JP2015204432A - 電子素子実装基板分割巻き取り方法およびその装置 - Google Patents

電子素子実装基板分割巻き取り方法およびその装置 Download PDF

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【課題】電子素子を実装したフレキシブル基板を条列に切断しても切断後に搬送乱れがなく、高い切断精度が実現できる電子素子実装基板分割巻き取り方法およびその装置を提供する。【解決手段】電子素子を実装したフレキシブル基板100をリール軸1に巻いたロール101から巻き戻し、幅方向に分割し、巻き取る方法において、アンリーリングする工程、幅分割工程、リーリング工程の工程の順に処理する。【選択図】図6

Description

本発明は、COFやTCPなどの電子素子を搭載したフィルムタイプの実装基板の巻き取り装置の技術に関する。
フィルム状のフレキシブル基板にLEDなどの電子素子を実装したCOF(Chip On Film)やTCP(Tape Carrier Package)が普及してきている。COF及びTCP共に、両側縁に設けられた搬送用スプロケット穴を備えた薄膜絶縁テープを利用して各工程において搬送され、電子素子が連続的に実装処理される。
特許文献1(特開2007−67272号公報)には、各条ごとにスプロケット穴が設けられた多条に形成したCOFあるいはTCPの製造例が開示されている。
特許文献2(特開2013−98338号公報)には、ロールに巻かれたフレキシブルなフィルム基板をリール間に張り渡して、リール間で電子素子を実装し、他方のリールにて巻き取るCOFやTCPの製造方法が開示されている。
特許文献3(特開2009−16751号公報)には、両側縁に搬送用のスプロケット穴が設けられ、中間にはスプロケット穴が設けられていない多条に形成したCOFあるいはTCPの製造例が開示されている。多条に作り込まれたCOFあるいはTCPは、列ごとの条あるいは個別に分割される。例えば、フレキシブルフィルム基板は48.6mmで、スプロケット穴が設けられる耳部は6.3mmの幅があり、使用される中央の巾内には、3列が作り込まれ、列ごとの条あるいは個別に分割されて利用されることとなる。
基板を切断する技術として、レーザ切断(特許文献4(特開2003−275884号公報)、スコアカッター(特許文献5(特開2005−288583号公報))、(特許文献6(特開平8−25280号公報)等があるが、フレキシブル基板に電子素子を実装したCOF、TCPは、精度の高い切断機が開発されておらず、手作業で行われている。
条に分割する場合は、両側縁のスプロケット穴部分は余分な耳の部分として切除されるので、搬送コントロール手段が無くなり、条に正確に切断し、搬送することが困難になる。
特開2007−67272号公報 特開2013−98338号公報 特開2009−16751号公報 特開2003−275884号公報 特開2005−288583号公報 特開平8−25280号公報
本発明は、電子素子を実装したフレキシブル基板を条列に切断し、巻き取る装置を開発することを目的とする。COFあるいはTCPには、搬送や位置合わせのためにスプロケット穴が形成されており、この穴にスプロケットの突起を進入させて、送りコントロールしている。本発明者は、切断後に搬送が乱れ、切断精度にも悪さをする状況に直面し、切断精度を向上させる検討を行ってきた。COFやTCPのロール長は数十メートルと長く、この長いフレキシブル基板を乱れることなく切断することが望まれる。様々の工夫を行い、乱れの要因を検討した結果、図5に示す電子素子を実装する工程において、熱履歴を受け、応力歪みが内在した状態となっており、切断によって、幅の狭いスプロケット穴が形成された耳部分に乱れが大きく現れ、耳部によじれなどが発生し、切断箇所の歪みに影響していることを突き止めた。本発明は、このような知見を基に、搬送乱れを防止して、高い切断精度を実現することを目的としている。
本発明は、搬送用スプロケット穴による案内が無い状態でも安定した切断、搬送、巻き取りを実現した装置である。
本発明は、次の構成を要旨とするものである。
1.電子素子を実装したフレキシブル基板を巻いたロールからフレキシブル基板を巻き戻し、幅方向に分割し、巻き取るフレキシブル基板の分割巻き取り方法において、
