JP2015199699A - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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また、特許文献2には、アニオン性界面活性剤にカチオン性ポリマー微粒子を組み合わせることにより、すすぎ時にヌルつき感を与えることなく、使用後の肌にしっとりとした感触を付与する皮膚洗浄剤組成物が記載されている。
また、特許文献2のようにカチオン性ポリマー微粒子を組み合わせると、使用直後のしっとりとした感触は得られるが、タオルドライ後にカチオン性ポリマー粒子の膜残りが生じることで、経時でのごわつきを感じる原因となっていた。
さらに上記の組成物にリン脂質を組み合わせると、適切な洗浄力を有すると共に泡立ちや泡の弾力感といった泡質が飛躍的に向上すると共に洗顔後の肌の保湿力が向上することを見出し本発明を完成させた。
また、前記成分(C)が、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、液状のポリエチレングリコールから選ばれる洗浄剤組成物を提供するものである。
また、前記成分(B)におけるセルロースの水酸基の水素原子の一部が、アルキル基及び/又はアルキル−オキシアルキレン基と置換されている洗浄剤組成物を提供するものである。
また、前記成分(B)が、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、メチルヒドロキシエチルセルロース(MHEC)、エチルヒドロキシエチルセルロース(EHEC)から選ばれる1種又は2種以上である洗浄剤組成物を提供するものである。
また、前記成分(A)が、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸アミン塩及びN−アシルメチルタウリン塩から選ばれる1種又は2種以上である洗浄剤組成物を提供するものである。
また成分(A)、成分(B)、成分(C)の質量比がA/(B+C)=0.5〜2.5である洗浄剤組成物を提供するものである。
また、成分(A)と成分(D)の質量比がA/D=5〜150である洗浄剤組成物を提供するものである。
前記成分(A)として、例えば、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−アシルメチルタウリン塩、N−アシルタウリン塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルフォン化脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等が挙げられる。また対塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、トリエタノールアミン、アルギニン、リジン、ヒスチジン、オルチニン、オキシリジン等が挙げられる。このうち、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸アミン塩、N−アシルメチルタウリン塩が好適であり、特に好ましくは高級脂肪酸塩である。これらから1種又は2種以上を組み合わせて用いることが出来る。
前記高級脂肪酸塩における「脂肪酸」は単一脂肪酸の他、混合脂肪酸が挙げられる。例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、イソステアリン酸、リチノレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、エライジン酸、リシノール酸、リノエライジン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等の単一脂肪酸;ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ナタネ油脂肪酸、水添ナタネ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、マカデミアナッツ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、ラノリン脂肪酸等の混合脂肪酸が挙げられる。このうち、好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸及びパーム核油脂肪酸である。
このような中和する塩基(以下、「対塩基」ともいう。)としては、特に限定されず、無機塩基性塩又は有機塩基性塩の何れでもよい。
