JP2015197167A - 車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】トルクコンバータの発熱量を精度高く算出して、エンジンを適切に制御する。【解決手段】ECUは、発熱変化量qdotが所定値以上であると判定された場合に(S20にてYES)、エンジン回転速度NEがストール時最大回転速度NE_MAX以下であると、前回発熱量Qs(n−1)+発熱変化量qdotを今回発熱量Qs(n)として算出するステップ(S50)と、エンジン回転速度NEがストール時最大回転速度NE_MAXよりも高いと、前回発熱量Qs(n−1)を今回発熱量Qs(n)として算出するステップ(S60)と、今回発熱量Qs(n)が所定値以上である場合に(S70にてYES)、保護制御を開始するステップ(S80)と、保護制御の終了条件が成立した場合に(S90にてYES)、保護制御を終了するステップ(S100)とを含む、制御処理を実行する。【選択図】図2
Description
本発明は、エンジンと自動変速機との間にトルクコンバータが設けられる車両の制御に関する。
エンジンと自動変速機との間に設けられたトルクコンバータの滑り量が所定値よりも大きいストール状態が継続すると、トルクコンバータ内の油温が上昇し、トルクコンバータあるいはその周辺の機器を構成する部品の耐久性が低下する場合がある。そのため、たとえば、特開平10−169771号公報(特許文献1)に開示された車両おいては、トルクコンバータの滑り量から発熱量を算出し、所定以上の発熱量であるときに、エンジン回転速度を低下させたり、エンジンを停止させたりすることによって、部品の耐久性の低下を抑制する技術が開示される。
上述の公報に開示された車両に設けられるようなトルクコンバータおいては、極低温である場合や、長期放置されていた場合には、トルクコンバータ内に空気が入り込む等して、トルクコンバータ内の作動油の充填率が低下する場合がある。このように、動力伝達に用いられる作動油の量が低下することによって、トルクコンバータのポンプインペラの回転に要するトルクが低下するため、エンジンの回転速度が上昇する場合がある。その結果、トルクコンバータの滑り量が増加するため、発熱量が実際よりも高く算出されて、エンジン回転速度が不必要に低下させられる場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、トルクコンバータの発熱量を精度高く算出して、エンジンを適切に制御する車両を提供することである。
この発明のある局面に係る車両は、エンジンと、自動変速機と、エンジンと自動変速機との間に設けられるトルクコンバータと、トルクコンバータのストール状態を判定した後に、エンジン回転速度とトルクコンバータのタービン回転速度との差分から算出される、トルクコンバータにおける発熱量の所定時間当りの変化量と、所定時間前に算出された発熱量を示す前回発熱量とに基づいて現在の発熱量を示す今回発熱量を算出して、今回発熱量が所定量を超えた場合にはエンジンのトルクを低下させるトルクダウン制御を実行する制御装置とを備える。制御装置は、今回発熱量を算出する際に、エンジン回転速度が、ストール状態でのエンジン回転速度の上限値よりも低い場合には、前回発熱量に変化量を加算した値を今回発熱量として算出し、エンジン回転速度が上限値よりも高い場合には、前回発熱量を今回発熱量として算出する。
この発明によると、今回発熱量を算出する際に、エンジン回転速度が、ストール状態でのエンジン回転速度の上限値よりも低い場合には、前回発熱量に変化量を加算した値を今回発熱量として算出することにより、トルクコンバータにおける発熱量を精度高く算出することができる。一方、今回発熱量を算出する際に、エンジン回転速度が、ストール状態でのエンジン回転速度の上限値よりも高い場合には、前回発熱量を今回発熱量として算出することにより、極低温時や長期放置時等にエンジン回転速度NEが通常よりも上昇した場合に実際よりも高く算出された変化量を用いて発熱量が算出されることが抑制される。これにより、トルクコンバータにおける発熱量を精度高く算出することができるので、エンジンを適切に制御する車両を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返されない。
図1は、本実施の形態に係る車両1の全体構成図である。車両1は、エンジン10と、トルクコンバータ(T/C)20と、自動変速機(A/T)30と、駆動輪40と、シフトレンジ切換装置50と、ECU(Electronic Control Unit)100とを含む。