アンリーリングする工程、各電子素子列及びスプロケット穴形成部分に幅方向分割する工程、分割直後にガイド搬送工程を経由してリーリング工程の工程順に処理する方法。
2.アンリーリング工程と幅方向分割工程の間に、接着剤付きテープを裏打ちする工程を設けたことを特徴とする1.記載のフレキシブル基板の分割巻き取り方法。
3.一端から他端に向けて、アンリーリング軸、送出側に搬送ガイド板を備えた幅切断機構、リーリング軸の順に配置したことを特徴とする電子素子を実装したフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
4.幅切断機構の送出側に配置される搬送ガイド板は、両側に「コ」字状のガイド搬送路が形成されていることを特徴とする3.記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
5.幅切断機構の前にテープ裏打ち機構を配置したことを特徴とする3.又は4.に記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
6.アンリーリング軸とテープ裏打ち機構の間にクリーニング部を配置したことを特徴とする5.記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
7.テープ裏打ち機構が、両面テープ供給軸、両面テープから剥離した剥離テープを巻き取るリールと両面テープを接着する接着部を備えていることを特徴とする5.又は6.に記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
8.幅切断機構は、スコアカッターと該スコアカッターの進入側に突起付きロールを配置し、該スコアカッターの送出側にガイド板を設けたことを特徴とする3.〜7.のいずれかに記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
9.リーリング軸は、条に分割された電子素子実装フレキシブル基板をリーリングする軸と耳部分をリーリングする軸を備えていることを特徴とする3.〜8.のいずれかに記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
10.少なくとも耳部をリーリングする軸を駆動することを特徴とする9.記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
11.電子素子を実装したフレキシブル基板が、COFあるいはTCPであることを特徴とする3.〜10.のいずれかに記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
12.電子素子がLEDであることを特徴とする3.〜11.のいずれかに記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
13.電子素子が実装されているスプロケット穴付きのロール状COF又はロール状TCPから、COF又はTCPを引き出し、両面テープの片面を裏打ちし、スプロケット穴が形成された部分を削除し、電子素子列に沿って条に分割された両面テープ裏打ちCOF又はTCP。
14.両面テープの粘着剤層が、熱伝導性粘着剤層であることを特徴とする13.記載の両面テープ裏打ちCOF又はTCP。
15.ロール状である13.又は14.に記載の両面テープ裏打ちCOF又はTCP。
本発明は、電子素子を実装したフレキシブル基板を条列に切断し、巻き取る方法およびその装置を実現することができた。
切断直後に搬送をガイドする機構を設けて、整列案内を施した。特に、両側に「コ」字状のガイド搬送を設け、この部分に切断後の耳部が通過するようにしたので、三方から姿勢が規制され、ねじれやよじれが発生することなく、案内搬送されて巻き取られることとなる。電子素子が実装された条部分は、幅があって、ガイド板で下方から支えることで乱れることなく搬送されて巻き取ることができる。