無機塩基性塩として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属塩基;水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属塩基等が挙げられる。
有機塩基性塩として、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2−アミノ−2−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオール等のアルカノールアミン塩;アルギニン、リジン、ヒスチジン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。
前記高級脂肪酸塩における対塩基のうち、好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩である。
また、アルキル基は、直鎖又は分岐鎖の何れでもよく、当該アルキル基の炭素数は、好ましくは8〜22であり、より好ましくは12〜22である。当該アルキル基の例示として、例えば、ラウリル、ミスチル、パルミチル、ステアリル、ヤシ油等が挙げられ、このうちラウリルが好ましい。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を塩基であらかじめ中和されたものを用いることができるが、製造時にポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸と塩基を別々に配合し、工程中で中和して用いることも可能である。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩における「対塩基」としては、前記高級脂肪酸塩と同様の「対塩基」が例示できるが、好ましくは、ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩及びアンモニウム塩である。
前記N−アシルアミノ酸塩のうち、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸等のN−長鎖アシルグルタミン酸のトリエタノールアミン塩が、十分な洗浄効果を有しつつ、刺激感が少なく好ましい。
前記N−アシルメチルタウリン塩における「対塩基」として、前記高級脂肪酸塩と同様の「対塩基」が例示できる。この対塩基のうち、ナトリウム塩、カリウム塩及びトリエタノールアミン塩が、洗浄効果に加えて洗浄後の肌のつっぱり感を低減する点で、より好ましい。さらに、前記N−アシルメチルタウリン塩の例示として、N−ミリストイルメチルタウリンナトリウム、N−ミリストイルメチルタウリンカリウム及びN−ミリストイルメチルタウリントリエタノールアミンが、肌のつっぱり感を低減する効果が高いので、より好ましい。
前記アルキレン基は、炭素数1〜6のものが好適であり、このうちエチレン基が好ましい。付加モル数は、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜4である。
(ヒドロキシ)アルキルセルロースの粘度(cps、1.0%水溶液、25℃)は、200〜20,000程度が好ましい。
前記(ヒドロキシ)アルキルセルロースは、公知の製造方法にて得ることも可能であり、また市販品を用いてもよい。市販品として、例えば、MC(メトローズ(登録商標) SM;信越化学工業社製)、EC(エトセル(登録商標)シリーズ;日進化成社製)、HPMC(メトローズ SHシリーズ;信越化学工業社製)、HEC(NATROSOL250HHR;ハークレス社製)、MHEC(STRUCTURE CEL 8000M;AkzoNobel社製)、EHEC(STRUCTURE CEL 4400E;AkzoNobel社製)等が挙げられる。
本発明におけるIOB値とは、Inorganic/Organic Balance(無機性/有機性比)の略であって、化合物の有機値に対する化合物の無機値の比に対応する値であり、有機化合物の極性の度合いを示す指標である。
本発明に用いられるIOB値が3.4以下の多価アルコールとして、例えば、プロピレングリコール(3.3)、ジプロピレングリコール(1.8)、イソプロピレングリコール(2.0)、ジエチレングリコール(2.75)、ポリプロピ1,3−ブチレングリコール(2.5)、1,2−ペンタンジオール(2.0)、PEG−8(MW400)(2.3)が挙げられるがこれに限定されるものではない。(参考文献1:藤田穆の有機概念図:「化学の領域」Vol.11,No.10(1957)719−725参照)。
