JP2015205527A - 作業車の空調構造 - Google Patents

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泰典 奥本
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寛樹 福留
由加里 中村
Yukari Nakamura
由加里 中村
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Abstract

【課題】構造の簡素化を図ることが可能な作業車の空調構造を提供する。【解決手段】空調装置へと空気を案内する空気案内路と、外気導入口又は内気導入口のいずれか一方を閉塞可能な内外気切換機構100と、を具備するトラクタの空調構造であって、内外気切換機構100は、外周面に左側切欠部141及び右側切欠部142が形成され、回動可能な回動軸140と、回動軸140に固定され、回動軸140の回動角度に応じて内気導入口を閉塞する第一状態又は外気導入口を閉塞する第二状態に切換可能な閉塞部材と、閉塞部材が前記第一状態に切り換えられた際に、左側切欠部141と係合し、回動軸140の回動を規制すると共に、閉塞部材160が前記第二状態に切り換えられた際に、右側切欠部142と係合し、回動軸140の回動を規制する規制部材130と、を具備した。【選択図】図8

Description

本発明は、キャビンの居住空間に空調された空気を供給するための作業車の空調構造の技術に関する。
従来、キャビンの居住空間に空調された空気を供給するための作業車の空調構造の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、内外気切換機構(外内気切換ダンパ)を操作することで、外気(キャビンの外部の空気)又は内気(キャビンの内部(居住空間)の空気)のいずれか一方を空調装置に供給することが可能な作業車の空調構造が記載されている。
特許文献1に記載の内外気切換機構は、回動軸(揺動軸)と、回動軸に取り付けられた閉塞部材(遮蔽ゴム)と、を具備する。回動軸を回動させることで、外気が導入される外気導入口又は内気が導入される内気導入口(空気循環口)のいずれか一方を、閉塞部材で閉塞することができる。これによって、外気又は内気のいずれか一方を空調装置に供給することができる。
また、特許文献1に記載の内外気切換機構は、回動軸の端部に固定され、複数の歯が形成された歯付板と、歯付板の歯に係合可能なボールと、ボールを歯付板に向けて付勢するスプリングと、ボール及びスプリングを収容する固定ボスと、を具備する。このような内外気切換機構において、回動軸が所定の回動角度まで回動させられた際に、ボールが歯付板の歯に係合することで、当該回動軸を当該回動角度に保持することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の空調構造の内外気切換機構は構造が複雑であり、改善(構造の簡素化)の余地があった。
特開2005−1536号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、構造の簡素化を図ることが可能な作業車の空調構造を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、空調された空気をキャビンの居住空間に供給する空調装置と、前記空調装置へと空気を案内する空気案内路と、前記キャビンの居住空間の空気を前記空気案内路へと導入する内気導入口と、前記キャビンの外部の空気を前記空気案内路へと導入する外気導入口と、前記内気導入口又は前記外気導入口のいずれか一方を閉塞可能な内外気切換機構と、を具備する作業車の空調構造であって、前記内外気切換機構は、外周面に切欠部が形成され、回動可能な回動軸と、前記回動軸に固定され、前記回動軸の回動角度に応じて前記内気導入口を閉塞する第一状態又は前記外気導入口を閉塞する第二状態に切換可能な閉塞部材と、前記閉塞部材が前記第一状態に切り換えられた際に、前記切欠部と係合し、前記回動軸の回動を規制する第一規制部材と、前記閉塞部材が前記第二状態に切り換えられた際に、前記切欠部と係合し、前記回動軸の回動を規制する第二規制部材と、を具備するものである。
請求項2においては、前記回動軸に一体的に設けられ、前記回動軸を回動操作可能な操作レバーをさらに具備するものである。
請求項3においては、前記操作レバーは、前記回動軸の端部を折り曲げることで形成されるものである。
請求項4においては、前記切欠部は、前記回動軸の外周面を切り欠くことで形成される第一平面部を有し、前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、それぞれ前記切欠部の第一平面部と当接可能な第二平面部を有するものである。
請求項5においては、前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、前記回動軸の外周面を囲むように形成されるものである。
請求項6においては、前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、板材を折り曲げることにより形成されるものである。
請求項7においては、前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、ばね鋼材料により形成されるものである。
請求項8においては、前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、一体的に形成されるものである。
請求項9においては、前記切欠部は複数形成され、前記複数の切欠部のうち前記第一規制部材に対応する切欠部の、前記回動軸の外周面の周方向における位置は、前記複数の切欠部のうち前記第二規制部材に対応する切欠部の、前記回動軸の外周面の周方向における位置と異なる位置となるように形成されるものである。
請求項10においては、前記第一規制部材の第二平面部及び前記第二規制部材の第二平面部は、互いに平行となるように形成されるものである。
請求項11においては、前記回動軸を回動可能に支持する支持部材をさらに具備するものである。
請求項12においては、前記支持部材は、前記回動軸の軸線方向における前記第一規制部材及び前記第二規制部材の一側と他側のそれぞれにおいて、前記回動軸を支持するものである。
請求項13においては、前記支持部材は、板材を折り曲げることにより、前記回動軸の外周面を囲むように形成されるものである。
請求項14においては、前記第一規制部材及び前記第二規制部材、並びに前記支持部材を支持するフレームをさらに具備するものである。
請求項15においては、前記フレームには、前記回動軸を回動可能に支持する軸支部が形成されるものである。
