JP2015205320A - 金属板の修理方法 - Google Patents

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【課題】金属板の凹部に引き出し治具を容易に取り付けることができる金属板の修理方法を提供する。【解決手段】車体パネル(金属板の一例)の修理方法は次の工程を備える。まず、Sn系金属粉末からなる第1成分と、Sn系金属粉末の溶融温度では溶融しない有機系または無機系の第2成分とからなる固定用ペースト22を、車体パネル11の凹部13に塗布する。次に、固定用ペースト22を塗布した部分に引き出し治具31を当てて、Sn系金属粉末の溶融温度以上で熱処理することで、引き出し治具31を固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、金属板の凹部を修理する修理方法に関する。
自動車の車体パネル等の金属板に凹みが生じた際の修理方法として、例えば、特許文献1,2に記載のものがある。特許文献1には、金属板の凹み部に引き出し部材をはんだ付けや溶接により接合し、引き出し部材を外方向に引っ張ることで凹み部を引き出して修復する方法が開示されている。特許文献2には、車体パネルの凹んだ損傷領域に孔部を穿孔し、その孔部に引っかけた引き出し具を引っ張ることにより、凹んだ損傷領域を引き出す方法が開示されている。
特開2006−130559号公報 特開2009−96373号公報
特許文献1のように、はんだにより引き出し部材を金属板に接合する場合、凹み部に引き出し部材を当接させ、はんだ付け具で当接部を加熱した状態ではんだを流し込み、引き出し部材を保持したまま冷却することによりはんだを固化させる。このため、加熱終了後も、しばらく引き出し部材を保持しておく必要がある。また、冷却時のはんだの収縮により、引き出し部材が傾き、位置ずれを起こしてしまうおそれがある。また、ドアのような車体の側面等に凹み部がある場合、加熱中にはんだが垂れて、引き出し部材の位置ずれや非修理部の損傷をもたらすことがある。
また、溶接により引き出し部材と金属板とを接合する場合、一般に危険な作業が伴う。また、特許文献2に記載の方法では、引き出し具を車体パネルに取り付けるために、車体パネルに孔部を開ける必要があって、車体パネルの裏面に影響を及ぼす。
本発明の目的は、金属板の凹部に引き出し治具を容易に取り付けることができる金属板の修理方法を提供することにある。
本発明の金属板の修理方法は次の工程を備える。Sn系金属粉末からなる第1成分と、Sn系金属粉末の溶融温度では溶融しない有機系または無機系の第2成分とからなる固定用ペーストを、金属板の凹部に塗布する。固定用ペーストを塗布した部分に引き出し治具を当てて、Sn系金属粉末の溶融温度以上で熱処理することで、引き出し治具を固定する。引き出し治具を引っ張ることにより金属板の凹部を引き出す。引き出し完了後に衝撃を与えることにより引き出し治具を取り外す。
上記構成では、固定用ペーストの第2成分によりSn系金属の流動性が抑制されるので、引き出し治具の取り付けが容易となる。車体の側面等に凹部がある場合でも、加熱中に固定用ペーストが垂れて、引き出し治具の位置ずれや非修理部の損傷をもたらすことがない。また、引き出し治具を取り付ける際、危険を伴う溶接を行う必要がなく、金属板に孔を開ける必要もない。
本発明の金属板の修理方法では、引き出し治具を取り外す工程で、引き出し治具と金属板との接合部を再加熱してもよい。この構成では、接合強度が弱まるので、引き出し治具の取り外しが容易となる。
本発明の金属板の修理方法では、第2成分はCu-Ni合金粉末またはCu-Mn合金粉末からなることが好ましい。
上記構成では、低温で短時間熱処理すれば固定用ペーストが固化するので、引き出し治具の金属板への取り付けが容易となる。また、加熱しながら引き出し治具を固定できるので、加熱終了後も引き出し治具を保持しておく必要がなく、また、引き出し治具と金属板との接合部が冷えたときに、引き出し治具が傾いて位置ずれを起こすこともない。
