JP2015204278A - 配線基板連結装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】相互係合した第1及び第2のコネクタのうちの一方のハウジングについての他方のハウジングに対する係止を安定かつ堅固に行うことができるとともに、一方のハウジングの他方のハウジングに対する姿勢変動を回避できる配線基板連結装置を提供する。
【解決手段】リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12とを含み、リセプタクルコネクタ11のハウジング15に複数のコンタクトと一対の固定係合部20,21とが配され、また、プラグコネクタ12のハウジング23に複数のコンタクトと一対の可動係合部49及び50とが配され、可動係合部49及び50がハウジング23における複数のコンタクトの配列方向において相互対向しない位置をとるものとされたもとで、ハウジング15とハウジング23とが相互係合するとき、可動係合部49及び50が固定係合部20,21に夫々係合してハウジング23をハウジング15に対して係止する。
【選択図】図10

Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、二つの配線基板が相互に対面近接して重ね合わせられるもとで、各配線基板に設けられた配線端子部に電気的に相互接続された状態をとらせて両配線基板を連結する、配線基板連結装置に関する。
携帯電話機等の比較的小型な電子機器においても、種々の電子部品が多数内蔵されるが、それらの電子部品の多くは複数の配線基板に実装されて、各々の機能を果たすものとされる。各種の電子部品が実装された複数の配線基板は、例えば、それらのうちの二つについて見ると、比較的小型な電子機器の内部という限られたスペースに収容されるにあたって占有容積をできるだけ小とすべく、一方が他方に対面近接して重ね合わせられる配置をとって相互連結されざるを得ないものとされる。このような二つの配線基板のうちの一方が他方に対面近接して重ね合わせられる連結態様を、以下においては対面近接重ね合わせ連結ということとする。
一般に、各々がフレキシブル印刷配線基板(FPC)あるいはソリッド配線基板等とされる複数の配線基板の相互連結は、各配線基板にコネクタが取り付けられ、それらのコネクタが相互接続されることにより行われることが多く、二つの配線基板についての対面近接重ね合わせ連結をする場合においても、各配線基板に取り付けられるコネクタを用いることが考えられる。従来にあっては、二つの配線基板についての対面近接重ね合わせ連結をするためのコネクタを含んだ基板連結装置が幾つか提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
特許文献1に示される基板連結装置(基板対基板型コネクタシステム)は、第1の配線基板(基板(110))及び第2の配線基板(基板(210))が対面近接重ね合わせ連結の対象とされるもとで、第1の配線基板に取り付けられる第1のコネクタ(コネクタピース(100))と第2の配線基板に取り付けられる第2のコネクタ(コネクタピース(200))とを含んで構成されている。第1のコネクタは、第1のハウジング(ハウジング(130))に配列配置された複数の第1のコンタクト(コンタクト(120))を備えており、また、第2のコネクタは、第2のハウジング(ハウジング(230))に配列配置された複数の第2のコンタクト(コンタクト(220))を備えている。そして、複数の第1のコンタクトの夫々の先端部は、弾性変形を生じる略U字状に折り曲げられた部分を形成している。
このようなもとで、第1の配線基板における第1のコネクタが取り付けられた面が第2の配線基板における第2のコネクタが取り付けられた面に対向するものとされて、第1の配線基板が第2の配線基板に対面近接して重ね合わせられる状態がとられ、それにより、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合せしめられて、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトの夫々における略U字状に折り曲げられた部分を形成する先端部が、第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトのうちの対応するものに接触接続される。それにより、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとが相互接続されて、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が行われる。
斯かる際、複数の第1のコンタクトの夫々の先端部が弾性変形を生じる略U字状に折り曲げられた部分を形成していて、斯かる先端部が、複数の第2のコンタクトのうちの対応するものに、弾性変形による接触圧を作用させるもとで接触接続されるので、複数の第1のコンタクトと複数の第2のコンタクトとの相互接続が確実に行われることが期待される。
また、特許文献2に示される基板連結装置(基板接続用コネクタ)は、第1の配線基板(プリント配線基板(22)) 及び第2の配線基板(プリント配線基板(26)) が対面近接重ね合わせ連結の対象とされるもとで、第1の配線基板に取り付けられる第1のコネクタ(雌型のコネクタ部(20))と第2の配線基板に取り付けられる第2のコネクタ(雄型のコネクタ部(24)) とを含んで構成されている。第1のコネクタは、第1のハウジング(基台部(20M))に配列配置された複数の第1のコンタクト(コンタクト端子(34Ai),(34Bi))を備えており、第2のコネクタは、第2のハウジング(基台部(24M))に配列配置された複数の第2のコンタクト(コンタクト端子(28Ai),(28Bi))を備えている。そして、第1のコネクタにおいては、第1のハウジングに圧入された保持具(32)の弾性片(32mr)に突起部(32mn)が形成されており、第2のコネクタにおいては、第2のハウジングに圧入された保持具(30)の嵌合部(30m) に爪部(30N) が形成されている状態、あるいは、第2のハウジングに爪部(30'N)が鋳込まれている状態がとられている。
このようなもとで、第2の配線基板における第2のコネクタが取り付けられた面が第1の配線基板における第1のコネクタが取り付けられた面に対向するものとされて、第2の配線基板が第1の配線基板に対面近接して重ね合わせられる状態がとられ、それにより、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合せしめられて、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトに第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトが夫々接触接続される。それにより、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとが相互接続されて、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が行われる。
斯かる際、第2のコネクタにおける第2のハウジングに圧入された保持具(30)の嵌合部(30m) に形成された爪部(30N) 、あるいは、第2のハウジングに鋳込まれた爪部(30'N)が、第1のコネクタにおける第1のハウジングに圧入された保持具(32)の弾性片(32mr)に形成された突起部(32mn)に係合して、第2のコネクタにおける第2のハウジングの第1のコネクタにおける第1のハウジングからの離脱を阻止する。それにより、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとの相互接続状態が安定に維持され、その結果、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が安定に行われることが期待される。
特開2000−260509号公報(段落0033〜0043,図4, 5) 特開2004−55306号公報(段落0020〜0031,0034,図1〜8)
上述のような、従来提案されている、幾つかの、二つの配線基板についての対面近接重ね合わせ連結をするためのコネクタを含んだ基板連結装置にあっては、それらの夫々に次のような不都合が見られる。
先ず、特許文献1に示される基板連結装置にあっては、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態のもとで、第1のコネクタにおける第1のハウジングの第2のコネクタにおける第2のハウジングからの離脱を阻止する機能を果たすロック手段あるいは係止手段が備えられていない。従って、例えば、相互係合した第1のコネクタと第2のコネクタとのうちのいずれか一方もしくは双方に不所望な外力が作用した場合に、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとの相互接続状態が不安定なものとなり、その結果、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が安定に行われなくなってしまう虞がある。
