JP2015204164A - ハーネス及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない工数で分岐を容易に形成することができるハーネス、及び、該ハーネスを備える通信システムを提供する。
【解決手段】ハーネスにおいて、第1撚り合せ部分30aでは2本の電線4a,5aが撚り合されており、第1撚り合せ部分30bでは2本の電線4b,5bが撚り合されている。電線4a,4b,5a,5b夫々には電線60,61,62,63が連なっている。第2撚り合せ部分6では、1組の電線60,61と、1組の電線62,63とが撚り合されている。
【選択図】図2
【解決手段】ハーネスにおいて、第1撚り合せ部分30aでは2本の電線4a,5aが撚り合されており、第1撚り合せ部分30bでは2本の電線4b,5bが撚り合されている。電線4a,4b,5a,5b夫々には電線60,61,62,63が連なっている。第2撚り合せ部分6では、1組の電線60,61と、1組の電線62,63とが撚り合されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、複数の電線を備えるハーネス、及び、該ハーネスを備える通信システムに関する。
現在、車両では、多数の電気機器が搭載されており、電気機器を制御する複数のECU(Electronic Control Unit)は、ハーネスによって互いに接続されている。複数のECUはハーネスを介して互いに送受信を行い、複数のECU及びハーネスは通信システムを構成している。
車両に搭載されている通信システムが備える従来のハーネスとして、芯線が絶縁膜で覆われた2本の電線を撚り合されているツイストペア線が用いられるハーネスがある。また、3つ以上のECUを接続するハーネスには分岐が設けられる。従来のハーネスでは3つのツイストペア線を用いて分岐が形成される。具体的には、3つのツイストペア線夫々における一方の電線の端部に露出させた芯線を互いに接続させ、3つのツイストペア線夫々における他方の電線の端部に露出させた芯線を互いに接続させることによって分岐が形成されている。
特許文献1には、2本のツイストペア線を用いて分岐を形成することが可能なハーネスが開示されている。このハーネスでは、一方のツイストペア線に含まれる2本の電線夫々の中途に芯線を露出させ、これらの芯線の露出部分夫々に、他方のツイストペア線に含まれる2本の電線の端部に露出させた芯線を接続させている。
このため、少ない本数のツイストペア線で分岐を形成することができ、更に、3つの電線夫々の端部に露出させてある芯線を互いに接続させる必要がないため、少ない工数で分岐を形成することができる。
このため、少ない本数のツイストペア線で分岐を形成することができ、更に、3つの電線夫々の端部に露出させてある芯線を互いに接続させる必要がないため、少ない工数で分岐を形成することができる。
しかしながら、特許文献1に開示されているハーネスにおいて、分岐を形成する場合、他方のツイストペア線に含まれる2本の電線の端部において芯線を露出させる。そして、一方のツイストペア線に含まれる2本の電線夫々における芯線の露出部分に、他方のツイストペア線に含まれる2本の電線夫々の端部に露出してある芯線の位置を各別に合せ、2つの芯線を接続させなければならない。
このため、特許文献1に開示されているハーネスには、依然として、分岐を形成するための工数が多く、更に、分岐の形成が難しいという問題がある。
このため、特許文献1に開示されているハーネスには、依然として、分岐を形成するための工数が多く、更に、分岐の形成が難しいという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、少ない工数で分岐を容易に形成することができるハーネス、及び、該ハーネスを備える通信システムを提供することにある。
本発明に係るハーネスは、複数の電線を備えるハーネスにおいて、2本の前記電線が撚り合されている複数の第1撚り合せ部分と、一の前記第1撚り合せ部分中の一方の電線に連なっている電線、及び、他の前記第1撚り合せ部分中の一方の電線に連なっている電線を有する1組の電線、並びに、前記一の第1撚り合せ部分中の他方の電線に連なっている電線、及び、前記他の第1撚り合せ部分中の他方の電線に連なっている電線を有する1組の電線が撚り合されている第2撚り合せ部分とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、複数の第1撚り合せ部分と第2撚り合せ部分とが形成されている。複数の第1撚り合せ部分夫々では2本の電線が撚り合されている。一の第1撚り合せ部分を形成している一方の電線に連なっている電線と、他の第1撚り合せ部分を形成している一方の電線に連なっている電線とが1組の電線として機能する。また、一の第1撚り合せ部分を形成している他方の電線に連なっている電線と、他の第1撚り合せ部分を形成している他方の電線に連なっている電線とがもう1組の電線として機能する。第2撚り合せ部分では、1組の電線ともう一つの組の電線とが撚り合されている。