また、引き出し治具と金属板との接合部において、引張強度が強いので、金属板の凹部を引き出す際に金属板から引き出し治具が外れることがない。一方、接合部においてせん断強度が弱いので、引き出し治具に衝撃を与えることで、引き出し治具を簡単に取り外すことができる。
本発明の金属板の修理方法では、第2成分は、熱処理の温度で溶融しない樹脂粉末からなってもよい。この構成では、樹脂粉末によりSn系金属の流動性が抑制されるので、引き出し治具の取り付けが容易となる。
本発明の金属板の修理方法では、金属板は車体パネルでもよい。
本発明によれば、金属板の凹部に引き出し治具を容易に取り付けることができる。
第1の実施形態に係る車体パネルの修理方法を示す断面図である。 第1の実施形態に係る車体パネルの修理方法を示す断面図である。 第2の実施形態に係る車体パネルの修理方法の一部を示す断面図である。 図4(A)は、引き出し治具31と固定用ペースト22との当接部の拡大断面図である。図4(B)は、車体パネル11と引き出し治具31との接合部の拡大断面図である。図4(C)は、接合部材23を再加熱した後における車体パネル11と引き出し治具31との接合部の拡大断面図である。
《第1の実施形態》
本発明の第1の実施形態に係る車体パネルの修理方法について説明する。車体パネルの修理方法は本発明の「金属板の修理方法」の一例である。図1および図2は、車体パネルの凹部を修理する方法を示す断面図である。図1(A)に示すように、表面に塗装膜12が施された車体パネル11に凹部13が生じている。車体パネル11は、例えば、高張力鋼、ステンレス鋼(SUS)等の鋼材やアルミニウム合金等からなる。車体パネル11は本発明の「金属板」の一例である。
まず、図1(B)に示すように、車体パネル11の凹部13を研磨してその部分の塗装膜12を剥がす。次に、図1(C)に示すように、車体パネル11の塗装膜12を剥がした面に、無機系のフラックス21を塗布し、その面の酸化膜を除去する。フラックス21として、鋼材等の表面の酸化膜を除去することに適した、Br系、Cl系等のハロゲン系の無機酸を用いる。そして、車体パネル11のフラックス21を塗布した面に固定用ペースト22を塗布する。固定用ペースト22は、図4(A)に示すように、Sn系金属粉末22mとCu-Ni合金粉末22sを主成分とし、バインダ、フラックスおよび溶剤を混練してなる。例えば、固定用ペースト22は、平均粒径5μm(本明細書において「平均粒径」はすべてレーザ回折法による平均粒径D50である。)のSn粉末;63.7重量%、平均粒径15μmのCu-Ni合金粉末;27.3重量%、ロジン;2.5重量部、活性剤(アジピン酸);1.5重量%、有機溶剤(ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル);5.0重量%を混合してなる。
なお、Sn系金属粉末として、Sn単金属粉末やSn系合金粉末(例えばSn-Ag-Cu合金粉末)を用いることができる。また、Cu-Ni合金粉末の代わりにCu-Mn合金粉末を用いてもよい。
Cu-Ni合金粉末は、Sn系金属粉末に対して5.0〜55.0体積%であることが好ましい。Cu-Ni合金粉末がSn系金属粉末に対して5.0体積%未満の場合、溶融したSn系金属の流動を抑制しにくくなる。一方、Cu-Ni合金粉末がSn系金属粉末に対して55.0体積%を超える場合、流動可能なSn系金属がなくなり、後述の接合部材23と被接合材との接着が困難となることがある。
Cu-Ni合金粉末の平均粒径は0.5〜50μmであることが好ましい。Cu-Ni合金粉末の平均粒径が0.5μm未満の場合、Sn系金属粉末とCu-Ni合金粉末との反応が急激に起こる。このため、接合部材23と被接合材との接着に寄与するSn系金属がなくなってしまうことがある。一方、Cu-Ni合金粉末の平均粒径が50μmを超える場合、Sn系金属粉末とCu-Ni合金粉末との反応が著しく遅くなる。このため、溶融したSn系金属の流動を抑制できないことがある。
次に、図1(D)に示すように、固定用ペースト22を塗布した部分に棒状の引き出し治具31を当てる。引き出し治具31の素体として、どんな材料を用いてもよく、例えば黄銅等を用いることができる。但し、引き出し治具31のうち固定用ペースト22との接続部分には、Sn、Cu、Ni、AgのようなSnと接合可能な材料を用いることが好ましい。
