JP2015205841A - キサンテン化合物及びその用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れたチトクロームP−450分子種選択性を有し検出感度にも優れた、チトクロームP−450の分子種3A活性測定用の蛍光プローブの提供。
【解決手段】式(I)で表されるキサンテン系蛍光化合物。
Figure 2015205841

(Rは一価の基;RはH又は一価の基;R及びRはH、ハロゲン原子等;Rは式(I)の6位O-ベンジル部のエーテル結合がチトクロームP-450の分子種3Aにより酸化的に開裂可能な一価の基;nは1から5の整数;nが2以上の場合、Rは同じであっても異なっていてもよい)
【選択図】なし

Description

本発明は、キサンテン化合物及びその用途に関する。
チトクロームP-450(Cytochrome P-450;以下、CYPと記すこともある。)は、ステロイドや脂肪酸等の内因性物質のみならず、医薬、農薬、食品添加物又は環境汚染物質等の化学物質の酸化的代謝において中心的役割を担う酵素である。CYPは、これら化学物質の活性、或いは、毒性や発がん性の発現にも関与している。CYPは多くの哺乳動物の各組織に広く分布しており、化学物質の投与によりその発現量が変動することもある。CYPには、構造や基質特異性或いは誘導剤に対する感受性の異なる多種類の分子種が存在することが明らかにされている。各種化学物質の活性や毒性を評価する上で、CYP分子種の関与を把握する必要があることから、CYP分子種特異的な活性測定法の開発が求められている。
チトクロームP-450の分子種3A(以下、CYP3Aと記すこともある。)は、多様な化学物質の代謝に係わる主要な分子種である。
CYP3A活性の測定方法としては、例えば、CYP3Aによるテストステロン6β-水酸化やミダゾラム1-水酸化の産物をLC-MS/MSを用いて定量する方法が用いられているが、これらの方法はMS測定前のサンプル精製やMS測定に手間と時間を要する。
CYP分子種特異的に代謝される蛍光プローブを用いる酵素活性測定法は、当該蛍光プローブがCYPにより代謝されて生ずる蛍光分子の蛍光強度を計測する方法であり、マルチウエルプレート上で多数サンプルを同時に測定可能な手法である。CYP3A活性測定用の蛍光プローブとして、7-benzyloxy-4-trifluoromethylcoumarin(BFC)が市販されているが、BFCは、CYP3Aの他にCYP1A及びCYP2Bの基質としても代謝を受けることが知られている。BFCの類縁体である2,5-bis(trifluoro-methyl)-7-benzyloxy-4-trifluoromethylcoumarin(BFBFC)が、CYP3A特異的な蛍光プローブとして、非特許文献1に記載されている。
キサンテン系蛍光分子は、クマリン系蛍光分子より優れた強度の蛍光量子収率を有する。キサンテン系蛍光分子においてキサンテン環部の6位水酸基にβ-ガラクトピラノシル基を導入した化合物が、β-ガラクトシダーゼ活性測定用の蛍光プローブとして使用できることが、特許文献1に記載されている。
WO2005/024049 A1
Xenobiotica, 2001, Vol. 31, No. 12, 861.
