JP2015201842A - 画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents

画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】HDR合成処理の際に、動画の見えの滑らかさを維持して良好なHDR効果を得る。
【解決手段】連続して撮影された互いに露出の異なる複数のフレームの画像を合成して1フレームの画像を生成する際、輝度合成比率算出部406は1つの画像における輝度に応じて、複数のフレームの第1の合成比率を求め、輝度差合成比率算出部407は複数のフレームにおける輝度差に基づいて複数のフレームの第2の合成比率を求める。合成比率算出部408は第1の合成比率、第2の合成比率、およびシャッタースピードに基づいて複数のフレームの画像を合成する際の第3の合成比率を求め、合成部409は第3の合成比率に基づいて複数のフレームを合成処理して1フレームの画像を生成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、複数フレームの画像からハイダイナミックレンジ(HDR)合成された動画像を生成する画像処理装置に関する。
画像処理装置の一つとして、デジタルカメラ又はデジタルビデオカメラなどの撮像装置がある。そして、撮像装置において、互いに異なる露光量によって撮影した複数のフレームの画像を合成してハイダイナミックレンジ(HDR)画像を得る合成処理(以下HDR合成処理と呼ぶ)が行われることがある。このHDR合成処理においては、適正な露出の画像を合成することによって所謂白飛びおよび黒潰れのない画像を得ることができる。
ところで、HDR合成処理においては、撮影の結果得られた複数のフレームを1フレームに合成することを時系列で繰り返すことによって、動画像においてもHDR画像を得ることができる。ところが、HDR合成処理で得られた動画像のフレームレートが撮像の際のフレームレートよりも低下してしまう。このため、特に、シャッタースピードが速い場合には移動被写体の動きが滑らかに見えないことがある。
さらに、動画像の場合には、一般に移動被写体はその特性に応じて、HDR合成処理の際に複数のフレームのいずれかのフレームにおける画素で置き換えられる。このため、移動被写体検出の精度が不十分であると、移動被写体が部分的に異なるフレームの画素で置き換えられることとなって、合成画像に違和感が生じることがある。
このような問題点を解消するため、例えば特許文献1の撮像装置は、動画像におけるHDR合成処理において、短時間露光および長時間露光で互いに露出の異なる2画像を撮影する。そして、短時間露光画像にブレを付加した予測画像を生成し、長時間露光画像と予測画像との差分を算出することで差分画像を生成し、短時間露光画像と差分画像とを符号化する。これによって、短時間露光画像と長時間露光画像とを符号化するより符号化効率を上げるようにしている。
また、動画像において1フレーム期間中の非露光期間おける画像情報を補うため、前後のフレームの動き情報から中間画像を生成するようにしたものがある(特許文献2参照)。ここでは、元の画像と中間画像とを合成して1画像を生成する際、元の画像と中間画像との合成重み付けをシャッタースピードに応じて求めるようにしている。
WO2010/116731公報 特開2009−232382号公報
前述のように、特許文献1においては、フレーム間の差を小さくすることによって符号化効率を上げるようにしているものの、HDR合成処理において動画の見えを滑らかとすることは困難である。
また、特許文献2においては、中間画像を生成しているので、HDR合成処理によるHDR効果が低減してしまう。
つまり、特許文献1および2に記載の手法では、HDR合成処理の際に、動画の見えの滑らかさを維持して良好なHDR効果を得ることは困難である。
従って、本発明の目的は、HDR合成処理の際に、動画の見えの滑らかさを維持して良好なHDR効果を得ることのできる画像処理装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による画像処理装置は、連続して撮影された互いに露出の異なる複数のフレームの画像を合成して1フレームの画像を生成する画像処理装置であって、前記複数のフレームの画像のうち少なくとも1つの画像における輝度に基づいて、前記複数のフレームの画像の第1の合成比率を求める第1の算出手段と、前記複数のフレームの画像における輝度差に基づいて、前記複数のフレームの画像の第2の合成比率を求める第2の算出手段と、前記第1の合成比率、前記第2の合成比率、および前記複数のフレームの画像を得る際のシャッタースピードに基づいて、前記複数のフレームの画像を合成する際の最終の合成比率である第3の合成比率を求める第3の算出手段と、前記第3の合成比率に基づいて、前記複数のフレームの画像を合成処理して前記1フレームの画像を生成する合成手段と、を有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、連続して撮影された互いに露出の異なる複数のフレームの画像を合成して1フレームの画像を生成する画像処理装置の制御方法であって、前記複数のフレームの画像のうち少なくとも1つの画像における輝度に基づいて、前記複数のフレームの画像の第1の合成比率を求める第1の算出ステップと、前記複数のフレームの画像における輝度差に基づいて、前記複数のフレームの画像の第2の合成比率を求める第2の算出ステップと、前記第1の合成比率、前記第2の合成比率、および前記複数のフレームの画像を得る際のシャッタースピードに基づいて、前記複数のフレームの画像を合成する際の最終の合成比率である第3の合成比率を求める第3の算出ステップと、前記第3の合成比率に基づいて、前記複数のフレームの画像を合成処理して前記1フレームの画像を生成する合成ステップと、を有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、連続して撮影された互いに露出の異なる複数のフレームの画像を合成して1フレームの画像を生成する画像処理装置で用いられる制御プログラムであって、前記画像処理装置が備えるコンピュータに、前記複数のフレームの画像のうち少なくとも1つの画像における輝度に基づいて、前記複数のフレームの画像の第1の合成比率を求める第1の算出ステップと、前記複数のフレームの画像における輝度差に基づいて、前記複数のフレームの画像の第2の合成比率を求める第2の算出ステップと、前記第1の合成比率、前記第2の合成比率、および前記複数のフレームの画像を得る際のシャッタースピードに基づいて、前記複数のフレームの画像を合成する際の最終の合成比率である第3の合成比率を求める第3の算出ステップと、前記第3の合成比率に基づいて、前記複数のフレームの画像を合成処理して前記1フレームの画像を生成する合成ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、第1の合成比率、第2の合成比率、および複数のフレームの画像を得る際のシャッタースピードに基づいて、複数のフレームの画像を合成する際の第3の合成比率を求めて、第3の合成比率に基づいて複数のフレームの画像を合成処理して1フレームの画像を生成する。これによって、HDR合成処理の際に、動画の見えの滑らかさを維持して良好なHDR効果を得ることができる。