請求項16においては、前記閉塞部材は、前記回動軸のうち、前記支持部材と前記軸支部との間に位置する部分に固定されるものである。
請求項17においては、前記閉塞部材のうち、前記外気導入口又は前記内気導入口と対向する面の少なくとも1つには、シール部材が設けられるものである。
請求項18においては、前記シール部材は、スポンジ材により形成されるものである。
請求項19においては、空調された空気をキャビンの居住空間に供給する空調装置と、前記空調装置へと空気を案内する空気案内路と、前記キャビンの居住空間の空気を前記空気案内路へと導入する内気導入口と、前記キャビンの外部の空気を前記空気案内路へと導入する外気導入口と、前記内気導入口又は前記外気導入口のいずれか一方を閉塞可能な内外気切換機構と、を具備する作業車の空調構造であって、前記内外気切換機構は、外周面に、複数の第一平面部が形成され、回動可能な回動軸と、前記回動軸と一体的に設けられ、前記回動軸を回動操作可能な操作レバーと、前記回動軸に固定されると共に、前記外気導入口及び前記内気導入口と対向する面にシール部材が設けられ、前記回動軸の回動角度に応じて前記内気導入口を閉塞する第一状態又は前記外気導入口を閉塞する第二状態に切換可能な閉塞部材と、板材を折り曲げることによって前記回動軸の外周面を囲むように形成され、前記複数の第一平面部とそれぞれ当接可能な複数の第二平面部を有し、前記閉塞部材が前記第一状態に切り換えられた際に、前記複数の第一平面部のうちの少なくとも1つと前記複数の第二平面部のうちの少なくとも1つとが当接することによって、前記回動軸の回動を規制すると共に、前記閉塞部材が前記第二状態に切り換えられた際に、前記複数の第一平面部のうちの少なくとも1つと前記複数の第二平面部のうちの少なくとも1つとが当接することによって、前記回動軸の回動を規制する規制部材と、を具備するものである。
請求項20においては、内部に空気が流通可能な流路が形成され、空調装置から供給される空調された空気をキャビンの居住空間へと案内する作業車の空調ダクトであって、前記空調装置から供給される空調された空気を内部へと流通させる導入口と、前記導入口を流通する空気の流通方向下流側に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第一吹き出し口と、前記導入口から前記第一吹き出し口へと流通する空気の流通を妨げる阻害部と、を具備するものである。
請求項21においては、前記阻害部は、前記空調ダクトの内壁から、前記空調ダクトの内側に向かって突出するように形成されるものである。
請求項22においては、前記阻害部は、前記空調ダクトと一体的に形成されるものである。
請求項23においては、前記阻害部は、複数形成されるものである。
請求項24においては、前記阻害部は、前記空調ダクトの内壁の上部から下方に向かって突出する上側阻害部と、前記空調ダクトの内壁の下部から上方に向かって突出する下側阻害部と、を具備するものである。
請求項25においては、前記上側阻害部又は前記下側阻害部の少なくとも一方は、複数形成されるものである。
請求項26においては、前記上側阻害部は、複数形成されるものである。
請求項27においては、前記導入口は、前記空調装置から供給される空調された空気を前後方向に流通させるように形成され、前記第一吹き出し口は、左右方向に複数並べて形成され、前記上側阻害部は、前記第一吹き出し口に対応して前記第一吹き出し口と同じ数だけ形成されるものである。
請求項28においては、左右に延びるように形成されると共に、前記導入口、前記第一吹き出し口及び前記阻害部が形成される第一部分と、前記第一部分の左右両端部から前後いずれか一方に向かってそれぞれ延びるように形成される第二部分と、を有し、前記第二部分に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第二吹き出し口をさらに具備するものである。
請求項29においては、前記第二部分には屈曲部が形成され、前記第二吹き出し口は、前記屈曲部に形成されるものである。
請求項30においては、前記第二部分の端部のうち、前記第一部分と反対側の端部から左右方向内側に向かってそれぞれ延びるように形成される第三部分をさらに有し、前記第三部分に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第三吹き出し口をさらに具備するものである。
請求項31においては、前記第三部分の内側の端部は閉塞され、前記第三吹き出し口は、前記第三部分の内側の端部の近傍に形成されるものである。
請求項32においては、前記第二部分の中途部において分割して形成されるものである。
請求項33においては、内部に空気が流通可能な流路が形成され、空調装置から供給される空調された空気をキャビンの居住空間へと案内する作業車の空調ダクトであって、左右に延びるように形成される第一部分と、前記第一部分の左右両端部から前後いずれか一方に向かってそれぞれ延びるように形成される第二部分と、前記第二部分の端部のうち、前記第一部分と反対側の端部から左右方向内側に向かってそれぞれ延びるように形成される第三部分と、を有し、前記第一部分に形成され、前記空調装置から供給される空調された空気を内部へと流通させる導入口と、前記第一部分において、前記導入口を流通する空気の流通方向下流側に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第一吹き出し口と、前記第一部分に形成され、前記導入口から前記第一吹き出し口へと流通する空気の流通を妨げる阻害部と、前記第二部分に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第二吹き出し口と、前記第三部分に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第三吹き出し口と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、構造の簡素化を図ることができる。これによって、組み付け作業の簡素化も図ることができる。
請求項2においては、構造の簡素化を図ることができる。また、操作レバーを回動軸に組み付ける必要がないため、操作レバーのガタつきを防止することができる。
請求項3においては、操作レバーを容易に設けることができる。
請求項4においては、切欠部、並びに第一規制部材及び第二規制部材を簡素な形状で形成することができる。
請求項5においては、第一規制部材及び第二規制部材によって、回動軸を支持することができる。
請求項6においては、第一規制部材及び第二規制部材を容易に形成することができる。
請求項7においては、回動軸を回動させるために適度な力が必要になり、操作性を向上させることができる。また、第一規制部材及び第二規制部材が弾性変形することにより、回動軸の回動を過剰に阻害することが無い。
請求項8においては、部品点数を削減することができる。
