JP2015202879A - 蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、容器の開口部に蓋材をヒートシールする際にイージーピール層で生じる発泡による外観不良の問題を解決する蓋材を提供することを目的とする。
【解決手段】 シール樹脂層と基材樹脂層からなるイージーピール層と蓋材基材層を積層して得られる蓋材であって、2液硬化型ウレタン系接着剤であるドライラミネート用接着剤を介してドライラミネートされるイージーピール層と蓋材基材層とのラミネート強度が3N/15mm〜10N/15mmであることを特徴とする、蓋材を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に食品、化成品等の包装容器のイージーピール性(易開封性)蓋材であって、詳しくは、イージーピール蓋材を容器の開口部にヒートシールする際にイージーピール層で生じる発泡を防ぐことができる蓋材、および包装容器に関する。
近年、包装容器は内容物保護や保存のために密封性を十分に満足するだけでなく、さらに消費時に容易に開封できるイージーピール性が要求されている。そして、実用的な密封性とイージーピール性を兼ね備えた包装フィルムとして各種の提案がされている。
例えば、イージーピール性を目的としたフィルムとして、各種アクリル酸共重合体とポリエチレン等とのブレンド層の2層からなるヒートシール性積層フィルム(特許文献1参照)、ポリプロピレンからなる基材層に、ポリブテン、ポリプロピレン、ポリエチレンの3成分系ブレンド層を積層したフィルム(特許文献2参照)、メタクリル酸共重合体とポリプロピレンとの混合物からなる層とポリエチレンのシーラント層を有する多層フィルム(特許文献3参照)、ポリプロピレンよりなる基材層、およびポリブテンとポリエチレンとポリプロピレンとのブレンド層の2層からなるイージーピールフィルム(特許文献4参照)が知られている。
従来のイージーピール性を目的としたフィルムは、シール樹脂層および基材樹脂層からなるイージーピール層と、基材樹脂層に隣接して積層される基材層とから構成される積層体であり、イージーピール層と基材層は、ドライラミネート用接着剤を介して積層される。このようなフィルムは、通常、ヒートシール処理により容器に接着されるが、この時、加熱により溶融するイージーピール層に発泡を生じることがある。
発泡は、外観不良を生じ、特に、フィルムが透明である場合に目立つことから問題となる。また、発泡は、フィルムの層間のラミネート強度を低下させ、層間剥離(デラミネーション)を起こすおそれがあることから、これを防止する必要がある。
特開平5−212835号公報 特開平6−328639号公報 特開2002−283513号公報 特開平6−328639号公報
本発明は、上記発泡による外観不良の問題を解決すると共に、容器を密封する際に、良好な密封性、イージーピール性を示す蓋材を提供することを目的とする。
本発明者は、種々検討した結果、シール樹脂層および基材樹脂層からなるイージーピール層と蓋材基材層の積層において、特定の接着剤を使用することにより上記目的を達成することを見出した。
すなわち、本発明の蓋材は、以下の点を特徴とする。
1.シール樹脂層および基材樹脂層からなるイージーピール層と蓋材基材層を積層して得られる蓋材であって、2液硬化型ウレタン系接着剤であるドライラミネート用接着剤を介してドライラミネートされるイージーピール層と蓋材基材層とのラミネート強度が3N/15mm〜10N/15mmであることを特徴とする、蓋材。
2.イージーピール層が高密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂の混合物からなるシール樹脂層と、エチレン−α・オレフィン共重合体またはエチレン・プロピレン共重合体を含む1層または2層以上からなる基材樹脂層により構成される、上記1に記載の蓋材。
3.蓋材基材層が延伸フィルムまたは無機金属酸化物を蒸着してなる蒸着膜が設けられたフィルムである、上記1または2に記載の蓋材。
4.2液硬化型ウレタン系接着剤がロックぺイント(株)製アドロックRU−69/H−9である、上記1〜3のいずれかに記載の蓋材。
5.蓋材が透明である、上記1〜4のいずれかに記載の蓋材。
6.上記1〜5のいずれかに記載の蓋材を用いる包装容器であって、蓋材のシール樹脂層がポリエチレンで形成された容器の開口部に接するように重ねられた状態でヒートシールされる、包装容器。
本発明の蓋材は、ヒートシール時のイージーピール層の発泡が防止され、外観不良の問題が解決されるほか、良好なイージーピール性、密封性も提供する。外観不良の問題は、蓋材が透明である場合に特に重要である。
