JP2015200350A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】再始動時の機関の動力を応答性良く駆動輪に伝えること。
【解決手段】低速段のときに係合される発進クラッチCL1を含む複数の係合装置と、係合装置を係合又は解放させる油圧アクチュエータ23Aと、低速段のときに係合させる噛み合い式クラッチCLeと、噛み合い式クラッチCLeを係合又は解放させる電動アクチュエータ24Aと、回転要素が係合装置の係合要素と噛み合い式クラッチCLeの係合要素に繋がれた遊星歯車機構21A,22Aと、油圧アクチュエータ23Aと電動アクチュエータ24Aを制御して変速させる変速機ECU1と、を備え、変速機ECU1は、噛み合い式クラッチCLeと発進クラッチCL1を係合させて変速段を低速段に制御している状態で、機関100が停止させられる場合、噛み合い式クラッチCLeを解放させ、その停止状態のときに機関100の始動指令があった場合、噛み合い式クラッチCLeを係合させること。
【選択図】図1

Description

本発明は、機関を停止させるに際しての自動変速機の制御装置に関する。
従来、この種の自動変速機の制御装置が知られている。例えば、下記の特許文献1には、走行中にエンジン(機関)を停止させる場合、エンジン停止後にベルト式無段変速機の発進クラッチを解放させる技術が開示されている。尚、下記の特許文献2には、動力遮断クラッチと、この動力遮断クラッチを動作させるクラッチアクチュエータと、複数のドグクラッチを選択してニュートラル、前進変速段及び後退変速段に制御するシフト及びセレクトアクチュエータと、を備えたAMT(Automated Manual Transmission)が開示されている。そのAMTは、エンジンを停止させる際に、クラッチアクチュエータとシフトとセレクトアクチュエータとを制御することで、ニュートラルに制御される。また、下記の特許文献3には、変速段を1速にする際にワンウェイクラッチを係合させる自動変速機が開示されている。その自動変速機においては、エンジンのアイドルストップ制御時にワンウェイクラッチと並列に配置されたブレーキを係合させることで、エンジンを再始動させる際に、ワンウェイクラッチの急激なロックに伴うショックの防止を図っている。
特開平7−266932号公報 特開昭60−222646号公報 特開2011−241909号公報
ところで、上記特許文献1の技術では、発進クラッチの動作を油圧アクチュエータが担っている。このため、この技術では、発進クラッチを解放させている途中で又は当該発進クラッチの解放直後にエンジンの再始動が要求された場合、発進クラッチに供給される油圧の上昇に時間がかかり、この発進クラッチを応答性良く係合状態に戻すことができない可能性がある。よって、この場合には、再始動要求が行われてから応答性良くエンジンの動力を駆動輪に伝えることができない可能性がある。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、再始動時の機関の動力を応答性良く駆動輪に伝えることが可能な自動変速機の制御装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、少なくとも変速段が低速段のときに係合される発進クラッチを含む複数の係合装置と、それぞれの前記係合装置を係合又は解放させる油圧アクチュエータと、変速段が低速段のときに係合させる噛み合い式クラッチと、前記噛み合い式クラッチを係合又は解放させる電動アクチュエータと、回転要素が前記係合装置の係合要素と前記噛み合い式クラッチの係合要素に繋がれた遊星歯車機構と、前記油圧アクチュエータと前記電動アクチュエータを制御して変速させる変速制御部と、を備え、前記変速制御部は、前記電動アクチュエータを制御して前記噛み合い式クラッチを係合させると共に、前記油圧アクチュエータを制御して前記発進クラッチを係合させることで、変速段を低速段に制御している状態で、機関が停止させられる場合、前記電動アクチュエータを制御して係合状態の前記噛み合い式クラッチを解放させ、該停止状態のときに前記機関の始動指令があった場合、前記電動アクチュエータを制御して前記噛み合い式クラッチを係合させることを特徴としている。