このため、2組の電線夫々について、2本の電線夫々に含まれる2つの芯線を接触させることによって、一の第1撚り合せ部分における一方の電線と、他の第1撚り合せ部分における一方の電線と、第2撚り合せ部分における1組の電線とは電気的に接続される。更に、一の第1撚り合せ部分における他方の電線と、他の第1撚り合せ部分における他方の電線と、第2撚り合せ部分におけるもう1組の電線とは電気的に接続される。これにより、分岐が形成される。1組の電線ともう1組の電線とが撚り合されているので、2組の電線夫々について2つの芯線を接触させる場合に、各電線における芯線の露出部分を隣り合った状態で設けることが可能であり、2つの芯線の露出部分の位置を互いに合せる必要がない。このため、分岐が少ない工数で容易に形成される。
本発明に係るハーネスは、前記複数の電線夫々は、芯線と、該芯線を覆っている絶縁膜とを有し、前記第2撚り合せ部分中の2組の電線夫々について、中途にて、2本の電線夫々の芯線が互いに接触してあることを特徴とする。
本発明にあっては、複数の電線夫々では芯線を絶縁膜が覆っている。第2撚り合せ部分中の2組の電線夫々について、中途で、2本の電線夫々の芯線が互いに接触してある。
これにより、2組の電線夫々について、2本の電線夫々における芯線が導通し、分岐が形成される。
これにより、2組の電線夫々について、2本の電線夫々における芯線が導通し、分岐が形成される。
本発明に係るハーネスは、前記複数の電線夫々は、芯線と、該芯線を覆っている絶縁膜とを有し、前記第2撚り合せ部分における2組の電線中の少なくとも1組の電線について、前記絶縁膜が一体化されてあることを特徴とする。
本発明にあっては、複数の電線夫々では芯線を絶縁膜が覆っている。第2撚り合せ部分における2組の電線中の少なくとも1組の電線について絶縁膜が一体化されているため、第2撚り合せ部分がより簡単に形成され、分岐がより容易に形成される。
本発明に係る通信システムは、前述のハーネスと、前記第2撚り合せ部分にて、前記一及び他の第1撚り合せ部分に連なっている端部とは異なる端部に接続される第1通信装置と、前記ハーネスを介して前記第1通信装置と通信する第2通信装置とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、ハーネスの第2撚り合せ部分において、一及び他の第1撚り合せ部分に連なっている端部とは異なる端部に第1通信装置が接続されている。そして、第1通信装置と、例えば、第1撚り合せ部分の端部に接続されている第2通信装置とがハーネスを介して通信する。
本発明によれば、少ない工数で分岐を容易に形成することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。この通信システム1は、車両に好適に搭載され、5つのECU2,2,・・・,2及びハーネス3を備えている。5つのECU2,2,・・・,2はハーネス3によって互いに接続されている。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。この通信システム1は、車両に好適に搭載され、5つのECU2,2,・・・,2及びハーネス3を備えている。5つのECU2,2,・・・,2はハーネス3によって互いに接続されている。
5つのECU2,2,・・・,2夫々は、モータ又はランプ等の図示しない車載機器の動作を制御すると共に、ハーネス3を介して相互に通信する。
ハーネス3では、5つのECU2,2,・・・,2を相互に接続するために、3つの分岐が形成されている。
ハーネス3では、5つのECU2,2,・・・,2を相互に接続するために、3つの分岐が形成されている。
図2はハーネス3の分岐部分の拡大図である。ハーネス3は2つの第1撚り合せ部分30a,30bを有する。図2に示すように、第1撚り合せ部分30aでは2本の電線4a,5aが撚り合されており、第1撚り合せ部分30bでは2本の電線4b,5bが撚り合されている。図1に示すように、ハーネス3は更に2つの第1撚り合せ部分30c,30dを有し、2つの第1撚り合せ部分30c,30d夫々は、第1撚り合せ部分30a又は30bと同様に構成されている。
ハーネス3は、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている第2撚り合せ部分6と、第1撚り合せ部分30b,30cに連なっている第2撚り合せ部分6と、第1撚り合せ部分30c,30dに連なっている第2撚り合せ部分6とを有する。
