーな状態にする。この時ワイヤは固定台に内蔵された磁石の力で溝からははみ出さないように維持固定される。
マイクロスコープは、ワイヤと溝の両方を観察する必要があるので、1μm程度の解像度を有するものが望ましい。両者は立体的位置関係にあるので、マイクロスコープの焦点調整が微妙である。したがって、それが容易にできるマイクロスコープであることが望ましい。さらにマイクロスコープの設置についての振動対策が重要である。
固定台の左右移動は、移動距離は左右には基板の幅以上、昇降移動は固定台のサイズ変更を考慮して20mmとし、±1μmの制御能力を持つ制御装置を使って精度を確保している。
磁石は、図2に示すような形状をしている。厚み3mmの薄型の直方体形状の磁石をワイヤ長手方向に垂直に配置し、交互にN極、S極に磁化し、それを鉄のヨークに埋設させ、その上に薄膜の非磁性材料でカバーする。この上に基板を固定する。この磁石の力で切断後のワイヤを基板溝の中に維持固定する。
ワイヤ供給装置は、大量生産の場合にはワイヤ供給装置を多数個並列的に配置して多数個のワイヤを一度に供給できるようにする。リールはV字溝付きのものを使用して、ワイヤがリールから脱落しないようにする。この場合ワイヤ切断装置は、はさみのような機械的切断機よりも生産性が高いレーサ加工機を使用した方がよい。
制御装置は、ワイヤ径、ガラス厚みなどワイヤ特性を入力して自動で張力を調整する機能、チャック圧力やワイヤ押さえ圧力、ワイヤ切断力を調整する機能、固定台の原点調整と原点復帰、作業基準位置への自動復帰機能、マイクロスコープによるズレ量の観察結果に基づいて左右に固定台を調整する機能、また基板厚み、溝深さ、ワイヤ径などの作業データを基礎に高さの自動調整昇降機能および生産状況を管理する機能を有している。さらに非常時のためにマニュアル操作への切替えも可能であることが望ましい。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1の実施形態において、ひねり内部応力のない状態の磁性ワイヤを基板上に整列させるための方法に関するものである。
第1の実施形態の装置を使って、磁性ワイヤをワイヤ引出、両端固定、調整位置への固定台の上昇、ワイヤ仮押さえ、切断、固定台下降および横方向への移動その後に再びワイヤ引出と連続的にワイヤ整列操作を繰り返して基板全面にワイヤを磁石の磁力を活用して仮止めする。この時、磁性ワイヤに十分大きな張力を付加した状態で磁性ワイヤを両端固定して、両端固定されたワイヤの内部応力をワイヤ長方向に一様にして、その状態でワイヤを押さえてワイヤ切断し、ワイヤ両端を固定していたワイヤ押さえとワイヤ引出チャックを開放してワイヤを拘束のない状態に置きワイヤの内部応力を解放することで、ワイヤのひねり方向の応力を取り除き、その状態を切断後のワイヤを基板固定台に埋めこまれた磁石を活用して仮止して維持する。
その後に樹脂を全面に塗布し固化させてワイヤをひねり応力のない状態で基板に固定する。
第2実施形態は、第1の実施形態において、ひねり内部応力のない状態の磁性ワイヤを基板上に整列させるための方法に関するものである。
第1の実施形態の装置を使って、磁性ワイヤをワイヤ引出、両端固定、調整位置への固定台の上昇、ワイヤ仮押さえ、切断、固定台下降および横方向への移動その後に再びワイヤ引出と連続的にワイヤ整列操作を繰り返して基板全面にワイヤを磁石の磁力を活用して仮止めする。この時、磁性ワイヤに十分大きな張力を付加した状態で磁性ワイヤを両端固定して、両端固定されたワイヤの内部応力をワイヤ長方向に一様にして、その状態でワイヤを押さえてワイヤ切断し、ワイヤ両端を固定していたワイヤ押さえとワイヤ引出チャックを開放してワイヤを拘束のない状態に置きワイヤの内部応力を解放することで、ワイヤのひねり方向の応力を取り除き、その状態を切断後のワイヤを基板固定台に埋めこまれた磁石を活用して仮止して維持する。
