JP2015205990A - 難燃性ポリマー、その製造方法、および難燃性モノマー - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、難燃性に優れるのみならず熱安定性も高く、分子量分布の狭い難燃性ポリマー、および、当該難燃性ポリマーが得られるその製造方法と、当該難燃性ポリマーの原料化合物として用いる難燃性モノマーを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る難燃性ポリマーは、下記式(I)で表される繰り返し単位を有することを特徴とする。

[式中、XはC1-6アルキレン基等を示し、R1〜R5は、独立してC1-6アルコキシ基等を示す]
【選択図】なし

Description

本発明は、難燃性に優れるのみならず熱安定性も高く、分子量分布の狭い難燃性ポリマー、および、当該難燃性ポリマーが得られるその製造方法と、当該難燃性ポリマーの原料化合物として用いる難燃性モノマーに関するものである。
合成ポリマー材料は、金属やセラミックなどの素材に比べて軽量であり、加工性が高く、さらに着色なども容易であることから、多くの日常生活用品や産業資材に使われている。しかしその一方で、金属やセラミックより燃焼し易いという欠点があり、火災や延焼の原因となる危険性がある。そのために、合成ポリマー材料の難燃化が図られている。
組成物に難燃性を付与するための化合物としては、シクロホスファゼン化合物が知られている。しかしこの化合物は、一般的に、溶融した合成ポリマーに混練して配合されている(特許文献1など)。また、懸濁重合反応液中にシクロホスファゼン化合物を添加して反応させることによりポリマー分散液を調製し、これを乾燥して難燃剤とし、樹脂ワニスに配合した例もある(特許文献2など)。しかしこれら従来技術では、混練や分散液の乾燥などに時間やエネルギーがかかり、特に混練では均一な組成物を得るのが難しいという問題がある。
それに対して、ホスファゼンを共有結合させたビニルモノマーを重合した例(非特許文献1,2)や、酸クロライド基を有するシクロホスファゼン化合物を使って難燃性ポリエステルを製造した例(非特許文献3)がある。また、(メタ)アクリル酸とホスファゼン化合物を共重合した例(特許文献3)も知られている。
特開2013−231140号公報 特開2014−47342号公報 特開昭59−138208号公報
Kenzo Inoueら,Macromolecules,22,pp.1530−1533(1989) Kenzo Inoueら,Macromolecules,22,pp.4466−4469(1989) K.MIYATAら,Eur.Polym.J.,32(11),pp.1257−1261(1996)
上述したように、難燃性のホスファゼン化合物は組成物に配合することが一般的であるが、当該化合物を化学的に組み込んだポリマーも知られていた。
しかし、本発明者らの実験的知見によれば、アクリル系の当該ポリマーの熱安定性は十分に満足できるものではない。また、ポリエステル系の当該ポリマーは、Mw/Mn値が高く分子量分布が広いものであるか、或いは、当該値は比較的低くても重合が十分に進んでおらず分子量が低いものであった。
そこで本発明は、難燃性に優れるのみならず熱安定性も高く、分子量分布の狭い難燃性ポリマー、および、当該難燃性ポリマーが得られるその製造方法と、当該難燃性ポリマーの原料化合物として用いる難燃性モノマーを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、ホスファゼン化合物を共有結合させたジアゾカルボニルモノマーを重合させれば、難燃性に極めて優れ、熱安定性も高く、且つ分子量分布の狭い難燃性ポリマーが得られることを見出して、本発明を完成した。
本発明に係る難燃性ポリマーは、下記式(I)で表される繰り返し単位を有することを特徴とする。
[式中、
Xは、C1-6アルキレン基、置換基αを有していてもよいC6-10アリーレン基、エーテル基、チオエーテル基、カルボニル基、エステル基、チオエステル基、−N(R6)−(式中、R6は水素原子またはC1-6アルキル基を示す)、アミド基、またはこれら2以上の組み合わせからなるリンカー基を示し、
1〜R5は、独立してC1-6アルコキシ基、置換基αを有していてもよいC6-12アリールオキシ基、ハロゲン原子、−NR78(式中、R7とR8は独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示すか、R7とR8が一緒になってC1-6アルキレン基を示す)からなる群より選択される基を示し、
