JP2015206211A - ドア錠制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの電子キーを複数のドアで共用するにあたり、キーフリー操作は複数のドアにおいて可能にするものの、電子キーの遠隔操作時にユーザの意図しないドアが作動してしまうことを防ぐことができるドア錠制御システムを提供する。
【解決手段】建物1の第1ドア2aに電子キー4を登録すると、通信線12を通じて連結された他の第2ドア2b〜第4ドア2dにも電子キーIDが書き込まれることにより、1つの電子キー4を複数の第1ドア2a〜第4ドア2dで共用可能にする。このとき、電子キー4が共用下にあるドア全て(第1ドア2a〜第4ドア4d)でキーフリー操作を有効に設定し、これら第1ドア2a〜第4ドア2dのうち特定ドア(第1ドア2a)のみで遠隔操作を有効に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドア錠の作動を制御するドア錠制御システムに関する。
従来、建物のドアに設けられたドア錠の施解錠を制御するドア錠制御システムが周知である(特許文献1等参照)。このドア錠制御システムでは、ドア錠の作動に電子キーの操作を課さないキーフリー操作によって、ドア錠を施解錠することが可能である。
特開2007−162310号公報
この種のドア錠制御システムでは、建物に設けられた複数のドアを通信線で接続しておき、1つのドアに電子キーを登録すると、この電子キーが他のドアにも自動的に登録される技術が検討されている。このシステムを使用すれば、1回の登録作業によって、複数のドアに電子キーを登録することができるので、登録作業が楽になる利点がある。
ところで、電子キーには、ドアに対して離れた位置から電子キーを操作することによってドア錠を作動させる遠隔操作によりドア錠の施解錠を切り替えが可能なものもある。この遠隔操作において電子キーから送信される電波は、一般的に通信距離が長い。このため1つの電子キーを複数のドアで共用する状況下において、電子キーの遠隔操作により特定のドアを解錠しようとしたとき、電波が所望のドアのみならず他のドアにも届いてしまい、ユーザの意図しないドアまで作動してしまう問題があった。
本発明の目的は、1つの電子キーを複数のドアで共用するにあたり、キーフリー操作は複数のドアにおいて可能にするものの、電子キーの遠隔操作時にユーザの意図しないドアが作動してしまうことを防ぐことができるドア錠制御システムを提供することにある。
前記問題点を解決するドア錠制御システムは、建物のドアに設けられたドア錠を電子キーによって無線により作動可能な構成において、通信線を通じて電気的に連結された複数のドアのうち、ある1つのドアに電子キーを登録するとき、当該電子キーの電子キーIDを、前記通信線を通じて他のドアにも登録することにより、当該電子キーを複数の前記ドアで共用可能にする登録実行部と、狭い通信エリア下で前記建物からの通信を契機に行われるID照合が成立することにより前記ドアの作動が許可又は実行されるキーフリー操作を、前記電子キーが共用下にあるドア全てで有効とし、前記キーフリー操作より広い通信エリア下で前記電子キーからの通信を契機に行われるID照合が成立することにより前記ドアの作動が実行される遠隔操作を、前記電子キーが共用された前記ドアのうちの特定のドアのみで有効にする作動設定部とを備えた。
本構成によれば、1つの電子キーを複数のドアで共用するとき、電子キーが共用下にあるドア全てでキーフリー操作を有効に設定し、これらドアのうち特定ドアのみで遠隔操作を有効に設定する。よって、1つの電子キーを複数のドアで共用するにあたり、キーフリー操作は複数のドアにおいて可能にするものの、電子キーの遠隔操作時にユーザの意図しないドアが作動してしまうことを防ぐことが可能になる。
前記ドア錠制御システムにおいて、前記作動設定部は、前記ドア又は建物のメモリに設けられたフラグの許可又は不許可の設定を行うことにより、前記キーフリー操作及び遠隔操作の有効及び無効を切り替えることが好ましい。この構成によれば、メモリのフラグを書き替えるという簡素な処理により、キーフリー操作及び遠隔操作の有効無効を切り替えることが可能となる。