請求項9においては、第一規制部材及び第二規制部材を容易に形成することができる。
請求項10においては、異なる回動角度において、回動軸の回動を規制することができる。また、回動軸の回動を規制するための構造の簡素化を図ることができる。
請求項11においては、回動軸を支持し、当該回動軸の操作性を向上させることができる。
請求項12においては、回動軸をより確実に支持することができる。
請求項13においては、支持部材を容易に形成することができる。また、回動軸をより確実に支持することができる。
請求項14においては、第一規制部材及び第二規制部材、並びに支持部材を確実に支持することができる。
請求項15においては、回動軸をより確実に支持することができる。
請求項16においては、閉塞部材を確実に支持することができ、当該閉塞部材のガタつきを防止することができる。
請求項17においては、外気導入口又は内気導入口を閉塞した際の空気の漏れを防止することができる。
請求項18においては、外気導入口又は内気導入口を閉塞した際の空気の漏れをより確実に防止することができる。
請求項19においては、構造の簡素化を図ることができる。これによって、組み付け作業の簡素化も図ることができる。
請求項20においては、導入口を流通してきた空気が直接第一吹き出し口から大量に吹き出されるのを防止することができる。
請求項21においては、阻害部を簡素な形状で形成することができる。
請求項22においては、部品点数を削減することができる。
請求項23においては、空気の流通経路を複雑化し、空気が第一吹き出し口から大量に吹き出されるのをより効果的に防止することができる。
請求項24においては、空気の流通経路をより複雑化し、空気が第一吹き出し口から大量に吹き出されるのをより効果的に防止することができる。
請求項25においては、空気の流通経路をより複雑化し、空気が第一吹き出し口から大量に吹き出されるのをより効果的に防止することができる。
請求項26においては、空気の流通経路をより複雑化し、空気が第一吹き出し口から大量に吹き出されるのをより効果的に防止することができる。
請求項27においては、第一吹き出し口が複数形成されている場合においても、空気が第一吹き出し口から大量に吹き出されるのを効果的に防止することができる。
請求項28においては、空気が第一吹き出し口から大量に吹き出されるのを防止すると共に、第二吹き出し口から吹き出される空気の量を確保することができる。
請求項29においては、空気が第二吹き出し口から吹き出されるように促すことができ、当該第二吹き出し口から吹き出される空気の量を確保することができる。
請求項30においては、空気が第一吹き出し口から大量に吹き出されるのを防止すると共に、第三吹き出し口から吹き出される空気の量を確保することができる。
請求項31においては、空気が第三吹き出し口から吹き出されるように促すことができ、当該第三吹き出し口から吹き出される空気の量を確保することができる。
請求項32においては、部品の大型化を防止することができる。
請求項33においては、導入口を流通してきた空気が直接第一吹き出し口から大量に吹き出されるのを防止すると共に、第二吹き出し口及び第三吹き出し口から吹き出される空気の量を確保することができる。
トラクタの全体的な構成を示した側面図。 ルーフ部の側面断面図。 インナルーフの平面図。 内気導入口が閉塞された状態のルーフ部の側面断面図。 外気導入口が閉塞された状態のルーフ部の側面断面図。 内外気切換機構の斜視図。 フレーム、支持部材、規制部材及び回動軸を示した平面拡大図。 同じく、分解斜視図。 (a)図7におけるA−A断面図。(b)同じく、B−B断面図。(c同じく、C−C断面図。(d)同じく、D−D断面図。 (a)第一状態に切り替えられた際の左側規制部の側面断面図。(b)同じく、右側規制部の側面断面図。(c)第二状態に切り替えられた際の左側規制部の側面断面図。(d)同じく、右側規制部の側面断面図。 第一状態と第二状態とを切り換える様子を示した内外気切換機構の側面図。 空調ダクトの平面図。 同じく、底面図。 同じく、平面断面図。 同じく、分解平面図。 (a)同じく、左側面図。(b)同じく、右側面図。 (a)図15におけるE−E断面図。(b)同じく、F−F断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
まず、図1を用いてトラクタ1の全体構成について説明する。
なお、本実施形態においては、作業車としてトラクタ1を例示するが、本発明はこれに限るものではない。すなわち作業車は、その他の農業車両、建設車両、産業車両等であっても良い。
トラクタ1は、主として機体フレーム2、前輪3・3、後輪4・4、エンジン5、ボンネット6、変速装置7、ステアリングホイール8、座席11及びキャビン12を具備する。
機体フレーム2は、その長手方向を前後方向に向けて配置される。機体フレーム2の前部はフロントアクスル機構(不図示)を介して左右一対の前輪3・3に支持される。機体フレーム2の後部には変速装置7が設けられる。変速装置7の後部はリアアクスル機構(不図示)を介して左右一対の後輪4・4に支持される。機体フレーム2の前部にはエンジン5が設けられる。エンジン5はボンネット6に覆われる。
エンジン5の動力は、変速装置7で変速された後、前記フロントアクスル機構を経て前輪3・3に伝達可能とされると共に、前記リアアクスル機構を経て後輪4・4に伝達可能とされる。エンジン5の動力によって前輪3・3及び後輪4・4が回転駆動され、トラクタ1は走行することができる。
エンジン5の後方にはキャビン12が設けられる。キャビン12の内部には、運転者が搭乗する居住空間12aが形成される。居住空間12aには、前輪3・3の切れ角を調節するためのステアリングホイール8、種々の操作具、及び運転者が着座するための座席11等が配置される。
次に、図1から図5までを用いて、トラクタ1の空調に関する構造(空調構造)について説明する。当該空調構造はキャビン12(特に、キャビン12の上部を形成するルーフ部20)に設けられる。
図1に示すように、キャビン12は内部に居住空間12aを有する略箱状に形成される。キャビン12の上部(天井部分)には、ルーフ部20が設けられる。
図2から図5までに示すルーフ部20は、主としてアウタルーフ21及びインナルーフ22を具備する。
図2、図4及び図5に示すアウタルーフ21は、ルーフ部20の上部を形成するものである。アウタルーフ21の後端部の内部には、外気(キャビン12の外部の空気)を案内するための空間である外気導入路21aが形成される。アウタルーフ21の後端下部には、キャビン12の外部の空間と外気導入路21aとを連通する外気取入口21bが形成される。アウタルーフ21の前後中途部(外気導入路21aの前端部)には、外気導入路21aと後述する空気案内路22aとを連通することで、外気を当該空気案内路22aへと導入する外気導入口21cが形成される。