また、特許文献2に示される基板連結装置にあっては、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合した状態のもとで、第2のコネクタにおける第2のハウジングの第1のコネクタにおける第1のハウジングからの離脱を阻止する機能を果たすロック手段あるいは係止手段として、第1のコネクタにおける第1のハウジングに圧入された保持具(32)の弾性片(32mr)に形成された突起部(32mn)と、その突起部(32mn)に係合するものとされた、第2のコネクタにおける第2のハウジングに圧入された保持具(30)の嵌合部(30m) に形成された爪部(30N) 、あるいは、第2のハウジングに鋳込まれた爪部(30'N)とが備えられている。しかしながら、第2のコネクタにおける爪部(30N) が形成された保持具(30)の嵌合部(30m) 、あるいは、第2のハウジングに鋳込まれた爪部(30'N)及び突起部(32mn)が形成された保持具(32)の弾性片(32mr)の夫々の構造上、爪部(30N) あるいは爪部(30'N)の突起部(32mn)との係合は然程堅固なものとはされ得ず、それゆえ、例えば、相互係合した第1のコネクタと第2のコネクタとのうちのいずれか一方もしくは双方に比較的大なる外力が不所望に作用した場合には、爪部(30N) あるいは爪部(30'N)が突起部(32mn)との係合から外れてしまい、第1のコネクタが備える複数の第1のコンタクトと第2のコネクタが備える複数の第2のコンタクトとの相互接続状態が不安定なものとなり、その結果、第1の配線基板と第2の配線基板とについての対面近接重ね合わせ連結が安定に行われなくなる虞がある。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、第1の配線基板と第2の配線基板とを対面近接重ね合わせ連結によって電気的に相互連結するための機構を成すものであって、第1の配線基板に固定される第1のハウジングを有した第1のコネクタと第2の配線基板に固定される第2のハウジングを有した第2のコネクタとを含んで構成され、第1のコネクタの第1のハウジングと第2のコネクタの第2のハウジングとが相互係合した状態のもとで、第2のハウジングの第1のハウジングからの不所望な離脱を阻止する手段を備え、斯かる手段により第1のハウジングと第2のハウジングとの相互係合状態を極めて安定かつ堅固に維持することができ、しかも、第1のハウジングに対する第2のハウジングの姿勢変動を回避でき、さらに、第1及び第2の配線基板における相互対接面の夫々に直交する方向の厚み寸法の低減を図ることができる配線基板連結装置を提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項7までのいずれかに記載された発明(以下、本願発明という。)に係る配線基板連結装置は、第1のハウジング,第1のハウジングに配列配置された複数の第1のコンタクト、及び、第1のハウジングに固着されて第1のハウジングを第1の配線基板に固定する第1の固定部材を備えた第1のコネクタと、第1のハウジングとの係合状態をとる第2のハウジング,第2のハウジングに配列配置され、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとるとき複数の第1のコンタクトに夫々接触接続される状態をとる複数の第2のコンタクト、及び、第2のハウジングに固着されて第2のハウジングを第2の配線基板に固定する第2の固定部材を備えた第2のコネクタと、を含んで構成される。そして、第1の固定部材に一対の第1の係合部が設けられるとともに第2の固定部材に一対の第2の係合部が設けられて、一対の第1の係合部が第1のハウジングにおける複数の第1のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配されるとともに、一対の第2の係合部が第2のハウジングにおける複数の第2のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配され、一対の第2の係合部が、第2のハウジングにおける複数の第2のコンタクトの配列方向において相互対向しない位置をとるもとで、各々が複数の第2のコンタクトの配列方向に変位可能とされ、斯かるもとで、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとるとき、一対の第2の係合部が、第2のハウジングの外方へと突出して一対の第1の係合部に夫々係合し、第2のハウジングを第1のハウジングに対して機械的に係止する。
特に、本願の特許請求の範囲における請求項3に記載された本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、第2のコネクタが、全体が複数の第2のコンタクトの配列方向に直交する方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとる操作部材を備え、操作部材の一対の端部が、第2の固定部材により支持されて、一対の第2の係合部を形成するもとで、操作部材が第1の静止位置をとるとき、一対の第2の係合部が第2のハウジングの外方へと突出し、また、操作部材が第2の静止位置をとるとき、一対の第2の係合部が、第2のハウジングの内方へと引き込まれて一対の第1の係合部との係合を解除し、第2のハウジングを第1のハウジングに対する機械的な係止から解放する。
上述のような本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、第1の配線基板における第1のコネクタが有する第1のハウジングが固定された面が、第2の配線基板における第2のコネクタが有する第2のハウジングが固定された面に対向するものとされて、第1の配線基板と第2の配線基板とが相互に対面近接して重ね合わせられたとき、第2のハウジングが、複数の第1のコンタクトの配列方向と複数の第2のコンタクトの配列方向とを一致させたもとで、第1のハウジングとの係合状態をとる。このとき、第2のハウジングに配列配置された複数の第2のコンタクトが、第1のハウジングに配列配置された複数の第1のコンタクトに夫々接触接続される。それにより、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合状態におかれ、第1の配線基板と第2の配線基板とが、第1のコネクタと第2のコネクタとを介した対面近接重ね合わせ連結によって電気的に相互連結される。
斯かる際、第2の固定部材に設けられ、第2のハウジングにおける複数の第2のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配されて、第2のハウジングにおける複数の第2のコンタクトの配列方向において相互対向しない位置をとるものとされ、各々が複数の第2のコンタクトの配列方向に変位可能とされた一対の第2の係合部が、第2のハウジングの外方へと突出して、第1の固定部材に設けられ、第1のハウジングにおける複数の第1のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配された一対の第1の係合部に夫々係合し、それにより、第2のハウジングを第1のハウジングに対して機械的に係止する。
上述のような第2の係合部が設けられた第2のコネクタは、例えば、全体が複数の第2のコンタクトの配列方向に直交する方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとる操作部材を備えたものとされ、斯かるもとにおいては、操作部材の一対の端部が、第2の固定部材により支持されて、一対の第2の係合部を夫々形成する。そして、上述のような操作部材が備えられた第2のコネクタにあっては、操作部材が第1の静止位置をとるとき、一対の第2の係合部が第2のハウジングの外方へと突出し、操作部材が第2の静止位置をとるとき、一対の第2の係合部が、第2のハウジングの内方へと引き込まれて一対の第1の係合部との係合を解除し、第2のハウジングを第1のハウジングに対する機械的な係止から解放する。
また、上述のような操作部材が備えられた第2のコネクタにあっては、例えば、第2の固定部材または第2のハウジングにカム部が設けられ、操作部材が第1の静止位置をとるとき、カム部が操作部材に当接係合して、操作部材に一対の第2の係合部を第2のハウジングの外方へと突出させる弾性変形を生じさせ、さらに、操作部材が、斯かる弾性変形を生じたもとで、第1の静止位置から第2の静止位置へと移行せしめられるとき、カム部が操作部材に当接係合して、操作部材に一対の第2の係合部を第2のハウジングの内方へと引き込ませる弾性変位を生じさせる。