CYP3Aに特異的な基質として優れたCYP分子種選択性を有し、検出感度にも優れた、CYP3A活性測定用の蛍光プローブの開発が望まれている。
本発明は、キサンテン系蛍光分子である6-hydroxy-9-aryl-xanthenoneにおいて、キサンテン環部の6位水酸基に置換されていてもよいベンジル基が導入された化合物、及びそのCYP3A活性測定用蛍光プローブとしての用途等を提供する。
即ち、本発明は、
[1]
式(I):
Figure 2015205841

式中、Rは一価の基を表し、Rは水素原子又は一価の基を表し、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を表し、Rは式(I)で表される化合物の6位O-ベンジル部のエーテル結合がチトクロームP-450の分子種3Aにより酸化的に開裂可能となるように選ばれる一価の基を表し、nは1から5の整数を表し、nが2以上の場合、複数存在するRの全部又は一部は同じであっても異なっていてもよい;
で表される化合物、又はその溶媒和物;
[2]
及びRがそれぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、アロイルアミノ基又はヘテロアロイルアミノ基であり、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、アロイルアミノ基又はヘテロアロイルアミノ基に含まれる水素原子は置換されていてもよい[1]記載の化合物;
[3]
が炭素数1から6のアルキル基であり、該アルキル基に含まれる水素原子はハロゲン原子で置換されていてもよく、Rが炭素数1から6のアルコキシ基であり、該アルコキシ基に含まれる水素原子はハロゲン原子、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい[1]又は[2]記載の化合物;
[4]
が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、ニトロ基又はシアノ基である[1]から[3]のいずれか一項に記載の化合物;
[5]
が炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基である[1]から[4]のいずれか一項に記載の化合物;
[6]
nが1又は2である[1]から[5]のいずれか一項に記載の化合物;
[7]
及びRが水素原子である[1]から[6]のいずれか一項に記載の化合物;
[8]
9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-6-ビス(2,5-トリフルオロメチル)ベンジルオキシ-3H-キサンテン-3-オン;
[9]
CYP3A活性測定用蛍光プローブとしての[1]から[8]のいずれか一項に記載の化合物の使用;
[10]
チトクロームP-450の分子種3Aの活性測定方法であって、
(1)[1]から[8]のいずれか一項に記載の化合物をチトクロームP-450の分子種3Aと反応させる工程;及び
(2)上記工程(1)により得られる反応産物の蛍光強度を計測する工程;
を含む方法;
[11]
工程(2)における反応産物の蛍光強度の計測が、工程(1)の反応後の反応液の蛍光強度を計測することにより行われ、工程(2)で得られた計測値と対照の反応液の蛍光強度とを比較する工程を更に含む、[10]に記載の方法;及び
[12]
対照の反応液が、工程(1)の反応前の反応液、または、[1]から[8]のいずれか一項に記載の化合物もしくはチトクロームP-450の分子種3Aを含まないこと以外は工程(1)で用いられる反応液と同じ組成を有する反応液である、[11]に記載の方法;
等を提供する。
本発明により、優れたCYP分子種選択性を有し検出感度にも優れた、CYP3A活性測定用の蛍光プローブ、当該プローブを用いるCYP3A活性測定法等が提供可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本明細書中で用いられる「アルキル」とは、特定数の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝鎖状の飽和炭化水素を意味し、これらに含まれる1以上の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子又は本発明に含まれる置換基で置換されていてもよい。かかる「アルキル」の例として、炭素数1から6のアルキルが挙げられ、具体的には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、n-ブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、n-ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。
本明細書中で用いられる「アルケニル」とは、2以上の炭素原子を有し、1以上の炭素−炭素二重結合を含有する直鎖状又は分枝鎖状の脂肪族炭化水素を意味し、これらに含まれる1以上の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子又は本発明に含まれる置換基で置換されていてもよい。かかる「アルケニル」の例として、炭素数2から6アルケニルが挙げられ、具体的には、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル等が挙げられる。