図2から図5までに示すインナルーフ22は、ルーフ部20の下部を形成するものである。インナルーフ22は、アウタルーフ21の下部に取り付けられる。当該インナルーフ22とアウタルーフ21との間には、後述する空調装置50へと空気を案内するための空間である空気案内路22aが形成される。インナルーフ22の後端下部(空気案内路22aの後端下部)には、キャビン12の内部(すなわち、居住空間12a)と空気案内路22aとを連通することで、内気(居住空間12a内の空気)を当該空気案内路22aへと導入する内気導入口22bが形成される。内気導入口22bは、外気導入口21cと上下に向かい合うように形成される。インナルーフ22の前部には、居住空間12aと空気案内路22aとを連通する複数の開口部22cが形成される。
また、ルーフ部20には、内外気切換機構100、空調装置50及び空調ダクト200が設けられる。
内外気切換機構100は、外気導入口21c又は内気導入口22bのいずれか一方を閉塞可能なものである。内外気切換機構100は、インナルーフ22の後端部近傍に固定される。内外気切換機構100は、閉塞部材160によって外気導入口21c又は内気導入口22bのいずれか一方を閉塞することができる。
なお、内外気切換機構100の詳細な構成については後述する。
図2及び図3に示す空調装置50は、空調を行うためのものである。空調装置50は、エバポレータやヒータ等を有する空調本体51と、当該空調本体51に空気を送り込むシロッコファン52と、を具備する。空調装置50は、空気案内路22aの前端部に配置される。空気案内路22a内の空気は、シロッコファン52によって空調本体51へと送り込まれる。当該空気は空調本体51によって空調され、空調された空気は当該空調本体51の後部に形成された図示しない吐出口から吐出される。
空調ダクト200は、空調装置50から供給される空調された空気を居住空間12aへと案内するものである。空調ダクト200は空調装置50の吐出口に接続される。また空調ダクト200は、インナルーフ22に形成された複数の開口部22cに接続される。これによって、空調ダクト200は、空調装置50から供給される空調された空気を、複数の開口部22cへと案内することができる。
なお、空調ダクト200の詳細な構成については後述する。
このように構成されたトラクタ1の空調構造において、内外気切換機構100によって外気導入口21c又は内気導入口22bのいずれか一方が閉塞される。例えば、図4に示すように、内外気切換機構100によって内気導入口22bが閉塞された場合、内気は空気案内路22a内へと流入することができない。一方、外気は、外気取入口21bから外気導入路21a内へと流入し、さらに外気導入口21cから空気案内路22aへと流通することができる。
また、図5に示すように、内外気切換機構100によって外気導入口21cが閉塞された場合、外気は空気案内路22a内へと流入することができない。一方、内気は、内気導入口22bから空気案内路22a内へと流入することができる。
図2に示すように、空気案内路22a内へと流入した空気(外気又は内気)は空調本体51へと送り込まれる。空調本体51によって空調された空気は、空調本体51の吐出口から空調ダクト200へと吐出される。当該空気は、空調ダクト200を介して複数の開口部22cへと案内され、当該複数の開口部22cから居住空間12aへと供給される。
以下では、図4から図11までを用いて、内外気切換機構100の構成について説明する。
内外気切換機構100は、主としてフレーム110、支持部材120、規制部材130、回動軸140、操作レバー150及び閉塞部材160を具備する。
図6から図8までに示すフレーム110は、板状の部材を用いて形成される。フレーム110の後端部を上方に向かって折り曲げられることにより、固定部111が形成される。フレーム110の右端部を上方に向かって折り曲げられることにより、軸支部112が形成される。フレーム110の左右両端部近傍には、当該フレーム110をインナルーフ22に固定するためのナット113がそれぞれ設けられる。
図6から図10までに示す支持部材120は、板材を用いて形成される。支持部材120の上端部を側面視略円形に折り曲げることで、左側支持部121及び右側支持部122が形成される。左側支持部121及び右側支持部122は略円筒状に形成される。左側支持部121及び右側支持部122は、互いに左右方向に所定距離だけ離れた位置に形成される。左側支持部121及び右側支持部122は同一形状となるように形成される。
規制部材130は、ばね鋼材料により形成された板材を用いて形成される。規制部材130の上端部を側面視略楕円形に折り曲げることで、左側規制部131及び右側規制部132が形成される。左側規制部131の前後両側面には、前後方向に対して垂直な平面部131aが形成される。右側規制部132の前後両側面には、前後方向に対して垂直な平面部132aが形成される。左側規制部131及び右側規制部132は、互いに左右方向に所定距離だけ離れた位置に形成される。左側規制部131及び右側規制部132は同一形状となるように形成される。すなわち、左側規制部131の平面部131aと右側規制部132の平面部132aは互いに平行となる。
規制部材130の下端部は、支持部材120の左右中央部を挟み込むように当該支持部材120に取り付けられる。さらに支持部材120の下端部は、フレーム110の固定部111の左端部を挟み込むように当該固定部111に取り付けられる。この状態で、ボルト等によって支持部材120及び規制部材130が、共にフレーム110に固定される。この際、左側支持部121、左側規制部131、右側規制部132及び右側支持部122が左右方向に順に並ぶように配置される。
回動軸140は、円柱状の部材によって形成される。回動軸140は、フレーム110の軸支部112に形成された貫通孔、支持部材120の左側支持部121及び右側支持部122、並びに規制部材130の左側規制部131及び右側規制部132に挿通される。左側支持部121及び右側支持部122、並びに左側規制部131及び右側規制部132は、側面視略円形又は略楕円形に形成されているため、回動軸140の外周面を外側から囲むように支持することができる。回動軸140は、軸支部112及び支持部材120によって回動可能に支持される。また回動軸140は、支持部材120によって規制部材130の左右両側それぞれにおいて支持されることになる。回動軸140の左端部(左側支持部121より左側の部分)には、座金143及びピン144が設けられる。これによって、回動軸140が支持部材120から抜け落ちるのを防止することができる。
