JP2015203448A - コントロールケーブル調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コントロールケーブルにおけるインナーケーブルの張力付与と接続長さ調整を、正確かつ容易に行うことができるコントロールケーブル調整装置を提供すること。【解決手段】調整装置100は、インナーケーブル201の端部に連結されているロッド130と、ロッド130の軸方向に延在し、ロッド130に軸方向に移動可能に装着され、ロッド130に対する装着位置に応じてロッド130の固定位置を調整可能なアジャスター120と、アウターケーシング202とロッド130との間を付勢可能に接続する第1のコイルバネ140と、ロッド130とアジャスター120との間を付勢可能に接続する第2のコイルバネ150と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コントロールケーブルの張力及び接続長さを調整するコントロールケーブル調整装置に関する。
操作部の操作力を被操作部へ伝達するために、コントロールケーブルが広く用いられている。例えば車両では、操作部であるシフトレバーと被操作部であるトランスミッションとを連結するようにコントロールケーブルが設けられ、コントロールケーブルによってシフトレバーの操作をトランスミッションに伝達するようになっている。
車両用のコントロールケーブルは、車体に固定されるアウターケーシングと、アウターケーシングに対して移動可能なインナーケーブルとを有する。インナーケーブルは、直接的、あるいはより一般的には取付部材(例えば、後述するアジャスター)やロッドなどを介して間接的に、操作部と被操作部とを接続する。このようなコントロールケーブルは、例えば特許文献1で開示されている。
ここで、インナーケーブルが撓んでいると、操作部の操作により入力された操作力を殆ど減らすことなく被操作部に伝達できなくなるので、インナーケーブルは張力をもった状態で配索される必要がある。また、操作部と被操作部の位置のばらつきによる、配索長さとコントロールケーブルの長さとのズレも調節する必要がある。このためこの種のコントロールケーブルにおいては、一般に、インナーケーブルの張力と接続長さとを調整するためのアジャスターが設けられている。
このアジャスターにおいては、例えば、インナーケーブルに連結されたロッドの先端が挿入されたアジャスターがあり、アジャスター内部に設けられたバネが、その弾性力によってロッドを抜脱方向に移動させることができるようになっている。また、作業者がバネの弾性力に抗してロッドを移動させることもできるようになっている。インナーケーブルの張力と接続長さは、バネの弾性力又は作業者の手作業によってロッドに対するアジャスターの位置を相対変位させて、調整されるようになっている。
実開平2−136809号公報
従来のコントロールケーブルにおけるインナーケーブルへの張力付与と接続長さ調整は、ケーブルが操作部と被操作部との間に接続された状態において、片方の手でアジャスターを操作し、もう一方の手でインナーケーブルに連結されたロッドをアジャスター内で挿入方向に移動させることで行う。アジャスター内でのロッドの位置を変化させることによって、バネの弾性力が変化するとともにアウターケーシングに対するインナーケーブルの相対位置が変化する。そして、インナーケーブルに張力が付与されるとともにインナーケーブルの接続長さが調整される。
この場合、インナーケーブルに張力を付与した状態で、アジャスターを取付対象物に取り付ける作業は、両手作業とならなければならないために短時間で的確な取り付けを行うことは容易ではない。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、コントロールケーブルにおけるインナーケーブルの張力付与と接続長さ調整を、容易に行うことができるコントロールケーブル調整装置を提供する。
本発明のコントロールケーブル調整装置の一つの形態は、
アウターケーシングと前記アウターケーシングに挿通されたインナーケーブルとを有するコントロールケーブルの前記アウターケーシングに対する前記インナーケーブルの相対位置を調整するコントロールケーブル調整装置であって、
前記インナーケーブルの端部に連結されているロッドと、
前記ロッドの軸方向に延在し、前記ロッドに前記軸方向に移動可能に装着され、前記ロッドに対する装着位置に応じて前記ロッドの固定位置を調整可能なアジャスターと、
前記アウターケーシングと前記ロッドとの間を付勢可能に接続する第1の付勢部材と、
前記ロッドと前記アジャスターとの間を付勢可能に接続する第2の付勢部材と、
