JP2015206461A - テンションローラーまたはワインダー装置 - Google Patents

Abstract

【課題】生産、および組立てが単純な新規なテンションローラーまたはワインダーを提案する。【解決手段】当接部６ａがネジ４の本体４１の外周に設けられるとともに、第１当接部５ａおよび第２当接部５ｂが内輪３２の穴３２ｂの中に設けられる。ヘッド４２およびネジ４の当接部６ａの間の軸方向長さは、ヘッド４２が接触するよう意図された内輪３２の半径方向側端３２ｆと、内輪３２の穴３２ｂにおける第１当接部５ａとの間の軸方向長さと等しく、ヘッド４２およびネジ４の当接部６ａの間の軸方向長さは、ヘッド４２と反対の内輪３２の半径方向側端３２ｄと、内輪３２の穴３２ｂにおける第２当接部５ｂとの間の軸方向長さより常に大きい。ネジ４の本体４１を内輪３２の穴３２ｂに所望の方向に挿入する場合にネジ４の当接部６ａが第１当接部５ａに接触するが、不所望の方向に挿入する場合は、第２当接部５ｂに接触する。【選択図】図１

Description

本発明は、チェーン、またはベルト、例えば自動車の熱内燃機関のタイミングベルトなどのトルク伝動部材と相互作用するよう設計されたテンションローラーまたはワインダーの分野に関連する。

このようなテンションローラーまたはワインダーは、概してトルク伝動部材の張力を常に特定の範囲内に保持するか、またはそれによって採用される経路を局所的に変更するよう機能する。このようなローラーにおいて、プーリーは、ローラー軸受によって軸に回転可能に取り付けられ、ローラーは、その後エンジンブロックまたはテンションローラー装置の部材、例えば関節式アームまたは偏心器に直接または間接的に固定される。

ローラー軸受に中央穴を設けることが一般的に知られており、その中央穴にネジ付きネジが挿入され、前記ネジは、エンジンブロックへのローラーの取り付けを確実にするように、エンジンブロックの壁に設けられた雌ネジ開口部にねじ込まれることを、意図されている。

プーリーおよびローラー軸受を備えるテンションローラーは、その後で構造モジュールとして自動車のエンジン組み立て拠点へ供給される前に、製造業者の拠点で予め組み立てることができ、エンジン組み立て拠点でネジが支持体へのローラーの最終取り付けのためにその後挿入される。

ローラーが非対称である場合、しかし、すなわち２つの異なる半径方向側端を有する場合、この目的のために設けられていない半径方向側端を介するネジの挿入は、組立不良を招く場合がある。例えば、ローラーの一側端には、ネジ頭の全て、または一部を収容するように開口部を設けることができる。ネジが他側端を介して挿入される場合、他側に現れるネジ本体のネジ部分は、非常に短い長さとなる。したがってネジは、ローラーの支持体のネジ付き穴と少ないネジ山でしか係合することができず、衝撃および振動に適さない取り付けをもたらす。

本発明は、より具体的には、少ない部品点数を有し、それによりネジの容易な据付を確実にする、生産、および組立てが単純な新規なテンションローラーまたはワインダーを提案することによりこれらの課題に対処することを意図している。

この目的のために、本発明は、トルク伝動部材のためのテンションローラーまたはワインダー装置に関連し、内輪、外輪および内側および外輪の間の少なくとも１列の転動体を有する少なくとも１つのローラー軸受と、外輪を囲むプーリーと、内輪の中央穴に挿入されるよう意図された本体、およびネジ頭が設けられた保持ネジとを備える。

本発明によれば、当接部がネジの本体の外周に設けられるとともに、第１当接部および第２当接部が内輪の穴の中に設けられる。ヘッドおよびネジの当接部の間の軸方向長さは、ネジのヘッドが接触するよう意図された内輪の半径方向側端と、内輪の穴における第１当接部との間の軸方向長さと等しい。ヘッドおよびネジの当接部の間の軸方向長さは、ネジのヘッドと反対の内輪の半径方向側端と、内輪の穴における第２当接部との間の軸方向長さより常に大きい。ネジの本体を内輪の穴に所望の方向に挿入する場合にネジの当接部が内輪の第１当接部に接触するが、不所望の方向にネジの本体を挿入する場合は、内輪の第２当接部に接触する。

