JP2015206268A - 燃料圧送補正制御方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子制御ユニット4により、電磁式インレットバルブ22の通電駆動の終了時に、その通電が遮断されてから、電磁式インレットバルブ22が閉弁状態となるまでの時間が閉弁時間として計測され(S102)、計測された閉弁時間と、予め選定された基準閉弁時間との差が時間偏差として算出され(S104)、時間偏差の絶対値が所定の基準偏差を超える場合(S106)、時間偏差の大きさに応じて、電磁式インレットバルブ22の通電タイミングが補正され(S108)、時間偏差に起因するコモンレール1に圧送される燃料量の過不足が補償されるようになっている。
【選択図】図5
Description
また、近年、レール圧制御性の向上等の観点から、高圧ポンプのインレットバルブとして電磁式のものを用いた構成としたものなども提案、実用化されている(例えば、特許文献1等参照)。
燃料タンクの燃料が高圧ポンプによりコモンレールへ加圧、圧送され、当該コモンレールに接続された燃料噴射弁を介してエンジンへ高圧燃料の噴射を可能としてなると共に、電子制御ユニットによる前記高圧ポンプの駆動制御により、前記コモンレールのレール圧を制御可能としてなり、前記高圧ポンプは、エンジンの駆動により燃料の吸入、圧送を可能してなると共に、燃料の吸入路と排出路とが連通する燃料溜まりと、プランジャが摺動可能に配された加圧室との間を開閉成する電磁式インレットバルブが設けられ、前記電磁式インレットバルブの閉弁タイミングが前記電子制御ユニットにより制御されることで、前記コモンレールへ圧送される燃料量が定まるよう構成されてなるコモンレール式燃料噴射制御装置における燃料圧送補正制御方法であって、
前記電磁式インレットバルブの通電駆動の終了時に、その通電が遮断されてから、前記電磁式インレットバルブが閉弁状態となるまでの時間を閉弁時間として取得し、前記取得された閉弁時間と、予め選定された基準閉弁時間との差を時間偏差として算出し、前記時間偏差の絶対値が所定の基準偏差を超える場合、前記時間偏差の大きさに応じて、前記電磁式インレットバルブの通電タイミングを補正して、前記時間偏差に起因する前記コモンレールに圧送される燃料量の過不足を補償可能としてなるものである。
また、本発明の目的を達成するため、本発明に係るコモンレール式燃料噴射制御装置は、
燃料タンクの燃料が高圧ポンプによりコモンレールへ加圧、圧送され、当該コモンレールに接続された燃料噴射弁を介してエンジンへ高圧燃料の噴射を可能としてなると共に、電子制御ユニットによる前記高圧ポンプの駆動制御により、前記コモンレールのレール圧を制御可能としてなり、前記高圧ポンプは、エンジンの駆動により燃料の吸入、圧送を可能してなると共に、燃料の吸入路と排出路とが連通する燃料溜まりと、プランジャが摺動可能に配された加圧室との間を開閉成する電磁式インレットバルブが設けられ、前記電磁式インレットバルブの閉弁タイミングが前記電子制御ユニットにより制御されることで、前記コモンレールへ圧送される燃料量が定まるよう構成されてなるコモンレール式燃料噴射制御装置であって、
前記電子制御ユニットは、
前記電磁式インレットバルブの通電駆動の終了時に、その通電が遮断されてから、前記電磁式インレットバルブが閉弁状態となるまでの時間を閉弁時間として計測し、前記計測された閉弁時間と、予め選定された基準閉弁時間との差を時間偏差として算出し、前記時間偏差の絶対値が所定の基準偏差を超える場合、前記時間偏差の大きさに応じて、前記電磁式インレットバルブの通電タイミングを補正して、前記時間偏差に起因する前記コモンレールに圧送される燃料量の過不足を補償可能に構成されてなるものである。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における燃料圧送補正制御方法が適用されるコモンレール式燃料噴射制御装置の一構成例について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態におけるコモンレール式燃料噴射制御装置は、高圧燃料の圧送を行う高圧ポンプ装置50と、この高圧ポンプ装置50により圧送された高圧燃料を蓄えるコモンレール1と、このコモンレール1から供給された高圧燃料をエンジン3の気筒へ噴射供給する複数の燃料噴射弁2−1〜2−nと、後述する燃料圧送補正制御処理などを実行する電子制御ユニット(図1においては「ECU」と表記)4を主たる構成要素として構成されたものとなっている。