本発明の蓋材はまた、イージーピール層と蓋材基材層の層間のラミネート強度の低下が防止され、層間剥離(デラミネーション)が防止される。
本発明の蓋材を構成する積層体の層構成およびその蓋材で密封される包装容器について、その一例を示す概略的断面図である。 基材が樹脂フィルム6、無機酸化物の蒸着膜7、ガスバリア性塗布膜8から構成される、本発明の蓋材の一例を示す概略的断面図である。
本発明の蓋材について、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の蓋材を構成する積層体の層構成およびその蓋材Aで密封される包装容器Cについて、その一例を示す概略的断面図である。
図1に示されるように、本発明の蓋材は、シール樹脂層4および基材樹脂層3からなるイージーピール層5と蓋材基材層1から構成されており、両層は2液硬化型ウレタン系接着剤であるドライラミネート用接着剤(接着剤層2)を介して公知のドライラミネーション法により積層される。蓋材Aを用いて容器Bを密封し、包装容器Cを製造するには、イージーピール層5のシール樹脂層4を容器Bの被着面と対向するように重ね合せ、ヒートシールする。
次に、本発明の蓋材を構成する材料、その製造法等について説明する。
以下、本発明において使用される樹脂名は、業界において慣用されるものが用いられる。また、本発明にいう密度は「JIS K 7112」に準拠して測定したものを意味する。
<1>イージーピール層
本発明の蓋材において、イージーピール層は、シール樹脂層と基材樹脂層から構成されており、基材樹脂層は1層または2層以上であってもよく、好ましくは1層または2層である。図1は、基材樹脂層が1層で構成された例を示すものである。この2層構造のイージーピール層は、Tダイ共押出機または共押出インフレーション製膜機等を使用し、公知の方法で共押出することにより製膜することができる。
(シール樹脂層)
本発明の蓋材において、シール樹脂層は、例えば、高密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂の混合物からなるものである。シール樹脂層は、例えばポリプロピレン容器の場合、通常160℃〜200℃程度、特に好ましくは170℃〜190℃程度でヒートシールされる。
(1)高密度ポリエチレン樹脂
本発明において、ポリエチレン樹脂には、ホモポリマーやエチレン−α−オレフィン(1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンなど)共重合体が含まれる。高密度ポリエチレン樹脂は、「JISK 6748」に基づいて密度が0.942g/cm3以上のものを言い、本発明におけるシール樹脂層のベースレジンとしては、密度=0.945〜0.965g/cm3で、MFR(メルトマスフローレイト)が1〜7g/10分(190℃)の比較的溶融粘度の高い樹脂が適している。本発明においてMFR(190℃)とは、「JIS K6922」に準拠して測定したものを意味する。
本発明において好適に使用される高密度ポリエチレンとしては、例えばプライムポリマー(株)製のハイゼックス3300Fが挙げられる。
(2)ポリプロピレン樹脂
本発明において、ポリプロピレン樹脂にはホモポリマー以外に、他のオレフィン、特にエチレンが共重合されたものが含まれる。本発明におけるシール樹脂層のベースレジンとしては、密度=0.9g/cm3で、MFRが5〜30g/10分(230℃)の比較的溶融粘度の低い樹脂が適している。また、適度なシール強度が得られるためポリプロピレン樹脂としてエチレンとプロピレンのランダム共重合体を使用することが好ましい。本発明においてMFR(230℃)とは、「JIS K6921」に準拠して測定したものを意味する。
(3)ブレンド比率
シール樹脂層の高密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂のブレンド比率は、20〜60質量部の高密度ポリエチレン樹脂と、40〜80質量部のポリプロピレン樹脂とからなることが好ましいが、被着材(ポリプロピレン)との要求接着強度によって変更することができる。ポリプロピレンの比率が高いと接着強度が高くなりすぎて良好なイージーピール性が得られず、また比率が低いと接着強度が出ず、包装体としての密封性が満足できない。
シール樹脂層内においては、高密度ポリエチレンとポリプロピレンは非相溶性で、成分比率の高いほうが海、成分比率の低いほうが島を形成するような表面構造(海島構造)をとるが、MFRをコントロールすることで海島構造が制御でき、適当な凝集破壊強度を達成することができる。