エンジン10は、ガソリンエンジンあるいはディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン10の出力軸(クランク軸)は、トルクコンバータ20の入力軸に連結される。トルクコンバータ20の出力軸は、自動変速機30の入力軸に連結される。
トルクコンバータ20は、エンジン10の出力軸に連結されるポンプインペラと、自動変速機30の入力軸に連結されるタービンランナと、ポンプインペラとタービンランナとの間に設けられるステータとを含む(いずれも図示せず)。トルクコンバータ20の内部には作動油が循環される。エンジン10の出力軸が回転すると、ポンプインペラが回転して作動油の流れを生じさせ、ポンプインペラからの作動油の流れの慣性力を受けてタービンランナが回転する。ステータは、タービンランナからの作動油を整流してポンプインペラに戻すことでトルク増幅作用を発生させる。
自動変速機30は、変速比(自動変速機30の出力軸回転速度(NO)に対する入力軸回転速度(NT)の比)を変更可能な油圧式の自動変速機である。本実施の形態における自動変速機30は、有段式の自動変速機であって、油圧によって作動する複数の摩擦係合要素(クラッチおよびブレーキ)を備える。これらの摩擦係合要素を係合あるいは解放する組み合わせを変更することによって、自動変速機30の変速比が変更される。なお、自動変速機30は、無段式の自動変速機であってもよい。
シフトレンジ切換装置50は、運転者のシフトレバー等の操作部材を有する。運転者は、シフトレンジ切換装置50を操作することにより複数のシフトレンジのうちのいずれかのシフトレンジを選択できる。複数のシフトレンジは、たとえば、P(パーキング)レンジと、N(ニュートラル)レンジと、D(ドライブ)レンジと、R(リバース)レンジとを含む。なお、複数のシフトレンジは、Pレンジ、Nレンジ、DレンジおよびRレンジ以外のシフトレンジを含むようにしてもよい。
車両1には、回転速度センサ2,3,6、油温センサ4,5およびシフトポジションセンサ7が備えられる。回転速度センサ2は、エンジンの出力軸の回転速度(以下、エンジン回転速度と記載する)NEを検出する。回転速度センサ3は、トルクコンバータ20のタービンランナの回転速度(以下、タービン回転速度と記載する)NTを検出する。回転速度センサ6は、自動変速機30の出力軸の回転速度(以下、出力軸回転速度と記載する)NOを検出する。
油温センサ4は、トルクコンバータ20の内部から外部に排出される作動油の温度(以下、出口油温と記載する)THOCLをトルクコンバータ20の内部の油温として検出する。油温センサ5は、自動変速機30の内部の温度(以下、内部油温と記載する)THOを検出する。シフトポジションセンサ7は、シフトレンジ切換装置50において選択されているシフトレンジを検出する。
さらに、車両1には、回転速度センサ2,3,6、油温センサ4,5およびシフトポジションセンサ7に加えて、ユーザによるアクセルペダルの踏み込み量、車速など、車両1を制御するために必要なさまざまな物理量を検出するための他の複数のセンサ(図示せず)が設けられる。これらのセンサは、検出結果をECU100に送信する。
ECU100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵する。ECU100は、各センサからの情報およびメモリに記憶された情報に基づいて所定の演算処理を実行し、演算結果に基づいて車両1の各機器を制御する。
以上のような構成を有する車両1において、たとえば、極低温時や長期放置時のような場合に、トルクコンバータ20のポンプインペラとタービンランナとの間の回転速度差(滑り)が所定値Aよりも大きい「ストール状態」が生じる場合がある。ここで、所定値Aは、トルクコンバータ20の単位時間あたりの発熱量が単位時間あたりの放熱量を超える値である。すなわち、ストール状態では、トルクコンバータ20の内部で生じた熱量の一部が外部に放出されずに蓄積する。
したがって、ストール状態が継続すると、トルクコンバータ20の内部の油温が上昇し、トルクコンバータ20あるいはその周辺の機器を構成する部品の耐久性が低下してしまうおそれがある。これを防止するために、トルクコンバータ20およびその周辺の機器を構成する部品をストールによる熱害から保護する制御(以下、保護制御と記載する)を行なうことが望ましい。