本発明により、ネジが所望の方向で内輪の中央穴に挿入される場合、ネジのヘッドが内輪の半径方向側端に当接し、かつネジの当接部が内輪の第１当接部に接触すると、穴と完全に一体化される。一方、所望の方向で内輪の中央穴にネジが挿入されない場合、穴の中に完全に一体化しない。なぜなら、ネジヘッドが内輪の半径方向側端と接触することなく、ネジの当接部が内輪の第２当接部に接触するからである。

この場合、ヘッドを担持するネジの先端は、貫通することができずに、完全に、または部分的に穴から突出し、それによりネジの誤挿入を作業者に示すことになる。

これらの手段の組み合わせは、テンションローラー装置へネジを挿入するためのキーシステムを形成する。

本発明の好都合なしかし必須ではない態様によると、このようなテンションローラーまたはワインダー装置は、技術的に許容できる組み合わせであれば１または複数の以下の特徴的な機構を組み込むことができる：
− ローラー軸受の転動体がボールである
− 転動体がローラーまたは針である
− ローラー軸受の転動体がケージによって多かれ少なかれ規則的な円周方向感覚維持される
− 外輪の外側円柱面がトルク伝動部材と相互作用するように、ローラー軸受の外輪がローラー装置のプーリーを形成する
− 内輪が半径方向側端に開口部を備え、該開口部の直径および深さは、前記ネジヘッドの先端がローラー軸受および／またはプーリーを越えて軸方向に延在しないようにネジのヘッドの全てまたは一部を受け入れるよう適合されている
− 内輪の中央穴に形成された第１当接部および第２当接部が、内部直径が穴の内部直径未満である軸受の軸方向先端にそれぞれ形成された第１肩部および第２肩部から成る。
− 保持ネジの本体に形成された当接部が、ネジ本体の外部直径より大きい外部直径を有する軸受の一方の軸方向先端に形成された肩部から構成される。
− 内輪の内部の穴における軸受の内部直径は、ネジ本体の対応する軸受の外部直径に実質的に等しい。
− 内輪の穴における軸受の各当接部の位置は、前記当接部の位置およびネジのヘッドの他側に位置する内輪の半径方向側端の間の軸方向距離によって画定される。当接部の位置における軸方向距離と、ネジのヘッドの他側に位置する内輪の半径方向側端およびネジのヘッドが接触するように意図された内輪の半径方向側端の間の内部の穴の軸方向長さとの位置関係が０〜０．５の範囲にある。
− 内輪の穴における軸受の第１当接部の位置は、好ましく０．３５に等しい位置関係で配置されている。
− 内輪の穴における軸受の第２当接部の位置は、好ましく０に等しい位置関係で配置されている。
− 第２当接部は、穴における軸受およびネジのヘッドの他側に位置する内輪の半径方向側端の間の接合部に形成された肩部である。
− ネジの本体が、ネジのヘッドの近くに位置する平滑部分、およびネジのヘッドの他側に位置するネジ部分を備える。
− 平滑部分およびネジ部分は、ネジの当接部の両側に位置する。
− ネジ部分の第１ネジ山は、ネジの当接部の直近から始まる。
− ネジのネジ部分の軸方向長さは、内輪の内部の穴の軸方向の全長以下である。
− ネジのネジ部分の軸方向長さは、内輪の内部の穴の軸方向の全長と第２当接部の位置およびネジのヘッドの他側に位置する内輪の半径方向側端の間の軸方向距離との差以下である。

本発明は、上述の実施形態の１つによる、トルク伝動部材のための少なくとも１つのテンションローラーまたはワインダー装置を備える内燃機関にさらに関連する。

単なる一例として示され、添付の図面を参照してなされる原理に整合するテンションローラーまたはワインダー装置を示す２つの独自の実施形態の以下の説明により、本発明がよく理解できかつ、他の利点がより明確に理解されるであろう。

第１実施形態によるネジを伴うローラーの横断面図を示す。 異なる幾何学的パラメータを示すようなテンションローラーの横断面図を示す。 異なる幾何学的なパラメータを示すような第１実施形態によるネジを示す。 第２実施形態によるネジを示す。

テンションローラーまたはワインダーは、全体を符号１によって示されており、中心軸Ｘ１を有する。ローラー１は、プーリー２、ローラー軸受３および保持ネジ４を備え、これらの部材は、通常動作モードにおいて軸Ｘ１と同軸である。