以下では、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている第2撚り合せ部分6の構成を説明する。第1撚り合せ部分30b,30cに連なっている第2撚り合せ部分6、及び、第1撚り合せ部分30c,30dに連なっている第2撚り合せ部分6夫々は、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている第2撚り合せ部分6と同様に構成されている。
第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている第2撚り合せ部分6では、第1撚り合せ部分30a中の電線4aに連なっている電線60と、第1撚り合せ部分30b中の電線4bに連なっている電線61とが合わさった状態で組を成している。また、第1撚り合せ部分30a中の電線5aに連なっている電線62と、第1撚り合せ部分30b中の電線5bに連なっている電線63とが合わさった状態で組を成している。第2撚り合せ部分6では、1組の電線60,61と、1組の電線62,63とが撚り合わさっている。
図3は電線4aの断面図である。ハーネス3は電線4aを備える。電線4aは導電性の芯線40aと絶縁膜41aとを有し、絶縁膜41aは芯線40aを覆っている。ハーネス3は、電線4aの他に、電線4b,5a,5b,60,61,62,63等の複数の電線を備えており、該複数の電線夫々は、電線4aと同様に、導電性の芯線と、該芯線を覆っている絶縁膜とを有している。
図2に示すように、第2撚り合せ部分6中の1組の電線60,61における中途に、2本の電線60,61夫々が有する芯線60a,61a(図4参照)が互いに接触してある接触部分64が設けられている。また、1組の電線62,63における中途にも、2本の電線62,63夫々が有する芯線が互いに接触してある接触部分65が設けられている。
図4は接触部分64の外観図であり、図5は接触部分64の断面図である。接触部分64では、電線60,61夫々の絶縁膜が除去されており、電線60,61の芯線60a,61aは、互いに接触してある状態で絶縁体64aによって覆われている。接触によって芯線60a,60bは導通している。
接触部分64を形成する工程として、例えば、2本の電線60,61夫々における絶縁膜の一部分を除去し、露出した芯線60a,61aを圧着することによって芯線60a,60bを接触させ、互いに接触してある芯線60a,60bを絶縁体64aで覆う工程が挙げられる。
図2に示す接触部分65は接触部分64と同様に構成される。即ち、接触部分65では、電線62,63夫々の芯線が互いに接触してある状態で絶縁体によって覆われている。
ハーネス3は接触部分64,65を有する。従って、電線4aの芯線40aと、電線60,61夫々の芯線60a,61aと、電線4bの芯線とが導通し、電線5aの芯線と、電線62,63夫々の芯線と、電線5bの芯線とが導通する。これにより、分岐が形成される。
ハーネス3は接触部分64,65を有する。従って、電線4aの芯線40aと、電線60,61夫々の芯線60a,61aと、電線4bの芯線とが導通し、電線5aの芯線と、電線62,63夫々の芯線と、電線5bの芯線とが導通する。これにより、分岐が形成される。
第2撚り合せ部分6において、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている端部とは異なる端部にECU2が接続される。ここで、ECU2は、電線60,61夫々の芯線60a,61a中の少なくとも1つの一端と、電線62,63夫々の芯線中の少なくとも1つの一端とに各別に接続されている。
図1に示すように、第1撚り合せ部分30b,30cに連なっている第2撚り合せ部分6、及び、第1撚り合せ部分30c,30dに連なっている第2撚り合せ部分6夫々の端部には、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている第2撚り合せ部分6と同様にECU2が接続される。
第1撚り合せ部分30aにおいて、第2撚り合せ部分6に連なっている端部とは異なる端部にECU2が接続され、このECU2は、電線4aの芯線40aの一端と、電線5aの芯線の一端とに各別に接続される。また、第1撚り合せ部分30dにおいて、第2撚り合せ部分6に連なっている端部とは異なる端部にECU2が接続され、このECU2は、第1撚り合せ部分30d中の2本の電線夫々に含まれている2つの芯線の一端に各別に接続される。
5つのECU2,2,・・・,2夫々は、ハーネス3を介して、例えば、CAN(Control Area Network)プロトコルに従った差動信号の送受信を行う。この場合、差動信号の信号レベルとしてドミナント及びレセッシブがある。5つのECU2,2,・・・,2夫々は、共通の電位、例えば車両のボディの電位を基準として、電線4aの芯線40a、及び、芯線40aと電位が同一である芯線からなる導線に第1電圧、例えば3.5ボルトを印加し、電線5aの芯線、及び、該芯線と電位が同一である芯線からなる導線に、第1電圧よりも低い第2電圧、例えば、1.5ボルトを印加することによってドミナントを出力する。また、5つのECU2,2,・・・,2夫々は、共通の電位を基準として、電線4aの芯線40a、及び、電位が芯線40aと同一である芯線からなる導線と、電線5aの芯線、及び、該芯線が電位と同一である芯線からなる導線とに、同一の電圧、例えば、第1電圧及び第2電圧の平均電圧を印加することによってレセッシブを出力する。
