JP2016149755A - アンテナ装置およびアレーアンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い放射効率かつ広帯域な反射特性が得られるアンテナ装置を実現する。【解決手段】この発明に係るアンテナ装置は、導波管と、この導波管の管壁の上に一方の面を接するように設けられたキャビティと、導波管の管壁とキャビティが接する一方の面を通して設けられた第1のスロットと、導波管の管壁に接するキャビティの一方の面に対向するキャビティの他方の面に第1のスロットに対向する位置に設けられた第2のスロットとを備えた。【選択図】 図1
Description
この発明は、導波管の管壁にスロットが設けられたアンテナ装置に関するものである。
近年、ミリ波帯の電波を利用した高速無線通信技術の研究開発が進められている。高速な通信を実現するには高利得・高効率・広帯域な特性を同時に実現するアンテナが求められる。導波管スロットアレーアンテナは、高利得・高効率な特性を実現することができるが、帯域が狭く広帯域化が課題となっている。これには、各放射素子の帯域を広くすることが必要である。例えば、スロット上にホーンアンテナを設けてホーン放射によって広帯域化を図る技術(例えば特許文献1参照)、誘電体基板をスロット上に配置することによって広帯域化を図る技術(例えば特許文献2参照)が開示されている。また、例えば、スロット上に基板に構成した非励振パッチを複数構成し、多重共振の特性を得る技術(例えば非特許文献1参照)が開示されている。
S. D. Targonski, R. B. Waterhouse, D. M. Pozar, "Design of Wide-Band Aperture-Stacked Patch Microstrip Antennas," IEEE, Trans. Antennas Propag., vol. AP 33, no. 2, 1998.
従来のアンテナ装置は、例えば特許文献1に開示される技術では、スロット上にホーンアンテナを設けることで広帯域な特性を得ることができるが、放射素子を密に配置できないという課題があった。
また、例えば特許文献2に開示される技術では、誘電体基板をスロット上に配置し、放射抵抗を下げることでインピーダンス整合を得て、結果として広帯域な特性を得られるが、単共振のため十分な広い帯域を取れないという課題があった。
また、例えば非特許文献1に開示される技術では、スロット上に基板に構成した非励振パッチを複数構成し、多重共振の特性を得ているが、誘電体損失および背面放射により放射効率が低いという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、中空構造のキャビティをスロット上に配置することで多重共振化させ、高効率かつ広帯域な特性を得ることを目的とする。
この発明に係るアンテナ装置は、導波管と、導波管の管壁に一方の面を接して設けられたキャビティと、導波管の管壁とキャビティが接する一方の面を通して設けられた第1のスロットと、キャビティの一方の面に対向する他方の面に第1のスロットに対向する位置に設けられた第2のスロットとを備えたものである。
この発明によれば、中空構造のキャビティをスロット上に配置することで多重共振化させ、高効率かつ広帯域な特性を得ることができる。
実施の形態1.
この実施の形態1では、キャビティを導波管の管壁上に1段設置したアンテナ装置について説明する。
この実施の形態1では、キャビティを導波管の管壁上に1段設置したアンテナ装置について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成の一例を示す正面図、側面図および上面図である。また、図2は、この発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図および展開図である。
図において、導波管11は、金属からなる。導波管11の管軸方向に対して垂直方向の断面形状は、例えば図示したように、矩形を有する。スロット30は、導波管11の管壁21に設けられている。スロット30の断面形状は、例えば図示したように、矩形を有する。キャビティ41は、金属からなる。その形状は、例えば図示したように、導波管11の管壁21の上に直方体の空間を形成する。キャビティ41の下面の壁は、導波管11の管壁21の一部として共有されている。キャビティ41の上面の壁51は、導波管11の管壁21に対向して設けられている。スロット31は、キャビティ41の上面の壁51に、導波管11の管壁21に設けられたスロット30に対向して、スロット30と同一の断面形状で設けられている。
なお、キャビティ41の下面の壁は、導波管11の管壁21の一部として共有されているものとしたが、個別に形成し接合されてもよい。このとき、スロット30は、接合された導波管11の管壁21とキャビティ41の下面の壁の両方に設けられ、導波管11内部とキャビティ41内部をつなぐものとなる。
次に、図1、図2に示したこの発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の動作の基本原理について説明する。
まず、導波管11に電波を入力すると、管壁21に流れる電流はスロット30により分断されるので、スロット30には電界が励起され、キャビティ41に電波が入力される。次に、キャビティ41の壁に流れる電流はスロット31により分断されるので、スロット31には電界が励起され、図中の上方向の空間に電波が放射される。
このような構成からなるアンテナ装置において、キャビティ41を設けることでキャビティ41とスロット31のそれぞれの共振により二重共振の特性が得られ、広帯域な特性を実現できる。
以下、この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の特性について説明する。
図3は、この発明の実施の形態1のアンテナ装置における反射特性を示す説明図である。図において、横軸(0.92〜1.08)は規格化周波数の値を示し、縦軸(−20〜0dB)は給電導波管の入力電力に対する反射量を示している。なお、ここでは、比較のために、キャビティ41およびスロット31を有していない従来のアンテナ装置の反射の反射特性も併記している。この発明の実施の形態1のアンテナ装置における反射特性5は実線で、従来のアンテナ装置における反射特性6は破線で示している。
図3から明らかなように、この発明の実施の形態1における反射特性5は、二つの周波数で極小値をとる二重共振の特性で、従来のアンテナ装置における反射特性6よりも広帯域な特性を実現している。
以上のように、この発明の実施の形態1によれば、導波管11と、キャビティ41と、導波管11の管壁21に設けられたスロット30と、キャビティ41の壁51にスロット30と同一形状で対向して設けられたスロット31を備えたので、二重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
なお、この発明の実施の形態1では、スロット30、31の長手方向は、導波管11の管軸方向に対して平行に設定された場合を示したが、スロット30、31の長手方向は導波管11の管軸方向に対して垂直または斜めに設定されてもよい。
また、スロット30、31の形状は、矩形の場合の例について説明したが、同一形状であれば、他の断面形状でもよく、例えば十字形、T字形、L字形、V字形、S字形、Z字形や、矩形以外の多角形、円形、楕円形等の形状であっても構わない。
実施の形態2.