回動軸140の外周面には、左側切欠部141及び右側切欠部142が形成される。左側切欠部141は、左右方向において左側規制部131と対向する位置に形成される。左側切欠部141は、回動軸140の前後両側をそれぞれ切り欠くことで形成された、互いに平行な前後一対の平面部141aを有する。右側切欠部142は、左右方向において右側規制部132と対向する位置に形成される。右側切欠部142は、回動軸140の前後両側をそれぞれ切り欠くことで形成された、互いに平行な前後一対の平面部142aを有する。
図9(c)及び図9(d)に示すように、左側切欠部141(平面部141a)の、回動軸140の外周面の周方向における位置は、右側切欠部142(平面部142a)の、回動軸140の外周面の周方向における位置と異なる位置となるように形成される。すなわち、左側切欠部141と右側切欠部142は、回動軸140の周方向における位置の位相が互いに異なるように形成される。
図6に示す操作レバー150は、回動軸140の右端部を下方に向かって折り曲げることで、当該回動軸140に一体的に設けられる。
閉塞部材160は、略矩形状の板材によって形成される。閉塞部材160の後端部は、左右方向における軸支部112と支持部材120の間において、回動軸140に固定される。閉塞部材160の上下両側面には、シール部材161が設けられる。シール部材161はスポンジ材により形成される。
図4及び図5に示すように、上述の如く構成された内外気切換機構100は、インナルーフ22の後端部近傍(外気導入口21c及び内気導入口22bの近傍)に固定される。この際、操作レバー150はインナルーフ22を挿通し、居住空間12aまで延びるように配置される。図11に示すように、運転者が操作レバー150を前後方向に回動させることで、回動軸140を介して閉塞部材160を上下に回動させることができる。
操作レバー150が後方に向かって操作され、回動軸140が所定の回動角度まで回動した場合、図4に示すように閉塞部材160が内気導入口22bを閉塞する。以下ではこの状態を「第一状態」と記す。第一状態では、閉塞部材160の下側面に設けられたシール部材161が内気導入口22bを密閉するため、内気が空気案内路22aへと流入するのを確実に防止することができる。また第一状態では、外気導入口21cが開放され、外気が空気案内路22aへと流入することが可能になる。
この際、図10(a)及び図10(b)に示すように、左側切欠部141の平面部141aと左側規制部131の平面部131aとが平行になり、互いに当接することによって、当該左側切欠部141と左側規制部131とが係合する。このようにして、回動軸140の回動が規制部材130によって規制される。
一方、右側切欠部142の平面部142aと右側規制部132の平面部132aとは平行ではないため、当該右側切欠部142と右側規制部132とは係合しない。この際、右側規制部132は回動軸140の外周面に沿うように弾性変形し、当該回動軸140を一定の力で挟持している。
操作レバー150が前方に向かって操作され、回動軸140が所定の回動角度まで回動した場合、図5に示すように閉塞部材160が外気導入口21cを閉塞する。以下ではこの状態を「第二状態」と記す。第二状態では、閉塞部材160の上側面に設けられたシール部材161が外気導入口21cを密閉するため、外気が空気案内路22aへと流入するのを確実に防止することができる。また第二状態では、内気導入口22bが開放され、内気が空気案内路22aへと流入することが可能になる。
この際、図10(c)及び図10(d)に示すように、右側切欠部142の平面部142aと右側規制部132の平面部132aとが平行になり、互いに当接することによって、当該右側切欠部142と右側規制部132とが係合する。このようにして、回動軸140の回動が規制部材130によって規制される。
一方、左側切欠部141の平面部141aと左側規制部131の平面部131aとは平行ではないため、当該左側切欠部141と左側規制部131とは係合しない。この際、左側規制部131は回動軸140の外周面に沿うように弾性変形し、当該回動軸140を一定の力で挟持している。
このように、規制部材130によって回動軸140の回動が所定の位置で規制される。このため、当該回動軸140の回動を規制するための部材を別途設ける必要がない。
また、操作レバー150の操作の途中(閉塞部材160が外気導入口21c及び内気導入口22bのいずれも閉塞しない状態)においては、左側規制部131及び右側規制部132のいずれも左側切欠部141及び右側切欠部142と係合しない。この状態においては、左側規制部131及び右側規制部132はいずれも回動軸140の外周面に沿うように弾性変形し、当該回動軸140を一定の力で挟持する。これによって、操作レバー150を回動させる際に適度な操作力が必要になり、操作性を向上させることができる。また、当該操作力は一定であるため、操作性を向上させることができる。
なお、規制部材130は、本発明に係る第一規制部材、第二規制部材及び規制部材の実施の一形態である。
また、左側切欠部141及び右側切欠部142は、本発明に係る切欠部の実施の一形態である。
また、左側切欠部141の平面部141a及び右側切欠部142の平面部142aは、本発明に係る第一平面部の実施の一形態である。
また、規制部材130の平面部131a及び平面部132aは、本発明に係る第二平面部の実施の一形態である。
以下では、図12から図17までを用いて、空調ダクト200の構成について説明する。
空調ダクト200は、空調装置50から供給される空調された空気を居住空間12aへと案内するものである。ここで、当該空調ダクト200に、居住空間12aへと空気を吹き出すための吹き出し口が複数設けられている場合、当該複数の吹き出し口から排出される空気の量の均一化を図ることは困難である。
具体的には、空調装置50に近い位置に形成された吹き出し口からは、大量の空気が居住空間12aへと排出され易い。これに伴って、空調装置50から離れた位置に形成された吹き出し口からは、少量の空気しか排出することができない場合がある。このように、吹き出し口の位置によって、排出される空気の量が異なるため、居住空間12aの快適性が低下するおそれがある。そこで、本実施形態に係る空調ダクト200は、複数の吹き出し口から排出される空気の量の均一化を図ることが可能な構成とされている。
図14に示すように、空調ダクト200の内部には、空気が流通可能な空間(流路)が形成される。図12から図15までに示すように、空調ダクト200は、空調装置50の後方において左右に延びるように形成される第一部分200Aと、第一部分200Aの左右両端部から前方に向かってそれぞれ延びるように形成される第二部分200Bと、第二部分200Bの前端部から左右方向内側に向かってそれぞれ延びるように形成される第三部分200Cと、を有する。左右一対の第二部分200Bは、空調装置50の左右両側方に位置する。左右一対の第三部分200Cのうち一部は、空調装置50の前端部の下方に位置する。