次に、図1(E)に示すように、熱処理により車体パネル11の凹部13に引き出し治具31を固定する。具体的には、はんだごて、ヒートガン(ホットエアガン)等により、固定用ペースト22と引き出し治具31とが当接した部分を加熱する。この際、Sn系金属粉末の融点(溶融温度)以上、Cu-Ni合金粉末の融点未満、例えば250〜300℃で、数分間熱処理する。これにより、図4(A)および図4(B)に示すように、Sn系金属粉末22mが溶融するとともに、Sn系金属とCu-Ni合金とが反応し、Sn-Cu相、Sn-Ni相、Sn-Cu-Ni相等の反応相が形成される。その結果、固定用ペースト22が金属化および固化して、車体パネル11と引き出し治具31とを接合する接合部材23が形成される。接合部材23は緻密かつ高強度に構成されており、接合部材23の空孔率は0〜20体積%である。
次に、図2(A)に示すように、車体パネル11の面に垂直な方向に引き出し治具31を引っ張る。これにより、図2(B)に示すように、車体パネル11の凹部13が引き出され、車体パネル11が平らになる。
次に、図2(C)に示すように、引き出し治具31に、車体パネル11に対して平行方向に衝撃を与える。すなわち、接合部材23と車体パネル11との接合面にせん断応力を加える。これにより、図2(D)に示すように、車体パネル11から接合部材23が剥がれ、車体パネル11から引き出し治具31を取り外すことができる。
最後に、図2(E)に示すように、塗装膜12を剥がした部分を再度塗装する。以上により、車体パネル11の凹部13を修理することができる。
第1の実施形態では、250〜300℃で数分間熱処理をすれば、固定用ペースト22が固化する。すなわち、低温で短時間熱処理すれば接合部材23が形成されるので、引き出し治具31の車体パネル11への取り付けが容易となる。なお、高張力鋼板の強度は400℃以上で低下するので、車体パネル11が高張力鋼板からなる場合、本発明は特に有用である。
また、上述のように、加熱により固定用ペースト22が固化するので、加熱しながら引き出し治具31を固定することができる。このため、引き出し治具31の取り付けにSn系はんだを用いる場合と異なり、加熱終了後も引き出し治具31を保持しておく必要がなく、また、接合部材23が冷えたときに引き出し治具31が傾いて位置ずれを起こすこともない。
また、上述のように、加熱により固定用ペースト22が固化するので、加熱によるSn系金属の流動が抑制される。このため、ドアのような車体の側面に凹部13がある場合でも、加熱中に固定用ペースト22が垂れて、引き出し治具31の位置ずれや非修理部の損傷をもたらすことがない。
また、被接合材である車体パネル11(高張力鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金等)とSn系金属との金属間化合物はほとんど生じない。また、車体パネル11に対する接合部材23の濡れ性も小さいので、車体パネル11側に接合部材23の材料はほとんど残らない。
また、引き出し治具31を取り付ける際、危険を伴う溶接を行う必要がなく、車体パネル11に孔を開ける必要もない。
また、接合部材23と引き出し治具31との接合面において、その引張強度が強いので、車体パネル11の凹部13を引き出す際に車体パネル11から引き出し治具31が外れることがない。一方、上記接合面においてせん断強度が弱いので、引き出し治具31に衝撃を与えることで、引き出し治具31を簡単に取り外すことができる。なお、通常の金属材料では、せん断強度と引張強度の間には、理論的に次の関係式が成立するといわれている。せん断強度 τB = 引張強度 σB /√3 ≒ 0.58 × σB。
《第2の実施形態》
第2の実施形態に係る車体パネルの修理方法について説明する。以下では、第1の実施形態に係る車体パネルの修理方法と異なる点について説明する。図3は、車体パネルの凹部を修理する方法の一部を示す断面図である。
