JP2015201313A - 保護素子、保護回路及びバッテリ回路 - Google Patents

保護素子、保護回路及びバッテリ回路 Download PDF

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Abstract

【課題】充放電経路の遮断後において、バッテリスタックの残留電力を安全に消費させる。【解決手段】絶縁基板21と、発熱体15と、絶縁基板21に積層され、外部回路と接続される第1、第2の電極11,12と、第1、第2の電極11,12、及び第1、第2の電極11,12間に設けられ、発熱体15と接続された発熱体引出電極18に積層され、加熱により第1の電極11と第2の電極12との間の電流経路を遮断する可溶導体22と、第1の電極11と発熱体引出電極18との間において負荷抵抗16が可溶導体22と並列に接続されるとともに、負荷抵抗16が外部回路及び発熱体15に直列に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電流経路を遮断する保護素子及び保護回路に関し、特にリチウムイオン二次電池等の緊急時に速やかに電流経路を遮断する必要のあるバッテリ回路や、バッテリ回路に用いて好適な保護素子及び保護回路に関する。
充電して繰り返し利用することのできる二次電池の多くは、バッテリパックに加工されてユーザに提供される。特に重量エネルギー密度の高いリチウムイオン二次電池においては、ユーザ及び電子機器の安全を確保するために、一般的に、過充電保護、過放電保護等のための保障回路をバッテリパックに内蔵し、所定の場合にバッテリパックの出力を遮断する機能を有している。
この種の回路では、バッテリパックに内蔵されたFETスイッチを用いて出力のON/OFFを行うことにより、バッテリパックの過充電保護又は過放電保護動作を行う。しかしながら、何らかの原因でFETスイッチが短絡破壊した場合、雷サージ等が印加されて瞬間的な大電流が流れた場合、あるいはバッテリセルの寿命によって出力電圧が異常に低下したり、逆に過大異常電圧を出力した場合であっても、バッテリパックや電子機器は、発火等の事故から保護されなければならない。そこで、このような想定し得るいかなる異常状態においても、バッテリセルの出力を安全に遮断するために、外部からの信号によって電流経路を遮断する機能を有するヒューズ素子からなる保護素子が用いられる。
このようなリチウムイオン二次電池等向けのバッテリ回路の保護素子として、保護素子内部に発熱体を有し、この発熱体によって電流経路上のヒューズを溶断する構造が一般的に用いられている。
本発明の関連技術として、図12にバッテリ回路60を示す。バッテリ回路60は、例えば、リチウムイオン二次電池のバッテリパックに用いられるバッテリ回路であり、リチウムイオン二次電池のバッテリセル62を備えたバッテリスタック64と、バッテリスタック64の異常時に充電を遮断する保護素子50と、バッテリスタック64の電圧を検出する検出素子63と、検出素子63の検出結果に応じて保護素子50の動作を制御するスイッチ素子61を備える。
保護素子50は、バッテリスタック64の充放電経路上に直列に接続され、該充放電経路の一部を構成するヒューズ56と、スイッチ素子61と接続されバッテリスタック64から電力が供給されることにより発熱し、ヒューズ56を溶断させる発熱体53とを有する。保護素子50は、スイッチ素子61によって発熱体53への給電が制御されている。
検出素子63は、バッテリスタック64の電圧をモニタし、過充電電圧又は過放電電圧になったときにスイッチ素子61を制御する制御信号を出力する。
スイッチ素子61は、たとえばFETにより構成され、検出素子63から出力される検出信号によって、バッテリスタック64の電圧値が所定の過放電又は過充電状態を超える電圧になったとき、保護素子50を動作させて、バッテリスタック64の充放電経路を遮断するように制御する。
このような回路構成からなるバッテリ回路60は、検出素子63がバッテリスタック64の異常電圧を検出すると、スイッチ素子61に検出信号を出力する。検出信号を受けたスイッチ素子61は、保護素子50の発熱体53にバッテリスタック64から給電されるように電流を制御する。これにより、バッテリ回路60は、発熱体53が発熱して、ヒューズ56が溶断することにより、充放電経路を遮断することができる。
特開2005−243652号公報 特開2006−221919号公報 特開2009−267293号公報
ところで、バッテリ回路60は、バッテリスタック64の過充電電圧を検知することによりヒューズ56を溶断させバッテリスタック64を充放電経路から遮断すると、バッテリスタック64にエネルギーが高密度に充填された状態で放置されることから、何らかの方法で放電させることが安全対策上、好ましい。