(基材樹脂層)
本発明の蓋材の基材樹脂層は、直接被着体に接触するものでないことから、イージーピール機能をもたせる必要はないが、蓋材に透明性を付与できる点から、以下のものが好ましい。
すなわち、本発明において、基材樹脂層として、エチレン−α−オレフィン共重合体を使用することができる。ここで、α−オレフィンには、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等が包含されるが、特に、メタロセン触媒またはマルチサイト触媒で重合したエチレン・プロピレン共重合体は、分子量分布がシャープであるため製膜安定性の点から好ましい。また、密度が0.900〜0.930g/cm3、好ましくは0.900〜0.925g/cm3であるものを使用することが透明性の観点から望ましい。
また、インフレーション製膜法により製造する場合、基材樹脂層を構成する樹脂はMFR(230℃)が1〜10g/10分であることが好ましい。この範囲に規定することにより、インフレーション製膜法により本発明の蓋材を良好に製造することが可能となる。
また、基材樹脂層の蓋材基材層積層面には、所望に応じて、コロナ放電処理、薬品処理、オゾン処理等の種々の表面処理を施してもよい。
基材樹脂層は、上記樹脂1種または2種以上を用い、シール樹脂層上に1層または2層以上、好ましくは1層または2層積層することができる。
本発明において好適に使用されるエチレン・α−オレフィン共重合体としては、例えばエチレン・プロピレン共重合体のサンアロマー(株)製のPF380A、エチレン・α−オレフィン共重合体のプライムポリマー(株)製のエボリューSP2020が挙げられる。
(層厚)
シール樹脂層に関しては層厚が1〜20μm、好ましくは1〜10μmであるものが望ましい。上記範囲を超えると剥離層(凝集破壊層)が汚くなり、剥離面の美麗性に劣るものになり、さらにはコストが上昇する。また、1μm未満であると所望の接着性が得られない。
他方、基材樹脂層の層厚は、20〜100μmであることが好ましい。
<II>蓋材基材層
本発明の蓋材の基材樹脂層の表面に、蓋材基材層として、各種包装材料を1層または2層以上ラミネートすることができる。
本発明おいて、蓋材基材層は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、6−ナフタレート等のポリエステル樹脂フィルム、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂フィルム、アルミ箔等の金属箔等であり、透明性、機械的強度および包装適性に優れたポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6−66)等からなる延伸フィルムが特に好ましい。本発明の蓋材に各種延伸フィルムをラミネートすることにより、フィルムの物理的強度が向上し、また熱収縮性のような加熱処理に好ましい性質が付与される。
また、本発明においては、さらにガスバリア性を向上させる目的で、上記フィルム上にガスバリア性層を設けたものを蓋材基材層として使用することが好ましい。このようなガスバリア性層として、無機金属酸化物、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)等の酸化物、好ましくはアルミナ、シリカの蒸着膜が挙げられる。無機酸化物の蒸着膜の膜厚は、使用する金属、または金属の酸化物の種類等によって異なるが、ガスバリア性の観点から、例えば、50〜2000Å、好ましくは、100〜1000Åの範囲内で任意に選択することができる。また、上記無機酸化物の蒸着膜は、物理気相成長法や化学気相成長法により、延伸フィルム上に設けることができる。
さらに、本発明においては、一層ガスバリア性を向上させる目的で、本出願人により開発されたガスバリア性塗布膜、すなわち一般式:R1 nM(OR2m(式中、Mは金属原子、R1、R2が炭素数1〜8の有機基、nは0以上、mは1以上の整数、n+mはMの原子価を表す)で表される少なくとも1種以上のアルコキシド、ポリビニルアルコールおよび/またはエチレン・ビニルアルコールを含有する組成物をゾルゲル法によって重縮合して得られるガスバリア性組成物によるガスバリア性塗布膜を上記無機酸化物の蒸着膜上に設けてもよい(図2)。
上記のような包装材料は、例えばドライラミネーション法、無溶剤型ラミネーション法、押出ラミネーション法、共押出ラミネーション法等の公知の方法によりラミネートすることができる。
蓋材基材層の層厚は、用途に応じて、当業者が適宜に決定することができる。