実施の形態1では、キャビティを導波管の管壁上に1段設置したアンテナ装置について説明したが、2段以上重ねて設置してもよい。この実施の形態2では、キャビティを導波管の管壁上に2段設置したアンテナ装置について説明する。
実施の形態1では、キャビティを導波管の管壁上に1段設置したアンテナ装置について説明したが、2段以上重ねて設置してもよい。この実施の形態2では、キャビティを導波管の管壁上に2段設置したアンテナ装置について説明する。
図4は、この発明の実施の形態2におけるアンテナ装置の構成の一例を示す正面図、側面図および上面図である。また、図5は、この発明の実施の形態2におけるアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図および展開図である。この発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成(図1および図2)に対して、導波管11の管壁21上にキャビティを2段重ねて設置したものである。なお、図において、先に実施の形態1で説明したアンテナ装置の構成と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
キャビティ42は、キャビティ41と同様に金属からなる。その形状は、キャビティ41と同様に、例えば図示したように、キャビティ41の上面の壁51の上に直方体の空間を形成する。キャビティ42の下面の壁は、キャビティ41の上面の壁51の一部として共有されている。キャビティ42の上面の壁52は、キャビティ41の上面の壁51に対向して設けられている。スロット32は、キャビティ42の上面の壁52に、導波管11の管壁21に設けられたスロット30およびキャビティ41の上面の壁51に設けられたスロット31に対向して、スロット30と同一の断面形状で設けられている。
なお、キャビティ42の下面の壁は、キャビティ41の上面の壁51の一部として共有されているものとしたが、個別に形成し接合されてもよい。このとき、スロット31は、接合されたキャビティ41の上面の壁51とキャビティ42の下面の壁の両方に設けられ、キャビティ41内部とキャビティ42内部をつなぐものとなる。
この発明の実施の形態2のアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態1のアンテナ装置の場合と同様に説明できる。したがって、2段重ねとしたキャビティ41、42にスロット30、31、32を対向して設けたことによって、三重共振の反射特性が得られるので、より広帯域なアンテナ装置が得られる。
また、キャビティを重ねる段数は、図4および図5に示したように導波管11の管壁21上に2段重ねた構成に限らず、3段以上重ねた構成としてもよい。重ねた段数に応じた多重共振の特性が得られる。このように、導波管11の管壁21上に例えばキャビティ41、42、・・・4l、・・・、4LとしてキャビティをL段(Lは自然数)重ねて、スロット30、31,32、・・・、3l、・・・、3L(1≦l≦L)を対向して設けることで、(L+1)重共振の反射特性が得られ、広帯域化の効果を奏することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、導波管11の管壁21上に複数段(Lとする)のキャビティ41〜4Lおよびスロット30に対向するスロット31〜3Lを設けたので、多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
実施の形態3.
実施の形態1および2では、導波管の管壁上にキャビティを金属で構成したアンテナ装置について説明したが、この実施の形態3では導波管の管壁上に誘電体基板を設けて構成したアンテナ装置について説明する。
実施の形態1および2では、導波管の管壁上にキャビティを金属で構成したアンテナ装置について説明したが、この実施の形態3では導波管の管壁上に誘電体基板を設けて構成したアンテナ装置について説明する。
図6は、この発明の実施の形態3におけるアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図および展開図である。この発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成(図1および図2)に対して、導波管11の管壁21上に誘電体基板61を設置したものである。なお、図において、先に実施の形態1で説明したアンテナ装置の構成と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
図において、誘電体基板61は、導波管11の管壁21に接する一方の面およびその対向する他方の面を導体膜70、71で被膜され、かつ、その両面の導体膜70、71の対向する一部が導波管11の管壁21に設けられたスロット30の位置に合わせてくり抜かれている。複数のスルーホール91は、誘電体基板61の両面の導体膜70、71を短絡するように、導体膜70、71のくり抜き部を取り囲むように設けられている。
誘電体基板61の両面に設けられた導体膜70、71のくり抜き部は、実施の形態1のアンテナ装置のスロット30およびスロット31を構成し、同様に機能、動作する。また、導体膜70、71のくり抜き部を取り囲むように形成された複数のスルーホール91は、波長に比べ短い間隔で配置することで、実施の形態1のアンテナ装置のキャビティ41における金属の側壁と同様に機能、動作する。
したがって、図6に示したこの発明の実施の形態3のアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態1の場合と同様に説明できるため、詳述を省略する。
以上のように、この発明の実施の形態3によれば、導波管11の管壁21上に、両面が導体膜70、71で被膜され、かつ、両面の導体膜70、71の対向する一部が導波管11の管壁21に設けられたスロット30の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜70、71のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜70、71を短絡するように複数のスルーホール91が形成された誘電体基板61を設けたので、この発明の実施の形態1と同様に、二重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態3によれば、この発明の実施の形態2のアンテナ装置において導波管11の管壁21上に複数段のキャビティを重ねて設けたのと同様に、導波管11の管壁21上に、両面が導体膜で被膜され、かつ、両面の導体膜の対向する一部が導波管11の管壁21に設けられたスロット30の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を複数段重ねて設けることで、この発明の実施の形態2と同様に、多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
なお、導波管11の管壁21上に、両面が導体膜で被膜された誘電体基板を複数段重ねて設ける場合は、隣接する2つの誘電体基板の間で接する面の導体膜を共用してもよい。
実施の形態4.