本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、第1のコネクタと第2のコネクタとが相互係合状態におかれ、第2のハウジングが、複数の第1のコンタクトの配列方向と複数の第2のコンタクトの配列方向とを一致させたもとで、第1のハウジングとの係合状態をとり、複数の第2のコンタクトが複数の第1のコンタクトに夫々接触接続されたとき、第2の固定部材に設けられて第2のハウジングにおける複数の第2のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配された一対の第2の係合部が、第2のハウジングの外方へと突出して、第1の固定部材に設けられて第1のハウジングにおける複数の第1のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配された一対の第1の係合部に夫々係合し、それにより、第2のハウジングを第1のハウジングに対して機械的に係止して、第2のハウジングの第1のハウジングからの不所望な離脱を阻止する。従って、本願発明に係る配線基板連結装置によれば、第1のコネクタに備えられた第1のハウジングと第2のコネクタに備えられた第2のハウジングとの相互係合状態を極めて安定かつ堅固に維持することができる。
また、本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、第2の固定部材に設けられて第2のハウジングにおける複数の第2のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配された一対の第2の係合部が、第2のハウジングにおける複数の第2のコンタクトの配列方向において相互対向しない位置をとるものとされて、各々が複数の第2のコンタクトの配列方向に変位可能とされていることにより、第2のハウジングが、第2の固定部材を伴って、一対の第1の係合部に夫々係合した一対の第2の係合部の夫々を軸にして回動変位する状態を生じることがないものとされる。それにより、本願発明に係る配線基板連結装置によれば、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとるもとにおいて、第1のハウジングに対する第2のハウジングの姿勢変動を回避することができる。
さらに、本願発明に係る配線基板連結装置によれば、第2のハウジングが第1のハウジングとの係合状態をとるとき、第2のハウジングにおける複数の第2のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配されて各々が複数の第2のコンタクトの配列方向に変位可能とされた一対の第2の係合部が、複数の第2のコンタクトの配列方向に沿って第2のハウジングの外方へと突出して、第1のハウジングにおける複数の第1のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配された一対の第1の係合部に夫々係合し、それにより、第2のハウジングを第1のハウジングに対して機械的に係止するものとされるので、第1のコネクタに備えられた第1のハウジングと第2のコネクタに備えられた第2のハウジングとの相互係合状態を極めて安定かつ堅固に維持するにあたり、第1のハウジングが固定される第1の配線基板及び第2のハウジングが固定される第2の配線基板における相互対接面の夫々に直交する方向の厚み寸法を低減することができ、第1の配線基板と第2の配線基板との間に配される第1のコネクタ及び第2のコネクタを含んだ装置全体の薄型化を図ることができることになる。
特に、本願の特許請求の範囲における請求項3に記載された本願発明に係る配線基板連結装置にあっては、第2のコネクタが、全体が複数の第2のコンタクトの配列方向に直交する方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとる操作部材を備え、操作部材の一対の端部が、第2の固定部材により支持されて、一対の第2の係合部を形成するもとで、操作部材が第1の静止位置をとるものとされるとき、一対の第2の係合部が、第2のハウジングの外方へと突出して一対の第1の係合部に夫々係合し、第2のハウジングを第1のハウジングに対して機械的に係止するとともに、操作部材が第2の静止位置をとるものとされるとき、一対の第2の係合部が、第2のハウジングの内方へと引き込まれて一対の第1の係合部との係合を解除し、第2のハウジングを第1のハウジングに対する機械的な係止から解放する。それにより、本願の特許請求の範囲における請求項3に記載された本願発明に係る配線基板連結装置によれば、操作部材を複数の第2のコンタクトの配列方向に直交する方向に移動させるだけの極めて簡単で容易な操作によって、一対の第2の係合部によって第2のハウジングが第1のハウジングに対して機械的に係止される状態、及び、第2のハウジングが一対の第2の係合部による第1のハウジングに対しての機械的な係止から解放される状態をとることができる。
本願発明に係る配線基板連結装置の一例を構成するリセプタクルコネクタ及びプラグコネクタを、リセプタクルコネクタが配線基板に取り付けられたもとで個々に分離された状態をもって、プラグコネクタに配される操作部材と共に示す斜視図である。 図1に示されるリセプタクルコネクタが備える固定部材を示す斜視図である。 図1に示されるプラグコネクタが備える一対の固定部材のうちの一方を示す斜視図である。 図1に示されるプラグコネクタが備える一対の固定部材のうちの他方を示す斜視図である。 図1に示されるリセプタクルコネクタとプラグコネクタとが相互嵌合し、図1に示される操作部材が第1の静止位置をとった状態を示す斜視図である。 図1に示されるリセプタクルコネクタとプラグコネクタとが相互嵌合し、図1に示される操作部材が第1の静止位置をとった状態を示す平面図である。 図1に示されるリセプタクルコネクタとプラグコネクタとが相互嵌合し、図1に示される操作部材が第1の静止位置をとった状態を示す側面図である。 図5における二点鎖線枠A内を拡大して示す部分斜視図である。 図6における二点鎖線枠B内を拡大して示す部分平面図である。 図6における X−X 線断面を示す断面図である。 図1に示される操作部材が第1の静止位置をとるもとでの当該操作部材と図3に示される固定部材及び図4に示される固定部材との相互係合状態を示す斜視図である。 図10における二点鎖線枠C内を拡大して示す部分断面図である。 図1に示されるリセプタクルコネクタとプラグコネクタとが相互嵌合し、図1に示される操作部材が第2の静止位置をとった状態を示す斜視図である。 図1に示されるリセプタクルコネクタとプラグコネクタとが相互嵌合し、図1に示される操作部材が第2の静止位置をとった状態を示す平面図である。 図1に示されるリセプタクルコネクタとプラグコネクタとが相互嵌合し、図1に示される操作部材が第2の静止位置をとった状態を示す側面図である。 図13における二点鎖線枠D内を拡大して示す部分斜視図である。 図14における二点鎖線枠E内を拡大して示す部分平面図である。 図14における XVIII−XVIII 線断面を示す断面図である。 図1に示される操作部材が第1の静止位置から第2の静止位置に移行する過程にあるもとでの当該操作部材と図3に示される固定部材及び図4に示される固定部材との相互係合状態を示す斜視図である。 図1に示される操作部材が第2の静止位置をとるもとでの当該操作部材と図3に示される固定部材及び図4に示される固定部材との相互係合状態を示す斜視図である。 図18における二点鎖線枠F内を拡大して示す部分断面図である。
本願発明を実施するための形態は、以下に述べられる本願発明についての実施例をもって説明される。
図1は、本願発明に係る配線基板連結装置の一例を構成する第1のコネクタを成すリセプタクルコネクタ11及び第2のコネクタを成すプラグコネクタ12を、相互に分離された状態をもって、プラグコネクタ12に配される操作部材13と共に示す。リセプタクルコネクタ11は、配線基板14に取り付けられている。
図1に示される第1のコネクタを成すリセプタクルコネクタ11は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されたハウジング15(第1のハウジング)を備えており、ハウジング15は配線基板14における図1において上方に向いた面(以下、上面という。)に固定されている。
ハウジング15には、各々が弾性を有した導電性板材により形成された屈曲帯状部材を成す複数のリセプタクル側コンタクト17(第1のコンタクト)が、各々がハウジング15の長手方向に伸びて相互対向する2個の列を成すものとされて配列配置されている。複数のリセプタクル側コンタクト17の夫々には、配線基板14の上面に設けられた配線端子部(図示が省略されている。)に接続される基板接続部17aと、後述されるプラグコネクタ12に備えられるプラグ側コンタクトに当接する接触接続部17bとが、夫々帯状部材の両端部分を成すものとして設けられている。
