JP2015196509A - プッシュプルキャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物が収容される容器本体Aの口部A1に装着され、内部が容器本体内に連通する装着部材2と、装着部材に対して上下動可能に装着され、内容物を注出する注出孔31aが形成された注出部材3とを備え、装着部材は、注出孔と容器本体内との連通を遮断すると共に、装着部材に対する注出部材の上方移動に伴って注出孔と容器本体内とを連通させる栓体14と、容器本体の口部の外側に径方向に移動自在に配置され、径方向内側への移動に伴って注出部材に形成された係合部35に摺接して、装着部材に対して注出部材を上方移動させる操作突片20とを備えているプッシュプルキャップ1を提供する。
【選択図】図4
Description
(1)本発明に係るプッシュプルキャップは、内容物が収容される容器本体の口部に装着され、内部が前記容器本体内に連通する装着部材と、前記装着部材に対して上下動可能に装着され、前記内容物を注出する注出孔が形成された注出部材と、を備え、前記装着部材は、前記注出孔と前記容器本体内との連通を遮断すると共に、前記装着部材に対する前記注出部材の上方移動に伴って前記注出孔と前記容器本体内とを連通させる栓体と、前記容器本体の口部の外側に径方向に移動自在に配置され、径方向内側への移動に伴って前記注出部材に形成された係合部に摺接して、前記装着部材に対して前記注出部材を上方移動させる操作突片と、を備えていることを特徴とする。
特に、操作突片を径方向内側に押し込む等して移動させることで、注出部材を装着部材に対して上方移動させることができるので、注出部材を直接的に引き上げ操作する必要がない。しかも、注出部材を引き上げ操作する場合よりも、操作突片を径方向内側に移動操作する場合の方が容易に行えると共に、指先を滑らすことなく力を加えやすいので、注出部材をスムーズに上方移動させ易い。従って、注出孔の開放操作を容易に行うことができる。
また、オーバーキャップは操作突片に対して着脱自在に係合しているので、使用時に操作突片を径方向内側に移動させることで、オーバーキャップとの係合についても解除することができる。従って、オーバーキャップの係合解除と注出孔の開放とを同時に行うことができ、オーバーキャップの取り外し後、直ちに内容物の注出を行うことができる。よって、オーバーキャップを具備していても操作性が低下することがない。
以下、本発明に係るプッシュプルキャップの第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のプッシュプルキャップ1は、内容物が収容される容器本体Aの口部A1に装着された筒状の装着部材2と、内容物を注出する注出孔31aが形成され、装着部材2に対して装着された有頂筒状の注出部材3と、注出部材3を覆う有頂筒状のオーバーキャップ4と、を備えている。
装着部材2は、容器本体Aの口部A1に螺着される装着筒10と、装着筒10を径方向外側から囲む外郭筒11と、装着筒10の上端部と外郭筒11の上端部とを接続すると共に、容器本体Aの口部A1の開口端縁上に配置される環状のフランジ部12と、を備え、装着筒10を介して容器本体Aの口部A1に装着されている。
但し、装着部材2は、螺着ではなく、例えば装着筒10によるアンダーカット嵌合によって、容器本体Aの口部A1に対して装着されても構わない。
具体的に説明すると、図1及び図3に示すように、外郭筒11には、上方に開口した例えば側面視四角形状の貫通孔21が容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように形成されている。そして操作突片20は、貫通孔21よりも一回り小さい側面視四角形状に形成され、貫通孔21内に収まるように配置されていると共に、下端部がヒンジ部22を介して外郭筒11に接続されている。これにより、操作突片20は、ヒンジ部22を中心に回動することで、径方向に移動可能とされている。
図1及び図2に示すように、注出部材3は、上方に向けてドーム状に膨らんだ頂壁部30と、注出孔31aが形成された注出ノズル31と、を備え、装着部材2の上方に配置されると共に、装着部材2に対して上下動可能に装着されている。
但し、注出部材3の形状は、この場合に限定されるものではなく、例えば天壁部と周壁部とで有頂筒状に形成しても構わない。
外側スライド筒32は、装着筒10のガイド筒13の径方向外側に配置されてガイド筒13の外周面に上下動自在に接している。内側スライド筒33は、ガイド筒13の径方向内側に配置されてガイド筒13の内周面に上下動自在に接している。これにより、注出部材3は、外側スライド筒32及び内側スライド筒33を介してガイド筒13に上下動自在に支持されている。
なお、内側スライド筒33の外周面は、ガイド筒13の内周面に対して気密又は液密にシールされた状態で上下動自在に接している。
この注出筒34には、装着部材2の栓体14の上端部が下方から入り込んで嵌合している。これにより、注出孔31aと容器本体A内との連通は、栓体14によって遮断されている。また、注出部材3が装着部材2に対して上方に移動した際、注出筒34が栓体14から離脱して、注出孔31aと容器本体A内とが連通可能とされている。
従って、栓体14は注出孔31aと容器本体A内との連通を遮断すると共に、装着部材2に対する注出部材3の上方移動に伴って注出孔31aと容器本体A内とを連通させることが可能とされている。
