JP2015198543A - 電池監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組電池を構成する単位電池のより適正なる温度・電圧管理を実現できる電池監視装置を提供する。
【解決手段】複数の単位電池CGiの直列接続体である組電池10に適用され、組電池10の充放電中に単位電池CGiごとの充放電状態を監視する電池監視装置は、各単位電池CGiの正極側と負極側との間に並列接続された場合に単位電池CGiに対する充放電が行われるコンデンサ34と、複数の単位電池CGiのうちいずれかを、電流を増加させる第1電池とし、これとは異なる別の単位電池CGiを、電流を減少させるか第2電池に選択する。そして選択された第1電池とコンデンサ34とを並列接続して、第1電池からの通電でコンデンサ34を充電するとともに、コンデンサ34の充電後に第2電池以外の各単位電池CGiとコンデンサ34とを直列接続して、第2電池に流れる電流を減少させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の単位電池の直列接続体である組電池に適用される電池監視装置に関する。
電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HV)のバッテリに用いられる組電池は、所定の高電圧(例えば100V〜400V)を出力するために多数の電池セル(二次電池)の直列接続体として構成されている。
電池セルは、定められた制限電圧の範囲内で使用しないと、容量の減少や発熱などの不具合が発生してしまう。そこで、組電池においては、電池セルが制限電圧を超えて過充電又は過放電状態とならないように、1又は複数の電池セルからなる単位電池ごとに電池監視装置によって電圧が監視されている。
また電池セルは、高温環境下に曝されると、内蔵する有機材料の分解反応や、電極の性能劣化などが促進されてしまう。そこで、特許文献1では、組電池の温度を検出するとともに、熱電素子を用いて組電池の温度と外部温度との温度差を取得し、これを利用してファンを駆動させることで、組電池の放熱を促がして電池セルの温度上昇が抑えられるようにしている。
特開2002−320339号公報
しかし、電池セルは容量の個体差や自己放電特性の差によって電池セルごとの発熱量に差が生じる為、従来技術のように組電池全体の放熱を一様に実施したとしても、電池セルごとの温度差が残されてしまう。各電池セルの温度が異なると電池セルごとの劣化の程度に差が生じてしまい、これに伴う不具合が生じる懸念がある。例えば充放電の際に電池セルごとの電圧差が拡大される等が生じるおそれがある。
本発明は、上記実情を鑑み、組電池を構成する単位電池のより適正なる温度・電圧管理を実現できる電池監視装置を提供することを技術課題とする。
本発明は、複数の単位電池の直列接続体である組電池に適用され、組電池の充放電中において単位電池ごとの充放電状態を監視する電池監視装置であって、各単位電池の正極側と負極側との間に並列接続可能であり、並列接続された場合に単位電池に対する充放電が行われる蓄電手段と、複数の単位電池のうちいずれかを、電流を増加させる第1電池、これとは異なる別の単位電池を、電流を減少させるか又はゼロとする第2電池として選択する選択手段と、選択手段により選択された第1電池と蓄電手段とを並列接続の状態とし、第1電池からの通電により蓄電手段を充電する第1制御手段と、第1制御手段による蓄電手段の充電後において、選択手段により選択された第2電池以外の各単位電池と蓄電手段とを直列接続の状態とするとともに、その状態で当該第2電池に流れる電流を減少させるか又はゼロにする第2制御手段と、を備えることを特徴とする。