を有する。
本発明によれば、第1の付勢部材の付勢力によってロッドとアウターケーシングとの位置関係が調整され、これによりインナーケーブルに張力が付与される。また、第2の付勢部材の付勢力によってロッドに対するアジャスターの位置調整がアシストされ、これにより容易にアジャスターをロッドに対して適切な位置に相対移動させることができる。この結果、コントロールケーブルにおけるインナーケーブルの張力付与と接続長さ調整を容易に行うことができるようになる。
実施の形態に係るコントロールケーブル調整装置を含むコントロールケーブルアッシーの構成を示す側面図 図1に示すコントロールケーブル調整装置のロッドの側面図 図2に示すロッド把持部及びロック部材をロッドの軸方向と垂直な方向に切った略線的断面図であり、図3Aはロック解除状態を示す断面図、図3Bはロック状態を示す断面図 シフトレバーとトランスミッションとの間を、本実施の形態のコントロールケーブルアッシーによって接続した状態を示す概略図 コントロールケーブル調整装置の動作の説明に供する側面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るコントロールケーブル調整装置(以下、単に調整装置と呼ぶ)の全体構成を示すコントロールケーブルアッシーの側面図である。コントロールケーブルアッシーは、調整装置100とコントロールケーブル200とを含み、調整装置100にコントロールケーブル200が取り付けられている。以下の実施の形態では、コントロールケーブル200を車両のシフトレバーとトランスミッションとを接続することにより、シフトレバーの操作をトランスミッションに伝達するものとして用いる場合について述べる。ただし、本実施の形態の調整装置100は、このように車両に取り付けられるコントロールケーブル200に限らず、操作部の操作量を被操作部に伝達する種々のコントロールケーブルに広く適用可能である。
コントロールケーブル200は、インナーケーブル201と、アウターケーシング202と、を有する。アウターケーシング202は、インナーケーブル201が挿通される内孔(不図示)を有する管状部材202aと、管状部材202aの先端部分に装着されたキャップ部材202bと、を有する。キャップ部材202bには、管状部材202aの内孔と連通する貫通孔(不図示)が形成されており、また、キャップ部材202bの外周には、係合溝211が形成されている。係合溝211には車両本体側のブラケット306(図4参照)が係合される。これにより、アウターケーシング202は、車両本体にブラケット306を介して固定される。
調整装置100は、アジャスター120と、ロッド130と、第1のコイルバネ140と、第2のコイルバネ150と、を有する。
ロッド130は、アウターケーシング202に対して矢印a方向及びb方向に移動可能な状態で、アウターケーシング202に挿通されている。アウターケーシング202から突出したロッド130の先端部130a側の部分(先端部分)には、ロッド130の軸方向に延在するアジャスター120が装着されている。アジャスター120は、ロッド130の軸方向の一方向(矢印a方向)及び他方向(矢印b方向)に移動可能な状態でロッド130の先端部分に装着されている。ロッド130の基端部(不図示)、つまりロッド130のアウターケーシング202側の端部は、アウターケーシング202内部、より具体的にはキャップ部材202bの貫通孔内部で、例えばかしめによってインナーケーブル201の端部(不図示)に連結されている。
ロッド130は、第1及び第2のコイルバネ140、150の受部としてのフランジ131を、その長手方向中間部に有する。フランジ131は、ロッド130に固定された環状部材である。フランジ131とアウターケーシング202との間には第1のコイルバネ140が設けられ、フランジ131とアジャスター120との間には第2のコイルバネ150が設けられている。第1のコイルバネ140の一端はアウターケーシング202(より具体的にはキャップ部材202b)の端面に当接しており、第1のコイルバネ140の他端はフランジ131の一端面に当接している。第2のコイルバネ150の一端はアジャスター120の端面に当接しており、第2のコイルバネ150の他端はフランジ131の他端面に当接している。これにより、第1のコイルバネ140の付勢力によってロッド130がアウターケーシング202に対して矢印a方向に付勢され、第2のコイルバネ150の付勢力によってアジャスター120がロッド130に対して矢印a方向に付勢される。
