JP2015201990A - ワイヤハーネス用保護材 - Google Patents
ワイヤハーネス用保護材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015201990A JP2015201990A JP2014080276A JP2014080276A JP2015201990A JP 2015201990 A JP2015201990 A JP 2015201990A JP 2014080276 A JP2014080276 A JP 2014080276A JP 2014080276 A JP2014080276 A JP 2014080276A JP 2015201990 A JP2015201990 A JP 2015201990A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nonwoven fabric
- flexible
- compression
- cured
- protective material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
【課題】耐摩耗性と消音性を有するワイヤハーネス用保護材を提供する。【解決手段】ワイヤハーネス50にハーフラップ巻きしながら螺旋巻きするテープ状の保護材1は、樹脂糸からなる不織布を基材とし、幅方向の半側部に応力吸収性を有する厚肉柔軟部6を有すると共に残り半側部に薄肉硬化部5を備え、柔軟部で耐摩耗性と消音機能を持たせると共に硬化部で保護機能を持たせ、ワイヤハーネス50に巻き付ける際には硬化部を内周側とし柔軟部が外周側に位置するように行う。【選択図】図1
Description
本発明はワイヤハーネス用保護材に関し、詳しくは、車両に配索される電線群の集束体からなるワイヤハーネスに螺旋状に巻き付ける保護テープとして用いられるものである。
この種のワイヤハーネスの保護材として、本出願人は特開2013−132205号公報(特許文献1)で、図9(A)に示す2枚の織布(または編布)101Aと101Bを接着剤102で接着して積層し、一方の織布101Aの表面に粘着層103を設けた保護テープ100を提供している。該粘着層103として応力緩和機能を有するアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤を用いている。該保護テープ100は図9(B)に示すように、複数の電線からなるワイヤハーネス200の外周に粘着層103を内周面として螺旋巻きしている。該螺旋巻きは先巻き部分に一部を重ねあわせてラップしながら巻き付け、電線を外部に露出させずに保護すると共に、ワイヤハーネス200に接する粘着層103が応力緩和機能を有することから耐摩耗性、消音性を高めている。
また、特開2010−225328号公報(特許文献2)で、図10に示すように、織布151と不織布152とを応力緩和機能を有するゴム系粘着剤153で粘着して積層し、かつ、不織布152の外面に粘着層154、織布151の外面に剥離フィルム155を積層した多層の保護テープ150を提供している。該特許文献2の保護テープも特許文献1の保護テープと同様にワイヤハーネスにラップしながら螺旋巻きしてワイヤハーネスを保護し、ゴム系粘着剤153で耐摩耗性、消音性を高めている。
前記特許文献1、2の保護テープは、2枚の編布または各1枚の織布と不織布とを接着剤またはゴム系粘着剤を用いて貼り合わせて形成しているため、貼り合わせに作業手数がかかると共に接着剤またはゴム系粘着剤を必要としコスト高になる問題がある。
かつ、応力緩和用に肉厚のゴム系粘着剤を中間接着剤または内面側のワイヤハーネス粘着材として用いるため、保護テープの厚さが大きくなる。また、先巻き部分にラップして巻き付けると、該ラップ部分の厚さが増大し、配索スペースが狭い箇所では適用できない不具合が発生する恐れもある。さらに、織布を用いた場合、使用する経糸および緯糸の強度が大であると作業員が手で容易に千切れない場合も生じる。
かつ、応力緩和用に肉厚のゴム系粘着剤を中間接着剤または内面側のワイヤハーネス粘着材として用いるため、保護テープの厚さが大きくなる。また、先巻き部分にラップして巻き付けると、該ラップ部分の厚さが増大し、配索スペースが狭い箇所では適用できない不具合が発生する恐れもある。さらに、織布を用いた場合、使用する経糸および緯糸の強度が大であると作業員が手で容易に千切れない場合も生じる。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、保護テープの製造に手数がかからず、かつ、ゴム系粘着剤等の接着剤が不要でコスト高にならず、しかも、ラップして螺旋巻きした状態でテープの厚さが大きくならないワイヤハーネス用保護材を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、樹脂糸からなる不織布を基材とするテープ状であり、幅方向の半分に柔軟部を有すると共に残り半分に圧縮硬化部を備え、