本発明の第1の実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すHDR処理部の構成を示すブロック図である。 図2に示すHDR処理部に入力されるフレーム単位の画像信号の流れの一例を示す図である。 図2に示す現像部の構成を示すブロック図である。 図4に示すガンマ変換部で用いられるガンマ特性を示すグラフである。 図2に示す輝度合成比率算出部で算出されるアンダーフレーム画像データの輝度合成比率と輝度との関係を示すグラフである。 図2に示す輝度差合成比率算出部で算出されるアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率と輝度差との関係を示すグラフである。 (a)は図2に示す輝度差合成比率算出部で算出されたアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率と2フレーム間の輝度差との関係を示すグラフ、(b)は図2に示す合成比率算出部が合成度合を変更した後のアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率と2フレーム間の輝度差との関係を示すグラフである。 動画をHDR合成処理する際に、合成比率算出部でアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率を算出する際に用いられる変数Gとシャッタースピードとの関係を示すグラフである。 静止画をHDR合成処理する際に、合成比率算出部でアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率を算出する際に用いられる変数Gとシャッタースピードとの関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るカメラに備えられたHDR処理部の構成を示すブロック図である。 図11に示すHDR処理部に入力されるフレーム単位の画像信号の一例を示す図である。 図11に示す輝度合成比率算出部で算出される第1の適レーム画像データ以外の画像データの輝度合成比率と輝度との関係を示すグラフである。 動画をHDR合成処理する際に、図11に示す合成比率算出部で算出される合成比率とシャッタースピードとの関係を示すグラフである。 動画をHDR合成処理する際に、図11に示す合成比率算出部で最高合成比率を算出する際に用いられる変数Gとシャッタースピードとの関係を示すグラフである。 静止画をHDR合成処理する際に、図11に示す合成比率算出部で算出される合成比率とシャッタースピードとの関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態による画像処理装置としての情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図17に示すメモリにロードされたアプリケーションプログラムの格納状況を示す図である。 図17に示す情報処理装置で行われる映像処理を示すフローチャートである。 図19のステップS4に示す画像処理を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態による画像処理装置の一例について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図示の画像処理装置は、例えば、デジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)などの撮像装置であり、動画撮影を行うことができる。カメラは動画撮影の際、適正露出において1フレーム(以下適フレームという)分の撮影を行うとともに、露出がアンダーな状態で1フレーム(以下アンダーフレームという)分の撮影を行って2フレームの画像を得る。ここで露出とは、シャッタースピード、絞り値に左右される露光量とISO感度等の画像信号に掛かるゲインから決まる画像の明るさに対応する指標であるものとする。すなわち露出の異なるとは、これらの画像の明るさを決める諸条件のいずれかを異ならせることによって起こるものを含む。そして、カメラは、これら2フレームについて移動被写体に関する処理を行って、2フレームの画像を合成してハイダイナミックレンジ(HDR)画像を得る合成処理(以下HDR合成処理と呼ぶ)を行う。HDR合成処理の際には、カメラは、後述するようにして、移動被写体の合成度合をシャッタースピードに応じて制御する。
カメラは、光学系1、撮像素子2、信号処理部3、HDR処理部4、信号処理部5、符号化処理部6、出力部7、およびUI(ユーザインタフェース)部8を備えており、これらはバス9によって相互に接続されている。
図2は、図1に示すHDR処理部4の構成を示すブロック図である。
図示のHDR処理部4は、シャッタースピード入力端子401、適フレーム入力端子402、アンダーフレーム入力端子403、現像部404および405、輝度合成比率算出部406、輝度差合成比率算出部407、合成比率算出部408、合成部409、およびHDR合成画像出力端子410を有している。
光学系1は、アイリスおよびレンズなどを有しており、光学系1を通過した光学像は、撮像素子2に結像する。撮像素子2は、例えば、CMOS又はCCDセンサであり、光学像を光電変換して電気信号(アナログ信号)を出力する。なお、ここでは、撮像素子2は複数の画素が2次元マトリックス状にベイヤー配列されている。
撮像素子2の出力であるアナログ信号は信号処理部3に送られる。信号処理部3は、アナログ信号に対してA/D変換およびゲインコントロールなどの処理を行って、デジタル画像信号(ここでは、適フレーム画像信号およびアンダーフレーム画像信号)をHDR処理部4に送る。
なお、ユーザはUI部8を用いて、動画モード又は静止画モードの選択を行うとともに、ISO感度およびシャッタースピードなどの撮影条件を設定する。そして、UI部8で設定された撮影条件に係る設定情報はバス9を介して光学系1、撮像素子2、画像処理部3、HDR処理部4、信号処理部5、符号化処理部6、および出力部7に送られる。
HDR処理部4には、信号処理部3から入力端子402、403を介して適フレーム画像信号およびアンダーフレーム画像信号が入力される。そして、これら適フレーム画像信号およびアンダーフレーム画像信号はそれぞれ現像部404および405に送られる。さらに、前述のように、UI部8からバス9を介してシャッタースピードがHDR処理部4に与えられる。そして、シャッタースピードは合成比率算出部408に送られる。
現像部404は、適フレーム画像信号を現像して得た適フレーム画像データを、合成部409、輝度合成比率算出部406、および輝度差合成比率算出部407に送る。一方、現像部405は、アンダーフレーム画像信号を現像して得たアンダーフレーム画像データを、合成部409、および輝度差合成比率算出部407に送る。
