JP2015196977A - 開閉補助装置及びこれを用いた引き戸構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】1固定部材と第2固定部材との間隔を短くすることができ施工性を改善した開閉補助装置及びこれを用いた引き戸構造の提供を図る。【解決手段】弾性体57の伸縮によって、戸体11を閉じ位置の手前から閉め切り移動させると共に、開き位置の手前から開き完了位置まで開け切り移動させる。第1固定部材21は、第1フック部材31に係合して、閉め切り移動をさせる。第2固定部材22は、前記第2フック部材32に係合して、開き切り移動をさせる。第1固定部材21と第2固定部材22とは前方側から後方側に向けて順に配列され、第1フック部材31と前記第2フック部材32とは逆順に配列される。弾性体57の伸縮によって、両フック部材31、32間の間隔が大きくなることで、閉め切り移動及び開け切り移動がなされる。【選択図】 図1

Description

本発明は、引き戸形式による扉や窓等の引き戸の開閉を補助する開閉補助装置及びこれを用いた引き戸構造に関するものである。
引き戸形式による扉や窓等、直線移動することで開口部の開閉を行う移動体(以下、引き戸という)にあっては、その開閉の最終段階において開閉を補助する開閉補助装置が用いられる場合がある。この開閉補助装置としては、特許文献1〜4に示すものが知られている。この開閉補助装置は、引き戸を閉める際と引き戸を開く際との双方で作動する。引き戸を閉める際には、引き戸が閉まり切る手前で作動して、引き戸を適当な速度で自動的に閉めるようにし、引き戸を開く際には、開き切る手前で作動して、適当な速度で開き切るようにしたものである。これによって、勢いよく引き戸を開閉しても開閉位置の手前で適当な速度に引き戸が減速し、静かに開閉が完了すると共に、勢いが足らずに開閉しきらない場合でも開閉位置の手前からは適当な速度に引き戸が自動で開閉して、静かに開閉が完了するものである。
具体的には、この開閉補助装置は、引き戸側に取り付けれる戸体側装置と、引き戸が走行する戸枠側に取り付けられる第1と第2の固定部材とを備える。戸体側装置は、長手方向の両端側に係止溝を有する棒状ケーシングと、シリンダ部とピストンロッドロッドとからなる緩衝ダンパと、前記シリンダ部の基部端及び前記ピストンロッドロッド先端にそれぞれ軸支したフック部材と、対向する第1と第2のフック部材間に設けられた引張り弾性体とを備える。そして、前記フック部材が前記棒状ケーシングの係止溝へ係止している状態では作動せず、前記フック部材と前記棒状ケーシングの係止溝との係止が解除されることによって、前記引張り弾性体と緩衝ダンパの作用によって、適正な速さで自動的に引き戸が開閉するようにしたものである。前記固定部材は、前記フック部材の前記棒状ケーシングの係止溝に対する係止を解除するための部材であり、戸枠の閉まり側に設けられた第1の固定部材と、開き側に設けられた第2の固定部材とを備える。
より具体的には、左右方向に引き戸が移動して開閉がなされる場合、前記第1固定部材は、戸枠の上部において、閉じ完了位置の手前(例えば左手前)の位置に、前記第2固定部材は、開き完了位置の手前(例えば右手前)の位置に、それぞれ1個ずつ設けられる。
言い換えれば、第1固定部材と閉じ完了位置との間隔と、第2固定部材と開き完了位置との間隔とは、実質的に等しい距離に設定される。
従って、左右2個の第1固定部材と第2固定部材との間隔は、引き戸の左右長さよりも、大きくなる。
その結果、例えば、出入り口となる開口部に1枚の引き戸を設け、引き戸を開く際には、廊下横の戸袋に引き戸が収納されるような構造の扉に、この開閉補助装置を用いた場合、引き戸が閉まり切る手前(例えば左手前)の位置に設けられる第1固定部材は、開口部の戸枠に取り付けられることになり、施工も容易に行うことができるが、引き戸が開き切る手前(例えば右手前)の位置に設けられる第2固定部材は、戸袋内の戸枠に取り付ける必要があり、施工が困難になる。特に、後付けで、開閉補助装置を引き戸に取り付ける場合には、戸袋を解体しなければ施工できないという事態を招いてしまう。
特許第5019898号公報 特許第4852569号公報 特許第4813523号公報 特許第4319687号公報
本発明が解決しようとする課題は、1固定部材と第2固定部材との間隔を短くすることができる開閉補助装置及びこれを用いた引き戸構造の提供を図ることにある。また、これにより、施工性を改善することができる開閉補助装置及びこれを用いた引き戸構造の提供を図ることにある。
