JP2015197069A - 燃料タンク蓋、それを有する燃料ポンプモジュール、および、燃料タンク蓋の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】抑制部材の流失が抑制された燃料タンク蓋、それを有する燃料ポンプモジュール、および、燃料タンク蓋の製造方法を提供する。【解決手段】燃料タンク(200)の開口部(200a)を閉塞し、燃料タンク内に設けられたポンプ(300)の駆動回路(400)を搭載する樹脂製の蓋部(10)と、蓋部にインサート成形されることで中央部(31)が被覆保護され、一端(32)が燃料タンク内にてポンプと接続され、他端(33)が燃料タンク外にて駆動回路と接続されたターミナル(30)と、ターミナルの中央部の一部を被覆することで、燃料タンク内に貯留された燃料がターミナルと蓋部との間の界面を伝って駆動回路に到達することを抑制する抑制部材(50)と、抑制部材を覆う覆い部(70)と、を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、蓋部と、蓋部にインサート成形されたターミナルと、を備える燃料タンク蓋、それを有する燃料ポンプモジュール、および、燃料タンク蓋の製造方法に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、燃料タンク内に収容される燃料ポンプと、燃料タンクの開口を塞ぐセットプレート(フランジ)と、燃料ポンプを制御する制御回路と、を備える燃料供給装置が提案されている。セットプレートには、燃料タンクと隔離されるとともに制御回路を収容する回路収容室と、制御回路と燃料ポンプを接続する導電路と、が設けられている。導電路は、回路収容室内からセットプレートを貫通して燃料タンク内まで伸びており、その一部にシール剤等から成る漏れ防止剤が塗布されている。
上記したように特許文献1に示される燃料供給装置では、導電路に漏れ防止剤が塗布されている。これによって燃料タンク内の燃料が導電路をたどって回路収容室へ侵入することが抑制されている。しかしながらこの濡れ防止剤が塗布された導電路を樹脂材料から成るセットプレートの形成材料によってインサート成形する場合、そのインサート成形時の熱によって濡れ防止材(抑制部材)が流失する虞がある。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、抑制部材の流失が抑制された燃料タンク蓋、それを有する燃料ポンプモジュール、および、燃料タンク蓋の製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために本発明は、燃料タンク(200)の開口部(200a)を閉塞し、燃料タンク内に設けられたポンプ(300)の駆動回路(400)を搭載する樹脂製の蓋部(10)と、蓋部にインサート成形されることで中央部(31)が被覆保護され、一端(32)が燃料タンク内にてポンプと接続され、他端(33)が燃料タンク外にて駆動回路と接続されたターミナル(30)と、ターミナルの中央部の一部を被覆することで、燃料タンク内に貯留された燃料がターミナルと蓋部との間の界面を伝って駆動回路に到達することを抑制する抑制部材(50)と、抑制部材を覆う覆い部(70)と、を有することを特徴とする。
このように本発明によれば、抑制部材(50)が覆い部(70)によって覆われている。したがって、抑制部材(50)が蓋部(10)によって直接被覆される構成とは異なり、蓋部(10)を形成する樹脂材料の熱による抑制部材(50)の流失が抑制される。この結果、抑制部材(50)の機能が損なわれることが抑制される。すなわち、ターミナル(30)と蓋部(10)との間の界面を伝って駆動回路(400)に燃料が到達することが抑制される。
蓋部は、ターミナルの中央部における一端側の部位を被覆する第1被覆部(11)と、ターミナルの中央部における他端側の部位を被覆する第2被覆部(12)と、を有し、覆い部は、第1被覆部および第2被覆部の一方に形成されており、液体状態の抑制部材を貯留して覆うことで第1被覆部および第2被覆部の他方にターミナルがインサート成形される際の熱による抑制部材の流失を抑制する。
このように覆い部(70)が蓋部(10)に形成されているので、覆い部(70)が蓋部(10)とは別部材である構成と比べて、部品点数が削減され、製造工程が煩雑と成ることが抑制される。
第1被覆部と第2被覆部それぞれの樹脂材料は同一である。これによれば、第1被覆部(11)と第2被覆部(12)それぞれの樹脂材料が異なる構成とは異なり、第1被覆部(11)と第2被覆部(12)との接合が強くなる。そのため、第1被覆部(11)と第2被覆部(12)との界面を伝って気化した燃料が意図しない雰囲気に侵入することが抑制される。
なお、特許請求の範囲に記載の請求項、および、課題を解決するための手段それぞれに記載の要素に括弧付きで符号をつけているが、この括弧付きの符号は実施形態に記載の各構成要素との対応関係を簡易的に示すためのものであり、実施形態に記載の要素そのものを必ずしも示しているわけではない。括弧付きの符号の記載は、いたずらに特許請求の範囲を狭めるものではない。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図8に基づいて、本実施形態に係る燃料タンク蓋を説明する。以下においては互いに直交の関係にある3方向を、x方向、y方向、z方向と示す。本実施形態ではz方向が鉛直方向に沿い、x方向とy方向とによって規定されるx−y平面が水平面に沿っている。