ここで、バッテリ回路として、図13に示すように、ヒューズ56を外部接続端子側のみに設け、保護素子50が作動してヒューズ56が溶断された後もバッテリスタック64と発熱体53とが接続された状態を維持することで、バッテリスタック64内の電力を発熱体53によって消費させる回路も想定される。
しかし、図13に示すバッテリ回路では、ヒューズ56を溶断させるほどの発熱が続くことから、安全性に劣る。
また、図14に示すように、バッテリスタック64の電力を消費させる消費抵抗70及び消費抵抗70への通電を制御するFET71を、バッテリスタック64と並列に接続する回路も想定される。
しかし、図14に示すバッテリ回路では、消費抵抗70への通電を制御するFET71を設け、保護素子50によってバッテリスタック64を遮断した後、FET71を作動させる必要がある。したがって、FET71が故障した場合には消費抵抗70による電力消費ができなくなるリスクもある。
また、図14に示すバッテリ回路では、FET71の漏れ電流が避けられず、バッテリスタック64の電力が消費抵抗70によって徐々に消費され、待機電力が増加してしまう。さらに、FET71やその保護部品等、部品点数が増加し、実装スペースも広がるといった問題もある。
そこで、本発明は、充放電経路の遮断後において、バッテリスタックの残留電力を安全に消費させる保護素子、保護回路及びバッテリ回路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る保護素子は、絶縁基板と、発熱体と、上記絶縁基板に積層され、外部回路と接続される第1、第2の電極と、上記第1、第2の電極、及び上記第1、第2の電極間に設けられ、上記発熱体と接続された発熱体引出電極に積層され、加熱により上記第1の電極と上記第2の電極との間の電流経路を遮断する可溶導体と、上記第1の電極と上記発熱体引出電極との間において負荷抵抗が上記可溶導体と並列に接続されるとともに、上記負荷抵抗が上記外部回路及び上記発熱体に直列に接続されるものである。
また、本発明に係る保護回路は、外部回路に接続される第1、第2の電極と、上記第1、第2の電極間にわたる電流経路上に直列に設けられた第1、第2のヒューズと、上記第1、第2のヒューズ間に設けられた発熱体引出電極と、上記外部回路の開放端と接続された発熱体電極との間に設けられ、上記第1、第2のヒューズを溶断する発熱体と、上記第1の電極と上記発熱体引出電極との間において負荷抵抗が上記第1のヒューズと並列に接続されるとともに、上記負荷抵抗が上記第1の電極と上記発熱体電極との間において上記発熱体に直列に接続されるものである。
また、本発明に係るバッテリ回路は、バッテリスタックと、上記バッテリスタックの充放電経路に直列に接続された第1、第2のヒューズと、発熱することにより上記第1、第2のヒューズを溶断させ上記充放電経路を遮断する発熱体と、上記バッテリスタック及び上記発熱体と直列に接続されるとともに、上記第1のヒューズと並列に接続された負荷抵抗と、上記発熱体と直列に接続されるとともに、上記バッテリスタックと並列に接続され、上記発熱体に通電させ上記バッテリスタックを遮断する電流制御素子とを有するものである。
本発明によれば、バッテリ回路に接続されることにより、バッテリの充放電経路を遮断するとともに、バッテリスタックに残留する電力を消費させるバッテリ消費経路を形成し、バッテリスタックにエネルギーが溜まった状態で放置される危険を回避することができる。このとき、バッテリ消費経路は、バッテリスタックの電流が直列に接続された発熱体及び負荷抵抗を流れることから、バッテリスタックの電力は、発熱体のみを経由して消費される場合に比して、発熱体及び負荷抵抗のそれぞれで消費される電力が下がり、各発熱量を抑えることができる。したがって、本発明によれば、低温で安全にバッテリスタックの電力を消費させることができる。
図1は、本発明が適用されたバッテリ回路を示す回路図である。 図2は、通常の充放電動作時におけるバッテリ回路を示す回路図である。 図3は、ヒューズ溶断時においてバッテリ消費経路が形成されたバッテリ回路を示す回路図である。 図4は、消費抵抗を保護回路の外部に設けたバッテリ回路を示す回路図である。 図5は、保護素子を示す平面図である。 図6は、保護素子を示す断面図である。 図7は、可溶導体が溶融した保護素子を示す平面図である。 図8は、負荷抵抗を発熱体よりも細く形成した保護素子を示す平面図である。 図9は、負荷抵抗を第1の電極と発熱体引出電極との間に直接接続させた保護素子を示す平面図である。 図10は、負荷抵抗を絶縁基板の裏面に形成した保護素子を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。 図11は、負荷抵抗を外部接続した保護素子を示す平面図である。 図12は、通常の充放電動作時における従来のバッテリ回路を示す回路図である。 図13は、ヒューズ溶断時においてバッテリ消費経路が形成された従来のバッテリ回路を示す回路図である。 図14は、バッテリ消費経路をバッテリセルと並列させたバッテリ回路を示す回路図である。