前記ドア錠制御システムにおいて、前記作動設定部は、前記電子キーが共用された複数の前記ドアのうち、ユーザによる前記電子キーの登録作業が実行されたドアにおいて前記遠隔操作を許可することが好ましい。この構成によれば、キー登録作業が実行されるドアは、例えば建物の玄関ドアなど、通常、最も使用されるドアの可能性が高い。ところで、遠隔操作は、玄関ドアなど、日頃、主に使用されるドアで用いられる可能性が高い。よって、キー登録作業が実行されるドアにおいて遠隔操作が有効になるように設定されれば、最も好ましいドアについて遠隔操作を有効に設定しておくことが可能となる。
前記ドア錠制御システムにおいて、前記電子キーが共用された複数の前記ドアのうち、どのドアを遠隔操作可能とするのかをユーザに選択させる選択実行部を備え、前記作動設定部は、前記選択実行部を通じてユーザにより選択されたドアにおいて遠隔操作を許可することが好ましい。この構成によれば、どのドアを遠隔操作可能とするのかを自由に設定することが可能となる。
本発明によれば、1つの電子キーを複数のドアで共用するにあたり、キーフリー操作は複数のドアにおいて可能にするものの、電子キーの遠隔操作時にユーザの意図しないドアが作動してしまうことを防ぐことができる。
一実施形態のドア錠制御システムの構成図。 キーフリー操作(自動解錠)の概要図。 キーフリー操作(手動解錠)の概要図。 遠隔操作の概要図。 キーフリー操作及び遠隔操作の有効無効を設定するときの概要図。 ドアの他の構造例を示すブロック図。
以下、ドア錠制御システムの一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、建物1は、建物1のドア2に設けられたドア錠3を電子キー4によって無線により作動可能なドア錠制御システム5を備える。ドア錠制御システム5は、例えば狭い通信エリア下で建物1からの通信を契機にID照合を実行してドア錠3を制御するキー操作フリーシステムと、キー操作フリーシステムよりも広い通信エリア下で電子キー4からの通信を契機にID照合を実行してドア錠3を作動させるワイヤレスキーシステムとを含むことが好ましい。ドア錠制御システム5は、例えばドア錠3の施錠及び解錠の両方を制御するものであるとよい。
なお、以降は、キー操作フリーシステムによるドア錠3の操作を「キーフリー操作」と記し、ワイヤレスキーシステムによるドア錠3の操作を「遠隔操作」と記す。また、キー操作フリーシステムの通信を「スマート通信」と記し、その通信で実施されるID照合を「スマート照合」と記し、ワイヤレスキーシステムの通信を「ワイヤレス通信」と記し、その通信で実施されるID照合を「ワイヤレス照合」と記す。
キー操作フリーシステムの通信は、例えば建物1→電子キー4の通信がLF(Low Frequency)帯の電波、電子キー4→建物1の通信がUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を使用した双方向の狭域通信であるとよい。キーフリー操作は、例えば電子キー4を操作しなくても、キー操作フリーシステムに準じたスマート照合が成立すれば、ドア錠3の作動が許可又は実行される操作である。
ワイヤレスキーシステムの通信は、電子キー4→建物1の通信がUHF電波を使用した単方向の狭域通信であるとよい。キー操作フリーシステム及びワイヤレスキーシステムは両方とも狭域通信であるが、通信距離はスマート通信よりもワイヤレス通信の方が長い。遠隔操作は、ドア2に対して位置から電子キー4を操作することによりドア錠3を作動させる操作である。
電子キー4は、電子キー4の動作を制御するキー制御部6と、電子キー4において電波を受信する受信アンテナ7と、電子キー4において電波を送信する送信アンテナ8とを備える。電子キー4は、ドア2を遠隔操作によって解錠するときに操作する解錠ボタン9と、ドア2を遠隔操作によって施錠するときに操作する施錠ボタン10とを備える。キー制御部6のメモリ11には、電子キー4の固有IDである電子キーIDが書き込み保存されている。受信アンテナ7は、例えばLF電波を受信する。送信アンテナ8は、例えばUHF電波を送信する。解錠ボタン9及び施錠ボタン10は、例えばプッシュボタンからなり、例えばオン信号やオフ信号などの操作信号をキー制御部6に出力する。
ドア2は、例えば1つ又は複数の建物1において複数(本例は4つ)設けられている。本例の場合、これらドア2を第1ドア2a、第2ドア2b、第3ドア2c及び第4ドア2dと記す。これらドア2a〜2dは、建物1に設けられた通信線12によって連結されている。これにより、ドア2a〜2dは、通信線12を通じて各種信号の送受信が可能となっている。通信線12は、例えばLAN(Local Area Network)であるとよい。