本発明は、少なくとも支持部が戸枠の長手方向に沿って前方側又は後方側に直線移動することによって開口部の開閉がなされる戸体の開閉を補助するものであり、前記戸体側に設けられる戸体側装置と、前記戸枠側に設けられる第1と第2の少なくとも2つの固定部材とを備え、前記戸体側装置は、第1と第2の少なくとも2つのフック部材と、前記フック部材の開始動作によって作動する弾性開閉装置とを備え、前記弾性開閉装置は、前記開始動作によって前記長手方向に伸縮する弾性体を備え、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を閉じ位置の手前から閉じ完了位置まで戸体を閉め切り移動させると共に、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を開き位置の手前から開き完了位置まで戸体を開け切り移動させるものであり、前記第1固定部材は、前記閉め切り移動時に前記第1フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記閉め切り移動をさせるものであり、前記第2固定部材は、前記戸体の開き切り時に前記第2フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記開き切り移動をさせるものである開閉補助装置において、前記第1固定部材と前記第2固定部材とは、前記長手方向の前方側から後方側に向けて順に配列され、前記第1フック部材と前記第2フック部材とは、前記両固定部材の配列順とは逆順に、前記長手方向の後方側から前方側に向けて順に配列され、前記弾性開閉装置の前記弾性体の伸縮によって、両フック部材同士の前記長手方向の間隔が大きくなることで、前記閉め切り移動及び前記開け切り移動がなされるものであることを特徴とする開閉補助装置を提供する。
また本発明は、戸枠と、戸枠の長手方向に沿って前方側又は後方側に直線移動することによって開口部の開閉がなされる戸体と、開口部の横に設けられた戸袋と、開閉補助装置を備え、前記戸体側装置は、第1と第2の少なくとも2つのフック部材と、前記フック部材の開始動作によって作動する弾性開閉装置とを備え、前記弾性開閉装置は、前記開始動作によって前記長手方向に伸縮する弾性体を備え、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を閉じ位置の手前から閉じ完了位置まで戸体を閉め切り移動させると共に、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を開き位置の手前から開き完了位置まで戸体を開け切り移動させるものであり、前記第1固定部材は、前記閉め切り移動時に前記第1フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記閉め切り移動をさせるものであり、前記第2固定部材は、前記戸体の開き切り時に前記第2フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記開き切り移動をさせるものである開閉補助装置において、前記第1固定部材と前記第2固定部材とは、前記長手方向の前方側から後方側に向けて順に配列され、前記第1フック部材と前記第2固定部材とは、前記両固定部材の配列順とは逆順に、前記長手方向の後方側から前方側に向けて順に配列され、前記弾性開閉装置の前記弾性体の伸縮によって、両フック部材同士の前記長手方向の間隔が大きくなることで、前記閉め切り移動及び前記開け切り移動がなされるものであり、前記両固定部材の前記長手方向の間隔が前記戸体の前記長手方向の長さよりも短く、前記両固定部材は、前記開口部における戸枠に配置され、前記戸袋内には配置されていないことを特徴とする引き戸構造を提供する。
本発明の開閉補助装置及び引き戸構造は、前記第1固定部材と前記第2固定部材との左右間隔を短くすることができる。特に、同間隔が前記の左右長さよりも短することもできるため、施工に際しては、前記第1固定部材と前記第2固定部材とをの左右長さの範囲内にて取り付ける作業を行うだけでよく、施工性が改善されたものである。
特に、開口部が1枚分の大きさであり、開いたが開口部の横の戸袋内に収納されるにあっても、開口部における戸枠(前記閉じ完了位置まで閉じられた前記の範囲内における戸枠)に、前記第1固定部材と前記第2固定部材とを取り付けることができるため、施工性の改善の効果が顕著に現れる。
本発明の実施の形態に係る引き戸構造の全体図。 引き戸構造の作動状態を示すもので、(A)開き切り移動開始時の説明図、(b)開き切り移動完了時の説明図、(C)閉め切り移動開始時の説明図、(D)閉め切り移動の完了時の説明図。 同実施の形態に係る変形例の開閉補助装置の説明図。 (A)同実施の形態に係る開閉補助装置の組み付け状態の側面図、(b)開き切り移動開始時の側面図、(C)開き切り移動完了時の側面図。 同実施の形態に係る回動輪とレールを示すもので、(A)レールの正面図、(b)回動輪とレールの正面図、(C)回動輪の平面図、(D)回動輪の側面図。 (A)同実施の形態に係る第2固定部の正面図、(b)同側面図。 (A)同実施の形態に係る第2フック部材の平面図、(b)同側面図。 (A)同実施の形態に係る第1固定部の側面図、(b)同底面図。 (A)同実施の形態に係る第1フック部材の正面図、(b)同側面図。 (A)同実施の形態に係る第1長尺体の平面図、(b)同側面図、(C)同正面図。 (A)同実施の形態に係る後方キャップの正面図、(b)同平面図、(C)同側面図、(D)同底面図。 (A)同実施の形態に係る前方キャップの正面図、(b)同平面図、(C)同側面図。 (A)同実施の形態に係る第2長尺体の平面図、(b)同正面図。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1及び図2を参照して、一実施の形態に係る戸体構造とその動きを説明する。
まず図1に基づき各部の構造を説明し、図2を参照してその動きを説明する。なお、図2では主として文中で示した符号のみを示すが、符号のない部材については図1と同様である。
