JP2015196437A - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
Description
上記駆動電力は、車両で発生させる駆動電力から割り当てるので、電動ポンプばかりに割り当ててしまうと、例えば、電装部品に関わるシステム等の車両の他のシステムへの割り当てが不安定になってしまう。そのため、電動ポンプの駆動に関わって確保しなければいけない駆動電力の上昇を抑えることで、車両の他のシステムへ与える影響を最小限に抑えることができる。
以下、油圧パワーステアリング装置の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、油圧パワーステアリング装置1は、運転者により操作されるステアリングホイール2と、ステアリングホイール2が固定されるステアリングシャフト3とを備える。また、油圧パワーステアリング装置1は、ステアリングシャフト3の回転に応じて軸方向に往復動するラック軸5と、ラック軸5が往復動可能に挿通される略円筒状のラックハウジング6とを備える。ステアリングシャフト3は、ステアリングホイール2側から順にコラム軸7、中間軸8、及びピニオン軸9を連結することにより構成される。
図1及び図2に示すように、第1及び第2電動ポンプ22,23は、CAN(車内ネットワーク)61を介して各種センサの検出値等の各状態量を送受信可能に接続される。CAN61には、ステアリングセンサ62、及び車速センサ63がそれぞれ接続され、ステアリングホイール2の操舵角θs及び車速SPDが状態量として伝送される。第1及び第2ECU43,46は、CAN61を介して得られる各状態量に基づいて互いに協調して第1及び第2電動ポンプ22,23(第1及び第2モータ41,44)の駆動を制御する。
第1マイコン71は、第1モータ41の回転速度を示す第1回転速度ω1が、操舵角θs及び車速SPDに基づいて演算される目標回転速度となるように回転速度制御(速度フィードバック制御)を実行することにより、モータ制御信号を出力して第1モータ41の駆動を制御する。また、第2マイコン73は、第2モータ44の回転速度を示す第2回転速度ω2が、操舵角θs及び車速SPDに基づいて演算される目標回転速度となるように回転速度制御(速度フィードバック制御)を実行することにより、モータ制御信号を出力して第2モータ44の駆動を制御する。
図3及び図4に示すように、第1及び第2マイコン71,73は、第1電流値Im1と第2電流値Im2の合計を示す合計電流値Imに応じて、第1及び第2電流値Im1,Im2で許容する電流値の範囲を切り替えて回転速度制御を実行する。
第2マイコン73は、特別制御から通常制御へ切り替える際、閾値βを下回った時の第1モータ41の目標回転速度の1/2(2分の1)まで目標回転速度を高めるように、停止している第2モータ44の駆動を再開させる。すなわち、第2マイコン73は、第2電動ポンプ23の駆動を再開させ、第2電動ポンプ23から供給する作動油の流量を今よりも増やすように制御する。ちなみに、本実施形態では、閾値βを下回った時の第1モータ41の目標回転速度が、例えば、4000rpmに応じた速度に設定されている場合、「0」から2000rpmに応じた速度に目標回転速度が設定される。
操舵アシストの要求に基づき変化して合計電流値Imが第2制限値α2を超える場合、第2電動ポンプ23から供給する作動油の流量がいずれ「0」となる代わりに、その分の流量を補うように第1電動ポンプ22から供給する作動油の流量が必要としている流量まで増やされる。したがって、合計電流値Imが第2制限値α2を超える場合、第1電動ポンプ22を対象に、第1モータ41の回転速度、すなわち第1モータ41の出力が高められるようになる。これにより、合計電流値Imが第2制限値α2を超えることで第1及び第2電動ポンプ22,23への操舵アシストの要求が高まっても、第1電動ポンプ22については、高い操舵アシスト要求に負けて第1モータ41が停止してしまうことが抑制され、操舵アシストを安定させることができる。
(1)特別制御から通常制御へ切り替える際には、作動油の流量の合計としてその急激な変化が抑えられる。これにより、操舵アシストの要求に応じた流量の作動油を供給することができ、操舵アシストが不安定になることを抑制することができる。
次に、油圧パワーステアリング装置の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との主たる相違点は、特別制御から通常制御へ切り替える際の第1及び第2モータ41,44の回転速度の変化のさせ方のみである。このため、既に説明した実施形態と同一構成及び同一制御内容などは、同一の符号を付すなどして、その重複する説明を省略する。
第2マイコン73は、特別制御から通常制御へ切り替える際、閾値βを下回った時の第1モータ41の目標回転速度の1/2(2分の1)まで目標回転速度を徐々に高めるように、停止している第2モータ44の駆動を再開させる。すなわち、第2マイコン73は、第2電動ポンプ23の駆動を再開させ、第2電動ポンプ23から供給する作動油の流量を今よりも増やすとともに、徐々に増やすように制御する。
図6に示すように、合計電流値Imが閾値βを下回ると、第2電動ポンプ23では目標回転速度を「0」から徐々に高めるので、第2モータ44の回転速度が徐々に上昇するとともに、第2電流値Im2が徐々に高まるように推移する。一方、合計電流値Imが閾値βを下回ると、第1電動ポンプ22では目標回転速度を1/2まで低くするので、第1モータ41の回転速度が徐々に下降するとともに、第1電流値Im1が徐々に1/2付近まで低くなるように推移する。