置換基αは、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、−NR910(式中、R9とR10は独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示すか、R9とR10が一緒になってC1-6アルキレン基を示す)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基からなる群より選択される置換基を示す]
本発明において「C1-6アルキレン基」とは、炭素数1以上、6以下の直鎖状または分枝鎖状の二価飽和脂肪族炭化水素基をいう。例えば、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、s−ブチレン、t−ブチレン、n−ペンチレン、n−ヘキシレン等である。好ましくはC1-4アルキレン基であり、より好ましくはC1-2アルキレン基であり、最も好ましくはメチレンである。
「C6-10アリーレン基」とは、炭素数が6以上、10以下の二価芳香族炭化水素基をいう。例えば、フェニレン、ナフチレン、インデニレン等であり、好ましくはフェニレンであり、より好ましくは1,4−フェニレンである。
「C1-6アルキル基」は、炭素数1以上、6以下の直鎖状または分枝鎖状の一価飽和脂肪族炭化水素基をいう。例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等である。好ましくはC1-4アルキル基であり、より好ましくはC1-2アルキル基であり、最も好ましくはメチルである。
「C1-6アルコキシ基」とは、炭素数1以上、6以下の直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素オキシ基をいう。例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ等であり、好ましくはC1-4アルコキシ基であり、より好ましくはC1-2アルコキシ基である。
「C6-12アリールオキシ基」とは、炭素数が6以上、12以下の芳香族炭化水素オキシ基をいう。例えば、フェノキシ、ナフチルオキシ、インデニルオキシ、ビフェニルオキシ等であり、好ましくはフェノキシである。
「ハロゲン原子」としては、フルオロ原子、クロロ原子、ブロモ原子、およびヨード原子を例示することができ、クロロ原子またはブロモ原子が好ましく、クロロ原子がより好ましい。
1〜R5は、互いに同一であっても異なっていてもよいが、化合物の合成のし易さなどからすべて同一のものであることが好ましい。
上記C6-10アリーレン基およびC6-12アリールオキシ基が置換基αを有する場合、置換基数は置換可能である限り特に制限されないが、1以上、5以下が好ましく、1以上、3以下がより好ましく、1または2がさらに好ましく、1が特に好ましい。また、2以上の置換基αが存在する場合には、それら置換基αは互いに同一であってもよいし異なっていてもよい。
7とR8またはR9とR10が一緒になってC1-6アルキレン基を示す−NR78または−NR910としては、例えば、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニルを挙げることができる。
上記難燃性ポリマーとしては、数平均分子量に対する重量平均分子量の比が1.25以下であるものが好ましい。数平均分子量に対する重量平均分子量の比は多分散度を示し、当該値が1.25以下であれば、分子量分布が十分に小さいといえる。
上記難燃性ポリマーにおいて、上記繰り返し単位(I)としては下記式で表されるものが好ましい。
[式中、XおよびR1〜R5は前記と同義を示し、O−Yは、主鎖側の末端がエーテル基であるXを示す]
当該難燃性ポリマーを製造するためのモノマーは、合成が容易であるといえる。
上記難燃性ポリマーとしては、R1〜R5がC6-12アリールオキシ基であるものが好ましい。当該難燃性ポリマーは、熱安定性に特に優れる。
本発明に係る難燃性モノマーは、下記式(II)で表されることを特徴とする。
[式中、XおよびR1〜R5は前記と同義を示す]
上記難燃性モノマー(II)としては、上記難燃性ポリマーと同様の理由で、下記式で表されるものが好ましい。
[式中、YおよびR1〜R5は前記と同義を示す]
上記難燃性モノマーとしては、特に熱安定性に優れる難燃性ポリマーが得られることから、R1〜R5がC6-12アリールオキシ基であるものが好ましい。
本発明に係る上記難燃性ポリマー(I)の製造方法は、遷移金属触媒の存在下、上記難燃性モノマー(II)を重合させる工程を含むことを特徴とする。
上記製造方法においては、遷移金属触媒に加えてボレート塩の存在下で重合させることが好ましい。遷移金属触媒とボレート塩を組み合わせて用いれば、十分な分子量を有する難燃性ポリマー(I)をより確実に製造することが可能になる。