(引き戸構造の全体)
この実施の形態の引き戸構造は、一般家庭の扉構造を例示したもので、枠体12と戸体11とを備える。枠体12は、左側(前方側f)に開口部13を備え、右側(後方側b)に戸袋14を備えるものであり、戸体11はその長手方向に直線移動して、前方側fにて開口部13を閉じ、後方側bにて戸袋14内に収納されて開口部13が開かれた状態となる。なお、本発明において、前方側fと後方側bとは相対的な位置関係を示すに止まり、絶対的な位置を特定するものではない。
この例では、戸体11は吊り下げ式の扉として実施されているが、図1、図2では、吊り下げ構造については図示してない。吊り下げ構造については、公知の吊り下げ式の扉の構造と同様な構造を採用できる。戸体11は、吊り下げ式の他、下端に回動輪を有する扉としても実施することができる。
引き戸構造は、家の扉や窓や網戸の他、家具の扉などにも適用できる。またクローゼットの扉のように、扉の支持部のみはレールに沿って長手方向に直線移動するが、扉自体は折り畳み式で開閉するものであってもよく、本発明においては、この種の折り畳み式の扉を含めて引き戸という。
(開閉補助装置について)
開閉補助装置は、この種の引き戸構造において、その開閉の最終段階において開閉を補助する装置であり、戸体11側に設けられる戸体側装置30と、枠体12側の固定部材20とを備える。この開閉補助装置、引き戸を閉める際と引き戸を開く際との双方で作動する。引き戸を閉める際には、引き戸が閉まり切る手前で作動して、引き戸を適当な速度で自動的に戸体11を閉め切るように移動(閉め切り移動)させ、引き戸を開く際には、開き切る手前で作動して、適当な速度で開き切るように移動(開き切り移動)させるものである。これによって、勢いよく引き戸を開閉しても開閉位置の手前で適当な速度に引き戸が減速し、静かに開閉が完了すると共に、勢いが足らずに開閉しきらない場合でも開閉位置の手前からは適当な速度に引き戸が自動で開閉して、静かに開閉が完了するものである。
(固定部材20について)
まず、固定部材20は、第1固定部21と第2固定部22との2つ部材を備え、枠体12の上枠に固定されている。第1固定部21と第2固定部22との間隔は、戸体11の長さよりも短く設定され、共に開口部13における枠体12に設けられている。第1固定部21と第2固定部22とは別体に形成してもよいが、両者を長板材の両端に設けるなどして、一体化してもよい。一体化した場合には、第1固定部21と第2固定部22との間隔を取り付け作業時に設定調整する必要がない。
(戸体側装置30について)
戸体側装置30は、第1フック部材31、第2フック部材32、弾性開閉装置53、第1長尺体41及び第2長尺体42とを備え、弾性開閉装置53は緩衝ダンパ54と弾性体57とを備える。図1及び図2においては、作動状態を明らかにするために、これらの各部材について上下間隔を空けた状態で描いているが、実際はこれらの部材は、図4に示すように、コンパクトに纏められて配置される。なお、図示は省略したが、第1長尺体41には適宜数の回動輪43が設けられており、この回動輪43が枠体12の上枠に沿って配置されたレール上を走行する。
(緩衝ダンパ54について)
緩衝ダンパ54は、シリンダ(後方側部材)55とピストン(前方側部材)56とを備え、伸縮時に抵抗を付加するものであり、シリンダ(後方側部材)55とピストン(前方側部材)56との間に引っ張りコイルスプリング等の弾性体57が渡されている。なお、弾性体57は図1にのみ図示し、図2では、図示を省略した。これにより、緩衝ダンパ54の衝撃吸収作用によって、勢いよく戸体11を開閉しても開閉位置の手前で適当な速度に引き戸が減速し、弾性体57及び緩衝ダンパ54の作用で静かに開閉が完了すると共に、勢いが足らずに開閉しきらない場合でも開閉位置の手前からは適当な速度に戸体11が自動で開閉して、静かに開閉が完了する。なお、シリンダ(後方側部材)55とピストン(前方側部材)56との前後関係を入れ換えてを実施することもできる。
(第1長尺体41及び第2長尺体42について)
第1長尺体41及び第2長尺体42は、緩衝ダンパ54と平行に配置され、それぞれ前後方向に伸びる。この例では、第1長尺体41の下方に第2長尺体42が配置されている。なお、若干構造は複雑となるが、第1長尺体41の上方に第2長尺体42を配置して実施することもできる。
第1長尺体41は、その適宜位置(この例では前端寄り)に支持部15が設けられ、支持部15を介して戸体11が吊り下げられている。従って、戸体11は第1長尺体41と一体に移動する。なお、この例では前端寄りのみ支持部15を配置しているが、複数箇所に配置することもでき、また、開閉補助装置とは無関係に他の位置で戸体11をレールに支持させて、支持部15とのバランスを取って戸体11を吊り下げるようにしてもよい。
第2長尺体42には、シリンダ(後方側部材)55が固定される。この例では、第2長尺体42の後端側とシリンダ(後方側部材)55の後端側とが固定されているが、例えば、図3に示すように、シリンダ(後方側部材)55の前端側に第2長尺体42の後端側を固定することで、第2長尺体42の長さを短くすることができる。
(第1係脱部51及び第2係脱部52)