実施の形態1では、導波管11の管壁21上の単一のスロット30の上方にキャビティを設置したアンテナ装置について説明したが、導波管11の管壁21上に直列に設置した複数(自然数Mとする)のスロット301〜30Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよびキャビティ411〜41Mの上面の壁上にスロット311〜31Mをスロット301〜30Mに対向して設置したアレーアンテナ装置を構成してもよい。
実施の形態1では、導波管11の管壁21上の単一のスロット30の上方にキャビティを設置したアンテナ装置について説明したが、導波管11の管壁21上に直列に設置した複数(自然数Mとする)のスロット301〜30Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよびキャビティ411〜41Mの上面の壁上にスロット311〜31Mをスロット301〜30Mに対向して設置したアレーアンテナ装置を構成してもよい。
図7は、この発明の実施の形態4におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す正面図、側面図および上面図である。なお、図において、先に実施の形態1で説明したアンテナ装置の構成(図1および図2)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
この発明の実施の形態4におけるアレーアンテナ装置は、この発明の実施の形態1におけるアンテナ装置を基本構成として、M個つながった構成となっている。図7において、例えば、複数のスロット301、302、・・・、30m、・・・30M(mは整数。1≦m≦M)は、基本構成におけるスロット30の1番目からM番目を意味する。キャビティ411〜41M、スロット311〜31Mについても、基本構成におけるキャビティ41、スロット31に対して同様である。
複数のスロット301〜30Mは、導波管11の管壁21上に、管軸方向に対して左右交互に設置される。複数のキャビティ411〜41Mは、複数のスロット301〜30Mと1対1で対応し、導波管11の管壁21上に設置される。複数のスロット311〜31Mは、複数のキャビティ411〜41Mの上面の壁51に、導波管11の管壁21に設けられた複数のスロット301〜30Mに対向して、複数のスロット301〜30Mと同一の断面形状で設けられている。
よって、図7に示したこの発明の実施の形態4のアレーアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態1の場合と同様に説明できるため、詳述を省略する。
また、この発明の実施の形態2のように、複数のキャビティ411〜41Mの上面の壁上に、さらに対となる複数のキャビティ421〜42M、・・・、4L1〜4LMを複数段重ねてアレーアンテナ装置を構成してもよい。
また、この発明の実施の形態3のように、導波管11の管壁21上に、両面が導体膜で被膜され、かつ、両面の導体膜の対向する一部が導波管11の管壁21に設けられたスロット30の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を設けたキャビティを形成してアレーアンテナ装置を構成してもよい。
なお、導波管の管軸方向に並ぶスロット301およびスロット302の間隔は、例えば導波管11の管内波長の1/2の値に設定されている。
また、複数のキャビティ411〜41Mの下面の壁は、導波管11の管壁21の一部として共有されていてもよいし、個別に形成し接合されてもよい。接合して構成される場合は、複数のスロット301〜30Mは、導波管11の管壁21と複数のキャビティ411〜41Mの下面の壁の両方に設けられ、導波管11内部と複数のキャビティ411〜41M内部の対応先となるいずれかをつなぐものとなる。
以上のように、この発明の実施の形態4によれば、導波管11の管壁21上に設置した複数(整数Mとする)のスロット301〜30Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよびキャビティ411〜41Mの上面の壁上にスロット311〜31Mをスロット301〜30Mに対向して設置したので、複数のキャビティ411〜41Mのそれぞれについて、この発明の実施の形態1と同様に、二重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアレーアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態4によれば、この発明の実施の形態2のアンテナ装置と同様に導波管11の管壁21上に複数段のキャビティを重ねて設けることで、重なったキャビティごとに多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアレーアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態4によれば、この発明の実施の形態3のアンテナ装置と同様に、導波管11の管壁21上に、両面が導体膜で被膜され、かつ、両面の導体膜の対向する一部が導波管11の管壁21に設けられたスロット30の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を設けたキャビティを採用しても、キャビティを重ねた段数に応じて多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアレーアンテナ装置を実現することができる。
実施の形態5.