本発明に係る難燃性ポリマーでは、主鎖を構成する炭素原子一つ当たり一つのホスファゼン化合物が共有結合している。よって、主鎖を構成する炭素原子二つ当たり一つのホスファゼン化合物が共有結合している同様の(メタ)アクリル酸ポリマーや、その他の同様の共重合ポリマーやポリエステルに比べ、分子あたりの難燃性基の割合が高く難燃性は優れているといえる。また、本発明に係る難燃性ポリマーは、少なくとも同様のアクリル酸ポリマーに比べて熱安定性が高い。さらに、本発明に係る難燃性モノマーを重合させた場合には、おそらく化学的に不安定な成長末端が安定化されて副反応が抑制されていることにより、分子量の制御が容易となり、分子量分布の狭い均一な難燃性ポリマーが得られる。よって本発明は、例えば住宅用建材や航空宇宙産業用材料などとして有用な難燃性ポリマーに関する技術として、産業上非常に優れたものである。
図1は、本発明に係る難燃性ポリマーと難燃性アクリルポリマーの熱重量測定の結果を示すグラフである。
まず、本発明に係る難燃性モノマー(II)の製造方法につき説明する。まずは、シクロホスファゼン化合物(III)からモノマー前駆体(IV)を製造する。
[式中、XおよびR1〜R5は上記と同義を示し、R11は、C1-6アルコキシ基、C6-12アリールオキシ基またはハロゲン原子を示し、Halは、脱離能を有するハロゲン原子、即ちクロロ原子、臭素原子またはヨウ素原子を示す]
上記ホスファゼン化合物(III)は市販されているか、或いは当業者であれば市販化合物から容易に合成することができる。例えば、R1〜R5およびR11がすべてハロゲン原子であるホスファゼン化合物は市販されており、当該ハロゲン原子は適度な反応性を有するため、当業者であればC1-6アルコキシ基またはC6-12アリールオキシ基へ容易に官能基変換することができる。
上記モノマー前駆体(IV)と難燃性モノマー(II)において、Xは、C1-6アルキレン基、置換基αを有していてもよいC6-10アリーレン基、エーテル基、チオエーテル基、カルボニル基、エステル基、チオエステル基、−N(R6)−、アミド基、またはこれら2以上の組み合わせからなるリンカー基を示す。当該リンカー基は、上記モノマー前駆体(IV)や難燃性モノマー(II)の合成を容易にしたり、重合性基(H−C(=N2)−基)とホスファゼン基との距離を適度に保って難燃性モノマー(II)の重合反応が阻害されないようにするといった目的を有する。当業者であれば、例えばR1〜R5およびR11がすべてハロゲン原子であるホスファゼン化合物(III)に、これらリンカー基を形成しつつハロゲン化アセチル基(Hal−CH2−C(=O)−基)を導入することは容易である。
上記ホスファゼン化合物(III)から上記モノマー前駆体(IV)を得るには、例えば、塩基の存在下、R1〜R5およびR11がすべてハロゲン原子であるホスファゼン化合物の当該ハロゲン原子と、Xを形成するための官能基を有する化合物とを反応させればよい。当該化合物の上記ホスファゼン化合物(III)への導入数は、使用する塩基の強度や当該化合物の官能基の種類やモル比などにより容易に制御することが可能である。例えば、アルコール性水酸基に比べてフェノール性水酸基の反応性は高いため、塩基としてアルキルアミン、炭酸塩、炭酸水素塩などの弱塩基と組み合わせることにより、上記ホスファゼン化合物(III)へフェノールエーテル基を1つのみ容易に導入することができる。また、上記ホスファゼン化合物(III)へ脂肪族エーテル基を1つのみ導入する場合には、当該脂肪族エーテル基に対応するナトリウムアルコキシドを上記ホスファゼン化合物(III)の等モルまたは略等モル、例えば0.8倍モル以上、1.1倍モル以下用いることにより、脂肪族エーテル基を1つのみ導入することが可能である。
目的とするリンカー基Xの形成は一段階で行う必要はなく、多段階で段階的に形成してもよい。また、上記ハロゲン化アセチル基中のハロゲン原子は、当該ハロゲン化アセチル基の前駆体を導入した後に官能基変換により導入してもよい。また、上記ホスファゼン化合物(III)またはホスファゼン基中のR1〜R5は、任意の段階で官能基変換が可能である。例えば、R1〜R6がすべてハロゲン原子であるホスファゼン化合物(III)を用いて上記モノマー前駆体(IV)を合成した後、R1〜R5のハロゲン原子をC1-6アルコキシ基やC6-12アリールオキシ基に官能基変換することができる。
Xのシクロホスファゼン基の反対側の末端、即ち、モノマー前駆体(IV)におけるHal−CH2C(=O)−側の末端と難燃性モノマー(II)におけるHC(=N2)C(=O)−側の末端は、エーテル基(−O−)であることが好ましい。この場合、例えば、活性化エステルと末端水酸基との間のエステル化反応により、モノマー前駆体(IV)においてはHal−CH2C(=O)O−を、難燃性モノマー(II)においてはHC(=N2)C(=O)O−を容易に導入することができる。