両面テープなどの粘着剤付きの裏打ち材を貼り付けて条列に切断することにより、安定して精度良く条列に分割したCOFやTCPを提供する。本発明で得られたCOFやTCPは、既に粘着剤が設けられているので、放熱板などの他の部材への取付けにおいては、この離型シートで保護された粘着剤を利用することができるので、後工程の接着処理が簡便に行うことができる。例えば、LEDを実装したCOFやTCPの場合は、所定の長さにカットして貼り付けて蛍光灯タイプの照明管に適用することが容易である。
さらに、熱伝導性の良い粘着剤を使用することにより、LEDの熱放出を容易にすることができる。
本発明は、切断精度の向上並びに放熱性に優れた粘着剤層付きCOFやTCPを提供する。
工程概略図。 フレキシブル基板の例を示す図。 電子素子実装フレキシブル基板の例を示す図。 蛍光管タイプのLED照明の例を示す図。 電子素子実装ラインの模式図。 本発明の分割切断巻き取り装置の例を示す図。 本装置の切断機構の例を示す図。 ガイド板の例を示す図。 切断部の下降支え機構の例を示す図。
本発明は、COFやTCPなど、LEDなどの電子素子を実装したフレキシブル配線基板を条列に切断して巻き取る方法、装置及び粘着剤層付き電子素子条列COF、TCPである。長尺のフレキシブル基板に電子素子を搭載したCOFやTCPは、表面が凹凸しており、スコアカッターなどの刃体による切断では、押さえが充分に利かず、切断精度に問題がある。さらに、電子素子実装工程において、ハンダなどの影響を受け局所的に熱履歴が異なることになる。COFやTCPは、さらに他の支持部材に固定して使用される。特に、ロングの蛍光管タイプのLED照明では、多数のLEDが並べられており、発熱が大きいので、熱伝導性の高いアルミニウム材などに接合される。
本発明は、COFやTCPなどのLEDなどの電子素子を実装したフレキシブル配線基板をスプロケット穴が形成された耳の部分を切り離すこと、電子素子が複数の列に実装されている場合は、列ごとに切り離して条にした発明である。対象となるCOFやTCPは数十メートルの長さをロール状に巻いた状態で取り扱われること多い。
本発明は、この切り離し工程において、切り離し直後の耳部や条列の姿勢が安定するように搬送するガイドを設けた。特に、耳部の搬送路に当たるガイドの両側は折り返して「コ」字状に形成して、耳部を三方から規制して、姿勢の乱れが発生しないようにした。耳部の形成されているスプロケット穴は、搬送、位置合わせ用のスプロケットの突起を挿入し、COPやTCPのコントロール手段である。耳の乱れは、川上工程に悪影響を及ぼす危険があるので、耳部のリーリングも駆動させて搬送力を維持することが重要である。
さらに、本発明では、裏面に裏打ち材を取り付けて、表面からの押さえを利かせ、安定した状態で刃体を作用させて高精度の切断を実現しようとするものであり、またさらに、裏打ち材として、両面テープを使用して、次工程で支持材に接合する際の準備を整えた粘着剤付きの電子素子実装フレキシブル基板を提供する。両面テープとしては熱伝導性の粘着剤を用いることが好ましい。LEDなどの電子素子から発生する熱を放熱することができ有効である。具体的には、電子素子列に沿って条に分割された熱伝導性両面テープ裏打ちCOF又はTCPであり、長尺を巻いたロール状に仕上げられる。
本発明の工程の概略は図1に示されている。
COFやTCPなどの電子素子実装フレキシブル基板を準備し、その後電子素子列と耳部に切断してロール状に巻き取る工程である。電子素子は、1〜複数列に実装されている。1列の場合は、両側の耳部を切断する。電子素子が複数列設けられている場合は、電子素子実装レーンごとに分割されることとなる。
さらに、裏打ち材を用いる場合は、COFやTCPなどの電子素子実装フレキシブル基板を準備し、フレキシブル基板に接着剤付きのテープを裏打ちし、その後電子素子列と耳部に切断してロール状に巻き取る工程(図1(b)参照)となる。裏打ち材は、粘着剤層と基布層からなり、粘着剤をフレキシブル基板に接着する。さらに、開放面側に次工程用に粘着剤層を設けて離型材で被覆しておくことが好ましい。基布層の両面に粘着剤層を形成することになるので、裏打ち材は、両面テープが適している。
電子素子の実装状態と、スプロケット穴の形成状態については、図2の説明を通して、後段で説明する。