また、蓋材基材層の基材樹脂層積層面には、所望に応じて、コロナ放電処理、薬品処理、オゾン処理等の種々の表面処理を施してもよい。
本発明において好適に使用される蓋材基材層は、例えば大日本印刷(株)製のアルミナ蒸着[IB−PET−PIR]、東洋紡(株)製二軸延伸PETフィルム[E5100]、東洋紡(株)製の二軸延伸PETフィルム[E5200]、ユニチカ(株)製の二軸延伸Nyフィルム[ONBC]である。
<III>ラミネート強度
本発明において、イージーピール層(基材樹脂層)と蓋材基材層は2液硬化型ウレタン系接着剤であるドライラミネート用接着剤を介してドライラミネートされるが、イージーピール層と蓋材基材層とのラミネート強度は3N/15mm〜10N/15mm、好ましくは6N/15mm〜10N/15mmである。ラミネート強度は、10N/15mmを超えると発泡による外観不良が生じ、3N/15mm未満になると接着強度や耐熱性が劣り好ましくない。
本発明においてラミネート強度は、蓋材を15mm幅の短冊状試験片を切出し、蓋材基材層とイージーピール層間を剥離させて、引張試験機を用いて引張速度50mm/min.にて引張試験をn=5にて測定した。
本発明において、2液硬化型ウレタン系接着剤であるドライラミネート用接着剤は、特に限定されるものではないが、好適に使用される接着剤としては、ロックぺイント(株)製アドロックRU−69/H−9が挙げられる。
<VI>蓋材を構成する積層体の製造
本発明の蓋材を構成する、シール樹脂層および基材樹脂層からなるイージーピール層と蓋材基材層からなる積層体は、公知のドライラミネーション法により製造することができる。
上記ドライラミネート用接着剤の塗工は、任意の塗工手段、例えばサイズプレスロールコーターやグラビアロールコーター等を用いるロールコーティング、スプレーコーティング、刷毛によるコーティング等の塗工手段により行うことができる。
上記接着剤層の厚さとしては、0.5〜10g/m2(乾燥時)、より好ましくは1〜5g/m2(乾燥時)である。
<V>蓋材及び包装容器の製造
本発明の蓋材は、上記のようにして得られた積層体を、容器の開口部周辺に設けられたフランジ部の形状に合わせて打ち抜くことにより製造される。
実際の製造においては、容器の開口部の形状に合わせて予め打ち抜かれた枚葉の蓋材として製造されるほか、巻き取り状の蓋材を充填シール装置に供給して、内容物が充填された容器の開口部周縁のフランジ部にヒートシールした後、インラインで個々の形状に打ち抜く方法で製造される場合も多く、いずれの方法でも製造できる。
本発明の包装容器は、上記蓋材のシール層の面を、内容物を充填した容器のフランジ部と対向するように重ね合せ、ヒートシールすることにより製造することができる。ここで、容器のフランジ部は、ポリエチレン樹脂でコートされている。
本発明の包装容器中に封入される内容物としては、各種の飲食料品、液体洗剤等の化成品ないし化粧品、医薬品、雑貨品、産業部材等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、上記容器としては、その目的、用途等により、各種の角型、丸型、角錐型、円錐型等の種々の形状からなる容器を使用することができ、また、フランジ部の被着面がポリエチレン樹脂でコートされているものであれば、それ以外の部分はいかなる材料からなるものであってもよい。
なお、本発明において、蓋材と容器とのヒートシールの方法としては、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。
次に、本発明について下記に具体例を例示して更に詳しく説明する。
[実施例1]
[1](シール樹脂層)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR=1.1g/10分)を30質量部と、ポリプロピレン(エチレン−プロピレンのランダムコポリマー樹脂:密度=0.9g/cm3、MFR=18g/10分)70質量部を十分に混錬して樹脂組成物を調整し、層厚を10μmとした
[2](基材樹脂層)
エチレン・プロピレン共重合体(サンアロマー(株)製PF380A:密度=0.90g/cm3、MFR=1.1g/10分)を100質量部調整し、層厚を40μmとした。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機から総厚50μmの積層体(シール樹脂層10μm/基材樹脂層40μm)を製造した。
基材樹脂層表面へコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(ロックペイント(株)主剤(RU−69):ポリエステルポリウレタン、硬化剤(H−9)