なお、フランジ131は、ロッド130と一体的に成形された環状突起であってもよいが、本実施の形態のようにロッド130と別体の環状部材を使用する場合は、従来から一般的に使用されているロッドを何ら設計変更することなくそのまま使用できる点で有利である。
アジャスター120は、アジャスター本体121と、アジャスター本体121からロッド130の方向へと延びるロッド把持部122と、ロッド把持部122に取り付けられたロック部材123と、アジャスター本体121に形成された係合穴124と、を有する。
アジャスター120は、ロッド130の先端部130aから取付対象(本実施の形態の場合、シフトレバー301(図4参照))までの位置関係を調整するものである。この調整により、ロッド130がアジャスター120を介して取付対象に固定されることとなり、取付対象に対するロッド130の固定位置が調整されることとなる。
ロッド把持部122及びアジャスター本体121は、矢印a方向及びb方向にスライド自在にロッド130に取り付けられている。ロッド130の先端部130aにはストッパー132が設けられており、これによりロッド130に対するアジャスター120の矢印a方向への移動がストッパー132によって規制されて、アジャスター120のロッド130からの抜け落ちが防止される。
アジャスター本体121には、ロッド130の軸方向に亘って窓部125が形成されている。これにより、作業者は窓部125を介してロッド130に対するアジャスター120の相対位置を確認でき、例えばアジャスター120を手作業によって矢印a方向にあとどれくらいスライドさせることができるかを確認できる。
図2は、アジャスター120から取り外した状態での、ロッド130の先端部分の側面図である。ロッド130のうち、アジャスター120をスライドさせたときにアジャスター120のロッド把持部122が通過する領域には、山歯133が形成されている。
図3は、ロッド把持部122及びロック部材123を、ロッド130の軸方向と垂直な方向に切った略線的断面図である。図3Aはロック解除状態を示し、図3Bはロック状態を示す。ロッド把持部122には、ロッド130から離間した位置とロッド130に当接する位置とで移動可能な可撓性の係止爪122a、122bが形成されている。ロック部材123は、ロッド130の周りを回転可能にロッド把持部120に取り付けられている。
図3Aに示すロック状態では、ロック部材123の係止爪122a、122bがロッド130から離間している。この状態において、アジャスター120はロッド130に対して図1の矢印a方向及びb方向にスライド可能となる。
図3Aの状態から作業者によってロック部材123が同図中の矢印の方向又はそれとは逆方向に回転され、図3Bに示す状態となると、ロック部材123の係止爪押下部123a、123bが係止爪122a、122bを押し下げる。この結果、係止爪122a、122bがロッド130の山歯133に食い込こむことにより、アジャスター120はロッド130に対して図1の矢印a方向及びb方向にスライドできなくなる。つまり、アジャスター120がロッド130に対してロックされる。なお、図3では、図を簡単化するためにロック部材123のうち係止爪押下部123a、123bのみを示した。
図4は、シフトレバー301とトランスミッション302との間を、本実施の形態のコントロールケーブル200によって接続した状態を示す概略図である。シフトレバー装置303は車両のフロアパネル304上に固定されている。アジャスター120の一端は、シフトレバー301の支持軸301aの下端側に係合穴124を介して取り付けられる。シフトレバー装置303の支持フレーム305のブラケット306にはアウターケーシング202が取り付けられる。インナーケーブル201の一端は、トランスミッション302の揺動レバー(セレクトレバー)307に直接又は間接的に接続される。また、コントロールケーブル200のアウターケーシング202がトランスミッション302のブラケット308に固定される。
この構成により、シフトレバー301が矢印A方向に操作されると、ロッド130がアジャスター120と一緒に矢印B方向に移動し、ロッド130に連結されているインナーケーブル201も矢印B方向に移動することにより、トランスミッション302の揺動レバー307の連結端が矢印B方向に移動される。逆に、シフトレバー301が矢印Aとは逆方向に操作されると、ロッド130がアジャスター120と一緒に矢印Bとは逆方向に移動し、ロッド130に連結されているインナーケーブル201も矢印Bとは逆方向に移動することにより、トランスミッション302の揺動レバー307の連結端は矢印Bとは逆方向に移動される。このようにして、シフトレバー301によるトランスミッション302の遠隔操作を、コントロールケーブル200を介して行うことができる。