輝度合成比率算出部406は、適フレーム画像データを参照して、画像中の予め分割された領域毎又は画素毎に、その輝度に応じた輝度合成比率(第1の合成比率)を算出する。そして、輝度合成比率算出部406は当該輝度合成比率を合成比率算出部408に送る。輝度差合成比率算出部407は、適フレーム画像データおよびアンダーフレーム画像データを参照して、画像データにおいて予め分割された領域毎又は画素毎に、その輝度差に基づいて輝度差合成比率(第2の合成比率)を算出する。そして、輝度差合成比率算出部407は輝度差合成比率を合成比率算出部408に送る。
合成比率算出部408は、輝度合成比率および輝度差合成比率とシャッタースピードとに基づいて最終的な合成比率(第3の合成比率)を算出して当該合成比率を合成部409に送る。合成部409は、最終的な合成比率に応じて適フレーム画像データおよびアンダーフレーム画像データを合成してHDR合成画像データとしてHDR合成画像出力端子410を介して信号処理部5に出力する。
信号処理部5では、HDR合成画像データに対して輝度のゲイン調整およびリサイズ処理などの信号処理を行って、符号化処理部6に信号処理結果である処理済み画像データを送る。符号化処理部6は処理済み画像データを符号化処理して、符号化画像データを出力部7に出力する。そして、出力部7は、符号化画像データをHDMI(登録商標)などのインタフェース(図示せず)に出力するとともに、CFカードなどのメディアへ保存し、さらに、背面液晶装置などの表示デバイス(図示せず)に出力する。
ここで、上述のHDR処理部4におけるHDR合成処理についてさらに説明する。入力端子402には、信号処理部3から適フレーム画像信号がフレーム単位で順次入力される。同様に、入力端子403には、信号処理部3からアンダーフレーム画像信号がフレーム単位で順次入力される。
図3は、図2に示すHDR処理部4に入力されるフレーム単位の画像信号の流れの一例を示す図である。
図示の例では、カメラは適正露出および露出アンダーの状態で交互に撮影を行う。適フレーム画像信号(適フレーム)は順次入力端子402からHDR処理部4に入力される。一方、アンダーフレーム画像信号(アンダーフレーム)は順次入力端子403からHDR処理部4に入力される。
なお、ここでは、適正露出とアンダー露出との露出差をISO感度の差で2段とし、適性露出およびアンダー露出の順で撮像するものとするが、露出差や撮像の順序はこの例に限られない。さらに、適フレームとアンダーフレームは、図示のように交互にHDR処理部4に入力され、2フレームが一単位となるが、本発明は図示の例に限られない。
前述のように、現像部404および405はそれぞれ適フレーム画像信号およびアンダーフレーム画像信号の現像処理を行う。
図4は、図2に示す現像部404の構成を示すブロック図である。なお、現像部404および405の構成は同様であるので、ここでは、現像部404について説明する。
現像部404において、ホワイトバランス(WB)部4041は、適フレーム画像信号に対してWB処理を行う。具体的には、WB部4041は白くあるべき領域についてR(赤)、G(緑)、およびB(青)が同一の信号値になるように、ゲインをR、G、およびBに乗算する。そして、ノイズリダクション(NR)処理部4042はWB処理後の画像信号に対してセンサに起因するノイズなどを低減する。
色補間部4043は色モザイク画像を補間して、全ての画素においてR、G、およびBの色情報が揃ったカラー画像を生成する。マトリックス変換部4044は当該カラー画像についてマトリックス変換処理を行い、ガンマ変換部4045はマトリックス変換部4044の出力に対してガンマ変換処理を行って基本カラー画像を生成する。そして、色調整部4046は画像の見栄えを改善するための処理を基本カラー画像に施す。例えば、色調整部4046は、基本カラー画像に対して彩度強調、色相補正、およびエッジ強調などの画像補正を行って、適フレーム画像データを出力する。
なお、現像部405も、図4で説明される構成を持ち、アンダーフレーム画像信号に対して現像処理を行ってアンダーフレーム画像データを出力する。
ところで、HDR合成処理を行う際には、互いに異なる露出で撮影された画像信号が用いられる関係上、予めゲインを乗算して輝度レベルを揃えておく必要がある。この際、所謂白飛びおよび黒潰れが生じないように、ゲインを設定する必要がある。
図5は、図4に示すガンマ変換部4045で用いられるガンマ特性を示す図である。
図5において、実線で示されるガンマ特性601は、現像部404で適フレーム画像信号に用いられる。また、破線で示されるガンマ特性602は、現像部405でアンダーフレーム画像信号に用いられる。
図5に示すように、ガンマ特性602はガンマ特性601よりも輝度に対する出力が大きい。このため、アンダーフレーム画像信号については適フレーム画像信号よりもゲインが大きく掛るので、現像後のアンダーフレーム画像データについてノイズも大きくなる。そこで、アンダーフレーム画像信号についてはNR処理部において、適フレーム画像信号よりもNR処理を強くして、現像後の適フレーム画像データとアンダーフレーム画像データとのノイズ量を揃えるようにする。
この処理によって、HDR合成処理後において、適フレーム画像信号とアンダーフレーム画像信号のノイズ量の相違に起因する違和感を低減することができる。NR処理を行う際には、例えば、所定のカーネルサイズにおける平滑化処理が用いられるが、εフィルタ又はエッジ保存型のバイラテラルフィルタなどのフィルタ処理を行うようにしてもよい。いずれにしても、画像処理装置の処理速度およびメモリなどのリソースとのバランスを考慮して、NR処理を実行する。
なお、上述の説明では、現像部404および405を別の構成としたが、現像の際に用いるガンマ特性などのパラメータを、適フレーム画像信号とアンダーフレーム画像信号とに応じて切り替えるようにして、一つの現像部で適フレーム画像信号とアンダーフレーム画像信号を処理するようにしてもよい。
前述のように、輝度合成比率算出部406は、適フレーム画像データの輝度に応じて、画像データにおいて予め分割された領域毎又は画素毎に輝度合成比率を算出する。
図6は、図2に示す輝度合成比率算出部406で算出されるアンダーフレーム画像データの輝度合成比率kと輝度との関係を示すグラフである。
HDR合成画像データを得るため、適フレーム画像データの中で第1の輝度合成閾値Y1よりも暗い領域については、適フレーム画像データの輝度合成比率を100%とし、第1の輝度合成閾値Y1よりも大きい第2の輝度合成閾値Y2よりも明るい領域についてはアンダーフレーム画像データの輝度合成比率kを100%にする。つまり、適画像データの輝度(適フレーム輝度)が第1の輝度合成閾値Y1より小さいとき、アンダーフレーム画像データの輝度合成比率kは0%となる。
そして、適フレーム輝度が第1の輝度合成閾値以上で第2の輝度合成閾値以下のとき、輝度合成比率算出部406は、アンダーフレーム画像データの輝度合成比率kを0%〜100%の間で単調増加させて(つまり、線形的に増加させて)、画像の切り替えを滑らかにする。