(第1実施形態)
図1〜図8に基づいて、本実施形態に係る燃料タンク蓋を説明する。以下においては互いに直交の関係にある3方向を、x方向、y方向、z方向と示す。本実施形態ではz方向が鉛直方向に沿い、x方向とy方向とによって規定されるx−y平面が水平面に沿っている。
図1に示すように、燃料タンク蓋100は燃料ポンプモジュール500の構成要素の1つである。燃料ポンプモジュール500は、燃料タンク蓋100と、フランジ110と、燃料タンク200と、ポンプ300と、駆動回路400と、を有する。燃料タンク200は自身の中空に燃料を貯留するものであり、その開口部200aが燃料タンク蓋100およびフランジ110によって閉塞されている。ポンプ300は燃料を内燃機関600に供給するものであり、燃料タンク200内に設けられている。駆動回路400はポンプ300を駆動するものであり、燃料タンク200外にて燃料タンク蓋100に搭載されている。図1に示すようにポンプ300と駆動回路400とは、ポンプ駆動配線310および燃料タンク蓋100の有するターミナル30を介して電気的に接続されている。そしてポンプ300によってくみ上げられた燃料は、フランジ110に設けられた燃料供給管130、および、燃料供給管130に組み付けられた燃料配管140(図1に示す破線)を介して、内燃機関600に供給される。
図2に示すように、燃料タンク蓋100はフランジ110の開口部110aに設けられる。開口部110aには燃料タンク蓋100と接触されるOリング120が設けられている。Oリング120の外環面120aが全周に渡って開口部110aを形作るフランジ110の縁部と接触し、その上面120bが全周に渡って燃料タンク蓋100と接触している。これによってフランジ110の開口部110aが燃料タンク蓋100とOリング120とによって閉塞されている。
燃料タンク蓋100は、蓋部10と、ターミナル30と、抑制部材50と、覆い部70と、を有する。蓋部10は樹脂材料から成り、フランジ110とともに燃料タンク200の開口部200aを閉塞しつつ、駆動回路400を搭載する機能を果たす。上記したように、蓋部10はフランジ110の開口部110aを閉塞することで、燃料タンク200の開口部200aの一部を閉塞する。
本実施形態に係る蓋部10は、2色成形によって形成される。蓋部10は第1被覆部11と第2被覆部12とを有し、その界面は2回目の成形時の熱によって接合されている。第1被覆部11と第2被覆部12それぞれはターミナル30の中央部31の一部を被覆する。具体的に言えば、第1被覆部11はターミナル30の中央部31における他端33側の部位を被覆し、第2被覆部12は中央部31における一端32側の部位を被覆する。第1被覆部11と第2被覆部12とは同一の樹脂材料から成る。この樹脂材料としては、燃料透過性の低い樹脂材料が採用される。具体的に言えば、被覆部11,12の形成材料としてポリフェニレンサルファイド樹脂や、ポリブチレンテレフタレート樹脂が採用される。
第1被覆部11は駆動回路400を搭載する搭載部13と、駆動回路400のターミナル410と電気的に接続されるターミナル420の周囲を囲む囲み部14と、を有する。搭載部13の底面13aが第2被覆部12の上面12aと接合され、その上面13bに駆動回路400が設けられている。上面13bは中央が凹んだ形状を成し、その凹んだ領域に駆動回路400とともに駆動回路400を被覆保護する封止剤430が設けられている。囲み部14は搭載部13の側面と一体的に連結され、搭載部13から飛び出したターミナル420の周囲を囲むことで、駆動回路400のコネクタを構成している。なお、ターミナル420は蓋部10にインサート成形されるので燃料タンク蓋100の構成要素の1つであるが、本実施形態に係る燃料タンク蓋100を説明する上で特に関わりのあるものではない。そのために以下においては説明を簡単とするために特にターミナル420を記述しない。例えば、後述する準備工程において、本来であればターミナル420も準備されるが、その図示を省略する。
第1被覆部11(搭載部13)の底面13aには、第2被覆部12(ポンプ300)側に突起した環状の突起部71が形成されている。突起部71の内環面71a、および、底面13aにおける突起部71によって囲まれた底面71bによって覆い部70が構成され、この覆い部70に抑制部材50が満たされている。底面71bをターミナル30が貫き、覆い部70内に位置するターミナル30の一部が抑制部材50によって覆われている。後で詳説するが、ターミナル30に第1被覆部11とともに覆い部70を形成した後、この覆い部70に液体状態の抑制部材50を塗布することで抑制部材50の周囲を覆い部70によって覆う。このように覆い部70によって抑制部材50を覆うことによって、ターミナル30が第2被覆部12にインサート成形される際の熱による抑制部材50の流失が抑制される。
第2被覆部12は、第1被覆部11と抑制部材50によって中央部31の一部が被覆されたターミナル30を被覆するものである。本実施形態では、図1に示すように第2被覆部12はOリング120の環状を成す上面120bと全面接触されている。そして第2被覆部12から露出されたターミナル30の一端32の周囲を燃料タンク200内にて囲むことで、ポンプ300と接続されるコネクタを構成している。