実施の形態4では、導波管11の管壁21上に直列に設置した複数(整数Mとする)のスロット301〜30Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよびキャビティ411〜41Mの上面の壁上にスロット311〜31Mをスロット301〜30Mに対向して設置したアレーアンテナ装置について説明したが、さらにこのようなアレーアンテナ装置を複数並列して設置したアレーアンテナ装置について説明する。
実施の形態4では、導波管11の管壁21上に直列に設置した複数(整数Mとする)のスロット301〜30Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよびキャビティ411〜41Mの上面の壁上にスロット311〜31Mをスロット301〜30Mに対向して設置したアレーアンテナ装置について説明したが、さらにこのようなアレーアンテナ装置を複数並列して設置したアレーアンテナ装置について説明する。
図8は、この発明の実施の形態5におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す正面図、側面図および上面図である。なお、図において、先に実施の形態4で説明したアンテナ装置の構成(図7)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。また、図9は、この発明の実施の形態5における図8のアレーアンテナ装置の構成の一例を示す斜視展開図である。
この発明の実施の形態5におけるアレーアンテナ装置は、この発明の実施の形態4におけるアンテナ装置を基本構成として、複数(自然数Nとする)並列した構成となっている。図8において、例えば、複数のスロット301n、302n、・・・、30mn、・・・30Mn(nは整数。1≦n≦N)は、基本構成におけるスロット301〜30Mの第n列の1番目からM番目を意味する。キャビティ411n〜41Mn、スロット311n〜31Mnについても、基本構成におけるキャビティ411〜41M、スロット311〜31Mに対して同様である。また、導波管11、12、・・・、1n、・・・、1N、管壁21、22、・・・、2n、・・・、2Nは、第n列の導波管および管壁を意味する。キャビティの上面の壁511、512、・・・、51n、・・・、51Nは、第n列の壁51を意味する。
よって、図8に示したこの発明の実施の形態5のアレーアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態4の場合と同様に説明できるため、詳述を省略する。
この発明の実施の形態5のアレーアンテナ装置は、この発明の実施の形態2のように、複数のキャビティ4111〜41MNの上面の壁上に、さらに対となる複数のキャビティ4211〜42MN、・・・、4L11〜4LMNを複数段重ねてアレーアンテナ装置を構成してもよい。
また、この発明の実施の形態3のように、導波管11〜1Nの管壁21〜2N上に、両面が導体膜で被膜され、かつ、両面の導体膜の対向する一部が導波管11の管壁21に設けられたスロット3011〜30MNの位置に合わせてくり抜かれ、各導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を設けたキャビティを形成してアレーアンテナ装置を構成してもよい。
以上のように、この発明の実施の形態5によれば、導波管11の管壁21上に二次元に設置した複数のスロット3011〜30MNに対して複数のキャビティ4111〜41MNおよびこのキャビティ4111〜41MNの上面の壁上にスロット3111〜31MNをスロット3011〜30MNに対向して設置したので、複数のキャビティ4111〜41MNのそれぞれについて、この発明の実施の形態1と同様に、二重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態5によれば、この発明の実施の形態2のアンテナ装置と同様に導波管11の管壁21上に複数段のキャビティを重ねて設けることで、重なったキャビティごとに多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態5によれば、この発明の実施の形態3のアンテナ装置と同様に、導波管11の管壁21上に、両面が導体膜で被膜され、かつ、両面の導体膜の対向する一部が導波管11の管壁21に設けられたスロット30の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を設けたキャビティを採用しても、キャビティを重ねた段数に応じて多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
このように、この発明によれば、中空構造のキャビティをスロット上に配置した構成をとることで、密にアレー配置することができる。
また、この発明のアンテナ装置によれば、中空構造のキャビティをスロット上に配置することで多重共振化させ、高効率かつ広帯域な特性を得ることができる。
実施の形態6.
この実施の形態6では、キャビティを導波管の管壁下に1段設置したアンテナ装置について説明する。
図10は、この発明の実施の形態6におけるアンテナ装置の構成の一例を示す正面図、側面図および上面図である。また、図11は、この発明の実施の形態6におけるアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図および展開図である。
この実施の形態6では、キャビティを導波管の管壁下に1段設置したアンテナ装置について説明する。
図10は、この発明の実施の形態6におけるアンテナ装置の構成の一例を示す正面図、側面図および上面図である。また、図11は、この発明の実施の形態6におけるアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図および展開図である。
図において、導波管11は、金属からなる。導波管11の管軸方向に対して垂直方向の断面形状は、例えば図示したように、矩形を有する。スロット30は、導波管11の管壁21に設けられている。スロット30の断面形状は、例えば図示したように、矩形を有する。キャビティ41は、金属からなる。その形状は、例えば図示したように、導波管11の管壁22の下に直方体の空間を形成する。キャビティ41の上面の壁は、導波管11の管壁22の一部として共有されている。キャビティ41の上面の壁51は、導波管11の管壁21に対向して設けられている。スロット31は、キャビティ41の上面の壁51に、導波管11の管壁21に設けられたスロット30に対向して、スロット30と同一の断面形状で設けられている。
なお、キャビティ41の上面の壁は、導波管11の管壁22の一部として共有されているものとしたが、個別に形成し接合されてもよい。このとき、スロット31は、接合された導波管11の管壁22とキャビティ41の上面の壁の両方に設けられ、導波管11内部とキャビティ41内部をつなぐものとなる。
次に、図10、図11に示したこの発明の実施の形態6に係るアンテナ装置の動作の基本原理について説明する。
まず、導波管11に電波を入力すると、管壁22に流れる電流はスロット31により分断されるので、スロット31には電界が励起され、キャビティ41に電波が入力される。また、導波管11の壁21に流れる電流はスロット30により分断されるので、スロット30には電界が励起され、図中の上方向の空間に電波が放射される。
まず、導波管11に電波を入力すると、管壁22に流れる電流はスロット31により分断されるので、スロット31には電界が励起され、キャビティ41に電波が入力される。また、導波管11の壁21に流れる電流はスロット30により分断されるので、スロット30には電界が励起され、図中の上方向の空間に電波が放射される。
以下、この発明の実施の形態6に係るアンテナ装置の特性について説明する。
図11は、この発明の実施の形態1のアンテナ装置における反射特性を示す説明図である。図において、横軸(0.92〜1.08)は規格化周波数の値を示し、縦軸(−20〜0dB)は給電導波管の入力電力に対する反射量を示している。なお、ここでは、比較のために、キャビティ41およびスロット31を有していない従来のアンテナ装置の反射の反射特性も併記している。この発明の実施の形態6のアンテナ装置における反射特性5は実線で、従来のアンテナ装置における反射特性6は破線で示している。
図11は、この発明の実施の形態1のアンテナ装置における反射特性を示す説明図である。図において、横軸(0.92〜1.08)は規格化周波数の値を示し、縦軸(−20〜0dB)は給電導波管の入力電力に対する反射量を示している。なお、ここでは、比較のために、キャビティ41およびスロット31を有していない従来のアンテナ装置の反射の反射特性も併記している。この発明の実施の形態6のアンテナ装置における反射特性5は実線で、従来のアンテナ装置における反射特性6は破線で示している。
図12から明らかなように、この発明の実施の形態1における反射特性5は、二つの周波数で極小値をとる二重共振の特性で、従来のアンテナ装置における反射特性6よりも広帯域な特性を実現している。
以上のように、この発明の実施の形態6によれば、導波管11と、キャビティ41と、導波管11の管壁21に設けられたスロット30と、キャビティ41の壁51にスロット30と同一形状で対向して設けられたスロット31を備えたので、二重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態6によれば、導波管11と、キャビティ41と、導波管11の管壁21に設けられたスロット30と、キャビティ41の壁51にスロット30と同一形状で対向して設けられたスロット31を備えたので、二重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
なお、この発明の実施の形態1では、スロット30、31の長手方向は、導波管11の管軸方向に対して平行に設定された場合を示したが、スロット30、31の長手方向は導波管11の管軸方向に対して垂直または斜めに設定されてもよい。
また、スロット30、31の形状は、矩形の場合の例について説明したが、同一形状であれば、他の断面形状でもよく、例えば十字形、T字形、L字形、V字形、S字形、Z字形や、矩形以外の多角形、円形、楕円形等の形状であっても構わない。
また、スロット30、31の形状は、矩形の場合の例について説明したが、同一形状であれば、他の断面形状でもよく、例えば十字形、T字形、L字形、V字形、S字形、Z字形や、矩形以外の多角形、円形、楕円形等の形状であっても構わない。
実施の形態7.