5つのECU2,2,・・・,2夫々は、ドミナント及びレセッシブを出力することによって差動信号を送信する。5つのECU2,2,・・・,2夫々は、差動信号を受信する場合、電位が電線4aの芯線40aの電位である導線と、及び、電位が電線5aの芯線の電位である導線と電圧差を検出することによって、送信された信号レベルを判定する。検出した電圧差が第1電圧及び第2電圧の差に相当する場合には信号レベルはドミナントであると判定し、検出した電圧差が略ゼロである場合には信号レベルはレセッシブであると判定する。
以上のように、5つのECU2,2,・・・,2はハーネス3を介して互いに通信する。3つの第2撚り合せ部分6,6,6夫々の端部に接続されている3つのECU2,2,2夫々は、第1通信装置として機能し、2つの第1撚り合せ部分30a,30d夫々の端部に接続されている2つのECU2,2夫々は第2通信装置として機能する。
なお、5つのECU2,2,・・・,2が送受信する信号は、CANプロトコルに従った差動信号に限定されない。例えば、5つのECU2,2,・・・,2は、電位が電線5aの芯線の電位である導線を接地線として、電位が電線4aの芯線40aの電位である導線に電圧を印加することによって信号を送信してもよい。この場合、電位が電線5aの芯線の電位である導線、及び、電位が電線4aの芯線40aの電位である導線間の電圧を検出することによって、送信された信号が受信される。
以上のように構成されたハーネス3では、第1撚り合せ部分30a,30b,30c,30d及び第2撚り合せ部分6,6,6は、所謂ツイストペア線と同様に機能する。このため、5つのECU2,2,・・・,2が互いに通信した場合において、ハーネス3から発生する雑音のレベルは低く、更には、ハーネス3を通過する電磁波が、5つのECU2,2,・・・,2間の通信に与える影響は小さい。
また、ハーネス3では、接触部分64を形成する場合に、2つの芯線60a,61aの露出部分は隣り合っているため、芯線60aの露出部分の位置を芯線61aの露出部分に対して合せる必要がない。接触部分65についても接触部分64と同様に、電線62,63夫々の2つの芯線における露出部分の位置合せを行うことなく形成することができる。従って、分岐を少ない工数で容易に形成することができる。
ハーネス3においては、接触部分64及びECU2の間を接続する電線60,61の一部分と、接触部分65及びECU2間を接続する電線62,63の一部分とは支線として機能し、他の部分は幹線として機能する。ハーネス3では、支線として機能する部分も1組の電線60,61と、1組の電線62,63とが撚り合されているため、幹線及び支線での特性インピーダンスの差が小さく、支線は長くてもよい。例えば、支線の長さは30センチメートル以上であってよく、この場合、規格ISO11898−2を満たすことができる。
なお、ハーネス3は接触部分64,65を備えていなくてもよい。この場合、例えば、ECU2において、2本の電線60,61夫々の芯線60a,61aを共通の端子に接続し、2本の電線62,63夫々の芯線を共通の端子に接続すればよい。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、組をなす2本の電線60,61夫々の絶縁膜は別に形成されており、組をなす2本の電線62,63夫々の絶縁膜も別に形成されているが、芯線60a,61aが互いに接触していない状態で電線60,61夫々の絶縁膜を一体化し、同様に芯線が互いに接触していない状態で電線62,63夫々の絶縁膜を一体化してもよい。実施の形態1と異なる実施の形態2の構成はハーネス3の構成である。
以下では、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と同様であるため、同様の符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1においては、組をなす2本の電線60,61夫々の絶縁膜は別に形成されており、組をなす2本の電線62,63夫々の絶縁膜も別に形成されているが、芯線60a,61aが互いに接触していない状態で電線60,61夫々の絶縁膜を一体化し、同様に芯線が互いに接触していない状態で電線62,63夫々の絶縁膜を一体化してもよい。実施の形態1と異なる実施の形態2の構成はハーネス3の構成である。
以下では、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と同様であるため、同様の符号を付してその説明を省略する。