本明細書中で用いられる「アルキニル」とは、2以上の炭素原子を有し、1以上の炭素−炭素三重結合を含有する直鎖状又は分枝鎖状の脂肪族炭化水素を意味し、これらに含まれる1以上の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子又は本発明に含まれる置換基で置換されていてもよい。かかる「アルキニル」の例として、炭素数2から6のアルキニルが挙げられ、具体的には、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル等が挙げられる。
本明細書中で用いられる「アルコキシ」とは、−ORaで表される基を意味し、ここでRaは上記で定義されているアルキルを表す。かかる「アルコキシ」の例として、メトキシが挙げられる。
本明細書中で用いられる「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。
本明細書に用いられる「アリール」とは、炭素原子と水素原子とからなる芳香族基、又は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる少なくとも1つを含有する単環又は多環の芳香族基を意味し、これらに含まれる1以上の水素原子は、それぞれ独立に、ハロゲン原子又は本発明に含まれる置換基で置換されていてもよい。かかる「アリール」の例として、炭素数6から10のアリールが挙げられ、具体的には、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基等、チエニル基、フリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基等が挙げられる。アリール又はヘテロアリールを有する基(アロイル基及びヘテロアロイル基など)のアリール又はヘテロアリールについても同様である。
本明細書中で用いられる「ハロアルキル」とは、該基に含まれる少なくとも1つの水素原子がハロゲン原子で置換された、本明細書中で定義されているアルキル基を意味する。本発明において有用な分枝状又は直鎖状の「ハロアルキル」の具体例には、該基に含まれる1以上の水素原子がそれぞれ独立にハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子)で置換された、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル及びt-ブチルが含まれる。「ハロアルキル」のより具体的な例として、-CF、-CH-CH-Fが挙げられる。
「置換されていてもよい」とは、対象となる基に含まれる水素原子のうち少なくとも1つが、上記いずれかのハロゲン原子又は置換基で置換されていてもよいことを表す。
本明細書に用いられる「溶媒和物」とは、溶質(本発明の場合には、式(I)の化合物)と溶媒との種々の化学量論の複合体を意味する。そのような溶媒は、本発明の目的においては、溶質の有益な機能を妨げるものであるべきではない。適当な溶媒の具体例には、水、メタノール及びエタノールが含まれる。
式(I)において、Rは一価の基を表す。
この一価の基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、アロイルアミノ基、又はヘテロアロイルアミノ基が挙げられ、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、アロイルアミノ基又はヘテロアロイルアミノ基に含まれる水素原子は置換されていてもよい。
としては炭素数1から6のアルキル基が好ましく、該アルキル基に含まれる1以上の水素原子はそれぞれ独立にハロゲン原子で置換されていてもよい。
式(I)において、Rは水素原子又は一価の基を表す。
この一価の基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、アロイルアミノ基、又はヘテロアロイルアミノ基が挙げられ、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、アロイルアミノ基又はヘテロアロイルアミノ基に含まれる水素原子は置換されていてもよい。
としては炭素数1から6のアルコキシ基が好ましく、該アルコキシ基に含まれる1以上の水素原子はハロゲン原子、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。Rが示す置換アルコキシ基としては、例えば、カルボキシル置換C1−6アルコキシ基又はアルコキシカルボニル置換C1−6アルコキシ基等が挙げられる。
式(I)において、R及びRはそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を表す。
及びRとしては、水素原子が好ましい。