以下、本発明が適用された保護素子、保護回路及びバッテリ回路について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[バッテリ回路の構成]
本発明が適用されたバッテリ回路1は、図1に示すように、例えばリチウムイオン二次電池のバッテリパック10内の回路に組み込まれて用いられる。バッテリ回路1は、バッテリスタック2と、バッテリスタック2の異常電圧時に充放電経路を遮断する保護回路3と、保護回路3に流れる電流を制御する電流制御素子4とを有する。
バッテリスタック2は、一又は複数のリチウムイオン二次電池のバッテリセル2aを有する。各バッテリセル2aは、電圧を検知する検出素子5と接続されている。
保護回路3は、バッテリスタック2の充放電経路に接続される第1、第2の電極11,12と、第1、第2の電極11,12間にわたる電流経路上に直列に設けられた第1、第2のヒューズ13,14と、第1、第2のヒューズ13,14を溶断する発熱体15と、バッテリスタック2の充放電経路が遮断された後に、バッテリスタック2の電力を消費させる負荷抵抗16とを備える。
第1の電極11は、バッテリスタック2の一方の開放端と接続され、第2の電極12は、充電器や電子機器等が接続されるバッテリ回路1の外部接続端子と接続されている。第1の電極11は、発熱体15と接続された発熱体引出電極18との間に可溶導体が接続されることにより、発熱体引出電極18との間にわたって第1のヒューズ13が設けられている。同様に、第2の電極12は、発熱体引出電極18との間に可溶導体が接続されることにより、発熱体引出電極18との間にわたって第2のヒューズ14が設けられている。
第1、第2のヒューズ13,14は、バッテリスタック2の充放電経路上に直列に接続され、これにより充放電経路の一部を構成し、発熱体15の発熱によって溶断することにより、充放電経路を遮断することができる。
第1、第2のヒューズ13,14を溶融させる発熱体15は、通電されることにより発熱する高融点金属材料により形成され、一端が発熱体引出電極18と接続され、他端が発熱体電極19と接続されている。発熱体引出電極18は、第1、第2のヒューズ13,14と接続されるとともに、後述する負荷抵抗16とも接続されている。また、発熱体電極19は、保護回路3がバッテリ回路1に組み込まれることにより、FET等の電流制御素子4及びバッテリスタック2の他方の開放端と接続される。
これにより、バッテリ回路1は、発熱体15及び電流制御素子4がバッテリスタック2と並列に接続され、バッテリスタック2より発熱体15に電力を供給する給電経路が形成される。
負荷抵抗16は、バッテリスタック2の充放電経路が遮断された後に、発熱体15とともにバッテリスタック2の電力を消費させ、バッテリスタック2にエネルギーが溜まった状態で放置される危険な状態を解消するものである。負荷抵抗16は、第1の電極11と発熱体電極19との間において、発熱体15と直列に接続されるとともに、第1の電極11と発熱体引出電極18との間において第1のヒューズ13と並列に接続されている。
検出素子5は、バッテリスタック2あるいはバッテリスタック2を構成する各バッテリセル2aと接続され、高電圧状態となっているか否かを常時モニタするとともに、高電圧状態となった場合には、電流制御素子4に制御信号を出力する。
電流制御素子4は、検出素子5の検出結果に応じて保護回路3の動作を制御するものであり、たとえばFETにより構成され、発熱体15への給電経路への通電を規制し、検出素子5からの制御信号を受けて発熱体15への給電経路を通電させる。
このようなバッテリ回路1は、通常の充放電動作時においては、図2に示すように、電流制御素子4によって発熱体15への通電が規制され、また、高抵抗の負荷抵抗16側にも電流が流れない。したがって、バッテリ回路1は、通常の充放電動作時においては、発熱体15及び負荷抵抗16を経由することなく第1、第2のヒューズ13,14を経る充放電経路が形成される。
バッテリセル2aへ過剰電圧が印加され、検出素子5によって過電圧が検出されると、図3に示すように、電流制御素子4へ検出信号が出力される。電流制御素子4は、検出信号を受けて発熱体15へバッテリスタック2の電流を通電させて発熱させる。
バッテリ回路1は、発熱体15の発熱により第1、第2のヒューズ13,14が溶融し、溶融導体が互いに分離した第1、第2電極11,12及び発熱体引出電極18上に凝集することにより分断される。これにより、バッテリ回路1は、バッテリスタック2の充放電経路を遮断することができる。ここで、バッテリ回路1は、保護回路3の第1、第2のヒューズ13,14を溶断することにより充放電経路を遮断することから、不可逆的に充放電経路を遮断する。