上記発明によれば、電流を増加させる単位電池として第1電池が選択された場合に、その第1電池と蓄電手段とを並列接続の状態とし、その第1電池からの通電により蓄電手段を充電するようにした。これにより、組電池の充放電中において第1電池では他の単位電池に比べて電流が大きくなる。そのため、第1電池において他の単位電池よりも発熱量を多くしたり、電圧降下量を大きくしたりすることができる。また、蓄電手段の充電後において、電流を減少させるか又はゼロとする単位電池として第2電池が選択された場合に、その第2電池以外の各単位電池と蓄電手段を直列接続して、当該第2電池に流れる電流を減少させるか又はゼロにするようにした。これにより、組電池の充放電中において第2電池では他の単位電池に比べて電流が小さくなる(又は第2電池だけが電流ゼロとなる)。そのため、第2電池において他の単位電池よりも発熱量を少なくしたり、電圧降下量を小さくしたりすることができる。こうして第1電池と第2電池とで電流の増加/減少を行わせることで、温度や電圧の均等化が可能となっている。
ここで、蓄電手段の充電後において第2電池と蓄電手段とを並列接続の状態とすることで、第2電池以外の各単位電池と蓄電手段とは互いに直列接続されるものとなる。したがって、第2電池の電流を減少させるか又はゼロにしたことに伴う組電池の総電圧の低下分は、蓄電手段の電圧により補われる。そのため、組電池の電圧変動が抑えられる。以上により、組電池の充放電を適正に行わせつつ、単位電池ごとの状態に差が生じることに伴う不具合を抑えることができる。
組電池の概略構成図。 単位電池ごとの温度制御のフローチャート。 スイッチ部の状態の説明図。 スイッチ部の状態の説明図。 単位電池ごとの電圧制御のフローチャート。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる電池監視装置を図面に基づいて説明する。なお以下では電池監視装置を車載主機としての回転機(モータジェネレータ)の電源となる車載の高電圧バッテリに適用した例を説明する。
図1に示すように、高電圧バッテリである組電池10には、組電池10の充放電状態を監視する電池監視装置が接続されている。電池監視装置は、組電池10の温度を検出する検出回路20と、組電池10の温度のばらつきを補償する補償回路30と、組電池10の熱を放熱させる放熱装置40と、電池監視装置の動作を制御する制御部50とを備えている。
組電池10は、リチウムイオン電池等の二次電池からなる複数個の電池セル11の直列接続で構成されている。各電池セル11はそれぞれ所定の電圧(例えば1〜5V)を出力するものであり、組電池10全体としては所定の高電圧(例えば100〜400V以上)が出力される。
本実施形態では、複数個の電池セル11を、隣接する電池セル11の直列接続体である単位電池に分け、単位電池の直列接続体として組電池10を構成している。図1では、説明の簡略化のために3つの単位電池CGi(i=1〜3)を示している。
検出回路20は、単位電池CGiごとの温度を検出する。検出回路20は、単位電池CGiごとに設けられた検出ライン12を介して組電池10と接続されており、各検出ライン12を介して各単位電池CGiの温度を検出する。例えば単位電池CGiごとに設けられた温度センサの検出信号を検出ライン12を介して取得し、温度の検出結果を制御部50に出力する。
補償回路30は、組電池10における各単位電池CGiの接続状態を切り替えるスイッチ部と、単位電池CGiの電圧で充電されるコンデンサ34とを備えて構成されている。
スイッチ部は、各単位電池CGiの正極側及び負極側に設けられた複数の第1スイッチ31と、各第1スイッチ31の両側のうち一方の側にそれぞれ接続され、互いに並列に設けられた複数の第2スイッチ32と、第1スイッチ31の両側のうち他方の側にそれぞれ接続され、互いに並列に設けられた複数の第3スイッチ33と、を備えている。なお各スイッチ31〜33は、周知のリレーや半導体スイッチ等で構成される。
コンデンサ34は、各単位電池CGiの正極側と負極側との間に並列接続可能に設けられており、各単位電池CGiに並列接続された際に、単位電池CGiに対して充放電を行う。すなわち図1において、コンデンサ34は、複数の第2スイッチ32における第1スイッチ31とは逆側の各端子にその一端が接続されており、複数の第3スイッチ33における第1スイッチ31とは逆側の各端子に他端が接続されている。