また、図14及び図15に示すように、空調ダクト200は複数に分割して形成される。具体的には、空調ダクト200は、中央本体部210、左側本体部230及び右側本体部240を連結することによって形成される。中央本体部210は、第一部分200A、並びに第二部分200Bの後部を形成する部材である。左側本体部230は、左側の第二部分200Bの前部、並びに左側の第三部分200Cを形成する部材である。右側本体部240は、右側の第二部分200Bの前部、並びに右側の第三部分200Cを形成する部材である。
中央本体部210は、左側第一屈曲部211、左側第二屈曲部212、右側第一屈曲部213、右側第二屈曲部214、左側縮径部215及び右側縮径部216を有する。
左側第一屈曲部211は、中央本体部210の左端部近傍(第一部分200Aと左側の第二部分200Bとの接続部分)を概ね前方に向かって屈曲させることで形成される。左側第二屈曲部212は、中央本体部210の左前端部近傍(左側の第二部分200Bの中途部)を概ね右前方に向かって屈曲させることで形成される。
右側第一屈曲部213は、中央本体部210の右端部近傍(第一部分200Aと右側の第二部分200Bとの接続部分)を概ね前方に向かって屈曲させることで形成される。右側第二屈曲部214は、中央本体部210の右前端部近傍(右側の第二部分200Bの中途部)を概ね左前方に向かって屈曲させることで形成される。
左側縮径部215は、中央本体部210の左前端部の径を細くすることで形成される。右側縮径部216は、中央本体部210の右前端部の径を細くすることで形成される。
左側本体部230は、左側第三屈曲部231を有する。左側第三屈曲部231は、左側本体部230の前端部近傍(第二部分200Bと第三部分200Cとの接続部分)を概ね右方に向かって屈曲させることで形成される。左側本体部230の内側端部(右端部)は閉塞される。
右側本体部240は、右側第三屈曲部241を有する。右側第三屈曲部241は、右側本体部240の前端部近傍(第二部分200Bと第三部分200Cとの接続部分)を概ね左方に向かって屈曲させることで形成される。右側本体部240の内側端部(左端部)は閉塞される。
中央本体部210の左側縮径部215が左側本体部230の後端部に嵌め込まれることによって、当該中央本体部210と左側縮径部215が連結される。また、中央本体部210の右側縮径部216が右側本体部240の後端部に嵌め込まれることによって、当該中央本体部210と右側縮径部216が連結される。このようにして、平面視略U字状の空調ダクト200が形成される。
また、中央本体部210は、主として導入口221、左側第一吹き出し口222、右側第一吹き出し口223、左側第二吹き出し口224、右側第二吹き出し口225、第一上側阻害部226、第二上側阻害部227及び下側阻害部228を具備する。
図14から図16までに示すように、中央本体部210の左右略中央部分は上方に盛り上がるように形成され、当該部分の前側面に導入口221が形成される。導入口221は、空調本体51の後部(吐出口)に接続される。これによって、導入口221は、空調本体51から供給される空気を後方(空調ダクト200の内部)に向かって流通させることができる。中央本体部210の後下部には傾斜面217が形成され、当該傾斜面217に左側第一吹き出し口222及び右側第一吹き出し口223が形成される。左側第一吹き出し口222及び右側第一吹き出し口223は、導入口221の後方(当該導入口221を流通する空気の流通方向下流側)に形成される。より具体的には、左側第一吹き出し口222は、導入口221の左端部の後方に位置するように形成される。また、右側第一吹き出し口223は、導入口221の右端部の後方に位置するように形成される。このように、左側第一吹き出し口222及び右側第一吹き出し口223は、左右に並べて形成される。
中央本体部210の左側第二屈曲部212の底面には、左側第二吹き出し口224が形成される。中央本体部210の右側第二屈曲部214の底面には、右側第二吹き出し口225が形成される。
図14、図15及び図17に示すように、前後方向における導入口221と左側第一吹き出し口222及び右側第一吹き出し口223との間には、第一上側阻害部226、第二上側阻害部227及び下側阻害部228が形成される。第一上側阻害部226、第二上側阻害部227及び下側阻害部228は、中央本体部210を変形させることで、当該中央本体部210と一体的に形成される。
第一上側阻害部226及び第二上側阻害部227は、中央本体部210の内壁の上部から内側(下方)に向かって突出するように形成される。第一上側阻害部226及び第二上側阻害部227は、背面視(図17(b)参照)において導入口221の一部と重複するように形成される。第一上側阻害部226は、左側第一吹き出し口222に対応するように、前後方向において当該左側第一吹き出し口222の前方に形成される。第二上側阻害部227は、右側第一吹き出し口223に対応するように、前後方向において当該右側第一吹き出し口223の前方に形成される。
下側阻害部228は、中央本体部210の内壁の下部から内側(上方)に向かって突出するように形成される。下側阻害部228は、背面視(図17(b)参照)において導入口221の一部と重複するように形成される。下側阻害部228は、第一上側阻害部226及び第二上側阻害部227の下方に形成される。下側阻害部228の左右幅は、導入口221の左右幅と略同一となるように形成される。
また、左側本体部230は、主として左側第三吹き出し口232及び左側第四吹き出し口233を具備する。
左側本体部230の右端部近傍の底面には、左側第三吹き出し口232が形成される。左側第三吹き出し口232の左方には、左側第四吹き出し口233が形成される。
また、右側本体部240は、主として右側第三吹き出し口242及び右側第四吹き出し口243を具備する。
右側本体部240の左端部近傍の底面には、右側第三吹き出し口242が形成される。右側第三吹き出し口242の右方には、右側第四吹き出し口243が形成される。
図14及び図17に示すように、上述の如く構成された空調ダクト200は、空調装置50から供給される空調された空気を案内する。具体的には、空調された空気は導入口221を介して空調ダクト200内に流入する。当該空気は、中央本体部210内で左右に分岐し、左側本体部230及び右側本体部240へとそれぞれ流通する。空調ダクト200内を流通する過程において、当該空気は各吹き出し口から空調ダクト200の外部へと吹き出される。空調ダクト200の各吹き出し口はインナルーフ22の開口部22c(図3等参照)と対向するように配置されている。このため、空調ダクト200の各吹き出し口から外部へと吹き出された空気は、インナルーフ22の開口部22cを介して居住空間12aへと供給される。