さらに、COFあるいはTCPは、図2に示すように、1列の実装から、複数列の実装に変化している。図2の左側は電子素子を実装した状態を示し、右側は、電子素子の列ごとに分割した状態を示している。フレキシブル基板に電子素子を実装する工程においては、搬送し位置決めするために、スプロケット穴を形成したフレキシブル基板が使用されている。したがって、本発明では、スプロケット穴を備えた電子素子実装後フレキシブル基板を出発材料として用いる。
図2(a)は、基礎的な電子素子実装フレキシブル基板210の例を示している。中央部に1列の電子素子実装部210aを設け、スプロケット穴が形成されているスプロケット穴部210b、210cを両側に設けたスプロケット穴付き単列の実装フレキシブル基板210である。この電子素子実装フレキシブル基板210は、両側のスプロケット穴部を切除して、電子素子実装ライン211aと2つの耳部211b、211cに分割される。電子素子実装条は、単列実装フレキシブル基板211として使用することができる。この電子素子実装フレキシブル基板210に両面テープを裏打ちした後に分割することもできる。
図2(b)は、両側のみにスプロケット穴を形成し、電子素子実装部を複数列設けた電子素子実装フレキシブル基板の例を示している。この例では、3つの電子素子実装部220a、220b、220cが形成されており、実装部の両側にスプロケット穴が形成されたスプロケット穴部220d、220eが設けられてスプロケット穴付き複列実装フレキシブル基板220が形成されている。この複列実装フレキシブル基板220を電子素子列別に分割し、同時に、スプロケット穴が形成されている耳部分を切除して、3つのスプロケット穴無しの単列実装フレキシブル基板221a、221b、221cとスプロケット穴付きの耳部221d、221eを得ることができる。この複列実装フレキシブル基板220は、両側にスプロケット穴が設けられており、中間のスプロケット穴部が不要な分、電子素子を実装するフレキシブルの有効面積比率が高く、フレキシブル基板の歩留まりを向上させることができる。このスプロケット穴にスプロケットの突起を挿入して、搬送コントロールすることができるが、電子素子の条列ごとに切り離された後はスプロケット穴によるコントロールをすることができないため、精度の高い切断がむずかしい。
この複列実装フレキシブル基板220も、両面テープを裏打ちした後に切断分割することができる。
図2(c)は、電子素子実装部を複数列設けた電子素子実装フレキシブル基板の例を示している。この例は、2つの電子素子実装部230a、230bが形成されており、それぞれの実装部の両側にスプロケット穴があるスプロケット穴部230c、230d、230e、230fが設けられたスプロケット穴付き複列実装フレキシブル基板230である。この電子素子実装フレキシブル基板230を中央で分割すると、2つのスプロケット穴付き単列実装フレキシブル基板231−1、231−2を得ることができる。この分割後のフレキシブル基板は、両側にスプロケット穴が設けられており、さらに、図2(a)のバージョンを適用して、電子素子列の条列と耳部に切断分割される。
本発明は特に、この図2(a)(b)のようなスプロケット穴部切除するフレキシブル基板に最適である。切断工程において、分割された電子素子条列と耳部を支えるガイド板を設け、分割後の条片の姿勢が乱れ、切断部分に悪影響を及ぼすことを防止した。
さらに、本発明では、切断後の位置にガイド板を設けている。ガイド板は、スプロケット穴が無い電子素子列に分割された実装フレキシブル基板条列を支えて、平らな状態に姿勢を維持して、巻き取りリールへ案内する。ガイド板が無いと、下支えされずに、傾きが生ずることがあり、傾きは切断部によじれ作用を及ぼして、切断が不安定とする。一旦よじれ等が発生し、切断方向に狂いが発生する。したがって、条列に切断後最初の案内ロールに至るまでの間フリーにせずに、下支えするガイド板は、精度良く安定した切断を実現する上に有用な機構である。
特に、幅が狭く、乱れやすい耳部の搬送路は、「コ」字状に形成して、三方を規制することにより、乱れ防止を図っている。
本発明では、さらに、フレキシブル基板の裏面に裏打ち材を接合することにより、刃体による切断時に発生するショックを吸収し、上面側からの押圧と共同して固定して、蛇行することを防止できる。