バッテリ回路1は、第1、第2のヒューズ13,14が溶断することにより、バッテリスタック2、負荷抵抗16及び発熱体15が直列に接続されるバッテリ消費経路が形成される。このバッテリ消費経路は、バッテリスタック2に残留する電力を消費させ、バッテリ回路1の遮断後においてバッテリスタック2にエネルギーが溜まった状態で放置される危険を回避することができる。
バッテリ消費経路は、バッテリスタック2の電流が直列に接続された発熱体15及び負荷抵抗16を流れる。これにより、バッテリスタック2の電力は、発熱体15のみを経由して消費される場合に比して、発熱体15及び負荷抵抗16のそれぞれで消費される電力が下がり、各発熱量を抑えることができる。したがって、バッテリ回路1は、低温で安全にバッテリスタック2の電力を消費させることができる。一方、発熱体15は、バッテリスタック2の電力を受けて第1、第2のヒューズを溶融させるほどの高熱を発することから、発熱体15のみでバッテリスタック2の電力を消費させる場合には、かえって危険を伴う。
バッテリスタック2の電力が消費され、電圧が所定のしきい値以下に降下すると、電流制御素子4がバッテリ消費経路を遮断し、バッテリスタック2の放電が止まる。
[バッテリ回路の効果]
ここで、バッテリ回路1は、負荷抵抗16が、第1の電極11と発熱体引出電極18との間において第1のヒューズ13と並列に接続され、発熱体15とは第1の電極11と発熱体電極19との間において直列に接続されている。したがって、発熱体15への給電経路が開放されたときに、発熱体15に流れるバッテリスタック2の電流が負荷抵抗16によって影響を受けることがなく、第1、第2のヒューズ13,14を速やかに溶断することができる。すなわち、バッテリスタック2の電流は、ほぼ全てが負荷抵抗16に流れることなく第1のヒューズ13を経て発熱体15へ給電されることから、負荷抵抗16の影響を受けることなく溶断時間のバラつきも発生しない。
なお、バッテリ回路1は、図4に示すように、負荷抵抗16を保護回路3に設けず、保護回路3がバッテリ回路1に組み込まれることにより、バッテリスタック2及び発熱体15と直列に接続されるとともに、第1のヒューズ13と並列に接続させてもよい。
保護回路3と負荷抵抗16とを切り離すことにより、バッテリスタック2の容量やバッテリスタック2が用いられる電子機器の定格等に応じて負荷抵抗16の抵抗値を決めることで、保護回路3は、負荷抵抗16の抵抗値に関わらず、あらゆるバッテリ回路1に組み込むことができる。
また、保護回路3は、第2のヒューズ14から溶断することが好ましい。第1のヒューズ13が先に切れた場合にも、バッテリスタック2からの電流は負荷抵抗16を介して発熱体15に通電し、発熱し続けるため第2のヒューズ14を溶断することができる。しかし、第1のヒューズ13のみが溶断した状態は、第2のヒューズ14が溶断する前に仮にバッテリパック10が充電器に接続された場合に、第2のヒューズ14、負荷抵抗16を介してバッテリスタック2に充電が可能であり、好ましくない。
したがって、発熱体15が通電、発熱を開始すると、充電器や電子機器の外部接続電極と接続された第2の電極12と接続されている第2のヒューズ14が第1のヒューズ13よりも先に溶断することが好ましい。これにより、バッテリスタック2をバッテリパック10の充放電経路から確実に遮断することができる。第2のヒューズ14の溶断後においても、第1のヒューズ13を介して発熱体15への通電は続行するため、第1のヒューズ13も確実に溶断される。
このように、発熱体15の発熱時において第2のヒューズ14から溶断するには、後述するように、保護素子20の発熱体15を第2のヒューズ14側に偏倚して設けること等により実現することができる。
[保護素子]
次いで、保護回路3を構成する本発明が適用された保護素子20について説明する。図5、図6に示すように、保護素子20は、絶縁基板21と、発熱体15と、絶縁基板21に積層され、バッテリ回路1等の外部回路と接続される第1、第2の電極11,12と、第1、第2の電極11,12、及び発熱体引出電極18に積層され、加熱により第1の電極11と第2の電極12との間の電流経路を遮断する可溶導体22と、外部回路及び発熱体15に直列に接続されるとともに、第1の電極11と発熱体引出電極18との間において可溶導体22と並列に接続された負荷抵抗16とを備える。
[絶縁基板]
絶縁基板21は、たとえば、アルミナ、ガラスセラミックス、ムライト、ジルコニアなどの絶縁性を有する部材によって形成される。その他、ガラスエポキシ基板、フェノール基板等のプリント配線基板に用いられる材料を用いてもよいが、可溶導体22の溶断時の温度に留意する必要がある。