かかる構成自体は、従来から良く知られているこの種のコモンレール式燃料噴射制御装置の基本的な構成と同一のものである。
かかる構成において、燃料タンク9の燃料は、供給ポンプ5により汲み上げられ、高圧ポンプ7へ供給されるようになっている。
本発明の実施の形態における高圧ポンプ7は、電磁式インレットバルブ22が搭載されてなるもので(詳細は後述)、コモンレール1へ送出する高圧燃料の量が調整可能に構成されたものとなっている。
燃料噴射弁2−1〜2−nは、エンジン3の気筒毎に設けられており、それぞれコモンレール1から高圧燃料の供給を受け、電子制御ユニット4による噴射制御によって燃料噴射を行うようになっている。
また、電子制御ユニット4には、本発明の実施の形態における燃料圧送補正制御処理において必要とされる電磁式インレットバルブ22の通電終了時に生ずる逆起電流が読み込まれるようになっている(詳細は後述)。
本発明の実施の形態における電子制御ユニット4は、マイクロコンピュータ(図2においては「CPU」と表記)15と共に、電磁式インレットバルブ22の通電駆動のための通電駆動回路(図2においては「DRV」と表記)16及び電流モニタ回路(図2においては「I−MONI」と表記)17が設けられている。
電流モニタ回路17は、電磁式インレットバルブ22の通電が遮断された後に発生する逆起電流を検出するための回路であり、その検出電流は、マイクロコンピュータ15へ入力されるようになっている。
本発明の実施の形態における高圧ポンプ7は、図示されないポンプハウジングに1つのシリンダヘッド21が取り付けられてなる単筒構造のポンプであり、図3には、シリンダヘッド21を中心とした部分の縦断面図が示されたものとなっている。
しかして、高圧ポンプ7は、シリンダヘッド21と、電磁式インレットバルブ22と、プランジャ23と、プランジャスプリング24と、タペット25と、アウトレットバルブ26等を主たる構成要素として構成されてなるもので、その基本的構成は、従来の高圧ポンプの構成と同様のものである。
なお、本発明の実施の形態におけるポンプは、上述のように単筒構造であるが、これに限定される必要はなく、勿論、複数筒であっても良いものである。
このシリンダヘッド21の上部、すなわち、突起部21aと反対側には、電磁式インレットバルブ22が設けられる一方、突起部21a側の内部にはバレルボア31が穿孔されて、プランジャ23が、その長手軸方向(図3において紙面上下方向)に摺動自在に配設されている。
電磁式インレットバルブ22は、バルブハウジング35、弁体36、バルブシート部材37、弁体用スプリング38、電磁コイル39などを主たる構成要素として構成されたものとなっている(図4参照)。
すなわち、バルブシート部材37には、水平方向(図3において紙面左右方向)に貫通する貫通孔44が穿孔される一方、バルブシート部材37の上部側(電磁コイル39側)には、プランジャ23の長手軸方向(図3において紙面上下方向)に沿って弁体36が挿通される挿通孔45が穿孔され、また、バルブシート部材37の下部側(プランジャ23側)には、プランジャ23が配されるバレルボア31に連通する連通孔46が穿孔されたものとなっている(図4参照)。
吸入路42には、供給ポンプ5から送り込まれた燃料が流入する一方、排出路43は、図示されない経路と接続されており、余剰燃料を燃料タンク9へ戻すことができるようになっている。
また、シリンダヘッド21には、弁体36とプランジャ23とバレルボア31で画成される加圧室47の近傍において、バレルボア31に連通する送出路48が形成されており、この送出路48の拡管された部位にアウトレットバルブ26が設けられたものとなっている
まず、プランジャ23が下降する燃料の吸入工程にあっては、電磁式インレットバルブ22は非通電状態とされ、弁体36はシート部37aから離間した状態とされる。
かかる状態にあって、供給ポンプ5から送出された燃料が、吸入路42へ流入せしめられ、さらに、バルブシート部材37の貫通孔44内へ流入し、連通孔46を介して加圧室47へ流入することとなる。
