JP2015204495A - 導波管給電パッチアレーアンテナ装置 - Google Patents

導波管給電パッチアレーアンテナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】導波管給電パッチアレーアンテナ装置において、放射特性を良好にする。
【解決手段】アンテナ装置100は、両端が閉じられた導波管10と、導波管10の上面10aに配置された誘電体層21と、誘電体層21上に配置された複数のパッチ素子20a〜20fと給電ピン22を含む素子アンテナと、上面10aに対向する下面10bの中央に設けられた給電プローブ30と、を有している。給電ピン22は、パッチ素子20a〜20fの裏面の中心からオフセットした位置に垂直に接続され、誘電体層21と一面を貫通して導波管10内部に延伸している。パッチ素子20a〜20fは、導波管10の導波方向に沿って、かつ、複数のパッチ素子20a〜20fに流れる電流の方向がそれぞれ同じ方向を向くような位置に配置されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、導波管給電パッチアレーアンテナ装置に関する。
レーダ、無線通信機器等に使用されるアンテナ装置には、微弱な電波を送受信可能とすること、つまり高利得であることが要求される。また、レーダ、無線通信機器等を車両等に搭載する場合、アンテナ装置は薄型(小型)であることが望ましい。
これらの要求を満たすアンテナの例として、平面アレーアンテナがある。平面アレーアンテナは、複数の素子アンテナを平面上に配列したアンテナである。
平面アレーアンテナにおいて、高利得特性を得るためには、素子アンテナの個数を多くして、合成されるアンテナの出力を大きくすればよい。しかし、素子アンテナの個数が増えると、素子アンテナへの給電線路が長くなり、給電線路の損失が大きくなる傾向がある。
このような問題に対処するため、特許文献1には、伝送損失が少ない導波管に素子アンテナとしてパッチアンテナを配置し、導波管を給電線路とする導波管給電パッチアレーアンテナが開示されている。
特開平6−334434号公報
しかしながら、引用文献1に記載の導波管給電パッチアレーアンテナでは、平面アンテナの放射面側からパッチ素子を見た場合の各パッチ素子の配置が不均一であるため、サイドローブレベルが上昇し、アンテナの放射特性(指向性)が劣化してしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、導波管給電パッチアレーアンテナ装置において、放射特性を良好にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の導波管給電パッチアレーアンテナ装置は、両端が閉じられた導波管と、導波管の一面に配置された絶縁層と、絶縁層上に配置された複数のパッチ素子と給電ピンを含む素子アンテナと、導波管の一面に対向する面の中央に設けられた給電部と、を有している。給電ピンは、パッチ素子の裏面の中心からオフセットした位置に垂直に接続され、絶縁層と導波管の一面を貫通して導波管内部に延伸している。パッチ素子は、導波管の導波方向に沿って、かつ、複数のパッチ素子に流れる電流の方向がそれぞれ同じ方向を向くような位置に配置されている。
導波管給電パッチアレーアンテナ装置において、放射特性を良好にできる。
本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置におけるパッチ素子の配置を示す図である。(a)は、アンテナ装置の上面図であり、(b)、(c)は、アンテナ装置の略断面図である。 実施の形態1に係るパッチ素子と給電ピンの上面図である。 実施の形態1に係る導波管の上面図である。 (a)は、あるタイミングにおける導波管を流れる電流分布を示し、(b)、(c)は、パッチ素子と給電ピンを流れる電流分布を示す図である。 (a)は、別のタイミングにおける導波管を流れる電流分布を示し、(b)、(c)は、パッチ素子と給電ピンを流れる電流分布を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の上面図である。 実施の形態2に係るパッチ素子と非励振素子の配置の例を示す図である。 実施の形態2に係る非励振素子の形状の例を示す図である。 実施の形態2に係る非励振素子の形状の他の例を示す図である。 (a)は、変形例に係るパッチ素子の形状の例を示す図である。(b)は、変形例に係るパッチ素子の他の形状の例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の上面図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の導波管給電パッチアレーアンテナ装置としてアンテナ装置100について説明する。アンテナ装置100は、パッチアンテナ(素子アンテナ)を導波管に配置した1点給電型の導波管給電パッチアレーアンテナ装置である。