ターミナル30は金属材料から成り、蓋部10にインサート成形されることで自身の中央部31が蓋部10に被覆保護されている。ターミナル30の両端部32,33は蓋部10から露出されており、その一端32が燃料タンク200内に位置してポンプ300と接続され、その他端33が燃料タンク200外に位置して駆動回路400のターミナル410と接続されている。図2および図3に示すように、搭載部13によって中央部31の一部が被覆保護され、その残りが抑制部材50と覆い部70とによって被覆されている。
抑制部材50は、中央部31の一部を被覆することで、燃料タンク200内に貯留された燃料がターミナル30と蓋部10との間の界面を伝って駆動回路400に到達することを抑制するものである。抑制部材50とターミナル30は、蓋部10とターミナル30それぞれよりも接着性が高くなっている。そのため図4に実線矢印で示すように、ターミナル30と蓋部10との間の界面を伝って抑制部材50に気化燃料が昇ってきたとしても、図4に破線矢印で示すように、抑制部材50によって気化燃料がそれ以上昇ることが抑制される。この結果、ターミナル30の他端33と接続された駆動回路400に気化燃料が到達することが抑制される。
次に、本実施形態に係る燃料タンク蓋100の製造方法を図5〜図8に基づいて説明する。図5に示すように、先ず他端33が屈曲されてL字を成すターミナル30を用意する。以上が準備工程である。
準備工程後、第1被覆部11を形作る第1金型のキャビティ内にターミナル30の中央部31の一部を配置する。より具体的に言えば、ターミナル30の中央部31における駆動回路400と接続される他端33側の部位を第1金型のキャビティ内に配置する。そしてそのキャビティ内に溶融した第1被覆部11の樹脂材料を注入し、冷却固化する。次いで図6に示すように、第1被覆部11によって中央部31の一部が被覆されたターミナル30を第1金型から取り出す。このようにターミナル30を第1被覆部11にインサート成形することで、第1被覆部11を形成するとともに、ターミナル30の中央部31における他端33側の部位を第1被覆部11によって被覆保護する。また、第2被覆部12にターミナル30をインサート成形する際の熱(後述する第2形成工程時の熱)による抑制部材50の流失を抑制する覆い部70を第1被覆部11に形成する。以上が第1成形工程である。
第1成形工程後、図7に示すように、第1被覆部11から露出されたターミナル30の中央部31の一部に液体状態の抑制部材50を塗布する。より具体的に言えば、ターミナル30の中央部31における覆い部70によって囲まれた部位に液体状態の抑制部材50を塗布する。そしてそれを固化する。こうすることでターミナル30の中央部31に覆い部70の中空の形状に応じた抑制部材50を形成するとともに、抑制部材50を覆い部70によって覆い、抑制部材50と覆い部70とを接着する。以上が形成工程である。
形成工程後、第2被覆部12を形作る第2金型のキャビティ内にターミナル30の中央部31の一部を配置する。より具体的に言えば、覆い部70、覆い部70によって覆われた抑制部材50、および、中央部31における第1被覆部11と抑制部材50によって被覆された部位を除く部位を第2金型のキャビティ内に配置する。そしてそのキャビティ内に溶融した第2被覆部12の樹脂材料を注入し、冷却固化する。こうすることで中央部31の一部を第2被覆部12によって被覆するとともに、第1被覆部11の底面13aの一部を溶融させて第2被覆部12と接合する。次いで図8に示すように、被覆部11,12と抑制部材50によって中央部31の全てが被覆されたターミナル30を第2金型から取り出す。このように中央部31の一部が抑制部材50によって被覆されたターミナル30を第2被覆部12にインサート成形することで、第2被覆部12を形成するとともに、第2被覆部12によって覆い部70の開口部に露出した抑制部材50を覆う。以上が第2成形工程である。以上の工程を経ることで図8に示す燃料タンク蓋100が製造される。
次に、本実施形態に係る燃料タンク蓋100の作用効果を説明する。上記したように、抑制部材50が覆い部70によって覆われている。したがって、抑制部材50の全面が蓋部10によって直接被覆される構成とは異なり、蓋部10を形成する樹脂材料の熱による抑制部材50の流失が抑制される。この結果、抑制部材50の機能が損なわれることが抑制される。すなわち、ターミナル30と蓋部10との間の界面を伝って駆動回路400に燃料が到達することが抑制される。
蓋部10は第1被覆部11と第2被覆部12とを有し、第1被覆部11の底面13aには、第2被覆部12(ポンプ300)側に突起した環状の突起部71が形成されている。突起部71の内環面71a、および、底面13aにおける突起部71によって囲まれた底面71bによって覆い部70が構成され、この覆い部70に抑制部材50が満たされている。この構成により、ターミナル30が第2被覆部12にインサート成形される際の熱による抑制部材50の流失が抑制される。また覆い部70が第1被覆部11(蓋部10)に形成されているので、覆い部が蓋部とは別部材である構成と比べて、部品点数が削減され、製造工程が煩雑と成ることが抑制される。