:脂肪族イソシアネート)を塗布し、ポリエステルフィルム(東洋紡(株)製二軸延伸PETフィルム[E5200]<両処理>:厚さ16μm→大日本印刷(株)製アルミナ蒸着PETフィルム[IB−PET−PIR]<片処理>:厚さ12μmの順)を2層分貼り合わせた。得られた積層体は、蒸着PET12/DL/PET16/DL/基材樹脂層/シール樹脂層の構造のものである(DLは接着剤部分を意味する)。
上記製造した多層積層体をポリプロピレン樹脂から成るカップ状容器(容量120cc)の蓋材として、平シールからシール温度200℃、1kg/cm2、1秒の条件にてシールし、カップ内に水が充填されたカップ状容器を作成した。作成したカップ状容器を90℃30分間のボイル処理を行った。内容物の漏れ、蓋材シール後のイージーピール層の発泡による外観不良は無かった。蓋材基材層とイージーピール層間のラミネート強度を確認したところ、平均8.7N/15mmであった。また、蓋材の剥離感は良好で容器毛羽立ち等も生じることが無かった。
[実施例2]
[1](シール樹脂層)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR=1.1g/10分)を30質量部と、ポリプロピレン(エチレン−プロピレンのランダムコポリマー樹脂:密度=0.9g/cm3、MFR=18g/10分)70質量部を十分に混錬して樹脂組成物を調整し、層厚を5μmとした。
[2](基材樹脂層)
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体(プライムポリマー(株)製エボリューSP2020:密度=0.916g/cm3、MFR=2.3g/10分)を100質量部調整し、層厚を45μmとした。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機から総厚50μmの積層体(シール樹脂層5μm/基材樹脂層45μm)を製造した。
基材樹脂層表面へコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(ロックペイント(株)主剤(RU−69):ポリエステルポリウレタンポリオール、硬化剤
(H−9):脂肪族イソシアネート)を塗布し、ポリエステルフィルム(東洋紡(株)製二軸延伸PETフィルム[E5200]<両処理>:厚さ16μm→大日本印刷(株)製アルミナ蒸着PETフィルム[IB−PET−PIR]<片処理>:厚さ12μmの順)を2層分貼り合わせた。得られた積層体は、蒸着PET12/DL/PET16/DL/基材樹脂層/シール樹脂層の構造のものである(DLは接着剤部分を意味する)。
上記製造した多層積層体をポリプロピレン樹脂から成るカップ状容器(容量120cc)の蓋材として、平シールからシール温度200℃、1kg/cm2、1秒の条件にてシールし、カップ内に水が充填されたカップ状容器を作成した。作成したカップ状容器を90℃30分間のボイル処理を行った。内容物の漏れ、蓋材シール後のイージーピール層の発泡による外観不良は無かった。蓋材基材層とイージーピール層間のラミネート強度を確認したところ、平均9.1N/15mmであった。また、蓋材の剥離感は良好で容器毛羽立ち等も生じることが無かった。
[実施例3]
[1](シール樹脂層)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR=1.1g/10分)を30質量部と、ポリプロピレン(エチレン−プロピレンのランダムコポリマー樹脂:密度=0.9g/cm3、MFR=18g/10分)70質量部を十分に混錬して樹脂組成物を調整し、層厚を10μmとした。
[2](基材樹脂層)
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体(プライムポリマー(株)製エボリューSP2020:密度=0.916g/cm3、MFR=2.3g/10分)を100質量部調整し、層厚を40μmとした。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機から総厚50μmの積層体(シール樹脂層10μm/基材樹脂層40μm)を製造した。