ネジ４は、シャンク形の本体４１、および本体４１の自由先端の一方にヘッド４２を備える。本体４１は、ヘッド４２近くに外側円柱面が滑らかな、平滑部分４１ａを備える。本体４１は、前記ヘッド４２の反対側にネジ部分４１ｂをさらに備える。

プーリー２は、ベルトまたはチェーンなどのトルク伝動部材（不図示）と相互作用するよう意図された外側円柱面を示す外側部分２１を備える。プーリー２は、内側軸方向部分２２と、前記内側部分２２および外側部分２１を接続する半径方向環状中間部分２３とをさらに備える。内側部分２２および外側部分２１は、軸Ｘ１と同軸である。内側部分２２は、ローラー軸受３が取り付けられる穴２２ａを備える。

ローラー軸受３は、外輪３１、内輪３２、およびこの場合ボールである２列の転動体３３および３４を備え、該転動体は、ケージ３５および３６ならびに２つのシール３７および３８によってそれぞれ平行な平面に保持されるよう配置されている。

外輪３１は、プーリー２の穴２２ａに形が整合する外側円柱面３１ａを備える。プーリー２は、外輪３１上に好ましく成形される。外輪３１は、転動体３３および３４のためのローラー軸受軌道が構成された穴３１ｂと、シール３７および３８が中で圧縮される溝とをさらに備え、前記シールは、回転外輪３１との静的シールを形成している。

内輪３２は、転動体３３および３４のためのローラー軸受軌道が構成された外側円柱面３２ａと、シール３７および３８との接触を確立するための溝とを備え、前記シールは、非回転内輪３２との動的シールを形成している。

外輪３１は、前面で２つの半径方向側端３１ｃおよび３１ｄによって軸方向に区切られ、および内輪は、前面で２つの半径方向側端３２ｃおよび３２ｄによって軸方向に区切られており、前記側端は、それぞれ軸方向に位置合わせされている。

内輪３２は、保持ネジ４の本体４１が挿入される横滑り円筒穴３２ｂをさらに備える。穴３２ｂは、全体が内輪３２を軸方向に通る中央開口部であり、および各先端部は半径方向側端３２ｃおよび３２ｄの領域にある。本体４１のネジ部分４１ｂは、内輪３２の半径方向側端３２ｄに対して軸方向に突出し、かつローラー１を支持するよう意図された構成要素、特に自動車のエンジンブロックの壁に構成された雌ネジ孔に挿入されるよう意図されている。

軸方向の反対側において、内輪は、半径方向側端３２ｃ上に開口部３２ｅを備え、該開口部の直径および深さは、ネジ４のヘッド４２の全てまたは一部を受け入れるよう構成されているため、ネジの前記ヘッド４２の先端は、プーリー２を越えて軸方向に延在しない。さらに開口部３２ｅは、ヘッド４２が半径方向側端３２ｃを越えて軸方向に延在しないような寸法で形成されている。

開口部３２ｅは、一旦ネジ４が完全に穴３２ｂに挿入されると、ヘッド４２に接触するよう意図された半径方向側端３２ｆを画定する。側端３２ｃおよび３２ｆの間の軸方向長さは、符号Ｌ３で示される。

このような構成により、支持体に取り付けられたローラー１の軸方向の大きさ、およびアセンブリ全体の重量を低減することが可能となる。

本発明によると、内輪３２の穴３２ｂは、第１当接部５ａおよび第２当接部５ｂを備える。これら２つの当接部５ａ，５ｂは、軸受５ｃの軸方向先端にそれぞれ形成された第１肩部および第２肩部から成り、その内部直径Ｄ５は、穴３２ｂの内部直径Ｄ３２より小さい。

内輪３２の穴３２ｂにおける軸受５ｃの２つの当接部５ａ，５ｂの位置は、前記当接部５ａ，５ｂの位置およびネジ４のヘッド４２の反対側に位置する内輪３２の半径方向側端３２ｄの間における軸方向距離Ｌ１およびＬ０それぞれによって画定される。

内部の穴３２ｂにネジ４の本体４１を収容するための軸方向長さは、ネジ４のヘッド４２の反対側に位置する内輪３２の半径方向側端３２ｄおよび内輪３２の半径方向側端３２ｆの間で画定され、ネジ４のヘッド４２は、半径方向側端３２ｆに対して接触するように意図されている。