また、ハウジング15には、第1の固定部材を成す固定部材18が固着されている。固定部材18は、図2に単独で示されていて、斯かる図2から明瞭に把握できるように、全体として矩形筒状体を成しており、ハウジング15の外周面部を配線基板14の上面に沿って包囲するものとされている。そして、固定部材18には、配線基板14の上面に連結される複数の基板連結部19が設けられているとともに、一対の固定係合部(第1の係合部)20及び21が設けられている。固定部材18は、それに設けられた複数の基板連結部19が、配線基板14の上面に連結されることにより、ハウジング15と共に配線基板14に固定される。それにより、固定部材18は、ハウジング15の配線基板14に対する固定に寄与するものとなっている。
一対の固定係合部20及び21は、各々がハウジング15における複数のリセプタクル側コンタクト17の配列方向 (ハウジング15の長手方向に一致し、以下、第1のコンタクト配列方向という。)の両端部分を成す一対の端部22に夫々配されていて、固定係合部20に、切欠き部20aが形成されており、また、固定係合部21に、切欠き部21aが形成されている。固定係合部20及び21の夫々は、それに対して後述される可動係合部が係合係止状態をとるものとされている。
このようにして固定部材18に設けられた一対の固定係合部20及び21は、配線基板14の上面に沿うとともに第1のコンタクト配列方向に沿う方向において相互対向するものとされている。
図1に示される第2のコネクタを成すプラグコネクタ12は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成されたハウジング23(第2のハウジング)を備えており、プラグコネクタ12が実用に供される際には、ハウジング23は、後述される図5に仮想線をもって示されているように、リセプタクルコネクタ11のハウジング15が固定された配線基板14に対面近接するものとされた配線基板29における図5において下方に向いた面(以下、下面という。)に固定される。以下においては、ハウジング23は配線基板29の下面に固定されているものとする。
ハウジング23には、各々が弾性を有した導電性板材により形成された屈曲帯状部材を成す複数のプラグ側コンタクト24(第2のコンタクト)が、各々がハウジング23の長手方向に伸びて相互対向する2個の列を成して配列配置されている。複数のプラグ側コンタクト24の夫々には、配線基板29の下面に設けられた配線端子部(図示が省略されている。)に接続される基板接続部24aと、第1のコネクタを成すリセプタクルコネクタ11が備えるリセプタクル側コンタクト17に設けられた接触接続部17bに当接するものとされる接触接続部(図示が省略されている。)とが、プラグ側コンタクト24の両端部分を成すものとして設けられている。
ハウジング23は、配線基板29の下面に対接する平板状部25を有している。そして、平板状部25の外面部を含む面内には、複数のプラグ側コンタクト24に設けられた基板接続部24aが配列配置されている。
さらに、ハウジング23には、複数のプラグ側コンタクト24の配列方向(ハウジング23の長手方向に一致し、以下、第2のコンタクト配列方向という。)における両端部分である一対の端部26に、一対の第2の固定部材を成す固定部材27及び28が、第2のコンタクト配列方向において相互対向するものとして夫々固着されている。
固定部材27は、図3に示されるように、ハウジング23における一対の端部26の一方の外周面部を覆うコ字状部30を有しており、コ字状部30は、中央部分30aと中央部分30aの両端部から夫々屈曲して伸びて相互対向する側壁部分30b及び30cとを含んでいる。そして、コ字状部30の中央部分30aには、屈曲して固定部材27の内側へと伸びる屈曲折返部31と長孔32とが設けられており、これらの屈曲折返部31及び長孔32は、中央部分30aにおける側壁部分30c寄りの部位に配されている。
コ字状部30の中央部分30aに設けられた長孔32は、固定部材27がハウジング23おける一方の端部26に固着されたもとで第2のコンタクト配列方向に直交する方向に伸びるものとされている。そして、長孔32は、後述される操作部材13の端部が成す可動係合部が係合するものとされており、操作部材13の端部が成す可動係合部に対する変位規制を行う。
また、固定部材27のコ字状部30における中央部分30aの両端部から屈曲して伸びて相互対向する一対の側壁部分30b及び30cの夫々には、基板連結部34が設けられており、さらに、側壁部分30bの自由端部には、それから伸びる腕状部分30dを介して設けられたカム部35が固定部材27の一部を成すものとして配されている。カム部35には、中央部分30aに設けられた屈曲折返部31及び長孔32に対向する位置に配された第1の端面部36a及び第2の端面部36bを含んだカム端面36と、第1の端面部36aと第2の端面部36bとにより挟まれた位置において突出する位置規制部37とが形成されている。カム部35は、それに設けられたカム端面36に従って操作部材13が変位するものとされており、位置規制部37は、操作部材13の端部が成す可動係合部に対する位置規制を行う。
固定部材28は、図4に示されるように、ハウジング23における一対の端部26の他方の外周面部を覆うコ字状部38を有しており、コ字状部38は、中央部分38aと中央部分38aの両端部から夫々屈曲して伸びて相互対向する側壁部分38b及び38cとを含んでいる。そして、コ字状部38の中央部分38aには、屈曲して固定部材28の内側へと伸びる屈曲折返部39と長孔40とが設けられており、これらの屈曲折返部39及び長孔40は、中央部分38aにおける側壁部分38b寄りの部位に配されている。
コ字状部38の中央部分38aに設けられた長孔40は、固定部材28がハウジング23おける他方の端部26に固着されたもとで第2のコンタクト配列方向に直交する方向に伸びるものとされている。そして、長孔40は、後述される操作部材13の端部が成す可動係合部が係合するものとされており、操作部材13の端部が成す可動係合部に対する変位規制を行う。
また、固定部材28のコ字状部38における中央部分38aの両端部から屈曲して伸びて相互対向する一対の側壁部分38b及び38cの夫々には、基板連結部42が設けられており、さらに、側壁部分38bの自由端部には、それから伸びる腕状部分38dを介して設けられたカム部43が固定部材28の一部を成すものとして配されている。カム部43には、中央部分38aに設けられた屈曲折返部39及び長孔40に対向する位置に配された第1の端面部44a及び第2の端面部44bを含んだカム端面44と、第1の端面部44aと第2の端面部44bとにより挟まれた位置において突出する位置規制部45とが形成されている。カム部43は、それに設けられたカム端面44に従って操作部材13が変位するものとされており、位置規制部45は、操作部材13の端部が成す可動係合部に対する位置規制を行う。
ハウジング23における一対の端部26に夫々固着された、一対の第2の固定部材を成す固定部材27及び固定部材28は、固定部材27における一対の基板連結部34及び固定部材28における一対の基板連結部42が、配線基板29の下面に連結されることにより、ハウジング23と共に配線基板29に固定される。それにより、一対の第2の固定部材を成す固定部材27及び28は、ハウジング23の配線基板29に対する固定に寄与するものとなっている。
図1に示される操作部材13は、その全体が、例えば、弾性を有した棒状金属材料に屈曲加工が施されて形成された屈曲棒状体を成すものとされている。そして、操作部材13は、プラグコネクタ12に配されて、全体が第2のコンタクト配列方向に直交しかつハウジング23の平板状部25に沿う方向(以下、第2のコンタクト配列方向に直交する所定の方向という。)に移動可能なものとされ、第1の静止位置と第1の静止位置から第2のコンタクト配列方向に直交する所定の方向に離隔した第2の静止位置とを選択的にとる。そして、操作部材13は、プラグコネクタ12に移動可能に配されたとき第2のコンタクト配列方向に沿って直線的に伸びることになる中間部46と、中間部46の両端部から夫々屈曲して伸びる一対の連結部47及び48と、連結部47からさらに屈曲して伸びる端部49と、連結部48からさらに屈曲して伸びる端部50とを有している。従って、端部49と端部50とは、操作部材13の両端部を成していることになる。
連結部47は、中間部46に直交する方向に伸びる第1の連結部分47a,中間部46と平行に伸びる第2の連結部分47b,第1の連結部分47aと平行に伸びる第3の連結部分47c及び第3の連結部分47cに直交する方向に伸びる第4の連結部分47dを含んで屈曲して伸び、中間部46の一端と端部49とを連結するものとされている。また、連結部48も、中間部46に直交する方向に伸びる第1の連結部分48a,中間部46と平行に伸びる第2の連結部分48b,第1の連結部分48aと平行に伸びる第3の連結部分48c及び第3の連結部分48cに直交する方向に伸びる第4の連結部分48dを含んで屈曲して伸び、中間部46の一端と端部50とを連結するものとされている。