図6は実施の形態2におけるハーネス3の分岐部分の拡大図である。実施の形態2におけるハーネス3は、実施の形態1におけるハーネス3において、第2撚り合せ部分6の代わりに、第2撚り合せ部分7を備えている点が異なる。
実施の形態2におけるハーネス3は、実施の形態1と同様に4つの第1撚り合せ部分30a,30b,30c,30dを有する。実施の形態2におけるハーネス3は、更に、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている第2撚り合せ部分7と、第1撚り合せ部分30b,30cに連なっている第2撚り合せ部分7と、第1撚り合せ部分30c,30dに連なっている第2撚り合せ部分7とを有する。
図6には、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている第2撚り合せ部分7が示されている。第2撚り合せ部分7は電線70,71を有する。電線70は、第1撚り合せ部分30a中の電線4aと、第1撚り合せ部分30b中の電線4bとに連なっており、電線71は、第1撚り合せ部分30a中の電線5aと第1撚り合せ部分30b中の電線5bとに連なっている。第2撚り合せ部分7では2本の電線70,71が撚り合されている。実施の形態2におけるハーネス3も、実施の形態1と同様に、電線4a,4b,5a,5b,70,71等の複数の電線を有する。
図7は電線70,71の構成の説明図である。電線4a,4b,5a,5bは実施の形態1と同様に構成され、電線4bは芯線40b及び絶縁膜41bを有し、電線5aは芯線50a及び絶縁膜51aを有し、電線5bは芯線50b及び絶縁膜51bを有する。絶縁膜41b,51a,51b夫々は芯線40b,50a,50bを覆っている。電線70は2つの芯線70a,70b及び絶縁膜70cを有し、絶縁膜70cは2つの芯線70a,70bを覆っており、芯線70aは絶縁膜70cによって芯線70bと絶縁されている。電線70では、後述する接触部分72を除いて、2つの芯線70a,70bは互いに接触していない。
電線70において、芯線70aは電線4aの芯線40aと連なっており、芯線70bは電線4bの芯線40bと連なっている。そして、電線70の絶縁膜70cは電線4aの絶縁膜41a及び電線4bの絶縁膜41bに連なっている。芯線70a及び絶縁膜70cは1本の電線として機能し、芯線70b及び絶縁膜70cはもう1本の電線として機能する。電線70は、第1撚り合せ部分30a中の電線4aに連なる電線、及び、第1撚り合せ部分30b中の電線4bに連なる電線を有する1組の電線の絶縁膜を一体化した構成である。
電線71は2つの芯線71a,71b及び絶縁膜71cを有し、絶縁膜71cは2つの芯線71a,71bを覆っており、芯線71aは絶縁膜71cによって芯線71bと絶縁されている。電線71でも、後述する接触部分73を除いて、2つの芯線71a,71bは互いに接触していない。
電線71は電線70と同様に構成されている。電線71の構成ついては、電線70の構成の説明において、電線4a,4b、芯線40a,40b,70a,70b及び絶縁膜41a,41b,70c夫々を、電線5a,5b、芯線50a,50b,71a,71b及び絶縁膜51a,51bに言い換えることによって、説明することができる。
従って、電線71は、第1撚り合せ部分30a中の電線5aに連なる電線、及び、第1撚り合せ部分30b中の電線5bに連なる電線を有する1組の電線の絶縁膜を一体化した構成である。
このため、2本の電線70,71が撚り合されていることは、1組の電線ともう1組の電線とが撚り合されていることに相当する。
このため、2本の電線70,71が撚り合されていることは、1組の電線ともう1組の電線とが撚り合されていることに相当する。
図6に示すように、第2撚り合せ部分7中の電線70の中途に、2本の芯線70a,70bが互いに接触してある接触部分72が設けられている。更に、電線71の中途に、2本の芯線71a,71bが互いに接触してある接触部分73が設けられている。
図8は接触部分72の外観図である。接触部分72では、電線70の絶縁膜70cが除去されており、電線70の芯線70a,70bは互いに接触してある状態で絶縁体72aに覆われている。接触によって芯線70a,70bは導通している。接触部分72の断面図は、図5に示す接触部分64の断面図と同様である。図5において、芯線60a,61a夫々は芯線70a,70bに対応し、絶縁体64aは絶縁体72aに対応する。
接触部分72を形成する工程として、例えば、電線70の絶縁膜70cの一部を除去し、露出した芯線70a,70bを圧着することによって、芯線70a,70bを接触させ、互いに接触してある芯線70a,70bを絶縁体72aで覆う工程が挙げられる。
接触部分73は接触部分72と同様に構成される。即ち、接触部分73では、電線71が有する2つの芯線71a,71bが互いに接触してある状態で絶縁体によって覆われている。