第1長尺体41には、第1係脱部51と第2係脱部52とが設けられており、第1係脱部51は第2係脱部52の後方側に設けられている。第1係脱部51及び第2係脱部52は、共に第1長尺体41の前端寄りに設けることが望ましい。ここで前端寄りとは、第1長尺体41の長手方向の略半分よりも前方側fを意味するもので、第1係脱部51と第2係脱部52の間の間隔を第1長尺体41の長さの半分以上とすると、緩衝ダンパ54や弾性体57の長さが小さくなりすぎたりして、十分な効果を発揮できないおそれがあったり、このおそれを回避するために設計が複雑になるおそれがある。
(第1フック部材31と第2フック部材32について)
第1フック部材31は、ピストン(前方側部材)56に取り付けられている。第1フック部材31は、ピストン(前方側部材)56の適宜位置に設ければよいが、その前端とする方が、緩衝ダンパ54の長さを有効に使えて有利である。第1フック部材31は、戸体11の移動によって、第1固定部21と係合すると共に、第1係脱部51と係合する。より詳しくは、第1フック部材31は、第1固定部21と係合している状態では第1係脱部51との係合が解除されて第1長尺体41との関係ではフリーとなる。
第2フック部材32は、第2長尺体42に取り付けられている。第2フック部材32は第1フック部材31よりも前方側に配置されればよく、この例では第2長尺体42の前端寄りに固定されている。第2フック部材32は、戸体11の移動によって、第2固定部22と係合すると共に、第2係脱部52と係合する。より詳しくは、第2フック部材32は、第2固定部22と係合している状態では第2係脱部52との係合が解除されて第1長尺体41との関係ではフリーとなる。
なお、第2長尺体42は、シリンダ(後方側部材)55との固定位置から、ピストン(前方側部材)56よりもさらに前方側に向けて伸びているものであり、第1係脱部51は、第2長尺体42に対する第2フック部材32の固定位置と、第2長尺体42に対するシリンダ(後方側部材)55の固定位置との間に、配置されている。
従って、第1固定部21は第2固定部22の前方側fに位置するのに対して、これとは逆に、第1フック部材31及び第1係脱部51は、第2フック部材32及び第2係脱部52の後方側bに位置する点が、本発明の特徴の一つである。
(戸体11の開閉時の動き)
戸体11が中間位置にあるときは、図1に示すように、第1フック部材31と第2フック部材32は、第1固定部21と第2固定部22とに係合しておらず、第1係脱部51と第2係脱部52にそれぞれ係合している。この状態では、緩衝ダンパ54及び弾性体57の弾性開閉装置53は、伸びた状態となっており、収縮のエネルギーを蓄えた状態となっている。
次に、図2(A)(b)に示すように、戸体11が人によって後方側bに移動させられると、第2フック部材32が第2固定部22に係合し、第2係脱部52との係合が解除される。これによって、緩衝ダンパ54が弾性体57の弾性によって収縮する。その結果、緩衝ダンパ54の収縮に伴い、第1フック部材31と第1係脱部51との係合によって、ピストン(前方側部材)56に係止状態となっている第1長尺体41が相対的に後方側bに移動する。これによって、第1長尺体41に対して支持部15で接続されている戸体11が後方側bに移動して、開き切り移動が完了する(図2(b))。
この開き切り完了状態から、人が、戸体11を前方側fへ動かすと、図2(A)の状態から、図1の状態に戻る。戻る際に、緩衝ダンパ54及び弾性体57の弾性開閉装置53が伸びた状態となり、収縮のエネルギーを蓄えた状態となる。
さらに、人が戸体11を前方側fに動かすと、図2(C)(D)に示すように、第1フック部材31が第1固定部21に係合し、第1係脱部51との係合が解除される。これによって、緩衝ダンパ54が弾性体57の弾性によって収縮する。その結果、弾性開閉装置53の収縮に伴い、第2フック部材32と第2係脱部52との係合によって、シリンダ(後方側部材)55に係止状態となっている第1長尺体41が相対的に前方側fに移動する。これによって、第1長尺体41に対して支持部15で接続されている戸体11が前方側fに移動して、閉め切り移動が完了する(図2(D))。
この閉め切り完了状態から、人が、戸体11を前方側fへ動かすと、図2(D)の状態から、図1の状態に戻る。戻る際に、緩衝ダンパ54及び弾性体57の弾性開閉装置53が伸びた状態となり、収縮のエネルギーを蓄えた状態となる。
(組み付け状態)
次に図4以降を参照しながら、図1及び図2で示した引き戸構造の組み付け状態を説明する。
図4に示すように、引き戸構造はコンパクトに纏められて組み付けられるものであるが、図1及び図2で符号で示した各部については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
(回動輪43とレール71)
まず、開閉補助装置と回動輪43とについて図4及び図5を参照して説明する。回動輪43は、第1長尺体41の前方側に主支持部44を介して回動可能に取り付けられる。第1長尺体41は回動輪43の前後に2つ左右に2つ合計4つが取り付けられている。また回動輪43の底部には支持部15が連結される。さらに回動輪43の前端には第2係脱部52となる鉤状の凹部が形成されている。
この回動輪43は、レール71内を走行する。具体的には、レール71は、開口を下方に配置した断面略C字状の公知のレールで、既設のレールであってもよい。下方の開口の両側には、回動輪43が載置されて走行する走行面72が形成されている。