この際、第一上側阻害部226、第二上側阻害部227及び下側阻害部228によって、導入口221から空調ダクト200内に流入した空気の左側第一吹き出し口222及び右側第一吹き出し口223への流通が阻害される。具体的には、導入口221を介して後方へと流通する空気は、第一上側阻害部226、第二上側阻害部227及び下側阻害部228を迂回するように流通する。このため、導入口221から空調ダクト200内に流入した空気は、当該導入口221の後方に位置する左側第一吹き出し口222及び右側第一吹き出し口223へと直接流通し難くなる。これによって、左側第一吹き出し口222及び右側第一吹き出し口223から大量の空気が吹き出されるのを防止し、ひいては各吹き出し口から吹き出される空気の量の均一化を図ることができる。
また、左側第二吹き出し口224及び右側第二吹き出し口225は、それぞれ左側第二屈曲部212及び右側第二屈曲部214に形成されている。このため、空調ダクト200内を流通してきた空気が左側第二屈曲部212及び右側第二屈曲部214の側壁に当たることによって、左側第二吹き出し口224及び右側第二吹き出し口225からの空気の吹き出しが促される。
また、左側第三吹き出し口232及び右側第三吹き出し口242は、それぞれ左側本体部230及び右側本体部240の閉塞された端部の近傍に形成されている。このため、空調ダクト200内を流通してきた空気が当該閉塞された端部の内壁に当たることによって、左側第三吹き出し口232及び右側第三吹き出し口242からの空気の吹き出しが促される。
なお、左側第一吹き出し口222及び右側第一吹き出し口223は、本発明に係る第一吹き出し口の実施の一形態である。
また、左側第二吹き出し口224及び右側第二吹き出し口225は、本発明に係る第二吹き出し口の実施の一形態である。
また、左側第三吹き出し口232及び右側第三吹き出し口242は、本発明に係る第三吹き出し口の実施の一形態である。
また、第一上側阻害部226及び第二上側阻害部227は、本発明に係る阻害部及び上側阻害部の実施の一形態である。
また、下側阻害部228は、本発明に係る阻害部及び下側阻害部の実施の一形態である。
また、左側第二屈曲部212及び右側第二屈曲部214は、本発明に係る屈曲部の実施の一形態である。
12 キャビン
20 ルーフ部
21 アウタルーフ
21c 外気導入口
22 インナルーフ
22a 空気案内路
22b 内気導入口
50 空調装置
100 内外気切換機構
110 フレーム
120 支持部材
130 規制部材
140 回動軸
150 操作レバー
160 閉塞部材
200 空調ダクト
210 中央本体部
221 導入口
222 左側第一吹き出し口
223 右側第一吹き出し口
226 第一上側阻害部
227 第二上側阻害部
228 下側阻害部
230 左側本体部
240 右側本体部

Claims (33)

  1. 空調された空気をキャビンの居住空間に供給する空調装置と、
    前記空調装置へと空気を案内する空気案内路と、
    前記キャビンの居住空間の空気を前記空気案内路へと導入する内気導入口と、
    前記キャビンの外部の空気を前記空気案内路へと導入する外気導入口と、
    前記内気導入口又は前記外気導入口のいずれか一方を閉塞可能な内外気切換機構と、
    を具備する作業車の空調構造であって、
    前記内外気切換機構は、
    外周面に切欠部が形成され、回動可能な回動軸と、
    前記回動軸に固定され、前記回動軸の回動角度に応じて前記内気導入口を閉塞する第一状態又は前記外気導入口を閉塞する第二状態に切換可能な閉塞部材と、
    前記閉塞部材が前記第一状態に切り換えられた際に、前記切欠部と係合し、前記回動軸の回動を規制する第一規制部材と、
    前記閉塞部材が前記第二状態に切り換えられた際に、前記切欠部と係合し、前記回動軸の回動を規制する第二規制部材と、
    を具備する、
    作業車の空調構造。
  2. 前記回動軸に一体的に設けられ、前記回動軸を回動操作可能な操作レバーをさらに具備する、
    請求項1に記載の作業車の空調構造。
  3. 前記操作レバーは、
    前記回動軸の端部を折り曲げることで形成される、
    請求項2に記載の作業車の空調構造。
  4. 前記切欠部は、
    前記回動軸の外周面を切り欠くことで形成される第一平面部を有し、
    前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、
    それぞれ前記切欠部の第一平面部と当接可能な第二平面部を有する、
    請求項3に記載の作業車の空調構造。
  5. 前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、
    前記回動軸の外周面を囲むように形成される、
    請求項4に記載の作業車の空調構造。
  6. 前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、
    板材を折り曲げることにより形成される、
    請求項5に記載の作業車の空調構造。
  7. 前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、
    ばね鋼材料により形成される、
    請求項6に記載の作業車の空調構造。
  8. 前記第一規制部材及び前記第二規制部材は、
    一体的に形成される、
    請求項7に記載の作業車の空調構造。
  9. 前記切欠部は複数形成され、
    前記複数の切欠部のうち前記第一規制部材に対応する切欠部の、前記回動軸の外周面の周方向における位置は、
    前記複数の切欠部のうち前記第二規制部材に対応する切欠部の、前記回動軸の外周面の周方向における位置と異なる位置となるように形成される、
    請求項8に記載の作業車の空調構造。
  10. 前記第一規制部材の第二平面部及び前記第二規制部材の第二平面部は、
    互いに平行となるように形成される、
    請求項9に記載の作業車の空調構造。
  11. 前記回動軸を回動可能に支持する支持部材をさらに具備する、
    請求項10に記載の作業車の空調構造。
  12. 前記支持部材は、
    前記回動軸の軸線方向における前記第一規制部材及び前記第二規制部材の一側と他側のそれぞれにおいて、前記回動軸を支持する、
    請求項11に記載の作業車の空調構造。
  13. 前記支持部材は、
    板材を折り曲げることにより、前記回動軸の外周面を囲むように形成される、
    請求項12に記載の作業車の空調構造。
  14. 前記第一規制部材及び前記第二規制部材、並びに前記支持部材を支持するフレームをさらに具備する、
    請求項13に記載の作業車の空調構造。
  15. 前記フレームには、
    前記回動軸を回動可能に支持する軸支部が形成される、
    請求項14に記載の作業車の空調構造。
  16. 前記閉塞部材は、
    前記回動軸のうち、前記支持部材と前記軸支部との間に位置する部分に固定される、