実施の形態2におけるハーネス3は接触部分72,73を有する。従って、電線4aの芯線40aと、電線70の芯線70a,70bと、電線4bの芯線40bとが導通し、電線5aの芯線50aと、電線71の芯線71a,71bと、電線5bの芯線50bとが導通する。これにより、分岐が形成される。
実施の形態2におけるハーネス3は接触部分72,73を有する。従って、電線4aの芯線40aと、電線70の芯線70a,70bと、電線4bの芯線40bとが導通し、電線5aの芯線50aと、電線71の芯線71a,71bと、電線5bの芯線50bとが導通する。これにより、分岐が形成される。
第1撚り合せ部分30b,30cに連なっている第2撚り合せ部分7、及び、第1撚り合せ部分30c,30dに連なっている第2撚り合せ部分7夫々は、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている第2撚り合せ部分7と同様に構成されている。
第2撚り合せ部分7において、実施の形態1における撚り合せ部分6と同様に、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている端部とは異なる端部にECU2が接続されている。ここで、ECU2は、電線70の芯線70a,70b中の少なくとも1つの一端と、電線71の芯線71a,71b中の少なくとも一端とに各別に接続されている。
第1撚り合せ部分30b,30cに連なっている第2撚り合せ部分7、及び、第1撚り合せ部分30c,30dに連なっている第2撚り合せ部分7夫々の端部には、第1撚り合せ部分30a,30bに連なっている第2撚り合せ部分7と同様にECU2が接続される。第1撚り合せ部分30a,30d夫々の端部にも、実施の形態1と同様にECU2が接続されている。
以上のように、実施の形態2における通信システム1は、5つのECU2,2,・・・,2及び実施の形態2におけるハーネス3を備えており、5つのECU2,2,・・・,2は、実施の形態2におけるハーネス3を介して互いに通信する。実施の形態2において5つのECU2,2,・・・2夫々は実施の形態1と同様に通信を行う。3つの第2撚り合せ部分7,7,7夫々の端部に接続されている3つのECU2,2,2夫々は、実施の形態2において第1通信装置として機能し、2つの第1撚り合せ部分30a,30d夫々の端部に接続されている2つのECU2,2夫々は実施の形態2においても第2通信装置として機能する。
実施の形態2におけるハーネス3においては、接触部分72を形成する場合に、絶縁膜70cを除去した段階で2つの芯線70a,70bの露出部分は隣り合っているため、芯線70aの露出部分の位置を芯線70bの露出部分に対して合せる必要がない。接触部分73についても接触部分72と同様に位置合せを行うことなく形成することができる。従って、分岐を少ない工数で容易に形成することができる。
また、電線70の2つの芯線70a,70bが1つの絶縁膜70cによって覆われており、電線71の芯線71a,71bが1つの絶縁膜71cによって覆われているので、第2撚り合せ部分7をより簡単に形成することができ、分岐をより容易に形成することができる。
また、第1撚り合せ部分30a,30b,30c,30d及び第2撚り合せ部分7,7,7は、所謂ツイストペア線と同様に機能する。このため、5つのECU2,2,・・・,2が互いに通信した場合において、ハーネス3から発生する雑音のレベルは低く、更には、ハーネス3を通過する電磁波が、5つのECU2,2,・・・,2間の通信に与える影響は小さい。
実施の形態2におけるハーネス3において、接触部分72及びECU2の間を接続する電線70の一部分と、接触部分73及びECU2間を接続する電線71の一部分とは支線として機能し、他の部分は幹線として機能する。実施の形態2におけるハーネス3では、支線として機能する部分も2本の電線70,71が撚り合されているため、幹線及び支線での特性インピーダンスの差が小さく、支線が長くてもよい。例えば、支線の長さは30センチメートル以上であってよく、この場合、規格ISO11898−2を満たすことができる。
また、実施の形態2におけるハーネス3は接触部分72,73を備えていなくてもよい。この場合、例えば、ECU2において、電線70の芯線70a,70bを共通の端子に接続し、電線71夫々の芯線71a,71bを共通の端子に接続すればよい。
また、第2撚り合せ部分の構成について、実施の形態1及び2の構成を組み合わせてもよい。例えば、実施の形態1において、電線61,62及び接触部分64からなる構成を、電線70及び接触部分72からなる実施の形態2の構成に置き換えてもよい。このように構成されたハーネスも実施の形態1又は実施の形態2と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態1及び2において、通信システム1が備えるECU2の数Nは5に限定されず、3,4又は6以上の整数であってもよい。ECU2の数がN個である場合、通信システム1は、例えば、(N−2)個の分岐を有するハーネスを備え、このハーネスは実施の形態1又は2と同様に構成され、(N−1)個の第1撚り合せ部分と、(N−2)個の第2撚り合せ部分を有する。