前記柔軟部が外周面に位置するように、ワイヤハーネスにハーフラップ巻きするものとしているワイヤハーネス用保護材を提供している。
前記柔軟部が外周面に位置するように、ワイヤハーネスにハーフラップ巻きするものとしているワイヤハーネス用保護材を提供している。
具体的には、前記圧縮硬化部は前記基材の不織布の一面側の幅方向の半側部を長さ方向に連続して熱プレスで硬化して肉厚を薄くすると共に剛性を有する固さとした薄肉硬化部からなり、前記柔軟部は前記基材の不織布の幅方向の他半側部は熱プレスせずに肉厚が大で柔らかい厚肉柔軟部からなり、幅方向に薄肉硬化部と厚肉柔軟部とを段差をつけて設けた形状とする一方、前記薄肉硬化部と厚肉柔軟部とが平面で連続する他面に粘着層を設けており、
前記粘着層を内面側として電線群の外周面に螺旋巻きし、該螺旋巻きは外周側で先巻きの薄肉硬化部に後巻きの厚肉柔軟部を重ねてハーフラップ巻きし、外周面の全面に厚肉柔軟部を位置させるものとしている。
前記粘着層を内面側として電線群の外周面に螺旋巻きし、該螺旋巻きは外周側で先巻きの薄肉硬化部に後巻きの厚肉柔軟部を重ねてハーフラップ巻きし、外周面の全面に厚肉柔軟部を位置させるものとしている。
前記薄肉硬化部の厚さは前記厚肉柔軟部の厚さの半分以下とし、ハーフラップ巻き状態で外径が長さ方向で同等としていることが好ましい。
前記厚肉柔軟部の厚さ(即ち、熱プレス前の不織布からなる基材の厚さ)は0.5〜3.0mm、熱プレスで圧縮した前記薄肉硬化部の厚さは0.1〜1.5mmであることが好ましい。
前記厚肉柔軟部の厚さ(即ち、熱プレス前の不織布からなる基材の厚さ)は0.5〜3.0mm、熱プレスで圧縮した前記薄肉硬化部の厚さは0.1〜1.5mmであることが好ましい。
前記不織布は絶縁性を有する樹脂糸からなり、該樹脂糸をポリエチレン、ポリプロプリン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂等から形成し、樹脂糸の太さを作業者が手で千切れる程度の細さとしていることが好ましい。なお、該保護材を巻き付けるワイヤハーネスの配索箇所に応じて外部干渉材により切断されない剛性が必要な場合は、樹脂糸を剛性を有する太さとし、またはPTFE等の強度を有するフッ素樹脂繊維等用いることが好ましい。
前記粘着層は、前記基材の表面に粘着剤を塗布または粘着テープを貼り合わせて設けているが、作業工程およびコストの点から粘着剤を塗布することが好ましい。
該粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤等が用いられる。
該粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤等が用いられる。
また、本発明の前記テープ状のワイヤハーネス用保護材は、前記不織布からなる前記柔軟部と圧縮硬化部を、同等の厚さと幅とを有するが硬度および色を相違させた柔軟不織布と圧縮硬化不織布から形成し、該柔軟不織布と圧縮硬化不織布を幅方向に隙間なく並列させ、並列させた一面側の全面に両面粘着テープを取り付けて一体化し、あるいは/および並列させた柔軟不織布と圧縮硬化不織布の対向する側面同士を接着材で接着して一体化して、長さ方向に連続するテープとし、
前記柔軟部とする前記柔軟不織布と前記圧縮硬化部とする前記圧縮硬化不織布を前記粘着層を内面側として電線群の外周面に螺旋巻きし、該螺旋巻きは外周側で先巻きの圧縮硬化不織布に後巻きの柔軟不織布を重ねてハーフラップ巻きして外周面の全面に柔軟不織布を位置させるものとしている。
前記柔軟部とする前記柔軟不織布と前記圧縮硬化部とする前記圧縮硬化不織布を前記粘着層を内面側として電線群の外周面に螺旋巻きし、該螺旋巻きは外周側で先巻きの圧縮硬化不織布に後巻きの柔軟不織布を重ねてハーフラップ巻きして外周面の全面に柔軟不織布を位置させるものとしている。
ワイヤハーネス用保護材は色および硬さが相違する2種類の不織布を一面側に配置する粘着テープで粘着する場合は、不織布の一体化と、ワイヤハーネスとの粘着のために、両面粘着テープで粘着層を形成することが必須となる。
一方、不織布の隣接する側面同士を接着剤で接着する場合は、粘着層は粘着剤を塗布して形成しても良いし、粘着テープを貼り付けて設けてもよい。
一方、不織布の隣接する側面同士を接着剤で接着する場合は、粘着層は粘着剤を塗布して形成しても良いし、粘着テープを貼り付けて設けてもよい。