また、この裏打ち材を熱伝導性の両面テープを使用すると、そのまま、アルミニウム基台などに接着して、放熱性に優れた電子素子列に沿って条に分割された両面テープ裏打ちCOF又はTCPを実現できる。
電子素子実装フレキシブル基板の断面構造を図3に示す。
図3(a)は、LEDなどの電子素子をフレキシブル基板に実装した状態を示している。配線140bを形成した樹脂材140aによってフレキシブル基板140が構成されている。このフレキシブル基板140にハンダ141を介してLEDなどの電子素子130を実装してCOFやTCPなどの電子素子実装フレキシブル基板201を構成している。
図3(b)はさらに、フレキシブル基板に裏打ち材150を接合した裏打ち電子素子実装フレキシブル基板202の状態を示している。裏打ち材150は、電子素子実装フレキシブル基板201の裏面に粘着剤層152と基布層151を有している。さらに、基布層151の下面には粘着剤層153を形成し、その粘着剤層を離型紙154で被覆しておくと、次工程の接合が容易になる。
本発明では、この粘着剤153を離型紙154で被覆した裏打ち電子素子実装フレキシブル基板(COF、TCPなど)を提供する。さらに、粘着剤及び/又は基布として伝熱性に優れた材料を使用することにより、放熱性が良い裏打ち電子素子実装フレキシブル基板を実現している。
図3(c)は、アルミニウム材などの放熱材160に接合した電子素子実装フレキシブル基板の実用タイプ203の例を示している。
図4は、電子素子130としてLEDを使用した蛍光管タイプのLED照明管204を示している。本発明は、多数のLEDを条列に並べた長尺材を得ることができるので、実用タイプとして、蛍光管タイプのLED照明用として適している。
図5は、フレキシブル基板に電子素子を実装する電子素子実装ライン250の例を参考に示す。リール軸251に装填したフレキシブル基板ロール145からフレキシブル基板を移送しながら、ハンダ供給機252からハンダ141を供給し、電子素子供給機253からハンダ上に電子素子130を供給し、その後レーザ照射機254でレーザを照射して半田付けし、その後検査機255で検査してリール軸256にて巻き取り電子素子実装フレキシブル基板ロール205とする。この搬送及びタイミングコントロールとして、図2に示した耳部に設けられているスプロケット穴が利用される。
本発明では、この電子素子実装フレキシブル基板ロールを、出発材料として用いることができる。
本発明では、電子素子実装フレキシブル基板を分割切断し、電子素子列の条列別に巻き取る装置を提供する。
図5のような実装ラインで得られた電子素子を実装したフレキシブル基板ロールから、当該フレキシブル基板をアンリーリングする機構、送出側にガイド板を備えた幅切断機構、分割した条列ごとの電子素子実装フレキシブル基板を巻き取るリーリング機構と耳部を巻き取るリーリング機構から構成される電子素子を実装したフレキシブル基板の分割巻き取り装置である。
本発明は、切断直後にガイド板を設置して、安定した送出を実現した。耳部のガイドとして「コ」字状に形成して、耳部の規制を強化した。
本発明は、幅分割切断、搬送、巻き取りの工程において、分割後の搬送姿勢に乱れが発生し、その乱れが切断作用にフィードバックして、刃先の食い込みに狂いが発生して、ロングスパンの正確な切断が困難であった。10メートル以上の長さを備えたCOFやTCPを短尺にして切断していたのでは、COFやTCPの魅力が半減する。切断機構の改善では解消できず、原因と対策を検討した結果、図5に示すような実装ラインにて、部位によって熱履歴が異なり、被曝した熱による影響が分割後に発現すると想定した。特に、幅の狭い耳部に大きく現れ、ねじれやよじれとなって、案内ローラから外れてしまうことも発生すると想定した。このような分析の元に、切断後の条片や耳部を下方から支えるガイド板を設けた。さらに、耳部の乱れが大きく、支えきれないケースがあるので、ガイド板の端部を「コ」字状に折り曲げて、三方から規制することとした。
本発明では、さらに、幅分割の前に電子素子実装フレキシブル基板にテープを裏打ちする工程を付加することができる。電子素子を実装したフレキシブル基板ロールから、当該フレキシブル基板をアンリーリングする機構、粘着剤付きテープを接着するテープ裏打ち機構、送出側にガイド板を備えた幅切断機構、分割した条列ごとの裏打ち電子素子実装フレキシブル基板を巻き取るリーリング機構から構成される電子素子を実装したフレキシブル基板の分割巻き取り装置という構成となる。
