JP2015202847A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】グロメットの軽量化と取付剛性の確保とを両立でき、しかも、製造工程および製造設備を簡素にできる低コストのグロメットを提供する。
【解決手段】ワイヤハーネスの電線群に外装された状態でパネルの長穴状の開口を閉塞するグロメットであって、開口の内周縁部に嵌合する外周嵌合部12と、これと一体に形成されつつパネルの片面側に突出する方向に延びる筒状部13とを備え、外周嵌合部12は、開口の内周縁部に対してパネルの一面側に位置する第1環状部21と、開口の内周縁部に対してパネルの他面側に位置するとともに第1環状部21より外径が小さい第2環状部22と、両環状部21、22の間で開口の内周縁部に嵌合するくびれ部23とを一体に形成してなり、開口の長径方向の少なくとも一端側における第1環状部21の周方向各位置の断面積が、開口の短径方向の両端側における第1環状部21の周方向各位置の断面積よりも小さくなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パネルの開口部を貫通するワイヤハーネスを保護するグロメットに関する。
従来、自動車の車体パネルやドアモジュールパネル等における貫通孔にワイヤハーネスの電線群を挿通させる場合には、その電線群を保護すべく、貫通孔の内周縁部(以下、開口縁部という)に嵌合可能なゴム弾性を有するグロメットが使用されている。そのようなグロメットにおいては、パネルの開口縁部に内嵌する環状の嵌合溝が形成されており、グロメットがパネルの開口縁部の両面側に係合するようになっている。
この種のグロメットとしては、例えば大径筒部の軸方向一端側に、長穴状の開口縁部に内嵌する車体係止溝を形成しつつ小径筒部を連設し、車体係止溝の内底面からの小径筒部の径方向高さを、長穴状の開口縁部の直線部では高く、同開口縁部の円弧部では低くして、グロメットの嵌合保持力を低下させることなく嵌合時の挿入力を低減させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ワイヤハーネスの電線群を貫通させる電線保持部と、その電線保持部につば状に連接された車体側への取付嵌合部とからなるグロメットにおいて、電線保持部を低硬度ゴム層で形成し、取付嵌合部を高硬度ゴム層で形成することで、グロメットの軽量化と取付剛性の確保との両立化を図ったものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、車体側への取付嵌合部となる環状部分を中空にしてその内部に高圧の空気を封入し、グロメットの軽量化と取付剛性の確保との両立化を図ったものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−123572号公報 特開昭61−109211号公報 特開平7−105774号公報
しかしながら、車体係止溝の内底面からの小径筒部の径方向高さを、長穴状の開口縁部の直線部と円弧部とで相違させた従来のグロメットは、嵌合時の挿入力に影響する程度のわずかな径差分だけ円弧部の径方向における頂部の高さが抑えられるものであるため、軽量化にさほど寄与できないという未解決の課題があった。
一方、電線保持部と取付嵌合部のゴム硬度を相違させる従来のグロメットでは、グロメットの軽量化と取付剛性の確保とを両立できるものの、電線保持部と取付嵌合部を形成する未加硫ゴムが相違するため、それらの個別の注型(成形型内への注入)のために工数が若干増えてしまうという課題があった。
また、中空の取付嵌合部に高圧の空気を封入する従来の後者のグロメットでは、グロメットの成形が容易でなく、高圧の空気を封入する作業も必要になるため、製造工程および製造設備が共に複雑になり、コスト高を招くという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、グロメットの軽量化と取付剛性の確保とを両立でき、しかも、製造工程および製造設備を簡素にできる低コストのグロメットを提供することを目的とする。