図3(A)に示すように、車体パネル11のフラックス21を塗布した面に、Sn系金属粉末と樹脂粉末とを主成分とし、バインダおよびフラックスと共に混練した固定用ペースト42を塗布する。樹脂粉末は、Sn系金属粉末の融点および後述の熱処理の温度で溶融しない。樹脂粉末として、100℃以上の耐熱性を有する樹脂、例えば、スーパーエンプラと呼ばれているポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エンプラと呼ばれているポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの熱可塑性樹脂が好ましい。これらの樹脂粉末は、Sn系金属粉末の融点以上の射出成型温度を有し、Sn系金属粉末が加熱溶融されても劣化しない。
樹脂粉末は、Sn系金属粉末に対して4.0〜20.0体積%であることが好ましい。樹脂粉末がSn系金属粉末に対して4.0体積%未満の場合、Snの表面張力によりSnが一体化してしまい、樹脂が存在したとしても、Snの流動性を抑制することができない。一方、樹脂粉末がSn系金属粉末に対して20.0体積%を超える場合、樹脂粉末がSn系金属粉末の一体化を阻害してしまい、後述の接合部材43と被接合材との接着力が著しく低下してしまうことがある。
樹脂粉末の平均粒径は1〜100μmであることが好ましい。樹脂粉末の平均粒径が1μm未満の場合、樹脂粉末が、Sn系金属粉末の表面を覆ってしまい、Sn系金属粉末の一体化を阻害してしまう可能性がある。一方、樹脂粉末の平均粒径が100μmを超える場合、Sn系金属粉末が溶融した際に、Sn系金属と樹脂とが完全に分離してしまい、Sn系金属の流動性を全く抑制できなくなる可能性がある。
次に、図3(B)および図3(C)に示すように、はんだごて、ヒートガン(ホットエアガン)等により、固定用ペースト42と引き出し治具31とが当接した部分を加熱する。この際、Sn系金属粉末の融点以上、樹脂粉末の融点未満、例えば250〜300℃で熱処理をする。そして、引き出し治具31を保持しつつ、加熱した部分を冷やすことで、車体パネル11と引き出し治具31とを接合する接合部材43が形成される。
第2の実施形態では、樹脂粉末によりSn系金属の流動性が抑制されるので、引き出し治具31の取り付けが容易となる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態に係る車体パネルの修理方法について説明する。第3の実施形態では、車体パネル11から引き出し治具31を取り外す際(図2(C)および図2(D)参照)、接合部材23を350〜400℃で数分間再加熱する。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
図4(B)および図4(C)に示すように、接合部材23を再加熱すると、Sn-Cu相、Sn-Ni相、Sn-Cu-Ni相等の反応相を含む接合部材23から、金属間化合物22cからなる金属部材53が形成される。金属部材53は、空孔率が10〜60体積%であり、接合強度の弱い構造となるため、第3の実施形態では、車体パネル11からの引き出し治具31の取り外しが容易となる。第3の実施形態において、第2成分にSn系金属と反応しやすいCu-Ni合金粉末またはCu-Mn合金粉末を用いた場合、急速に金属間化合物22cを形成することができる。
《他の実施形態》
以上の各実施形態で示したように、本発明の固定用ペーストはバインダ、フラックスおよび溶剤を含むが、バインダとして、天然ロジン、水素化ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、不飽和二塩基酸変性ロジンやアクリル酸変性ロジンなどのロジン誘導体等を用いることができ、フラックスとして、モノカルボン酸(例えば、ギ酸、酢酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、安息香酸など)、ジカルボン酸(例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸など)、ブロモアルコール類(例えば、1−ブロモ−2−ブタノールなど)、有機アミンのハロゲン化水素酸塩類、ブロモアルカン類、ブロモアルケン類、ベンジルブロマイド類、ポリアミン類、塩素系活性剤等を用いることができる。溶剤としては、エーテル系アルコール類(例えば、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなど)、非エーテル系アルコール類(例えば、ターピネオール、ベンジルアルコールなど)、エステル類(例えば、安息香酸ブチル、アジピン酸ジエチルなど)、炭化水素類(例えば、テトラデカン、n−ヘキサンなど)、ピロリドン類(例えば、N−メチル−2−ピロリドンなど)などを用いることができる。