しかしながら、本成分(A)及び成分(B)とのエタノール及び/又はIOB値が3.4以下の多価アルコールの3成分を組み合わせた場合には、逆に粘度が飛躍的に向上し、使用に適した粘性洗浄剤組成物を調整することが可能である。これにより、界面活性剤を少量にした場合でも、系の粘度保持、泡立ち、泡持ちの面で良好であり、成分(D)による保湿効果や肌の柔軟効果をさらに高めることが可能となる。ここで、IOB値が3.4を超える多価アルコールでは粘度が向上しないため適切ではない。
この成分(C)は1種又は2種以上を適宜組み合わせて使用することが出来る。さらにはエタノールとIOB値(無機性値/有機性値)が3.4以下の多価アルコールを併用すると粘度上昇と泡立ち、泡もち、使用後の素肌感と使用後のしっとり感が両立するため特に好ましい。
また成分(A)と成分(D)の質量比がA/D=5〜150であれば高い洗浄力と優れた泡質を有する洗浄剤組成物を得ることが出来る。10〜100であればさらに好ましい。
当該成分として、例えば、水(精製水、温泉水、深層水等)、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、油性成分、水溶性高分子、粉体、パール光沢付与剤、皮膜形成剤、樹脂、塩類、pH調整剤、キレート剤、紫外線吸収剤、清涼剤、抗菌剤、香料、消臭剤、保湿剤、植物抽出物、ビタミン類、アミノ酸類等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物の形態は、特に限定されないが、本発明の洗浄剤組成物は使用時の温度帯において概ね安定的な粘度の範囲にあることから、穴口ボトル容器、ディスペンサー付きポンプ容器、チューブ容器を用いての使用が好ましい。
表1〜4に示す組成の洗顔料を下記の製造方法により調製し、「粘度(30℃)」「経時安定性(50℃、1ヶ月)」「泡立ち・泡質」「洗浄後のしっとり感」「洗浄後の肌の柔らかさ」「洗浄後のベタつきの無さ」の項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1〜4に示した。
なお、表中のメチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、メチルヒドロキシエチルセルロース(MHEC)及びエチルヒドロキシエチルセルロース(EHEC)の分子量はMALLS付 GPCにて、10万〜50万の範囲であった。これらの置換度の範囲は、1.0〜2.0であった。
また、IOB値(無機性値/有機性値)は、エタノール(2.5)、プロピレングリコール(3.3)、ジプロピレングリコール(1.8)、1,3−ブチレングリコール(2.5)、1,2−ペンタンジオール(2.0)、PEG−8(MW400)(2.3)、グリセリン(5.0)、ジグリセリン(3.5)である(参考文献1参照)。
・装置
送液ポンプ:Shodex DS-4 昭和電工(株)
光散乱検出器(MALLS):DAWN DSP Wyatt Technology Corporation
濃度検出器:Shodex RI-71 昭和電工(株)
・測定条件
カラム:Shodex SB-806MHQ 40℃
溶離液:0.1M NaNO3 1.0ml/min
溶媒:0.1M NaNO3(溶離液と同じ)
注入量:200μl
「粘度」は、30℃に調整した恒温槽に24時間放置したものを単一円筒回転式粘度計(芝浦システム社製)を用いて、ローターやその回転数、及び測定時間を適宜調節しながら適性な粘度域にて測定し、以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評 点]:[測定結果]
◎:5,000mPa・s以上50,000mPa・s未満
○:2,000mPa・s以上5,000mPa・s未満、又は50,000mPa・s以上80,000mPa・s未満
△:1,000mPa・s以上2,000mPa・s未満、又は80,000mPa・s以上200,000mPa・s未満
×:1,000mPa・s未満、又は200,000mPa・s以上
〔評価方法〕:「経時安定性(50℃、1ヶ月)」
製造したサンプルを樹脂製透明ボトルに詰めて密閉し、50℃に設定した恒温槽に入れ、1ヶ月間静置した後、外観を目視で確認し以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評 点]:[評価結果]
〇:50℃,1ヶ月時点で、分離、結晶物の析出、結晶物の沈降が見られない
×:50℃,1ヶ月時点で、分離、結晶物の析出、結晶物の沈降が発生した
〔評価方法〕:「泡立ち・泡質」「洗浄後のしっとり感」「洗浄後の肌の柔らかさ」「洗浄後のベタつきの無さ」
化粧品評価専門パネル20名に、前記発明品及び比較品の洗顔料を使用してもらい、「泡立ち・泡質」、「洗浄後のしっとり感」、「洗浄後の肌の柔らかさ」、「洗浄後のベタつきの無さ」の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し洗顔料毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