本発明に係るグロメットは、上記目的達成のため、ワイヤハーネスの電線群に外装された状態で、パネルに形成される長穴状の開口を閉塞するよう前記パネルに装着されるグロメットであって、前記パネルの開口の内周縁部に嵌合する外周嵌合部と、前記外周嵌合部と一体に形成されつつ前記パネルの片面側に突出する方向に延びる筒状部と、を備え、前記外周嵌合部は、前記開口の内周縁部に対して前記パネルの一面側に位置する第1環状部と、前記開口の内周縁部に対して前記パネルの他面側に位置するとともに前記第1環状部より外径が小さい第2環状部と、前記第1環状部および前記第2環状部の間で前記開口の内周縁部に嵌合するくびれ部とを一体に形成してなり、前記開口の長径方向の少なくとも一端側における前記第1環状部の周方向各位置の断面積が、前記開口の短径方向の両端側における前記第1環状部の周方向各位置の断面積よりも小さくなっている構成を有する。
この構成により、外周嵌合部の剛性が、長穴状の開口の短径方向の両端側では相対的に高くなり、長穴状の開口の長径方向の一端側または両端側では相対的に低くなる。したがって、筒状部に作用する外力に対してグロメットのパネルへの嵌合固定状態を保持するのに要求される剛性を実質的に低下させることなく、材料使用量を低減させてグロメットの軽量化およびコスト低減に寄与できるものとなる。なお、第1環状部の周方向各位置の断面は、中実断面であるのがよく、その場合、グロメットの他部材との機械的干渉に対する余裕隙間を増加させて、レイアウトの自由度を高めることも可能になる。
本発明のグロメットにおいては、前記開口の長径方向の少なくとも一端側における前記第1環状部の半径方向の幅が、前記開口の短径方向の両端側における前記第1環状部の半径方向の幅より小さくなっている構成としてもよい。
この構成により、周方向長さの大きい外周面側または軸方向長さの大きい内周面側で第1環状部の半径方向の幅を縮小して、所要の減量効果を得ることができる。しかも、グロメットの他部材との機械的干渉に対する余裕隙間を増加させてレイアウトの自由度を高めたり、開口の長径方向の少なくとも一端側におけるワイヤハーネスの電線群の配索形状の自由度を高めたりすることもできる。
なお、第1環状部の半径方向の幅を縮小すべく、開口の長径方向の少なくとも一端側で、第1環状部の外周側の湾曲面を同幅となる基準面位置より内側に偏倚させてもよいし、第1環状部の内周側の湾曲面の半径を同幅となる基準面位置より外側に偏倚させてもよい。
本発明のグロメットにおいては、前記開口の長径方向の少なくとも一端側における前記第1環状部の前記軸方向の厚さが、前記開口の短径方向の両端側における前記第1環状部の前記軸方向の厚さより小さくなっている構成としてもよい。
この構成により、開口の長径方向の一端側または両端側において、外周嵌合部の面積の大きい端面側で第1環状部の厚さを縮小して所要の減量効果を得ることができる。しかも、グロメットの他部材との機械的干渉に対する余裕隙間を増加させて、レイアウトの自由度を高めることもできる。
なお、この場合、グロメットの軸方向における第1環状部の両面のうち、パネルから離れる端面が、開口の短径方向の両端側の略平行部分よりもパネル側に位置するのがよい。
本発明によれば、グロメットの軽量化と取付剛性の確保とを両立でき、しかも、製造工程および製造設備を簡素にできる低コストのグロメットを提供することができる。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るグロメットの開口端側から見た要部正面図であり、図1(b)は、図1(a)のIB−IB矢視断面図である。 図2(a)は、図1(a)のIIA−IIA矢視図であり、図2(b)は、図2(a)のIIB−IIB矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るグロメットの要部の配置説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係るグロメットの要部側面断面図である。 図5(a)は、本発明の第3の実施の形態に係るグロメットにおける開口端側から見た要部正面図であり、図5(b)は、図5(a)のVB−VB矢視断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るグロメットの要部側面断面図である。
以下、本発明を実施するための実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1から図3に示す第1の実施の形態のグロメットは、自動車用のドアグロメットの一端側部分となっている。このグロメットは、ワイヤハーネスの電線群に外装されつつ、自動車のドアパネルまたは車体パネルの一部、例えばセンターピラー部に形成された開口の内周縁部(開口縁部)に取り付けられる。そして、このグロメットは、ドアパネルまたは車体パネルの開口を電線群が貫通する部分で、開口を閉塞するカバー状をなし、防水シール機能等を発揮するようになっている。