そのため、本実施の形態においては、ECU100は、トルクコンバータ20のストール状態を判定した後に、エンジン回転速度NEとタービン回転速度NTとの差分からトルクコンバータ20の発熱量の所定時間ΔT当りの変化量(以下、発熱変化量と記載する)qdotを算出し、算出された発熱変化量qdotを所定時間ΔT前に算出されたトルクコンバータ20における総発熱量を示す前回発熱量Qs(n−1)に加算して、現在の総発熱量を示す今回発熱量Qs(n)を算出し、算出された今回発熱量Qs(n)が所定値Bを超える場合にエンジンのトルクを低下させるトルクダウン制御を実行する。所定値Bは、トルクコンバータ20あるいはその周辺の機器を構成する部品の熱に対する耐久性を考慮して設定されるしきい値である。
このようにすると、エンジン10のトルクを減少させることによって、トルクコンバータ20の滑りが軽減されてトルクコンバータ20の発熱量が放熱量よりも低下するため、トルクコンバータ20の温度上昇が抑制される。
しかしながら、トルクコンバータ20が極低温である場合や、長期放置されていた場合には、トルクコンバータ20内に空気が入り込む等して、トルクコンバータ20内の作動油の充填率が低下する場合がある。そのため、動力伝達に用いられる作動油の量が低下することによって、トルクコンバータ20のポンプインペラの回転に要するトルクが低下するため、エンジン回転速度NEが上昇する場合がある。その結果、トルクコンバータ20の滑り量が増加するため、発熱量が実際よりも高く算出されて、エンジン回転速度が不必要に低下させられる場合がある。
そこで、本実施の形態においては、ECU100が、今回発熱量Qs(n)を算出する際に、エンジン回転速度NEが、トルクコンバータ20がストール状態である場合のエンジン回転速度NEの上限値(本実施の形態においては、ストール時最大回転速度と記載する)NE_MAXよりも低い場合には、前回発熱量Qs(n−1)+変化量qdotを今回発熱量Qs(n)として算出し、エンジン回転速度NEが上限値NE(0)よりも高い場合には、前回発熱量Qs(n−1)を今回発熱量Qs(n)として算出する点を特徴とする。
このようにすると、今回発熱量Qs(n)を算出する際に、エンジン回転速度NEが、ストール時最大回転速度NE_MAXよりも高い場合には、前回発熱量Qs(n−1)が今回発熱量Qs(n)として算出される。そのため、エンジン回転速度の上昇により実際よりも高く算出された変化量を用いて今回発熱量Qs(n)が算出されることが抑制されるため、トルクコンバータにおける発熱量を精度高く算出することができる。
図2は、ECU100で実行される制御処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、所定時間ΔTの周期で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)10にて、ECU100は、トルクコンバータ20の内部における所定時間ΔTあたりの発熱変化量qdotをモニタリングする。ECU100は、トルクコンバータ20のポンプインペラとタービンランナとの間の回転速度差およびトルクコンバータ20の容量係数をパラメータとして、発熱変化量qdotを常時算出している。S10の処理では、この発熱変化量qdotがモニタリングされる。
S20にて、ECU100は、発熱変化量qdotに基づいて、トルクコンバータ20がストール状態であるか否かを判定する。ECU100は、発熱変化量qdotが所定値Aを超えた場合に、トルクコンバータ20がストール状態であると判定される。このように、本実施の形態では、発熱変化量qdotに基づいてストール状態の有無を判定することができる。なお、所定値Aは、たとえば、所定の勾配の登坂路において車両総重量GVW(Gross Vehicle Weight)で発進可能なエンジントルクをトルクコンバータ20に入力したときのトルクコンバータ20の所定時間ΔT当りの発熱量に設定することができる。
トルクコンバータ20がストール状態であると判定される場合(S20にてYES)、処理はS30に移される。もしそうでない場合(S20にてNO)、この処理は終了する。
S30にて、ECU100は、出力軸回転速度NOが所定値C以下であって、かつ、PレンジおよびNレンジ以外のシフトレンジであるか否かを判定する。所定値Cは、たとえば、車両1が停止していると判定できる値である。PレンジおよびNレンジ以外のシフトレンジとは、車両1の駆動時に選択されるシフトレンジであり、たとえば、前進走行レンジや後進走行レンジ(Rレンジ)である。また、前進走行レンジは、たとえば、スポーツモードを選択するためのシフトレンジ、手動変速モードを選択するためのシフトレンジ、あるいは、特定の変速段(たとえば、2速段)で固定するためのシフトレンジモードを選択するためのシフトレンジを含む。