式(I)において、Rはそれぞれ独立に、式(I)で表される化合物の6位O-ベンジル部のエーテル結合がチトクロームP-450の分子種3Aにより酸化的に開裂可能となるように選ばれる一価の基を表す。nが2以上の場合、複数存在するRの全部又は一部は同じであっても異なっていてもよい。
かかる一価の基としては、例えば、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、ニトロ基又はシアノ基を挙げることができる。
としては、炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基が好ましい。
式(I)で表される化合物の例として:
が炭素数1から6のアルキル基であり、Rが炭素数1から6のアルコキシ基であり、R及びRが水素原子であり、Rが炭素数1から6のハロアルキル基であり、nが2である化合物;及び
がメチル基であり、Rがメトキシ基であり、R及びRが水素原子であり、Rがトリフルオロメチル基であり、nが2である化合物;
を挙げることができる。
式(I)で表される化合物のより具体的な例として、9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-6-ビス(2,5-トリフルオロメチル)ベンジルオキシ-3H-キサンテン-3-オンを挙げることができる。
本明細書に記載の特定の化合物は、1以上のキラル中心を含有し、複数の立体異性体として存在しうる。立体異性体の混合物及び精製されたエナンチオマー又はエナンチオ的/ジアステレオ的に富化された混合物も本発明に包含される。式(I)の化合物の個々の異性体及びそれらの任意の完全に又は部分的に平衡化した混合物も本発明に包含される。1以上のキラル中心が反転した対応異性体との混合物としての、式(I)の化合物の個々の異性体も本発明に包含される。特定の光学異性体は、キラル固定相でのクロマトグラフィー又はキラル塩形成及びその後の選択的結晶化による分離のような当該分野での公知の技術により分離及び回収が可能である。出発物質として特定の光学異性体を使用することにより、最終生成物として対応する異性体を取得することも可能である。
式(I)の化合物は結晶であっても良く、結晶形が単一であっても結晶形混合物であっても式(I)の化合物に包含される。結晶は、自体公知の結晶化法を適用して、化合物を結晶化することによって製造することができる。同位元素(例えば、3H、14C、18F、35S、125Iなど)等で標識された化合物も、式(I)の化合物に包含される。
式(I)の化合物は、多形として公知の特徴である2以上の形態として結晶化することが可能であり、そのような多形形態(多形体)は式(I)の化合物に包含される。多形は、一般には、温度、圧力又はそれらの両方の変化に対する反応として生じうる。多形は結晶化過程における変動からも生じうる。多形は、X線回折パターン、溶解度及び融点のような当該技術分野で公知の種々の物理的特徴により識別されうる。
式(I)で表される化合物(以下、化合物(I)と記すこともある。)又はその溶媒和物の製造方法について、以下に説明する。
化合物(I)又はその溶媒和物は、例えば、下記スキームに記載の反応により製造することができる。かかる反応は、例えば、エーテルを合成する一般的な合成反応の1つであるWilliamson反応である。キサンテン系蛍光分子(A)のフェノール性水酸基とベンジルハライド(Xはハロゲン原子を表す)を塩基存在下で反応させることにより、化合物(I)を合成することができる。ハロゲン(X)としては、臭素又は塩素が好ましい。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、炭酸銀(I)、酸化銀(I)などが挙げられる。反応溶媒は、DMF、DMSO、アセトニトリルなどの非プロトン性極性溶媒が好ましい。

Figure 2015205841
式(I)で表される化合物、又はその溶媒和物(以下、一括して本発明化合物と記すこともある。)は、CYP3A活性測定用の蛍光プローブとして使用することができる。本発明化合物は、CYP3Aに特異的な基質であり、該酵素の共存下で酸化的代謝を受けると強蛍光性のキサンテン系蛍光分子を生成する。例えば、6-ヒドロキシ-9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-3H-キサンテン-3-オンの水酸基に2,5-bis(trifluoromethyl)benzyl基が導入された本発明化合物(9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-6-ビス(2,5-トリフルオロメチル)ベンジルオキシ-3H-キサンテン-3-オン)は、波長482nmの励起光の照射に対して微弱の蛍光を発するのみであるが、当該化合物とCYP3Aとの反応により得られる反応産物においては、代謝により生じた6-ヒドロキシ-9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-3H-キサンテン-3-オンによる極めて強い蛍光(波長520nm)を観測することができる。従って、本発明化合物を基質としてCYP3Aと反応させ、本発明化合物が代謝されて生じる強蛍光分子を蛍光測定することにより、CYP3A酵素活性を定量することが可能である。本発明化合物を蛍光プローブとして用いることにより、多数サンプルのCYP3A酵素活性をマルチウエルプレート上で同時に測定することも可能である。