前記並列する柔軟不織布と圧縮硬化不織布の厚さは0.2〜1.5mm、好ましくは0.5〜1.0としている。また、柔軟不織布と圧縮硬化不織布を同一の樹脂糸で形成し、該樹脂糸として前記と同様な樹脂糸を用いている。なお、圧縮硬化不織布の樹脂糸を柔軟不織布の樹脂糸より強度を有する樹脂糸としてもよい。
前記色が相違する不織布を並列した保護材では、ワイヤハーネスの外周にハーフラップ巻きした状態で外周面の全面が柔軟不織布の色となるが、ハーフラップ巻きされていない部分では色が異なる圧縮硬化不織布が外面に露出するため、外観でハーフラップ巻きの検査を行うことができる。
さらに、本発明は、前記ワイヤハーネス用保護材をハーフラップ巻きしているワイヤハーネスを提供している。
前記ワイヤハーネス用保護材をハーフラップ巻きして電線群を集束保護すると、外周面に柔軟性を有する不織布が位置するため、外部材と接触した際に応力を直接的に吸収でき、耐摩耗性の向上および異音を吸収して消音機能を高めることができる。
本発明の電線群にハーフラップ巻きしながら螺旋巻きするテープ状のワイヤハーネス用保護材は、不織布から形成し、幅方向の半側部を応力吸収性を有する柔軟部として耐摩耗性および消音機能を持たせ、残り他半側部は保護機能を有する圧縮硬化部とし、電線群に巻き付ける際に圧縮硬化部を内周側とし、柔軟部を外周側としてハーフラップ巻きするため、耐摩耗性、異音防止および電線保護機能を高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5に第1実施形態を示す。
第1実施形態では、図1に示すように、図2に示す粘着テープからなるワイヤハーネス用保護材1(以下、保護材1と略称する)で、自動車に配索するワイヤハーネス50の電線群51をハーフラップ巻きして集束保護している。
図1乃至図5に第1実施形態を示す。
第1実施形態では、図1に示すように、図2に示す粘着テープからなるワイヤハーネス用保護材1(以下、保護材1と略称する)で、自動車に配索するワイヤハーネス50の電線群51をハーフラップ巻きして集束保護している。
前記保護材1は、樹脂糸からなる不織布を基材2とし、該基材2を帯状として長さ方向Xに連続させ、該基材2の平坦面で連続する下面に粘着剤を塗布して粘着層3を設けている。
保護材1は不織布からなる基材2の上面側の幅方向Yの半側部を長さ方向に連続して熱プレスで硬化して肉厚を薄くすると共に剛性を有する固さとした薄肉硬化部5とし、幅方向の他半側部は熱プレスせずに肉厚が大で柔らかい厚肉柔軟部6としている。これにより、幅方向Yに薄肉硬化部5と厚肉柔軟部6とを段差7をつけて並設した形状としている。該薄肉硬化部5と厚肉柔軟部6とが平面で連続する他面(下面)に前記のように粘着層3を設けている。
薄肉硬化部5の厚さは厚肉柔軟部6の厚さの約半分とし、ワイヤハーネスにハーフラップ巻き状態で外径が長さ方向で略同等となるようにしている。よって、局部的に厚くなる部分があると、当該部分は先巻きの厚肉柔軟部6に後巻きの厚肉柔軟部6が重ねられた部分で正確にハーフラップ巻きがなされていないことが外観検査で一目で分かるようにしている。
前記厚肉柔軟部6の厚さ、即ち、熱プレス前の基材2の厚さは0.5〜3.0mm、熱プレスで圧縮した薄肉硬化部5の厚さは0.1〜1.5mmとしている。本実施形態では、薄肉硬化部5の厚さを0.5mm、厚肉柔軟部6の厚さを1mmとしている。
前記厚肉柔軟部6の厚さ、即ち、熱プレス前の基材2の厚さは0.5〜3.0mm、熱プレスで圧縮した薄肉硬化部5の厚さは0.1〜1.5mmとしている。本実施形態では、薄肉硬化部5の厚さを0.5mm、厚肉柔軟部6の厚さを1mmとしている。
基材2とする不織布は絶縁性を有する樹脂糸からなる。該樹脂糸はポリエチレン、ポリプロプリン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂等からなるが、樹脂の種類は限定されない。本実施形態では、該樹脂糸はポリオレフィン系樹脂からなり、電線群に保護材1を巻き付け終了後に作業者が手で千切れるようにしている。
前記粘着層3を形成する粘着剤としてアクリル系粘着材等を用いているが、限定されない。
前記粘着層3を形成する粘着剤としてアクリル系粘着材等を用いているが、限定されない。
前記熱プレスは図3に示す成型用金型10を用いて行っている。該成形用金型10は上壁11の幅方向両端に左右一対の下向き側壁12、13を備え、上壁11の幅方向の半側部内面に段状突出部14を設け、該段状突出部14の先端面にヒータ部15を設置している。なお、段状突出部14は長さ方向の一端から次第に突出させてもよい。