実施の形態6では、キャビティを導波管の管壁下に1段設置したアンテナ装置について説明したが、2段以上重ねて設置してもよい。この実施の形態7では、キャビティを導波管の管壁下に2段設置したアンテナ装置について説明する。
実施の形態6では、キャビティを導波管の管壁下に1段設置したアンテナ装置について説明したが、2段以上重ねて設置してもよい。この実施の形態7では、キャビティを導波管の管壁下に2段設置したアンテナ装置について説明する。
図13は、この発明の実施の形態7におけるアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図および展開図である。この発明の実施の形態6におけるアンテナ装置の構成(図10および図11)に対して、導波管11の管壁22下にキャビティを2段重ねて設置したものである。なお、図において、先に実施の形態1で説明したアンテナ装置の構成と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
キャビティ42(第1のキャビティ)は、キャビティ41と同様に金属からなる。その形状は、キャビティ41と同様に、例えば図示したように、キャビティ41の上面の壁51の上に直方体の空間を形成する。キャビティ42の上面の壁は、キャビティ41の下面の壁52の一部として共有されている。スロット32は、キャビティ42の上面の壁52に、導波管11の管壁22に設けられたスロット30およびキャビティ41の上面の壁51に設けられたスロット31に対向して、スロット30と同一の断面形状で設けられている。
なお、キャビティ42の上面の壁は、キャビティ41の上面の壁51の一部として共有されているものとしたが、個別に形成し接合されてもよい。このとき、スロット32は、接合されたキャビティ41の下面の壁52とキャビティ42の上面の壁の両方に設けられ、キャビティ41内部とキャビティ42内部をつなぐものとなる。
この発明の実施の形態7のアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態1のアンテナ装置の場合と同様に説明できる。したがって、2段重ねとしたキャビティ41、42にスロット30、31、32を対向して設けたことによって、三重共振の反射特性が得られるので、より広帯域なアンテナ装置が得られる。
また、キャビティを重ねる段数は、図7に示したように導波管11の管壁21上に2段重ねた構成に限らず、3段以上重ねた構成としてもよい。重ねた段数に応じた多重共振の特性が得られる。このように、導波管11の管壁21上に例えばキャビティ41、42、・・・4l、・・・、4LとしてキャビティをL段(Lは自然数)重ねて、スロット30、31,32、・・・、3l、・・・、3L(1≦l≦L)を対向して設けることで、(L+1)重共振の反射特性が得られ、広帯域化の効果を奏することができる。
また、キャビティを重ねる段数は、図7に示したように導波管11の管壁21上に2段重ねた構成に限らず、3段以上重ねた構成としてもよい。重ねた段数に応じた多重共振の特性が得られる。このように、導波管11の管壁21上に例えばキャビティ41、42、・・・4l、・・・、4LとしてキャビティをL段(Lは自然数)重ねて、スロット30、31,32、・・・、3l、・・・、3L(1≦l≦L)を対向して設けることで、(L+1)重共振の反射特性が得られ、広帯域化の効果を奏することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2によれば、導波管11の管壁22下に複数段(Lとする)のキャビティ41〜4Lおよびスロット30に対向するスロット31〜3Lを設けたので、多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
実施の形態8.