次に、塩基の存在下、ジトシルヒドラジンなど電子吸引基により置換されたヒドラジン化合物と上記モノマー前駆体(IV)とを反応させ、上記難燃性モノマー(II)を得る。
塩基としては、プロトンを引き抜く力の強い超強塩基を用いることができる。かかる超強塩基としては、例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU)や1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノネン−5(DBN)を挙げることができる。当該塩基は、上記モノマー前駆体(IV)に対して大過剰、例えば、上記モノマー前駆体(IV)に対して2倍モル以上、10倍モル以下程度用いることが好ましい。
反応終了後は、分液や各種クロマトグラフィーなどを適宜組み合わせるなどして難燃性モノマー(II)を精製すればよい。
本発明に係る難燃性モノマー(II)は、重合させた場合に主鎖を形成する炭素原子、即ち、難燃性モノマー(II)におけるH−C(=N2)−基中の炭素原子一つ当たり、難燃性基であるホスファゼン基一つを有する。よって、難燃性モノマー(II)を重合させて得られる難燃性ポリマー(I)は、非常に優れた難燃性を示す。
また、本発明に係る難燃性モノマー(II)の反応性は、おそらくは重合性基(H−C(=N2)−基)に比べて嵩高いホスファゼン基により適度に制御されていることから、反応温度などの調整により暴走反応を抑制しつつ重合反応を制御することが可能であり、難燃性モノマー(II)の重合により分子量分布の小さい難燃性ポリマー(I)を製造することができる。
本発明に係る難燃性モノマー(II)は、公知の条件で重合することができる。例えば、遷移金属触媒の存在下、溶媒中で重合させることができる。
遷移金属触媒としては、例えば、式LoMHalp(式中、Mは3〜10族の遷移金属であり、Lは遷移金属Mへの配位能を有する配位子であり、Halはハロゲン原子を示し、oは0以上、4以下の整数を示し、pは遷移金属Mの価数を示す)で表されるものを挙げることができる。
上記遷移金属触媒中の遷移金属Mとしては、例えば、チタン、ジルコニウム、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、パラジウムなどを挙げることができ、鉄、ルテニウム、ロジウム、ニッケル、パラジウムなどの8〜10族の遷移金属が好ましく、鉄、ニッケル、パラジウムがさらに好ましく、パラジウムが特に好ましい。
上記遷移金属触媒中の配位子Lとしては、遷移金属Mに配位可能なπ電子や非共有電子対を有するものであり、例えば、アリル型配位子、フェニル型配位子、シクロペンタジエン型配位子、フルオレン型配位子、フェノキシ型配位子、アミノ型配位子、ホスフィン型配位子などを挙げることができる。
上記遷移金属触媒中、oは遷移金属Mに対する配位子Lの数を示し、pは遷移金属Mの価数を示すが、両方共0であっても構わない。即ち、使用する遷移金属触媒は、0価の遷移金属自体であってもよい。
上記遷移金属触媒に加え、ボラート塩を併用してもよい。上記遷移金属触媒のみでは重合反応が十分に進行せず、分子量が比較的小さいポリマーが得られる場合がある。そのような場合には、ボラート塩を併用することにより重合反応が良好に進行し、十分な分子量を有するポリマーがより確実に得られる。
上記ボラート塩としては、例えば、テトラフェニルボラート塩、テトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボラート塩、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート塩などを挙げることができる。ボラート塩のカウンターカチオンとしては、ナトリウムイオンやカリウムイオンを挙げることができる。
上記遷移金属触媒とボラート化合物の使用量は、それぞれ触媒量でよく、例えば、難燃性ポリマー(II)に対して0.1モル%以上、5モル%以下程度とすることができる。
重合反応に用いる溶媒は、上記難燃性モノマー(II)などに対して適度な溶解能を有し、重合反応を阻害しないものであれば特に制限されないが、例えば、ジエチルエーテルやテトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒;n−ヘキサンやシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素系溶媒;ベンゼンやトルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒;ジクロロメタンやジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒;ジメチルホフムアミドやジメチルアセトアミドなどのアミド系溶媒;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド溶媒などを挙げることができる。