本発明に係る自動変速機の制御装置は、停車時や惰性走行時に、変速段を低速段とし、かつ、機関を停止させる場合、低速段で係合状態になっている発進クラッチと噛み合いクラッチの内、噛み合いクラッチを解放させる。ここで、この制御装置は、その噛み合いクラッチの解放動作の途中で又は噛み合いクラッチの解放直後に機関の再始動要求が行われた場合、その噛み合いクラッチを電動アクチュエータで応答性良く再係合させる。このため、この制御装置は、再始動時の機関の動力を応答性良く駆動輪に伝えることができるので、車両の応答性の良い再発進や再加速に寄与することができる。
図1は、本発明に係る自動変速機の制御装置とその適用対象となる自動変速機の構成の一例について説明する図である。 図2は、図1の自動変速機の作動係合表である。 図3は、図1の自動変速機の変速レンジ毎の共線図(速度線図)である。 図4は、本発明に係る自動変速機の制御装置とその適用対象となる自動変速機の構成の他の例について説明する図である。 図5は、図4の自動変速機の作動係合表である。 図6は、図4の自動変速機の変速レンジ毎の共線図(速度線図)である。 図7は、制御ワンウェイクラッチの構成について説明する図である。 図8は、本発明に係る自動変速機の制御装置の演算処理動作を説明するフローチャートである。
以下に、本発明に係る自動変速機の制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例]
本発明に係る自動変速機の制御装置の実施例を図1から図8に基づいて説明する。
この自動変速機の制御装置は、電子制御装置(以下、「変速機ECU」という。)1を備え、自動変速機の要求変速段への変速制御とニュートラル状態への変速制御とを行うことができる。
この制御装置が適用される自動変速機について説明する。その自動変速機は、少なくとも車両発進時に係合される発進クラッチを含む複数の係合装置と、そのそれぞれの係合装置を変速段に応じて係合又は解放させる油圧アクチュエータと、回転要素が係合装置の係合要素に繋がれた遊星歯車機構と、を備える。更に、この自動変速機は、その係合装置の他に噛み合い式のクラッチ(以下、「噛み合いクラッチ」という。)を備え、かつ、この噛み合いクラッチを動作させる電動アクチュエータを備えており、その噛み合いクラッチと発進クラッチを共に係合させることで変速段が低速段に変速させられるものである。
ここでは、具体的に、図1−3に示す前進6段の自動変速機5Aと、図4−5に示す前進8段の自動変速機5Bと、を例示する。
先ず、前進6段の自動変速機5Aについて説明する。この自動変速機5Aは、図1に示すように、トルクコンバータ10Aと変速機本体20Aとを備える。
トルクコンバータ10Aは、自動変速機5Aの筐体CA内に収容されたポンプインペラ11Aとタービンランナ12Aとステータ13Aとを備え、機関100の出力トルクを変速機本体20Aに伝える。ポンプインペラ11Aには、自動変速機5Aの入力軸31Aが一体となって回転できるように接続されている。その入力軸31Aには、機関100の出力軸101が連結されている。タービンランナ12Aには、中間軸32Aが一体となって回転できるように接続されている。このタービンランナ12Aは、その中間軸32Aを介して変速機本体20Aに接続される。ステータ13Aは、筐体CAにワンウェイクラッチ14Aを介して接続されている。
尚、機関100とは、内燃機関や外燃機関等のエンジンのことである。この機関100の動作(始動制御や停止制御、出力制御等)は、電子制御装置(以下、「機関ECU」という。)110の機関制御部によって制御される。
このトルクコンバータ10Aには、ロックアップクラッチ15Aが設けられている。そのロックアップクラッチ15Aは、入力軸31Aと一体になって回転可能な第1係合部と、中間軸32Aと一体になって回転可能な第2係合部と、を備えた油圧駆動の係合装置(摩擦係合装置)である。このロックアップクラッチ15Aは、変速機ECU1のロックアップ制御部が油圧アクチュエータ16Aを制御することよって、係合動作や解放動作が制御される。このロックアップクラッチ15Aは、係合時にポンプインペラ11Aとタービンランナ12Aとを一体になって回転させる。