アンテナ装置100は、送受信アンテナとして動作し、分波器を介して無線通信の送信機と受信機に接続される。
アンテナ装置100は、あらかじめ決められた周波数の信号を送受信するように設計されており、以下、このあらかじめ決められた周波数を使用周波数f、使用周波数fにおける導波管の管内波長を使用管内波長λと呼ぶ。
なお、以下、アンテナ装置100の送信機能を中心に説明するが、受信についても同様である。
以下、図面を参照しながらアンテナ装置100の構成を説明する。図1(a)は、アンテナ装置100の上面図であり、(b)は、(a)に示すA−A’線矢視断面図である。(c)は、(a)に示すB−B’線矢視断面図である。
図1(a)〜(c)に示すように、アンテナ装置100は、導波管10と、導波管10の上側の広壁面(以下、上面)10aに配置された誘電体層21と、誘電体層21上に配置された複数のパッチ素子20(20a〜20f)と給電ピン22(22a〜22f)とから構成される素子アンテナと、導波管10の下側の広壁面(以下、下面)10bに配置された給電プローブ30を含む給電部とを有する。
導波管10は、金属で形成されており、その断面が矩形の中空導波管である。導波管10の両端(図1(a)、(b)においては、右端と左端)は閉じられている。導波管10は、素子アンテナの給電路である。導波管10の長さA1は、パッチ素子20の数を2・n(nは自然数)とすると、n・λ以上である。本実施の形態では、n=3とし、計6個のパッチ素子20が間隔Dで配置されているので、導波管10は、3・λ以上の長さを有する。詳細は後述する。
図1(b)、(c)に示すように、給電プローブ30が、導波管10の下面10bの中央に設けられている。給電プローブ30の先端部は、下面10bの中央に設けられたホール12を貫通して、導波管10から絶縁されて、導波管10内に挿入されている。給電プローブ30の末端部には、給電プローブ30と送信機等とを接続するためのコネクタ31が取り付けられている。
導波管10の上面10a上には、パッチ素子20と導波管10とを絶縁するための誘電体層21が、配置されている。誘電体層21は、導波管10の上面10a全体を覆う程度の大きさに形成されている。誘電体層21は、BT(Bismaleimide-Triazine Resin)レジン基板、ガラスエポキシ基板等から構成される。
誘電体層21の上には、金属板からなるパッチ素子20が間隔Dで2・n個、導波管10の長軸L0に沿って一列に配列されている。本実施の形態では、n=3とし、計6個のパッチ素子20(20a〜20f)が間隔Dで配置されている。間隔Dはほぼλ/2である。
パッチ素子20(20a〜20f)の裏面に、金属からなる給電ピン22(22a〜22f)が垂直に接続されている。給電ピン22は、誘電体層21と導波管10の上面10aとを貫通し、導波管10内に突出すると共に導波管10と導通している。
図2に示すように、各パッチ素子20は、平面視でほぼ矩形をしており、給電ピン22は、パッチ素子20の図面上下方向(導波管10の幅方向)の中央に配置され(D1≒D2)、図面左右方向(導波管10の長さ方向)の中心(D3≒D4)からずれた位置に配置されている。
給電ピン22の位置は、導波管10の長軸L0から手前に(紙面下側方向に)距離Doffオフセットしている。距離Doffについては後述する。
さらに、パッチ素子20は、その中心から給電ピン22の位置をオフセットする方向が交互に変わるように配置されている。図1(a)では、給電プローブ30から端部に向かう方向に順に、パッチ素子20の中心からの給電ピン22のオフセットの距離が−d、+d、−d、…と交互に切り替えわるように配置されている。
具体的には、給電プローブ30から一方の端部(紙面右側)に向かう側では、給電プローブ30に一番近いパッチ素子20bの給電ピン22bは給電プローブ30寄りに、パッチ素子20dの給電ピン22dは導波管10の端部寄りに、パッチ素子20fの給電ピン22fは給電プローブ30側になるように配置されている。また、給電プローブ30から他方の端部(紙面左側)に向かう側では、給電プローブ30に一番近いパッチ素子20aの給電ピン22aは導波管10の端部寄り(紙面左側)に、パッチ素子20cの給電ピン22cは給電プローブ30寄りに、パッチ素子20eの給電ピン22eは導波管10の端部寄りになるように配置されている。