その後に樹脂を全面に塗布し固化させてワイヤをひねり応力のない状態で基板に固定する。
張力については、ワイヤ内部の残留応力を除去するためには50kg/mm2以上の強い張力をかけて、その状態でワイヤを切断して応力フリーの自由状態を保つことがひねり内部応力除去には有効である。かけ過ぎるとワイヤが破断してしまうので、100kg/mm2以下が適切である。
磁石については、ワイヤ整列作業から樹脂塗布作業の間にワイヤが溝に維持するのに必要な磁力を確保した上で、固定台をできるだけ軽く小さくするために磁石も小さく設計することが望ましい。固定台の微細な移動を確保するために重要である。
樹脂固定については、粘性の低い樹脂を滴下して基板全面に塗布する。ワイヤと溝との表面張力に着目して、溝内のワイヤ位置まで塗布する場合、ワイヤ全部を塗布する場合など塗布の量は本発明においては特定していないが、十分は強度で固定されることが重要である。
磁石については、ワイヤ整列作業から樹脂塗布作業の間にワイヤが溝に維持するのに必要な磁力を確保した上で、固定台をできるだけ軽く小さくするために磁石も小さく設計することが望ましい。固定台の微細な移動を確保するために重要である。
樹脂固定については、粘性の低い樹脂を滴下して基板全面に塗布する。ワイヤと溝との表面張力に着目して、溝内のワイヤ位置まで塗布する場合、ワイヤ全部を塗布する場合など塗布の量は本発明においては特定していないが、十分は強度で固定されることが重要である。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1の実施形態において、シリコン基板に形成する単位MI素子の中に多数個のワイヤを整列するための方法に関するものである。
基板に溝加工するに当たっては、基板に形成するMI素子の間隔をユニットとして、MI素子内に配置するワイヤ整列本数だけの溝を加工して、それを繰り返して基板全面に溝加工を施す。溝のサイズはできるだけ小さい方が望ましいが、ワイヤを埋入するので幅ではワイヤ直径より少し大きくし、深さはワイヤ半径より深くする。現在使用している磁性ワイヤの直径が10μmから20μmであることを考慮すると具体的には溝は15μmから30μm、深さは5μmから20μmが適切である。
第3実施形態は、第1の実施形態において、シリコン基板に形成する単位MI素子の中に多数個のワイヤを整列するための方法に関するものである。
基板に溝加工するに当たっては、基板に形成するMI素子の間隔をユニットとして、MI素子内に配置するワイヤ整列本数だけの溝を加工して、それを繰り返して基板全面に溝加工を施す。溝のサイズはできるだけ小さい方が望ましいが、ワイヤを埋入するので幅ではワイヤ直径より少し大きくし、深さはワイヤ半径より深くする。現在使用している磁性ワイヤの直径が10μmから20μmであることを考慮すると具体的には溝は15μmから30μm、深さは5μmから20μmが適切である。
単位MI素子の中のワイヤ本数は1本から10本程度が適切であるが、溝の間隔ピッチは可能な限り小さくすることによって、マイクロサイズ化が可能である。一つのコイル内に組み込むワイヤの整列については、ワイヤの直径10μm程度を最小にして、20μmピッチ間隔に設けられた溝に沿って整列する。コイルの間隔については、両側にコイル配線があるので電気絶縁性を確保するためには、溝間隔ピッチは30μmから100μmが適切である。現在市販品のMI素子は、長さ0.6×幅0.4mmである。本技術で1/3サイズ(長さ0.2mmで幅0.4mm)のMI素子を制作する場合、長さが0.2mmのワイヤを、幅方向に幅ピッチ間隔を50μmで4本を整列配置する。ワイヤの合計長さは、0.6mmから0.8mmと増大して、センサ出力の増加に寄与する。またする。コイル内にワイヤを2本挿入する場合には、ワイヤ本数が8本となり、センサ出力の増加は倍増する。同時にワイヤ長を0.6mmから0.2mmにすると測定レンジは、12ガウスから60ガウスへと増加することができる。