そして、プランジャ23の上昇行程の中で、予め定められたタイミングで、電磁式インレットバルブ22が通電されると、弁体36がシート部37aに着座し、連通孔46が閉じられるため、貫通孔44を介した燃料溜まり室41と加圧室47との連通が遮断され、加圧室47の燃料はプランジャ23の上昇と共に加圧されてゆき、アウトレットバルブ26で設定された圧力を超えた際に、送出路48からアウトレットバルブ26を介して、図示されない経路を経てコモンレール1へ高圧圧送されることとなる。
ここで、”標準品”の電磁式インレットバルブとは、その電気的特性が、電磁式インレットバルブの電気的仕様に最も近いものを意味し、換言すれば、所定の電気的特性に対してばらつきが最も小さい電磁式インレットバルブを意味する。
そして、選定された値は、例えば、エンジン回転数毎に、クランク角度を入力パラメータとして読み出し可能にマップ化されて、電子制御ユニット4の適宜な記憶領域に記憶されて燃料圧送制御に用いられるようになっている。
まず、図5に示された一連のサブルーチン処理は、電子制御ユニット4において従来同様実行されるエンジン制御処理等と共に実行される1つのサブルーチン処理となっているものである。
図7は、高圧ポンプ50のプランジャ23の変位と標準品の電磁式インレットバルブを構成する弁体(標準品の電磁式インレットバルブ22の弁体36に相当)の変位の相関関係と電磁式インレットバルブの電流波形の変化を説明する説明図である。
同図において、横軸はクランク角度を示し、縦軸は、高圧ポンプ50のプランジャ23の変位であるプランジャリフト及び標準品の電磁式インレットバルブを構成する弁体の変位であるバルブリフトを示すと共に、標準品の電磁式インレットバルブの電流を示している。
さらに、同図において、上述のリフト変化の直線の下側には、標準品の電磁式インレットバルブの通電電流の変化特性例が実線で表されている。
図7は、遅延時間として時間Trを有する標準品の電磁式インレットバルブのバルブリフトの例をプランジャリフトと共に示したものとなっている。
例えば、図8は、非標準品の電磁式インレットバルブ22について、図7と同様に、プランジャリフト及びバルブリフト、並びに、電磁式インレットバルブ22の通電電流の変化を示したものである。
本発明の実施の形態における燃料圧送補正制御方法は、電磁式インレットバルブ22の電気的特性のばらつき等に起因する上述のような閉弁タイミングのずれによって圧送されるべき燃料の量、換言すれば、加圧室47において加圧される燃料の量(以下、説明の便宜上、「加圧燃料量」と称する)が本来の量と異なることを回避せしめる観点から、電磁式インレットバルブ22の閉弁タイミングのずれを補正するものである。
まず、本願発明者は、電磁式インレットバルブ22の閉弁タイミングを把握する手法として、鋭意研究の結果、電磁式インレットバルブ22の通電遮断後に生ずる逆起電流によって閉弁タイミングを把握できることを導き出すに至った。
すなわち、例えば、図7において、標準品の電磁式インレットバルブの通電が遮断された時点は、通電時SoEから時間ET経過後の時点である。電磁式インレットバルブ22に流れる電流は、通電遮断後、インダクタンスの影響により徐々に零に低下してゆくことは良く知られている通りである。そして、この電流が零となった後に、逆極性の電流が生じているが(図7参照)、これは、インダクタンスの逆起電圧によるものであることも良く知られた通りである。この逆起電流は、インダクタンスの大きさに応じた負極性のピーク値に達した後、徐々に零に低下するものとなっているが、本願発明者は、鋭意研究の結果、この逆起電流のピーク値と電磁式インレットバルブの閉弁タイミングとが一致していることを導き出すに至った(図7参照)。
なお、逆起電力や逆起電流と閉弁タイミングとの相関関係は、上述のようなものに限定されるものではなく、種々設定可能であり、上述した本発明の実施の形態における閉弁タイミングの検出手法に限定されることなく、そのような他の相関関係に基づく検出手法を適用するようにしても勿論良いものである。
最初に、燃料圧送補正制御方法の第1の実施例について、図5を参照しつつ説明する。