[第1及び第2の電極]
第1及び第2の電極11,12は、絶縁基板21の表面21a上に形成されている。また、第1及び第2の電極11,12は、スルーホールを介して絶縁基板21の裏面21bに形成された外部接続端子11a,12aと連続されている。
第1及び第2の電極11,12は、可溶導体22が搭載されることにより電気的に接続されている。これにより、保護素子20は、第1の電極11〜可溶導体22〜第2の電極12に至る充放電経路を構成し、この充放電経路は、保護素子20が実装される回路基板上に形成された外部回路の一部に組み込まれる。
保護素子20が組み込まれる回路は、保護素子20が実装される電子機器の電流ラインであり、例えばリチウムイオン二次電池のバッテリパック10におけるバッテリ回路1の他にも、各種電子機器の電源回路等、物理的な電流経路の遮断が求められるあらゆる回路に適用することができる。
[発熱体]
発熱体15は、絶縁基板21の表面21aに積層され、絶縁部材25に覆われている。発熱体15は、比較的抵抗値が高く通電すると発熱する導電性を有する部材であって、例えばW、Mo、Ru等からなる。これらの合金あるいは組成物、化合物の粉状体を樹脂バインダ等と混合して、ペースト状にしたものを絶縁基板21上にスクリーン印刷技術を用いてパターン形成して、焼成する等によって形成される。発熱体15は、一端が発熱体引出電極18と接続され、他端が発熱体電極19と接続されている。
絶縁部材25としては、例えばガラスを用いることができる。なお、保護素子20は、発熱体15の熱を効率良く可溶導体22に伝えるために、発熱体15、発熱体引出電極18及び発熱体電極19と絶縁基板21との間にも絶縁部材を積層し、発熱体15を絶縁基板21の表面に形成された絶縁部材25の内部に設けても良い。
発熱体引出電極18は、絶縁基板21の表面21aに積層され発熱体15の一側縁と接する引出部18aと、引出部18aと連続されるとともに絶縁部材25上に積層される積層部18bとを有する。発熱体引出電極18は、積層部18bが第1、第2の電極11,12の間に形成され、可溶導体22を介して第1、第2の電極11,12と接続される。
また、発熱体引出電極18は、積層部18bが絶縁部材25を介して発熱体15と重畳する位置に形成されている。したがって、発熱体引出電極18は、絶縁部材25を介して発熱体15の熱が効率よく伝わり、速やかに可溶導体22を加熱、溶融させることができる。
さらに、発熱体引出電極18は、引出部18aが後述する負荷抵抗16と接続され、これにより、発熱体15と負荷抵抗16とが直列に接続されている。発熱体引出電極18は、例えばAgやCu、あるいはこれらを主成分とした合金等の高融点金属を樹脂バインダ等と混合して、ペースト状にしたものを絶縁基板21上にスクリーン印刷技術を用いてパターン形成して、焼成する等によって形成することができる。
発熱体電極19は、絶縁基板21の表面21aに積層され発熱体15の他側縁と接する。また、発熱体電極19は、図示しないスルーホールを介して絶縁基板21の裏面21bに形成された外部接続端子と連続され、保護素子20がバッテリ回路1に組み込まれることにより電流制御素子4と接続される。発熱体電極19は、例えばAgやCu、あるいはこれらを主成分とした合金等の高融点金属を樹脂バインダ等と混合して、ペースト状にしたものを絶縁基板21上にスクリーン印刷技術を用いてパターン形成して、焼成する等によって形成することができる。
[可溶導体]
第1、第2のヒューズ13,14を構成する可溶導体22は、発熱体15の発熱により速やかに溶断されるいずれの金属を用いることができ、例えば、Snを主成分とするPbフリーハンダ等の低融点金属を好適に用いることができる。
また、可溶導体22は、低融点金属と高融点金属とを積層して形成してもよい。低融点金属と高融点金属との積層構造としては、例えば、低融点金属箔を高融点金属メッキによって被覆する構造を挙げることができる。低融点金属としては、Snを主成分とするPbフリーハンダなどのハンダを用いることが好ましく、高融点金属としては、Ag、Cu又はこれらを主成分とする合金などを用いることが好ましい。高融点金属と低融点金属とを含有することによって、保護素子20をリフロー実装する場合に、リフロー温度が低融点金属の溶融温度を超えて、低融点金属が溶融しても、低融点金属の外部への流出を抑制し、可溶導体22の形状を維持することができる。また、溶断時も、低融点金属が溶融することにより、高融点金属を溶食(ハンダ食われ)することで、高融点金属の融点以下の温度で速やかに溶断することができる。
可溶導体22は、互いに分離されて形成されバッテリスタック2の充放電経路と接続された第1、第2の電極11,12間にハンダ付けされること等により、バッテリスタック2の充放電経路上に直列に接続され、これにより充放電経路の一部を構成し、発熱体15の発熱によって溶断することにより、充放電経路を遮断することができる。