次に、図5を用いて、本実施の形態の調整装置100によるインナーケーブル201への張力付与及び接続長さ調整の動作について説明する。
先ず、インナーケーブル201の一端をトランスミッション302の揺動レバー307(図4参照)に連結した後に、図5Aに示すように、ブラケット306にアウターケーシング202を取り付ける。このとき、アウターケーシング202の端面とロッド130のフランジ131との間に挟まれた第1のコイルバネ140が圧縮されることで、その結果として第1のコイルバネ140がフランジ131を矢印b方向に付勢するようになる。これにより、ロッド130が矢印b方向に付勢されるので、アウターケーシング202から離間する方向に移動され、トランスミッション302の揺動レバー307とインナーケーブル201との間においてインナーケーブル201に張力が付与されるようにインナーケーブル201がロッド130の先端側へと移動する。ただし、張力を付与するためには、インナーケーブル201に張力を与えたときのフランジ131の位置が、ブラケット306にアウターケーシング202を取り付けたときのアウターケーシング202の端面と、第1のコイルバネ140が伸びきったときの第1のコイルバネ140のフランジ側の一端との間の範囲内に収まるように、ロッド130を含めたインナーケーブル121の長さを設計しておく必要がある。
次に、作業者が指でロック部材123を回転操作することにより、図5Bに示すように、ロッド130に対するアジャスター120のロックを解除する。つまり、ロック部材123が回転操作されることにより、図3Bに示すロック状態から図3Aに示すロック解除状態とされ、アジャスター120がロッド130に対して変位可能な状態とされる。ロック状態においては、第2のコイルバネ150が圧縮された状態でロックされているので、アジャスター120は、ロック解除状態とされたとき、第2のコイルバネ150の付勢力によって、矢印b方向に付勢される。
作業者は、このようにアジャスター120のロックが解除され、アジャスター120が矢印b方向に付勢されている状態において、アジャスター120をシフトレバー301に取り付ける。アジャスター120のロックが解除されている状態においては、アジャスター120が矢印b方向に付勢されているので、作業者は付勢力に抗するようにアジャスター120を片手でつまんで保持する。そして、作業者は、アジャスター120をつまみながら取り付け位置までアジャスター120を矢印b方向に移動させる。このとき、矢印b方向へのアジャスター120の移動は第2のコイルバネ150の付勢力によってアシストされるので、作業者はアジャスター120をつまみながら位置調整するだけで、アジャスター120を容易に取り付け位置まで到達させることができる。この作業により、図5Bの状態から図5Cに示すような状態となり、アジャスター120がロッド130に対して矢印b方向へと移動していき、係合穴124がシフトレバー301の係合部に一致したときに係合穴124をシフトレバーの係合部に係合させてアジャスター120をシフトレバー301に取り付ける。
これにより、インナーケーブル201が取付対象に接続される接続長さが調整され、具体的にはロッド130及びアジャスター120を含めた取付対象へと接続するインナーケーブル201の実質的な長さが調節される。
次に、作業者が指でロック部材123を回転操作することにより、図5Dに示すように、アジャスター120をロッド130に対してロックする。つまり、ロック部材123が回転操作されることにより、図3Aに示すロック状態解除から図3Bに示すロック状態とされ、アジャスター120がロッド130に対して変位不能な状態とされる。この状態は、図4に示したように、シフトレバー301とトランスミッション302の間にコントロールケーブル200の取り付けを完了した状態であり、シフトレバー301が矢印A方向又はそれとは逆方向に操作されると、アジャスター120、ロッド130及びインナーケーブル201が一体となって矢印B方向又はそれとは逆方向に移動し、その結果シフトレバー301の操作がトランスミッション302に伝達される。