変速機本体20Aにおいては、第1及び第2の遊星装置21A,22Aと、発進クラッチCL1(後述する第1クラッチCL1のこと)を含む複数の係合装置と、が筐体CA内に設けられている。この変速機本体20Aにおいては、その係合装置として、油圧駆動の第1及び第2のクラッチCL1,CL2と、油圧駆動の第1及び第2のブレーキBK1,BK2と、を備える。更に、この変速機本体20Aは、電動の噛み合いクラッチCLeを筐体CA内に備える。この変速機本体20Aは、その第1及び第2のクラッチCL1,CL2と第1及び第2のブレーキBK1,BK2と噛み合いクラッチCLeを入出力間の要求変速段に応じて係合又は解放させることで、その要求変速段への切り替えを行うことができる。
第1遊星装置21Aは、シングルピニオン型の遊星歯車機構であり、差動回転が可能な複数の回転要素として、サンギヤSとリングギヤRと複数のピニオンギヤPとキャリアCとを有する。第2遊星装置22Aは、ラビニヨ型の遊星歯車機構であり、差動回転が可能な複数の回転要素として、第1サンギヤS1と、第2サンギヤS2と、リングギヤRrと、第2サンギヤS2とリングギヤRrとに噛み合う複数のロングピニオンギヤPlと、第1サンギヤS1とロングピニオンギヤPlとに噛み合う複数のショートピニオンギヤPsと、各ロングピニオンギヤPlと各ショートピニオンギヤPsとを保持するキャリアCrと、を有する。この変速機本体20Aにおいては、第1遊星装置21AのキャリアCと第2遊星装置22Aの第1サンギヤS1とが一体になって回転できるように接続されている。この自動変速機5Aに入力されたトルクは、第2遊星装置22AのキャリアCrから出力される。
第1クラッチCL1は、第2遊星装置22Aの第2サンギヤS2と一体になって回転可能な第1係合部と、中間軸32A及び第1遊星装置21AのサンギヤSと一体になって回転可能な第2係合部と、を備える。具体的に、この第1クラッチCL1は、第1係合部と第2係合部の内の一方に摩擦材を備えた摩擦係合装置であり、その第1係合部と第2係合部との間の係合動作及び解放動作が油圧で制御される。以下、説明の便宜上、この第1クラッチCL1のことを発進クラッチCL1という場合もある。第2クラッチCL2は、第1クラッチCL1と同じ油圧駆動の摩擦係合装置である。この第2クラッチCL2は、第2遊星装置22AのリングギヤRrと一体になって回転可能な第1係合部と、中間軸32A及び第1遊星装置21AのサンギヤSと一体になって回転可能な第2係合部と、を備える。このため、その第2係合部は、第1クラッチCL1の第2係合部とも一体になって回転することができる。
第1及び第2のブレーキBK1,BK2は、第1クラッチCL1等と同じ油圧駆動の摩擦係合装置である。第1ブレーキBK1は、第1遊星装置21AのキャリアCと一体になって回転可能な第1係合部と、筐体CAに固定された第2係合部と、を備える。第2ブレーキBK2は、第1遊星装置21AのリングギヤRと一体になって回転可能な第1係合部と、筐体CAに固定された第2係合部と、を備える。
第1及び第2のクラッチCL1,CL2は、それぞれの第1係合部と第2係合部との間の係合動作と解放動作を油圧アクチュエータ23Aに実施させる。また、第1及び第2のブレーキBK1,BK2についても、その第1係合部と第2係合部との間の係合動作と解放動作は、その油圧アクチュエータ23Aで行う。油圧アクチュエータ23Aは、変速機ECU1の変速制御部(具体的にはクラッチ制御部とブレーキ制御部)の指令によって動作し、制御対象の第1クラッチCL1等への供給油圧を調整することで、その第1クラッチCL1等を係合又は解放させる。