前述のように輝度差合成比率算出部407は、アンダーフレーム画像データと適フレーム画像データとの輝度差に応じて輝度差合成比率を算出する。
図7は、図2に示す輝度差合成比率算出部407で算出されるアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dと輝度差との関係を示すグラフである。
HDR合成画像データを生成する際には、撮影時刻の異なる複数のフレームを合成する必要がある。このため、フレーム内に移動被写体が存在する際には、複数のフレーム間において移動被写体の位置が異なる。また、移動被写体が存在する領域では、アンダーフレーム画像データと適フレーム画像データとの輝度差が大きくなる。
輝度差合成比率算出部407は、画像データにおいて予め分割された領域毎又は画素毎に、アンダーフレーム画像データと適フレーム画像データとの輝度差を求める。そして、輝度差合成比率算出部407は当該輝度差に基づいて輝度差合成比率を算出する。
アンダーフレーム画像データについては、適フレーム画像データと比べた場合、階調が残留していることが多い。よって、輝度差合成比率算出部407は移動被写体についてはアンダーフレーム画像データを利用する。ここでは、輝度差が第1の輝度差合成閾値d1よりも小さい場合には適フレーム画像データの輝度差合成比率が100%となる。一方、第1の輝度差合成閾値d1よりも大きい第2の輝度差合成閾値d2よりも輝度差が大きい場合には、アンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dが100%になる。
つまり、アンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dは、輝度差が第1の輝度差合成閾値d1より小さいとき、0%となる。そして、輝度差が第1の輝度差合成閾値以上で第2の輝度差合成閾値以下のとき、輝度差合成比率算出部407は、アンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dを0%〜100%の間で単調増加させて(つまり、線形的に増加させて)、画像の切り替えを滑らかにする。
一般に、合成された動画像のフレームレートは撮像の際のフレームレートよりも低下する。特に、シャッタースピードが速い場合には、移動被写体の動きが滑らかに見えない。このため、合成比率算出部408はシャッタースピードに応じて、移動被写体における合成度合を制御して動画の滑らかさを確保する。
図8は、図2に示す合成比率算出部408で行われる合成度合の制御を説明するための図である。そして、図8(a)は、図2に示す輝度差合成比率算出部407で算出されるアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dと2フレーム間の輝度差との関係を示すグラフであり、図8(b)は、合成比率算出部408が合成度合を変更した後のアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率と2フレーム間の輝度差との関係を示すグラフである。
ここでは、合成比率算出部408は、図8(a)に示す輝度差合成比率と輝度差との関係を、最高合成比率を、例えば、50%として、図8(b)に示すような関係に変更する。これによって、輝度差が大きい移動被写体の部分については、適フレーム画像データの輝度差合成比率を50%、アンダーフレーム画像データの輝度差合成比率を50%として2フレームが合成される。
図8(a)に示すアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率をdとし、合成度合の決定後(つまり、輝度差合成比率変更後)のアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率をdafterとする。この場合、変更後の輝度差合成比率dafterは、次の式(1)によって求められる。
after=d*(G/100) (1)
図9は、動画をHDR合成処理する際に、図2に示す合成比率算出部408でアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dafterを算出する際に用いられる変数Gとシャッタースピードとの関係を示すグラフである。
図9に示すように、式(1)に示す変数Gは、シャッタースピードに応じて変化する。ここでは、シャッタースピードが遅くなるにつれて変数Gの値は大きくなり、シャッタースピードが速くなるにつれて変数Gの値が小さくなる。つまり、シャッタースピードが遅ければ、アンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dafterは大きくなり、シャッタースピードが速ければ、アンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dafterは小さくなる。そして、合成比率算出部408は、画像データにおいて予め分割された領域毎又は画素毎に、アンダーフレーム画像データの変更後の輝度差合成比率dafterとアンダーフレーム画像データの輝度合成比率kとを比較して、その値が大きい方を最終的な合成比率mとして合成部409に出力する。
合成部409は、次の式(2)を用いて、合成比率mに応じて適フレーム画像データとアンダーフレーム画像データとを合成し、HDR合成画像データを生成する。
p=pt*((100−m)/100)+pu(m/100) (2)
ここで、pは最終的な合成フレームの画素値を示し、ptは適フレームの画素値を示す。そして、puはアンダーフレームの画素値を示す。
上述の例では、動画をHDR合成処理する場合について説明したが、同様にして、静止画をHDR合成処理するようにしてもよい。この場合、静止画はシャッタースピードが速ければ移動被写体をくっきりと描写するため、可能な限り合成処理を行わないようにする必要がある。
図10は、静止画をHDR合成処理する際に、図2に示す合成比率算出部408でアンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dafterを算出する際に用いられる変数Gとシャッタースピードとの関係を示すグラフである。
図10に示す例では、シャッタースピードが遅くなるにつれて変数Gの値は小さくなり、シャッタースピードが速くなるにつれて変数Gの値が大きくなる。つまり、シャッタースピードが遅ければ、アンダーフレーム画像データの変更後の輝度差合成比率dafterは小さくなり、シャッタースピードが速ければ、アンダーフレーム画像データの輝度差合成比率dafterは大きくなる。
このように、本発明の第1の実施形態では、画像データをHDR合成処理する際、移動被写体の部分について適フレームおよびアンダーフレームを合成するようにしたので、画像、特に、動画の見えの滑らかさを維持して良好なHDR効果を得ることができる。つまり、シャッタースピードに応じて合成比率を変化させてHDR合成処理を行うようにしたので、最適な動画HDR合成画像データを得ることができる。この結果、フレームレートの低下に起因する動きの不自然さを低減するとともに、移動被写体の画質劣化を低減することができる。