基材樹脂層表面へコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(ロックペイント(株)主剤(RU−69):ポリエステルポリウレタン、硬化剤(H−9):脂肪族イソシアネート)を塗布し、延伸ナイロン・延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ(株)製二軸延伸Nyフィルム[ONBC]<両処理>:厚さ15μm→東洋紡(株)製二軸延伸PETフィルム[E5100]<片処理>:厚さ12μmの順)を2層分貼り合わせた。得られた積層体は、PET12/DL/ONy15/DL/基材樹脂層/シール樹脂層の構造のものである(DLは接着剤部分を意味する)。
上記製造した多層積層体をポリプロピレン樹脂から成るカップ状容器(容量120cc)の蓋材として、平シールからシール温度200℃、1kg/cm2、1秒の条件にてシールし、カップ内に水が充填されたカップ状容器を作成した。作成したカップ状容器を90℃30分間のボイル処理を行った。内容物の漏れ、蓋材シール後のイージーピール層の発泡による外観不良は無かった。蓋材基材層とイージーピール層間のラミネート強度を確認したところ、平均9.8N/15mmであった。また、蓋材の剥離感は良好で容器毛羽立ち等も生じることが無かった。
[実施例4]
[1](シール樹脂層)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR=1.1g/10分)を30質量部と、ポリプロピレン(エチレン−プロピレンのランダムコポリマー樹脂:密度=0.9g/cm3、MFR=18g/10分)70質量部を十分に混錬して樹脂組成物を調整し、層厚を10μmとした
[2](基材樹脂層)
エチレン・プロピレン共重合体(サンアロマー(株)製PF380A:密度=0.90g/cm3、MFR=1.1g/10分)を100質量部調整し、層厚を40μmとした。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機から総厚50μmの積層体(シール樹脂層10μm/基材樹脂層40μm)を製造した。
基材樹脂層表面へコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(ロックペイント(株)主剤(RU−69):ポリエステルポリウレタン、硬化剤(H−9):脂肪族イソシアネート)を塗布し、ナイロン・ポリエステルフィルム(ユニチカ(株)製二軸延伸Nyフィルム[NCBC]<両処理>:厚さ15μm→東洋紡(株)製二軸延伸PETフィルム[E5100]<片処理>:厚さ12μmの順)を2層分貼り合わせた。得られた積層体は、PET12/DL/ONy15/DL/基材樹脂層/シール樹脂層の構造のものである(DLは接着剤部分を意味する)。
上記製造した多層積層体をポリプロピレン樹脂から成るカップ状容器(容量120cc)の蓋材として、平シールからシール温度200℃、1kg/cm2、1秒の条件にてシールし、カップ内に水が充填されたカップ状容器を作成した。作成したカップ状容器を90℃30分間のボイル処理を行った。内容物の漏れ、蓋材シール後のイージーピール層の発泡による外観不良は無かった。蓋材基材層とイージーピール層間のラミネート強度を確認したところ、平均9.5N/15mmであった。また、蓋材の剥離感は良好で容器毛羽立ち等も生じることが無かった。
[比較例1]
[1](シール樹脂層)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR=1.1g/10分)を30質量部と、ポリプロピレン(エチレン−プロピレンのランダムコポリマー樹脂:密度=0.9g/cm3、MFR=18g/10分)70質量部を十分に混錬して樹脂組成物を調整し、層厚を5μmとした。
[2](基材樹脂層)
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体(プライムポリマー(株)製エボリューSP2020:密度=0.916g/cm3、MFR=2.3g/10分)を100質量部調整し、層厚を45μmとした。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機から総厚50μmの積層体(シール樹脂層5μm/基材樹脂層45μm)を製造した。
基材樹脂層表面へコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(ロックペイント(株)主剤(RU−004):ポリエステルポリオール、硬化剤(H−1)
:脂肪族イソシアネート)を塗布し、ナイロン・ポリエステルフィルム(ユニチカ(株)製二軸延伸Nyフィルム[NCBC]<両処理>:厚さ15μm→東洋紡(株)製二軸延伸PETフィルム[E5100]<片処理>:厚さ12μmの順)を2層分貼り合わせた。得られた積層体は、PET12/DL/ONy15/DL/基材樹脂層/シール樹脂層の構造のものである(DLは接着剤部分を意味する)。