図１および図２に示される例において、穴３２ｂにおける第１当接部５ａの位置は、当接部５ａの軸方向距離Ｌ１および軸方向長さＬの間の関係が０．３５に等しくなるようになっている。

軸方向長さＬ２は、穴３２ｂにおける第１当接部５ａおよびネジ４のヘッド４２が接触するよう意図された内輪３２の半径方向側端３２ｆの間の距離として画定される。したがってネジ４の本体４１を内部の穴３２ｂに収容するための軸方向長さＬは、軸方向長さＬ１およびＬ２の合計に等しい。穴の軸方向長さ全体は、軸方向長さＬおよびＬ３の合計に等しい。

第２当接部５ｂは、穴３２ｂにおける軸受５ｃおよびネジ４のヘッド４２の反対側に位置する内輪３２の半径方向側端３２ｄの間の接合部に形成された肩部であり、軸方向長さＬ０はゼロになる。

本発明によると、ネジ４の本体４１の外周は、当接部６ａを備える。当接部６ａは、ネジ４の本体４１の外部直径Ｄ４１より大きい外部直径Ｄ６を有する軸受６ｃの軸方向先端に形成された肩部から構成される。

平滑部分４１ａおよびネジ部分４１ｂは、ネジ４の当接部６ａの両側に位置する。図１および図３に描かれる例において、平滑部分４１ａは、軸受６ｂによって担持される。ネジ部分４１ｂの第１ネジ山は、ネジ４の当接部６ａの直近から始まる。

内輪３２の内部の穴３２ｂにおける軸受５ｃの内部直径Ｄ５は、ネジ４の本体４１の対応する軸受６ｂの外部直径Ｄ６に実質的に等しい。内輪３２の内部の穴３２ｂの内部直径Ｄ３２はネジ４の本体４１の外部直径Ｄ４１に、実質的に等しい。

ヘッド４２およびネジ４の当接部６ａの間の軸方向長さＬ４は、ネジ４のヘッド４２が接触する内輪３２の半径方向側端３２ｆ、および内輪３２の穴３２ｂにおける第１当接部５ａの間の軸方向長さＬ２に等しい。結果として、ネジ４が所望の方向で穴３２ｂに挿入される場合、ネジ４のヘッド４２が内輪３２の半径方向側端３２ｆに当接し、かつネジ４の当接部６ａが内輪３２の第１当接部５ａに接触すると、穴３２ｂと完全に一体化される。

ヘッド４２およびネジ４の当接部６ａの間の軸方向長さＬ４は、ネジ４のヘッド４２の反対側の内輪３２の半径方向側端３２ｄ、および内輪３２の穴３２ｂ内の第２当接部５ｂの間の軸方向長さＬ０より常に大きい。したがって、ネジ４が所望の方向で穴３２ｂに挿入されていない場合、穴３２ｂと完全に一体化されていない。なぜなら、ヘッド４２および当接部６ａの間のネジ４の一部を完全に挿入するために必要な長さより短い距離に位置する、内輪３２の第２当接部５ｂにネジの当接部６ａが接触するためである。この場合、ネジ４のヘッド４２は、穴３２ｂから突出し、それ以上の深さまで挿入されることができず、これによりキー手段を形成する。

図１および図２に描かれる例において、第２当接部５ｂが穴３２ｂ内の軸受５ｃと、ネジ４のヘッド４２と反対側に位置する内輪３２の半径方向側端３２ｄとの間の接合部に形成された肩部から構成され、ネジ４の当接部６ａは、内輪３２の側端３２ｄの前記肩部５ｂに接触するよう配置される。

ネジ４のネジ部分４１ｂは、第１当接部５ａおよび半径方向側端３２ｄの間の軸方向長さＬ１より常に大きい方向長さＬ５を有し、内輪３２の半径方向側端３２ｄに対して軸方向に突出する。