第1被覆部11と第2被覆部12とは同一の樹脂材料から成る。これによれば、第1被覆部11と第2被覆部12それぞれの樹脂材料が異なる構成とは異なり、第1被覆部11と第2被覆部12との接合が強くなる。そのため、第1被覆部11と第2被覆部12との界面を伝って気化燃料が意図しない雰囲気に侵入することが抑制される。
覆い部70に液体状態の抑制部材50を塗布することで抑制部材50の周囲が覆い部70によって覆われている。これによれば、覆い部70の中空の形状に応じた抑制部材50をターミナル30に形成することができる。また、覆い部70と抑制部材50とが単に接触する構成とは異なり、覆い部70と抑制部材50とが接着される。そのため、覆い部70による抑制部材50の被覆信頼性が向上されるとともに、抑制部材50と覆い部70との表面粗さに基づく隙間を介して、気化燃料が駆動回路400に侵入することが抑制される。
蓋部10の樹脂材料はポリフェニレンサルファイド樹脂、若しくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂から成る。このように、蓋部10が燃料透過性の低い樹脂材料から成るので、気化燃料が蓋部10を透過することが抑制される。この結果、蓋部10に搭載された駆動回路400に燃料が到達することが抑制される。
本実施形態では第1被覆部11に覆い部70が形成され、第1被覆部11を形成した後に第2被覆部12を形成する例を示した。しかしながらこれとは異なり、第2被覆部11に覆い部70が形成され、第2被覆部12を形成した後に第1被覆部11を形成してもよい。
本実施形態では第2成形工程において、第2被覆部12によって覆い部70の開口部に露出した抑制部材50が覆われた例を示した。しかしながら形成工程時において、覆い部70の開口部に露出した抑制部材50を閉塞部材(図示略)によって蓋をし、この蓋をした状態で第2成形工程を行っても良い。これによれば、抑制部材50が第2被覆部12と直接接触することがなくなるので、抑制部材50の流出が更に効果的に抑制される。この具体的な構成は、例えば後述する第3実施形態に係る図14に示される。
本実施形態では第1被覆部11と第2被覆部12の樹脂材料が同一である構成を示した。しかしながら第1被覆部11と第2被覆部12の樹脂材料は異なっていても良い。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図9〜図13に基づいて説明する。第2実施形態に係る燃料タンク蓋は、上記した実施形態によるものと共通するところが多いので、以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また、以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与する。
次に、本発明の第2実施形態を図9〜図13に基づいて説明する。第2実施形態に係る燃料タンク蓋は、上記した実施形態によるものと共通するところが多いので、以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また、以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与する。
第1実施形態では、蓋部10が第1被覆部11と第2被覆部12を有し、第1被覆部11に覆い部70が形成された例を示した。これに対し本実施形態では、蓋部10が第1被覆部11のみを有し、覆い部70が第2被覆部12と同様の構成を取ることを特徴とする。すなわち、第2被覆部12と同様の構成を有する覆い部70によって抑制部材50が覆われることを特徴とする。
上記した相違点があるので、覆い部70を説明する。覆い部70は抑制部材50よりも融点の低い樹脂材料から成る。抑制部材50によって中央部31の一部が被覆されたターミナル30を覆い部70の形成材料(樹脂材料)によってインサート成形することで、覆い部70によって抑制部材50が覆われる。覆い部70は蓋部10よりも燃料透過性の高い樹脂材料から成る。具体的に言えば、覆い部70はポリアセタール樹脂から成る。本実施形態では、図9に示すように覆い部70の上面70aに搭載部13の底面13aが接合されている。そして覆い部70はOリング120の環状を成す上面120bと全面接触され、覆い部70から露出されたターミナル30の一端32の周囲を燃料タンク200内で囲むことで、ポンプ300と接続されるコネクタとしての機能を果たしている。
抑制部材50とターミナル30は、蓋部10とターミナル30、および、覆い部70とターミナル30それぞれよりも接着性が高くなっている。そのため、ターミナル30と覆い部70との間の界面を伝って抑制部材50に気化燃料が昇ってきたとしても、抑制部材50によって気化燃料がそれ以上昇ることが抑制される。この結果、ターミナル30の他端33と接続された駆動回路400に気化燃料が到達することが抑制される。
次に、本実施形態に係る燃料タンク蓋100の製造方法を図10〜図13に基づいて説明する。図10に示すように、先ず他端33が屈曲されてL字を成すターミナル30を用意する。以上が準備工程である。