[評価結果]:[評 点]
非常に良好:5点
良好:4点
普通:3点
やや不良:2点
不良:1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 :◎
3.5以上〜4.5未満:○
1.5以上〜3.5未満:△
1.5未満 :×
(A)No.1〜7を70℃に加熱し、均一溶解する。
(B) No.11〜13を70℃に加熱し、(A)に加えて中和する
(C)No.8を加え5分撹拌後冷却を開始する
(D)40℃でNo.9〜11を加え粘性が出るまで撹拌し、No.14を加え容器に充填し、洗顔料を得た。
(A)No.1〜4を70℃に加熱し、均一溶解する。
(B) No.15〜17を70℃に加熱し、(A)に加えて中和する
(C)No.5〜13を加え5分撹拌後冷却を開始する
(D)40℃でNo.14を加え粘性が出るまで撹拌し、18を加え容器に充填し、洗顔料を得た。
(A)No.1〜4を70℃に加熱し、均一溶解する。
(B) No.14〜19を70℃に加熱し、(A)に加えて中和する
(C)5を加え5分撹拌後冷却を開始する
(D)40℃で6〜13を加え粘性が出るまで撹拌し、20を加える。
取り出して容器に充填し、洗顔料を得た。
(A)No.1〜6を70℃に加熱し、均一溶解する。
(B) No.11〜13を70℃に加熱し、(A)に加えて中和する
(C)No.7、8を加え5分撹拌後冷却を開始する
(D)40℃で9、10を加え粘性が出るまで撹拌し、14を加え容器に充填し、洗顔料を得た。
これに対し、成分(A)が3%未満では、粘度が低すぎて経時安定性が不良となった。また、成分(A)が25%より多くなると、今度は粘度が高すぎて、泡立ちも不良となってしまう。
成分(B)が1%未満では粘度が低すぎて洗浄剤組成物として適度な粘性が得られず、2.5%より多くなると、粘性が高すぎて使用性を損なう。
また、成分(B)の代わりに、ノニオン性セルロース以外の水溶性高分子化合物を用いた場合、アニオン性セルロースである、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カチオン性であるカチオン化セルロース、その他の多糖類であるキサンタンガム、いずれにおいても粘性を付与する効果に乏しく、「経時安定性(50℃、1ヶ月)」を確保することができなかった。
成分(C)では、3%未満では粘性が得られず、さらに「経時安定性(50℃、1ヶ月)」を維持することが出来ない。20%より多くなると、「泡立ち・泡質」の好ましい品質が得られない。さらに、比較例10及び比較例11に示すように、IOB値3.5のジグリセリン、IOB値5.0のグリセリンでは増粘効果が得られず、洗浄剤組成物として適度な粘性とはならなかった。
さらに、成分(D)を含有しない比較例は、「洗浄後のしっとり感」「洗浄後の肌の柔らかさ」に劣るものであった。
表5に示す組成の洗顔料を下記の製造方法により調製し、肌の水分量及び柔軟性を下記の評価方法により評価した。
(1)No.1〜6を加熱溶解し、混合する。
(2)(1)にNo.7、8を添加し混合した後、冷却を開始する。
(3)40℃以下で(2)にNo.9〜11を添加し混合する。
はじめに、室温22℃、湿度50%に設定した室内で15分順化してから、頬部の皮膚水分量を、SKICON−200EX(アイ・ビイ・エス社製)にて測定した(初期値)。その後、半顔は試験例1、残り半顔は試験例2を用いて洗顔し、上記室内で10分経過後、再び頬部の皮膚水分量を測定した(洗顔後)。健常人パネル5人の平均値を算出したものを、図1に示す。
[ヴィーナストロンの測定について]
肌の柔軟性は、AXIOM社製の「ヴィーナストロン」(Venustron)により測定した。この測定機器は、プローブからある一定の周波数(Hz)を出し、物体に接触した時の周波数の差Δfで柔らかさを評価する。具体的には、柔らかいものに触れると周波数が低くなるのでΔfがマイナスに、硬いものに触れると周波数が高くなるのでΔfがプラスになる。即ち、試料使用後の測定値から使用前の測定値を減じた値が負の値であって、その絶対値が大きいほど、肌の柔軟性が向上したと判定できるものである。
はじめに、室温22℃、湿度50%に設定した室内で15分順化してから、頬部の肌の柔軟性を、ヴィーナストロンにて測定した(初期値)。その後、半顔は試験例1、残り半顔は試験例2を用いて洗顔し、上記室内で5分後、10分後に、再び頬部の柔軟性を測定した(洗顔後)。評価は5人の健常人パネルにより行い、各パネル毎に各試料の洗顔後の柔軟性から初期値を引いた値を求め、平均値を算出したものを、図2に示す。