上記製造した多層積層体をポリプロピレン樹脂から成るカップ状容器(容量120cc)の蓋材として、平シールからシール温度200℃、1kg/cm2、1秒の条件にてシールし、カップ内に水が充填されたカップ状容器を作成した。作成したカップ状容器を90℃30分間のボイル処理を行った。内容物の漏れ、蓋材シール後の発泡による外観不良が発生していた。蓋材基材層とイージーピール層間のラミネート強度を確認したところ、平均10.6N/15mmであった。
[比較例2]
[1](シール樹脂層)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR=1.1g/10分)を30質量部と、ポリプロピレン(エチレン−プロピレンのランダムコポリマー樹脂:密度=0.9g/cm3、MFR=18g/10分)70質量部を十分に混錬して樹脂組成物を調整し、層厚を5μmとした。
[2](基材樹脂層)
シングルサイト系触媒(メタロセン触媒)を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体(プライムポリマー(株)製エボリューSP2020:密度=0.916g/cm3、MFR=2.3g/10分)を100質量部調整し、層厚を45μmとした。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機から総厚50μmの積層体(シール樹脂層5μm/基材樹脂層45μm)を製造した。
基材樹脂層表面へコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(ロックペイント(株)主剤(RU−3900):芳香族ポリエーテルポリオール、硬化剤(H−789):芳香族イソシアネート)を塗布し、ユニチカ(株)製二軸延伸Nyフィルム[NCBC]<両処理>:厚さ15μm→東洋紡(株)製二軸延伸PETフィルム[E5100]<片処理>:厚さ12μmの順)を2層分貼り合わせた。得られた積層体は、PET12/DL/ONy15/DL/基材樹脂層/シール樹脂層の構造のものである(DLは接着剤部分を意味する)。
上記製造した多層積層体をポリプロピレン樹脂から成るカップ状容器(容量120cc)の蓋材として、平シールからシール温度200℃、1kg/cm、1秒の条件にてシールし、カップ内に水が充填されたカップ状容器を作成した。作成したカップ状容器を90℃30分間のボイル処理を行った。蓋材接着剤層の剥離が発生しており、使用不可と判断した。蓋材基材層とイージーピール層間のラミネート強度を確認したところ、平均2.6N/15mmであった。
1 蓋材基材層
2 接着剤層
3 基材樹脂層
4 シール樹脂層
5 イージーピール層
6 樹脂フィルム
7 無機酸化物の蒸着膜
8 ガスバリア性塗布膜
A 蓋材
B 容器
C 包装容器

Claims (6)

  1. シール樹脂層および基材樹脂層からなるイージーピール層と蓋材基材層を積層して得られる蓋材であって、2液硬化型ウレタン系接着剤であるドライラミネート用接着剤を介してドライラミネートされるイージーピール層と蓋材基材層とのラミネート強度が3N/15mm〜10N/15mmであることを特徴とする、蓋材。
  2. イージーピール層が高密度ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹脂の混合物からなるシール樹脂層と、エチレン−α・オレフィン共重合体またはエチレン・プロピレン共重合体を含む1層または2層以上からなる基材樹脂層により構成される、請求項1に記載の蓋材。
  3. 蓋材基材層が延伸フィルムまたは無機金属酸化物を蒸着してなる蒸着膜が設けられたフィルムである、請求項1または2に記載の蓋材。
  4. 2液硬化型ウレタン系接着剤がロックぺイント(株)製アドロックRU−69/H−9である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓋材。
  5. 蓋材が透明である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓋材。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の蓋材を用いる包装容器であって、蓋材のシール樹脂層がポリエチレンで形成された容器の開口部に接するように重ねられた状態でヒートシールされる、包装容器。
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