さらにワイヤ径の1/2程度の浅い溝に沿ってワイヤを整列すると、基板面の凹凸が半減する。フォロリソグラフィーの線幅は、ほぼ面の凹凸の二乗に反比例するので、本技術はを使うと4倍以上の微細なコイルピッチ形成を容易に行うことができる。このメリットを考慮すると、技術を適用することができるようになることを考慮とすると、コイル巻き数は4倍以上増加して、大幅に感度が5倍以上向上することも可能になる。
さらにワイヤ径の1/2程度の浅い溝に沿ってワイヤを整列すると、基板面の凹凸が半減する。フォロリソグラフィーの線幅は、ほぼ面の凹凸の二乗に反比例するので、本技術はを使うと4倍以上の微細なコイルピッチ形成を容易に行うことができる。このメリットを考慮すると、技術を適用することができるようになることを考慮とすると、コイル巻き数は4倍以上増加して、大幅に感度が5倍以上向上することも可能になる。
図面を参照にしつつ以下に挙げる実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
本第1実施例であるワイヤ整列装置について、図1と図2を用いて以下に説明する。第1実施例の磁性ワイヤ整列装置は、図1に示す構成とした。すなわちワイヤボビン11、ワイヤリール12、ワイヤ張力負荷装置13およびワイヤ固定チャックからなるワイヤ供給部1とワイヤ引出チャック21、引出ワイヤ固定22、ワイヤ張り後のワイヤ押さえ23と切断機24とからなるワイヤ整列部2およびワイヤ10と基板40の基軸線41を一致させるマイクロスコープ36と基板の固定台32、固定台内部の磁石33、基板固定台を移動させる横送り34および昇降機構35からなるワイヤ位置決め部3およびワイヤ引出、両端固定、固定台の調整位置への上昇、ワイヤ仮押さえ、切断、固定台下降および横方向への移動を連続的に繰り返す制御装置4とから構成した。
基板上への磁性ワイヤの整列は、その装置を使って、ワイヤ供給装置1からワイヤ引出チャック21で引出固定されたワイヤ10を基準線にして、それと基板上の溝32、ポスト、位置決め―マーキングなど基板上のワイヤ整列線との位置関係をマイクロスコープ37で測定し、基板固定台33の送り装置35,36で調整一致させることによって実現した。
ワイヤ10は、外周は厚み1μmのガラス被覆された直径12μm磁性ワイヤを使用した。基板31は、材質はシリコンで、サイズは100mm×100mmの正方形とした。その基板に、幅20μm、深さ8μmの溝を素子間隔と同じ200μmピッチ基板全体に溝加工を施した。その後MI素子の検出コイルの下側パターンと電極配線パターンを焼き付けてワイヤ整列基板として使用した。基板は固定台に取り付ける際には、溝方向と固定台の左右送り方向の直角度を、誤差で0.003度以内になるように取り付けた。
ワイヤ供給部1のワイヤ張力を一定に負荷する装置13は、1gから10gの荷重をかけることができるようにした。張力は、10から100kg/mm2の範囲に管理した。