準備工程後、蓋部10を形作る第3金型のキャビティ内にターミナル30の中央部31の一部を配置する。より具体的に言えば、ターミナル30の中央部31における駆動回路400と接続される他端33側の部位を第3金型のキャビティ内に配置する。そしてそのキャビティ内に溶融した蓋部10の樹脂材料を注入し、冷却固化する。次いで図11に示すように、蓋部10によって中央部31の一部が被覆されたターミナル30を第3金型から取り出す。このようにターミナル30を蓋部10にインサート成形することで、蓋部10を形成するとともに、ターミナル30の中央部31における他端33側の部位を蓋部10によって被覆保護する。以上が第1成形工程である。
第1成形工程後、図12に示すように、蓋部10から露出されたターミナル30の中央部31の一部に液体状態の抑制部材50を塗布する。より具体的に言えば、ターミナル30の中央部31における蓋部10によって被覆保護された部位よりも、ポンプ300と接続される一端32側の部位に液体状態の抑制部材50を塗布する。そして液体状態の抑制部材50を固化する。こうすることで中央部31における蓋部10によって被覆保護された部位よりも一端32側の部位に抑制部材50を形成する。以上が形成工程である。
形成工程後、覆い部70を形作る第4金型のキャビティ内にターミナル30の中央部31の一部を配置する。より具体的に言えば、中央部31における蓋部10によって被覆された部位を除く部位を第4金型のキャビティ内に配置する。そしてそのキャビティ内に溶融した覆い部70の樹脂材料を注入し、冷却固化する。次いで図13に示すように、覆い部70によって中央部31の一部が被覆されたターミナル30を第4金型から取り出す。こうすることで中央部31の一部を覆い部70によって被覆するとともに、蓋部10の底面13aの一部を溶融させて覆い部70と接合する。また、覆い部70によって抑制部材50を覆う。以上が第2成形工程である。以上の工程を経ることで図13に示す燃料タンク蓋100が製造される。
次に、本実施形態に係る燃料タンク蓋100の作用効果を説明する。上記したように、本実施形態においても抑制部材50が覆い部70によって覆われている。したがって、蓋部10を形成する樹脂材料の熱による抑制部材50の流失が抑制される。この結果、ターミナル30と蓋部10との間の界面を伝って駆動回路400に燃料が到達することが抑制される。
覆い部70は抑制部材50よりも融点の低い樹脂材料から成る。そして抑制部材50によって中央部31の一部が被覆されたターミナル30が覆い部70にインサート成形されることで、抑制部材50が覆い部70によって覆われている。これによれば、覆い部と抑制部材とが単に接触する構成とは異なり、覆い部70と抑制部材50とが接着される。そのため、覆い部70による抑制部材50の被覆信頼性が向上される。
覆い部70は樹脂材料から成り、蓋部10は覆い部70よりも燃料透過性の低い樹脂材料から成る。これによれば、蓋部10が覆い部70よりも燃料透過性の高い樹脂材料から成る構成とは異なり、気化燃料が蓋部10を透過することが抑制される。この結果、駆動回路400に燃料が到達することが抑制される。
蓋部10の樹脂材料はポリフェニレンサルファイド樹脂、若しくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂から成る。このように、蓋部10が燃料透過性の低い樹脂材料から成るので、気化燃料が蓋部10を透過することが抑制される。この結果、蓋部10に搭載された駆動回路400に燃料が到達することが抑制される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図14〜図19に基づいて説明する。第3実施形態に係る燃料タンク蓋は、上記した実施形態によるものと共通するところが多いので、以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また、以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与する。
次に、本発明の第3実施形態を図14〜図19に基づいて説明する。第3実施形態に係る燃料タンク蓋は、上記した実施形態によるものと共通するところが多いので、以下においては共通部分の説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。また、以下においては上記した実施形態で示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与する。
第2実施形態では、ターミナル30が蓋部10および覆い部70それぞれにインサート成形される例を示した。これに対し本実施形態では、覆い部70が機械的に組み付けられたターミナル30が蓋部10にインサート成形される点を特徴とする。
図14に示すように、覆い部70がターミナル30に機械的に組み付けられ、抑制部材50が覆い部70によって覆われている。覆い部70は、液体状態の抑制部材50を貯留する溝部72と、溝部72の開口部を閉塞する閉塞部73と、を有する。溝部72は、筒部72aと、筒部72aの有する2つの開口部の内の一方を閉塞する底部72bと、を有する。底部72bにはターミナル30を通すための貫通孔が形成されており、この貫通孔にターミナル30を通すことで、溝部72がターミナル30に機械的に組みつけられる。また閉塞部73にもターミナル30を通すための貫通孔が形成されており、この貫通孔にターミナル30を通すことで、閉塞部73がターミナル30に機械的に組みつけられる。閉塞部73は筒部72aの有する2つの開口部の内の他方を閉塞するように、ターミナル30に機械的に組みつけられる。なお、覆い部70は樹脂材料から成り、蓋部10および覆い部70それぞれの樹脂材料は同一となっている。蓋部10および覆い部70それぞれの樹脂材料は、ポリフェニレンサルファイド樹脂、若しくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂から成る。