噛み合いクラッチCLeは、複数の係合要素を備える。ここでは、互いに同心の第1係合部41と第2係合部42とを備える。この噛み合いクラッチCLeは、第1係合部41と第2係合部42を係合させることで、その第1係合部41と一体になって回転する第2遊星装置22AのリングギヤRrの回転を停止させ、それらを解放させることで、そのリングギヤRrの回転が可能な状態にする。この噛み合いクラッチCLeは、その係合動作と解放動作を電動アクチュエータ24Aに実施させる。電動アクチュエータ24Aは、その動作がクラッチ制御部に制御される。例えば、この噛み合いクラッチCLeには、ドグクラッチ、ツーウェイクラッチ、制御ワンウェイクラッチ等を用いることができる。
ドグクラッチの場合、電動アクチュエータ24Aは、第2係合部42を軸線方向に駆動し、この第2係合部42を第1係合部41に接近させることで係合させ、この第2係合部42を第1係合部41から引き離すことで解放させる。
ツーウェイクラッチの場合、噛み合いクラッチCLeは、例えば、第2係合部42が筐体CAに固定され、かつ、第1係合部41と第2係合部42との間に保持器(図示略)に保持された複数のローラ(図示略)を備える。その保持器は、第1係合部41や第2係合部42と同心に配置され、電動アクチュエータ24Aによって周方向(軸線を中心とする回転方向)に回転させられる。電動アクチュエータ24Aは、例えば通電を止めて保持器と共にローラを周方向に回転させ、ローラを中立位置に動かし、第1係合部41を第2係合部42に対して両方向への空転が可能な状態に制御することで、この噛み合いクラッチCLeを解放させる。また、この電動アクチュエータ24Aは、その保持器と共にローラを中立位置から何れか一方に回転させ、ローラを介して第1係合部41と第2係合部42とを係合させることで、この噛み合いクラッチCLeを係合させる。その保持器を一方に回転させた場合には、リングギヤRrの正転を止めることができる。その保持器を他方に回転させた場合には、リングギヤRrの逆転を止めることができる。
制御ワンウェイクラッチの場合、噛み合いクラッチCLeは、例えば、第2係合部42が筐体CAに固定され、かつ、第1係合部(第1ストラット)41と第2係合部(第2ストラット)42との間にスライドプレート43を備える(図7)。そのスライドプレート43は、第1係合部41や第2係合部42と同心に配置された環状プレートであり、電動アクチュエータ24Aによって周方向に回転させられる。尚、図7は、図示の便宜上、それぞれの部品をばらした状態で、かつ、スライドプレート43の一部を省略した状態である。この場合の噛み合いクラッチCLeは、スライドプレート43の周方向のスライド位置の変更によって、一方向ロック状態、他方向ロック状態、両方向ロック状態又は両方向空転状態に制御される。一方向ロック状態とは、リングギヤRrの正転を止めることができる係合状態のことである。他方向ロック状態とは、リングギヤRrの逆転を止めることができる係合状態のことである。両方向ロック状態とは、リングギヤRrの正転と逆転を止めることができる係合状態のことである。両方向空転状態とは、リングギヤRrを正転又は逆転させることができる解放状態のことである。
図2は、その第1及び第2のクラッチCL1,CL2と第1及び第2のブレーキBK1,BK2と噛み合いクラッチCLeの変速レンジ毎の作動係合表である。この作動係合表において、丸印は係合状態を表し、空欄は解放状態を表している。尚、本図の「P」は、駐車レンジを表している。「R」は、後退レンジを表している。「N」は、ニュートラルレンジを表している。「1st」、「2nd」、「3rd」、「4th」、「5th」及び「6th」は、それぞれに前進レンジDにおける1速から6速までの変速段を表している。例えば、低速段(1速)のときには、第1クラッチ(発進クラッチ)CL1と噛み合いクラッチCLeを各々係合させる。また、図3は、この自動変速機5Aの変速レンジ毎の共線図(速度線図)である。
次に、前進8段の自動変速機5Bについて説明する。この自動変速機5Bは、図4に示すように、トルクコンバータ10Bと変速機本体20Bとを備える。