また、可溶導体22は、上述したように、第1、第2の電極11,12の間に設けられた発熱体引出電極18の積層部18b上に接続される。これにより、可溶導体22は、発熱体引出電極18と第1の電極11との間が第1のヒューズ13となり、発熱体引出電極18と第2の電極12との間が第2のヒューズ14となる。
[負荷抵抗]
負荷抵抗16は、発熱体15と同様に、絶縁基板21の表面21aに積層され、絶縁部材25に覆われている。負荷抵抗16は、比較的抵抗値が高く通電すると発熱する導電性を有する部材であって、例えばW、Mo、Ru等、発熱体15と同じ材料を用いことができる。負荷抵抗16は、これらの合金あるいは組成物、化合物の粉状体を樹脂バインダ等と混合して、ペースト状にしたものを絶縁基板21上にスクリーン印刷技術を用いてパターン形成して、焼成する等によって形成することができ、発熱体15と同一の印刷工程で形成することが製造効率上、好ましい。
負荷抵抗16は、一端が第1の電極11と接続され、他端が発熱体引出電極18の引出部18aと接続されている。これにより、負荷抵抗16は、第1の電極11を介してバッテリスタック2と接続されるとともに発熱体引出電極18を介して発熱体15に直列に接続される。また、負荷抵抗16は、第1の電極11と発熱体引出電極18との間において、第1のヒューズ13(可溶導体22)と並列に接続される。
[その他]
なお、保護素子20は、可溶導体22の酸化防止、及び可溶導体22の溶融時における濡れ性を向上させるために、可溶導体22の上にフラックス(図示せず)が塗布されている。また、保護素子20は、絶縁基板21の表面21aがカバー部材(図示せず)に覆われることによりその内部が保護されている。カバー部材は、上記絶縁基板21と同様に、たとえば、熱可塑性プラスチック,セラミックス,ガラスエポキシ基板等の絶縁性を有する部材を用いて形成されている。
[保護素子の動作]
このような保護素子20は、バッテリ回路1を構成する回路基板にリフロー表面実装等により接続される。これにより、保護素子20は、絶縁基板21の裏面21bに形成された外部接続端子を介して、第1の電極11はバッテリスタック2と接続され、第2の電極12はバッテリ回路1の外部端子と接続され、発熱体電極19は電流制御素子4と接続される。
そして、保護素子20は、通常の充放電動作時においては、電流制御素子4によって発熱体15への通電が規制され、また、高抵抗の負荷抵抗16側にも電流が流れない。したがって、保護素子20は、通常の充放電動作時においては、発熱体15及び負荷抵抗16を経由することなく可溶導体22を介して第1、第2の電極11,12間にわたって通電される(図5参照)。
バッテリセル2aへ過剰電圧が印加され、検出素子5によって過電圧が検出されると、電流制御素子4へ検出信号が出力される。電流制御素子4は、検出信号を受けて発熱体15へバッテリスタック2の電流を通電させて発熱させる。これにより、保護素子20は、第1の電極11〜可溶導体22〜発熱体引出電極18〜発熱体15〜発熱体電極19にわたる給電経路にバッテリスタック2の電気が通電される。
保護素子20は、図7に示すように、発熱体15の発熱により可溶導体22が溶融し、溶融導体22aが互いに分離した第1、第2電極11,12及び発熱体引出電極18上に凝集することにより分断される。これにより、保護素子20は、バッテリスタック2の充放電経路を不可逆的に遮断することができる。
保護素子20は、可溶導体22が溶断することにより、バッテリスタック2〜第1の電極11〜負荷抵抗16〜発熱体引出電極18〜発熱体15〜発熱体電極19にわたるバッテリ消費経路にバッテリスタック2の電気が通電されるようになる。これにより、保護素子20は、バッテリスタック2に残留する電力を、発熱体15のみを経由して消費させる場合に比して、発熱体15及び負荷抵抗16のそれぞれで消費される電力を下げて、各発熱量を抑えることができる。したがって、保護素子20は、バッテリスタック2の電力を受けて高熱を発する発熱体15を用いて、可溶導体22を速やかに溶融させてバッテリスタック2の充放電経路の遮断を行うとともに、低温で安全にバッテリスタック2の電力を消費させることができる。
ここで、保護素子20は、発熱体15の抵抗値R1よりも、負荷抵抗16の抵抗値R2を高くしてもよい。相対的に発熱体15の抵抗値R1よりも、負荷抵抗16の抵抗値R2を高くすることにより、電流制御素子4によって給電経路が開かれると、バッテリスタック2からの電流が、発熱体15に優先的に流れ、速やかに可溶導体22を溶融させることができる。