(5)特別制御から通常制御へ切り替える際、電動ポンプの駆動に関わる駆動電力の急激な上昇を抑えるとともに、作動油の流量の合計の急激な増加を抑えることができる。これにより、車両の他のシステムへ与える影響を最小限に抑えることができるとともに、アシスト力が不安定となることを抑制することができる。
次に、油圧パワーステアリング装置の第3実施形態を説明する。なお、本実施形態と上記第2実施形態との主たる相違点は、特別制御から通常制御へ切り替える際の第1及び第2モータ41,44の回転速度の変化のさせ方のみである。このため、既に説明した実施形態と同一構成及び同一制御内容などは、同一の符号を付すなどして、その重複する説明を省略する。
第2マイコン73は、特別制御から通常制御へ切り替える際、第1マイコン71が目標回転速度を徐々に低くする制御の開始後、時間ts経過すると、閾値βを下回った時の第1モータ41の目標回転速度の1/2(2分の1)まで目標回転速度を徐々に高めるように、停止している第2モータ44の駆動を再開させる。すなわち、第2マイコン73は、第1マイコン71が第1電動ポンプ22から供給する作動油の流量を今よりも減らし始めてから時間ts遅らせて、第2電動ポンプ23の駆動を再開させ、第2電動ポンプ23から供給する作動油の流量を今よりも増やすとともに、徐々に増やすように制御する。
図7に示すように、合計電流値Imが閾値βを下回ると、時間tsの間、第2電動ポンプ23の停止が維持される。続いて、時間tsが経過して時点t2から、第2電動ポンプ23では目標回転速度を「0」から徐々に高めるので、第2モータ44の回転速度が徐々に上昇するとともに、第2電流値Im2が第1電流値Im1の低下に遅れて徐々に高まるように推移する。
(6)特別制御から通常制御へ切り替える際、駆動電力の確保に余裕を持つことができる。
・特別制御中、第2電動ポンプ23では第2モータ44を停止させるようにしたが、停止させなくても合計電流値Imが第2制限値α2を超えると、供給する作動油の流量が減るようになっていればよい。また、特別制御から通常制御へ切り替える際、第2電動ポンプ23から供給する作動油の流量を増やすことが可能になっていればよい。
・第1実施形態について、特別制御から通常制御へ切り替える際、第1及び第2電動ポンプ22,23では、5段階等の複数段階に亘ってステップ的に目標回転速度を変化するようにしてもよい。
Claims (6)
- 操舵アシストの要求に応じてアシスト力を付与するのに用いる油圧アクチュエータの油圧源として、モータ駆動により前記油圧アクチュエータへ流れる作動油の流量を変化させて油圧を発生させる電動ポンプを複数備えた油圧パワーステアリング装置において、
前記電動ポンプの駆動に関わるパラメータが予め定めた制限値を超える場合、第1の電動ポンプを対象にして供給する作動油の流量を減らすように制限する一方、該減らした分の流量を補うように第2の電動ポンプを対象にして供給する作動油の流量を増やすように制限する制御装置を備え、
前記制御装置は、前記パラメータが前記制限値を超えた後、前記パラメータに基づき前記制限を解除する際、前記第1の電動ポンプを対象にして供給する作動油の流量を増やす場合、前記第2の電動ポンプを対象にして供給する作動油の流量を減らすように制御することを特徴とする油圧パワーステアリング装置。 - 前記制御装置は、前記パラメータが前記制限値を超える場合、前記第1の電動ポンプの駆動を停止させ、前記パラメータが前記制限値を超えた後、前記パラメータに基づき前記制限を解除する際、前記第1の電動ポンプの駆動を再開させる請求項1に記載の油圧パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、前記パラメータに基づき前記制限を解除する際、前記第1の電動ポンプ及び前記第2の電動ポンプから供給する作動油の流量を徐々に変化させる請求項1又は請求項2に記載の油圧パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、前記パラメータに基づき前記制限を解除する際、前記第2の電動ポンプから供給する作動油の流量の変化量が前記第1の電動ポンプから供給する作動油の流量の変化量よりも大きくなるように変化させる請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の油圧パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、前記パラメータに基づき前記制限を解除する際、前記第2の電動ポンプから供給する作動油の流量を減らすのに遅らせて前記第1の電動ポンプから供給する作動油の流量を増やすように変化させる請求項4に記載の油圧パワーステアリング装置。
- 前記制御装置は、前記第1の電動ポンプの駆動を制御する第1の制御部と、前記第2の電動ポンプの駆動を制御する第2の制御部とを備え、
前記第1の制御部及び前記第2の制御部は、前記パラメータとして前記第1の電動ポンプ及び前記第2の電動ポンプの各モータに流れる合計電流値が前記制限値を超えない通常制御時、同一マップを用いて前記モータ駆動を制御する請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の油圧パワーステアリング装置。
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JP2013184585A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Daimler Ag | 車両のパワーステアリング装置 |
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