トルクコンバータ10Bは、図1のトルクコンバータ10Aと同じように、ポンプインペラ11Bとタービンランナ12Bとステータ13Bとロックアップクラッチ15Bとを備える。ポンプインペラ11Bには、自動変速機5Bの入力軸31Bが一体となって回転できるように接続されている。タービンランナ12Bには、中間軸32Bが一体となって回転できるように接続されている。ロックアップクラッチ15Bは、油圧アクチュエータ16Bによって動作し、係合時に入力軸31Bと中間軸32Bとを一体回転が可能な状態にする。
変速機本体20Bには、発進クラッチCL1(後述する第1クラッチCL1のこと)を含む複数の係合装置が筐体CA内に設けられている。この変速機本体20Bにおいては、その係合装置として、第1及び第2の遊星装置21B,22Bと、油圧駆動の第1から第4のクラッチCL1,CL2,CL3,CL4と、油圧駆動のブレーキBKと、を備える。更に、この変速機本体20Bは、電動の噛み合いクラッチCLeを筐体CA内に備える。この変速機本体20Bは、その第1から第4のクラッチCL1,CL2,CL3,CL4とブレーキBKと噛み合いクラッチCLeを入出力間の要求変速段に応じて係合又は解放させることで、その要求変速段への切り替えを行うことができる。
第1遊星装置21Bは、ダブルピニオン型の遊星歯車機構であり、差動回転が可能な複数の回転要素として、サンギヤSとリングギヤRと複数の第1ピニオンギヤP1と複数の第2ピニオンギヤP2とキャリアCとを有する。第2遊星装置22Bは、図1の第2遊星装置22Aと同じラビニヨ型の遊星歯車機構である。この自動変速機5Bに入力されたトルクは、第2遊星装置22BのリングギヤRrから出力される。
第1クラッチCL1は、第2遊星装置22Bの第1サンギヤS1と一体になって回転可能な第1係合部と、第1遊星装置21BのリングギヤRと一体になって回転可能な第2係合部と、を備える。この第1クラッチCL1は、図1の第1クラッチCL1と同じ油圧駆動の摩擦係合装置である。以下、説明の便宜上、この第1クラッチCL1のことを発進クラッチCL1という場合もある。第2から第4のクラッチCL2,CL3,CL4は、各々第1クラッチCL1と同じ油圧駆動の摩擦係合装置である。第2クラッチCL2は、第2遊星装置22BのキャリアCrと一体になって回転可能な第1係合部と、中間軸32B及び第1遊星装置21BのキャリアCと一体になって回転可能な第2係合部と、を備える。第3クラッチCL3は、第1遊星装置21BのリングギヤR及び第1クラッチCL1の第2係合部と一体になって回転可能な第1係合部と、第2遊星装置22Bの第2サンギヤS2と一体になって回転可能な第2係合部と、を備える。第4クラッチCL4は、第1遊星装置21BのキャリアCと一体になって回転可能な第1係合部と、第2遊星装置22Bの第2サンギヤS2及び第3クラッチCL3の第2係合部と一体になって回転可能な第2係合部と、を備える。
ブレーキBKは、第1クラッチCL1等と同じ油圧駆動の摩擦係合装置である。このブレーキBKは、第2遊星装置22Bの第2サンギヤS2と一体になって回転可能な第1係合部と、筐体CAに固定された第2係合部と、を備える。このため、その第1係合部は、第3クラッチCL3と第4クラッチCL4のそれぞれの第2係合部とも一体になって回転することができる。
第1から第4のクラッチCL1,CL2,CL3,CL4とブレーキBKは、図1の前進6段の自動変速機5Aと同じように、クラッチ制御部の指令で動作する油圧アクチュエータ23Bによって係合又は解放させられる。
噛み合いクラッチCLeは、図1の噛み合いクラッチCLeと同じものであり、第1係合部41と第2係合部42とを備える。第1係合部41は、第2遊星装置22BのキャリアCrと第2クラッチCL2の第2係合部と一体になって回転することができる。第2係合部42は、前述したように、この噛み合いクラッチCLeがドグクラッチであるのかツーウェイクラッチであるのか制御ワンウェイクラッチであるのかによって、その接続先が異なる。この噛み合いクラッチCLeは、図1の噛み合いクラッチCLeと同じように、電動アクチュエータ24Bによって動作する。