出力軸回転速度NOが所定値C以下であって、かつ、PレンジおよびNレンジ以外のシフトレンジであると判定される場合には(S30にてYES)、処理はS40に移される。もしそうでない場合(S30にてNO)、この処理は終了する。
S40にて、ECU100は、エンジン回転速度NEがストール時最大回転速度NE_MAX以下であるか否かを判定する。ストール時最大回転速度NE_MAXは、実験等によって取得される、ストール状態である場合に取り得るエンジン回転速度NEの範囲の上限値である。本実施の形態において、ストール時最大回転速度NE_MAXは、ストール状態である場合に取り得るエンジン回転速度NEの範囲の最大値であるものとして説明する。エンジン回転速度NEがストール時最大回転速度NE_MAX以下であると判定される場合(S40にてYES)、処理はS50に移される。もしそうでない場合(S40にてNO)、処理はS60に移される。
S50にて、ECU100は、前回の計算で算出された前回発熱量Qs(n−1)に発熱変化量qdotを加算して今回発熱量Qs(n)を算出する。S60にて、ECU100は、前回発熱量Qs(n−1)を今回発熱量Qs(n)として算出する。
S70にて、ECU100は、今回発熱量Qs(n)が所定値B以上であるか否かを判定する。今回発熱量Qsが所定値B以上であると判定される場合(S70にてYES)、処理はS80に移される。もしそうでない場合(S70にてNO)、この処理は終了する。
S80にて、ECU100は、保護制御を開始する。本実施の形態において、ECU100は、保護制御として、上述したとおり、エンジン10のトルクダウン制御を実行する。トルクダウン制御は、エンジン10のトルクをユーザの要求するトルクよりも所定量減少させる制御である。
S90にて、ECU100は、保護制御の終了条件が成立したか否かを判定する。本実施の形態において、保護制御の終了条件は、出口油温THOCLが所定温度α未満に低下したという条件に設定される。ここで、所定温度αは、たとえば、100℃程度の値である。
保護制御の終了条件が成立したと判定される場合(S90にてYES)、処理はS100に移される。もしそうでない場合(S90にてNO)、処理はS90に戻される。S100にて、ECU100は、保護制御を終了する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両1に搭載されるECU100の動作について説明する。
発熱変化量qdotが常時モニタリングされ(S10)、発熱変化量qdotが所定値A以上になると(S20にてYES)、トルクコンバータ20がストール状態であると判定される。このとき、車両1が停止状態であって、かつ、Dレンジが選択されている場合には(S30にてYES)、エンジン回転速度NEがストール時最大回転速度NE_MAX以下であるか否かが判定される(S40)。
エンジン回転速度NEがストール時最大回転速度NE_MAX以下である場合には、前回発熱量Qs(n−1)に発熱変化量qdotが加算されて今回発熱量Qs(n)が算出される(S60)。
一方、エンジン回転速度NEがストール時最大回転速度NE_MAXを超える場合には、前回発熱量Qs(n−1)が今回発熱量Qs(n)として算出される(S50)。
今回発熱量Qs(n)が所定値B以上となる場合には(S70にてYES)、保護制御が開始される(S80)。保護制御の終了条件が成立したときに(S90にてYES)、保護制御が終了される(S100)。
そのため、極低温時や長期放置時にトルクコンバータ20内に空気が入り込み、作動油の充填率が低下することにより、エンジン回転速度NEが上昇した場合に、今回発熱量Qs(n)として実際よりも高い値が算出されることが抑制される。その結果、今回発熱量Qs(n)に基づく保護制御が適切に実行されるため、エンジン回転速度が不必要に低下させられることが抑制される。
以上のようにして、今回発熱量Qs(n)を算出する際に、エンジン回転速度NEが、ストール時最大回転速度NE_MAXよりも低い場合には、前回発熱量Qs(n−1)に発熱変化量qdotを加算した値を今回発熱量Qs(n)として算出することにより、トルクコンバータ20における発熱量を精度高く算出することができる。一方、今回発熱量Qs(n)を算出する際に、エンジン回転速度NEが、ストール時最大回転速度NE_MAXよりも高い場合には、前回発熱量Qs(n−1)を今回発熱量Qs(n)として算出することにより、極低温時や長期放置時等にエンジン回転速度NEが通常よりも上昇した場合に実際よりも高く算出された発熱変化量qdotを用いて今回発熱量Qs(n)が算出されることが抑制されるため、トルクコンバータ20における発熱量を精度高く算出することができる。したがって、トルクコンバータの発熱量を精度高く算出して、エンジンを適切に制御する車両を提供することができる。