実施の形態6および7では、導波管の管壁上にキャビティを金属で構成したアンテナ装置について説明したが、この実施の形態8では導波管の管壁上に誘電体基板を設けて構成したアンテナ装置について説明する。
実施の形態6および7では、導波管の管壁上にキャビティを金属で構成したアンテナ装置について説明したが、この実施の形態8では導波管の管壁上に誘電体基板を設けて構成したアンテナ装置について説明する。
図14は、この発明の実施の形態8におけるアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図および展開図である。この発明の実施の形態6におけるアンテナ装置の構成(図10および図11)に対して、導波管11の管壁22下に誘電体基板61を設置したものである。なお、図において、先に実施の形態1および実施の形態3で説明したアンテナ装置の構成と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
したがって、図14に示したこの発明の実施の形態1のアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態1の場合と同様に説明できるため、詳述を省略する。
したがって、図14に示したこの発明の実施の形態1のアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態1の場合と同様に説明できるため、詳述を省略する。
以上のように、この発明の実施の形態8によれば、導波管11の管壁22下に、両面が導体膜70、71で被膜され、かつ、導体膜71の対向する一部が導波管11の管壁22に設けられたスロット31の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜70、71のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜70、71を短絡するように複数のスルーホール91が形成された誘電体基板61を設けたので、この発明の実施の形態10と同様に、二重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態8によれば、この発明の実施の形態7のアンテナ装置において導波管11の管壁22下に複数段のキャビティを重ねて設けたのと同様に、導波管11の管壁22下に、両面が導体膜で被膜され、かつ、導体膜の一部が導波管11の管壁22に設けられたスロット30の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を複数段重ねて設けることで、この発明の実施の形態7と同様に、多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
なお、導波管11の管壁22下に、両面が導体膜で被膜された誘電体基板を複数段重ねて設ける場合は、隣接する2つの誘電体基板の間で接する面の導体膜を共用してもよい。
実施の形態9.
実施の形態6では、導波管11の管壁22上の単一のスロット31の下方にキャビティを設置したアンテナ装置について説明したが、導波管11の管壁22下に直列に設置した複数(自然数Mとする)のスロット311〜31Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよび導波管11の管壁21上にスロット301〜30Mをスロット311〜31Mに対向して設置したアレーアンテナ装置を構成してもよい。
実施の形態6では、導波管11の管壁22上の単一のスロット31の下方にキャビティを設置したアンテナ装置について説明したが、導波管11の管壁22下に直列に設置した複数(自然数Mとする)のスロット311〜31Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよび導波管11の管壁21上にスロット301〜30Mをスロット311〜31Mに対向して設置したアレーアンテナ装置を構成してもよい。
図15は、この発明の実施の形態9におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す正面図、側面図および上面図である。なお、図において、先に実施の形態6で説明したアンテナ装置の構成(図10および図11)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
この発明の実施の形態9におけるアレーアンテナ装置は、この発明の実施の形態6におけるアンテナ装置を基本構成として、M個つながった構成となっている。図15において、例えば、複数のスロット301、302、・・・、30m、・・・30M(mは整数。1≦m≦M)は、基本構成におけるスロット30の1番目からM番目を意味する。キャビティ411〜41M、スロット311〜31Mについても、基本構成におけるキャビティ41、スロット31に対して同様である。
複数のスロット301〜30Mは、導波管11の管壁21上に、管軸方向に対して左右交互に設置される。複数のスロット311〜31Mは、導波管11の管壁51に、導波管11の管壁21に設けられた複数のスロット301〜30Mに対向して、複数のスロット301〜30Mと同一の断面形状で設けられている。複数のキャビティ411〜41Mは、複数のスロット311〜31Mと1対1で対応し、導波管11の管壁22下に設置される。
よって、図15に示したこの発明の実施の形態9のアレーアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態6の場合と同様に説明できるため、詳述を省略する。
また、この発明の実施の形態7のように、複数のキャビティ411〜41Mの下面の壁上に、さらに対となる複数のキャビティ421〜42M、・・・、4L1〜4LMを複数段重ねてアレーアンテナ装置を構成してもよい。
また、この発明の実施の形態7のように、複数のキャビティ411〜41Mの下面の壁上に、さらに対となる複数のキャビティ421〜42M、・・・、4L1〜4LMを複数段重ねてアレーアンテナ装置を構成してもよい。
また、この発明の実施の形態8のように、導波管11の管壁22下に、両面が導体膜で被膜され、かつ、両面の導体膜の対向する一部が導波管11の管壁22に設けられたスロット31の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を設けたキャビティを形成してアレーアンテナ装置を構成してもよい。
なお、導波管の管軸方向に並ぶスロット301およびスロット302の間隔は、例えば導波管11の管内波長の1/2の値に設定されている。
また、複数のキャビティ411〜41Mの下面の壁は、導波管11の管壁22の一部として共有されていてもよいし、個別に形成し接合されてもよい。接合して構成される場合は、複数のスロット301〜30Mは、導波管11の管壁22と複数のキャビティ411〜41Mの下面の壁の両方に設けられ、導波管11内部と複数のキャビティ411〜41M内部の対応先となるいずれかをつなぐものとなる。
また、複数のキャビティ411〜41Mの下面の壁は、導波管11の管壁22の一部として共有されていてもよいし、個別に形成し接合されてもよい。接合して構成される場合は、複数のスロット301〜30Mは、導波管11の管壁22と複数のキャビティ411〜41Mの下面の壁の両方に設けられ、導波管11内部と複数のキャビティ411〜41M内部の対応先となるいずれかをつなぐものとなる。
以上のように、この発明の実施の形態9によれば、導波管11の管壁22下に設置した複数(整数Mとする)のスロット311〜31Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよび導波管11の壁上にスロット311〜31Mをスロット301〜30Mに対向して設置したので、複数のキャビティ411〜41Mのそれぞれについて、この発明の実施の形態1と同様に、二重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアレーアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態9によれば、この発明の実施の形態7のアンテナ装置と同様に導波管11の管壁22下に複数段のキャビティを重ねて設けることで、重なったキャビティごとに多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアレーアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態9によれば、この発明の実施の形態8のアンテナ装置と同様に、導波管11の管壁22下に、両面が導体膜で被膜され、かつ、両面の導体膜の対向する一部が導波管11の管壁22に設けられたスロット30の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を設けたキャビティを採用しても、キャビティを重ねた段数に応じて多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアレーアンテナ装置を実現することができる。
実施の形態10.