まず、本実施の形態のグロメットの構成を説明する。
図1ないし図3に示すように、本実施の形態のグロメット10は、自動車用のドアグロメットの一端側部分を構成しており、ゴム弾性(ゴムのような弾性、粘弾性の意)を有する弾性素材、例えば加硫ゴムまたは樹脂系のエラスマーで形成されている。
グロメット10は、自動車のドアパネルまたは車体パネルの一部、例えばセンターピラー部を形成するパネル1に取り付けられる。このパネル1には、ドアパネルを車体パネルに対して開閉可能に連結させるヒンジ機構2が装着されるとともに、グロメット10を取付け可能な長穴状の開口1hが形成されている。
グロメット10は、円環板状(スカート状でもよい)の蓋体部11と、蓋体部11の外周側に一体に設けられた外周嵌合部12と、蓋体部11および外周嵌合部12に対して一体に形成されつつパネル1の片面側、例えば図3中でパネル1の右側に突出する方向に延びる筒状部13とを備えている。
グロメット10の蓋体部11および外周嵌合部12は、互いに一体に形成されることで、パネル1への嵌合固定が可能な片側のグロメット取付部15を構成している。
図3に示すように、片側のグロメット取付部15は、パネル1に形成された長穴状の開口1hの内周縁部である開口縁部1aに嵌合するように取り付けられる。
グロメット10の筒状部13は、図3に示すその一端部13a側で片側のグロメット取付部15の蓋体部11の中央部に連結される一方、図示しない他端部側で前記ドアグロメットの他端側部分に一体に連結されている。ここにいうドアグロメットの他端側部分は、筒状部13およびグロメット取付部15と略同様な他の筒状部および他の片側のグロメット取付部によって構成されており、筒状部13に他の筒状部が一体に連結されている。また、他の片側のグロメット取付部は、前述のドアパネルに形成された開口の内周縁部に取り付けられている。
蓋体部11および筒状部13は、蓋体部11の中心部付近(中心から外れていてもよい)を貫通しつつ筒状部13内を通る所定長さの挿通孔11hを形成しており、この挿通孔11h内に、ワイヤハーネスの電線群Wが挿通されている。また、挿通孔11hの主要部を形成する筒状部13は、ゴム弾性を有する蛇腹管によって構成されており、可撓性および伸縮性を有している。
一方、外周嵌合部12は、開口縁部1aに対してパネル1の一面側(図2中の左方側)に位置する第1環状部21と、開口縁部1aに対してパネル1の他面側に位置するとともに第1環状部21より外径が小さい第2環状部22と、第1環状部21および第2環状部22の間でパネル1の開口縁部1aに嵌合するくびれ部23とを一体に形成してなる。
この外周嵌合部12には、挿通孔11hの一端側でパネル1の一面側に向かって長円形に拡径されつつ開口する孔端開口24が形成されている。
また、開口1hの長径方向の少なくとも一端側、例えば図1(a)中の開口1hの上方側における第1環状部21の周方向各位置の断面積は、開口1hの短径方向の両端側、例えば図1(a)中の開口1hの左右両側における第1環状部21の周方向各位置の断面積よりも小さくなっている。
具体的には、開口1hの長径方向の少なくとも両端側における第1環状部21の半径方向の幅、例えば図1(a)に示す湾曲領域内での第1環状部21の幅wd1、wd2は、開口1hの短径方向の両端側における第1環状部21の半径方向の幅、例えば図1(a)に示す直線領域内での第1環状部21の幅wd3より小さくなっている。
この場合、第1環状部21の半径方向の幅Wd1を縮小するために、開口1hおよび孔端開口24の長径方向の少なくとも一端側で、第1環状部21の外周側の湾曲面21aを幅wd3と同幅となる基準面位置より内側に偏倚させてもよいし、第1環状部21の内周側の湾曲面21bの半径を幅wd3と同幅となる基準面位置より外側に偏倚させてもよい。
すなわち、図1(a)における開口1hの上端側に示すように、第1環状部21の外周側の半円状の湾曲面21a(略長方形の開口における左右の隅部の円弧状の湾曲面でもよい)を内周側の湾曲面21bと同心の相似形となる仮想の湾曲面21cより内側に形成して、幅wd1を小さくしてもよい。また、図1(a)における開口1hの下端側に示すように、第1環状部21の内周側の湾曲面21bの半径を外周側の湾曲面21aと同心の相似形となる仮想の湾曲面21dより外側に形成して、幅wd2を小さくしてもよい。