開閉補助装置は、第2長尺体42以外の全ての部材が、レール71の内部に配置された状態で走行するものであり、第2長尺体42のみがレール71の開口の下方に位置した状態で走行する。
(第1固定部21と第2固定部22)
第1固定部21と第2固定部22とは、レール71の上部の下面に取り付けられ、レール71内を走行する開閉補助装置の第1フック部材31と第2フック部材32とに対してそれぞれ係合する。
図4において係合状態が図示されている第2固定部22から説明すると、この第2固定部22は、図6に示すように、レール71への取り付け部23の左右両側から下方に突出する2個の突起として実施されている。この第2固定部22に対して係合する第2フック部材32も、図7に示すように、左右に2個の凹状の係合部33が、その上部に設けられている。これらの凹状の係合部33が第2固定部22と係合する。これらの2個の凹状の係合部33同士を接合するようにして、第2係止部34が渡されている。この第2係止部34は、第2係脱部52に係脱する。
さらに、この第2フック部材32には、回動軸受け35が形成されている。回動軸受け35に通される回動軸(図示せず)は、図4に示す前端軸受け部49に設けられたものであり、前端軸受け部49は第2長尺体42の前端に固定されている。従って、図1の基本的な構成で言えば、前端軸受け部49は、第2長尺体42の一部をなすものであり、第2フック部材32は第2長尺体42の前端に回動可能に取り付けられたものであると理解できる。
そして、この第2フック部材32が、上記の回動軸受け35及び回動軸(図示せず)を中心に回動することによって、図2(A)・図4(A)の状態と、図2(b)・図4(C)の状態とに切り替わる。
図2(A)・図4(A)の状態では、第2フック部材32の凹状の係合部33と第2固定部22との係合が解除され、且つ、第2フック部材32の第2係止部34が第1長尺体41の前端側の第2係脱部52に係合している。
図2(b)・図4(C)の状態では、第2フック部材32の凹状の係合部33と第2固定部22とが係合し、且つ、第2フック部材32の第2係止部34と第1長尺体41の前端側の第2係脱部52との係合が解除されている。
次に、第1固定部21は、図8に示すように、レール71への取り付け部24の中央から下方に突出する前後2個の突起として実施されており、これらの両突起の間の凹部に第1フック部材31が係合する。この第1フック部材31は、図9に示すように、その上部に凸状の係合部36が形成されており、この凸状の係合部36が第1固定部21と係合する。凸状の係合部36の前方側には左右両側に第1係止部37が突出している。この第1係止部37は、第1長尺体41の第1係脱部51に係脱する。
この第1フック部材31には、回動軸受け38が形成されている。この回動軸受け38に通される回動軸(図示せず)は、第1長尺体42に固定されているものであり、これにより、第1フック部材31は、第1長尺体42に、回動可能に取り付けられている。
そして、この第1フック部材31が、回動することによって、図2(A)・図4(A)の状態と、図2(D)の状態とに切り替わる。
図2(A)・図4(A)の状態では、第1フック部材31の凸状の係合部36と第1固定部21との係合が解除され、且つ、第1フック部材31の第1係止部37が第1長尺状体41の第1係脱部51に係合している。
図2(D)の状態では、第1フック部材31の凸状の係合部36と第1固定部21とが係合し、且つ、第1フック部材31の第1係止部37と第1長尺状体41の第1係脱部51との係合が解除されている。
本発明では、前後方向の配列が、第1固定部21及び第2固定部22と、第1フック部材31及び第2フック部材32とで逆になっているため、第1フック部材31は第2固定部22を通過して前方側fに進んで第1固定部21に係合し、また、第2フック部材32は第1固定部21を通過して後方側bに進んで第2固定部22と係合することになる。そのため、第1フック部材31と第2固定部22との干渉と、第2フック部材32と第1固定部21との干渉とを防止する必要が生じるため、上記のようにそれぞれの係合部を左右と中央とに配分したものである。
(第1長尺体41と弾性開閉装置53)
図4及び図10に示すように、第1長尺体41は、左右壁と底壁とを有すると共に上方に開口を有するC型チャンネル材であり、その前端には回動輪43の主支持部44が取り付けられる。また、前端寄りの左右壁には、第2フック部材32の第2係止部34と係脱する第2係脱部52が凹状に形成されている。
第1長尺体41の後端には、図4に示すように、補助支持部48を介して補助回動輪47が取り付けられる。補助回動輪47は、回動輪43と同様、レール71の走行面72上を走行する。従って、第1長尺体41は、図1の基本的構成では、その前後端に配置される、回動輪43(主支持部44)から補助回動輪47(補助支持部48)までを含めた構成であると理解され得る。
この第1長尺体41の内部には、緩衝ダンパ54(図10では図示せず)が前後方向に移動可能に配置される。この緩衝ダンパ54のシリンダ(後方側部材)55の後端部には、図11に示す後方キャップ58が取り付けられる。この後方キャップ58には、接続部59が下方に向けて設けられ、この接続部59が第2長尺体42の後端に固定され、緩衝ダンパ54と第2長尺体42とが一体化される。緩衝ダンパ54と第2長尺体42とは第1長尺体41に対して前後方向に移動可能であるため、第1長尺体41の底壁には、摺動孔45が前後方向設けられており、この摺動孔45に接続部59が通されて、前後方向に移動する。