    請求項15に記載の作業車の空調構造。
  17. 前記閉塞部材のうち、前記外気導入口又は前記内気導入口と対向する面の少なくとも1つには、シール部材が設けられる、
    請求項16に記載の作業車の空調構造。
  18. 前記シール部材は、スポンジ材により形成される、
    請求項17に記載の作業車の空調構造。
  19. 空調された空気をキャビンの居住空間に供給する空調装置と、
    前記空調装置へと空気を案内する空気案内路と、
    前記キャビンの居住空間の空気を前記空気案内路へと導入する内気導入口と、
    前記キャビンの外部の空気を前記空気案内路へと導入する外気導入口と、
    前記内気導入口又は前記外気導入口のいずれか一方を閉塞可能な内外気切換機構と、
    を具備する作業車の空調構造であって、
    前記内外気切換機構は、
    外周面に、複数の第一平面部が形成され、回動可能な回動軸と、
    前記回動軸と一体的に設けられ、前記回動軸を回動操作可能な操作レバーと、
    前記回動軸に固定されると共に、前記外気導入口及び前記内気導入口と対向する面にシール部材が設けられ、前記回動軸の回動角度に応じて前記内気導入口を閉塞する第一状態又は前記外気導入口を閉塞する第二状態に切換可能な閉塞部材と、
    板材を折り曲げることによって前記回動軸の外周面を囲むように形成され、前記複数の第一平面部とそれぞれ当接可能な複数の第二平面部を有し、
    前記閉塞部材が前記第一状態に切り換えられた際に、前記複数の第一平面部のうちの少なくとも1つと前記複数の第二平面部のうちの少なくとも1つとが当接することによって、前記回動軸の回動を規制すると共に、
    前記閉塞部材が前記第二状態に切り換えられた際に、前記複数の第一平面部のうちの少なくとも1つと前記複数の第二平面部のうちの少なくとも1つとが当接することによって、前記回動軸の回動を規制する規制部材と、
    を具備する、
    作業車の空調構造。
  20. 内部に空気が流通可能な流路が形成され、空調装置から供給される空調された空気をキャビンの居住空間へと案内する作業車の空調ダクトであって、
    前記空調装置から供給される空調された空気を内部へと流通させる導入口と、
    前記導入口を流通する空気の流通方向下流側に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第一吹き出し口と、
    前記導入口から前記第一吹き出し口へと流通する空気の流通を妨げる阻害部と、
    を具備する、
    作業車の空調ダクト。
  21. 前記阻害部は、
    前記空調ダクトの内壁から、前記空調ダクトの内側に向かって突出するように形成される、
    請求項20に記載の作業車の空調ダクト。
  22. 前記阻害部は、
    前記空調ダクトと一体的に形成される、
    請求項21に記載の作業車の空調ダクト。
  23. 前記阻害部は、
    複数形成される、
    請求項22に記載の作業車の空調ダクト。
  24. 前記阻害部は、
    前記空調ダクトの内壁の上部から下方に向かって突出する上側阻害部と、
    前記空調ダクトの内壁の下部から上方に向かって突出する下側阻害部と、
    を具備する、
    請求項23に記載の作業車の空調ダクト。
  25. 前記上側阻害部又は前記下側阻害部の少なくとも一方は、
    複数形成される、
    請求項24に記載の作業車の空調ダクト。
  26. 前記上側阻害部は、
    複数形成される、
    請求項24に記載の作業車の空調ダクト。
  27. 前記導入口は、
    前記空調装置から供給される空調された空気を前後方向に流通させるように形成され、
    前記第一吹き出し口は、
    左右方向に複数並べて形成され、
    前記上側阻害部は、
    前記第一吹き出し口に対応して前記第一吹き出し口と同じ数だけ形成される、
    請求項26に記載の作業車の空調ダクト。
  28. 左右に延びるように形成されると共に、前記導入口、前記第一吹き出し口及び前記阻害部が形成される第一部分と、
    前記第一部分の左右両端部から前後いずれか一方に向かってそれぞれ延びるように形成される第二部分と、
    を有し、
    前記第二部分に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第二吹き出し口をさらに具備する、
    請求項27に記載の作業車の空調ダクト。
  29. 前記第二部分には屈曲部が形成され、
    前記第二吹き出し口は、前記屈曲部に形成される、
    請求項28に記載の作業車の空調ダクト。
  30. 前記第二部分の端部のうち、前記第一部分と反対側の端部から左右方向内側に向かってそれぞれ延びるように形成される第三部分をさらに有し、
    前記第三部分に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第三吹き出し口をさらに具備する、
    請求項29に記載の作業車の空調ダクト。
  31. 前記第三部分の内側の端部は閉塞され、
    前記第三吹き出し口は、前記第三部分の内側の端部の近傍に形成される、
    請求項30に記載の作業車の空調ダクト。
  32. 前記第二部分の中途部において分割して形成される、
    請求項31に記載の作業車の空調ダクト。
  33. 内部に空気が流通可能な流路が形成され、空調装置から供給される空調された空気をキャビンの居住空間へと案内する作業車の空調ダクトであって、
    左右に延びるように形成される第一部分と、
    前記第一部分の左右両端部から前後いずれか一方に向かってそれぞれ延びるように形成される第二部分と、
    前記第二部分の端部のうち、前記第一部分と反対側の端部から左右方向内側に向かってそれぞれ延びるように形成される第三部分と、
    を有し、
    前記第一部分に形成され、前記空調装置から供給される空調された空気を内部へと流通させる導入口と、
    前記第一部分において、前記導入口を流通する空気の流通方向下流側に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第一吹き出し口と、
    前記第一部分に形成され、前記導入口から前記第一吹き出し口へと流通する空気の流通を妨げる阻害部と、
    前記第二部分に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第二吹き出し口と、
    前記第三部分に形成され、内部の空気を前記居住空間へと吹き出す第三吹き出し口と、
    を具備する、
    作業車の空調ダクト。
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