重合反応の条件は、予備実験などで適宜決定すればよい。反応温度は、例えば、−200℃以上、60℃以下程度とすることができる。反応温度を比較的低く設定することにより、上記難燃性モノマー(II)の使用と相まって、暴走反応を抑制し、重合反応を制御して、分子量分布の狭いポリマーを得ることができる。反応時間は、難燃性モノマー(II)が十分に消費されるまでとすればよいが、例えば、1時間以上、50時間以下程度とすることができる。
具体的な反応条件は、所望の分子量を有し且つ分子量分布の狭い難燃性モノマー(II)が得られるよう調整することが好ましい。難燃性モノマー(II)の分子量としては、数平均分子量で5000以上、100000以下が好ましい。また、ポリマーの多分散度を示す数平均分子量(Mn)に対する重量平均分子量(Mw)の比(Mw/Mn値)としては1.25以下が好ましい。当該比が1.25以下であれば、ポリマーの分子量分布としては十分に狭いといえる。当該比としては、1.2以下がより好ましい。なお、分子量に分布があれば重量平均分子量(Mw)は数平均分子量(Mn)よりも大きくなるため、当該比(Mw/Mn値)は1以上である。また、ポリマーの数平均分子量と重量平均分子量は様々な測定方法で求められるが、本発明ではゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ(GPC)の結果から求めるものとする。
反応終了後は、分液や各種クロマトグラフィーなどを適宜組み合わせるなどして難燃性ポリマー(I)を精製すればよい。
本発明に係る難燃性モノマー(II)を重合して得られる難燃性ポリマー(I)は、難燃性に極めて優れ、熱安定性も高く、且つ分子量分布の狭い高品質なものである。よって、本発明に係る難燃性ポリマー(I)は、発火や延焼などを防ぐべく、電気コードなどの電気・電子材料、住宅用建材、航空宇宙産業用材料などとして有用である。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1: 本発明に係る難燃性ポリマー1の製造
(1) EtO2CPhO−PN−Cl5の合成
窒素雰囲気下、ヘキサクロロシクロトリホスファゼン(PN−Cl6)(10.0g,28.9mmol)のTHF溶液(80mL)を0℃に冷却し、4−ヒドロキシ安息香酸エチル(HEB)(4.8g,29mmol)とトリエチルアミン(8.8g,87mmol)のTHF溶液(100mL)を滴下した。その後、当該反応混合液を40℃に加熱して12時間攪拌した。生成した塩を濾別し、濾液から揮発成分を減圧留去した。残渣をヘキサンで洗浄して未反応のPN−Cl6を除去した後、シリカゲルの中圧クロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で精製して、目的化合物であるEtO2CPhO−PN−Cl5(6.5g,14mmol,収率:47%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):1.42 (t, 3H, CH3), 4.37 (d, 2H, CH2), 7.33 (d, 2H, Ar-H), 8.11 (d, 2H, Ar-H)
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):12.0 (d), 22.2 (t)
(2) EtO2CPhO−PN−OEt5の合成
窒素雰囲気下、NaH(1.00g,41.7mmol)のTHF溶液(20mL)を0℃に冷却し、EtOH(2.5mL,43mmol)とTHF(2.5mL)の混合溶液を滴下した後、室温で攪拌してEtONaのTHF溶液とした。そこに、EtO2CPhO−PN−Cl5(2.0g,4.2mmol)のTHF溶液(10mL)を加え、50℃に加熱して5時間攪拌した。1N塩酸を加えて過剰のEtONaを中和した後、クロロホルムを加えて分液し、有機層から揮発成分を減圧留去した。残渣をシリカゲルの中圧クロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で精製して、目的化合物であるEtO2CPhO−PN−OEt5(0.95g,1.8mmol,収率:43%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):1.1-1.5 (3H x 6, CH3), 3.7-4.4 (2H x 6, CH2), 7.33 (d, 2H, Ar-H), 8.00 (d, 2H, Ar-H)
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):14.1 (q), 16.9 (q)