開示された実施の形態1及び2は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 通信システム
2 ECU(第1通信装置、第2通信装置)
3 ハーネス
30a,30b,30c,30d 第1撚り合せ部分
4a,4b,5a,5b,60,61,62,63,70,71 電線
40a,40b,50a,50b,60a,61a,70a,70b,71a,71b 芯線
41a,41b,51a,51b,70c,71c 絶縁膜
6,7 第2撚り合せ部分
2 ECU(第1通信装置、第2通信装置)
3 ハーネス
30a,30b,30c,30d 第1撚り合せ部分
4a,4b,5a,5b,60,61,62,63,70,71 電線
40a,40b,50a,50b,60a,61a,70a,70b,71a,71b 芯線
41a,41b,51a,51b,70c,71c 絶縁膜
6,7 第2撚り合せ部分
Claims (4)
- 複数の電線を備えるハーネスにおいて、
2本の前記電線が撚り合されている複数の第1撚り合せ部分と、
一の前記第1撚り合せ部分中の一方の電線に連なっている電線、及び、他の前記第1撚り合せ部分中の一方の電線に連なっている電線を有する1組の電線、並びに、前記一の第1撚り合せ部分中の他方の電線に連なっている電線、及び、前記他の第1撚り合せ部分中の他方の電線に連なっている電線を有する1組の電線が撚り合されている第2撚り合せ部分と
を備えることを特徴とするハーネス。 - 前記複数の電線夫々は、芯線と、該芯線を覆っている絶縁膜とを有し、
前記第2撚り合せ部分中の2組の電線夫々について、中途にて、2本の電線夫々の芯線が互いに接触してあること
を特徴とする請求項1に記載のハーネス。 - 前記複数の電線夫々は、芯線と、該芯線を覆っている絶縁膜とを有し、
前記第2撚り合せ部分における2組の電線中の少なくとも1組の電線について、前記絶縁膜が一体化されてあること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のハーネス。 - 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のハーネスと、
前記第2撚り合せ部分にて、前記一及び他の第1撚り合せ部分に連なっている端部とは異なる端部に接続される第1通信装置と、
前記ハーネスを介して前記第1通信装置と通信する第2通信装置と
を備えることを特徴とする通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014082104A JP2015204164A (ja) | 2014-04-11 | 2014-04-11 | ハーネス及び通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014082104A JP2015204164A (ja) | 2014-04-11 | 2014-04-11 | ハーネス及び通信システム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2015204164A true JP2015204164A (ja) | 2015-11-16 |
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ID=54597523
Family Applications (1)
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JP2014082104A Pending JP2015204164A (ja) | 2014-04-11 | 2014-04-11 | ハーネス及び通信システム |
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JP (1) | JP2015204164A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018166739A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | サミー株式会社 | 遊技機 |
-
2014
- 2014-04-11 JP JP2014082104A patent/JP2015204164A/ja active Pending
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