実施の形態9では、導波管11の管壁22下に直列に設置した複数(整数Mとする)のスロット311〜31Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよび導波管11の上面の壁上にスロット301〜30Mをスロット311〜31Mに対向して設置したアレーアンテナ装置について説明したが、さらにこのようなアレーアンテナ装置を複数並列して設置したアレーアンテナ装置について説明する。
実施の形態9では、導波管11の管壁22下に直列に設置した複数(整数Mとする)のスロット311〜31Mに対して複数のキャビティ411〜41Mおよび導波管11の上面の壁上にスロット301〜30Mをスロット311〜31Mに対向して設置したアレーアンテナ装置について説明したが、さらにこのようなアレーアンテナ装置を複数並列して設置したアレーアンテナ装置について説明する。
図16は、この発明の実施の形態10におけるアレーアンテナ装置の構成の一例を示す正面図、側面図および上面図である。なお、図において、先に実施の形態9で説明したアンテナ装置の構成(図15)と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。また、図17は、この発明の実施の形態10における図16のアレーアンテナ装置の構成の一例を示す斜視展開図である。
この発明の実施の形態10におけるアレーアンテナ装置は、この発明の実施の形態9におけるアンテナ装置を基本構成として、複数(自然数Nとする)並列した構成となっている。図16において、例えば、複数のスロット301n、302n、・・・、30mn、・・・30Mn(nは整数。1≦n≦N)は、基本構成におけるスロット301〜30Mの第n列の1番目からM番目を意味する。キャビティ411n〜41Mn、スロット311n〜31Mnについても、基本構成におけるキャビティ411〜41M、スロット311〜31Mに対して同様である。また、導波管11、12、・・・、1n、・・・、1N、管壁21、22、・・・、2n、・・・、2Nは、第n列の導波管および管壁を意味する。キャビティの上面の壁511、512、・・・、51n、・・・、51Nは、第n列の壁51を意味する。
よって、図16に示したこの発明の実施の形態10のアレーアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態9の場合と同様に説明できるため、詳述を省略する。
この発明の実施の形態10のアレーアンテナ装置は、この発明の実施の形態7のように、複数のキャビティ4111〜41MNの下面の壁上に、さらに対となる複数のキャビティ4211〜42MN、・・・、4L11〜4LMNを複数段重ねてアレーアンテナ装置を構成してもよい。
この発明の実施の形態10のアレーアンテナ装置は、この発明の実施の形態7のように、複数のキャビティ4111〜41MNの下面の壁上に、さらに対となる複数のキャビティ4211〜42MN、・・・、4L11〜4LMNを複数段重ねてアレーアンテナ装置を構成してもよい。
また、この発明の実施の形態8のように、導波管11〜1Nの管壁21〜2N下に、両面が導体膜で被膜され、かつ、両面の導体膜の対向する一部が導波管11の管壁21に設けられたスロット3011〜30MNの位置に合わせてくり抜かれ、各導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を設けたキャビティを形成してアレーアンテナ装置を構成してもよい。
以上のように、この発明の実施の形態10によれば、導波管11の管壁21上に二次元に設置した複数のスロット3011〜30MNに対して複数のキャビティ4111〜41MNおよびこのキャビティ4111〜41MNの上面の壁上にスロット3111〜31MNをスロット3011〜30MNに対向して設置したので、複数のキャビティ4111〜41MNのそれぞれについて、この発明の実施の形態6と同様に、二重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態10によれば、この発明の実施の形態7のアンテナ装置と同様に導波管11の管壁22下に複数段のキャビティを重ねて設けることで、重なったキャビティごとに多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
また、この発明の実施の形態10によれば、この発明の実施の形態8のアンテナ装置と同様に、導波管11の管壁22下に、両面が導体膜で被膜され、かつ、両面の導体膜の対向する一部が導波管11の管壁21に設けられたスロット30の位置に合わせてくり抜かれ、この導体膜のくり抜き部を取り囲み、両面の導体膜を短絡するように複数のスルーホールが形成された誘電体基板を設けたキャビティを採用しても、キャビティを重ねた段数に応じて多重共振の反射特性が得られ、広帯域な特性をもつアンテナ装置を実現することができる。
このように、この発明によれば、中空構造のキャビティをスロット上に配置した構成をとることで、密にアレー配置することができる。
また、この発明のアンテナ装置によれば、中空構造のキャビティをスロット上に配置することで多重共振化させ、高効率かつ広帯域な特性を得ることができる。
また、この発明のアンテナ装置によれば、中空構造のキャビティをスロット上に配置することで多重共振化させ、高効率かつ広帯域な特性を得ることができる。
実施の形態11.