このように、インナーケーブル201をトランスミッション302に取り付けた後にアウターケーシング202をブラケット306に取り付けることにより、第1のコイルバネ140によってインナーケーブル201に張力が付与されてロッド130の位置が定まる。次に、第2のコイルバネ150の付勢力によりアシストされて移動されたアジャスター120をシフトレバー301に取り付けることで、コントロールケーブル200の全体としての接続長さ(実質的にはインナーケーブル201の接続長さと言ってもよい)が固定される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、インナーケーブル201の端部に連結されているロッド130と、ロッド130の軸方向に延在し、ロッド130に軸方向に移動可能に装着され、ロッド130に対する装着位置に応じてロッド130の固定位置を調整可能なアジャスター120と、アウターケーシング202とロッド130との間を付勢可能に接続する第1のコイルバネ140と、ロッド130とアジャスター120との間を付勢可能に接続する第2のコイルバネ150と、を設けたことにより、コントロールケーブル120におけるインナーケーブル201の張力付与と接続長さ調整を、正確かつ容易に行うことができる調整装置100を実現できる。
つまり、第1のコイルバネ140の付勢力によってロッド130とアウターケーシング202との位置関係が調整され、これによりアウターケーシング202に対するインナーケーブル201の相対位置も調整されることとなる。この結果、インナーケーブル201に張力を付与することができる。また、第2のコイルバネ150の付勢力によってロッド130に対するアジャスター120の位置調整がアシストされ、これにより容易にアジャスター120をロッド130に対して適切な位置に相対移動させ、固定することができるようになる。なお、アジャスター120の位置調整時において、インナーケーブル201の張力は第1のコイルバネ140によって維持されている。
また、ロック部材123を、ロッド130の周りを回転可能にアジャスター120に設け、ロックとロック解除との間の切り替えを回転によって行うようにしたことにより、ロックとロック解除を片手で簡単に行うことができるようになる。
この結果、本実施の形態の調整装置100を用いれば、コントロールケーブルにおけるインナーケーブル201の張力付与と接続長さ調整を全て片手で行うことも可能となり、狭い空間での取り付けも容易に行うことができるようになる。
ここで、上述の実施の形態の構成に加えて、第1のコイルバネ140のバネ定数を、第2のコイルバネ150のバネ定数よりも大きくすると、より好ましい。このようにすることで、第2のコイルバネ150の付勢力によって第1のコイルバネ140が矢印b方向に押し戻されることを抑制できるので、インナーケーブル201の張力を確実に維持できるようになる。また、アジャスター120の矢印b方向への移動量の調整時に作業者が弱い力でアジャスター120を保持すればよくなるので、作業者によるアジャスター120の移動量調整が一段と楽になる。
前述のとおり張力付与と接続長さ調整を同時に行わなくても良いので、張力付与と接続長さの調整が適切に行うことができる。張力付与と接続長さ調整が同時に行われる場合には、本発明により、短時間で的確な取り付けを行うこともできる。
また、上述の実施形態においては、第1のコイルバネ140がロッド130をアウターケーシング202からの延在方向に付勢し、第2のコイルバネ150がアジャスター120を第1のコイルバネ140と同様にロッド130の延在方向に付勢するので、アウターケーシング202をブラケット306に固定した後に、2つのコイルバネの付勢力を利用して、ブラケット306から取付対象物へと接続長さを伸ばすことができる。そのため、上述の実施形態は、ブラケット306の周辺にアウターケーシングの固定の障害物が有る場合でも、アジャスター120を先に取付対象物に取り付けた後にアウターケーシング202をブラケット306に固定する場合よりも、アウターケーシング202を容易にブラケット306に固定することができる。つまり、コントロールケーブルの周囲には、他の部品が密集して存在する場合が多いので、張力付与と接続長さ調整のための作業は狭い空間で行わなければならなくても、容易に張力付与と接続長さ調整を行うことができる。
なお上述の実施の形態では、コイルバネ140、150の受部としてフランジ131を設けた場合について述べたが、付勢部材から付勢力を受けるように付勢部材が接続する付勢部材接続部であれば、本発明はこれに限らず、フランジ131に換えてコイルバネ140、150の一端を差し込む穴をコイルバネ140、150の受部としてロッド130に形成してもよく、要は、第1の付勢部材をアウターケーシング202とロッド130との間を付勢可能にアウターケーシング202とロッド130との間に接続するとともに、第2の付勢部材をロッド130とアジャスター120との間を付勢可能にロッド130とアジャスター120との間に接続すればよい。