ワイヤの基板31上への整列組込みは、ピーンと張ったワイヤ10を基準線に、基板上の溝32を基軸線として両者のずれをマイクロスコープ37で観察する。そのずれ量を±1μmの精度で測定し、ズレ量だけ左右送り装置35で基板固定台33を移動させた。その後に、ワイヤ10が溝32の底と接触するまで基板固定台33を上昇移動させ。それをマイクロスコープ37で確認し、これらの制御数値を制御装置4に記憶させたのち、連続運転を行った。連続運転では、ワイヤ押さえでワイヤ端部を押さえてワイヤ10を切断し、切断後固定チャックとワイヤ押さえを開放してワイヤ10をフリーな状態にして溝32に整列固定した。この時ワイヤ10は基板固定台33に内蔵された磁石34の磁力で溝32からはみ出さないように固定できた。
マイクロスコープ37は、1μm程度の解像度を有するものを使用し、マイクロスコープ台が振動することが無いように整列装置本体に強く取り付けた。マイクロスコープ37の焦点調整は、手元のつまみで容易に調整できるようにした。基板固定台33の左右および昇降移動は、移動距離は左右方向には100mm、昇降方向には20mmとし、移動の全範囲で±1μmの制御能力を持つ制御装置4を使って精度を確保した。
磁石34は、図2に示すような形状をしている。長さ120mm、幅5mm、厚み3mmの薄型の直方体形状の磁石をワイヤ長手方向に垂直に配置し、交互にN極341、S極342に磁化し、それを鉄のヨーク343に埋設させ、その上に厚さ0.02mmの薄膜の非磁性材料344でカバーした。この上に基板を維持固定した。この磁石の磁力で切断後のワイヤ10を基板の溝32の中に仮止めし、次工程の樹脂による固着工程でワイヤを溝内に安定に維持固定することができた。
ワイヤ供給装置1は、機械的な切断装置を使用した。リールは20mm系でV字溝付きのものを使用した。
制御装置4は、ワイヤ径、ガラス厚みなどワイヤ特性を入力して自動で張力を調整する機能、チャック圧力やワイヤ押さえ圧力、ワイヤ切断力を調整する機能、固定台の原点調整と原点復帰、作業基準位置への自動復帰機能、マイクロスコープによるズレ量の観察結果に基づいて左右に固定台を調整する機能、また基板厚み、溝深さ、ワイヤ径などの作業データを基礎に高さの自動調整昇降機能および生産状況を管理する機能を組み込んだ。さらに非常時のためにマニュアル操作への切替えも可能とした。
連続運転は、ワイヤ引出、両端固定、固定台の調整位置への上昇、ワイヤ仮押さえ、切断、固定台下降および横方向への移動を連続的に繰り返して、基板全面でワイヤを溝に沿って整列できることを確認した。
以上の実施結果から分かるように、本実施例は、ワイヤを微細な間隔で基板上に整列取付けできて、MI素子のマイクロサイズ化を実現することができ、その工業的意義は非常に大きいものである。
以上の実施結果から分かるように、本実施例は、ワイヤを微細な間隔で基板上に整列取付けできて、MI素子のマイクロサイズ化を実現することができ、その工業的意義は非常に大きいものである。
第2の実施例は、第1の実施例において、ひねり内部応力のない状態の磁性ワイヤを基板上に整列を可能にした方法に関するものである。
直径10μmの磁性ワイヤを使用して、荷重を6gとし、ワイヤ張力を76kg/mm2とした。この大きな張力で内部歪を一様化した後、ワイヤ両端を固定して切断し、両端を開放してワイヤは応力フリーの状態で溝内に磁石の力で仮止めされる。その後樹脂で本固定した。この状態のひねり応力の残存については、MIセンサの出力を測定し左右対称の直線性を確認した。ワイヤのひねりがあるとMIセンサの出力が左右対称で無くなる。
樹脂固定は、粘性を調整した樹脂を滴下して基板全面に塗布した後、固化処理を施した。ここで樹脂の粘性は、液滴を滴下後に、ワイヤの上部の一部が露出する程度になるように調整した。
直径10μmの磁性ワイヤを使用して、荷重を6gとし、ワイヤ張力を76kg/mm2とした。この大きな張力で内部歪を一様化した後、ワイヤ両端を固定して切断し、両端を開放してワイヤは応力フリーの状態で溝内に磁石の力で仮止めされる。その後樹脂で本固定した。この状態のひねり応力の残存については、MIセンサの出力を測定し左右対称の直線性を確認した。ワイヤのひねりがあるとMIセンサの出力が左右対称で無くなる。