放熱装置40は、図示を略すファン等を備えて構成されており、ファンの回転で組電池10の充放電動作で発生した熱を放熱させる。
制御部50は、CPU、RAM、ROM、書き換え可能なフラッシュメモリ等を備えるマイクロコンピュータを主体として構成されており、ROMに記憶された制御プログラムに従って、電池監視装置による各種処理を制御する。例えば、組電池10の充放電を制御する。また組電池10の充放電が実施される際に、放熱装置40を駆動させる。この際、制御部50は、単位電池CGiごとに生じた温度のばらつきを補償する処理を実施する。
すなわち、放熱装置40の設置状態によっては、単位電池CGiごとの放熱の効果に偏りが生じる場合がある。すなわち、放熱装置40による放熱がされやすい単位電池CGiと、放熱がされにくい単位電池CGiとが生じることで、単位電池CGiごとの温度にばらつきが生じてしまう。また、複数の電池セル11ごとの残容量(SOC)や自己放電特性の差がある場合、組電池10の充放電が行われる際に電池セル11ごとの発熱量に差が生じ、これにより単位電池CGi(電池セル11)ごとの温度にばらつきが生じてしまう。単位電池CGi(電池セル11)ごとの温度にばらつきがあると、温度が高い単位電池CGiにおける劣化が早く進行し、単位電池CGi(電池セル11)ごとの劣化の程度に差が生じてしまう。そして充放電が繰り返されることでこの劣化状態の差が広がると、これに伴う不具合が拡大するおそれがある。
そこで制御部50は、組電池10の充放電動作を実施する際に、温度の低い単位電池CGiを第1電池(低温電池)として選択するとともに、温度の高い単位電池CGiを第2電池(高温電池)として検出する。そしてスイッチ部の接続状態を切り替えることで、(1)低温電池の温度を上昇させる第1処理と、(2)高温電池の温度上昇を抑えた状態で、その他の単位電池CGiの温度を上昇させる第2処理とを繰り返し実施する。これにより、低温電池の温度上昇を促すとともに、高温電池の温度上昇を抑えつつ他の単位電池CGiの温度を上昇させることができ、ひいては複数の単位電池CGiにおける温度のばらつきを解消できる。
より具体的には、制御部50は充放電時の初期状態として、図1に示されるように、全ての第1スイッチ31を接続状態とし、全ての第2スイッチ32及び第3スイッチ33を非接続状態とする。そして、第1処理を実施する際、制御部50は、低温電池の正極側の第3スイッチ33と、負極側の第2スイッチ32とを接続状態に切り替えて、低温電池とコンデンサ34とを並列接続する。例えば、図3に示すように、低温電池として単位電池CG1が選択された場合、単位電池CG1の正極側の第3スイッチ33と負極側の第2スイッチ32とを接続状態に切り替える。
これにより、低温電池(単位電池CG1)からの通電でコンデンサ34が充電される。この際、コンデンサ34の充電に伴い流れる充電電流が低温電池に流れるため、他の単位電池CGiと比べて、低温電池に流れる電流が増加する。その為、他の単位電池CGiと比べて、低温電池における温度上昇が促され、低温電池と他の単位電池CGiとの温度差を減少することができる。
また制御部50は、第2処理を実施する際、初期状態から、高温電池の両側の第1スイッチ31を非接続状態に切り替える。また高温電池の正極側の第3スイッチ33と、高温電池の負極側の第2スイッチ32とを接続状態に切り替える。例えば、図4に示すように、高温電池として単位電池CG2が選択された場合、単位電池CG2の両側の第1スイッチ31が非接続とされ、単位電池CG2の正極側の第3スイッチ33と負極側の第2スイッチ32とが接続状態とされる。
これにより、組電池10から高温電池(単位電池CG2)が電気的に切り離されるとともに、高温電池以外の単位電池CGiとコンデンサ34とが直列接続される。そして、この状態で組電池10の充放電が行われると、高温電池を除く単位電池CGiに電流が流れ温度が上昇する。一方、高温電池には電流が流れないため温度上昇が抑えられる。以上から、各単位電池CGiにおける温度差を減少できる。