図3(B)に示すように、成型用金型10は基材2を連続的に搬送する搬送ベルト16上に設置し、該成型用記金型10の左右の側壁12、13の間に搬送ベルト16上に搭載する基材2が通るようにしている。其の際、基材2の上面が段状突出部14を設けていない側の上壁11の内面に沿って移動するように設定している。
図3(B)に示すように、成型用金型10は基材2を連続的に搬送する搬送ベルト16上に設置し、該成型用記金型10の左右の側壁12、13の間に搬送ベルト16上に搭載する基材2が通るようにしている。其の際、基材2の上面が段状突出部14を設けていない側の上壁11の内面に沿って移動するように設定している。
図3(B)に示すように、搬送ベルト16上に基材2を搭載して成型用金型10内を貫通させると、基材2の幅方向の半分は上壁11の内面に沿って通過して幅方向の半側部は圧縮されず、一方の他半側分は段状突出部14で圧縮されると共にヒータ部15により加熱されて硬化する。これにより、図4に示すように、成型用金型10を通過した基材2の上面には、図2に示す薄肉硬化部5と厚肉柔軟部6とが段差7を介して幅方向に並列した状態に成型される。
成型後に連続して搬出される基材2の下面に、塗布ローラ等を用いて粘着剤を塗布して粘着層3を設けている。
成型後に連続して搬出される基材2の下面に、塗布ローラ等を用いて粘着剤を塗布して粘着層3を設けている。
前記方法で形成した図2に示す粘着テープからなる保護材1は、図1(B)及び図5に示すように、粘着層3を内面側として電線群51からなるワイヤハーネス50の外周面に螺旋巻きしている。該螺旋巻きは先巻きした保護材1の薄肉硬化部5の外面に後巻きする保護材1の厚肉柔軟部6を重ねてハーフラップ巻きし、保護材1を巻き付けた外周面の全面に厚肉柔軟部6を位置させている。
前記のように保護材1をワイヤハーネス50に巻き付けると、該ワイヤハーネス50を構成する電線群51を集束保護できる。特に、外周面に厚肉柔軟部6が位置するため、外部材と接触した際に受ける応力を緩和でき、その結果、摩耗を低減できると共に、接触による異音を抑制して消音機能を高めることができる。かつ、内面側に圧縮硬化した薄肉硬化部5が位置するため、外部材に対する保護機能を高めることができると共に、該薄肉硬化部5に厚肉柔軟部6を重ねてハーフラップ巻きするため、保護材1を巻き付けた状態で外径の肥大化を抑制できる。局部的に外径が肥大化している箇所および外径が小さくなっている箇所があれば、正確にハーフラップ巻きされていない箇所であるため、該ハーフラップ巻きを外観で検査することができる。
特に、前記保護材1は、特許文献1、2で必要とする2枚の布材を積層するための貼り合わせる作業が不要となり、作業工程を簡単にでき、かつ、積層用の接着剤が不要となり、安価に保護材を製造できる利点がある。
図6および図7に第2実施形態の保護材1−Bを示す。
該保護材1−Bは第1実施形態の保護材1と同様に不織布を基材とし、幅方向の半分を耐摩耗機能を有する圧縮硬化不織布21とし、残り半分を異音防止機能を有する柔軟不織布22としている。
該保護材1−Bは第1実施形態の保護材1と同様に不織布を基材とし、幅方向の半分を耐摩耗機能を有する圧縮硬化不織布21とし、残り半分を異音防止機能を有する柔軟不織布22としている。
前記圧縮硬化不織布21と柔軟不織布22は厚さと幅は同等であるが、硬さと色を相違させている。本実施形態では、圧縮硬化不織布21は黒色、柔軟不織布22は白色としている。
前記柔軟不織布22は圧縮硬化していない一方、該柔軟不織布22の約2倍の厚さとした色の異なる不織布を予め約半分の厚さに圧縮すると共に、加熱して硬化して圧縮硬化不織布21として設けている。
前記柔軟不織布22は圧縮硬化していない一方、該柔軟不織布22の約2倍の厚さとした色の異なる不織布を予め約半分の厚さに圧縮すると共に、加熱して硬化して圧縮硬化不織布21として設けている。
前記圧縮硬化不織布21と柔軟不織布22を隙間なく幅方向に並べ、その下面に両面粘着テープ23を貼り合わせて連続したテープからなる保護材1−Bとしている。該両面粘着テープ23は基材23aの両面に粘着層23b、23cを積層したもので、上面側の粘着層23bを圧縮硬化不織布21と柔軟不織布22の下面に粘着して、別材の圧縮硬化不織布21と柔軟不織布22を一体化している。
柔軟不織布22と圧縮硬化不織布21の厚さは同等とし、0.2〜1.5mm、好ましくは0.5〜1.0としている。本実施形態では0.5mmとし、ハーフラップ巻きした状態で厚さを1.0mmとしている。
前記保護材1−Bは図7に示すように、両面粘着テープ23を内面側としてワイヤハーネス50の電線群51の外周面にハーフラップ巻きで螺旋巻きしている。ハーフラップ巻きは先巻きした保護材1−Bの圧縮硬化不織布21の外周面に、後巻きする保護材1−Bの柔軟不織布22をラップさせて巻き付け、外周全体に柔軟不織布22を位置させている。