図14に示すように、ターミナル30の中央部31の一部が抑制部材50と覆い部70とによって囲まれるとともに、覆い部70の外面の全てが蓋部10によって被覆されている。そして蓋部10がOリング120の環状を成す上面120bと全面接触され、蓋部10から露出されたターミナル30の一端32の周囲を燃料タンク200内にて蓋部10が囲むことで、ポンプ300と接続されるコネクタとしての機能を果たしている。
次に、本実施形態に係る燃料タンク蓋100の製造方法を図15〜図19に基づいて説明する。図15に示すように、先ず他端33が屈曲されてL字を成すターミナル30を用意する。以上が準備工程である。
準備工程後、図16に示すように、溝部72をターミナル30の中央部31に機械的に組み付ける。具体的に言えば、溝部72の底部72bに形成された貫通孔にターミナル30を通すことで、溝部72を中央部31に機械的に組み付ける。以上が第1組み付け工程である。
第1組み付け工程後、図17に示すように、溝部72の中空に液体状態の抑制部材50を塗布して、その中空を抑制部材50によって満たす。そしてそれを固化する。こうすることでターミナル30の中央部31に溝部72の中空の形状に応じた抑制部材50を形成するとともに、抑制部材50と溝部72とを接着する。以上が形成工程である。
形成工程後、図18に示すように溝部72の開口部を閉塞するように、閉塞部73をターミナル30に組み付ける。具体的に言えば、閉塞部73に形成された貫通孔にターミナル30を通すことで、閉塞部73を中央部31に機械的に組み付ける。こうすることで抑制部材50を覆い部70によって覆う。以上が第2組み付け工程である。
第2組み付け工程後、抑制部材50と覆い部70が取り付けられた中央部31を第5金型のキャビティ内に配置する。そしてそのキャビティ内に溶融した蓋部10の樹脂材料を注入し、冷却固化する。次いで図19に示すように、蓋部10によって中央部31の被覆されたターミナル30を第5金型から取り出す。このようにターミナル30を蓋部10にインサート成形することで、蓋部10を形成するとともに、覆い部70を蓋部10によって被覆保護する。以上が成形工程である。以上の工程を経ることで、図19に示す燃料タンク蓋100が製造される。
上記したように、本実施形態においてもターミナル30の中央部31の一部に抑制部材50が付着され、抑制部材50が覆い部70によって覆われている。したがって、第1実施形態と同様にして、ターミナル30を蓋部10にインサート成形する際、蓋部10を形成する樹脂材料の熱による抑制部材50の流失が抑制される。この結果、ターミナル30と蓋部10との間の界面を伝って駆動回路400に燃料が到達することが抑制される。
第2実施形態で記述したように、抑制部材50とターミナル30は、蓋部10とターミナル30よりも接着性が高くなっている。そのため、ターミナル30と蓋部10との間の界面を伝って抑制部材50に気化燃料が昇ってきたとしても、抑制部材50によって気化燃料がそれ以上昇ることが抑制される。この結果、駆動回路400に気化燃料が到達することが抑制される。
覆い部70がターミナル30に機械的に組み付けられることで、抑制部材50が覆い部70によって覆われている。これによれば、例えば抑制部材50が覆い部70を形成する樹脂材料によってインサート成形される構成とは異なり、そのインサート成形時の熱によって抑制部材50が流失することが抑制される。この結果、ターミナル30と蓋部10との間の界面を伝って駆動回路400に燃料が到達することが抑制される。
覆い部70は、溝部72の他に、溝部72の開口部を閉塞する閉塞部73を有する。これによれば、覆い部が溝部のみを有する構成とは異なり、ターミナル30が蓋部10にインサート成形される際、蓋部10を形成する樹脂材料が抑制部材50と接触することが抑制される。この結果、抑制部材50の流失が抑制され、ターミナル30と蓋部10との間の界面を伝って駆動回路400に燃料が到達することが抑制される。
第2実施形態では覆い部70は蓋部10よりも燃料透過性の高い樹脂材料から成る例を示したが、本実施形態では蓋部10および覆い部70それぞれは同一の樹脂材料から成る。これによれば、蓋部10と覆い部70それぞれが異なる樹脂材料である構成と比べて、構成が簡素化される。また、蓋部10と覆い部70との接合強度を高めることができる。
蓋部10および覆い部70それぞれの樹脂材料は、ポリフェニレンサルファイド樹脂、若しくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂から成る。このように、蓋部10と覆い部70それぞれが燃料透過性の低い樹脂材料から成るので、気化した燃料が蓋部10を透過することが抑制される。この結果、駆動回路400に燃料が到達することが抑制される。