熱伝導性の両面テープは、不織布、織布、モノフィラメント糸で構成された繊維織物製の基材にアクリル系ポリマーに熱伝導性フィラーを含有する熱伝導性感圧粘着層を形成する。熱伝導性のフィラーとして、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、窒素アルミニウム、シリカ粒子、などを用いることができる。
<装置構成の例について>
具体的な電子素子を実装したフレキシブル基板の分割巻き取り装置10の構成について図6に示す。
最上流部に電子素子を実装したフレキシブル基板ロールを装填するアンリーリングのリール軸1から始まり、最下流部の巻き取り用リーリングのリール軸2に向けて、テープ裏打ち機構3、幅切断機構5の順に配置されている。切断された耳部は耳部巻き取り軸4に導かれる。これらの機構は筐体90に配置されており、全体を制御する制御機構が設けられている。この筐体には、移動、固定が簡単にできるように転輪と固定用アジャスターが下面に設けられている。
図6に示される分割巻き取り装置において、テープ裏打ち機構を使用せずに駆動することができる。あるいは、不要であれば、テープ裏打ち機構を設けないことも可能である。
アンリーリング用のリール軸1が設けられている。リール軸1には、COFやTCPなどの電子素子実装フレキシブル基板ロール101が装填される。このロールからフレキシブル基板100が引き出されリール軸2に向けて、搬送されながら加工される。
アンリーリングの後工程に配置されたテープ供給機構3は、テープ供給軸31、接合部6、剥離テープ巻き取り軸32から構成される。
テープ供給軸31には、両面テープなどの裏打ち材150のロールが装填される。接合部6は、ピンチロール61と受けロール62から構成されている。受けロール62の下側に接するようにフレキシブル基板100を通過させ、そこに向けて下方から裏打ち材150を供給し、ピンチロール61で押圧して、両者を接合する。裏打ち材150として接着剤と剥離材154が設けられている場合は離型紙を剥離テープ巻き取り軸32に導いて、巻き取る。
ピンチロール61の上流側にフレキシブル基板100の裏面を清掃するクリーニングロール8を設けることができる。
その後工程に幅切断機構5が配置されている。
幅切断機構は、上面側に所定間隔に配置された複数の円形のナイフ51とその下方にアンビルロールからなる刃受け52が配置され、ナイフ51の上流側にピンチロール55を供えた突起付きスプロケット54を備えており、ナイフ51の下流側にガイド板53が設けられ、その後方に案内用のスプロケット56が配置されている。ナイフと刃受け装置としてスコアカッターを用いることができる。
幅切断機構では、フレキシブル基板の両側に設けられているスプロケット穴に突起付きスプロケット54の突起を挿入して、刃受け52のロール上に供給し、上方からナイフ51を作用させて、電子素子列ごとに切断する。条列に切断された単列実装フレキシブル基板103となる。また、同時にスプロケット穴部は切断されて耳部104となる。
ガイド板53は、刃受け52とスプロケット56の間に配置された平板である。条列に細長く切断されたフレキシブル基板を下方から支えて、傾斜などの姿勢が乱れることなくスプロケット56に受け継ぐ機能を発揮する。ガイド板の両側には折り返して「コ」字状に形成した搬送路を設ける。この搬送路には耳部を通過させ、三方を規制してよじれやねじれの発生を防止し、安定した搬送を実現する。
単列実装フレキシブル基板103は、巻き取り用リール軸2に導かれて、裏打ち材が設けられた単列実装フレキシブル基板ロール102に構成される。
耳部104は、別に案内されて耳巻き取り用リール41に導かれて耳ロール105となる。耳ロールは均平に巻き取りをするために、リール41の前にリール幅に振る左右ガイド42を設けてと、きれいな巻き玉を作ることができる。
ガイド板53の例を図8に示す。平板部53aの両側に折り返し部53b、53cを形成してある。このガイド板53に図2(b)に示される3つのスプロケット穴無しの単列実装フレキシブル基板221a、221b、221cとスプロケット穴付きの耳部221d、221eがガイド板を通過する様子が図8(b)に示されている。耳部221d、221eは、折り返し部53b、53cに覆われた状態で通過し、姿勢が安定する。