電子制御ユニット4による処理が開始されると、最初に、閉弁時間の計測が行われる(図5のステップS102参照)。
すなわち、電子制御ユニット4において従来同様に実行される燃料噴射制御処理によって電磁式インレットバルブ22の駆動が行われる際に、電磁式インレットバルブ22の通電が遮断されてから、逆起電流がピーク値となるまでの時間である閉弁時間Tx1(図8参照)の計測が行われる。
すなわち、標準品の電磁式インレットバルブの閉弁時間(以下、説明の便宜上「基準閉弁時間」と称する)TrとステップS102で計測された電磁式インレットバルブ22の閉弁時間Tx1との差(Tr−Tx1)が時間偏差ΔTrxとして算出されることとなる。
なお、本発明の実施の形態において、基準閉弁時間Trは、予め取得された測定値が、電子制御ユニット4の適宜な記憶領域に記憶されたものとなっている。
この基準閉弁時間Trを得るマップは、エンジン回転数毎に、クランク角度を入力パラメータとして対応する値が読み出し可能に構成されており、閉弁時間Txが計測された際のエンジン回転数、クランク角度を基に、対応する基準閉弁時間Trが読み出されるようになっている。
なお、基準偏差ΔTstは、電磁式インレットバルブ22の具体的な仕様やコモンレール式燃料噴射制御装置の具体的な仕様等を考慮しつつ、試験結果やシミュレーション結果等に基づいて定めるのが好適である。
なお、メインルーチンにおいては、このサブルーチンを実行する時期が、車両の動作制御等を考慮して定められており、その定められたタイミングが渡来する毎に、このサブルーチンが繰り返し実行されるようになっている。
すなわち、時間偏差ΔTrx(Tr−Tx1)が負の値、例えば、電磁式インレットバルブ22の通電開始時SoEが、ステップS104で算出された時間偏差ΔTrxの絶対値分だけ早められることとなる。文字式で表せば、通電開始時が、時刻SoEから(SoE−|ΔTrx|)へ変更されることとなる。
なお、この場合、通電開始時が早められるだけで、通電時間ETは従前同様である。
しかして、ステップS108において補正された通電開始時は、図示されないメインルーチンにおいて従来同様実行される燃料圧送制御において用いられることとなる。
この第2の実施例の燃料圧送補正制御方法は、電磁式インレットバルブ22の閉弁体タイミングの標準品に対するずれの大きさに対応して、通電時間を補正することで、加圧燃料量の過不足を補償し、標準品の場合と同一となるようにしたものである。
電子制御ユニット4により、最初に、閉弁時間の計測が行われる(図6のステップS202参照)が行われるが、このステップS202乃至ステップS206までの処理は、先に図5に示された第1の実施例におけるステップS102乃至S106の処理と基本的に同一の処理であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略することとする。
すなわち、電磁式インレットバルブ22の通電時間が時間偏差ΔTrxに応じて補正されることとなる。
具体的には、時間偏差ΔTrx(Tr−Tx1)が負の値、すなわち、Tx1>Trの場合には、標準品の電磁式インレットバルブを基準として定められた通電時間を、仮に、ETとすると、この標準通電時間ETに時間偏差ΔTrxの絶対値を加算した値が新たな通電時間、換言すれば、補正通電時間ETAM(=ET+|ΔTrx|)とされることとなる。
なお、通電時間を変える場合、基本的には、電磁式インレットバルブ22の通電を遮断するタイミングは変えず、時間偏差ΔTrx分だけ通電開始を早くするか(時間偏差ΔTrx分が正の値の場合)、又は、時間偏差ΔTrx分だけ通電開始を遅延させる(時間偏差ΔTrx分が負の値の場合)のが好適である。
しかして、ステップS208において得られた補正通電時間ETAMは、図示されないメインルーチンにおいて従来同様実行される燃料圧送制御において用いられることとなる。
なお、図9は、先の図7、図8と同趣旨の説明図であるが、電流波形の部分は、上述のような通電時間の補正により、電磁式インレットバルブ22の通電時間ETが時間偏差ΔTrxの絶対値分だけ長く設定された場合の例を示したものである。
7…高圧ポンプ
17…電流モニタ回路
22…電磁式インレットバルブ
23…プランジャ
47…加圧室
Claims (6)