また、本発明の固定用ペーストは次の成分もしくは材料を含有してもよい。この場合でも、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
固定用ペーストには、微量添加成分として、Ag、Au、Al、Bi、C、Co、Cu、Fe、Ga、Ge、In、Mn、Mo、Ni、P、Pb、Pd、Pt、Si、Sb、Zn等が含まれていても良い。これらの添加形態は、金属粉末に含有する不純物にとどまらず、添加剤として金属錯体、金属化合物などで用いても良い。
また、固定用ペーストに、必要に応じて、樹脂、チクソ材、熱硬化樹脂、酸化防止剤、難燃剤、分散剤、レベリング剤、消泡剤、艶消し剤、可塑剤などの有機系添加剤を配合しても良い。上記樹脂として、アクリル樹脂、セルロース系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。上記チクソ材として、ひまし油、水添ひまし油、蜜ロウ、カルナバワックス、ステアリン酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸エチレンビスアミド、脂肪酸アマイド等が挙げられる。上記熱硬化樹脂として、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。上記酸化防止剤として、フェノール系酸化防止剤(例えば、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]など)、リン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤等が挙げられる。上記難燃剤として、ブロモ化合物、リン化合物、金属水酸化物(例えば、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム)、赤リンおよびその修飾性生物等が挙げられる。上記分散剤として、リン酸系分散剤(例えば、リン酸エステル系分散剤など)、アミン系分散剤等が挙げられる。
11…車体パネル(金属板)
12…塗装膜
13…凹部
21…フラックス
22,42…固定用ペースト
22m…Sn系金属粉末、Sn系金属
22s…Cu-Ni合金粉末
22c…金属間化合物
23,43…接合部材
31…引き出し治具
53…金属部材

Claims (5)

  1. Sn系金属粉末からなる第1成分と、前記Sn系金属粉末の溶融温度では溶融しない有機系または無機系の第2成分とからなる固定用ペーストを、金属板の凹部に塗布する工程と、
    前記固定用ペーストを塗布した部分に引き出し治具を当てて、前記Sn系金属粉末の溶融温度以上で熱処理することで、前記引き出し治具を固定する工程と、
    前記引き出し治具を引っ張ることにより前記金属板の凹部を引き出す工程と、
    引き出し完了後に衝撃を与えることにより前記引き出し治具を取り外す工程と、を備える、金属板の修理方法。
  2. 前記引き出し治具を取り外す工程で、前記引き出し治具と前記金属板との接合部を再加熱する、請求項1に記載の金属板の修理方法。
  3. 前記第2成分はCu-Ni合金粉末またはCu-Mn合金粉末からなる、請求項1または2に記載の金属板の修理方法。
  4. 前記第2成分は、熱処理の温度で溶融しない樹脂粉末からなる、請求項1または2に記載の金属板の修理方法。
  5. 前記金属板は車体パネルである、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の金属板の修理方法。
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