なお、第1環状部21の半径方向におけるくびれ部23の外周面23aと相似な形状であって略平行部分21p、21qに連続する湾曲面を基準面として、外周側の湾曲面21aをその基準面より内側に形成し、または/および、内周側の湾曲面21bをその基準面より外側に形成してもよい。
勿論、外周側の湾曲面21aは、開口1hの短径方向両側で長径方向に延びる外周面の略平行部分21pに連続し、内周側の湾曲面21bは、開口1hの短径方向両側で長径方向に延びる内周面21bの略平行部分21qに連続する。また、外周側の湾曲面21aおよび内周側の湾曲面21bは、それぞれの湾曲開始位置からの角度θ(周方向位置)に応じて曲率半径が変化してもよい。
外周嵌合部12は、また、第1環状部21の外周側でパネル1側に向かって突出する環状のシールリップ部25を有しており、このシールリップ部25は、図3に示すように、パネル1の開口縁部1aに密着状態で接触している。
なお、筒状部13は、例えば図1(b)中に示すように、電線群Wが片側のグロメット取付部15をその中心軸線方向に貫通する形状となっているが、図1(b)中の姿勢から所定角度だけ傾斜した傾斜姿勢をとる形状であってもよい。
次に、作用を説明する。
上述のように構成された本実施の形態においては、パネル1の長穴状の開口1hの長径方向における少なくとも一端側で、外周嵌合部12の湾曲領域内における断面積が、外周嵌合部12の直線領域内における断面積より狭められている。したがって、第1環状部21を有する外周嵌合部12の剛性が、パネル1の長穴状の開口1hの短径方向の両端側では高く、長穴状の開口1hの長径方向の一端側または両端側では低くなっている。
その結果、電線群Wや筒状部13等に作用する外力、例えば図3中の筒状部13を右側に引っ張るような外力に対し、グロメット10のパネル1への嵌合固定状態を保持するのに要求される取付剛性を実質的に低下させることなく、グロメット10に使用される材料使用量を低減させることができ、しかも、グロメット10の製造工程や製造設備が複雑になることもない。よって、グロメット10の軽量化およびコスト低減を図ることができる。
しかも、本実施形態では、パネル1の長穴状の開口1hの長径方向における少なくとも一端側で、外周嵌合部12の湾曲領域内における第1環状部21の半径方向の幅wd1が、直線領域内における第1環状部21の幅wd3に対して狭められている。したがって、周方向長さの大きい外周側で外周嵌合部12の外径を縮小したり、軸方向長さの大きい内周側で外周嵌合部12の内径を拡大したりして、所要の減量効果を得ることができる。
加えて、本実施形態では、第1環状部21の周方向各位置の断面が中実断面であるので、その外周側の湾曲面21aの半径を縮小することで、グロメット10とヒンジ機構2との機械的干渉に対する余裕隙間gを有効に増加させることができ、グロメット10のレイアウトの自由度を高めることできる。
また、内周側の湾曲面21bの半径を拡大することで、ワイヤハーネスの電線群Wの配索形状の自由度を高めたりすることができる。
このように、本実施形態においては、グロメット10の軽量化とその外周嵌合部12(取付部)の剛性確保とを両立でき、しかも、製造工程および製造設備を簡素にできる低コストのグロメット10およびそれを備えたドアグロメットを提供することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るグロメットを要部側面断面図で示している。
なお、以下に説明する各実施の形態は、上述の第1の実施の形態と外周嵌合部の一部の形状が相違するものの、他の構成については第1の実施の形態と同一または類似する。したがって、以下、第1の実施の形態と同一または類似する構成については図1ないし図3に示す第1の実施の形態中の対応する構成要素の符号を用いつつ、第1の実施の形態との相違点について説明する。
本実施形態のグロメット40においては、グロメット取付部15を構成する蓋体部11および外周嵌合部12のうち、開口1hおよび孔端開口24の長径方向の一端側における第1環状部21の軸方向の厚さh1が、開口1hの短径方向の両端側における第1環状部21の軸方向の厚さh2より小さくなっている。そして、これにより、開口1hの長径方向における一端側(図4中で右側)の湾曲領域内での第1環状部21の周方向各位置の断面積が、開口1hの短径方向の両端側における超直線領域内の第1環状部21の断面積より小さくなっている。