さらに、シャッタースピードに応じて合成度合を制御するようにしたので、合成が不必要な部分における合成処理の負荷を低減することができる。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態による画像処理装置の一例であるカメラについて説明する。なお、第2の実施形態に係るカメラの構成は、図1に示すカメラと同様である。
第2の実施形態によるカメラでは、時間的に連続する適フレーム、アンダーフレーム、および適フレームの3フレームを撮像してHDR合成処理を行う際、移動被写体の部分の合成するフレーム数と合成度合とをシャッタースピードに基づいて制御する。
図11は、本発明の第2の実施形態に係るカメラに備えられたHDR処理部4の構成を示すブロック図である。なお、図11に示すHDR処理部4において、図2に示すHDR処理部と同一の構成要素については同一の参照番号を付す。
図11に示すHDR処理部4は、シャッタースピード入力端子401、第1の適フレーム入力端子402、アンダーフレーム入力端子403、第2の適フレーム入力端子1101を備えている。
第1の適フレーム入力端子402には信号処理部3から、時刻(t−1)で撮像された適フレーム画像信号(以下第1の適フレーム画像信号と呼ぶ)が入力され、アンダーフレーム入力端子403には時刻tで撮像されたアンダーフレーム画像信号が入力される。また、第2の適フレーム入力端子1101には時刻(t+1)で撮像された適フレーム画像信号(以下第2の適フレーム画像信号と呼ぶ)が入力される。そして、これら第1の適フレーム画像信号、アンダーフレーム画像信号、および第2の適フレーム画像信号はそれぞれ現像部404、405、1102に送られる。
現像部404は、第1の適フレーム画像信号を現像して得た第1の適フレーム画像データを、合成部1106、輝度合成比率算出部1103、および輝度差合成比率算出部407に送る。現像部405は、アンダーフレーム画像信号を現像して得たアンダーフレーム画像データを、合成部1106および輝度差合成比率算出部407および1104に送る。また、現像部1102は、第2の適フレーム画像信号を現像して得た第2の適フレーム画像データを、合成部1106および輝度差合成比率算出部1104に送る。
輝度合成比率算出部1103は、第1の適フレーム画像データを参照して、その輝度に応じた輝度合成比率を算出する。そして、輝度合成比率算出部1103は当該輝度合成比率を合成比率算出部1105に送る。輝度差合成比率算出部407は、第1の適フレーム画像データおよびアンダーフレーム画像データの輝度差に基づいて輝度差合成比率(この輝度差合成比率を第1の輝度差合成比率と呼ぶ)を算出する。そして、輝度差合成比率算出部407は第1の輝度差合成比率を合成比率算出部1105に送る。
また、輝度差合成比率算出部1104は、アンダーフレーム画像データおよび第2の適フレーム画像データの輝度差に基づいて輝度差合成比率(この輝度差合成比率を第2の輝度差合成比率と呼ぶ)を算出する。そして、輝度差合成比率算出部1104は第2の輝度差合成比率を合成比率算出部1105に送る。
合成比率算出部1105は、輝度合成比率と第1および第2の輝度差合成比率、さらにシャッタースピードに基づいて合成比率を算出して当該合成比率を合成部1106に送る。合成部1106は、合成比率に応じて第1および第2の適フレーム画像データとアンダーフレーム画像データとを合成してHDR合成画像データとしてHDR合成画像出力端子410を介して信号処理部5に出力する。
ここで、第2の実施形態に係るカメラに備えられたHDR処理部4におけるHDR合成処理についてさらに説明する。第1の適フレーム入力端子402には、信号処理部3から第1の適フレーム画像信号がフレーム単位で順次入力される。同様に、アンダーフレーム入力端子403には、信号処理部3からアンダーフレーム画像信号がフレーム単位で順次入力される。そして、第2の適フレーム入力端子1101には、信号処理部3から第2の適フレーム画像信号がフレーム単位で順次入力される。
図12は、図11に示すHDR処理部4に入力されるフレーム単位の画像信号の一例を示す図である。
図示の例では、カメラは時刻(t−1)で適正露出の撮影を行い、さらに、時刻tで露出アンダーの状態で撮影を行う。さらに、カメラは時刻(t+1)で適正露出の撮影を行う。そして、第1の適フレーム画像信号が順次第1の適フレーム入力端子402からHDR処理部4に入力される。一方、アンダーフレーム画像信号は順次アンダーフレーム入力端子403からHDR処理部4に入力される。また、第2の適フレーム画像信号が順次第2の適フレーム入力端子1101からHDR処理部4に入力される。
HDR合成処理において1フレームの画像データを生成するための処理を1処理は、第1の適フレーム画像信号、アンダーフレーム画像信号、および第2の適フレーム画像信号を必要とする。そして、1処理が終了した後の次の1処理においては、直前の1処理での第2の適フレーム画像信号が第1の適フレーム画像信号となる。
なお、現像部404および405における処理は、第1の実施形態と同様であるのでここでは説明を省略する。また、現像部1102の構成は図4に示す現像部と同様であり、その処理は現像部404と同様であるので説明を省略する。
前述のように、輝度合成比率算出部1103は、第1の適フレーム画像データの輝度に基づいて輝度合成比率を算出する。
図13は、図11に示す輝度合成比率算出部1103で算出される第1の適レーム画像データ以外の画像データの輝度合成比率kと輝度との関係を示すグラフである。
HDR合成画像データを得るため、第1の適フレーム画像データの中で第1の輝度合成閾値Y1よりも暗い領域については、第1の適フレーム画像データの輝度合成比率を100%とし、第1の輝度合成閾値Y1よりも大きい第2の輝度合成閾値Y2よりも明るい領域については第1の適フレーム画像データ以外の画像データの輝度合成比率kを100%とする。つまり、第1の適フレーム画像データの輝度(第1の適フレーム輝度)が第1の輝度合成閾値Y1より小さい、第1の適レーム画像データ以外の画像データの輝度合成比率kは0%となる。
一方、第1の適フレーム輝度が第2の輝度合成閾値Y2より大きいとき、第1の適レーム画像データ以外の画像データの輝度合成比率は100%となる。そして、第1の適フレーム輝度が第1の輝度合成閾値Y1以上で第2の輝度合成閾値Y2以下のとき、輝度合成比率算出部1103は、第1の適レーム画像データ以外の画像データの輝度合成比率kを0%〜100%の間で単調増加させて(つまり、線形的に増加させて)、画像の切り替えを滑らかにする。
前述のように、第1の輝度差合成比率算出部407は、第1の適フレーム画像データとアンダーフレーム画像データとの輝度差に応じて第1の輝度差合成比率daを算出する。同様に、第2の輝度差合成比率算出部1104は、第2の適フレーム画像データとアンダーフレーム画像データとの輝度差に応じて第2の輝度差合成比率dbを算出する。
なお、輝度差合成比率の算出については、図7に関連して説明したようにして行われるので、ここでは、説明を省略する。