(3) HOCH2PhO−PN−OEt5の合成
窒素雰囲気下、EtO2CPhO−PN−OEt5(0.947g,1.80mmol)のTHF溶液(10mL)を0℃に冷却し、LiAlH4(0.12g,3.2mmol)のTHF懸濁液(10mL)を滴下した。当該混合溶液を室温で5時間攪拌した後、0℃に冷却して、MeOH、水および1N塩酸を加えて過剰のLiAlH4をクエンチした。クロロホルムを加えて分液操作を行い、クロロホルム溶液から揮発成分を減圧留去することにより、目的化合物であるHOCH2PhO−PN−OEt5(0.807g,1.67mmol,収率:93%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):1.1-1.4 (3H x 5, CH3), 1.72 (s, 1H, OH), 3.6-4.2 (2H x 5, POCH2), 4.64 (s, 2H, PhCH2), 7.26 (m, 4H, Ar-H)
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):14.4 (q), 17.1 (q)
(4) 難燃性モノマー1の合成
窒素雰囲気下、HOCH2PhO−PN−OEt5(0.766g,1.58mmol)とNaHCO3(0.398g,4.74mmol)のアセトニトリル溶液(8mL)を0℃に冷却し、ブロモアセチルブロミド(0.21mL,2.7mmol)を滴下し、0℃で10分間攪拌した。水とジクロロメタンを加えて分液後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、揮発成分を減圧留去した。窒素雰囲気下、残渣にジトシルヒドラジン(TsNHNHTs)(1.08g,3.16mmol)とTHF(8mL)を加えた。当該混合物を攪拌して溶液とした後、0℃に冷却してDBU(1.2mL,8.0mmol)を0℃で加え、10分間攪拌した。水とジエチルエーテルを加えて分液後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、揮発成分を減圧留去した。残渣を分取リサイクルGPC(展開液:クロロホルム)により精製し、目的化合物である難燃性モノマー1(0.685g,1.24mmol,収率:79%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):1.1-1.4 (3H x 5, CH3), 3.6-4.2 (2H x 5, POCH2), 4.77 (s, 1H, N2CH), 5.15 (s, 2H, PhCH2), 7.28 (m, 4H, Ar-H)
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):14.4 (q), 17.1 (q)
(5) 難燃性モノマー1の重合による難燃性ポリマー1の製造
窒素雰囲気下、シュレンク管にπ−allylPdCl(0.70mg,0.0036mmol)とTHF(1mL)を入れ、−78℃に冷却した。NaBPh4(1.2mg,0.0035mmol)を加え、−78℃で10分間攪拌した。次いで、難燃性モノマー1(0.101g,0.183mmol)のTHF溶液(1mL)を加え、−20℃に昇温し、15時間攪拌した。室温に昇温しながら揮発成分を減圧留去した後、残渣にメタノール、塩酸およびクロロホルムを加えて分液し、クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、揮発成分を減圧留去した。残渣を分取リサイクルGPCにより精製して、目的化合物である難燃性ポリマー1を収率72%で得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):1.0-1.4 (CH3), 3.0-4.0 (main chain CH), 3.6-4.2 (POCH2), 4.3-5.2 (PhCH2), 6.8-7.4 (Ar-H)
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):14.1 (t), 17.2 (d)
また、得られた難燃性ポリマー1をGPC測定で分析したところ、数平均分子量Mn=10000であり、ポリマーの多分散度を示すMw/Mn値は1.19と分子量分布が非常に狭く、分子量が制御されていることが実証された。
実施例2: 本発明に係る難燃性ポリマー2の製造
(1) EtO2CPhO−PN−OPh5の合成