本実施の形態においても、第1環状部21を有する外周嵌合部12の剛性が、パネル1の長穴状の開口1hの短径方向の両端側では高く、長穴状の開口1hの長径方向の一端側では低くなることにより、ワイヤハーネスの電線群Wや筒状部13等に作用する外力、例えば図4中の筒状部13を同図中の下側に引っ張るような外力に対して、グロメット40のパネル1への嵌合固定状態を保持するのに要求される剛性を実質的に低下させることなく、グロメット40に使用される材料使用量を低減させて、グロメット40の軽量化およびコスト低減を図ることができる。
しかも、本実施形態では、パネル1の長穴状の開口1hの長径方向における一端側で、外周嵌合部12の湾曲領域内における面積の大きい第1環状部21の厚さh1が、直線領域内における第1環状部21の厚さh2より小さくなっているので、所要の減量効果を得ることができるとともに、他部材との干渉を有効に防止できるものとなる。
(第3の実施の形態)
図5(a)および図5(b)に、本発明の第3の実施の形態に係るグロメットを示す。
本実施の形態においては、パネル1の長穴状の開口1hの長径方向における両端側で、外周嵌合部12の湾曲領域内における周方向角位置の断面積が、外周嵌合部12の直線領域内における各位置の断面積より狭められている。
具体的には、第1の実施の形態と同様に、パネル1の開口1hの長径方向における両端側で、外周嵌合部12の湾曲領域内における第1環状部21の半径方向の幅wd1が、直線領域内における第1環状部21の幅wd3に対して狭められている。しかし、第1の実施の形態とは異なり、周方向長さの大きい外周側で外周嵌合部12の外径を縮小するのに加えて、軸方向長さの大きい内周側で外周嵌合部12の内径を拡大している。
したがって、第1環状部21を有する外周嵌合部12の剛性が、パネル1の長穴状の開口1hの短径方向の両端側では高く、長穴状の開口1hの長径方向の両端側では低くなっている。その結果、本実施形態では、ワイヤハーネスの電線群Wや筒状部13等に作用する外力、例えば図5(b)中の筒状部13を図中の下側に引っ張るような外力に対して、グロメット50のパネル1への嵌合固定状態を保持するのに要求される剛性を実質的に低下させることなく、グロメット50に使用される材料使用量を低減させて、グロメット50の軽量化およびコスト低減を図ることができる。
加えて、第1環状部21の長径方向の両端側で、外周側の湾曲面21aの半径を縮小するので、グロメット50とヒンジ機構2等の他部材との機械的干渉に対する余裕隙間をより有効に増加させることができ、グロメット50のレイアウトの自由度をより高めることできる。また、内周側の湾曲面21bの半径を孔端開口24の長径方向両端側で拡大するので、ワイヤハーネスの電線群Wの配索形状の自由度をもより高めることができる。
(第4の実施の形態)
図6は、本発明の第4の実施の形態に係るグロメットを要部側面断面図で示している。
本実施形態のグロメット60においては、グロメット取付部15を構成する蓋体部11および外周嵌合部12のうち、開口1h(および孔端開口24)の長径方向の両端側における第1環状部21の軸方向の厚さh1が、それぞれ開口1hの短径方向の両端側における第1環状部21の軸方向の厚さh2より小さくなっている。そして、これにより、開口1hの長径方向における両端側(図6中で左右両端側)の湾曲領域内での第1環状部21の周方向各位置の断面積が、開口1hの短径方向の両端側における超直線領域内の第1環状部21の断面積より小さくなっている。
本実施の形態においても、第1環状部21を有する外周嵌合部12の剛性が、パネル1の長穴状の開口1hの短径方向の両端側では高く、長穴状の開口1hの長径方向の両端側では低くなることにより、ワイヤハーネスの電線群Wや筒状部13等に作用する外力、例えば図6中の筒状部13を同図中の下側に引っ張るような外力に対して、グロメット60のパネル1への嵌合固定状態を保持するのに要求される剛性を実質的に低下させることなく、グロメット60に使用される材料使用量を低減させて、グロメット60の軽量化およびコスト低減を図ることができる。
しかも、本実施形態では、パネル1の長穴状の開口1hの長径方向における両端側で、外周嵌合部12の湾曲領域内における面積の大きい第1環状部21の厚さh1が小さくなっているので、所要の減量効果を高めることができるとともに、他部材との干渉をより有効に防止できるものとなる。