また、柔軟性に関しては図2に示すように、試験例1、2の洗顔料はいずれも初期値に比べ、柔軟性が低下したが、試験例2よりも試験例1の方が5分後の値が低く、柔軟であった。
(成分) (質量%)
1 ラウリン酸 5
2 ミリスチン酸 4
3 パルミチン酸 3
4 卵黄レシチン(注14) 0.5
5 ヒドロキシプロピルメチルセルロース (注15) 1
6 水酸化カリウム 3.15
7 1,3−ブチレングリコール 3
8 ポリクオタニウム−7 2
9 エタノール 5
10 香料 0.25
11 精製水 残量
(注14)卵黄レシチンPL-30S キユーピー株式会社製
(注15)メトローズ65SH−15000 信越化学工業社製
(1)No.1〜3とNo.5、11の一部を70℃で加熱後、No.4を分散し10分間攪拌する。
(2)(1)を冷却しながら攪拌し、40℃まで攪拌する。
(3)No.6〜8をNo.11の残部に溶解し、(2)に添加して5分間攪拌する。
(4)(3)にNo.9、10を添加し、粘性が出るまで攪拌する。
(5)(4)を取り出して容器に充填し、洗顔料を得た。
〔評価〕
実施例36の洗顔料は、使用に適した粘性を持ち、安定性に優れたものであった。使用に際しては、泡立ち・泡持ちに優れ、洗浄後の使用感がさっぱりとした洗い上がりでありながらも、使用後のしっとり感や後肌の柔らかさにおいて優れたジェル状の洗顔料であった。
(成分) (質量%)
1 ラウリン酸 5
2 ミリスチン酸 5
3 水添レシチン 0.1
4 ヒドロキシエチルセルロース 1
5 水酸化カリウム 2.73
6 エデト酸−2ナトリウム 0.05
7 ジプロピレングリコール 5
8 ポリクオタニウム−7 2
9 エタノール 5
10 香料 0.8
11 精製水 残量
12 アスタキサンチン(注16) 0.05
(注16)アスタキサンチン−5C オリザ油化株式会社製
(1)No.1〜3を70℃で加熱後に、No.4をNo.11の一部で溶解し、70℃で加熱溶解したものを添加する。
(2)(1)を冷却しながら攪拌し、40℃まで攪拌する。
(3)No.5〜10、12をNo.11の残部に溶解し、(2)に添加して、粘性が出るまで攪拌する。
(4)(3)を取り出して容器に充填し、ハンドソープを得た。
〔評価〕
実施例37のハンドソープは、橙色パール状の外観を有したもので、使用に適した粘性を持ち、安定性に優れたものであった。使用に際しては、泡立ち・泡持ちに優れ、さっぱりとした洗い上がりでありながらも、手指のうるおい感があり、後肌の柔らかな優れたハンドソープであった。
Claims (7)
- 成分(A)〜(D):
(A)アニオン性界面活性剤 3〜25質量%
(B)ノニオン性セルロース誘導体 0.5〜2.5質量%
(C)エタノール及び/又はIOB値(無機性値/有機性値)が3.4以下の多価アルコール 3〜20質量%
(D)リン脂質
を含有する洗浄剤組成物。 - 前記成分(C)のIOB値が3.4以下の多価アルコールが、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、液状のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の洗浄剤組成物。
- 前記成分(B)におけるセルロースの水酸基の水素原子の一部が、アルキル基及び/又はアルキル−オキシアルキレン基と置換されているものである請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
- 前記成分(B)が、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、メチルヒドロキシエチルセルロース(MHEC)、エチルヒドロキシエチルセルロース(EHEC)から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜3の何れかに記載の洗浄剤組成物。
- 前記成分(A)が、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸アミン塩及びN−アシルメチルタウリン塩から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜4の何れかに記載の洗浄剤組成物。
- 成分(A)、成分(B)、成分(C)の質量比がA/(B+C)=0.5〜2.5である請求項1〜5のいずれかに記載の洗浄剤組成物
- 成分(A)と成分(D)の質量比がA/D=5〜150である請求項1〜6のいずれかに記載の洗浄剤組成物
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