また上述の実施の形態では、第1及び第2の付勢部材として、押しバネの機能を有するコイルバネ140、150を用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、第1の付勢部材は、ロッドのアジャスター側の端部がアウターケーシングから離間する方向にロッドを付勢することにより、インナーケーブルに張力を付与するものであればよい。また第2の付勢部材は、アジャスターがアウターケーシングから離間する方向にアジャスターを付勢することにより、インナーケーブルの接続長さを調節するものであればよい。よって、例えば第1及び第2の付勢部材を引きバネによって構成してもよい。
また上述の実施の形態では、第1及び第2の付勢部材として、コイルバネ140、150を用いた場合について説明したが、コイルバネに換えて弾性力を有する樹脂など用いてもよい。さらには、第1及び第2の付勢部材として磁石などを用いてもよい。
また上述の実施の形態では、アジャスター120を直接シフトレバー301に取り付けた場合について述べたが、他の部材を介して間接的に取付対象に取り付けてもよい。
またアウターケーシング202を固定しない(つまりキャップ部材202bのような固定具を使用しない)構成にも本発明を適用可能であり、要は、アウターケーシングに対してインナーケーブルを相対移動させて張力を得るようなものに広く適用可能である。
上述の実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、例えば車両のシフトレバーとトランスミッションとを接続するコントロールケーブルの調整装置に適用し得る。
100 調整装置
120 アジャスター
123 ロック部材
130 ロッド
131 フランジ
140 第1のコイルバネ
150 第2のコイルバネ
200 コントロールケーブル
201 インナーケーブル
202 アウターケーシング
301 シフトレバー
302 トランスミッション

Claims (5)

  1. アウターケーシングと前記アウターケーシングに挿通されたインナーケーブルとを有するコントロールケーブルの前記アウターケーシングに対する前記インナーケーブルの相対位置を調整するコントロールケーブル調整装置であって、
    前記インナーケーブルの端部に連結されているロッドと、
    前記ロッドの軸方向に延在し、前記ロッドに前記軸方向に移動可能に装着され、前記ロッドに対する装着位置に応じて前記ロッドの固定位置を調整可能なアジャスターと、
    前記アウターケーシングと前記ロッドとの間を付勢可能に接続する第1の付勢部材と、
    前記ロッドと前記アジャスターとの間を付勢可能に接続する第2の付勢部材と、
    を有するコントロールケーブル調整装置。
  2. 前記第1の付勢部材は、前記ロッドの前記アジャスター側の端部が前記アウターケーシングから離間する方向に前記ロッドを付勢することにより、前記インナーケーブルに張力を付与し、
    前記第2の付勢部材は、前記アジャスターが前記アウターケーシングから離間する方向に前記アジャスターを付勢することにより、前記インナーケーブルの接続長さを調節する、
    請求項1に記載のコントロールケーブル調整装置。
  3. 前記第1及び第2の付勢部材はいずれもバネであり、
    前記第1の付勢部材のバネ定数は前記第2の付勢部材のバネ定数よりも大きい、
    請求項1または請求項2に記載のコントロールケーブル調整装置。
  4. 前記第1の付勢部材は、前記ロッドの長手方向中間部と前記ロッドの前記アウターケーシング側の端部との間に配置された第1の押しバネを有し、
    前記第2の付勢部材は、前記ロッドの前記長手方向中間部と前記ロッドの前記アジャスター側の端部との間に配置された第2の押しバネを有し、
    前記ロッドは、前記長手方向中間部に前記第1及び第2の押しバネの押圧付勢力を受ける受部を有する、
    請求項1または請求項2に記載のコントロールケーブル調整装置。
  5. 前記ロッドと前記アジャスターとの相対変位のロック及びロック解除を行うロック部材を有し、
    前記ロック部材は、前記ロッドの周りを回転可能に前記アジャスターに設けられ、前記ロックと前記ロック解除との間の切り替えを回転によって行う、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のコントロールケーブル調整装置。
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