本発明のCYP3A活性測定方法は、以下の工程:
(1)本発明化合物をCYP3Aと反応させる工程;及び
(2)上記工程(1)により得られる反応産物の蛍光強度を測定する工程;
を含む。
本発明化合物を基質としてCYP3Aと反応させ、本発明化合物が酸化的代謝を受けて生成する蛍光分子から発する蛍光の強度を測定することにより、生成した蛍光分子を定量し、CYP3A活性を測定する。必要に応じて、本発明化合物とCYP3Aとの反応の前後に反応液の蛍光強度を測定して両者を比較してもよく、CYP3Aとの反応後の蛍光強度を本発明化合物と対照物質との間で比較してもよい。例えば、工程(2)における反応産物の蛍光強度の計測を、工程(1)の反応後の反応液の蛍光強度を計測することにより行い、工程(2)で得られた計測値と対照の反応液の蛍光強度とを比較する。かかる対照の反応液としては、工程(1)の反応前の反応液、または、本発明化合物もしくはCYP3Aを含まないこと以外は工程(1)で用いられる反応液と同じ組成を有する反応液を挙げることができる。
本発明化合物とCYP3Aとの反応は、NADPH-P450還元酵素とその補酵素NADPHの共存下に、化合物のCYPによる代謝速度の測定に通常用いられる反応液組成及び反応条件で行うことができる。反応液における本発明化合物の濃度としては、約0.1μMから約100μMを挙げることができる。反応液へのCYP3Aの添加量としては、約0.1pmolから約100pmolを挙げることができる。反応温度は、通常約20℃から約37℃の範囲である。
本発明の方法によるCYP3A酵素活性の測定は中性条件下に行うことができ、例えば、pH約5からpH約9の範囲、好ましくはpH約6からpH約8の範囲、より好ましくはpH6.8からpH7.6の範囲で行うことができる。
CYP3A活性測定用蛍光プローブとしては、本発明化合物をそのまま用いても良いが、必要に応じて、試薬の調製に通常用いられる添加剤を配合して組成物として用いても良い。例えば、生理的環境で試薬を用いるための添加剤として、溶解補助剤、pH調節剤、緩衝剤、等帳化剤などを本発明化合物に配合して用いることができる。これら添加剤の配合量は当業者により適宜選択可能である。これらの組成物は、粉末形態の混合物、凍結乾燥物、顆粒剤、錠剤、液剤など適宜の形態の組成物として提供され得る。
以下に実施例及び試験例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例においては以下の略語が用いられうる:
NMR(核磁気共鳴);g(グラム);mg(ミリグラム);mL(ミリリットル);μL(マイクロリットル);mmol(ミリモル);pmol(ピコモル);mM(ミリモル濃度);μM(マイクロモル濃度);N(規定濃度);nm(ナノメーター);Hz(ヘルツ);eq(モル等量);THF(テトラヒドロフラン);DMF(N,N-ジメチルホルムアミド);DMSD(ジメチルスルホキシド);CDCl3(重水素化クロロホルム);DMSD-d6(重水素化ジメチルスルホキシド); Mg(マグネシウム);NaHCO3(炭酸水素ナトリウム);MgSO4(硫酸マグネシウム);TBDMSCl(t-ブチルジメチルシリルクロリド);TBDMSO{[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ};NADPH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸/還元型)。
以下の分析機器を使用して、各種データを計測した。
1H-NMR:AV300M, AV600(BRUKER)
Quantum Efficiency(QE):QE-1100(大塚電子)
Microplate reader:Safire2(TECAN)
1H-NMRスペクトルについては、化学シフトをピーピーエム(ppm,δ値)で、結合定数はヘルツ(Hz, J値)単位で示した。分離パラメーターは見掛け多重度を示し、s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、m(多重項)又は br(ブロード)として表記した。
実施例1−1:3,6-ジヒドロキシ-9H-キサンテン-9-オンの製造
2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン 6.00g(24.4mmol)と蒸留水40mLを反応器(Storage bottle, ACE GLASS)に仕込み、195℃乃至200℃で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却した後、析出した粗製生成物を濾取し、次いで、蒸留水50mLを加えて、還流条件下で再結晶することにより、3,6-ジヒドロキシ-9H-キサンテン-9-オン 5.18g(収率93%)を淡黄色結晶として得た。
1H-NMR(300MHz, DMSO-d6):δ6.82-6.89(m,4H), 8.26(d, J=8.7Hz, 2H), 10.83(brs, 2H).