上記実施例1(2)と同様にして、目的化合物であるEtO2CPhO−PN−OPh5を収率58%で得た。但し、EtOHの代わりにPhOHを用い、反応は45℃で24時間行い、中圧クロマトグラフィーの展開溶媒としてはクロロホルムを用いた。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):1.40 (t, 3H, CH3), 4.37 (q, 2H, CH2), 6.8-7.2 (27H [PhO x 5, Ar-2H]), 7.83 (d, 2H, Ar-H)
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):8.66 (s)
(2) HOCH2PhO−PN−OPh5の合成
上記実施例1(3)と同様にして、目的化合物であるHOCH2PhO−PN−OPh5を収率98%で得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):1.56 (s, 1H, OH), 4.63 (s, 2H, PhCH2), 6.8-7.4 (29H [PhO x 5, Ar-4H])
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):8.81 (s)
(3) 難燃性モノマー2の合成
上記実施例1(4)と同様にして、目的化合物である難燃性モノマー2を収率59%で得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):4.78 (s, 1H, N2CH), 5.13 (s, 2H, PhCH2), 6.8-7.4 (29H [PhO x 5, Ar-4H])
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):8.79 (s)
(4) 難燃性モノマー2の重合による難燃性ポリマー2の製造
上記実施例1(5)と同様にして、目的化合物である難燃性ポリマー2を収率45%で得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):3.0-4.0 (main chain CH), 4.0-5.2 (PhCH2), 6.4-7.2 (Ar-H)
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):8.7 (s)
また、得られた難燃性ポリマー2をGPC測定で分析したところ、数平均分子量Mn=7900であり、ポリマーの多分散度を示すMw/Mn値は1.08と分子量分布が非常に狭く、分子量が制御されていることが実証された。
比較例1: 難燃性ポリマー3の製造
(1) 難燃性モノマー3の合成
窒素雰囲気下、HOCH2PhO−PN−OEt5(0.30g,0.62mmol)とトリエチルアミン(0.15mL,1.1mmol)のTHF溶液(10mL)を0℃に冷却し、アクリロイルクロリド(0.10mL,1.2mmol)を滴下し、室温で1時間攪拌した。析出した塩を濾別し、濾液から揮発成分を減圧留去した残渣を分取リサイクルGPCで精製し、目的化合物である難燃性モノマー3(0.23g,0.42mmol,収率:68%)を得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):1.1-1.4 (3H x 5, CH3), 3.6-4.2 (2H x 5, POCH2), 5.14 (s, 2H, PhCH2), 5.84 (d, 1H, CH2=CH), 6.14 (m, 1H, CH2=CH), 6.42 (d, 1H, CH2=CH), 7.2-7.4 (m, 4H, Ar-H)
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):14.5 (q), 17.1 (q)
(2) 難燃性モノマー3の重合による難燃性ポリマー3の製造
シュレンク管に難燃性モノマー3(0.081g,0.148mmol)とラジカル重合開始剤(和光純薬工業社製「V−40」)(0.98mg,0.0040mmol)とトルエン(0.1mL)を加え攪拌して溶解させた。当該溶液をfreeze−pump−thaw法を3回行って脱気した後、100℃で1.5時間加熱攪拌した。揮発成分を減圧留去して得られた残渣を分取リサイクルGPCにより精製し、目的化合物である難燃性ポリマー3を収率30%で得た。
1H-NMR (CDCl3, δ, ppm):1.1-1.4 (CH3), 1.6-2.6 (main chain CH2-CH), 3.6-4.2 (POCH2), 4.6-5.2 (PhCH2), 7.1-7.4 (Ar-H)
31P-NMR (CDCl3, δ, ppm):14.3 (q), 17.1 (q)
また、得られた難燃性ポリマー3をGPC測定で分析したところ、数平均分子量Mn=16000であり、ポリマーの多分散度を示すMw/Mn値は1.33と、本発明に係る難燃性ポリマーに比べて分子量分布が広がっていた。
試験例1: 熱重量測定