ところで、高温電池が組電池10から電気的に切り離された際、組電池10の電圧が高温電池分だけ低下する電圧変動が生じる。しかし本実施形態では、高温電池を組電池10から電気的に切り離した際に、代わりに充電済みのコンデンサ34が組電池10に接続される。その為、コンデンサ34の充電電圧で組電池10の電圧変動が抑えられる。
次に上記の電池監視回路の動作を説明する。図2に単位電池CGiごとの温度差を解消する処理のフローチャートを示す。なお図2の処理は、組電池10の充放電動作の実施中に制御部50により繰り返し実施される。なお充放電動作の開始時、コンデンサ34は充電されていない状態であるとする。
まず図2において、ステップS11で、低温電池と高温電池を判定する。低温電池と高温電池の判定は、検出回路20による単位電池CGiごとの温度の検出結果に基づき判定する。なお、本実施形態では全単位電池CGiのうち最も低温の単位電池CGiを低温電池と判定し、最も高温の単位電池CGiを高温電池と判定する。
ステップS12では、第1処理を実施するか否かを判定する。肯定判定した場合には、ステップS13で第1処理を実施する。すなわち、図3に示されるように、低温電池とコンデンサ34とを接続する。なお低温電池とコンデンサ34との接続状態は一定時間継続されるとする。
これにより低温電池の電圧でコンデンサ34が充電されるとともに、低温電池においては他の単位電池CGiに比べて充電電流の分だけ多くの電流が流れるため、他の単位電池CGiに比べて温度が上昇する。続くステップS14では、補償回路30を初期状態に戻す。すなわち全ての第1スイッチ31を接続状態とし、全ての第2スイッチ32を非接続状態にする。これにより低温電池とコンデンサ34とが非接続に戻される。
一方、ステップS12で否定判定した場合には、ステップS15で第2処理を実施するか否かを判定する。すなわち、高温電池以外の単位電池CGiの昇温時期であるか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS16で、第2処理を実施する。すなわち、図4に示されるように、組電池10から高温電池を電気的に切り離すとともに、高温電池以外の単位電池CGiとコンデンサ34とを直列接続する。そしてこの状態を一定時間継続する。これにより高温電池以外の単位電池CGiに対して電流が流れるようになる。そしてステップS14に進み、補償回路30を初期状態に戻す。
これにより、組電池10に対して非接続とされた高温電池の温度上昇を抑えつつ、充放電動作に伴い流れる電流によって高温電池以外の単位電池CGiの温度を上昇させることができる。また高温電池に代えて、第1処理で充電されたコンデンサ34が組電池10に接続されるため、高温電池が切り離されることに伴う組電池10の電圧変動が抑えられる。
以上に示されるように、図2において、第1処理及び第2処理が繰り返し実施されることで、他の単位電池CGiに比べて低温電池の温度上昇が促されると共に、高温電池の温度上昇を抑えつつ、高温電池以外の単位電池CGiの温度上昇が促されるため、組電池10を構成する各単位電池CGiにおける温度のばらつきを解消できる。
上記によれば以下の優れた効果を奏することができる。
・電流を増加させる単位電池CGiとして低温電池(第1電池)が選択された場合に、その低温電池とコンデンサ34とを並列接続の状態とし、その低温電池からの通電によりコンデンサ34を充電するようにした。これにより、組電池10の充放電中において低温電池では他の単位電池CGiに比べて電流が大きくなる。そのため、低温電池において他の単位電池CGiよりも発熱量を多くすることができる。また、コンデンサ34の充電後において、電流を流さない単位電池CGiとして高温電池(第2電池)が選択された場合に、その高温電池以外の単位電池CGiとコンデンサ34とを接続して、当該高温電池に電流を流さないようにした。これにより、組電池10の充放電中において高温電池では他の単位電池CGiに比べて電流が小さくなる(又は第2電池だけが電流ゼロとなる)。そのため、高温電池において他の単位電池CGiよりも発熱量を少なくできる。こうして低温電池と高温電池とで電流の増加/減少を行わせることで、温度の均等化が可能となる。