連結部47における第1の連結部分47a,第2の連結部分47b及び第3の連結部分47cは、操作部材13がプラグコネクタ12に配されたとき、ハウジング23の平板状部25に平行に広がる面(以下、ハウジング平行面という。)内に位置するものとされており、また、連結部47における第4の連結部分47dは、操作部材13がプラグコネクタ12に配されたとき、第3の連結部分47cからハウジング平行面に直交する方向に伸びるものとされている。そして、操作部材13の端部49は、操作部材13がプラグコネクタ12に配されたとき、第4の連結部分47dから第2のコンタクト配列方向に伸びるものとされていて、操作部材13が備える弾性により、第2のコンタクト配列方向に変位可能とされる。
同様に、連結部48における第1の連結部分48a,第2の連結部分48b及び第3の連結部分48cは、操作部材13がプラグコネクタ12に配されたとき、ハウジング平行面内に位置するものとされており、また、連結部48における第4の連結部分48dは、操作部材13がプラグコネクタ12に配されたとき、第3の連結部分48cからハウジング平行面に直交する方向に伸びるものとされている。そして、操作部材13の端部50は、操作部材13がプラグコネクタ12に配されたとき、第4の連結部分48dから第2のコンタクト配列方向に伸びるものとされていて、操作部材13が備える弾性により、第2のコンタクト配列方向に変位可能とされる。
このようなもとで、図1に示されるように、連結部47における第1の連結部分47aと連結部48における第1の連結部分48aとは、長さ寸法が互いに等しいものとされていて、各々が長さL1を有しているが、連結部47における第3の連結部分47cと連結部48における第3の連結部分48cとは、長さ寸法を互いに異にするものとされており、連結部47における第3の連結部分47cの長さL2が連結部48における第3の連結部分48cの長さL3より小に選定されている。それにより、操作部材13がプラグコネクタ12に配されたとき、連結部47における第2の連結部分47bから操作部材13の端部49までの距離が、連結部48における第2の連結部分48bから操作部材13の端部50までの距離より小であることになる。
操作部材13の一端部である端部49は、操作部材13がプラグコネクタ12に配されたとき、プラグコネクタ12における固定部材27のコ字状部30の中央部分30aに設けられた長孔32に係合して固定部材27を貫通し、固定部材27により支持されて、固定部材27に設けられた可動係合部(一対の第2の係合部のうちの一方)を成している(以下、端部49を可動係合部49という。)。同様に、操作部材13の他端部である端部50は、操作部材13がプラグコネクタ12に配されたとき、プラグコネクタ12における固定部材28のコ字状部38の中央部分38aに設けられた長孔40に係合して固定部材28を貫通し、固定部材28により支持されて、固定部材28に設けられた可動係合部(一対の第2の係合部のうちの他方)を成している(以下、端部50を可動係合部50という。)。従って、操作部材13の両端部(一対の端部49及び50)が、一対の第2の固定部材を成す固定部材27及び固定部材28に夫々設けられて、ハウジング23における第2のコンタクト配列方向の両端部分である一対の端部26に夫々配される、一対の第2の係合部を成す可動係合部49及び50を形成していることになる。
このようにして、操作部材13が、可動係合部49をプラグコネクタ12における固定部材27に設けられた長孔32に係合させるとともに可動係合部50をプラグコネクタ12における固定部材28に設けられた長孔40に係合させて、プラグコネクタ12に配されたときには、前述のように、操作部材13の連結部47における第3の連結部分47cの長さL2が操作部材13の連結部48における第3の連結部分48cの長さL3より小に選定されていて、連結部47における第2の連結部分47bから可動係合部49までの距離が、連結部48における第2の連結部分48bから可動係合部50までの距離より小とされていることにより、一対の第2の係合部を成す可動係合部49及び可動係合部50は、プラグコネクタ12のハウジング23における第2のコンタクト配列方向において相互対向しない位置に夫々配されることになる。そして、斯かる位置に配された可動係合部49及び可動係合部50の夫々は、各々が第2のコンタクト配列方向に変位可能とされている。
上述のように構成された操作部材13は、その連結部47をプラグコネクタ12のハウジング23の一対の端部26のうちの一方に取り付けられた固定部材27に設けられたカム部35におけるカム端面36に当接させるとともに、その連結部48をハウジング23の一対の端部26のうちの他方に取り付けられた固定部材28に設けられたカム部43におけるカム端面44に当接させた状態をもって、プラグコネクタ12にそのハウジング23に対して移動可能に配される。そして、操作部材13は、後述されるようにリセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12とが相互係合状態におかれ、プラグコネクタ12のハウジング23がリセプタクルコネクタ11のハウジング15との係合状態をとるとき、ハウジング23をハウジング15に対して係止する係止手段として機能する。
このようなもとで、移動可能に配された操作部材13を伴ったプラグコネクタ12のハウジング23が固定された配線基板29における下面が、リセプタクルコネクタ11のハウジング15が固定された配線基板14における上面に対向するものとされて、配線基板29が配線基板14に対面近接して重ね合わせられるとき、第1のコネクタを成すリセプタクルコネクタ11と第2のコネクタを成すプラグコネクタ12とが相互係合状態におかれる。その際には、図5〜7及び図13〜15に示されるように、プラグコネクタ12の固定部材27及び28が取り付けられたハウジング23が、リセプタクルコネクタ11の固定部材18が固定されたハウジング15に、その内側に入り込む状態を持って嵌合し、ハウジング15との係合状態をとる。なお、図5(斜視図),図7(側面図),図13(斜視図)及び図15(側面図)においては、便宜上、配線基板29が仮想線をもってあらわされており、図6(平面図)及び図14(平面図)においては、便宜上、配線基板29の図示が省略されている。
操作部材13を伴ったプラグコネクタ12のハウジング23が固定された配線基板29には、図5において仮想線により示されているように、一対の透孔29A及び29Bが設けられている。透孔29Aは、それを操作部材13における連結部47の端部、即ち、操作部材13における可動係合部49の近傍部分が貫通する位置に形成されており、また、透孔29Bは、それを操作部材13における連結部48の端部、即ち、操作部材13における可動係合部50の近傍部分が貫通する位置に形成されている。そして、配線基板29の上面の外部から、透孔29Aを通じて、操作部材13における連結部47及び可動係合部49についてのプラグコネクタ12における固定部材27との係合状態を覗き観ることができ、同様に、配線基板29の上面の外部から、透孔29Bを通じて、操作部材13における連結部48及び可動係合部50についてのプラグコネクタ12における固定部材28との係合状態を覗き観ることができる。
上述のようにして、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12とが相互係合状態におかれたとき、プラグコネクタ12のハウジング23に取り付けられた一対の固定部材27及び28に夫々設けられた長孔32及び40が、リセプタクルコネクタ11のハウジング15に固定された固定部材18に設けられた一対の固定係合部20及び21に夫々近接対向する位置に置かれる。また、プラグコネクタ12のハウジング23に配列配置された複数のプラグ側コンタクト24が夫々有する複数の接触接続部が、リセプタクルコネクタ11のハウジング15に配列配置された複数のリセプタクル側コンタクト17が夫々有する複数の接触接続部17bに当接して、複数のプラグ側コンタクト24と複数のリセプタクル側コンタクト17とが夫々電気的に相互接続状態におかれる。
図5〜7に示される相互係合状態におかれたリセプタクルコネクタ11及びプラグコネクタ12にあっては、プラグコネクタ12に配されて第2のコンタクト配列方向に直交する所定の方向に移動可能とされた操作部材13が、第1の静止位置をとるものとされている。斯かるもとでは、図5における二点鎖線枠A内を拡大図示する図8,図6における二点鎖線枠B内を拡大図示する図9、及び、図6における X−X 線断面をあらわす図10に示されるように、操作部材13の連結部48における第4の連結部分48dが、プラグコネクタ12の固定部材28に設けられたカム部43におけるカム端面44に含まれる第1の端面部44aに当接するとともに、カム部43における位置規制部45による位置規制を受ける状態におかれる。同様に、拡大図示は省略されているが、操作部材13の連結部47における第4の連結部分47dも、プラグコネクタ12の固定部材27に設けられたカム部35におけるカム端面36に含まれる第1の端面部36aに当接するとともに、カム部35における位置規制部37による位置規制を受ける状態におかれる。