- 燃料タンクの燃料が高圧ポンプによりコモンレールへ加圧、圧送され、当該コモンレールに接続された燃料噴射弁を介してエンジンへ高圧燃料の噴射を可能としてなると共に、電子制御ユニットによる前記高圧ポンプの駆動制御により、前記コモンレールのレール圧を制御可能としてなり、前記高圧ポンプは、エンジンの駆動により燃料の吸入、圧送を可能してなると共に、燃料の吸入路と排出路とが連通する燃料溜まりと、プランジャが摺動可能に配された加圧室との間を開閉成する電磁式インレットバルブが設けられ、前記電磁式インレットバルブの閉弁タイミングが前記電子制御ユニットにより制御されることで、前記コモンレールへ圧送される燃料量が定まるよう構成されてなるコモンレール式燃料噴射制御装置における燃料圧送補正制御方法であって、
前記電磁式インレットバルブの通電駆動の終了時に、その通電が遮断されてから、前記電磁式インレットバルブが閉弁状態となるまでの時間を閉弁時間として取得し、前記取得された閉弁時間と、予め選定された基準閉弁時間との差を時間偏差として算出し、前記時間偏差の絶対値が所定の基準偏差を超える場合、前記時間偏差の大きさに応じて、前記電磁式インレットバルブの通電タイミングを補正して、前記時間偏差に起因する前記コモンレールに圧送される燃料量の過不足を補償可能としたことを特徴とする燃料圧送補正制御方法。 - 前記時間偏差の絶対値が所定の基準偏差を超える場合、前記時間偏差の大きさに応じて、前記電磁式インレットバルブの通電タイミングを補正することに代えて、前記時間偏差の大きさに応じて、前記電磁式インレットバルブの通電時間を補正することを特徴する請求項1記載の燃料圧送補正制御方法。
- 前記電磁式インレットバルブの通電が遮断されてから、その通電の遮断後に、前記電磁式インレットバルブに生ずる逆起電流がピーク値に達した時点を、前記電磁式インレットバルブが閉弁状態に達した時点として前記閉弁時間を取得することを特徴とする請求項1、又は、請求項2記載の燃料圧送補正制御方法。
- 燃料タンクの燃料が高圧ポンプによりコモンレールへ加圧、圧送され、当該コモンレールに接続された燃料噴射弁を介してエンジンへ高圧燃料の噴射を可能としてなると共に、電子制御ユニットによる前記高圧ポンプの駆動制御により、前記コモンレールのレール圧を制御可能としてなり、前記高圧ポンプは、エンジンの駆動により燃料の吸入、圧送を可能してなると共に、燃料の吸入路と排出路とが連通する燃料溜まりと、プランジャが摺動可能に配された加圧室との間を開閉成する電磁式インレットバルブが設けられ、前記電磁式インレットバルブの閉弁タイミングが前記電子制御ユニットにより制御されることで、前記コモンレールへ圧送される燃料量が定まるよう構成されてなるコモンレール式燃料噴射制御装置であって、
前記電子制御ユニットは、
前記電磁式インレットバルブの通電駆動の終了時に、その通電が遮断されてから、前記電磁式インレットバルブが閉弁状態となるまでの時間を閉弁時間として計測し、前記計測された閉弁時間と、予め選定された基準閉弁時間との差を時間偏差として算出し、前記時間偏差の絶対値が所定の基準偏差を超える場合、前記時間偏差の大きさに応じて、前記電磁式インレットバルブの通電タイミングを補正して、前記時間偏差に起因する前記コモンレールに圧送される燃料量の過不足を補償可能に構成されてなることを特徴とするコモンレール式燃料噴射制御装置。 - 前記電子制御ユニットは、前記時間偏差の絶対値が所定の基準偏差を超える場合、前記時間偏差の大きさに応じて、前記電磁式インレットバルブの通電タイミングを補正することに代えて、前記時間偏差の大きさに応じて、前記電磁式インレットバルブの通電時間を補正するよう構成されてなることを特徴とする請求項4記載のコモンレール式燃料噴射制御装置。
- 前記電子制御ユニットは、前記電磁式インレットバルブの通電が遮断されてから、その通電の遮断後に、前記電磁式インレットバルブに生ずる逆起電流がピーク値に達した時点を、前記電磁式インレットバルブが閉弁状態に達した時点として前記閉弁時間の計測を行うよう構成されてなることを特徴とする請求項4、又は、請求項5記載のコモンレール式燃料噴射制御装置。
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