・コンデンサ34の充電後において高温電池以外の単位電池CGiとコンデンサ34とは互いに直列接続されるものとなる。したがって、高温電池の電流を減少させるか又はゼロにしたことに伴う組電池10の総電圧の低下分は、コンデンサ34の電圧により補われる。そのため、組電池10の電圧変動が抑えられる。以上により、組電池10の充放電を適正に行わせつつ、単位電池CGiごとの状態に差が生じることに伴う不具合を抑えることができる。
・組電池10に対して上記のとおり各スイッチ31〜33を接続したことで、各単位電池CGiについて高温電池(第1電池)、低温電池(第2電池)としての個別の充放電を適正に実施できる。この場合、複数の単位電池CGiにおいて高温電池、低温電池を1つずつ設定することが可能となっている。
・低温電池を第1電池とし、その低温電池からの通電によりコンデンサ34を充電するようにした。また、高温電池を第2電池とし、コンデンサ34の充電後に、高温電池に代えてコンデンサ34を各単位電池CGiに直列接続するようにした。これにより、単位電池CGiごとの温度のばらつきを是正することができ、単位電池CGiごとの温度差があることに伴う不具合の発生を抑えることができる。
本発明は、上記実施形態の記載内容に限定されず、次のように実施されてもよい。なお以下の説明において、上述の実施形態と同じ構成には同じ図番号を付し詳述は省略する。
(第2実施形態)
・上記の補償回路30を用いて、単位電池CGi(電池セル11)ごとの電圧のばらつきを解消することもできる。すなわち、電池セルは、定められた制限電圧の範囲内で使用しないと、発熱などの不具合が発生してしまう。しかし、電池セルにおいて、自己放電特性などの差がある場合には、各電池セルの充電状態(SOC:State Of Charge)にばらつきが生じ、電池セルごとの電圧にばらつきが生じてしまう。
電池セルごとの電圧にばらつきが生じた場合、電圧の高い電池セル(高電圧電池)の電圧が制限電圧以上に上昇しないように、また電圧の低い電池セル(低電圧電池)の電圧が制限電圧以下に低下しないように、組電池の電圧を制御する必要が生じ、組電池の機能を十分に使用できなくなる課題が生じる。
そこで、従来技術(特開2002−320339号公報)においては、組電池の放電時において、電池セル間の電圧差が所定以上に拡大された場合に、低電圧電池を組電池から電気的に切り離すことにより、低電圧電池以外の電池セルに電圧降下を生じさせて、電池セル間の電圧のばらつきが解消されるようにしている。
一方、組電池から低電圧電池を切り離すことに伴う電圧低下を補うために、組電池にDC/DCコンバータを接続して組電池の電圧を昇圧させることで、組電池の電圧変動が抑えられるようにしている。しかしこの場合には、放電による不要な電力消費が生じるとともに、組電池の電圧を昇圧させるためのDC/DCコンバータの構成がコストアップとなっている。
一方、本実施形態では、DC/DCコンバータのような高価な部材を用いず、且つ不要な電力消費を抑えつつ、単位電池CGiごとの電圧のばらつきを解消することができる。以下、本実施形態における単位電池CGiごとの電圧のばらつきを解消する際の処理について説明する。なお以下の説明において上述と同じ構成は同じ図番号を付して詳述を省略する。
本実施形態では、検出回路20を用いて各単位電池CGiの電圧を検出する。すなわち検出回路20は、各単位電池CGiの両側(正極側と負極側)に設けた検出ライン12の電圧差から、当該単位電池CGiの電圧を検出する(図示略)。検出回路20による電圧の検出結果は制御部50に出力される。