次に、パッチ素子20と給電ピン22の配置位置についてより具体的に説明する。
導波管10の両端は閉じられているため、給電プローブ30から使用周波数fの高周波信号が供給されると、導波管10内には定在波が発生する。定在波により、導波管10に電流Iwが流れる。この電流Iwの瞬間的な様子の例を図4(a)に模式的に示す。この例では、導波管10の上面10aにおいて、電流Iwは点(節)Na〜Nfを中心に放射状に流れる。電流Iwの向きは、位置によって異なり、点Na、Nb、Ne、Nf近傍においては、電流Iwは、Na、Nb、Ne、Nfに向かうように流れ、点Nc、Nd近傍においては、電流Iwは、点Nc、Ndを中心に広がるように流れている。この電流Iwの流れの向きと大きさは時間の経過と共に変化するが、点Na〜Nfの位置は変動しない。点Na〜Nfの間隔はD=λ/2であり、パッチ素子20の間隔Dはこれに一致させている。
この電流Iwの分布を前提として、パッチ素子20a〜20eを流れる電流が同一方向を向き、且つ、所望の(通常、最大の)振幅が得られるように、各パッチ素子20と給電ピン22の位置が設定されている。即ち、パッチ素子20及び給電ピン22の配置のオフセット(距離Doff)、給電ピン22の中心に対する給電ピンの位置のオフセット(距離d)により、導波管10と給電ピン22の結合量、および給電ピン22とパッチ素子20の結合量を調整している。
次に、アンテナ100の製造方法を説明する。
まず、使用周波数fに応じた導波管10を用意し、上面10aの電流分布をシミュレートし、オフセット量Doffと±dとを求める。
続いて、求めたオフセット量Doffと±dとに基づいて、上面10aに、給電ピン22貫通用の6つのホール11を、図3に示すように加工する。さらに、導波管10の下面10b中央に給電プローブ30を通すためのホール12を加工する。
つぎに、上面10a全体を覆う程度の面積を有する誘電体層21を用意し、導波管10と同様に、給電ピン22の位置に対応した6個のホール23を加工する。
続いて、各ホール11と対応するホール23の位置が一致するようにして、上面10aに、誘電体層21を載せる。この状態で、あらかじめ決められた寸法に加工された給電ピン22をホール11、ホール23に貫通させ、給電ピン22の先端を導波管10内に挿入し、導波管10の上面10aと接続する。
次に、誘電体層21の上にスパッタリングにより金属膜を形成し、これをパターニングして、パッチ素子20を形成する。
その後、下面10bのホール12に、コネクタ31を取り付けた給電プローブ30を差し込み、固定する。
次に、アンテナ装置100の動作を説明する。
図4に、給電時のアンテナ装置100の動作を説明する模式図を示す。(a)は、前述したように、導波管の上面表面を流れる電流の瞬間的な様子である。(b)は、パッチ素子20を流れる電流の瞬間的な様子を表す。(c)はパッチ素子20および給電ピン22を流れる電流の瞬間的な様子を表す。(a)、(b)、(c)は、いずれも同じタイミングt1での電流の様子を描いたものである。
図4(a)に示すように、タイミングt1では、点Na、Nb、Ne、Nfに電流Iwが流れ込み、点Nc、Ndから電流Iwが湧わき出している。この電流Iwの流れにより、図4(c)に示すように、給電ピン22a、22b、22e、22fには上向きに電流Ipが流れ、給電ピン22cと22dには、下向きに電流Ipが流れる。給電ピン22a、22b、22e、22fのパッチ素子20a〜20fに対応するシフト量−dは、給電ピン22cと22dのシフト量+dとは、逆極性となっている。このため、図4(b)、(c)に示すように、6個のパッチ素子20には、同じ向きの電流Ipが流れる。
続いて、1/2周期が経過したタイミングt2では、導波管10の上面10aの表面を流れる電流Iwは、図5(a)に、示すように、図4(a)とは逆方向となる。即ち、図5(a)に示すように、点Na、Nb、Ne、Nfから電流Iwが湧き出し、点Nc、Ndに電流Iwが流れ込む。この電流Iwの流れにより、図5(c)に示すように、給電ピン22a、22b、22e、22fには下向きに電流Ipが流れ、給電ピン22cと22dには、上向きに電流Ipが流れる。給電ピン22a、22b、22e、22fのパッチ素子20a〜20fに対応するシフト量−dと給電ピン22cと22dのシフト量+dとが逆極性となっているため、図5(b)、(c)に示すように、6個のパッチ素子20には、図面左向きの同じ向きの電流Ipが流れる。