以下に変形例について説明する。
上述の実施の形態においては、保護制御の終了条件を出口油温THOCLが所定温度α未満に低下したという条件としたが、保護制御の終了条件はこれに限定されない。たとえば、出口油温THOCLと内部油温THOとの温度差が所定値未満になったという条件を、保護制御の終了条件に追加してもよい。
上述の実施の形態においては、保護制御の終了条件を出口油温THOCLが所定温度α未満に低下したという条件としたが、保護制御の終了条件はこれに限定されない。たとえば、出口油温THOCLと内部油温THOとの温度差が所定値未満になったという条件を、保護制御の終了条件に追加してもよい。
あるいは、今回発熱量Qs(n)がトルクコンバータ20の放熱量よりも小さいという条件を、保護制御の終了条件に追加してもよい。ここで、放熱量は、たとえば、所定の運転状態(たとえば、アイドル状態)におけるトルクコンバータ20の単位時間あたりの放熱量を予め実験等で求めて記憶しておき、記憶された単位時間あたりの放熱量に保護制御の実行時間をかけた値とすることができる。
また、エンジントルクダウン制御からより早期に復帰させる観点から、出口油温THOCLが所定温度α未満に低下したという条件と、出口油温THOCLと内部油温THOとの温度差が所定値未満になったという条件と、今回発熱量Qs(n)がトルクコンバータ20の放熱量よりも小さいという条件とのうちの少なくともいずれかの条件が成立したことを、保護制御の終了条件としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2,3,6 回転速度センサ、4,5 油温センサ、10 エンジン、20 トルクコンバータ、30 自動変速機、40 駆動輪、100 ECU。
Claims (1)
- エンジンと、
自動変速機と、
前記エンジンと前記自動変速機との間に設けられるトルクコンバータと、
前記トルクコンバータのストール状態を判定した後に、エンジン回転速度と前記トルクコンバータのタービン回転速度との差分から算出される、前記トルクコンバータにおける発熱量の所定時間当りの変化量と、前記所定時間前に算出された前記発熱量を示す前回発熱量とに基づいて現在の前記発熱量を示す今回発熱量を算出して、前記今回発熱量が所定量を超えた場合には前記エンジンのトルクを低下させるトルクダウン制御を実行する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記今回発熱量を算出する際に、前記エンジン回転速度が、前記ストール状態での前記エンジン回転速度の上限値よりも低い場合には、前記前回発熱量に前記変化量を加算した値を前記今回発熱量として算出し、前記エンジン回転速度が前記上限値よりも高い場合には、前記前回発熱量を前記今回発熱量として算出する、車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014075357A JP2015197167A (ja) | 2014-04-01 | 2014-04-01 | 車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014075357A JP2015197167A (ja) | 2014-04-01 | 2014-04-01 | 車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015197167A true JP2015197167A (ja) | 2015-11-09 |
Family
ID=54546987
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014075357A Pending JP2015197167A (ja) | 2014-04-01 | 2014-04-01 | 車両 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015197167A (ja) |
-
2014
- 2014-04-01 JP JP2014075357A patent/JP2015197167A/ja active Pending
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