制御部50は、組電池10の放電時に、単位電池CGiごとの電圧のばらつきを補償するために、最も電圧の高い単位電池CGiである高電圧電池と、最も電圧の低い単位電池CGiである低電圧電池を検出する。なお第2実施形態の処理を放電時にのみ実施するのは、充電時においては電池セル11が満充電状態に近づくにつれて、その電圧差を検出しがたくなる為である。
そして制御部50は、(3)高電圧電池の電圧を低下させる第3処理と、(4)低電圧電池の電圧低下を抑えた状態で、その他の単位電池CGiの電圧を低下させる第4処理とを繰り返し実施する。
より具体的には、制御部50は、第3処理を実施する際、スイッチ部の初期状態から、高電圧電池の正極側の第3スイッチ33と、高電圧電池の負極側の第2スイッチ32とを接続状態に切り替えて、高電圧電池とコンデンサ34とを並列接続する(図3参照)。これにより、高電圧電池からの通電でコンデンサ34が充電され、これに伴い高電圧電池の電圧が低下する。一方、高電圧電池の通電によってコンデンサ34の電圧は上昇する。
また制御部50は、第4処理を実施する際、スイッチ部の初期状態から、低電圧電池の両側の第1スイッチ31を非接続状態に切り替える。また、低電圧電池の正極側の第3スイッチ33と、負極側の第2スイッチ32とを接続状態に切り替える(図4参照)。これにより、組電池10から低電圧電池を電気的に切り離すとともに、低電圧電池以外の単位電池CGiとコンデンサ34とを直列接続する。そして、この状態で組電池10の放電が実施されることによって、低電圧電池以外の単位電池CGiの電圧が低下する。
なお組電池10から低電圧電池が電気的に切り離された際、低電圧電池の電圧分だけ組電池10の電圧が降下する電圧変動が生じる。しかし本実施形態では、低電圧電池に変えて充電後のコンデンサ34が組電池10に接続されるため、コンデンサ34の電圧によって組電池10の電圧変動が抑えられている。
そして以上の処理が繰り返されることにより、高電圧電池と低電圧電池の電圧差を減少させることができ、ひいては組電池10の放電に伴い発生した単位電池CGiごとの電圧のばらつきを解消できる。
図5に第2実施形態における組電池10の電圧管理のフローチャートを示す。まず、ステップS21で高電圧電池と低電圧電池を判定する。ここでの判定処理は、検出回路20による単位電池CGiごとの電圧の検出結果に基づき行われる。なお本実施形態では全単位電池CGiのうち最も電圧の低い単位電池CGiを低電圧電池と判定し、最も電圧の高い単位電池CGiを高電圧電池と判定する。
続くステップS22では、第3処理を実施するか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS23で、第3処理を実施する。すなわち、図3に示されるように、高電圧電池とコンデンサ34とを接続して、高電圧電池の通電でコンデンサ34を充電する。なお高電圧電池とコンデンサ34との接続状態は一定時間継続されるとする。これにより、高電圧電池の電圧が低下する。続くステップS24では、補償回路30を初期状態に戻す。
一方、ステップS22で否定判定した場合には、ステップS25で第4処理を実施するか否かを判定する。肯定判定した場合にはステップS26で、第4処理を実施する。すなわち、図4に示されるように、組電池10から低電圧電池を電気的に切り離すとともに、組電池10(低電圧電池以外の単位電池CGi)とコンデンサ34とを直列接続する。なおこの状態は一定時間継続されるとする。
この場合、低電圧電池以外の単位電池CGiで放電が行われることにより、それらの単位電池CGiの電圧が次第に降下する。一方、低電圧電池の放電は実施されないため電圧は低下しない。これにより低電圧電池とそれ以外の単位電池CGiとの電圧差を減らすことができる。一方、組電池10から低電圧電池を電気的に切り離すことに代えて、組電池10に充電済みのコンデンサ34が接続される。これにより、組電池10から低電圧電池が切り離されることに伴う電圧変動が抑えられる。