実施例1−2:3,6-ビス{[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-9H-キサンテン-9-オンの製造
実施例1−1に従って得た3,6-ジヒドロキシ-9H-キサンテン-9-オン 4.95g(21.7mmol)及びイミダゾール 7.39g(5.0eq)をDMF 25mLに溶解し、氷冷却でt-ブチルジメチルシリルクロリド 8.18g(2.5eq)を添加して、窒素雰囲気下、室温で5時間攪拌した。反応混合物を水に注いで、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、3,6-ビス{[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-9H-キサンテン-9-オン 9.07g(収率95%)を白色結晶として得た。
1H-NMR(300MHz, CDCl3): δ0.34(s, 12H), 1.08(s, 18H), 6.74-6.79(m, 4H), 8.10(dd, J=1.5, 7.5 Hz, 2H).
実施例1−3:6-ヒドロキシ-9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-3H-キサンテン-3-オン(以下、化合物(1)と記すこともある。)の製造
Mg 165mg(2.0eq)及びTHF 10mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、2-ブロモ-5-メトキシトルエン 1.37g(2.0eq)を加えて60℃で5時間攪拌した。反応混合物を氷浴で冷却した後、実施例1−2に従って得た3,6-ビス{[t-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}-9H-キサンテン-9-オン 1.50g(3.40mmol)のTHF溶液10mLを滴下し、室温に戻して30分間攪拌した。次いで、2N塩酸水溶液20mLを氷冷下で反応混合物へ徐々に加え、室温で15時間攪拌した後、クロロホルムを加えて、有機層を分液し、飽和NaHCO3水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。MgSO4で乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた結晶性残渣をジエチルエーテルで洗浄することにより、6-ヒドロキシ-9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-3H-キサンテン-3-オン 0.77g(収率68%)を橙色結晶として得た。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d6): δ1.98(s, 3H), 3.86(s, 3H), 6.96(d, J=9.2 Hz, 2H), 7.03(m, 3H),7.10(s, 1H), 7.23(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.28(d, J=9.2 Hz, 2H).
化合物(1)の合成スキームを以下に示す。
Figure 2015205841
実施例2: 9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-6-ビス(2,5-トリフルオロメチル)ベンジルオキシ-3H-キサンテン-3-オン(以下、化合物(2)と記すこともある。)の製造
実施例1−3に従って得た6-ヒドロキシ-9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-3H-キサンテン-3-オン 200mg(0.60mmol)をDMF 5mLに溶解して、氷冷下で水素化ナトリウム/油性26mg(1.1eq)を添加し、室温で30分間攪拌した。この反応混合物に氷冷下で2,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジルブロミドを加え、同温度にて30分間攪拌した後、反応温度を室温まで戻して、更に1時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注いで、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、MgSO4で乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)により精製し、9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-6-ビス(2,5-トリフルオロメチル)ベンジルオキシ-3H-キサンテン-3-オン 296mg(収率88%)を橙色結晶として得た。
1H-NMR(400MHz, CDCl3): δ2.06(s, 3H), 3.90(s, 3H), 5.39(s, 2H), 6.45(d, J=2.0 Hz, 1H), 6.58(dd, J=2.0, 10.0 Hz, 1H), 6.86-6.99(m, 3H), 7.01-7.04(m, 2H), 7.07-7.10(m, 2H), 7.76(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.89(d, J=8.0 Hz, 1H), 8.02(s, 1H).