さらに後方キャップ58には、図11に示すように、左右一対の摺動突起60が設けられている。この摺動突起60が第1長尺体41の左右壁の上端に摺動可能に載置されることにより、緩衝ダンパ54のシリンダ(後方側部材)55が安定して前後に移動する。なお、シリンダ(後方側部材)55の円滑な移動のために、適宜のガイドを第1長尺体41の内部に設けておくことも望ましい。
また、緩衝ダンパ54のピストン(前方側部材)56には、その前方側に、図12に示す前方キャップ61が取り付けられる。この前方キャップ61には軸受け孔62が設けられ、軸受け孔62に第1フック部材31の回動軸受け38が位置合わせされて軸止される。これによって、ピストン(前方側部材)56に第1フック部材31が回動可能に取り付けられる。
さらに前方キャップ61には、図12に示すように、左右一対の摺動突起63が設けられている。この摺動突起63が第1長尺体41の左右壁の上端に摺動可能に載置されることにより、緩衝ダンパ54のピストン(前方側部材)56が安定して前後に移動する。
そして、後方キャップ58の摺動突起60と、前方キャップ61の摺動突起63との間に、弾性体57が掛け渡されることによって、シリンダ(後方側部材)55とピストン(前方側部材)56とが互いに接近するように付勢され、その結果第1フック部材31と第2フック部材32とが互いに遠ざかるように付勢されることになる。このように、第1フック部材31と第2フック部材32とが互いに遠ざかるように付勢されればよいため、これが実現する範囲で、弾性体57を配置する位置や部材は種々変更することができ、弾性部材の種類や材質(例えば、圧縮コイルスプリングや他の金属バネやゴム等の弾性体)は、変更して実施することができる。さらに、緩衝ダンパ54内部にスプリングを組み込んだものであってもよい。
(第2長尺体42)
次に、図4及び図13に示すように、第1長尺体41の下方に第2長尺体42が配置される。この第2長尺体42は、上壁と左右壁とを有する薄型のC型チャンネル材であり、その後端には、上記の後方キャップ60の接続部59が上方から接続され、これによって、前述のように、緩衝ダンパ54と第2長尺体42とが一体化される。
また、第2長尺体42の前端には前端軸受け部49を介して第2フック部材32が取り付けられる。そして、第2長尺体42の前端寄りには前後方向に伸びるように挿通孔50が設けられる。この挿通孔50には支持部15が挿通され、戸体11が吊り下げられる。
以上、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変更して実施することができるものであり、上述の実施の形態に限定して理解されるべきではない。
f 前方側
b 後方側
11 戸体
12 枠体
13 開口部
14 戸袋
15 支持部
20 固定部材
21 第1固定部
22 第2固定部
23,24 取り付け部
30 戸体側装置
31 第1フック部材
32 第2フック部材
33,36 係合部
34 第2係止部
35,38 回動軸受け
37 第1係止部
41 第1長尺体
42 第2長尺体
43 回動輪
44 主支持部
45 摺動孔
72 走行面
47 補助回動輪
48 補助支持部
49 前端軸受け部
50 挿通孔
51 第1係脱部
52 第2係脱部
53 弾性開閉装置
54 緩衝ダンパ
55 シリンダ
56 ピストン
57 弾性体
58 後方キャップ
59 接続部
60,63 摺動突起
61 前方キャップ
62 軸受け孔
71 レール
具体的には、この開閉補助装置は、引き戸側に取り付けれる戸体側装置と、引き戸が走行する枠体側に取り付けられる第1と第2の固定部材とを備える。戸体側装置は、長手方向の両端側に係止溝を有する棒状ケーシングと、シリンダ部とピストンロッドロッドとからなる緩衝ダンパと、前記シリンダ部の基部端及び前記ピストンロッドロッド先端にそれぞれ軸支したフック部材と、対向する第1と第2のフック部材間に設けられた引張り弾性体とを備える。そして、前記フック部材が前記棒状ケーシングの係止溝へ係止している状態では作動せず、前記フック部材と前記棒状ケーシングの係止溝との係止が解除されることによって、前記引張り弾性体と緩衝ダンパの作用によって、適正な速さで自動的に引き戸が開閉するようにしたものである。前記固定部材は、前記フック部材の前記棒状ケーシングの係止溝に対する係止を解除するための部材であり、枠体の閉まり側に設けられた第1の固定部材と、開き側に設けられた第2の固定部材とを備える。
より具体的には、左右方向に引き戸が移動して開閉がなされる場合、前記第1固定部材は、枠体の上部において、閉じ完了位置の手前(例えば左手前)の位置に、前記第2固定部材は、開き完了位置の手前(例えば右手前)の位置に、それぞれ1個ずつ設けられる。
言い換えれば、第1固定部材と閉じ完了位置との間隔と、第2固定部材と開き完了位置との間隔とは、実質的に等しい距離に設定される。
従って、左右2個の第1固定部材と第2固定部材との間隔は、引き戸の左右長さよりも、大きくなる。