このように、連結部47における第4の連結部分47dが、カム部35におけるカム端面36に含まれる第1の端面部36aに当接するとともに、カム部35における位置規制部37による位置規制を受ける状態におかれ、また、連結部48における第4の連結部分48dが、カム部43におけるカム端面44に含まれる第1の端面部44aに当接するとともに、カム部43における位置規制部45による位置規制を受ける状態におかれた操作部材13は、カム部35及びカム部43によって連結部47における第4の連結部分47dと連結部48における第4の連結部分48dとを相互離隔させるように弾性変形せしめられたものとされる。それにより、操作部材13は、連結部47における第4の連結部分47dから屈曲して伸びて、プラグコネクタ12の固定部材27のコ字状部30における中央部分30aに設けられた長孔32に係合して固定部材27を貫通し、固定部材27によって支持された可動係合部49を、固定部材27の外方に向けて弾性変位させるとともに、連結部48における第4の連結部分48dから屈曲して伸びて、プラグコネクタ12の固定部材28のコ字状部38における中央部分38aに設けられた長孔40に係合して固定部材28を貫通し、固定部材28によって支持された可動係合部50を、固定部材28の外方に向けて弾性変位させる状態におかれる。
図11は、斯かる際における第1の静止位置をとる状態にある操作部材13とプラグコネクタ12の固定部材27及び28との相互係合状態を、操作部材13及び固定部材27及び28のみを取り出して示している。図11に示されるように、第1の静止位置をとって、固定部材27及び28に夫々設けられたカム部35及びカム部43によって連結部47における第4の連結部分47dと連結部48における第4の連結部分48dとを相互離隔させるように弾性変形せしめられた操作部材13は、連結部47における第4の連結部分47dから屈曲して伸びる可動係合部49を長孔32を通じて固定部材27のコ字状部30における中央部分30aからその外部へと突出させ、また、連結部48における第4の連結部分48dから屈曲して伸びる可動係合部50を長孔40を通じて固定部材28のコ字状部38における中央部分38a からその外部へと突出させる。
このとき、長孔32に係合した可動係合部49は、長孔32における一端部に直接的に当接することにより、また、操作部材13の連結部47における第4の連結部分47dがカム部35に設けられた位置規制部37によって位置規制されることにより、長孔32内において第2のコンタクト配列方向に直交する所定の方向における位置規制を受ける。同様に、長孔40に係合した可動係合部50は、長孔40における一端部に直接的に当接することにより、また、操作部材13の連結部48における第4の連結部分48dがカム部43に設けられた位置規制部45によって位置規制されることにより、長孔40内において第2のコンタクト配列方向に直交する所定の方向における位置規制を受ける。
上述のようにして、第1のコネクタを成すリセプタクルコネクタ11と第2のコネクタを成すプラグコネクタ12とが相互係合状態におかれたときには、プラグコネクタ12に備えられた固定部材27のコ字状部30における長孔32が形成された中央部分30aが、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18における切欠き部20aが形成された固定係合部20に近接対向する位置に配されるとともに、プラグコネクタ12に備えられた固定部材28のコ字状部38における長孔40が形成された中央部分38aが、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18における切欠き部21aが形成された固定係合部21に近接対向する位置に配される。
そして、操作部材13が第1の静止位置をとるものとされると、図10及び図10における二点鎖線枠C内を拡大図示する図12に示されるように、前述のようにして、プラグコネクタ12に備えられた固定部材28のコ字状部38における中央部分38aに形成された長孔40を通じて固定部材28のコ字状部38における中央部分38aの外部へと突出する、操作部材13における可動係合部50が、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18における固定係合部21に形成された切欠き部21aに係合して、固定係合部21に対する係合係止状態をとる。また、それとともに、前述のようにして、プラグコネクタ12に備えられた固定部材27のコ字状部30における中央部分30aに形成された長孔32を通じて固定部材27のコ字状部30における中央部分30aの外部へと突出する、操作部材13における可動係合部49が、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18における固定係合部20に形成された切欠き部20aに係合して、固定係合部20に対する係合係止状態をとる。
このようにして、操作部材13における可動係合部49がリセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18に設けられた固定係合部20に対する係合係止状態をとるとともに、操作部材13における可動係合部50がリセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18に設けられた固定係合部21に対する係合係止状態をとるもとにあっては、第1の静止位置をとる操作部材13における可動係合部49及び50が、プラグコネクタ12のハウジング23をリセプタクルコネクタ11のハウジング15に対して機械的に係止することになる。そして、操作部材13における可動係合部49及び50によってプラグコネクタ12のハウジング23がリセプタクルコネクタ11のハウジング15に対して機械的に係止されることにより、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12との相互係合状態が安定に維持される。
斯かる際、プラグコネクタ12に配された操作部材13における一対の第2の係合部を成す可動係合部49及び50は、プラグコネクタ12のハウジング23における第2のコンタクト配列方向において相互対向しない位置に夫々配されているので、可動係合部49及び50は、プラグコネクタ12のハウジング23における第2のコンタクト配列方向において相互対向しない位置において、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18に設けられた固定係合部20及び21に夫々係合して、プラグコネクタ12のハウジング23をリセプタクルコネクタ11のハウジング15に対して機械的に係止するものとなる。それにより、プラグコネクタ12のハウジング23が、一対の固定部材27及び28を伴って、プラグコネクタ12における一対の固定係合部20及び21に夫々係合した可動係合部49及び50の各々を軸にして回動変位する状態を生じることがないものとされ、その結果、リセプタクルコネクタ11のハウジング15に対するプラグコネクタ12のハウジング23の姿勢変動が回避される。
続いて、図5〜7に示される第1の静止位置をとる状態におかれた操作部材13が、第2のコンタクト配列方向に直交する所定の方向に沿って図6における下方に向かう向きに移動せしめられて、第1の静止位置から第2のコンタクト配列方向に直交する所定の方向に離隔した、図13〜15に示される第2の静止位置に移行するものとされると、斯かる移行にあたり、操作部材13の連結部47における第4の連結部分47dが、カム部35のカム端面36に含まれる第1の端面部36aに当接した状態から、カム部35に設けられた位置規制部37を乗り越えて、カム部35のカム端面36に含まれる第2の端面部36bに当接する状態に移行せしめられ、第2の端面部36bによる案内を受けるものとされるとともに、操作部材13の連結部48における第4の連結部分48dが、カム部43のカム端面44に含まれる第1の端面部44aに当接した状態から、カム部43に設けられた位置規制部45を乗り越えて、カム部43のカム端面44に含まれる第2の端面部44bに当接する状態に移行せしめられ、第2の端面部44bによる案内を受けるものとされる。