合成比率算出部1105はまず、次の式(3)を用いて第2の合成比率dcを求める。
da≧dbの場合、dc=da
da<dbの場合、dc=db (3)
つまり、合成比率算出部1105は、第1の輝度差合成比率daが第2の輝度差合成比率db以上であると、第1の輝度差合成比率daを第2の合成比率dcとする。一方、合成比率算出部1105は第1の輝度差合成比率daが第2の輝度差合成比率db未満であると、第2の輝度差合成比率dbを第2の合成比率dcとする。
続いて、合成比率算出部1105は、シャッタースピードに基づいて、3フレームの合成比率を算出する。
図14は、図11に示す合成比率算出部1105で算出される合成比率とシャッタースピードとの関係を示すグラフである。
アンダーフレーム画像データ、第1の適フレーム画像データ、および第2の適フレーム画像データの合成比率をそれぞれgs、gst−1、およびgst+1する。なお、ここでは、シャッタースピードの最小値を1/4000、最大値を1/60とするが、シャッタースピードの範囲はカメラによって変動する。
第2の実施形態では、切替シャッタースピードsを設定し、実際のシャッタースピードTが切替シャッタースピードs以下である場合には、アンダーフレーム画像データ、第1、第2の適フレーム画像データの3つの画像データを合成し、実際のシャッタースピードTが切替シャッタースピードsより遅い場合には、アンダーフレーム画像データと第1の適フレーム画像データとの2つの画像データを合成する。
まず、次の式(4)で示す条件においては、合成比率gs、gst−1、およびgst+1は式(5)によって求めることができる。なお、第1の適フレーム画像データの最高合成比率g=50%、切替シャッタースピードs=1/300とする。
上述の式(4)で示す条件以外の場合には、合成比率算出部1105は、第1の実施形態で説明したようにして、下記の式(6)に示す変数Gを求める。
図15は、動画をHDR合成処理する際に、図11に示す合成比率算出部1105で合成比率を算出する際に用いられる変数Gとシャッタースピードとの関係を示すグラフである。
図15に示すように、変数Gは、シャッタースピードに応じて変化する。ここでは、シャッタースピードが遅くなるにつれてGの値は大きくなり、シャッタースピードが速くなるにつれてGの値が小さくなる。そして、シャッタースピード=1/300のとき、G=50となる。
次に、合成比率算出部1105は、式(6)によって、合成比率gs、gst−1、およびgst+1を求める。
そして、合成比率算出部1105は、輝度合成比率kと合成比率gsとを比較して、k>gsであるか否かを判定する。k>gsであると、合成比率算出部1105は、次の式(7)で示す最終的な合成比率を算出する。ここでは、アンダーフレーム画像データ、第1の適フレーム画像データ、および第2の適フレーム画像データの最終的な合成比率をそれぞれL、M、およびLとする。
=k
=100−k (7)
=0
一方、k≦gstであると、合成比率算出部1105は、次の式(8)によって合成比率L、M、およびLを求める。
=gs
=gst−1 (8)
=gst+1
そして、合成比率算出部1105は、合成比率L、M、Lを合成部1106に出力する。
図14に示すように、アンダーフレーム画像データの合成比率Lはシャッタースピードが遅くなるにつれて徐々に大きくなり、シャッタースピードが切替シャッタースピードs=1/300より遅くなると、増加率が大きくなる。一方、第1の適フレーム画像データの合成比率Mは、シャッタースピードが切替シャッタースピードより速いときにはほぼ一定であるが、シャッタースピードが切替シャッタースピードs=1/300より遅くなると、急激に低下する。また、第2の適フレーム画像データの合成比率Lはシャッタースピードが遅くなるにつれて徐々に低下し、シャッタースピードが切替シャッタースピードs=1/300となるとゼロとなる。
つまり、図14に示す例では、シャッタースピードが遅くなると、合成するフレームの数が少なくなる(ここでは、1フレームとなる)。シャッタースピードが速くなると、合成するフレームの数が多くなる(ここでは、3フレームとなる)。
合成部1106は、合成比率L, M, Lを参照して、次の式(9)によってアンダーフレーム画像データ、第1の適フレーム画像データ、および第2の適フレーム画像データを合成処理して、HDR合成画像データを生成する。
ここで、pは最終的な合成フレームの画素値を示し、p、pt−1、およびpt+1はそれぞれアンダーフレーム画像データ、第1の適フレーム画像データ、および第2の適フレーム画像データの画素値を示す。
上述の例では、動画をHDR合成処理する場合について説明したが、同様にして、静止画をHDR合成処理するようにしてもよい。この場合、静止画はシャッタースピードが速ければ移動被写体をくっきりと描写するため、可能な限り合成処理を行わないようにする必要がある。
図16は、静止画をHDR合成処理する際に、図11に示す合成比率算出部1105で算出される合成比率とシャッタースピードとの関係を示すグラフである。
アンダーフレーム画像データの合成比率Lはシャッタースピードが遅くなるにつれて徐々に低下する。一方、第1の適フレーム画像データの合成比率Mは、シャッタースピードに拘わらずほぼ一定である。また、第2の適フレーム画像データの合成比率Lはシャッタースピードが遅くなるにつれて徐々に大きくなる。
つまり、図16に示す例では、シャッタースピードが遅くなると、合成するフレームの数が多くなる(ここでは、3フレームとなる)。シャッタースピードが速くなると、合成するフレームの数が少なくなる(ここでは、2フレームとなる)。
このように、本発明の第2の実施形態では、画像データをHDR合成処理する際、移動被写体の部分について二つの適フレームおよび一つのアンダーフレームを合成するようにしたので、特に、シャッタースピードが速い場合に動画の見えの滑らかさを維持して良好なHDR効果を得ることができる。
第2の実施形態では、動画においてHDR合成処理を行う際に、シャッタースピードに応じて合成するフレームの数を変更することによって、動画の見えの滑らかさを維持して良好なHDR効果を得ることができる。つまり、第1の実施形態では、2フレームを合成するようにしたが、第2の実施形態では、3フレームの合成を行う。そして、この合成処理は、例えば、シャッタースピードが速くなるにつれて合成するフレーム数を多くすれば、動画の見えの滑らかさを維持して良好なHDR効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態による画像処理装置について説明する。第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、連続して撮影されたアンダーフレーム画像データと適フレーム画像データとをHDR合成処理することにより、動画を得る。