そしてステップS24に進み、補償回路30を放電時の初期状態に戻す。なおステップS25で否定判定した場合には本処理を終了する。
以上のように、高電圧電池を第1電池とし、その高電圧電池からの通電によりコンデンサ34を充電するようにした。また、低電圧電池を第2電池とし、コンデンサ34の充電後に、低電圧電池に代えてコンデンサ34を各単位電池CGiに直列接続するようにした。これにより、単位電池CGiごとの電圧のばらつきを是正することができ、単位電池CGiごとの電圧差があることに伴う不具合の発生を抑えることができる。
(その他の実施形態)
・上記の各処理は、各単位電池CGiの高温電池と低温電池の温度差、または高電圧電池と低電圧電池の電圧差が所定以上の際に実施されるようにしてもよい。複数の単位電池CGiにおける温度差が所定以上の場合に、コンデンサ34の充放電による温度均等化の処理を実施する場合、温度均等化の処理を実施する頻度を適正化できる。つまり、各スイッチ31〜33の動作に伴う電力消費を抑えつつ、単位電池CGiごとの温度のばらつきを解消できる。同様に、複数の単位電池CGiにおける電圧差が所定以上の際に、コンデンサ34の充放電による電圧均等化の処理を実施する場合、電圧均等化の処理を実施する頻度を適正化できる。つまり、各スイッチ31〜33の動作に伴う電力消費を抑えつつ、単位電池CGiごとの電圧のばらつきを解消できる。
・温度変化及び電圧変化の応答性の違いを考慮して、上記の各処理が実施されるタイミングが個別に管理されてもよい。すなわち、温度変化は比較的に緩やかな傾向があるのに対して、電圧変化の応答性は比較的に早いことが想定される。そこで、図2における温度管理の処理は常に継続して実施するのに対して、図5に示す電圧管理の処理は、所定の条件下において実施する。例えば、高電圧電池と低電圧電池の電圧差が所定以上に拡大した場合に実施されるようにしてもよい。
・単位電池CGiを構成する電池セル11ごとに温度管理や電圧管理が実施されてもよい。この場合、電池セル11ごとに検出ライン12を設け、電池セル11単位で温度及び電圧を検出することで、電池セル11単位での温度管理及び電圧管理を実現できる。なお電池セル11単位で温度及び電圧管理をする場合、組電池10における温度及び電圧のばらつきを抑える精度を高めることができる。
・図2,図5の各処理は、コンデンサ34の充電状態に基づいて実施されてもよい。例えば、制御部50はコンデンサ34の電圧をモニタする。そして第1処理及び第3処理においては、コンデンサ34の充電状態が所定以上(例えば満充電)であると判定されるまで継続されるようにする。一方、第2処理及び第4処理は、コンデンサ34の充電状態が所定未満(例えばゼロ)であると判定されるまで継続されるようにしてもよい。
・放熱装置40の設置状態においては、単位電池CGiごとの温度の偏りが生じる。この場合、隣接する単位電池CGiの温度は類似の傾向があることが想定される。そこで、制御部50によって高温電池及び低温電池が判定された際、その単位電池CGiに隣接する電池もまとめて、第1処理又は第2処理が実施されるようにしてもよい。複数個の単位電池CGiがまとめて処理されることで、より早期に単位電池間の温度のばらつきを解消できる。
・単位電池CGiごとの温度変化や電圧変化を求め、単位電池間の温度差又は電圧差が拡大される傾向にあると判定される場合に、上記の各処理が実施されてもよい。例えば、制御部50は、検出回路20で検出される各単位電池CGiの温度変化(又は電圧変化)から、高温電池(高電圧電池)と低温電池(低電圧電池)との温度差(電圧差)が所定以上に拡大されると判定した際に、上記の各処理を実施する。この場合、組電池10における温度のばらつき(電圧のばらつき)が拡大することを未然に回避できる。
・放熱装置40による放熱がされやすい単位電池CGiと、放熱されにくい単位電池CGiとが生じる場合がある。そこで、放熱装置40の設置状態によって、低温電池又は高温電池が予め特定される場合には、上記のステップS11の処理を省略できる。例えば低温電池が分かっている場合に、低温電池の判定処理を省略できる。