このように、保護材1−Bを巻き付けると、該ワイヤハーネス50を構成する電線群51を集束保護でき、前記第1実施形態と同様に、外周面に柔軟不織布22が位置するため、外部材と接触した際に受ける応力を緩和でき、その結果、摩耗を低減できると共に、接触による異音を抑制して消音機能を高めることができる。かつ、内面側に圧縮硬化不織布21が位置するため、外部材に対する保護機能を高めることができる。
また、外面側に位置させる柔軟不織布22は白色とし、内面側に位置させる圧縮硬化不織布21を黒色としているため、正確にハーフラップ巻きされていない箇所には黒色が外部に現れる。よって、外観検査により、ハーフラップ巻きが正確になされていない箇所を一目で見つけることができる。
また、外面側に位置させる柔軟不織布22は白色とし、内面側に位置させる圧縮硬化不織布21を黒色としているため、正確にハーフラップ巻きされていない箇所には黒色が外部に現れる。よって、外観検査により、ハーフラップ巻きが正確になされていない箇所を一目で見つけることができる。
図8に第2実施形態の第1変形例の保護材1−Cを示す。
該保護材1−Cでは並列に隣接する圧縮硬化不織布21と柔軟不織布22の対向面を接着剤25で接着して一体化している。よって、一体化した圧縮硬化不織布21と柔軟不織布22の下面に、両面粘着テープを貼り付ける代わりに、粘着剤を塗布して粘着層26を設けている。他の構成および作用効果は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
該保護材1−Cでは並列に隣接する圧縮硬化不織布21と柔軟不織布22の対向面を接着剤25で接着して一体化している。よって、一体化した圧縮硬化不織布21と柔軟不織布22の下面に、両面粘着テープを貼り付ける代わりに、粘着剤を塗布して粘着層26を設けている。他の構成および作用効果は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
なお、前記粘着層26を第2実施形態と同様に両面粘着テープで形成してもよい。即ち、並列に隣接する圧縮硬化不織布と柔軟不織布の対向面を接着剤で接着して一体化し、かつ、圧縮硬化不織布と柔軟不織布の下面に両面粘着テープを貼り付けている。これにより、別材の圧縮硬化不織布と柔軟不織布を強固に一体化できる。
1、1−B、1−C 保護材
2 基材
3 粘着層
5 薄肉硬化部
6 厚肉柔軟部
7 段差
21 圧縮硬化不織布
22 柔軟不織布
23 両面粘着テープ
50 ワイヤハーネス
2 基材
3 粘着層
5 薄肉硬化部
6 厚肉柔軟部
7 段差
21 圧縮硬化不織布
22 柔軟不織布
23 両面粘着テープ
50 ワイヤハーネス
Claims (5)
- 樹脂糸からなる不織布を基材とするテープ状であり、幅方向の半分に柔軟部を有すると共に残り半分に圧縮硬化部を備え、
前記柔軟部が外周面に位置するように、ワイヤハーネスにハーフラップ巻きするものとしているワイヤハーネス用保護材。 - 前記圧縮硬化部は前記基材の不織布の一面側の幅方向の半側部を長さ方向に連続して熱プレスで硬化して肉厚を薄くすると共に剛性を有する固さとした薄肉硬化部からなり、前記柔軟部は前記基材の不織布の幅方向の他半側部は熱プレスせずに肉厚が大で柔らかい厚肉柔軟部からなり、幅方向に薄肉硬化部と厚肉柔軟部とを段差をつけて設けた形状とする一方、前記薄肉硬化部と厚肉柔軟部とが平面で連続する他面に粘着層を設けており、
前記粘着層を内面側として電線群の外周面に螺旋巻きし、該螺旋巻きは外周側で先巻きの薄肉硬化部に後巻きの厚肉柔軟部を重ねてハーフラップ巻きし、外周面の全面に厚肉柔軟部を位置させるものとしている請求項1に記載のワイヤハーネス用保護材。 - 前記薄肉硬化部の厚さは前記厚肉柔軟部の厚さの半分とし、ハーフラップ巻き状態で外径が長さ方向で同等としている請求項2に記載のワイヤハーネス用保護材。
- 前記不織布からなる前記柔軟部と圧縮硬化部を、同等の厚さと幅とを有するが硬度および色を相違させた柔軟不織布と圧縮硬化不織布から形成し、該柔軟不織布と圧縮硬化不織布を幅方向に隙間なく並列させ、並列させた一面側の全面に両面粘着テープを取り付けて一体化し、あるいは/および並列させた柔軟不織布と圧縮硬化不織布の対向する側面同士を接着材で接着して一体化して、長さ方向に連続するテープとし、