熱分析システム(セイコー電子工業社製「EXSTAR6000」)を用い、窒素雰囲気下、上記実施例1,2および比較例1で得られた難燃性ポリマーを25℃から800℃まで20℃/minの速度で昇温し、熱重量を測定した。結果を図1と表1に示す。
図1と表1に示す結果のとおり、アクリル酸ポリマーである難燃性ポリマー3(比較例1)は、800℃において重量が16%まで減少してしまったが、本発明に係る難燃性ポリマー1,2(実施例1,2)は、800℃においてもそれぞれ48%と30%の重量を維持していた。また、おおよそ500℃までは、フェノールエーテル化されたホスファゼン基を有する難燃性ポリマー2(実施例2)の方が熱安定性が高いといえる。

Claims (9)

  1. 下記式(I)で表される繰り返し単位を有することを特徴とする難燃性ポリマー。
    [式中、
    Xは、C1-6アルキレン基、置換基αを有していてもよいC6-10アリーレン基、エーテル基、チオエーテル基、カルボニル基、エステル基、チオエステル基、−N(R6)−(式中、R6は水素原子またはC1-6アルキル基を示す)、アミド基、またはこれら2以上の組み合わせからなるリンカー基を示し、
    1〜R5は、独立してC1-6アルコキシ基、置換基αを有していてもよいC6-12アリールオキシ基、ハロゲン原子、−NR78(式中、R7とR8は独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示すか、R7とR8が一緒になってC1-6アルキレン基を示す)からなる群より選択される基を示し、
    置換基αは、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、−NR910(式中、R9とR10は独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示すか、R9とR10が一緒になってC1-6アルキレン基を示す)、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基からなる群より選択される置換基を示す]
  2. 数平均分子量に対する重量平均分子量の比が1.25以下である請求項1に記載の難燃性ポリマー。
  3. 上記繰り返し単位(I)が下記式で表されるものである請求項1または2に記載の難燃性ポリマー。
    [式中、XおよびR1〜R5は前記と同義を示し、O−Yは、主鎖側の末端がエーテル基であるXを示す]
  4. 1〜R5がC6-12アリールオキシ基である請求項1〜3のいずれかに記載の難燃性ポリマー。
  5. 下記式(II)で表されることを特徴とする難燃性モノマー。
    [式中、
    Xは、C1-6アルキレン基、置換基αを有していてもよいC6-10アリーレン基、エーテル基、チオエーテル基、カルボニル基、エステル基、チオエステル基、−N(R6)−(式中、R6は水素原子またはC1-6アルキル基を示す)、アミド基、またはこれら2以上の組み合わせからなるリンカー基を示し、
    1〜R5は、独立してC1-6アルコキシ基、置換基αを有していてもよいC6-12アリールオキシ基、ハロゲン原子、−NR78(式中、R7とR8は独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示すか、R7とR8が一緒になってC1-6アルキレン基を示す)からなる群より選択される基を示し、
    置換基αは、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、−NR910(式中、R9とR10は独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示すか、R9とR10が一緒になってC1-6アルキレン基を示す)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基からなる群より選択される置換基を示す]
  6. 上記式(II)が下記式で表されるものである請求項5に記載の難燃性モノマー。
    [式中、XおよびR1〜R5は前記と同義を示し、O−Yは、主鎖側の末端がエーテル基であるXを示す]
  7. 1〜R5がC6-12アリールオキシ基である請求項5または6に記載の難燃性モノマー。
  8. 請求項1〜4のいずれかに記載の難燃性ポリマー(I)を製造するための方法であって、
    遷移金属触媒の存在下、請求項5〜7のいずれかに記載の難燃性モノマー(II)を重合させる工程を含むことを特徴とする方法。
  9. 遷移金属触媒に加えてボレート塩の存在下で重合させる請求項8に記載の方法。
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