その結果、例えば、出入り口となる開口部に1枚の引き戸を設け、引き戸を開く際には、廊下横の戸袋に引き戸が収納されるような構造の扉に、この開閉補助装置を用いた場合、引き戸が閉まり切る手前(例えば左手前)の位置に設けられる第1固定部材は、開口部の枠体に取り付けられることになり、施工も容易に行うことができるが、引き戸が開き切る手前(例えば右手前)の位置に設けられる第2固定部材は、戸袋内の枠体に取り付ける必要があり、施工が困難になる。特に、後付けで、開閉補助装置を引き戸に取り付ける場合には、戸袋を解体しなければ施工できないという事態を招いてしまう。
本発明は、少なくとも支持部が枠体の長手方向に沿って前方側又は後方側に直線移動することによって開口部の開閉がなされる戸体の開閉を補助するものであり、前記戸体側に設けられる戸体側装置と、前記枠体側に設けられる第1と第2の固定部材とを備え、前記戸体側装置は、第1と第2のフック部材と、前記第1と第2のいずれかのフック部材の開始動作によって作動する弾性開閉装置とを備え、前記弾性開閉装置は、前記開始動作によって前記長手方向に伸縮する弾性体を備え、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を閉じ位置の手前から閉じ完了位置まで戸体を閉め切り移動させると共に、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を開き位置の手前から開き完了位置まで戸体を開け切り移動させるものであり、前記第1固定部材は、前記閉め切り移動時に前記第1フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記閉め切り移動をさせるものであり、前記第2固定部材は、前記戸体の開き切り時に前記第2フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記開き切り移動をさせるものである開閉補助装置において、前記第1固定部材と前記第2固定部材とは、前記長手方向の前方側から後方側に向けて順に配列され、前記第1フック部材と前記第2フック部材とは、前記両固定部材の配列順とは逆順に、前記長手方向の後方側から前方側に向けて順に配列され、前記弾性開閉装置の前記弾性体の伸縮によって、両フック部材同士の前記長手方向の間隔が大きくなることで、前記閉め切り移動及び前記開け切り移動がなされるものであることを特徴とする開閉補助装置を提供する。
また本発明は、枠体と、枠体の長手方向に沿って前方側又は後方側に直線移動することによって開口部の開閉がなされる戸体と、開口部の横に設けられた戸袋と、開閉補助装置を備え、前記開閉補助装置は、前記戸体側に設けられる戸体側装置と、前記枠体側に設けられる第1と第2の固定部材とを備え、前記戸体側装置は、第1と第2のフック部材と、前記第1と第2のいずれかのフック部材の開始動作によって作動する弾性開閉装置とを備え、前記弾性開閉装置は、前記開始動作によって前記長手方向に伸縮する弾性体を備え、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を閉じ位置の手前から閉じ完了位置まで戸体を閉め切り移動させると共に、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を開き位置の手前から開き完了位置まで戸体を開け切り移動させるものであり、前記第1固定部材は、前記閉め切り移動時に前記第1フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記閉め切り移動をさせるものであり、前記第2固定部材は、前記戸体の開き切り時に前記第2フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記開き切り移動をさせるものである引き戸構造において、前記第1固定部材と前記第2固定部材とは、前記長手方向の前方側から後方側に向けて順に配列され、前記第1フック部材と前記第2フック部材とは、前記両固定部材の配列順とは逆順に、前記長手方向の後方側から前方側に向けて順に配列され、前記弾性開閉装置の前記弾性体の伸縮によって、両フック部材同士の前記長手方向の間隔が大きくなることで、前記閉め切り移動及び前記開け切り移動がなされるものであり、前記両固定部材の前記長手方向の間隔が前記戸体の前記長手方向の長さよりも短く、前記両固定部材は、前記開口部における枠体に配置され、前記戸袋内には配置されていないことを特徴とする引き戸構造を提供する。
特に、開口部が1枚分の大きさであり、開いた戸体が開口部の横の戸袋内に収納されるタイプにあっても、開口部における枠体(前記閉じ完了位置まで閉じられた前記の範囲内における枠体)に、前記第1固定部材と前記第2固定部材とを取り付けることができるため、施工性の改善の効果が顕著に現れる。

Claims (5)

  1. 少なくとも支持部が戸枠の長手方向に沿って前方側又は後方側に直線移動することによって開口部の開閉がなされる戸体の開閉を補助するものであり、
    前記戸体側に設けられる戸体側装置と、前記戸枠側に設けられる第1と第2の少なくとも2つの固定部材とを備え、
    前記戸体側装置は、第1と第2の少なくとも2つのフック部材と、前記フック部材の開始動作によって作動する弾性開閉装置とを備え、