そして、操作部材13が第2の静止位置への移行を完了したときには、図13における二点鎖線枠D内を拡大図示する図16,図14における二点鎖線枠E内を拡大図示する図17、及び、図14における XVIII−XVIII 線断面をあらわす図18に示されるように、操作部材13の連結部48における第4の連結部分48dが、プラグコネクタ12の固定部材28に設けられたカム部43におけるカム端面44に含まれる第2の端面部44bから離隔し、それによりカム部43から離隔した位置をとる。同様に、図示は省略されているが、操作部材13の連結部47における第4の連結部分47dも、プラグコネクタ12の固定部材27に設けられたカム部35におけるカム端面36に含まれる第2の端面部36bから離隔し、それによりカム部35から離隔した位置をとる。このように、連結部47における第4の連結部分47dがカム部35から離隔した位置をとるとともに、連結部48における第4の連結部分48dがカム部43から離隔した位置をとるものとされた操作部材13は、カム部35及びカム部43によって連結部47における第4の連結部分47dと連結部48における第4の連結部分48dとを相互離隔させるように弾性変形せしめられた状態から、自らの弾性によって連結部47における第4の連結部分47dと連結部48における第4の連結部分48dとを互いに近付き合う方向に移動させて、弾性変形せしめられていない元の状態に戻るものとされる。それにより、操作部材13は、連結部47における第4の連結部分47dから屈曲して伸びて、プラグコネクタ12における固定部材27に形成された長孔32に係合して固定部材27を貫通し、固定部材27によって支持された可動係合部49を、固定部材27の内側に向けて変位させるとともに、連結部48における第4の連結部分48dから屈曲して伸びて、プラグコネクタ12における固定部材28に形成された長孔40に係合して固定部材28を貫通し、固定部材28によって支持された可動係合部50を、固定部材28の内側に向けて変位させる状態におかれる。
図19は、斯かる際において第1の静止位置から第2の静止位置に移行する過程にある操作部材13とプラグコネクタ12の固定部材27及び28との相互係合状態を、操作部材13及び固定部材27及び28のみを取り出して示している。さらに、図20は、第2の静止位置をとる操作部材13とプラグコネクタ12の固定部材27及び28との相互係合状態を、操作部材13及び固定部材27及び28のみを取り出して示している。
図20に示されるように、第2の静止位置をとって、弾性変形せしめられていない元の状態に戻った操作部材13は、可動係合部49を、長孔32を通じて固定部材27のコ字状部30における中央部分30aの内側へ引き込んで、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18に設けられた固定係合部20から離隔させるべく変位させ、また、可動係合部50を、長孔40を通じて固定部材28のコ字状部38における中央部分38aの内側へ引き込んで、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18に設けられた固定係合部21から離隔させるべく変位させる。
上述のようにして、第1のコネクタを成すリセプタクルコネクタ11と第2のコネクタを成すプラグコネクタ12とが相互係合状態におかれたもとで、操作部材13が、第2の静止位置をとるものとされると、図18及び図18における二点鎖線枠F内を拡大図示する図21に示されるように、前述のようにして、プラグコネクタ12に備えられた固定部材28のコ字状部38における中央部分38aに形成された長孔40を通じて固定部材28のコ字状部38における中央部分38aの内側に引き込まれ、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18に設けられた固定係合部21から離隔すべく変位せしめられた操作部材13における可動係合部50が、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18における固定係合部21に形成された切欠き部21aとの係合を解除し、固定係合部21に対する係合係止解除状態をとる。また、それとともに、図18に示されるように、前述のようにして、プラグコネクタ12に備えられた固定部材27のコ字状部30における中央部分30aに形成された長孔32を通じて固定部材27のコ字状部30における中央部分30aの内側に引き込まれ、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18に設けられた固定係合部20から離隔すべく変位せしめられた操作部材13における可動係合部49が、リセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18における固定係合部20に形成された切欠き部20aとの係合を解除し、固定係合部20に対する係合係止解除状態をとる。
このようにして、操作部材13における可動係合部49がリセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18に設けられた固定係合部20に対する係合係止解除状態をとるとともに、操作部材13における可動係合部50がリセプタクルコネクタ11に備えられた固定部材18に設けられた固定係合部21に対する係合係止解除状態をとるもとにあっては、第1の静止位置をとる操作部材13が、プラグコネクタ12のハウジング23をリセプタクルコネクタ11のハウジング15に対する機械的な係止から解放することになる。そして、操作部材13によってプラグコネクタ12のハウジング23がリセプタクルコネクタ11のハウジング15に対する機械的な係止から解放されることにより、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12との相互分離が可能とされる。
なお、上述のプラグコネクタ12にあっては、固定部材27におけるコ字状部30の中央部分30aに設けられた屈曲折返部31及び長孔32に対向する位置に配された第1の端面部36a及び第2の端面部36bを含んだカム端面36と、第1の端面部36aと第2の端面部36bとにより挟まれた位置において突出する位置規制部37とが形成されたカム部35が、固定部材27に設けられているとともに、固定部材28におけるコ字状部38の中央部分38aに設けられた屈曲折返部39及び長孔40に対向する位置に配された第1の端面部44a及び第2の端面部44bを含んだカム端面44と、第1の端面部44aと第2の端面部44bとにより挟まれた位置において突出する位置規制部45とが形成されたカム部43が、固定部材28に設けられているが、これらのカム部35及び43は、固定部材27及び28に代えて、ハウジング23に設けられてもよい。
上述のようなリセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12と操作部材13とを含んで構成される本願発明に係る配線基板連結装置の一例においては、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12とが相互係合状態におかれ、プラグコネクタ12のハウジング23が、第1のコンタクト配列方向と第2のコンタクト配列方向とを一致させたもとで、リセプタクルコネクタ11のハウジング15との係合状態をとり、複数のプラグ側コンタクト24が複数のリセプタクル側コンタクト17に夫々接触接続されたとき、プラグコネクタ12における固定部材27及び28に設けられてハウジング23の第2のコンタクト配列方向の一対の端部26に夫々配された一対の可動係合部49及び50が、ハウジング23の外方へと突出して、リセプタクルコネクタ11における固定部材18に設けられてハウジング15における第1のコンタクト配列方向の一対の端部22に夫々配された一対の固定係合部20及び21に夫々係合し、それにより、プラグコネクタ12のハウジング23をリセプタクルコネクタ11のハウジング15に対して機械的に係止して、ハウジング23のハウジング15からの不所望な離脱を阻止する。従って、斯かる本願発明に係る配線基板連結装置の一例によれば、リセプタクルコネクタ11に備えられたハウジング15とプラグコネクタ12に備えられたハウジング23との相互係合状態を極めて安定かつ堅固に維持することができる。
また、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12と操作部材13とを含んで構成される本願発明に係る配線基板連結装置の一例にあっては、プラグコネクタ12における固定部材27及び28に設けられてハウジング23の第2のコンタクト配列方向の一対の端部26に夫々配された一対の可動係合部49及び50が、ハウジング23における第2のコンタクト配列方向において相互対向しない位置をとるものとされて、各々が第2のコンタクト配列方向に変位可能とされていることにより、ハウジング23が、固定部材27及び28を伴って、リセプタクルコネクタ11における一対の固定係合部20及び21に夫々係合した一対の可動係合部49及び50の夫々を軸にして回動変位する状態を生じることがないものとされる。それにより、斯かる本願発明に係る配線基板連結装置の一例によれば、プラグコネクタ12のハウジング23がリセプタクルコネクタ11のハウジング15との係合状態をとるもとにおいて、ハウジング15に対するハウジング23の姿勢変動を回避することができる。