アンビルロール(刃受け)は、筐体側から伸ばした回転軸の先端側に設置されている。回転軸は片持ち状態にあるので、使用時間の経過にしたがい先端が下降して、切断精度不良の原因となる。片持ちに加えて、切断ナイフが下押しすることも、アンビルロールの据え付け位置が狂う原因となる。
このアンビルロールの先端下降防止手段として、アンビルロール52の先端側を下支えるロールを設けた例を図9に示す。筐体10にステー57aを設け、このステーの先端部にサポートロール57を設ける。
本発明の装置では、アンビルロールと巻き取り用のリール軸、耳巻き取り用軸を駆動タイプとする。巻き取り用リール軸2は、無負荷回転でも可能であるが、耳巻き取り用リール41の軸は緊張を与えるように回動する。耳部にたるみが生ずるとねじれなどが顕在化する恐れがある。また、剥離テープを回収する巻き取り軸も回動タイプとなる。
本装置の作用について説明する。裏打ちテープを使用する例を説明するが、裏打ちテープを用いることなく使用することができることは前述のとおりである。
本装置は、リール軸1に電子素子実装フレキシブル基板ロール101にセットし、該基板ロールからフレキシブル基板100を引き出して、クリーニングロール8に裏面を接触させて移送し、受けロール62とピンチロール61の間を通過させ、この通過時に下方から供給される裏打ち材150を下方に接合し、次いで、幅切断機構5を通過させて、電子素子列の条列ごとに切断して単列実装フレキシブル基板103となし、巻き取り用リール2に導いて単列実装フレキシブル基板ロール102とする。耳部104は、耳巻き取り用のリール41に導いて、耳ロール105を形成する。また、裏打ち材として両面テープを使用する場合は、剥離材154を剥離テープ巻き取り軸32に導いて、幅切断機構5においては、進入側には突起付きスプロケット54と対向するピンチローラ55を配置して、ナイフへ確実にフレキシブル基板を送り込む。切断部は円形のナイフ51を従動タイプとし、下方に配置したロール体である刃受け52を駆動タイプとして、上下からしっかりグリップして、切断する。裏打ち材は、裏打ち材150のクッション性によって、グリップが利き、安定した姿勢を保持して切断が行われる。スプロケット穴部が切除された場合には、スプロケット穴を利用した姿勢維持はできなくなるが、ナイフの直後に設けた平板状のガイド板53によって、下支えし、乱れを最小限に抑えて、案内スプロケットを経由して巻き取り用のリール軸2に向けて搬出される。
本発明は、COFやTCPなどの電子素子を実装したフレキシブル基板を電子素子列ごとに分割する装置として有効である。特に、長尺で使用されるLED照明管用に適している。
1アンリーリングのリール軸
2リール軸
3テープ供給機構
4耳部巻き取り軸
41耳巻き取り用リール
42左右ガイド
5幅切断機構
6接合部
8クリーニングロール
10フレキシブル基板の分割巻き取り装置

31テープ供給軸
32剥離テープ巻き取り軸
51円形のナイフ
52アンビルロール(刃受け)
53ガイド板
53a ガイド平面部
53b、53c 折り返し部
54突起付きスプロケット
55ピンチロール
56案内用のスプロケット
57サポートロール
57a ステー
58 回転軸
61ピンチロール
62受けロール
90筐体
100フレキシブル基板
101電子素子実装フレキシブル基板ロール
102単列実装フレキシブル基板ロール
103条列に切断された単列実装フレキシブル基板
104耳部
105耳ロール

130電子素子
140フレキシブル基板
140a樹脂材
140b配線
141ハンダ
145フレキシブル基板ロール
150裏打ち材
151基布層
152接着剤
153粘着剤層
154剥離材
160放熱材

201電子素子実装フレキシブル基板
202裏打ち電子素子実装フレキシブル基板
203電子素子実装フレキシブル基板の実用タイプ
204蛍光管タイプのLED照明管
205電子素子実装フレキシブル基板ロール
210a、210b、210c電子素子実装部
210d、210eスプロケット穴部
210複列実装フレキシブル基板