・上記の第2処理(第3処理)では、高温電池(低電圧電池)と判定された単位電池CGiを組電池10から電気的に切り離すことで、高温電池(低電圧電池)の電流を遮断する(ゼロにする)ことによって、温度上昇(電圧低下)を抑えている。これ以外にも、第2処理(第3処理)を実施する際、高温電池(低電圧電池)を組電池10に接続したままとして、高温電池(高電圧電池)に流れる電流の流量を制限することによって、高温電池(高電圧電池)の温度上昇(電圧低下)が抑えられるようにしてもよい。例えば、各スイッチ31〜33が半導体スイッチで構成される場合、半導体スイッチを半導通状態とすることによって、高温電池に流れる電流量を制限できる。
10…組電池、34…コンデンサ、50…制御部、CGi…単位電池。

Claims (6)

  1. 複数の単位電池(CGi)の直列接続体である組電池(10)に適用され、前記組電池の充放電中において前記単位電池ごとの充放電状態を監視する電池監視装置であって、
    前記各単位電池の正極側と負極側との間に並列接続可能であり、並列接続された場合に単位電池に対する充放電が行われる蓄電手段(34)と、
    前記複数の単位電池のうちいずれかを、電流を増加させる第1電池、これとは異なる別の単位電池を、電流を減少させるか又はゼロとする第2電池として選択する選択手段(50)と、
    前記選択手段により選択された前記第1電池と前記蓄電手段とを並列接続の状態とし、前記第1電池からの通電により前記蓄電手段を充電する第1制御手段(50)と、
    前記第1制御手段による前記蓄電手段の充電後において、前記選択手段により選択された前記第2電池以外の前記各単位電池と前記蓄電手段とを直列接続の状態とするとともに、その状態で当該第2電池に流れる電流を減少させるか又はゼロにする第2制御手段(50)と、
    を備えることを特徴とする電池監視装置。
  2. 前記複数の単位電池が直列接続されてなる直列接続経路において、各単位電池の正極側及び負極側にそれぞれ設けられる複数の第1スイッチ(31)と、
    前記第1スイッチの両側のうち一方の側にそれぞれ接続され、互いに並列に設けられる複数の第2スイッチ(32)と、
    前記第1スイッチの両側のうち他方の側にそれぞれ接続され、互いに並列に設けられる複数の第3スイッチ(33)と、
    を備え、
    前記複数の第2スイッチの前記第1スイッチとは逆側の各端子に前記蓄電手段の一端が接続されるとともに、前記複数の第3スイッチの前記第1スイッチとは逆側の各端子に前記蓄電手段の他端が接続されており、
    前記第1制御手段及び前記第2制御手段は、前記各スイッチの開閉により、前記第1電池と前記蓄電手段とを並列接続の状態とするとともに、前記第2電池以外の前記各単位電池と前記蓄電手段とを直列接続の状態とする請求項1に記載の電池監視装置。
  3. 前記選択手段は、前記複数の単位電池のうち、温度が低い低温電池を第1電池として選択し、温度が高い高温電池を第2電池として選択する手段を有する請求項1又は2に記載の電池監視装置。
  4. 前記選択手段は、前記複数の単位電池のうち最も低温の単位電池と最も高温の単位電池との温度差が所定以上の際に、前記低温電池及び前記高温電池の選択を実施する請求項3に記載の電池監視装置。
  5. 前記選択手段は、前記複数の単位電池のうち、電圧が高い高電圧電池を第1電池として選択し、電圧が低い低電圧電池を第2電池として選択する手段を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電池監視装置。
  6. 前記選択手段は、前記複数の単位電池のうち最も高電圧の単位電池と最も低電圧の単位電池との電圧差が所定以上の際に、前記高電圧電池及び前記低電圧電池の選択を実施する請求項5に記載の電池監視装置。
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