形成工程において、溝部72の中空に液体状態の抑制部材50を塗布し、それを固化する。こうすることでターミナル30の中央部31に溝部72の中空の形状に応じた抑制部材50を形成するとともに、抑制部材50と溝部72とを接着する。これによれば溝部72の中空の形状に応じて抑制部材50の形状を決定することができるので、抑制部材50の形状が意図しない形状となることが抑制される。また、抑制部材50と溝部72とが接着されるので、抑制部材50と溝部72とが単に接触した構成と比べて、抑制部材50と溝部72との表面粗さに基づく隙間を介して、気化燃料が駆動回路400に侵入することが抑制される。
なお、第2実施形態では抑制部材50は覆い部70よりも融点の高い接着剤である例を示した。これは抑制部材50を覆い部70によって被覆する際にそのインサート成形時の熱によって抑制部材50が流失することを抑制するためである。しかしながら本実施形態では上記したインサート成形が行われないので、抑制部材50と覆い部70の形成材料の融点の上下関係はどちらが高くともよい。
本実施形態では、溝部72の底部72bに貫通孔が形成され、この貫通孔にターミナル30を通すことで溝部72がターミナル30に固定される例を示した。しかしながら、溝部72に関しては、インサート成形によってターミナル30に形成しても良い。これによれば、上記した溝部72の底部72bに貫通孔を形成する必要がなく、ターミナル30と貫通孔を構成する縁部との間の空隙が生じることがなくなる。
本実施形態では、覆い部70が溝部72とその開口部を閉塞する閉塞部73を有し、溝部72が筒部72aとその2つの開口部の内の一方を閉塞する底部72bを有する例を示した。しかしながら図20に示すように、抑制部材50が上記した筒部72aと底部72bの他に、2つの開口部の内の他方を閉塞する上部72cを有する構成を採用することもできる。この場合、底部72bと上部72cそれぞれに貫通孔が形成され、この貫通孔にターミナル30が通されることで溝部72がターミナル30に機械的に組み付けられる。
図20に示す燃料タンク蓋100は、図21〜図24に示す工程を経ることで製造される。図21に示すように、先ず他端33が屈曲されてL字を成すターミナル30を用意する。以上が準備工程である。
準備工程後、図22に示すように、ターミナル30の中央部31に抑制部材50を塗布して、それを固化する。こうすることで中央部31に抑制部材50を形成する。以上が形成工程である。
形成工程後、図23に示すように、覆い部70をターミナル30に機械的に組み付ける。具体的に言えば、覆い部70の底部72b、上部72cそれぞれに形成された貫通孔にターミナル30を通すことで、覆い部70を中央部31に機械的に組み付ける。こうすることで抑制部材50を覆い部70によって覆う。以上が組み付け工程である。
組み付け工程後、抑制部材50と覆い部70が取り付けられた中央部31を第5金型のキャビティ内に配置し、キャビティ内に溶融した蓋部10の樹脂材料を注入して、冷却固化する。次いで図24に示すように、蓋部10によって被覆されたターミナル30を第5金型から取り出す。以上が成形工程である。以上の工程を経ることで、図24に示す燃料タンク蓋100が製造される。
なお、上記したように本実施形態では覆い部70が、溝部72と閉塞部73を有する例を示したが、覆い部70は溝部72のみを有する構成を採用することもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
各実施形態では、燃料タンク蓋100とフランジ110とが別体である例を示した。しかしながら、燃料タンク蓋100の蓋部10とフランジ110とが一体でもよい。この場合、燃料タンク蓋100は単体で燃料タンク200の開口部200aの全てを閉塞する。
各実施形態では燃料タンク蓋100を主として説明したが、この燃料タンク蓋100と、上記した燃料タンク200と、駆動回路400と、ポンプ300と、を有する燃料ポンプモジュール500は、もちろん特許請求の範囲に含まれている。
10・・・蓋部、30・・・ターミナル、31・・・中央部、32・・・一端、33・・・他端、50・・・抑制部材、70・・・覆い部、100・・・燃料タンク蓋、200・・・燃料タンク、200a・・・開口部、300・・・ポンプ、400・・・駆動回路
Claims (17)
- 燃料タンク(200)の開口部(200a)を閉塞し、前記燃料タンク内に設けられたポンプ(300)の駆動回路(400)を搭載する樹脂製の蓋部(10)と、
前記蓋部にインサート成形されることで中央部(31)が被覆保護され、一端(32)が前記燃料タンク内にて前記ポンプと接続され、他端(33)が前記燃料タンク外にて前記駆動回路と接続されたターミナル(30)と、
前記ターミナルの中央部の一部を被覆することで、前記燃料タンク内に貯留された燃料が前記ターミナルと前記蓋部との間の界面を伝って前記駆動回路に到達することを抑制する抑制部材(50)と、
前記抑制部材を覆う覆い部(70)と、を有することを特徴とする燃料タンク蓋。 - 前記蓋部は、前記ターミナルの中央部における前記一端側の部位を被覆する第1被覆部(11)と、前記ターミナルの中央部における前記他端側の部位を被覆する第2被覆部(12)と、を有し、
前記覆い部は、前記第1被覆部および前記第2被覆部の一方に形成されており、液体状態の前記抑制部材を貯留して覆うことで前記第1被覆部および前記第2被覆部の他方に前記ターミナルがインサート成形される際の熱による前記抑制部材の流失を抑制することを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク蓋。 - 前記第1被覆部と前記第2被覆部それぞれの樹脂材料は同一であることを特徴とする請求項2に記載の燃料タンク蓋。