このように、本実施の形態に係るアンテナ装置100では、パッチ素子20を流れる電流の向き(位相)をそろえることができ、良好な放射特性を実現することができる。さらに、パッチ素子20を導波管10の上に均等に(等間隔のピッチで)一列に配置したため、サイドローブレベルの上昇を抑制できる。
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上述したように、アンテナ素子の数は任意であり、使用管内波長λとして、n・λ以上の長さの導波管を用意することにより、2・n個のアンテナ素子を配置することができる。例えば、導波管を4λ以上の長さとして、8つのアンテナ素子を配置するようにしてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、パッチ素子20の形状が全て同一である。このため、アンテナ装置100の動作周波数範囲が狭い場合がある。アンテナ装置100の動作周波数範囲を広帯域化するために、パッチ素子20の近傍に非励振素子を設けることができる。
図6に、パッチ素子20の近傍に非励振素子40を設けたアンテナ装置100をその上部から見た外観図を示す。上述の実施の形態1と同様の構成については、同一符号を付す。
ここでは、パッチ素子20の両側(導波管10の短手方向側)に、矩形の非励振素子40がそれぞれ設けられている。パッチ素子20と非励振素子40の間の距離は、例えば、1/10波長である。非励振素子40をパッチ素子20の近傍に配置するため、非励振素子は、パッチ素子20と同様のモードで励振し、複共振効果によって、アンテナ装置100の動作周波数の帯域を広げることができる。
なお、非励振素子40は、必ずしもパッチ素子20の両側に設置する必要はなく、パッチ素子20の片側のどちらか一方だけに設置してもよい。
また、パッチ素子20と非励振素子40は必ずしも同一面にある必要はない。図7に示す例では、誘電体層21上の端部近傍にスペーサ42を配置し、スペーサ42の上に誘電体41を配置している。そして、パッチ素子20が設けられた面(誘電体層21)に対向する誘電体41の面に非励振素子40を設置している。つまり、パッチ素子20と非励振素子40は、互いに対向するような位置に配置されている。なお、パッチ素子20と非励振素子40との間の距離は、例えば、1/10波長である。
このような配置により、パッチ素子20と非励振素子40の間に発生する定在波が生じ、共振器が構成される。この共振器にエネルギーが蓄えられるため、利得が向上する。
また、図8に示すように、非励振素子40の代わりに、切り欠き付き非励振素子43を使用してもよい。
さらに、図9に示すように、切り欠き付き非励振素子43の切り欠き部にスイッチ44を設けてもよい。スイッチ44のONとOFFを切り替えることで非励振素子40の電気的な長さを変化させ、非励振素子40の共振周波数を可変にできる。これにより、アンテナの指向性を動的に変化させることができるようになる。
さらに、非励振素子40の形状、配置により、アンテナ装置100の放射パターン特性を所望の形状に成形することができる。つまり、アンテナ装置100の指向性を調節することができる。
具体的には、例えば、上述したように、非励振素子40をパッチ素子20の両方にではなく一方の側にだけ設置したり、パッチ素子20の一方の側の非励振素子40と他方の側の非励振素子40の長さや幅を互いに異ならせることができる。また、パッチ素子20の両側に非励振素子40を設置する場合、2つの非励振素子40をパッチ素子20の中心から非対称な位置に配置することができる。このように非励振素子40の形状、配置を調整することで、アンテナの放射特性を調整する(変化させる)ことができる。
(変形例1)
上述の実施の形態では、正方形の金属板からなるパッチ素子20を使用する例を説明したが、パッチ素子20は他の形状であってもよい。例えば、円形、長方形の金属板からなるパッチ素子20を使用してもよい。図10(a)に、円形のパッチ素子20を配置した例を示す。
また、パッチ素子20を回転させて配置してもよい。例えば、図10(b)では、正方形のパッチ素子20をその中心周りに45度回転させて配置した例を示す。なお、このとき、パッチ素子20に接続されている給電ピン22は、すべての軸L1上に配置されている。
(実施の形態3)
上記実施の形態、変形例では、導波管10を単列で使用する場合を示したが、導波管10を複数配列して平面アレーアンテナを形成することもできる。図11に、実施の形態3に係るアンテナ装置200をその上部から見た上面図を表す。前述と同様のものについては、同一符号を付して、その説明を省略する。