ネジ部分４１のこの軸方向長さＬ５は、さらに内輪の内部の穴の軸方向の全長以下であり、穴の全長は、軸方向長さＬ１，Ｌ２およびＬ３の合計に等しい。結果として、ネジ４が不所望の方向で穴３２ｂに挿入される場合、ネジ部分４１ｂは、内輪の半径方向側端３２ｃに対してこれ以上部分的に軸方向に突出しない。図１および図２に描かれる例において、第２当接部５ｂは、穴３２ｂにおける軸受５ｃおよびネジ４のヘッド４２の反対側に位置する内輪３２の半径方向側端３２ｄの間の接合部に形成された肩部から構成され、このような場合、ネジ部分４１ｂは、半径方向側端３２ｃを越えて軸方向に延在しない。ネジが正しく挿入されない場合、例えば自動車のエンジンブロックの壁の一部に構成された雌ねじ孔に挿入することができなくない、これによりテンションローラー１は固定することができなくなる。

同じ部材が同じ符号を有する図４に示す第２実施形態によると、ネジ４は、軸受６ｂが前記ネジ４を内輪３２の穴３２ｂに挿入するための当接部を形成する第１肩部６ａおよび第２肩部６ｃを示している点において前述の実施形態と異なっている。

同一の部材が同じ符号を有する図５に示す第３実施形態によると、ローラー１は、第２当接部５ｂが穴３２ｂの内部における軸受５ｃの肩部であり、軸方向長さＬ０がゼロでないという点において先行する実施形態と異なっている。

優先的な方法において、ネジ４のネジ部分４１ｂの軸方向長さＬ５は、穴３２ｂの軸方向の全長（Ｌ１＋Ｌ２＋Ｌ３）と第２当接部５ｂの位置の軸方向距離Ｌ０との差以下であり、内輪３２の穴３２ｂにおける軸受５ｃの第２当接部５ｂおよび内輪３２の半径方向側端３２ｃの間の軸方向距離に対応する。したがって、穴３２ｂにおける第２当接部５ｂの位置に関わらず、ネジの挿入が不正確な場合にネジ部分４１ｂは、半径方向側端３２ｃを越えて軸方向に延在しない。

上記に想定される実施形態および変形例の技術的な特徴は、互いに組み合わせることができる。

１ テンションローラー
２ プーリー
３ ローラー軸受
４ ネジ
５ａ 第１当接部
５ｂ 第２当接部
５ｃ 軸受
６ａ 当接部
６ｂ 軸受
３１ 外輪
３２ 内輪
３２ｂ 穴
３２ｃ 半径方向側端
３２ｄ 半径方向側端
３２ｅ 開口部
３２ｆ 半径方向側端
３３，３４ 転動体
４１ 本体
４１ａ 平滑部分
４１ｂ ネジ部分
４２ ヘッド

第１実施形態によるネジを伴うローラーの横断面図を示す。 異なる幾何学的パラメータを示すようなテンションローラーの横断面図を示す。 異なる幾何学的なパラメータを示すような第１実施形態によるネジを示す。 第２実施形態によるネジを示す。 第３実施形態によるローラーの横断面図を示す。

Claims (10)