樹脂固定は、粘性を調整した樹脂を滴下して基板全面に塗布した後、固化処理を施した。ここで樹脂の粘性は、液滴を滴下後に、ワイヤの上部の一部が露出する程度になるように調整した。
第3の実施例は、第1の実施例と第二実施例において、同じ装置、同じワイヤ、同じ基板を使って、図3に示すようにMI素子一個の中に8個のワイヤを整列組込みができるように横送りピッチを素子間隔と単位素子内ワイヤピッチ間隔およびコイル内ワイヤピッチ間隔の三つの異なるピッチ送り方法を工夫したものである。
基板31の横方向に素子の幅の間隔0.300mmを1ユニットとして300列、その中に8本の溝41を加工した。4つのコイルの幅は55μm、隙間は5μm、60μピッチとした。コイル内には15μm幅の溝を5μの隙間で二つの溝を加工した。それを300μmピッチで繰り返して基板全面に溝加工を施した。合計2400個の溝を一枚の基板に作製した。溝のサイズは、幅15μmで深さは8μmとした。その後基板電極312と基板側の下コイル配線313を焼き付けた。
固定台の左右送りプログラムでは、ピーンと張ったワイヤを基準線にして、基板側の溝との位置合わせは、実施例1と同様の手順で行うが、位置決めが完了した後の左右送りの仕方を、加工された溝に沿って、20μm間隔、60μm間隔、および300μm間隔の3つの異なるピッチで送り、基板全面にワイヤを張るように変更した。
固定台の左右送りプログラムでは、ピーンと張ったワイヤを基準線にして、基板側の溝との位置合わせは、実施例1と同様の手順で行うが、位置決めが完了した後の左右送りの仕方を、加工された溝に沿って、20μm間隔、60μm間隔、および300μm間隔の3つの異なるピッチで送り、基板全面にワイヤを張るように変更した。
実施例3のMI素子311は、幅0.3×長さ0.2mmで、現在市販品のMI素子のサイズ、幅0.4×長さ0.6mmに比べて、1/4と大幅に小型化した。しかもワイヤ長を0.6mmから0.2mmにして測定レンジを12ガウスから60ガウスへと増加することができた。感度は、実効ワイヤ長を0.5mmから0.6mmと増加でき、かつ微細なコイルピッチ形成技術を適用する前提とすることで、コイル巻き数は5倍増加して、感度を5倍増加させることができた。
以上のように、本発明の磁性ワイヤ整列装置とワイヤ整列方法は、MI素子のマイクロサイズ化を実現する上で極めて重要な装置と方法である。
1:ワイヤ供給部、2:ワイヤ整列部、3:ワイヤ位置決め部、4:制御装置、
5:磁性ワイヤ整列装置、10:ワイヤ、
11:ワイヤボビン、12:リール、13:張力負荷装置、14:ワイヤ固定チャック
21:ワイヤ引出チャック、22:ワイヤ引出開始位置A、23:ワイヤ引出固定位置B,
24:ワイヤ押さえ、25:ワイヤ切断機
31:基板、32:溝、33:基板固定台、34:磁石、35:左右送り装置、36:昇降装置
37:マイクロスコープ、
341:N極着磁磁石、342:S極着磁磁石、343:鉄ヨーク、344:非磁性箔、
311:MI素子ユニット、312:基板電極、313:基板側下コイル配線
5:磁性ワイヤ整列装置、10:ワイヤ、
11:ワイヤボビン、12:リール、13:張力負荷装置、14:ワイヤ固定チャック
21:ワイヤ引出チャック、22:ワイヤ引出開始位置A、23:ワイヤ引出固定位置B,
24:ワイヤ押さえ、25:ワイヤ切断機
31:基板、32:溝、33:基板固定台、34:磁石、35:左右送り装置、36:昇降装置
37:マイクロスコープ、
341:N極着磁磁石、342:S極着磁磁石、343:鉄ヨーク、344:非磁性箔、