保護素子20は、例えば、図5に示すように、絶縁基板21の表面21a上に積層する発熱体15及び負荷抵抗16の幅Wにより、抵抗値R1,R2を調整することができ、負荷抵抗16の幅W2を発熱体15の幅W1より狭くすることで、抵抗値R2を抵抗値R1よりも高くすることができる。また、保護素子20は、図8に示すように、負荷抵抗16の幅を発熱体15の幅より細くすることで、抵抗値R2を抵抗値R1よりも高くすることができる。さらに、保護素子20は、負荷抵抗16を発熱体15よりも高抵抗の材料で形成することによっても抵抗値R2を抵抗値R1よりも高くすることができる。
また、上述したように、保護素子20は、可溶導体22によって構成される第1、第2のヒューズ13,14のうち、第2のヒューズ14が先に溶断することが好ましい。このため、保護素子20は、例えば発熱体15を第2のヒューズ14と重畳させ、より効率よく第2のヒューズ14が加熱されるようにしてもよい。また、保護素子20は、可溶導体が支持される長さが長いほど溶断しやすいことから、例えば発熱体引出電極18から第1の電極11までの距離よりも、発熱体引出電極18から第2の電極12までの距離を長く設けてもよい。さらに、保護素子20は、フラックスを第2のヒューズ14側に偏倚して設けるようにしてもよい。
[負荷抵抗の配置例1]
また、保護素子20は、図9に示すように、発熱体引出電極18の引出部18aを絶縁基板21の一方の側縁に形成するとともに発熱体電極19を絶縁基板21の一方の側縁に対向する他方の側縁に形成し、発熱体15を発熱体引出電極18の引出部18aと発熱体電極19との間にわたって形成し、かつ、負荷抵抗16を発熱体引出電極18の引出部18aと第1の電極11との間にわたって形成してもよい。
これにより、保護素子20は、発熱体15及び負荷抵抗16が隣接することなく熱的に独立し、発熱体15の熱が負荷抵抗16に伝達することによるロスも抑制することができる。したがって、発熱体15の熱を効率よく可溶導体22に伝え、速やかに溶断することができる。
また、負荷抵抗16は、発熱体15よりも小サイズに形成することが好ましい。これにより、保護素子20は、発熱体15の抵抗値R1よりも、負荷抵抗16の抵抗値R2を高くし、電流制御素子4によって給電経路が開かれると、バッテリスタック2からの電流が、発熱体15に優先的に流れ、速やかに可溶導体22を溶融させることができる。
[負荷抵抗の配置例2]
また、保護素子20は、図10(A)(B)に示すように、負荷抵抗16を絶縁基板21の裏面21bに形成してもよい。この場合、負荷抵抗16は、第1の電極11とスルーホール(図示せず)を介して絶縁基板21の裏面21bに形成された外部接続端子11aと接続されるとともに、絶縁基板21の裏面21bに形成され発熱体引出電極18とスルーホール(図示せず)を介して接続された外部接続端子18aとも接続される。なお、負荷抵抗16は、図示しない絶縁部材によって被覆されていることが好ましい。
図10に示す構成においても、保護素子20は、発熱体15及び負荷抵抗16が隣接することなく熱的に独立し、発熱体15の熱が負荷抵抗16に伝達することによるロスも抑制することができる。したがって、発熱体15の熱を効率よく可溶導体22に伝え、速やかに溶断することができる。
また、図10に示す構成においては、スルーホールを介して接続された外部接続端子11a、18aを経て給電される負荷抵抗16への給電経路は、発熱体15への給電経路に比して高抵抗の経路となる。したがって、電流制御素子4によって給電経路が開かれると、バッテリスタック2からの電流が、発熱体15に優先的に流れ、速やかに可溶導体22を溶融させることができる。
なお、図10に示す構成においても、負荷抵抗16は、発熱体15よりも小サイズに形成することが好ましい。これにより、保護素子20は、発熱体15の抵抗値R1よりも、負荷抵抗16の抵抗値R2を高くし、電流制御素子4によって給電経路が開かれると、バッテリスタック2からの電流が、発熱体15に優先的に流れ、速やかに可溶導体22を溶融させることができる。
[負荷抵抗の配置例3]
また、保護素子20は、負荷抵抗16を備えず、バッテリ回路1を構成する回路基板に実装されることにより、負荷抵抗16を発熱体引出電極18と第1の電極11との間にわたって負荷抵抗16が接続されるようにしてもよい。例えば図11に示すように、負荷抵抗16としてチップ抵抗16aを用いる。保護素子20は、回路基板上に実装されることにより、第1の電極11と接続されている外部接続端子11aが回路基板の接続電極30に接続され、発熱体引出電極18と接続されている外部接続端子18aが回路基板の接続電極31に接続される。そして、チップ抵抗16aは、接続電極30,31間にわたって実装されることにより、発熱体引出電極18と第1の電極11との間に接続される。
このように、保護素子20は、負荷抵抗16を設けず、回路基板に実装されることにより負荷抵抗16と接続される構成とすることにより、バッテリスタック2の容量やバッテリスタック2が用いられる電子機器の定格等に応じて負荷抵抗16の抵抗値を決めることで、保護素子20は、負荷抵抗16の抵抗値に関わらず、あらゆるバッテリ回路1に組み込むことができる。