図5は、その第1から第4のクラッチCL1,CL2,CL3,CL4とブレーキBKと噛み合いクラッチCLeの変速レンジ毎の作動係合表である。この作動係合表においては、前進6段の自動変速機5Aのものと同じように、丸印が係合状態を表し、空欄が解放状態を表している。尚、本図においては、「R1」と「R2」が各々後退レンジを表している。また、「7th」と「8th」は、各々前進レンジDにおける7速と8速の変速段を表している。例えば、低速段(1速)のときには、前進6段の自動変速機5Aと同じように、第1クラッチ(発進クラッチ)CL1と噛み合いクラッチCLeを各々係合させる。また、図6は、この自動変速機5Bの変速レンジ毎の共線図(速度線図)である。尚、図6において、「λ1」は第1遊星装置21Bのギヤ比であり、「λ2」は第2遊星装置22Bにおける第2サンギヤS2側のギヤ比であり、「λ3」は第2遊星装置22Bにおける第1サンギヤS1側のギヤ比である。
ここで、その自動変速機5A又は自動変速機5Bが搭載された車両においては、燃費性能を向上させるためにECOモードが用意されている。ECOモードでは、例えば、走行中であれば、機関100と駆動輪との間の動力伝達を断ち、かつ、機関100の回転数を低下させる又は機関100を停止させる惰性走行制御が行われる。その機関100と駆動輪との間の動力伝達は、例えばロックアップクラッチ15A(ロックアップクラッチ15B)を解放させることで実現できる。また、車両を停止させた際には、機関100を停止させるアイドリングストップ制御が実施される。電子制御装置(以下、「走行制御ECU」という。)120の走行制御部は、例えば運転者のスイッチ操作等によってECOモードが選択されている場合、そのような惰性走行制御やアイドリングストップ制御を実施することによって、燃費の向上を図る。この走行制御ECU120は、変速機ECU1や機関ECU110との間で、各種指令や各種センサの検出信号等の授受を行う。
以下に、そのECOモードが選択されているときと通常走行モードが選択されているときの変速機ECU1に関わる演算処理動作について図8のフローチャートを用いて説明する。尚、ここでいう通常走行モードとは、ECOモード以外の走行モードのことをいう。
走行制御ECU120の走行制御部は、車両が減速しているのか否かを判定する(ステップST1)。その判定には、車速センサや車輪側センサ等の車速検出装置51の検出信号を用いる。車両が減速していない場合は、この演算処理を一旦終わらせる。
走行制御部は、車両が減速している場合、車速Vが所定車速V1以下になっているのか否かを判定する(ステップST2)。よって、ここでは、車速Vが所定車速V1に減速したのか否かが判定される。その所定車速V1は、停車直前の微低速であり、例えば減速時に変速段が1速に変速されるときの車速V2よりも低速側に設定する。よって、車速Vが所定車速V1に減速したときには、自動変速機5A(自動変速機5B)が1速に変速されており、発進クラッチCL1と噛み合いクラッチCLeがそれぞれに係合状態になっている。
走行制御部は、車速Vが所定車速V1まで減速していなければ、ステップST1に戻る。一方、この走行制御部は、車速Vが所定車速V0に減速した場合、車両の走行モードとしてECOモードが選択されているのか否かを判定する(ステップST3)。
走行制御部は、ECOモードが選択されている場合、ECOモードにおける停車時の指令を変速機ECU1に送り、クラッチ制御部に係合状態の噛み合いクラッチCLeを解放させる(ステップST4)。噛み合いクラッチCLeがドグクラッチの場合は、第2係合部42を第1係合部41から引き離すことで解放させる。噛み合いクラッチCLeがツーウェイクラッチの場合は、第1係合部41を第2係合部42に対して両方向への空転が可能な状態に制御することで解放させる。噛み合いクラッチCLeが制御ワンウェイクラッチの場合は、両方向空転状態にして解放させる。
これに対して、走行制御部は、ECOモードが選択されていない場合、噛み合いクラッチCLeを係合させたままにして(ステップST5)、本演算処理を終わらせる。
尚、ECOモードが選択されている場合、走行制御部は、機関ECU110に対してアイドリングストップ指令を送り、機関制御部にアイドリングストップ制御を実施させる。これに対して、ECOモードが選択されていない場合、走行制御部は、機関ECU110に対してアイドリング指令を送り、機関制御部にアイドリング制御を実施させる。