    前記弾性開閉装置は、前記開始動作によって前記長手方向に伸縮する弾性体を備え、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を閉じ位置の手前から閉じ完了位置まで戸体を閉め切り移動させると共に、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を開き位置の手前から開き完了位置まで戸体を開け切り移動させるものであり、
    前記第1固定部材は、前記閉め切り移動時に前記第1フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記閉め切り移動をさせるものであり、
    前記第2固定部材は、前記戸体の開き切り時に前記第2フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記開き切り移動をさせるものである開閉補助装置において、
    前記第1固定部材と前記第2固定部材とは、前記長手方向の前方側から後方側に向けて順に配列され、
    前記第1フック部材と前記第2フック部材とは、前記両固定部材の配列順とは逆順に、前記長手方向の後方側から前方側に向けて順に配列され、
    前記弾性開閉装置の前記弾性体の伸縮によって、両フック部材同士の前記長手方向の間隔が大きくなることで、前記閉め切り移動及び前記開け切り移動がなされるものであることを特徴とする開閉補助装置。
  2. 前記両固定部材の前記長手方向の間隔が前記戸体の前記長手方向の長さよりも短く、前記開口部における戸枠に前記両固定部材が配置されたことを特徴とする請求項1記載の開閉補助装置。
  3. 前記戸体側装置は、前記長手方向に伸びる第1長尺体及び第2長尺体と、前記弾性開閉装置とを備え、
    前記弾性開閉装置は、シリンダとピストンロッドとが前記長手方向に伸縮する緩衝ダンパと、前記弾性体とを備え、
    前記第1長尺体と、前記戸体とが、固定され、
    前記第2長尺体と、前記第2フックとが、固定され、
    前記第1フックと、前記シリンダと前記ピストンロッドとのうち何れか前方側にある前方側部材とが、固定され、
    前記第2長尺体と、前記シリンダと前記ピストンロッドとのうち何れか後方側にある後方側部材とが、固定され、
    前記第1フックに対して係脱する第1係脱部と、前記第2フックに対して係脱する第2係脱部とが、前記第1長尺体に設けられ、
    前記第1係脱部と前記第2係脱部は、前記両フックの配列順と同順に、後方側から前方側に向けて順に配列され、
    前記第2長尺体は、前記後方側部材との固定位置から、前記前方側部材よりもさらに前方側に向けて伸び、
    前記第2長尺体に対する前記第2フックの固定位置と、前記後方側部材の固定位置との間に、前記第1係脱部が位置し、
    前記弾性体は、前記シリンダと前記ピストンロッドとが接近する方向に収縮するものであり、前記弾性体の収縮によって、前記第1フックと前記第2フックとの前記長手方向の間隔が大きくなることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉補助装置。
  4. 前記第1係脱部と前記第2係脱部との両方の係脱部が、前記第1長尺体の前端寄りに設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の開閉補助装置。
  5. 戸枠と、戸枠の長手方向に沿って前方側又は後方側に直線移動することによって開口部の開閉がなされる戸体と、開口部の横に設けられた戸袋と、開閉補助装置を備え、
    前記戸体側装置は、第1と第2の少なくとも2つのフック部材と、前記フック部材の開始動作によって作動する弾性開閉装置とを備え、
    前記弾性開閉装置は、前記開始動作によって前記長手方向に伸縮する弾性体を備え、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を閉じ位置の手前から閉じ完了位置まで戸体を閉め切り移動させると共に、前記弾性体の伸縮によって前記戸体を開き位置の手前から開き完了位置まで戸体を開け切り移動させるものであり、
    前記第1固定部材は、前記閉め切り移動時に前記第1フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記閉め切り移動をさせるものであり、
    前記第2固定部材は、前記戸体の開き切り時に前記第2フック部材に係合して、この係合位置を起点として前記開き切り移動をさせるものである開閉補助装置において、
    前記第1固定部材と前記第2固定部材とは、前記長手方向の前方側から後方側に向けて順に配列され、
    前記第1フック部材と前記第2固定部材とは、前記両固定部材の配列順とは逆順に、前記長手方向の後方側から前方側に向けて順に配列され、
    前記弾性開閉装置の前記弾性体の伸縮によって、両フック部材同士の前記長手方向の間隔が大きくなることで、前記閉め切り移動及び前記開け切り移動がなされるものであり、
    前記両固定部材の前記長手方向の間隔が前記戸体の前記長手方向の長さよりも短く、
    前記両固定部材は、前記開口部における戸枠に配置され、前記戸袋内には配置されていないことを特徴とする引き戸構造。
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