なお、注出部材3は、装着部材2に対して周方向に回り止めがされた状態で、装着部材2に上下動可能に装着されている。これにより、係合突起35の位置と操作突起23の位置とが周方向にずれてしまうことがない。
従って、ヒンジ部22を中心に操作突片20を回動させて、操作突起23を径方向内側に移動させることで、係合突起35を介して注出部材3を装着部材2に対して上方移動させることが可能とされている。
オーバーキャップ4は、天壁部40と周壁部41とで有頂筒状に形成されている。なお、図示の例の周壁部41は、上方に向かうにしたがって漸次縮径している。従って、オーバーキャップ4は、外形が滑らかに湾曲している。
周壁部41の下端部は、操作突片20の上端部に形成された段差部20a、及び外郭筒11の上端部に形成された段差部11aに対して着脱自在に係合している。また、天壁部40の中央部分には、下方に向けて突出し、頂上部30aを介して注出部材3を下方に押下する押下部42が形成されている。
次に、上述したように構成されたプッシュプルキャップ1を使用して、内容物を注出する場合について説明する。
この場合には、図4に示すように、指先等で操作突片20を径方向内側に押圧して、ヒンジ部22回りに操作突片20を回動させると、操作突起23の傾斜面23aが係合突起35の傾斜面35aに摺接しながら径方向内側に移動するので、注出部材3を装着部材2に対して上方に移動させることができる。これにより、注出筒34を栓体14に対して上方に移動させて、栓体14から離脱させることができる。よって、栓体14による注出孔31aと容器本体A内との連通の遮断を解除することができ、注出孔31aを開放させることができる。
しかも、上述したように、オーバーキャップ4の取り外し後、直ちに内容物の注出を行うことができるので、オーバーキャップ4を具備していたとしても操作性が低下することがない。
従って、本実施形態のプッシュプルキャップ1によれば、注出孔31aを高いシール性で確実に塞ぐことができると共に、使用時における注出孔31aの開放操作を容易に行うことができる。
さらに、未使用時に、注出部材3をオーバーキャップ4で覆うことができるので、注出部材3を清潔に維持することができ、例えば内容物の品質維持を図り易い。
次に、本発明に係るプッシュプルキャップの第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
この場合のオーバーキャップ51は、周壁部41のうち操作突片20の上方に位置する部分が、容器軸Oを挟んで径方向に向かい合う平坦部53とされている。そして、操作ボタン52はこの平坦部53の径方向外側に配置されている。操作ボタン52と周壁部41とは板ばね等の弾性片54を介して周方向に接続されている。これにより、操作ボタン52は、弾性片54により径方向内側に向けて移動可能に弾性支持されている。
なお、操作ボタン52は、外周面がオーバーキャップ51の周壁部41とほぼ同径となるように湾曲していると共に、内周面に操作突片20の操作突起23が係合している。
特に、操作突片20に直接手を触れることなく、操作ボタン52を介して注出孔31aの開放及びオーバーキャップ51の係合解除を一連の流れで行うことができるので、速やかにオーバーキャップ51を取り外して、内容物の注出に繋げることができる。従って、操作性をさらに向上することができる。
また、注出ノズルについても必至なものではなく、具備しなくても構わない。この場合には、例えば注出部材の頂壁部に注出孔を形成するだけでも構わない。
A1…容器本体の口部
O…容器軸
1、50…プッシュプルキャップ
2…装着部材
3…注出部材
4、51…オーバーキャップ
14…栓体
20…操作突片
31a…注出孔
35…係合突起(係合部)
42…押下部
52…操作ボタン(操作部)
Claims (4)
- 内容物が収容される容器本体の口部に装着され、内部が前記容器本体内に連通する装着部材と、
前記装着部材に対して上下動可能に装着され、前記内容物を注出する注出孔が形成された注出部材と、を備え、
前記装着部材は、
前記注出孔と前記容器本体内との連通を遮断すると共に、前記装着部材に対する前記注出部材の上方移動に伴って前記注出孔と前記容器本体内とを連通させる栓体と、
前記容器本体の口部の外側に径方向に移動自在に配置され、径方向内側への移動に伴って前記注出部材に形成された係合部に摺接して、前記装着部材に対して前記注出部材を上方移動させる操作突片と、を備えていることを特徴とするプッシュプルキャップ。 - 請求項1に記載のプッシュプルキャップにおいて、
前記注出部材を覆う有頂筒状に形成され、前記操作突片に対して着脱自在に係合するオーバーキャップを備えていることを特徴とするプッシュプルキャップ。 - 請求項2に記載のプッシュプルキャップにおいて、
前記オーバーキャップには、前記注出部材を下方に押下する押下部が設けられていることを特徴とするプッシュプルキャップ。 - 請求項2又は3に記載のプッシュプルキャップにおいて、
前記オーバーキャップには、径方向に移動可能とされ、径方向内側への移動に伴って前記操作突片を径方向内側に移動させる操作部が設けられていることを特徴とするプッシュプルキャップ。
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