1. トルク伝動部材のためのテンションローラーまたはワインダー装置（１）であって、
   − 内輪（３２）、外輪（３１）および前記内輪（３２）および外輪（３１）の間の少なくとも１列の転動体（３３；３４）を有する少なくとも１つのローラー軸受（３）と、
   − 前記外輪（３１）の上に設けられたプーリー（２）と、
   − 前記内輪（３２）の中央穴（３２ｂ）に挿入されるよう意図された本体（４１）、およびネジのヘッド（４２）を備える保持ネジ（４）と、
   を備え、
   − 前記ヘッド（４２）および前記ネジ（４）の当接部（６ａ）の間の軸方向長さ（Ｌ４）が、前記ネジ（４）の前記ヘッド（４２）が接触するよう意図された前記内輪（３２）の半径方向側端（３２ｆ）と、前記内輪（３２）の前記穴（３２ｂ）における第１当接部（５ａ）との間の軸方向長さ（Ｌ２）に等しく、かつ
   − 前記ヘッド（４２）および前記ネジ（４）の前記当接部（６ａ）の間の軸方向長さ（Ｌ４）が、前記ネジ（４）の前記ヘッド（４２）と反対の前記内輪（３２）の半径方向側端（３２ｄ）と、前記内輪（３２）の前記穴（３２ｂ）における第２当接部（５ｂ）との間の軸方向長さ（Ｌ０）より常に大きくなるように、
   前記当接部（６ａ）が前記ネジ（４）の前記本体（４１）の外周に設けられるとともに、前記第１当接部（５ａ）および前記第２当接部（５ｂ）が前記内輪（３２）の前記穴（３２ｂ）の中に設けられ、
   前記ネジ（４）の前記本体（４１）を前記内輪（３２）の前記穴（３２ｂ）に所望の方向に挿入する場合に、前記ネジ（４）の前記当接部（６ａ）が前記内輪（３２）の前記第１当接部（５ａ）に接触するが、不所望の方向に前記ネジ（４）の前記本体（４１）を挿入する場合は、前記内輪（３２）の前記第２当接部（５ｂ）に接触することを特徴とする、テンションローラーまたはワインダー装置。
2. 前記内輪（３２）が半径方向側端（３２ｃ）において開口部（３２ｅ）を備え、該開口部の直径および深さ（Ｌ３）は、前記ヘッド（４２）の先端が前記ローラー軸受（３）および／または前記プーリー（２）を越えて軸方向に延在しないように、前記ネジ（４）のヘッド（４２）の全てまたは一部を受け入れるよう適合されていることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. 前記内輪（３２）の前記中央穴（３２ｂ）に形成された前記第１当接部（５ａ）および前記第２当接部（５ｂ）は、軸受（５ｃ）の軸方向先端にそれぞれ形成された第１肩部および第２肩部から成り、前記軸受（５ｃ）の内部直径（Ｄ５）が前記穴（３２ｂ）の内部直径（Ｄ３２）未満であることを特徴とする、請求項１または２に記載の装置。
4. 前記ネジ（４）の前記本体（４１）に形成された前記当接部（６ａ）が軸受（６ｂ）の一方の軸方向先端に形成された肩部から構成され、前記軸受（６ｂ）は、前記ネジ（４）の前記本体（４１）の外部直径（Ｄ４１）より大きい外部直径（Ｄ６）を有することを特徴とする、請求項１〜３のいずれか一項に記載の装置。
5. 前記当接部（５ａ；５ｂ）の位置における軸方向距離（Ｌ１；Ｌ０）と、前記ネジ（４）の前記ヘッド（４２）の他側に位置する前記内輪（３２）の前記半径方向側端（３２ｄ）および前記ネジ（４）の前記ヘッド（４２）が接触するよう意図された前記内輪（３２）の前記半径方向側端（３２ｆ）の間の前記内部の穴（３２ｂ）の軸方向長さ（Ｌ１＋Ｌ２）との位置関係が０〜０．５の範囲になるように、前記内輪の前記穴における前記軸受の各当接部（５ａ；５ｂ）の位置が、前記当接部（５ａ；５ｂ）の位置および前記ネジ（４）の前記ヘッド（４２）の他側に位置する前記内輪（３２）の前記半径方向側端（３２ｄ）の間の軸方向距離（Ｌ１；Ｌ０）によって画定されることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一項に記載の装置。
6. 前記第２当接部（５ｂ）は、前記穴（３２ｂ）における軸受（５ｃ）および前記ネジ（４）の前記ヘッド（４２）の他側に位置する前記内輪（３２）の前記半径方向側端（３２ｄ）の間の接合部に形成された肩部であることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一項に記載の装置。
7. ネジ部分（４１ｂ）の第１ネジ山は、前記ネジ（４）の前記当接部（６ａ）の直近から始まることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一項に記載の装置。
8. 前記ネジ（４）のネジ部分（４１ｂ）の軸方向長さ（Ｌ５）が前記内輪（３２）の前記内部の穴（３２ｂ）の軸方向の全長（Ｌ１＋Ｌ２＋Ｌ３）以下であることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一項に記載の装置。
9. 前記ネジ（４）の前記ネジ部分（４１ｂ）の前記軸方向長さ（Ｌ５）が、前記内輪（３２）の前記内部の穴（３２ｂ）の前記軸方向の全長（Ｌ１＋Ｌ２＋Ｌ３）と、前記第２当接部（５ｂ）の位置および前記ネジ（４）の前記ヘッド（４２）の前記他側に位置する前記内輪（３２）の前記半径方向側端（３２ｄ）の間の軸方向距離（Ｌ０）との差以下であることを特徴とする、請求項８に記載の装置。
10. 請求項１〜９のいずれか一項に記載のトルク伝動部材のための少なくとも１つのテンションローラーまたはワインダー装置（１）を備える内燃機関。

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