実施の形態1では、キャビティを導波管の管壁上に1段設置したアンテナ装置について、また、実施の形態6では、キャビティを導波管の管壁下に1段配置したアンテナ装置について説明したが、これらを組み合わせてもよい。この実施の形態11では、導波管の対向する管壁それぞれにキャビティを1段ずつ設置したアンテナ装置について説明する。
実施の形態1では、キャビティを導波管の管壁上に1段設置したアンテナ装置について、また、実施の形態6では、キャビティを導波管の管壁下に1段配置したアンテナ装置について説明したが、これらを組み合わせてもよい。この実施の形態11では、導波管の対向する管壁それぞれにキャビティを1段ずつ設置したアンテナ装置について説明する。
図18はこの発明の実施の形態11におけるアンテナ装置の構成の一例を示す斜視図および展開図である。
図において、先に実施の形態1および実施の形態6で説明したアンテナ装置の構成と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
図において、先に実施の形態1および実施の形態6で説明したアンテナ装置の構成と同様のものについては、同一符号を付して詳述を省略する。
この発明の実施の形態11のアンテナ装置における動作の基本原理は、実施の形態1と実施の形態6のアンテナ装置の場合と同様に説明できる。したがって、キャビティ41、42にスロット30、31、32を対向して設けたことによって、三重共振の反射特性が得られるので、より広帯域なアンテナ装置が得られる。
また、導波管11の上に構成するキャビティ41および導波管11の下に構成するキャビティ42の数は複数であってもよい。キャビティをL個(Lは自然数)配置した場合、(L+1)重共振の反射特性が得られ、広帯域化の効果を奏することができる。
また、実施の形態3および実施の形態8で説明したように、キャビティは誘電体基盤で構成されてもよい。誘電体基盤に複数のスルーホールを設けることで実施の形態11と同様に動作する。従って多重共振の反射特性が得られ、広帯域化の効果を奏することができる。
また、実施の形態3および実施の形態8で説明したように、キャビティは誘電体基盤で構成されてもよい。誘電体基盤に複数のスルーホールを設けることで実施の形態11と同様に動作する。従って多重共振の反射特性が得られ、広帯域化の効果を奏することができる。
また、図18に示すアンテナ装置を管軸方向に直列に複数個配置し、アレーアンテナ装置を構成してもよい。さらにキャビティを複数段配置したり、キャビティを基盤で構成したりしても、多重共振の反射特性が得られ、広帯域化の効果を奏することができる。
また、図18に示すアンテナ装置を管軸方向に直列に配置したアレーアンテナ装置を複数個配置し、2次元状のアレーアンテナ装置としてもよい。さらにキャビティを複数段配置したり、キャビティを基盤で構成したりしても、多重共振の反射特性が得られ、広帯域化の効果を奏することができる。
また、図18に示すアンテナ装置を管軸方向に直列に配置したアレーアンテナ装置を複数個配置し、2次元状のアレーアンテナ装置としてもよい。さらにキャビティを複数段配置したり、キャビティを基盤で構成したりしても、多重共振の反射特性が得られ、広帯域化の効果を奏することができる。
11 導波管、21 管壁、30〜32 スロット、41〜42 キャビティ、51、52 壁、61 誘電体基板、70、71 導体膜、80、81 くり抜き部、91 スルーホール。
Claims (14)
- 導波管と、
前記導波管の管壁に一方の面を接して設けられたキャビティと、
前記導波管の管壁と前記キャビティが接する前記一方の面を通して設けられた第1のスロットと、
前記キャビティの前記一方の面に対向する他方の面に前記第1のスロットに対向する位置に設けられた第2のスロットと
を備えたアンテナ装置。 - 前記キャビティは、前記導波管の管壁の上に複数段重ねて構成され、
重ねられた前記キャビティそれぞれの前記導波管に近い側の面と遠い側の面に前記第1のスロットに相当する位置にスロットが対向して設けられた請求項1記載のアンテナ装置。 - 導波管と、
前記導波管の管壁に設けられた第1のスロットと、
両面が導体膜で被膜され、前記第1のスロットの位置に対応させて前記両面の導体膜の一部がくり抜かれ、くり抜かれた部分の周囲に配列された複数のスルーホールを有し、前記導波管の管壁の上に配置された誘電体基板と
を備えたアンテナ装置。 - 前記誘電体基板は、前記導波管の管壁の上に複数段重ねて構成され、
重ねられた前記誘電体基板それぞれの両面の導体膜がくり抜かれた部分を前記第1のスロットに相当する位置に対応させて設けた請求項3記載のアンテナ装置。 - 前記重ねられた誘電体基板は、隣接する2つの誘電体基板間で接する面の導体膜を共用させた請求項4記載のアンテナ装置。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアンテナ装置を1つの導波管の管軸方向に複数個設けて構成したアレーアンテナ装置。
- 請求項6のアレーアンテナ装置を前記第1のスロットを設けた前記導波管の管壁を一方向に向けて複数個導波管の管軸方向に平行に並べて構成したアレーアンテナ装置。
- 導波管と、
前記導波管の第1の管壁側に第1の面を設けた第1のキャビティと、
前記第1の管壁と前記第1の面を連通する第3のスロットと、
前記第1の管壁に対向する前記導波管の第2の管壁に前記第3のスロットに対向する位置に設けられた第4のスロットと
を備えたことを特徴とするアンテナ装置。 - 前記導波管と前記第1のキャビティとの間に第2のキャビティを1つ以上備え、
前記第2のキャビティは、前記導波管に近接している第2の面と、前記第2の面と対向する第3の面に前記第3のスロットに相当する位置にスロットが対向して設けられたことを特徴とする請求項8に記載のアンテナ装置。 - 前記第1のキャビティは、両面が導体膜で被膜され、前記第3のスロットに相当する位置に対応させて前記第1の面の導体膜の一部がくり抜かれ、前記第3のスロットに相当する位置の周囲に複数のスルーホールが配列された誘電体基板であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のアンテナ装置。
- 前記第2のキャビティは、両面が導体膜で被膜され、前記第3のスロットに相当する位置の前記両面の導体膜の一部がくり抜かれ、前記第3のスロットに相当する位置の周囲に複数のスルーホールが配列された誘電体基板であることを特徴とする請求項9に記載のアンテナ装置。
- 前記第2のキャビティを、複数重ねて構成したことを特徴とする請求項9または請求項11に記載のアンテナ装置。
- 請求項8から請求項12のいずれか1項に記載のアンテナ装置を1つの導波管の管軸方向に複数個設けて構成したアレーアンテナ装置。
- 請求項13のアレーアンテナ装置を前記第3のスロットを設けた前記導波管の第2の管壁を一方向に向けて複数個導波管の管軸方向に平行に並べて構成したアレーアンテナ装置。
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