このように、本実施例の自動変速機の制御装置は、低速段(1速)での停車時にアイドリングストップ制御によって機関100を停止させる場合、1速で係合状態になっている発進クラッチCL1と噛み合いクラッチCLeの内、噛み合いクラッチCLeを解放させる。ここで、走行制御部は、その噛み合いクラッチCLeの解放動作の途中で又は噛み合いクラッチCLeの解放直後に発進要求(機関100の再始動要求)が例えば運転者のアクセル操作によって行われた場合、その噛み合いクラッチCLeの係合指令を変速機ECU1に送ると共に、機関100の始動指令を機関ECU110に送る。その際、この制御装置は、噛み合いクラッチCLeを電動アクチュエータ24A(電動アクチュエータ24B)で応答性良く再係合させる。このため、この制御装置は、再始動時の機関100の動力を応答性良く駆動輪に伝えることができるので、車両の応答性の良い再発進に寄与することができる。
ところで、この図8の例示では、機関100が停止させられる低速段(1速)での停車時について説明をした。しかしながら、この車両においては、ECOモード選択時に、機関100を停止させ、かつ、自動変速機5A(自動変速機5B)を低速段(1速)に変速させた状態で惰性走行を行うことができる。よって、走行制御部は、その惰性走行中において、所定車速V3まで減速しているときに係合状態の噛み合いクラッチCLeを解放させてもよい。ここで、走行制御部は、この惰性走行中において、その噛み合いクラッチCLeの解放動作の途中で又は噛み合いクラッチCLeの解放直後に加速要求(機関100の再始動要求)が例えば運転者のアクセル操作によって行われた場合、その噛み合いクラッチCLeの係合指令を変速機ECU1に送ると共に、機関100の始動指令を機関ECU110に送る。その際、この制御装置は、やはり噛み合いクラッチCLeを電動アクチュエータ24A(電動アクチュエータ24B)で素早く再係合させ、再始動時の機関100の動力を応答性良く駆動輪に伝えることができるので、車両の応答性の良い再加速に寄与することができる。
1 変速機ECU
5A,5B 自動変速機
20A,20B 変速機本体
21A,21B 第1遊星装置
22A,22B 第2遊星装置
23A,23B 油圧アクチュエータ
24A,24B 電動アクチュエータ
41 第1係合部
42 第2係合部
43 スライドプレート
51 車速検出装置
100 機関
110 機関ECU
120 走行制御ECU
BK ブレーキ
BK1 第1ブレーキ
BK2 第2ブレーキ
CL1 第1クラッチ(発進クラッチ)
CL2 第2クラッチ
CL3 第3クラッチ
CL4 第4クラッチ
CLe 噛み合いクラッチ

Claims (1)

  1. 少なくとも変速段が低速段のときに係合される発進クラッチを含む複数の係合装置と、
    それぞれの前記係合装置を係合又は解放させる油圧アクチュエータと、
    変速段が低速段のときに係合させる噛み合い式クラッチと、
    前記噛み合い式クラッチを係合又は解放させる電動アクチュエータと、
    回転要素が前記係合装置の係合要素と前記噛み合い式クラッチの係合要素に繋がれた遊星歯車機構と、
    前記油圧アクチュエータと前記電動アクチュエータを制御して変速させる変速制御部と、
    を備え、
    前記変速制御部は、前記電動アクチュエータを制御して前記噛み合い式クラッチを係合させると共に、前記油圧アクチュエータを制御して前記発進クラッチを係合させることで、変速段を低速段に制御している状態で、機関が停止させられる場合、前記電動アクチュエータを制御して係合状態の前記噛み合い式クラッチを解放させ、該停止状態のときに前記機関の始動指令があった場合、前記電動アクチュエータを制御して前記噛み合い式クラッチを係合させることを特徴とした自動変速機の制御装置。
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