ドア錠制御システム5は、例えば各々のドア2において、前述のドア錠3と、ドア2の動作を制御するドア制御部13と、ドア2の周囲に電波を送信する送信アンテナ14と、ドア2の周囲で電波を受信する受信アンテナ15と、ドア錠3を作動させるときに操作するドア錠操作部16とを備える。ドア制御部13のメモリ17には、ドア2に登録された電子キーIDが書き込み保存されている。送信アンテナ14は、例えばLF電波を送信する。受信アンテナ15は、例えばUHF電波を受信する。送信アンテナ14及び受信アンテナ15は、例えば建物1の壁に配設されてもよい。ドア錠3は、例えばアクチュエータを駆動源にデッドボルトを出し入れする電気錠であるとよい。ドア制御部13は、例えば基板上にIC及びスイッチの素子類が実装された制御盤であるとよい。ドア錠操作部16は、例えば操作される度にドア錠3の施解錠が切り替わる施解錠スイッチであるとよい。
ドア錠制御システム5は、電子キー4をドア2に登録するときの動作を管理する登録実行部18を備える。登録実行部18は、例えばドア制御部13に設けられる。登録実行部18は、通信線12を通じて電気的に連結された複数のドア2のうち、ある1つのドア2に電子キー4を登録するとき、その電子キー4の電子キーIDを、通信線12を通じて他のドア2にも登録することにより、電子キー4を複数のドア2で共用可能にする。
ドア錠制御システム5は、各ドア2におけるキーフリー操作及び遠隔操作の有効無効を設定する作動設定部19を備える。作動設定部19は、例えばドア制御部13に設けられるとよい。作動設定部19は、電子キー4が共用下にあるドア全てでキーフリー操作を有効とし、電子キー4が共用されたドア2のうち特定のドア2のみで遠隔操作を有効にする。例えば、作動設定部19は、電子キー4が共用された複数のドア2のうち、ユーザによる電子キー4の登録作業が実行されたドア2において遠隔操作を許可するとよい。
次に、図2〜図5を用いて、ドア錠制御システム5の動作を説明する。
図2に示すように、キーフリー操作には、電子キー4がドア2の送信アンテナ14の通信エリア(スマート通信エリア)E1に進入すると、ドア2の施解錠が自動で実行される操作パターンがある。スマート通信エリアE1は、例えば送信アンテナ14をドア2に配設することにより、ドア2を中心とした一円に、LF電波により形成されるとよい。このように、スマート通信エリアE1は、ドア2を挟んだ建物1の室内外に亘って一帯に形成されるとよい。
電子キー4が送信アンテナ14のスマート通信エリアE1に進入すると、スマート通信が実行される。具体的には、送信アンテナ14から送信されたウェイク信号を電子キー4が受信すると、電子キー4が起動してアックを返信し、続く通信課程において、ドアID照合、チャレンジレスポンス認証、電子キーID照合の各種照合を実行する。ドアID照合は、各ドア2の固有IDであるドアID(図示略)を電子キー4に送信し、電子キー4にドアIDを確認させる照合である。チャレンジレスポンス認証は、送信の度にコードが毎回変わるチャレンジコードをドア2から電子キー4に送信して電子キー4の暗号鍵に通し、このレスポンスコードをドア2に返信させ、ドア2において同様に演算したレスポンスコードにより、電子キー4のレスポンスコードの正当性を確認する照合である。電子キーID照合は、電子キー4に登録された電子キーIDの正当性をドア2で確認する照合である。ドア制御部13は、これら照合が全て成立することを確認すると、スマート照合を成立とし、ドア2の施解錠を実行する。
ちなみに、ドア錠3の状態が切り替わったとき、ドア2(ドア2の外壁)に設けられた表示部20を点灯又は点滅させて、ドア錠3の施解錠が切り替わった旨をユーザに通知してもよい。この表示動作は、ドア錠3が解錠又は施錠のどちらをとったのかが分かるように、解錠及び施錠のそれぞれで異なる表示態様をとるとよい。なお、この表示動作は、ドア錠操作部16を使用したキーフリー操作や電子キー4の遠隔操作でドア錠3の作動を切り替えるときも同様に実施されてもよい。
図3に示すように、キーフリー操作には、ドア錠操作部16が操作されたとき、スマート照合が成立することを条件にドア錠3の施解錠が実行される操作パターンもある。この操作パターンの場合には、単にスマート照合が成立することが条件ではなく、ドア錠操作部16が操作されたときに、スマート照合が成立していること又は成立することを条件に、ドア錠3の施解錠が切り替わる。