また、図11に示す構成においても、スルーホールを介して接続された外部接続端子11a、18aを経て給電されるチップ抵抗16aへの給電経路は、発熱体15への給電経路に比して高抵抗の経路となる。したがって、電流制御素子4によって給電経路が開かれると、バッテリスタック2からの電流が、発熱体15に優先的に流れ、速やかに可溶導体22を溶融させることができる。
また、図11に示す構成においても、保護素子20は、発熱体15の抵抗値R1よりも、チップ抵抗16aの抵抗値R2を高くすることが好ましい。これにより、電流制御素子4によって給電経路が開かれると、バッテリスタック2からの電流が、発熱体15に優先的に流れ、速やかに可溶導体22を溶融させることができる。
本発明が適用された保護回路3、及び保護素子20は、バッテリ回路1に用いる他にも、高電圧状態を検出することにより電流経路を遮断する必要のある各種外部回路に用いることができる。
1 バッテリ回路、2 バッテリスタック、2aバッテリセル、3 保護回路、4 電流制御素子、5 検出素子、10 バッテリパック、11 第1の電極、11a 外部接続端子、12 第2の電極、12a 外部接続端子、13 第1のヒューズ、14 第2のヒューズ、15 発熱体、16 負荷抵抗、16a チップ抵抗、18 発熱体引出電極、18a 外部接続端子、19 発熱体電極、20 保護素子、21 絶縁基板、21a 表面、21b 裏面、22 可溶導体、25 絶縁部材

Claims (12)

  1. 絶縁基板と、
    発熱体と、
    上記絶縁基板に積層され、外部回路と接続される第1、第2の電極と、
    上記第1、第2の電極、及び上記第1、第2の電極間に設けられ、上記発熱体と接続された発熱体引出電極に積層され、加熱により上記第1の電極と上記第2の電極との間の電流経路を遮断する可溶導体とを有し、
    上記第1の電極と上記発熱体引出電極との間において負荷抵抗が上記可溶導体と並列に接続されるとともに、上記負荷抵抗が上記外部回路及び上記発熱体に直列に接続される保護素子。
  2. 上記負荷抵抗は、上記絶縁基板の上記発熱体と同一表面又は反対面に設けられている請求項1記載の保護素子。
  3. 上記負荷抵抗は、外部接続部品である請求項1記載の保護素子。
  4. 上記外部回路は、バッテリ回路であり、
    上記第1の電極は、バッテリスタックと接続され、
    上記第2の電極は、上記バッテリ回路の外部接続端子と接続されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の保護素子。
  5. 上記可溶導体は、上記第1の電極と上記発熱体引出電極とを接続する第1のヒューズと、上記第2の電極と上記発熱体引出電極とを接続する第2のヒューズとが形成され、
    上記第2のヒューズが上記第1のヒューズよりも先に溶断する請求項4に記載の保護素子。
  6. 上記発熱体は、上記第2のヒューズ側に偏倚して形成されている請求項5記載の保護素子。
  7. 外部回路に接続される第1、第2の電極と、
    上記第1、第2の電極間にわたる電流経路上に直列に設けられた第1、第2のヒューズと、
    上記第1、第2のヒューズ間に設けられた発熱体引出電極と、上記外部回路の開放端と接続された発熱体電極との間に設けられ、上記第1、第2のヒューズを溶断する発熱体とを有し、
    上記第1の電極と上記発熱体引出電極との間において負荷抵抗が上記第1のヒューズと並列に接続されるとともに、上記負荷抵抗が上記第1の電極と上記発熱体電極との間において上記発熱体に直列に接続される保護回路。
  8. 上記負荷抵抗を備える請求項7記載の保護回路。
  9. 上記負荷抵抗は、外部接続部品である請求項7記載の保護回路。
  10. バッテリスタックと、
    上記バッテリスタックの充放電経路に直列に接続された第1、第2のヒューズと、
    発熱することにより上記第1、第2のヒューズを溶断させ上記充放電経路を遮断する発熱体と、
    上記バッテリスタック及び上記発熱体と直列に接続されるとともに、上記第1のヒューズと並列に接続された負荷抵抗と、
    上記発熱体と直列に接続されるとともに、上記バッテリスタックと並列に接続され、上記発熱体に通電させ上記バッテリスタックを遮断する電流制御素子とを有するバッテリ回路。
  11. 上記第1のヒューズと、上記第2のヒューズと、上記発熱体とで、保護回路を構成する請求項10記載のバッテリ回路。
  12. さらに、上記負荷抵抗とで上記保護回路を構成する請求項11記載のバッテリ回路。
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