- 前記第1被覆部と前記第2被覆部それぞれの樹脂材料は、ポリフェニレンサルファイド樹脂、若しくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂から成ることを特徴とする請求項3に記載の燃料タンク蓋。
- 前記覆い部は前記抑制部材よりも融点の低い樹脂材料から成り、
前記抑制部材によって前記中央部の一部が被覆された前記ターミナルが前記覆い部を形成する樹脂材料によってインサート成形されることで、前記抑制部材が前記覆い部によって覆われていることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク蓋。 - 前記覆い部が前記ターミナルに機械的に組み付けられることで、前記抑制部材が前記覆い部によって覆われていることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク蓋。
- 前記覆い部は、前記ターミナルに機械的に組みつけられることで液体状態の前記抑制部材を貯留して覆う溝部(72)を有することを特徴とする請求項6に記載の燃料タンク蓋。
- 前記覆い部は、前記溝部の他に、前記溝部の開口部を閉塞して前記抑制部材を覆う閉塞部(73)を有することを特徴とする請求項7に記載の燃料タンク蓋。
- 前記覆い部は樹脂材料から成り、
前記蓋部は前記覆い部よりも燃料透過性の低い樹脂材料から成ることを特徴とする請求項5〜8いずれか1項に記載の燃料タンク蓋。 - 前記蓋部の樹脂材料はポリフェニレンサルファイド樹脂、若しくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂から成り、
前記覆い部の樹脂材料はポリアセタール樹脂から成ることを特徴とする請求項9に記載の燃料タンク蓋。 - 前記覆い部は樹脂材料から成り、
前記蓋部および前記覆い部それぞれの樹脂材料は同一であることを特徴とする請求項6〜8いずれか1項に記載の燃料タンク蓋。 - 前記蓋部および前記覆い部それぞれの樹脂材料は、ポリフェニレンサルファイド樹脂、若しくは、ポリブチレンテレフタレート樹脂から成ることを特徴とする請求項11に記載の燃料タンク蓋。
- 請求項1〜12いずれかに記載の燃料タンク蓋(100)と、
前記燃料タンク蓋によって開口部(200a)が閉塞される燃料タンク(200)と、
前記燃料タンク蓋に搭載された駆動回路(400)と、
前記燃料タンク内に設けられ、前記駆動回路によって駆動されるポンプ(300)と、を有することを特徴とする燃料ポンプモジュール。 - 請求項2に記載の燃料タンク蓋の製造方法であって、
前記第1被覆部(11)および前記第2被覆部(12)の一方に前記ターミナル(30)をインサート成形する第1成形工程と、
前記第1成形工程後、前記ターミナルに前記抑制部材(50)を形成する形成工程と、
前記形成工程後、前記第1被覆部および前記第2被覆部の他方に前記ターミナルをインサート成形する第2成形工程と、を有し、
前記第1成形工程において、前記抑制部材を覆うことで前記第2成形工程時の熱による前記抑制部材の流失を抑制する前記覆い部(70)を前記第1被覆部および前記第2被覆部の一方に形成し、
前記形成工程において、前記覆い部に液体状態の前記抑制部材を貯留して固化することで前記抑制部材を前記覆い部によって覆い、
前記第2成形工程において、前記覆い部によって前記抑制部材が覆われた状態にて前記第1被覆部および前記第2被覆部の他方に前記ターミナルをインサート成形することを特徴とする燃料タンク蓋の製造方法。 - 請求項5に記載の燃料タンク蓋の製造方法であって、
前記蓋部(10)に前記ターミナル(30)をインサート成形する第1成形工程と、
前記第1成形工程後、前記ターミナルに前記抑制部材(50)を形成する形成工程と、
前記形成工程後、前記覆い部(70)に前記ターミナルをインサート成形することで、前記抑制部材を前記覆い部によって被覆保護する第2成形工程と、を有することを特徴とする燃料タンク蓋の製造方法。 - 請求項6〜8いずれか1項に記載の燃料タンク蓋の製造方法であって、
前記ターミナル(30)に前記覆い部(70)を機械的に組み付ける第1組み付け工程と、
前記第1組み付け工程後、前記覆い部の中空に液体状態の前記抑制部材(50)を塗布して固化することで、前記抑制部材を形成する形成工程と、
前記形成工程後、前記抑制部材と前記覆い部が取り付けられた前記ターミナル(30)を前記蓋部(10)にインサート成形する成形工程と、を有することを特徴とする燃料タンク蓋の製造方法。 - 請求項6に記載の燃料タンク蓋の製造方法であって、
前記ターミナル(30)に前記抑制部材(50)を形成する形成工程と、
前記形成工程後、前記ターミナルに前記覆い部(70)を機械的に組み付けることで前記抑制部材を前記覆い部によって覆う組み付け工程と、
前記組み付け工程後、前記抑制部材と前記覆い部が取り付けられた前記ターミナルを前記蓋部(10)にインサート成形する成形工程と、を有することを特徴とする燃料タンク蓋の製造方法。
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