図4に示すように、遠隔操作でドア2の施解錠を切り替えるときには、ドア2から離れた位置において、電子キー4の解錠ボタン9や施錠ボタン10を操作することにより実行する。この場合、電子キー4で解錠ボタン9や施錠ボタン10が操作されると、電子キー4から電波が送信されることにより、ワイヤレス通信が実行される。ワイヤレス通信の電波のエリア(ワイヤレス通信エリア)E2は、遠い位置からでもドア2に電波が届くように、スマート通信エリアE1よりも広いエリアに設定されている。また、ワイヤレス通信の電波には、電子キーIDと、施解錠のコマンドとが含まれるとよい。
ドア制御部13は、電子キー4から送信されたワイヤレス通信の電波を受信アンテナ15で受信すると、この電波に含まれる電子キーIDを確認する。ドア制御部13は、この電子キーID照合が成立することを確認すると、同一電波内に含まれる施解錠コマンドに従い、ドア錠3を作動させる。よって、電子キー4で解錠ボタン9が操作されれば、ドア錠3が解錠され、電子キー4で施錠ボタン10が操作されれば、ドア錠3が施錠される。
図5に、電子キー4をドア2に登録するときの動作概要を図示する。ここでは、例えば電子キー4を第1ドア2aに登録する場合を例にとる。電子キー4を第1ドア2aに登録するにあたって、まず第1ドア2aの動作モードを「登録モード」に切り替える。登録モードへの切り替えは、例えばドア錠操作部16を所定の操作パターンで操作したり、ドア制御部13に設けられた専用のスイッチを操作したりすることにより、実現するとよい。これにより、第1ドア2aの登録実行部18(18a)が動作を開始する。
登録実行部18aは、登録モードに切り替わると、第1ドア2a及び電子キー4の間で、キー操作フリーシステムの通信網を利用した通信(キー登録通信)を実行する。キー登録通信は、例えば登録モードとなったドア制御部13と電子キー4とが実行可能な通信であって、電子キー4及びドア制御部13の通信規格が一致するか否かを確認する通信としてもよいし、セキュリティ性を確保するために暗号通信としてもよい。登録実行部18aは、このキー登録通信において電子キー4から電子キーIDを取得すると、この電子キーIDを自身のメモリ17aに書き込むことにより、電子キー4を第1ドア2aに登録する。
さらに、第1ドア2aの作動設定部19(19a)は、メモリ17aのフラグ書き込み領域21aにおいて、キーフリー操作フラグ及び遠隔操作フラグをともに「許可」にする。これにより、第1ドア2aでは、キーフリー操作及び遠隔操作のどちらでもドア錠3の切り替え操作が可能となる。なお、第1ドア2aに電子キー4の登録が完了したとき、ドア2(ドア2の外壁)に設けられた表示部20を点灯又は点滅させて、キー登録が完了した旨をユーザに通知してもよい。
第1ドア2aに電子キー4の登録が済むと、第1ドア2aが「マスタドア」となって、第2ドア2b,第3ドア2c及び第4ドア2dの「従属ドア」に、電子キー4を登録する作業を実行する。このとき、登録実行部18aは、建物1内の通信線12を通じて、電子キーID登録要求Sdemを第2ドア2b〜第4ドア2dに出力する。電子キーID登録要求Sdemには、登録時に第1ドア2a及び電子キー4で実行されたキー登録通信において取得した電子キーIDと、電子キーIDの紐付けを要求するコマンドとが含まれるとよい。
第2ドア2bの登録実行部18(18b)は、第1ドア2aから電子キーID登録要求Sdemを入力すると、これに含まれる電子キーIDを自身のメモリ17bに書き込むことにより、電子キー4を第2ドア2bに登録する。また、第3ドア2cの登録実行部18(18c)と第4ドア2dの登録実行部18(18d)とにおいても、電子キーID登録要求Sdemを受け付けることによる同様のキー登録、すなわちメモリ17c,17dの書き込み作業を実行する。なお、第2ドア2b〜第4ドア2dに電子キー4の登録が完了したときも、表示部20を点灯又は点滅させて、キー登録が完了した旨をユーザに通知してもよい。
第2ドア2bの作動設定部19(19b)は、電子キーID登録要求Sdemの入力をトリガにして、メモリ17bに設けられたフラグ書き込み領域21bの設定を行う。すなわち、作動設定部19bは、電子キーID登録要求Sdem内のコマンドに従い、フラグ書き込み領域21bのキーフリー操作フラグを「許可」に設定し、遠隔操作フラグを「不許可」に設定する。同様に、第3ドア2cの作動設定部19(19c)と第4ドア2dの作動設定部19(19d)とにおいても、フラグ書き込み領域21c,21dのキーフリー操作フラグを「許可」とし、遠隔操作フラグを「不許可」とする書き込みが実施される。