なお、上述の各実施の形態においては、開口の形状を長円状としていたが、長径および短径を有する略長方形の開口であって四隅に円弧状の湾曲面を有するような開口形状であってもよく、その場合、外周側や内周側の湾曲面は、それら四隅の湾曲面となる。
また、各実施の形態では、蓋体部11の中心部に挿通孔11hおよび筒状部13を配置していたが、挿通孔11hの中心位置を蓋体部11の中心からオフセットさせてもよく、そのオフセット方向に応じて、外周嵌合部12の断面積を縮小する長穴状の開口1hの長径方向の一端側を設定してもよい。
さらに、長径方向の両端側における第1環状部21の軸方向の厚さh1が短径方向の両側における第1環状部21の軸方向の厚さh2より小さくなる場合、孔端開口24の開口縁側から第1環状部21の外周面に近付くほど軸方向の厚さが厚さh2から厚さh1に漸減するようにしてもよい。
また、各グロメットの軸方向における第1環状部21の両面のうちパネル1から離れる端面21eが、開口1hおよび孔端開口24の短径方向の両端側の略平行部分の端面21f(図4参照)よりもパネル1側に位置するのがよいが、併せて、パネル1側の端面の一部、例えばその端面の内周側部分が開口の短径方向の両端側における同端面の略平行部分よりもパネルから離れていてもよい。
以上説明したように、本発明は、グロメットの軽量化と取付剛性の確保とを両立でき、しかも、製造工程および製造設備を簡素にできる低コストのグロメットを提供することができるものであり、パネルの開口部を貫通するワイヤハーネスを保護するグロメット、特にドアグロメット等に好適なグロメット全般に有用である。
1 パネル
1a 開口縁部(開口の内周縁部)
1h 長穴状の開口
2 ヒンジ機構
10、40、50、60 グロメット
11 蓋体部
11h 挿通孔
12 外周嵌合部(取付部)
13 筒状部
13a 一端部
15 片側のグロメット取付部
21 第1環状部
21a 外周側の湾曲面
21b 内周側の湾曲面
21c 仮想の湾曲面(長径方向の一端側における外周側の仮想の湾曲面)
21d 仮想の湾曲面(長径方向の他端側における内周側の仮想の湾曲面)
21e 第1環状部のパネルから離れる端面
21f 短径方向の両端側の略平行部分の端面
21p 外周面の略平行部分
21q 内周面の略平行部分
22 第2環状部
23 くびれ部
h1 軸方向の厚さ(長径方向の一端側における第1環状部の軸方向の厚さ)
h2 軸方向の厚さ(短径方向の両端側における第1環状部の軸方向の厚さ)
W ワイヤハーネスの電線群
wd1 湾曲領域内での第1環状部の幅(長径方向の一端側における第1環状部の幅)
wd2 湾曲領域内での第1環状部の幅(長径方向の他端側における第1環状部の幅)
wd3 直線領域内での第1環状部の幅(短径方向の両端側における第1環状部の幅)

Claims (3)

  1. ワイヤハーネスの電線群に外装された状態で、パネルに形成される長穴状の開口を閉塞するよう前記パネルに装着されるグロメットであって、
    前記パネルの開口の内周縁部に嵌合する外周嵌合部と、前記外周嵌合部と一体に形成されつつ前記パネルの片面側に突出する方向に延びる筒状部と、を備え、
    前記外周嵌合部は、前記開口の内周縁部に対して前記パネルの一面側に位置する第1環状部と、前記開口の内周縁部に対して前記パネルの他面側に位置するとともに前記第1環状部より外径が小さい第2環状部と、前記第1環状部および前記第2環状部の間で前記開口の内周縁部に嵌合するくびれ部とを一体に形成してなり、
    前記開口の長径方向の少なくとも一端側における前記第1環状部の周方向各位置の断面積が、前記開口の短径方向の両端側における前記第1環状部の周方向各位置の断面積よりも小さくなっていることを特徴とするグロメット。
  2. 前記開口の長径方向の少なくとも一端側における前記第1環状部の半径方向の幅が、前記開口の短径方向の両端側における前記第1環状部の半径方向の幅より小さくなっていることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記開口の長径方向の少なくとも一端側における前記第1環状部の前記軸方向の厚さが、前記開口の短径方向の両端側における前記第1環状部の前記軸方向の厚さより小さくなっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグロメット。
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