311:MI素子ユニット、312:基板電極、313:基板側下コイル配線
Claims (6)
- ワイヤボビン、ワイヤリール、ワイヤ張力負荷装置およびワイヤ固定チャックからなるワイヤ供給部と、
ワイヤ引出チャック、引出ワイヤ両端固定装置、ワイヤ整列用基板、基板固定台、引出張り状態のワイヤ仮押さ装置および切断機からなるワイヤ整列部と、
ワイヤ引出張り部および引出張り状態のワイヤと基板面上のワイヤ整列線の両者の位置状態を検知する検出装置と両者の位置ずれを調整できる昇降、横送りおよび回転調整機構を有する基板固定台からなるワイヤ位置決め部と、
ワイヤ引出、両端固定、固定台の調整位置への上昇、ワイヤ仮押さえ、切断、固定台下降および横方向への移動を連続的に繰り返す制御装置とから構成されている磁性ワイヤ整列装置において、
引出両端固定されたワイヤを基準線にして、当該基準線と基板上ワイヤ基軸線との位置関係を検出し、両者の位置関係のずれを調整一致できる基板固定台送り装置と、
切断後のワイヤを前記基準線と前記基軸線との位置関係に磁力で維持する基板固定台に埋設した磁石と、
ワイヤを基板に固定するための樹脂塗布装置とから構成されていることを特徴とする磁性ワイヤ整列装置。 - 前記磁石は、厚さは5mm以下、長さは基板長より長い薄型の直方体磁石をワイヤ長手方向に垂直に配置し、交互にN極、S極に磁化し、それを組み合わせて幅を基板幅より大きくした複合磁石をコの字型の鉄ヨークに埋設した磁石からなることを特徴とする磁性ワイヤ整列装置。
- 前記切断機は、レーザ切断機からなることを特徴とする磁性ワイヤ整列装置。
- 前記ワイヤ供給部は、多数個のワイヤを同時に供給することを特徴とする磁性ワイヤ整列装置。
- 前記制御装置は、ワイヤを素子間の間隔ピッチと素子内のワイヤ間隔ピッチおよびコイル内のワイヤ間隔ピッチの三つの異なるピッチ送りを組み合わせて送ることを実現する制御プログラムを有することを特徴とする磁性ワイヤ整列装置。
- 請求項1から請求項6に記載のいずれかの装置を使用して、磁性ワイヤをワイヤ引出、両端固定、調整位置への固定台の上昇、ワイヤ仮押さえ、切断、固定台下降および横方向への移動その後に再びワイヤ引出と連続的にワイヤ整列操作を繰り返して基板全面にワイヤを磁石の磁力を活用して仮止めするワイヤ整列方法において、
ワイヤに十分大きな張力を付加した状態でワイヤを両端固定すると同時に基板固定台内の磁石によりワイヤを基板上に吸着し、
両端固定および吸着されたワイヤの内部応力をワイヤ長方向に一様にした状態でワイヤを押さえてワイヤを切断し、
ワイヤ押さえとワイヤ引出チャックを開放してワイヤを拘束のない状態に置いてワイヤの内部応力を解放することによりワイヤのひねり方向の応力を取り除いた状態を切断後のワイヤを基板固定台に埋めこまれた磁石を活用して仮止めして維持し、
仮止め維持したワイヤの全面に樹脂を塗布し固化させてワイヤをひねり応力のない状態で基板に固定することを特徴としたワイヤ整列方法。
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JP2014087396A JP2015206683A (ja) | 2014-04-21 | 2014-04-21 | 磁性ワイヤ整列装置とワイヤ整列方法 |
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JP2019035743A (ja) * | 2017-08-10 | 2019-03-07 | 愛知製鋼株式会社 | 磁性ワイヤ整列装置および磁性ワイヤ整列方法 |
-
2014
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