さらに、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12と操作部材13とを含んで構成される本願発明に係る配線基板連結装置の一例によれば、プラグコネクタ12のハウジング23がリセプタクルコネクタ11のハウジング15との係合状態をとるとき、ハウジング23における第2のコンタクト配列方向の一対の端部26に夫々配されて各々が第2のコンタクト配列方向に変位可能とされた一対の可動係合部49及び50が、第2のコンタクト配列方向に沿ってハウジング23の外方へと突出して、ハウジング15における第1のコンタクト配列方向の一対の端部22に夫々配された一対の固定係合部20及び21に夫々係合し、それにより、ハウジング23をハウジング15に対して機械的に係止するものとされるので、リセプタクルコネクタ11に備えられたハウジング15とプラグコネクタ12に備えられたハウジング23との相互係合状態を極めて安定かつ堅固に維持するにあたり、ハウジング15が固定される配線基板14及びハウジング23が固定される配線基板29における相互対接面の夫々に直交する方向の厚み寸法を低減することができ、配線基板14と配線基板29との間に配されるリセプタクルコネクタ11及びプラグコネクタ12を含んだ装置全体の薄型化を図ることができることになる。
それに加えて、リセプタクルコネクタ11とプラグコネクタ12と操作部材13とを含んで構成される本願発明に係る配線基板連結装置の一例にあっては、プラグコネクタ12が、全体が第2のコンタクト配列方向に直交する方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとる操作部材13を備え、操作部材13の一対の端部が、一対の固定部材27及び28により夫々支持されて、一対の可動係合部49及び50を形成するもとで、操作部材13が第1の静止位置をとるものとされるとき、一対の可動係合部49及び50が、プラグコネクタ12のハウジング23の外方へと突出してリセプタクルコネクタ11における一対の固定係合部20及び21に夫々係合し、プラグコネクタ12のハウジング23をリセプタクルコネクタ11のハウジング15に対して機械的に係止するとともに、操作部材13が第2の静止位置をとるものとされるとき、一対の可動係合部49及び50が、ハウジング23の内方へと引き込まれて一対の固定係合部20及び21との係合を解除し、ハウジング23をハウジング15に対する機械的な係止から解放する。それにより、斯かる本願発明に係る配線基板連結装置の一例によれば、操作部材13を第2のコンタクト配列方向に直交する方向に移動させるだけの極めて簡単で容易な操作によって、一対の可動係合部49及び50によってハウジング23がハウジング15に対して機械的に係止される状態、及び、ハウジング23が一対の可動係合部49及び50によるハウジング15に対しての機械的な係止から解放される状態をとることができる。
以上のような本願発明に係る配線基板連結装置は、第1の配線基板と第2の配線基板とを対面近接重ね合わせ連結によって電気的に相互連結するための機構を成すものであって、第1の配線基板に固定される第1のハウジングを有した第1のコネクタと第2の配線基板に固定される第2のハウジングを有した第2のコネクタとを含んで構成され、第1のハウジングと第2のハウジングとが相互係合した状態のもとで、第2のハウジングの第1のハウジングからの不所望な離脱を阻止する手段を備え、斯かる手段により第1のハウジングと第2のハウジングとの相互係合状態を極めて安定かつ堅固に維持することができ、しかも、第1のハウジングに対する第2のハウジングの姿勢変動を回避でき、さらに、第1及び第2の配線基板における相互対接面の夫々に直交する方向の厚み寸法の低減を図ることができるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
11 ・・・リセプタクルコネクタ(第1のコネクタ), 12・・・プラグコネクタ(第2のコネクタ), 13・・・操作部材, 14,29・・・配線基板, 15・・・ハウジング(第1のハウジング), 17・・・リセプタクル側コンタクト(第1のコンタクト), 17a,24a・・・基板接続部, 17b・・・接触接続部, 18・・・固定部材(第1の固定部材), 19,34,42・・・基板連結部, 20,21・・・固定係合部, 20a,21a・・・切欠き部, 23・・・ハウジング(第2のハウジング), 24・・・プラグ側コンタクト(第2のコンタクト), 25・・・平板状部, 27,28・・・固定部材(第2の固定部材), 30,38・・・コ字状部, 31,39・・・屈曲折返部, 32,40・・・長孔, 35,43・・・カム部, 36,44・・・カム端面, 36a,44a・・・第1の端面部, 36b,44b・・・第2の端面部, 37,45・・・位置規制部, 46・・・中間部, 47,48・・・連結部, 47a,48a・・・第1の連結部分, 47b,48b・・・第2の連結部分, 47c,48c・・・第3の連結部分, 47d,48d・・・第4の連結部分, 49,50・・・可動係合部(操作部材13の端部)

Claims (7)

  1. 第1のハウジング,該第1のハウジングに配列配置された複数の第1のコンタクト、及び、上記第1のハウジングに固着されて該第1のハウジングを第1の配線基板に固定する第1の固定部材を備えた第1のコネクタと、
    上記第1のハウジングとの係合状態をとる第2のハウジング,該第2のハウジングに配列配置され、該第2のハウジングが上記第1のハウジングとの係合状態をとるとき上記複数の第1のコンタクトに夫々接触接続される状態をとる複数の第2のコンタクト、及び、上記第2のハウジングに固着されて該第2のハウジングを第2の配線基板に固定する第2の固定部材を備えた第2のコネクタと、
    を含んで構成され、
    上記第1の固定部材に一対の第1の係合部が設けられるとともに上記第2の固定部材に一対の第2の係合部が設けられて、
    上記一対の第1の係合部が上記第1のハウジングにおける上記複数の第1のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配されるとともに、上記一対の第2の係合部が上記第2のハウジングにおける上記複数の第2のコンタクトの配列方向の両端部分に夫々配され、
    上記一対の第2の係合部が、上記第2のハウジングにおける上記複数の第2のコンタクトの配列方向において相互対向しない位置をとるものとされて、各々が上記複数の第2のコンタクトの配列方向に変位可能とされ、
    上記第2のハウジングが上記第1のハウジングとの係合状態をとるとき、上記一対の第2の係合部が、上記第2のハウジングの外方へと突出して上記一対の第1の係合部に夫々係合し、上記第2のハウジングを上記第1のハウジングに対して機械的に係止する、
    ことを特徴とする配線基板連結装置。
  2. 上記第2のコネクタが、全体が上記複数の第2のコンタクトの配列方向に直交する方向に移動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとる操作部材を備え、該操作部材の一対の端部が、上記第2の固定部材により支持されて、上記一対の第2の係合部を形成することを特徴とする請求項1記載の配線基板連結装置。
  3. 上記操作部材が上記第1の静止位置をとるとき、上記一対の第2の係合部が上記第2のハウジングの外方へと突出し、上記操作部材が上記第2の静止位置をとるとき、上記一対の第2の係合部が、上記第2のハウジングの内方へと引き込まれて上記一対の第1の係合部との係合を解除し、上記第2のハウジングを上記第1のハウジングに対する機械的な係止から解放することを特徴とする請求項2記載の配線基板連結装置。
  4. 上記操作部材が、上記第2の配線基板に平行に伸びて上記一対の第2の係合部を相互連結する連結部を有していることを特徴とする請求項2記載の配線基板連結装置。
  5. 上記操作部材が、弾性棒状材により、上記一対の第2の係合部及び上記連結部が一体形成されて成るものとされることを特徴とする請求項4記載の配線基板連結装置。
  6. 上記第2の固定部材または上記第2のハウジングに、上記操作部材が上記第1の静止位置をとるとき、上記操作部材に係合当接して該操作部材に上記一対の第2の係合部を上記第2のハウジングの外方へと突出させる弾性変形を生じさせるカム部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の配線基板連結装置。
  7. 上記操作部材が、上記一対の第2の係合部を上記第2のハウジングの外方へと突出させる弾性変形を生じたもとで、上記第1の静止位置から上記第2の静止位置へと移行せしめられるとき、上記カム部が上記操作部材に当接係合して、該操作部材に上記一対の第2の係合部を上記第2のハウジングの内方へと引き込ませる弾性変位を生じさせることを特徴とする請求項6記載の配線基板連結装置。
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