以上により、複数あるドア2a〜2dのうち、ユーザによるキー登録作業が実行された第1ドア2aのみ遠隔操作が許可され、他の第2ドア2b〜第4ドア2dでは遠隔操作が禁止される。このため、第1ドア2aへのキー登録によって、全てのドア2a〜2dではキーフリー操作は許可されるものの、遠隔操作については第1ドア2aのみ許可されることになる。よって、遠隔操作のとき、ユーザの意図しないドア2が施解錠されてしまうことがない。
また、図6に示すように、どのドア2を遠隔操作可能とするのかの設定は、ユーザによる選択式としてもよい。この場合、ドア錠制御システム5は、遠隔操作の選択作業を実施する選択実行部25を備えるとよい。選択操作は、例えばドア錠操作部16を所定手順で操作するパターンや、ドア制御部13に設けられた専用のスイッチを操作するパターンなどがある。また、選択操作のとき、どのような手順で選択操作を行えばよいのかを、音声によるガイドで案内してもよい。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)1つの電子キー4を複数の第1ドア2a〜第4ドア2dで共用するとき、電子キー4が共用下にあるドア全て(第1ドア2a〜第4ドア2d)でキーフリー操作を有効に設定し、これら第1ドア2a〜第4ドア2dのうち特定ドア(第1ドア2a)のみで遠隔操作を有効に設定する。よって、1つの電子キー4を複数のドア2で共用するにあたり、キーフリー操作は複数のドア2において実行可能にするものの、電子キー4の遠隔操作時にユーザの意図しないドア2が作動してしまうことを防ぐことができる。
(2)作動設定部19は、ドア2(建物1でも可)のメモリ17に設けられたフラグの許可又は不許可の設定を行うことにより、キーフリー操作及び遠隔操作の有効及び無効を切り替える。よって、本例においては、メモリ17のフラグを書き替えるという簡素な処理により、キーフリー操作及び遠隔操作の有効無効を切り替えることができる。
(3)遠隔操作が許可されるドア2は、ユーザによるキー登録作業が実行された第1ドア2aである。ところで、キー登録作業が実行されるドア2は、例えば建物1の玄関ドアなど、通常、最も使用されるドア2の可能性が高い。また、遠隔操作は、玄関ドアなど、日頃、主に使用されるドア2で用いられる可能性が高い。以上を踏まえ、キー登録作業が実行されるドア2において遠隔操作が有効になるように設定されれば、最も好ましいドア2について遠隔操作を有効に設定しておくことができる。
(4)電子キー4が共用された複数のドア2a〜2dのうち、どのドア2を遠隔操作可能とするのかを、選択実行部25によって選択可能とした。よって、どのドア2を遠隔操作可能とするのかを自由に設定することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ドア制御部13等の部品群は、ドア2に設けられることに限らず、例えば建物1の外壁など、他の場所に設けられてもよい。
・キー登録は、第1ドア2aで行われることに限らず、他のドア2、すなわち第2ドア2b〜第4ドア4dのいずれでも実行できる。
・ドア錠操作部16は、スイッチやボタンなど種々のものが採用できる。また、ドア錠操作部16は、例えばタッチセンサなどの種々のセンサとしてもよい。
・キーフリー操作は、例えばRFID(Radio Frequency IDentification)を用いたシステム、近距離無線を用いたシステム、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)を用いたシステムなど、種々の認証システムを採用することができる。
・キーフリー操作は、建物1からの通信を契機に実施されるID照合が課された操作であればよい。
・建物1側の送信アンテナ14は、ドア2に設けられることに限らず、例えば建物1の壁など、他の位置に配置可能である。
・スマート通信エリアE1は、例えば建物1に室外送信アンテナ及び室内送信アンテナをそれぞれ設けることにより、各アンテナによって別々のエリアから形成されてもよい。
・建物1に室外送信アンテナ及び室内送信アンテナを設ける場合、これらのうち一方のみ設けられる態様をとってもよい。ちなみに、この場合は、電子キー4が室外にあるか否かを判定する室外判定、又は電子キー4が室内にあるか否かを判定する室内判定の一方のみ実施することができる。
・キーフリー操作が許可されるドア2は、建物1の全ドアに限定されず、特定のドア2に限定してもよい。また、遠隔操作が許可されるドア2は、1つのドア2に限定されず、複数のドア2としてもよい。