図17は、本発明の第3の実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図示の画像処理装置は、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。情報処理装置は、中央演算装置(CPU)300を有している。メモリ301はROMおよびRAMが備えられ、ROMには、BIOSおよびブートプログラムが記憶される。また、RAMはCPU300のワークエリアとして用いられる。ユーザインターフェイス(I/F)303はキーボード、マウス、および各種スイッチなどで構成される指示入力部である。外部記憶装置304は例えば、ハードディスク装置であり、制御に必要なオペレーティングシステム(OS)、コンピュータプログラム、および演算に必要な記憶領域を提供する。記憶装置305は動画データを記憶する可搬性記憶媒体(例えば、DVD−ROM又はCD−ROM)にアクセスする。そして、これらCPU300、メモリ301、ユーザインターフェイス303、外部記憶装置304、および記憶装置305は、バス302によって相互に接続されている。
図示の例では、バス302にデジタルカメラなどの撮像装置306が接続されており、さらに、バス302には、情報処理装置によって画像処理(つまり、ここでは、HDR合成処理)された画像を表示するためのプロジェクタ307が接続されている。なお、情報処理装置には通信インタフェース(I/F)308が備えられており、通信I/F308によって、LAN、公衆回線網、又は無線回線網などの通信回線309を介して画像データが送受される。
ユーザインターフェイス303によって情報処理装置の電源が投入されると、CPU300はメモリ301に格納されたブートプログラムに従って、外部記憶装置304からメモリ301にOS(オペレーティングシステム)をロードする。そして、ユーザによる指示応じて、CPU300は外部記憶装置304からアプリケーションプログラムをメモリ301にロードして、当該情報処理装置を画像処理装置として機能させる。
図18は、図17に示すメモリ301にロードされたアプリケーションプログラムの格納状況を示す図である。
メモリ301には、情報処理装置全体を制御するとともに、各種ソフトウェアを制御するためのOSが格納される。さらに、メモリ301には、アプリケーションプログラムである映像処理ソフトウェアおよび画像入力ソフトウェアが格納される。
映像処理ソフトウェアは、例えば、欠陥画素の検出および補正を行う。画像入力ソフトウェアは、カメラ306を制御して適フレーム画像およびアンダーフレーム画像を交互に撮像させて、動画像として1フレームずつ情報処理装置に入力(キャプチャ)する。なお、メモリ301には、画像データを格納する画像エリアと各種パラメータを格納するワーキングエリアとが規定されている。
図19は、図17に示す情報処理装置で行われる映像処理を示すフローチャートである。
なお、図19のフローチャートに係る処理は、CPU300がメモリ301に格納されたアプリケーションプログラムを実行することによって行われる。また、カメラ306で撮影された画像データが予め記憶装置305に記憶されているものとする。
映像処理が開始されると、CPU300は情報処理装置の初期化を行う(ステップS1)。続いて、CPU300は、アプリケーションプログラムが終了したか否かを判定する(ステップS2)。アプリケーションプログラムが終了すると(ステップS2において、YES)、CPU300は映像処理を終了する。なお、ステップS2の処理においては、CPU300は、ユーザがユーザインターフェイス303から終了指示を入力したか否かに応じてアプリケーションプログラムの終了を判定する。
アプリケーションプログラムが終了しないと(ステップS2において、NO)、CPU300は記憶装置305からフレーム単位でメモリ301の画像エリアに画像データを入力する(ステップS3)。そして、CPU300は、画像処理としてHDR合成処理を行う(ステップS4)。その後、CPU300はステップS2の処理に戻る。
図20は、図19のステップS4に示す画像処理を示すフローチャートである。
画像処理を開始すると、CPU300は、記憶装置305に記憶された画像データにおいて時間的に連続した適フレーム画像データおよびアンダーフレーム画像データをメモリ301にロードするとともに、シャッタースピードなどのパラメータをメモリ301にロードする(ステップS401)。続いて、CPU300は、メモリ301に記憶された2フレームの画像データについてその明るさが合致するように現像する(ステップS402)。
次に、CPU300は、適フレーム画像データを参照して、画像データにおいて予め分割された領域毎又は画素毎に、アンダーフレーム画像データの輝度合成比率を算出する(ステップS403)。その後、CPU300は、適フレーム画像データとアンダーフレーム画像データとの輝度差に基づいて、画像データにおいて予め分割された領域毎又は画素毎に、アンダーフレーム画像データの輝度差合成比率を算出する(ステップS404)。そして、CPU300は輝度合成比率と輝度差合成比率とのうち大きい値を当該領域または画素におけるアンダーフレーム画像データの合成比率とする(ステップS405)。
その後、CPU300は合成比率に応じて適フレーム画像データとアンダーフレーム画像データとをHDR合成処理して、HDR合成画像データをメモリ301に格納する(ステップS406)。そして、CPU300は画像処理を終了する。
このように、本発明の第3の実施形態では、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置を用いて、動画の見えの滑らかさを維持して良好なHDR効果を得ることができる。
なお、一般に、コンピュータプログラムは、CD−ROMなどのコンピュータに読み取り可能な記録媒体に格納されており、このプログラムをコンピュータが有する読み取り装置(CD−ROMドライブ)にセットしてコピー又はインストールすることで実行可能である。
上述の説明から明らかなように、図2に示す例においては、輝度合成比率算出部406が第1の算出手段として機能し、輝度差合成比率算出部407が第2の算出手段として機能する。そして、合成比率算出部408が第3の算出手段として機能し、合成部409が合成手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を画像処理装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを画像処理装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも第1の算出ステップ、第2の算出ステップ、第3の算出ステップ、および合成ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
2 撮像素子
3,5 信号処理部
4 HDR処理部
6 符号化処理部
7 出力部
404,405 現像部
406 輝度合成比率算出部
407 輝度差合成比率算出部
408 合成比率算出部
409 合成部

Claims (12)

  1. 連続して撮影された互いに露出の異なる複数のフレームの画像を合成して1フレームの画像を生成する画像処理装置であって、