前記柔軟部とする前記柔軟不織布と前記圧縮硬化部とする前記圧縮硬化不織布を前記粘着層を内面側として電線群の外周面に螺旋巻きし、該螺旋巻きは外周側で先巻きの圧縮硬化不織布に後巻きの柔軟不織布を重ねてハーフラップ巻きして外周面の全面に柔軟不織布を位置させるものとしている請求項1に記載のワイヤハーネス用保護材。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用保護材を外周に巻き付けているワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014080276A JP2015201990A (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | ワイヤハーネス用保護材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014080276A JP2015201990A (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | ワイヤハーネス用保護材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015201990A true JP2015201990A (ja) | 2015-11-12 |
Family
ID=54552816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014080276A Pending JP2015201990A (ja) | 2014-04-09 | 2014-04-09 | ワイヤハーネス用保護材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015201990A (ja) |
-
2014
- 2014-04-09 JP JP2014080276A patent/JP2015201990A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9306378B2 (en) | Method for producing wire harness, and wire harness | |
US20100122835A1 (en) | wire protective member | |
US20100236827A1 (en) | Wiring harness and method of forming a wiring harness | |
CN107107530B (zh) | 用于制造用于细长物品的护套的方法 | |
US9576700B2 (en) | Binding tape member and wire harness | |
CN104009424A (zh) | 线束以及线束的制造方法 | |
JP5847008B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
US9349509B2 (en) | Wire harness and manufacturing method for wire harness | |
JP2016536480A (ja) | ホットメルト固定、端部ほつれ防止層を備える保護織物スリーブおよびその製造方法および適用方法 | |
CN109075546B (zh) | 带有外装部件的电线 | |
KR102546000B1 (ko) | 신장된 층을 구비한 적층된 필름 | |
JP2015201990A (ja) | ワイヤハーネス用保護材 | |
WO2013132570A1 (ja) | 電線保護構造部の製造方法及び電線保護構造部 | |
US20220277869A1 (en) | Wire harness | |
JP2015139311A (ja) | 電線モジュール及び弾性部材付コルゲートチューブ | |
JP7006217B2 (ja) | 複合管 | |
JP2019105322A (ja) | 複合管及び複合管の製造方法 | |
JP2015097432A (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2016040563A (ja) | 光ファイバケーブル及びワイヤーハーネス | |
CN111356586B (zh) | 用于制造用于细长物品的护套的方法 | |
JP6549828B2 (ja) | 光ファイバケーブルおよびその製造方法 | |
JP6965139B2 (ja) | 複合管 | |
JP7148047B2 (ja) | 複合管 | |
JP2013183609A (ja) | ワイヤーハーネス及びその製造方法 | |
WO2019117219A1 (ja) | 複合管及び複合管の製造方法 |