・ID照合の電波の周波数は、LFやUHF以外の他の周波数に変更可能である。
・電子キー4は、キー専用の端末に限定されず、例えばキー機能を有する高機能携帯電話等の携帯端末としてもよい。
・建物1側のアンテナは、送信と受信とで分かれていることに限らず、送受信の両方が可能な1本のアンテナとしてもよい。
・建物1は、1つであることに限らず、複数設けられてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)前記ドア錠制御システムにおいて、前記登録実行部は、複数の前記ドアのうち、前記電子キーの登録が実行されたドアをマスタドアとして設定し、他のドアを従属ドアとして設定する。この構成によれば、各ドアを順位付けすることが可能となるので、各ドアの管理がし易くなる。
1…建物、2(2a〜2d)…ドア、3…ドア錠、4…電子キー、5…ドア錠制御システム、12…通信線、17(17a〜17d)…メモリ、18(18a〜18d)…登録実行部、19(19b〜19d)…作動設定部、25…選択実行部、E1…通信エリア(スマート通信エリア)、E2…通信エリア(ワイヤレ通信エリア)。
前記問題点を解決するドア錠制御システムは、建物のドアに設けられたドア錠を電子キーによって無線により作動可能な構成において、通信線を通じて電気的に連結された複数のドアのうち、ある1つのドアに電子キーを登録するとき、当該電子キーの電子キーIDを、前記通信線を通じて他のドアにも登録することにより、当該電子キーを複数の前記ドアで共用可能にし、前記建物及び電子キーの間のID照合を前記ドアごとに実行可能にする登録実行部と、記建物からの通信を契機に行われるID照合が成立することにより前記ドアの作動が許可又は実行されるキーフリー操作を、前記電子キーが共用下にあるドア全てで有効とし、前記電子キーからの通信を契機に行われるID照合が成立することにより前記ドアの作動が実行される遠隔操作を、前記電子キーが共用された前記ドアのうちの特定のドアのみで有効にする作動設定部とを備え、前記キーフリー操作のID照合は、前記建物から狭い通信エリアで送信される電波を前記電子キーが受信することを契機に開始されるID照合であり、前記遠隔操作のID照合は、前記建物の電波よりも広い通信エリアで前記電子キーから送信される電波を前記建物が受信することにより実行されるID照合である

Claims (4)

  1. 建物のドアに設けられたドア錠を電子キーによって無線により作動可能なドア錠制御システムにおいて、
    通信線を通じて電気的に連結された複数のドアのうち、ある1つのドアに電子キーを登録するとき、当該電子キーの電子キーIDを、前記通信線を通じて他のドアにも登録することにより、当該電子キーを複数の前記ドアで共用可能にする登録実行部と、
    狭い通信エリア下で前記建物からの通信を契機に行われるID照合が成立することにより前記ドアの作動が許可又は実行されるキーフリー操作を、前記電子キーが共用下にあるドア全てで有効とし、前記キーフリー操作より広い通信エリア下で前記電子キーからの通信を契機に行われるID照合が成立することにより前記ドアの作動が実行される遠隔操作を、前記電子キーが共用された前記ドアのうちの特定のドアのみで有効にする作動設定部と
    を備えたことを特徴とするドア錠制御システム。
  2. 前記作動設定部は、前記ドア又は建物のメモリに設けられたフラグの許可又は不許可の設定を行うことにより、前記キーフリー操作及び遠隔操作の有効及び無効を切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載のドア錠制御システム。
  3. 前記作動設定部は、前記電子キーが共用された複数の前記ドアのうち、ユーザによる前記電子キーの登録作業が実行されたドアにおいて前記遠隔操作を許可する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のドア錠制御システム。
  4. 前記電子キーが共用された複数の前記ドアのうち、どのドアを遠隔操作可能とするのかをユーザに選択させる選択実行部を備え、
    前記作動設定部は、前記選択実行部を通じてユーザにより選択されたドアにおいて遠隔操作を許可する
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のドア錠制御システム。
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