211a、211b、211c単列実装フレキシブル基板
211d、211eスプロケット穴耳部
220a、220b電子素子実装部
220c、220d、220e、220fスプロケット穴部
220複列実装フレキシブル基板
221単列実装フレキシブル基板
230電子素子実装フレキシブル基板
230a電子素子実装部
230b、230cスプロケット穴部
231単列実装フレキシブル基板

250電子素子実装ライン
251リール軸
252ハンダ供給機
253電子素子供給機
254レーザ照射機
255検査機
256リール軸

Claims (15)

  1. 電子素子を実装したフレキシブル基板を巻いたロールからフレキシブル基板を巻き戻し、幅方向に分割し、巻き取るフレキシブル基板の分割巻き取り方法において、
    アンリーリングする工程、各電子素子列及びスプロケット穴形成部分に幅方向分割する工程、分割直後にガイド搬送工程を経由してリーリング工程の工程順に処理する方法。
  2. アンリーリング工程と幅方向分割工程の間に、接着剤付きテープを裏打ちする工程を設けたことを特徴とする請求項1.記載のフレキシブル基板の分割巻き取り方法。
  3. 一端から他端に向けて、アンリーリング軸、送出側に搬送ガイド板を備えた幅切断機構、リーリング軸の順に配置したことを特徴とする電子素子を実装したフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  4. 幅切断機構の送出側に配置される搬送ガイド板は、両側に「コ」字状のガイド搬送路が形成されていることを特徴とする請求項3記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  5. 幅切断機構の前にテープ裏打ち機構を配置したことを特徴とする請求項3又は4に記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  6. アンリーリング軸とテープ裏打ち機構の間にクリーニング部を配置したことを特徴とする請求項5記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  7. テープ裏打ち機構が、両面テープ供給軸、両面テープから剥離した剥離テープを巻き取るリールと両面テープを接着する接着部を備えていることを特徴とする請求項5又は6記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  8. 幅切断機構は、スコアカッターと該スコアカッターの進入側に突起付きロールを配置し、該スコアカッターの送出側にガイド板を設けたことを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  9. リーリング軸は、条に分割された電子素子実装フレキシブル基板をリーリングする軸と耳部分をリーリングする軸を備えていることを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  10. 少なくとも耳部をリーリングする軸を駆動することを特徴とする請求項9記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  11. 電子素子を実装したフレキシブル基板が、COFあるいはTCPであることを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  12. 電子素子がLEDであることを特徴とする請求項3〜11のいずれかに記載のフレキシブル基板の分割巻き取り装置。
  13. 電子素子が実装されているスプロケット穴付きのロール状COF又はロール状TCPから、COF又はTCPを引き出し、両面テープの片面を裏打ちし、スプロケット穴が形成された部分を削除し、電子素子列に沿って条に分割された両面テープ裏打ちCOF又はTCP。
  14. 両面テープの粘着剤層が、熱伝導性粘着剤層であることを特徴とする請求項13記載の両面テープ裏打ちCOF又はTCP。
  15. ロール状である請求項13又は14記載の両面テープ裏打ちCOF又はTCP。
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