化合物(2)の合成スキームを以下に示す。
Figure 2015205841
化合物(1)、化合物(2)及びtrifluoromethyl-7-hydroxycoumarin(FHC)の分光学的特性を表1に示す。
Figure 2015205841
試験例1:ヒト及びラットCYP分子種による本発明化合物の代謝試験(分子種選択性評価)
実施例2に従って合成した化合物(2)3μM、NADPH(和光純薬)1mM及び0.1% DMSOを含む100 mMリン酸バッファー溶液(pH 7.4)を調製した。96ウエルプレートの各ウエルにCYPの各種分子種を発現する組換昆虫細胞のミクロゾーム(CYP 2pmol, BD SupersomesTM、日本BD)を2μL入れ、上記リン酸バッファー溶液198μLを加えて反応を開始し、37℃で20分間インキュベートした。アセトニトリル(ナカライテスク)100μLを添加して反応を停止させ、得られた反応液の蛍光強度を、励起波長482nm、蛍光波長520nmにて測定した。化合物(1)の0、0.01μM、0.05μM、0.1μM、0.50μM及び1μM 溶液(100mM リン酸バッファー/アセトニトリル=2/1)を用いて検量線を作成した。化合物(2)とヒトCYPの各種分子種を反応させることにより生じた化合物(1)の量を表2に示し、化合物(2)とラットCYPの各種分子種を反応させることにより生じた化合物(1)の量を表3に示す。化合物(2)は、ヒト及びラットのCYP3Aに対する特異的な基質であること、及び、化合物(2)とCYP3Aとの反応により得られる産物の蛍光強度を測定することによりCYP3A酵素活性が測定可能であることが判った。
Figure 2015205841
* Mean±SDを示し、N.D.は"not detected"を意味する。括弧内には反復数を示す。
Figure 2015205841
* Mean±SDを示し、N.D.は"not detected"を意味する。括弧内には反復数を示す。
本発明により、優れたCYP分子種選択性を有し検出感度にも優れた、CYP3A活性測定用の蛍光プローブ、当該プローブを用いるCYP3A活性測定法等が提供可能となる。

Claims (12)

  1. 式(I):
    Figure 2015205841

    式中、Rは一価の基を表し、Rは水素原子又は一価の基を表し、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアルコキシ基を表し、Rは式(I)で表される化合物の6位O-ベンジル部のエーテル結合がチトクロームP-450の分子種3Aにより酸化的に開裂可能となるように選ばれる一価の基を表し、nは1から5の整数を表し、nが2以上の場合、複数存在するRの全部又は一部は同じであっても異なっていてもよい;
    で表される化合物、又はその溶媒和物。
  2. 及びRがそれぞれ独立に、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、アロイルアミノ基又はヘテロアロイルアミノ基であり、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルカノイルアミノ基、アリール基、ヘテロアリール基、アロイルアミノ基又はヘテロアロイルアミノ基に含まれる水素原子は置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
  3. が炭素数1から6のアルキル基であり、該アルキル基に含まれる水素原子はハロゲン原子で置換されていてもよく、Rが炭素数1から6のアルコキシ基であり、該アルコキシ基に含まれる水素原子はハロゲン原子、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基で置換されていてもよい請求項1または2記載の化合物。
  4. が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、ニトロ基又はシアノ基である請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. が炭素数1から6のアルキル基又は炭素数1から6のハロアルキル基である請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物;
  6. nが1又は2である請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 及びRが水素原子である請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 9-(4-メトキシ-2-メチルフェニル)-6-ビス(2,5-トリフルオロメチル)ベンジルオキシ-3H-キサンテン-3-オン。
  9. CYP3A活性測定用蛍光プローブとしての請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  10. チトクロームP-450の分子種3Aの活性測定方法であって、
    (1)請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物をチトクロームP-450の分子種3Aと反応させる工程;及び
    (2)上記工程(1)により得られる反応産物の蛍光強度を計測する工程;
    を含む方法。
  11. 工程(2)における反応産物の蛍光強度の計測が、工程(1)の反応後の反応液の蛍光強度を計測することにより行われ、工程(2)で得られた計測値と対照の反応液の蛍光強度とを比較する工程を更に含む、請求項10に記載の方法。
  12. 対照の反応液が、工程(1)の反応前の反応液、または、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物もしくはチトクロームP-450の分子種3Aを含まないこと以外は工程(1)で用いられる反応液と同じ組成を有する反応液である、請求項11に記載の方法。
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