    前記複数のフレームの画像のうち少なくとも1つの画像における輝度に基づいて、前記複数のフレームの画像の第1の合成比率を求める第1の算出手段と、
    前記複数のフレームの画像における輝度差に基づいて、前記複数のフレームの画像の第2の合成比率を求める第2の算出手段と、
    前記第1の合成比率、前記第2の合成比率、および前記複数のフレームの画像を得る際のシャッタースピードに基づいて、前記複数のフレームの画像を合成する際の最終の合成比率である第3の合成比率を求める第3の算出手段と、
    前記第3の合成比率に基づいて、前記複数のフレームの画像を合成処理して前記1フレームの画像を生成する合成手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第3の算出手段は、前記フレームにおいて予め分割された領域毎又は画素毎に、前記第1の合成比率と第2の合成比率とを比較して、その比率が大きい方を前記第3の合成比率として選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第3の算出手段は、前記シャッタースピードに応じて前記第2の合成比率を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第3の算出手段は、動画を撮影するモードの際、前記シャッタースピードが速くなるにつれて前記第2の合成比率を低減させることを特徴する請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第3の算出手段は、静止画を撮影するモードの際、前記シャッタースピードが速くなるにつれて前記第2の合成比率を増加させることを特徴する請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記複数のフレームの画像は、適正な露出で得られた適フレーム画像と、前記適正な露出よりもアンダーな露出で得られたアンダーフレーム画像とを含み、
    前記第1の算出手段は、予め定められた第1の輝度合成閾値よりも前記適フレーム画像の輝度が低いと、前記アンダーフレーム画像の合成比率を0%とし、前記適フレーム画像の輝度が前記第1の輝度合成閾値よりも大きい第2の輝度合成閾値よりも高いと前記アンダーフレーム画像の合成比率を100%とし、さらに、前記適フレーム画像の輝度が前記第1の輝度合成閾値以上で前記第2の輝度合成閾値以下の範囲では前記アンダーフレーム画像の合成比率を0%から100%の範囲で増加させて前記第1の合成比率を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の算出手段は、予め定められた第1の輝度差合成閾値よりも前記輝度差が低いと、前記アンダーフレーム画像の合成比率を0%とし、前記輝度差が前記第1の輝度差合成閾値よりも大きい第2の輝度差合成閾値よりも高いと前記アンダーフレーム画像の合成比率を100%とし、さらに、前記輝度差が前記第1の輝度差合成閾値以上で前記第2の輝度差合成閾値以下の範囲では前記アンダーフレーム画像の合成比率を0%から100%の範囲で増加させて前記第2の合成比率を生成することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第3の算出手段は、前記第2の合成比率において予め設定された最高の合成比率を前記シャッタースピードに応じて変更して変更後の最高合成比率を得て、画像データにおいて予め分割された領域毎又は画素毎に、前記第2の合成比率と前記第1の合成比率とを比較して、その値が大きい方を前記第3の合成比率とすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記複数のフレームの画像は、適正な露出で得られた第1の適フレーム画像と、前記適正な露出よりもアンダーな露出で得られたアンダーフレーム画像と、前記適正な露出で得られた第2の適フレーム画像を含み、
    前記第1の算出手段は、前記第1の適フレーム画像の輝度に応じて前記第1の合成比率を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記第2の算出手段は、前記第1の適フレーム画像と前記アンダーフレーム画像との輝度差に応じて前記第1の適フレーム画像と前記アンダーフレーム画像との合成比率を示す第1の輝度差合成比率を求めるとともに、前記第2の適フレーム画像と前記アンダーフレーム画像との輝度差に応じて前記第2の適フレーム画像と前記アンダーフレーム画像との合成比率を示す第2の輝度差合成比率を求め、
    前記第3の算出手段は、前記第1の輝度差合成比率と前記第2の輝度差合成比率とのうち大きい値を前記第2の合成比率とすることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 連続して撮影された互いに露出の異なる複数のフレームの画像を合成して1フレームの画像を生成する画像処理装置の制御方法であって、
    前記複数のフレームの画像のうち少なくとも1つの画像における輝度に基づいて、前記複数のフレームの画像の第1の合成比率を求める第1の算出ステップと、
    前記複数のフレームの画像における輝度差に基づいて、前記複数のフレームの画像の第2の合成比率を求める第2の算出ステップと、
    前記第1の合成比率、前記第2の合成比率、および前記複数のフレームの画像を得る際のシャッタースピードに基づいて、前記複数のフレームの画像を合成する際の最終の合成比率である第3の合成比率を求める第3の算出ステップと、
    前記第3の合成比率に基づいて、前記複数のフレームの画像を合成処理して前記1フレームの画像を生成する合成ステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  12. 連続して撮影された互いに露出の異なる複数のフレームの画像を合成して1フレームの画像を生成する画像処理装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記画像処理装置が備えるコンピュータに、
    前記複数のフレームの画像のうち少なくとも1つの画像における輝度に基づいて、前記複数のフレームの画像の第1の合成比率を求める第1の算出ステップと、
    前記複数のフレームの画像における輝度差に基づいて、前記複数のフレームの画像の第2の合成比率を求める第2の算出ステップと、
    前記第1の合成比率、前記第2の合成比率、および前記複数のフレームの画像を得る際のシャッタースピードに基づいて、前記複数のフレームの画像を合成する際の最終の合成比率である第3の合成比率を求める第3の算出ステップと、
    前記第3の合成比率に基づいて、前記複数のフレームの画像を合成処理して前記1フレームの画像を生成する合成ステップと、
    を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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