アンテナ装置200では、図1に示す構成を縦方向(紙面上下方向)に4つ並べている。従って、アンテナの開口面積を広くでき、利得を向上させることができる。なお、所望の利得に応じて、図1に示すアンテナ装置100の個数を変更してもよい。また、アンテナ装置200を構成するアンテナ装置100は、図1に示す構成に限らず、上述した他の構成(図6−10)のうち何れかの構成を有していてもよい。
また、図1等に示す給電ピン22のためのホール11の形状も丸型に限らない。例えば、矩形、三角形等であってもよいし、あるいは、導波管10の上面10aにスリット等を設けてもよい。
導波管10への給電点(給電ピン22の位置)は、導波管10の下面10bの中心でなくてもよい。また、上述の実施の形態では、1点給電方式の例を説明したが、アンテナ装置の給電方式は、1点給電方式に限らず、多点給電方式でもよい。また、給電線路として使用する導波管は、その断面が方形の導波管に限らず、その断面が円形の導波管であってもよい。ポイントは、導波管内に発生する電流パターンに応じて、パッチ素子に流れる電流の位相が揃うように、パッチ素子20と給電ピン22の配置を調整する点にある。
アンテナ装置100の製造方法も、上記実施の形態に限定されず、任意である。例えば、上記実施の形態では、パッチ素子10を蒸着とパターニングにより形成したが、金属箔をはり付けることにより形成してもよい。また、薄い金属板で形成することも可能である。
10 導波管、10a 上面、10b 下面、11 ホール、12 ホール、20(20a〜20f) パッチ素子、21 誘電体層、22(22a〜22f) 給電ピン、23 ホール、30 給電プローブ、31 コネクタ、40 非励振素子、41 誘電体、42 スペーサ、43 切り欠き付き非励振素子、44 スイッチ、100 アンテナ装置、200 アンテナ装置、A1 導波管の長さ、f 使用周波数、Iw 導波管表面上を流れる電流、Ip パッチ素子を流れる電流、L0 軸、L1 軸、N1〜N6 点、Na〜Nf 点(節)、λ 使用管内波長。

Claims (8)

  1. 両端が閉じられた導波管と、
    前記導波管の一面に配置された絶縁層と、
    前記絶縁層上に配置された複数のパッチ素子と給電ピンを含む素子アンテナと、
    前記一面に対向する面の中央に設けられた給電部と、
    を有し、
    前記給電ピンは、前記パッチ素子の裏面の中心からオフセットした位置に垂直に接続され、前記絶縁層と前記一面を貫通して前記導波管内部に延伸し、
    前記パッチ素子は、前記導波管の導波方向に沿って、かつ、複数の前記パッチ素子に流れる電流の方向がそれぞれ同じ方向を向くような位置に配置されている、
    導波管給電パッチアレーアンテナ装置。
  2. 前記パッチ素子は、前記導波管の前記一面に放射状に流れる電流の中心点の近傍に配置されている、
    請求項1に記載の導波管給電パッチアレーアンテナ装置。
  3. 前記パッチ素子と該パッチ素子に接続された前記給電ピンは、前記導波管の中心軸からオフセットされた位置に配置されている、
    請求項2に記載の導波管給電パッチアレーアンテナ装置。
  4. 前記給電ピンは、前記放射状に流れる電流の中心点の位置から前記導波管の長軸方向にオフセットして配置されている、
    請求項3に記載の導波管給電パッチアレーアンテナ装置。
  5. 複数の前記パッチ素子のうちの一のパッチ素子については、前記給電ピンが前記パッチ素子の中心より前記給電部寄りになるように配置され、
    複数の前記パッチ素子のうちの他のパッチ素子については、前記給電ピンが前記パッチ素子の中心より前記導波管の端部寄りになるように配置されている、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の導波管給電パッチアレーアンテナ装置。
  6. 前記パッチ素子の近傍に非励振素子が設けられている、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の導波管給電パッチアレーアンテナ装置。
  7. 前記非励振素子の一部に切り欠き部が設けられ、前記切り欠き部にスイッチが設けられた、
    請求項6に記載の導波管給電パッチアレーアンテナ装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の導波管給電パッチアレーアンテナ装置を、前記導波管の幅方向に複数配列した、
    導波管給電パッチアレーアンテナ装置。
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